幼女のおくすり

Rev.01　枚数： 12 枚（ 4,621 文字）
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【場面１】
　猛暑続きのせいか、近頃体調が思わしくない。
――病院に行くべきか？
　そう思考するも、待合室の独特な雰囲気や、仕事が遅れることへの影響が決断をためらわせる。
　結局、始業時間が近づくと『どうせ仕事は休めないんだ』と割り切ってアパートの扉を開けた。
　重い足を最寄り駅に向けようとするけれど、予想外の光景がそれを止める。
　白衣を身に着けた幼女が、僕の行く手を阻むように立ち塞がっていた。
　小柄な身体は未就学児のようだが、透き通るような蒼眼からは｜落ち着いた《クールな》知性が感じられる。桃色がかった柔らかな髪はツインテール。白衣から伸びた手足は不思議なケミカル色を帯びている。そして左目の下にはLo06と刻まれていた。
　幼児にあるまじき整った顔立ちは人工物臭く『気持ち悪い』と強く僕に思わせた。
　幼女は｜透き通った瞳《ガラス玉》で僕を見上げると名乗りをあげる。
「初めまして、私は幼女型内服薬｜Lo06《エルオーゼロロク》。未来からあなたを治療に来たわ」
　そして愛称はオーゼであると淡々と告げるのだった。


【場面２】
「内服薬？　治療？」
　わかり難いがお医者さんごっこなのだろうか？　それにしては｜時間遡行《未来から来た》なんて幼児らしくない設定が組み込まれている。
　感心はするけど、お医者さんごっこに付き合っているような余裕はない。「いま急いでるから」とおざなりに謝ると、幼女の隣を抜けようとする。
「放置すると死ぬわよ」
　その言葉が糸となり思い僕の足に絡みついた。
　たしかに体調は崩れている。ひょっとしたら病気を患っているのかもしれないと想像もした。
　だからと言って、幼女姿の薬が未来から送られてくるなどありえない。その程度の理性はまだ働いている。
　だけどオーゼは、こちらの疑惑を見透かしたかのように言葉を紡ぐ。
「あなたの疑問はわかるわ。この時代ではまだ時間遡行装置の存在は公表されていないからね」
　その言い方だと、公表されていないだけですでにタイムマシーンは存在しているということなのだろうか。
――まさか……
「当然よね、未来においても、まだ完成と呼べるほどのデキには至ってはいないのだから。生物を過去に送り込むことはできないし、難しい条件をいくつも満たして時々成功する程度。そんな状況で公表すれば完成前に情報が漏洩し、他所に出し抜かれかねない。だから一般人には秘匿されているの」
　自らを『生物ではない』と設定する白衣姿の幼女を見下ろしていると、設定の矛盾がひっかかる。
「過去に来るのが難しいのなら、どうして僕みたいな一般人を治療しに？」
　僕の知り合いに癌患者がいた。もっと早く発見できていれば治療の余地はあった。せめて一年前の健康診断を受けていればと妻が悔やんでいたことを思い出す。
　そいつは職場での評判がよく、僕とちがって仕事もスムーズに回せた。奥さんは綺麗だし、娘も生まれたばかりだ。性格がよく、誰からも好かれる彼こそが救われるべき人物であることは疑いようもない。彼が仕事を続けてさえいれば、僕がこんなにも疲労することもなかった。
　なのにどうして彼ではなく僕に救いの手が伸ばされているのか。彼を救えていれば、いま抱えている問題の大半は問題になる前に片付いていたはずだ。
「あなたの事情なんて知らないわ。投薬先も医者と技術者が決めることだしね。私は私の使命をただ果たすだけよ」
　そうでなければ、僕になど会いにこなかったと言いたげである。
「あなたは病気の初期感染者。仮にいま発病していなくとも、この先発病するのだからしっかり治療を受けてもらうわ。｜感染爆発《パンデミック》が起こる前にね」
　そう宣言すると、オーゼは小さな身体で体当たりし、僕を扉の内側へと押し返した。


