春・旅・うさぎ企画
特別賞結果発表

読者が選ぶ作品賞

ロボ娘
たくさんの作品を読んだ読者から作品に対して贈られる賞だロボ!
気に入った、波長が合った、シンクロしたなどなど、読者が個人的に選考した作品へ。
読者が選ぶ作品賞 | 作者が選ぶ感想人賞
みんなが選ぶキャラクター賞
HiroSAMA賞
世界で一番孤独なウサギ(作:粘膜王女三世)
力こそパワーだ!
粘膜王女三世賞
蟻地獄では不自然すぎる(作:円藤飛鳥)
 書きたいものを描き切る為に、一万文字という制限に抗った作品。
 その所為で色んな部分で余力を残してしまったのは確かではあります。
 しかしながら、これだけの内容を子の文字数に、何は何でも収め切った構成力・文章力自体は、冷静に考えると凄まじいものがあると思います。そしてその技術以上に、自作への愛情や熱意、創作意欲と言ったものが、本当に素晴らしいと感じました。
 同じ書き手としてそこにリスペクトを覚えずにはいられませんでした。これよりも高い点を付けた(面白いと感じた)作品も他にあったのですが、それでも作者様の敢闘に敬意を表する意味で、本賞はこの作品に授与したいと思います。
でんでんむし賞
ウサギのなきごえ(作:いりえミト)
圧倒的かつ桁外れのパワーを誇る走れも凄かったし、何度も読み直した世界で一番孤独なウサギも印象に残りました。また現代風の価値観を表現したアブノーマルやホラーとしての面白さを良く表現した遺書は捨てても蘇る、高い安定性を持つバニーガールは似合わないも候補に入っており、一作しか選べぬのは中々に口惜しいのですが、自分だけのお気に入りの賞という点でこの作品に決めました。

掴み良し、キャラクター良し、読後感良し、の三拍子が過不足なく表現できていた良作。面白さのベクトルがやや一世代前で、独自の個性やアイデア力という点で他作品と比べて控えめではあるものの、安定感した構成力を誇り、サクッと読んでサクっと面白い今回の文字上限では簡単に出来そうで出来ないラノベらしさを達成した一作です。

ボケが面白かった作品は多かったのですが、この作品は特にツッコミが面白いという希少価値があり、かつ高いレベルを自分は感じました。

作品全体から書きなれた感覚が伝わってくるような、作者様の非常に高いポテンシャル、もしくは経験値のようなものを感じ取れるような細かい技術力を評価点とし、自分から個人的な賞を送らせていただきます。
赤木賞
世界で一番孤独なウサギ(作:粘膜王女三世)
 天才の孤独と、周囲の人々の成長を描いた優れた作品でした。
 諦観や受容、と評すべきかもしれませんが、それもまた成長の一つでしょう。爽やかな締め方、お見事でした。
つとむュー賞
世界で一番孤独なウサギ(作:粘膜王女三世)
豊かな心情描写、そしてラストの勝負が魅力的な作品でした
たてばん賞
世界で一番孤独なウサギ(作:粘膜王女三世)
友情と葛藤が上手く表現できており面白かったです。
kanegon賞
世界で一番孤独なウサギ(作:粘膜王女三世)
小説の面白さとは何なのか、小説の役割は何なのか、を考えた時、読んだ人の心を動かすこと、という答えに思い至るのですが、今回の企画の中で本作品が最も心を動かされる作品でした。字数上限が厳しく構成に難のある作品が多く見られた中にあって、しっかり物語がまとまっているのも良かったです。16万字作品を高いレベルで完成させることのできる作者さまは、やはり掌編でも格の違いを見せてくれた格好です。
アブノーマル(作:たてばん)
うさぎ、というお題を最も活かしきった作品でした。ゆーえぬけーという題材ながらも中身は真摯に生きることの意味を問う内容で、ギャップがありながらも程良く楽しめるものでした。食べない、という自由を獲得した後もイバラの道が待っているという締めが深みを醸し出していました。物語が字数に合わせた構成でもきちんと成功しているのも高評価です。
ミチル賞
雪の舞う春の空(作:ワタリヅキ)
美しい作品でした。ストレートに心に響きます。
お題と素直に向き合ったのも良かったです。
『うさぎ』との思い出も、『春』に新任教師として『旅立つ』高橋先生にエールを贈りたいです。
世界で一番孤独なウサギ(作:粘膜王女三世)
『うさぎ』を怠惰な態度をとる先駆者として用いる発想は斬新でした。そして、ラストの『春』の使い方に身が震えるような感動を覚えました。
『旅』のお題も活かされて、良かったと思います。
作品もお題の活かし方も、うならされました。

[一覧に戻る]