気まぐれな〇〇特別賞結果発表 | ||
読者が選ぶ作品賞 |
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読者が選ぶ作品賞
| 作者が選ぶ感想人賞
みんなが選ぶキャラクター賞 |
粘膜王女三世賞 |
【長編】物語を綴る理由(作:赤木) |
ちんこ殺害事件を自薦するか最後の最後まで悩みましたが、色々考えてこれにします。 感想では、掲げたテーマに対する結論の部分の曖昧さについて、賛否両論に語りました。しかしながら、結論は一先ず置いといて自分の言える範囲でとりあえず色々言いたい、ということも書き手にはあるんじゃないかなと考えています。立派な結論を言える時しかテーマを掲げちゃいけない訳でもないのかなと。 拙いなりに、結論が出せないなりに、それでも表現したい気持ちはあるというのはしょっちゅうあることです。それを形にする為というのも、人が物語を綴る理由に成り得るのかなと、今では少しそう思っています。 |
kanegon賞 |
【長編】フランデリスのイヌ娘、戦禍の地を駆ける。(作:HiroSAMA) |
今回の企画で最も異彩を放っていた作品は、なんといってもこれだと思います。『流灯のハーキュリーズ』の改稿版だったとのことですが、全く別物へとグレードアップしており、作者さまの引き出しの多さがすごい。内容的には、世界名作劇場的なカラーでありながら過酷な戦場を上手く描いていて、そこを駆け抜けた主人公パローラの生涯が熱かった。順位としては半分より下だったかもしれないけど、ミチル企画参加作品は順位だけでは測れない個性の輝きがあることを見せつけて爪痕を残してくれた作品でした。 |
凧カイト賞 |
【超長編】ちんこ殺害事件(作:粘膜王女三世) |
素晴らしい作品が多い中でかなり迷いましたが、一番笑わせてくれたこの作品に賞を贈らせてください。 |
赤木賞 |
【超長編】虹川一子と五つの棺(作:粘膜王女三世) |
優勝作品を選ぶのは作品賞として面白味がないとは思いつつ、それでもこちらは選ばざるをえませんでした。失礼な物言いになりますが、粘膜さんの作品ではキャラクターの癖が強すぎて感情移入できないことがあるのですが、こちらの作品はキャラクターの醜さ高潔さが絶妙なバランスで成り立っていて好感を持たずにはいられませんでした。私が粘膜さんの作品でケチを付けられるところはその点くらいで、それがなくなったら、もう手放しで称賛するほかありません。純粋に面白かったということに加え、そんなしょうもない理由も合わせて作品賞とさせていただきます。お見事でした。 |
朱鷺(とき)賞 |
【掌編】無くしたものに花束を(作:星子) |
初回投稿作品の『無くしたものに花束を』にたいして朱鷺(とき)から新人賞を進呈させていただきます。次回作を楽しみにしております。 |
でんでんむし賞 |
【長編】ミテソシテ(作:庵(いおり)) |
主人公が大好きな勇者になんてなりたくもない、明るくポップな異世界転生が大好きなエルフの里のコックさん、衝撃の内容のちんこ殺害事件も候補でしたが、自分だけの賞を一つだけ選べとなればこの作品でした。 実は結構思い入れがある作品で、恐らく『あけてはいけない』のリメイクだと思うのですが、個人的にあの作品に比べたらかなりまともになっているというか、非常に良いマイルド調整がされていて、ただ怖いだけじゃない本物の面白さがあったと思いました。 前作は主人公の言動や警察の行動に違和感があって、それで高評価には繋げられなかったのですが、今作ではその不満点が全て解消されています。個人としては正当な進化と言いたいです。 自分はミステリーもホラーもあまり読まないのですが、だからこそ程よい恐怖に追われながらも謎に迫っていくドキドキ感やワクワク感を凄く斬新な気持ちで楽しめました。その謎が少しずつ解消されていくのが快感で、これが作者様が言うミステリーとするのならば『なるほど、これがミステリーというやつか。面白いじゃないか!!!』と納得させられる一作でした。 犯人探しも凄く面白くて、怪しい奴が何人かいて、結局は外れてしまったのですが、それでも良い意味で騙された感があってやっぱり納得感が強かったです。 主人公も前作に比べたらとてもマイルドになって共感ができたし、ヒロインもめちゃ可愛いと思ったのでやっぱりラノベ的というか王道な強さも併せ持つ作品だと思います。 個人的に作者様からは高いポテンシャルを感じていて本気出したらどんな作品を作るのか興味があったのですが、まあでも自分はターゲット外っぽいしガチ作品が来ても評価するのは難しいかもな~なんて思っていただけにまさかここまで予想以上に面白いというか波長が合ったというかツボにハマる作品が来たのが本当に嬉しい誤算でございました。作者様の本気が見れて嬉しかったです。 |
HiroSAMA賞 |
【跡地化】【超長編】石曜日のダイアリー(作:kanegon) |
いまどきは、ちょっと流行らなそうな硬派な作品。 だからこそ、そこに痺れて憧れます! |