【場面３】
　玄関に押し倒れた僕に、白衣を脱ぎ捨てたオーゼが馬乗りになる。
　白衣の下は全裸。ケミカル色を帯びた肌が存分にさらされた。
　その身体のあり方に目を見張る。
　それは彼女が主張するよう｜偽物《生物以外》だった。少なくとも普通の人間ではない。
　自らを薬であると主張する幼女には、男性型の生殖器も、女性型の生殖器もついてはいなかった。それどころか、乳首や排泄のための穴すら見当たらない。
　
　驚く僕の口に、オーゼの小さな指が無理やり押し込まれる。
　糖衣錠を口に転がしたような人工的な甘味が口内に広がった。
　反射的に抗う僕だったけど、強引な指技から逃れられず危機感は次第に甘味に溶かされていく。もう思考すら面倒だ。
　仕事は遅れ周囲に迷惑をかけるが、このまま治療されてしまえば億劫な病院に行かずに済む。治療費についてはわからないけど、重大な｜感染爆発《パンデミック》を防ぐためならばきっと国が保障してくれるにちがいない。
　そんな楽観が｜オーゼの施す治療《口内をまさぐる指》を受け入れさせた。
　だけどソレはいつまでも続かなかった。
　快楽にも似た甘さが、突如として激しい痛みへと切り替わる。
　口内を駆け巡る痛みで我に返った僕は、その場から逃げ出そうとするけれど、身体は上手く動いてくれない。
――麻酔薬！？
　己が蜘蛛が張り巡らせた罠にかかったことにようやく気付く。
　それでも生命の危機を脱出するため、抵抗を繰り返すが功を成さない。
「無駄よ。すでにあなたは私の｜支配《治療》下にある」
「そんなの、同意して、ない」
「初期感染者の治療は国のために行われるもの。ソレが国の｜趨勢《すうせい》に及ぶものならば、個人の意思なんてとるに足らない。あなたひとりを治療することで、多くの感染者を未然に防げる。だから大人しく治療を受け入れなさい。さして重要人物でもないあなたの治療が優先されたのは、そういう理由なのだから」
　その言葉に恐怖した。
　僕は特例的な治療機会を与えられながらも重要人物ではない。もし国とやらが確実な治療を求めるのならば、確実な方法を選択しても不思議ではない。
　難病を確実に広めずに済む方法。
　それは患者を殺すことである。
　そうすれば最小限の｜労力《コスト》で確実に感染爆発を防げる。
　口内をまさぐる激痛から、この薬は治療薬などではなく、病原菌を殺処分するための毒薬なのだと思い至った。
　必死に四肢に力を入れようとするけれど、それでも口内を浸食する激痛は薄れる様子をみせない。


【場面４】
「たす、けて……」
　せめて楽に殺して欲しいと命乞いをする。
　するとオーゼは不機嫌そうにそれを否定した。
「なにを勘違いしたか知りませんが、人聞きの悪いことを口走らないように。これは未来で確立された立派な治療です」
「こんな、治療は、ない……」
「そんなことはありません。私の兄妹たちがその身を賭して大勢の患者のを直しました。ただそれだけでは、治療速度も｜兄妹《薬》の数も足りません。故にこうして｜初期感染者《あなた》の治療に当たっているのです」
　その病気は恐ろしい感染症で、世界情勢が大きく歪むほどだとオーゼは告げる。
　一度罹患すると治療は困難で、場合によっては終生治らないことも珍しくないと言う。それが拡散されてしまえば、国家運営に悪影響が生じるほどであると。
　僕はそんな難病にかかってしまったのか？
　体調不良は感じていたけれど、重病という意識は欠片もない。
「発病を隠しているようですが、とっくに自覚しているのではないですか？　仮にそうでなくとも、あらかじめ治療を施しておけば間違いありません。万が一にも、あなたが描いた本を世に出すことはできないのです。それこそ、尊厳薬を投与されたくなければ、ここで完治されるのが正しいことなのです」
「本？」
　言っていることの意味が分からない。
　僕は本なんか書いてないし、それが感染症とどう繋がるのだろう？
「そもそも、なんて病気？」
「｜幼女愛好癖《ロリコン》です」
「ちょとまて、僕にそんな趣味はないぞ」
　それまでもつれていた舌が、何故だか滑らかさを取りもどした。
「ウソを言わないでください。未来にはあなたの描いた薄い漫画がいっぱい溢れているのです。しかも小さな女の子のハダカがたくさん載っている。それが新たな｜幼女愛好癖《ロリコン》を産みだし大繁殖しているのです。コ●ケのロリ部門など感染者が集まり過ぎて、重度の熱中病患者であふれています」
「ちがう、僕はロリコンじゃない、ちがう」
　強い否定の意思が、徐々に身体の制御も取りもどさせる。
「ロリコンはみんなそう言うのです。一部の重傷者以外」
　されど訴えは届かない。
　そもそもロリコンって投薬で治るのか？　というか、この辛い指って毒じゃないの？
　こちらの疑問を察したのだろう、応えるよう彼女は言う。
「赤ん坊を卒乳させる方法、ご存じありませんか？」
「そつにゅう？」
「卒乳とは、成長し母乳を必要としくなった赤ん坊が、離乳食に移り母乳の接種をやめることです。ですが中には、離乳食を食べられるようになっても母乳を求め続ける赤ん坊もいるのです」
　その話は聞いたことがある。まさか、その卒乳方法って……。
「そう、母親の乳首にカラシを塗るのです」
　そして｜幼女愛好家《ロリコン》の疑いをかけられた僕は、｜幼女《ロリ》姿のオーゼが非常に辛いことを覚え込まされている最中であると？
「なるほど、科学的だ……」
「そうでしょう」
「なんて言うと思ったか！」
　怒りのあまりに、麻痺から完全に立ち直ると、ツルツルペタンな身体を力任せに押しのける。
「そんなんで治るか！　そもそもさっきから言っている通り僕は｜少女愛好家《ロリコン》なんかじゃない！」
「こんな部屋に居住する独身男性がロリコンじゃないと……で、も？」
　起き上がったオーゼが、僕の主張を否定しようと部屋を溶けかけの指でさそうとする。けれどその指は行き先を見つけられないまま止まり、柔らかなツインテールが斜めに揺れる。
　それもそうだろう。僕は｜少女愛好家《ロリコン》じゃないし、当然それを疑わせる｜漫画や人形《グッズ》も所有していない。
　つまり彼女は治療相手を間違えていたのだ。
「｜少女愛好家《ロリコン》なのは、となりの部屋の桃野さんじゃないか？」
　僕はそう指摘する。
　桃野さんは漫画を描いているし、お盆と正月前のイベントには毎年参加していた。小学校近辺での目撃例も多いし、彼が｜少女愛好癖《ロリコン》を患っている可能性は高いように思う。
　そして部屋番号を確認し、そこで彼女の勘違いがようやく証明された。
「AIはこうして学習していくのです」
　オーゼはそう言い訳すると、ろくすぽ謝罪もせず、となりの部屋へと押しかけて行った。
　僕の部屋は一時的に静けさを取りもどしたけれど、すぐに悲鳴とも嬌声ともとれる声が壁越しに伝わり始めた。
　それを無視して、落としたカバンを拾い上げる。
「はぁ、遅刻確定だな。」
　当て逃げされたみたいな状況でも、出社しなければならない。僕は時計を確認すると走ればギリギリ間に合いそうだ。
　病院はあきらめ落としたカバンを拾い上げる。
　ふと、となりに落ちていたオーゼの白衣が目に入る。
　なんだか体調がちょっとだけ良くなった気がするけど、彼女のおかげ……だったりはしないよね？
　そして僕はソレを拾い上げると、クンと鼻を鳴らす。
　残り香らしきものは残っていない。
　それを何故だか残念に思いながらも、大騒ぎの元になった桃野さんの本というものに興味がわいてきた。
――こんど見せてもらおうかな？

[了]
Hiro

2023年08月11日 22時20分52秒 公開
■この作品の著作権は Hiro さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：治せない｜感染症《もの》を治すため、｜幼女《おくすり》は未来から送られた。

◆作者コメント：ノリと思い付きの5000文字作品。少々アレですが、はじっこに置かせておいてください。

2023年09月07日 21時54分59秒
 作者レス
  • 　ども、この度は５作品しか書き上げられなかった残念な生き物Ｈｉｒｏです。
    　しかも、ひとりで下位のほとんどを占めてるとかかなりの屈辱ですね。
    　点数そのものは、以前より微増なのですが、他に下位をとっていた方々が姿を見せなくなったせいか、順位は下降の一途をたどっています。
    　前回、最下位を獲ったのでこれ以上は落ちはしませんけれどね（涙


    　それはともかく、拙作『幼女のおくすり』にご感想いただきありがとうございました。
    　
    　とはいえ、作者コメントにも書いているとおり、思い付きをサラッと形にしただけなので、そんなに言うこともないんですよね（汗
    　にも関わらず、他作を抑えて、私の作品の中では一番高評価というのは……新手のイジメでしょうか？

    　なお、投稿期間中に間に合わなかった『サプライズロリ作品』としてカワイイ女子小学生がひょんなことから辱い目にあう物語がカクヨム様で掲載されているので、お時間がある方はこちらもどうぞ♪

    ■異文化サプライズ
    https://kakuyomu.jp/works/16817330662215

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2023年08月26日 23時34分33秒
 +10点
  • ｋｚと申します。拝読しました。

    実にショート・ショートらしい構成でした。でもロリコンを直すための使者が幼女なのはどうしてなのでしょうか(笑)そのアンバランスさがおかしかったです。キャラクター性とか、キャラ同士のやり取りも面白かったです。

    オチにはくすっとさせられましたが、よくもわるくも予定調和でしたかね。もっと衝撃的なオチがあればさらに面白くなるかもしれません。

    感想は以上です。少しでも参考になれば幸いです。

    ※追伸
    ルビが多くて、少し読みにくかったです。でもルビは好みの範疇なのかなあ……。スマホではなくて紙ならそこまで気にならないのかもしれません。

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Re: 2023年09月07日 22時13分36秒
  • ＞kz様

    　ども、ルビ芸は作者の生きざまなので、どうしてもやめられない生き物Ｈｉｒｏです。
    　
    　今回は（も？）、思いついたネタを書かずにはいられず、書き散らかしただけのものなので、このくらいの評価を得られれば十分かなと。
    　本命だった他作が書きあがらず、未投稿＆残念な評価で終わり、本作が最高順位作となってしまいましたが…（血涙

    　ご感想ありがとうございました。
    　次回（冬企画）も遭遇できることを祈っております。

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2023年08月26日 22時57分10秒
 +10点
  • 企画参加お疲れ様です。読ませて頂きました。

    未来から幼女の姿をした医療用のアンドロイドが主人公を治療しにやってくるという設定は楽しそうと魅力を感じ、読み進めたくなりました。
    感染爆発を防ぐために初期感染者を治療するというロジックも、納得できて感心しました。自分ではまず考えつかない頭のいい発想だなと思いました。
    読み進めると、主人公のかかった病気の正体は意外で、力の抜ける面白さがありました。
    現に我々の住む世界にロリコンが多数存在している以上、桃野氏の治療には成功しなかったか、そうでなければ、この主人公がオーゼの魅力のために最初のロリコンとなってしまい、世に感染を広めたということだったら面白いなと想像しました。

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Re: 2023年09月07日 22時12分38秒
  • ＞点滅信号さま

    　ども、毎度お世話になっております、『ウンコ叫びの黄金比率』に脱帽させられた生き物Ｈｉｒｏです。
    　ボイスドラマ化の資金源はクラウドファンディングで融資を募ってはいかがでしょう？


    　感染爆発を防ぐため未来から使者がやってくるパターンは、作者的には「ちょっとありがちかな？」と思っていたり（爆
    　ターミネーターでは反乱軍のリーダーを産まれさせないためにその母親が狙われますし、DNA2では主人公の桃生純太が100人の子どもの父親になるのを防ぐためにカレンが未来から派遣されたりしてますし。むしろ未来から使者が来る話の基本パターンかと。


    　ご感想ありがとうございました。
    　次回（冬企画）も遭遇できることを祈っております。

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2023年08月26日 17時59分24秒
 +10点
  • 拝読しましたので感想を記します。

    ＞「放置すると死ぬわよ」
    すいません、最初、このセリフを誤読しておりました。
    （幼女のことを）放置すると（幼女が）死ぬわよ、という脅しの意味に解釈してしまって。
    主人公が病気かもしれないから、それを放置していると死んじゃうよ、という意味だったのですね！
    幼女が出てきたので、放置プレイの話かと思ってしまいました。申し訳ありません。

    赤ん坊を卒乳させる方法、面白かったです。
    作者に幼女愛好癖を卒業させる方法はわかりましたが、読者に幼女愛好癖を卒業させる方法はどうすればいいのでしょう？
    Lo06にまた来てもらって、ぜひそれを実践してもらいたいと思いました。

    夏企画の執筆、お疲れ様でした。

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Re: 2023年09月07日 22時05分39秒
  • ＞つとむュー様

    　ども、毎度お世話になっております、現実と虚構を分けて認識できるまっとうな生き物Ｈｉｒｏです。
    　
    ＞＞「放置すると死ぬわよ」
    ＞すいません、最初、このセリフを誤読しておりました。
    ★あー、ここは作者的にも「誤読されるかな？」と懸念した箇所でもありました。
    　もちろんここで「あなた」と対象を明確にすれば、懸念は解消できたのですが、半ば決め台詞のようなところだったので、誤読されるのを恐れず、台詞をかっこよくまとめることを優先させていただきました。

    　おくすりの接種方法には、他にも口移しとか、肛門からとか案はいくつかあったのですが、あまりに過激に走ると、本作のテイストに合わないかなと自粛しました。
    　やっぱりお尻からのほうが良かったですかね？


    　ご感想ありがとうございました。
    　次回（冬企画）も遭遇できることを祈っております。

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2023年08月26日 15時53分38秒
 +20点
  • ヱローーーーーーーーーース！！！！（意訳：桝多部とあるの盟友サタンヱ口ス（さたんえくちす）と申します。貴作を拝読させていただきました）
    　ああ、とあるの奴なら「幼女のおくすりなら股間から噴出される黄金のエリクサー一択だろうが！」とか抜かしたので、隣で胸から血を噴水みたいに吹き上げて倒れてますわい。

    　それはともかく、ショート・ショートSFとしては、よくあるドラえもんタイプの『すこし・ふしぎ』なＳＦであり、作者さまの年季がうかがわれます。しかしですな、未来からの使者としての幼女の有効性はどうなんだろうかと思うのですよ。いくらネコ型ロボット奈良に幼女型ロボットの証拠を見せつけられてもねぇ。お約束とはいえ納得できるかと言われれば首をかしげるところですわい。
    　後オチが弱すぎやしませんかのう？　実は主人公ではなく隣の住人だったと追うのも藤子不二雄系ＳＦぽくていいのですが、何かそのインパクトほしかった。
    　自分からはそんなところですわ。

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Re: 2023年09月07日 22時03分54秒
  • ＞Ｍｒ．マスター（以下略　様

    　ども、ロリコンものを執筆して、年季を察せられてしまった残念な生き物Ｈｉｒｏです（涙

    　インパクトについては、そうですね。もうワンパン狙っても良かったですね。
    　ただ拙作は、箸休め的な位置取りを狙っていたので、作者的にはこのくらいでよかったかなと勝手に思っています。
    　他作の締め切りも迫っていましたしね（爆


    　ご感想ありがとうございました。
    　次回（冬企画）も遭遇できることを祈っております。

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2023年08月21日 13時15分51秒
 +30点
  • 幼女のおくすり、読ませていただきました。

    文章が非常に読みやすく構成もかなりしっかりしている印象でした。

    幼女が未来からくる設定はキャッチ―であり、更に未来でのパンデミックを避けるためにやって来たという定番を持ってきているのが大きな強みになっていると思います。

    主人公が殺されてしまうかもしれないドキドキ感もありながら、病気の正体がまさかの『アレ』だったのは小気味の良いサプライズでした。

    結局オチは勘違いという感じでしたが、でもラストで主人公、発症してますよね？

    ここはぼかしているかもしれませんが、本当のオチは『未来から来た幼女と出会ったのがスイッチとなり、主人公の病気が発症してしまった』。実は本当はこの日に発症してしまった主人公が原因で、ターゲットは間違っていなかったという二重のサプライズだったらめちゃくちゃ面白いと思いました。

    こういうＳＦ的というか、結局は因果は決まっていたので未来は変えられない、みたいな話は大好物なのですが、深読みしすぎでしょうかね。

    それでは失礼します。執筆お疲れさまでした。

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Re: 2023年09月07日 22時02分01秒
  • ＞でんでんむし様

    ども、毎度お世話になっております。+30点で小躍りしている残念な生き物Ｈｉｒｏです。

    ご好評いただきうれしい次第であります。
    そういえば、主人公（視点主）がLo06のせいで感染したことは、書かないでも察してもらえるだろうと、当たり前のように思っていましたが……意外と紙一重でした？＜いいやそんなことはないハズ！

    サプライズに関しては、普段の作品作りから意外性を意識しているので、そんなにこだわってなかったり…（爆


    ご感想ありがとうございました。
    次回（冬企画）も遭遇できることを祈っております。

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2023年08月20日 16時47分38秒
 +10点
  • 　拝読いたしました。朱鷺（とき）と申します。
    　最初に読んだときは、読みにくいと感じました。しかし、脳内でルビ変換しながら再読したら、支障はなくなりました。
    　幼女型内服薬、Lo06 オーゼのアイデアは斬新でした。また、｜世界情勢を大きく歪める病気、《ロリコン》が伝染病であるとしたのも独自性に優れていると思います。
    　設定が面白かったので、いろいろと発想が浮かびました。
    　たとえば、価値観の逆転がおこる。
    　人類の大多数が｜幼女愛好者《ロリコン》となり、ロリコンでない主人公たちは迫害をうけるようになる。少数派となった主人公のサバイバルが始まる。
    　あるいは、意外な結末を用意する。
    　作品を、幼女型内服薬、Lo06 オーゼ視点で描く。
    　主人公は、幼女のおくすりを内服して、初の正常性ロリコンとして目覚める。主人公とオーゼは協力して隣人の治療に成功する。しかし、未来に帰ってみたら、正常性ロリコンが蔓延した爛れた世界が待っていた。
    　手を出したから事態が悪化した、というオチです。
    　独特の設定が実に面白かったので、感想も暴発気味となってしまいました。申し訳ありません。
    　執筆お疲れ様でした。次回作も期待しております。

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Re: 2023年09月07日 21時59分58秒
  • ＞朱鷺（とき）様

    　ども、まいどお世話になっております。
    　最近、上位に入りきれない残念な生き物Ｈｉｒｏです（汗

    　なにやら、脳内妄想のお助けとなれたようで幸いです♪
    　私も他作でやって、新作の構想が増えすぎてこまります（汗

    　ご感想ありがとうございました。
    　次回（冬企画）も遭遇できることを祈っております。

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2023年08月18日 02時00分29秒
 0点
  • 　読了しました。粘膜です。

    　ロリコンを直す為に幼女を舐めさせて苦しませる、というアイディア自体はどう考えてもコメディよりですが、そのくせ文体は妙に仰々しく物々しかったです。それを逆手に取って個性として昇華している、という感じも特にしなかったので、どちらかというとコミカルな文体にしてヒロインとの掛け合いを楽しませる感じにした方が文体の選択としては無難だったのかなと思います。文章が下手とかでは決してなくて、描き方やり方作り方の問題として。

    　ただショートショートとしてはまあまあちゃんと落ちているというか、主人公が漫画家の家に行っておそらく伝染が行われるのだろうなというのが伝わるオチも良かったです。アイディアは素晴らしいと言って良いくらいでしたし、可能性にも満ちているのかなと思います。
    　やろうとしていることは良いしきちんとできてもいると思うので、その演出の仕方が好みに合わなかっただけなのかもしれません。ただやはりこれだけすごいこと思い付いたんだったらもうちょっと色々やれたんじゃないかなとも思います。５０００文字より多く描いても良いですし、５０００文字でもっと他の描き方を探ってみるのも良いかもしれません。

    　創作お疲れ様です。これからも頑張ってください。

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Re: 2023年09月07日 21時58分24秒
  • ＞粘膜王女三世様
    　ども、まいどお世話になっております。アイディアや基礎的な部分は褒められるものの、順位が低迷している残念な生き物Ｈｉｒｏです。

    　文体はある程度バリエーションを使い分けられるのですが、「今回はコメディな内容に真面目な文章を合わせたほうがウケるかな？」と思い、こちらの書き方を選択したのですが……お口に合わなかったようで申し訳ありません。


    　ご感想ありがとうございました。
    　次回（冬企画）も遭遇できることを祈っております。

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2023年08月17日 18時35分21秒
 +20点
  • 　黒川いさおのいさおの方です。拝読しましたので感想など書かせて頂きます。


    　旧ラ研企画の頃から面々と続く、もはや幼女信仰と言っても過言では無い、安定の幼女モノでした。ほんとここの人達幼女好きだよなあｗ
    　未来からやって来たとおぼしき幼女、その身体自体が薬であり治療法というアイデアは秀逸だと感じます。自分の指を薬としてしゃぶらせるとか、そこはかとないデンジャーな官能の空気を匂わせつつ、それでいて何処からともなく漂ってくるバカっぽい雰囲気、こういうの嫌いじゃありません。
    　やや力業ではあるものの、主人公のその後を匂わせる展開はどこか『安易に過去を変更してはならない』というＳＦ的教訓すらも備えている様にすら感じ、短い枚数でありつつも満足度の高い掌編だったと思います。

    　お題に関しては作中で特に語られておりませんが、まあ突然未来から幼女がやってきて襲われたとあれば充分サプライズですよね。うん、こういう使い方も有りかと感じました。
    　楽しい小説をありがとうございました。


    　乱文ご容赦を。
    　お互い企画を楽しみましょう。

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Re: 2023年09月07日 21時56分51秒
  • ＞黒川いさお様

    ども、毎度お世話になっております。ロリコンでもないクセに息をするようにロリコンものを書いている不思議な生き物Ｈｉｒｏです。
    いや、今回はロボとか他にも色々かいて書いているのですけどね。
    ただ、評価の方が……（涙

    それはともかくご感想ありがとうございました。
    満足いただけたようでホッとしております。

    では、次回（冬企画）も遭遇できることを祈っております♪

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合計 8人 110点

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