【跡地化】

Rev.06　枚数： 3 枚（ 840 文字）
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神原

2021年12月29日 00時23分52秒 公開
■この作品の著作権は 神原 さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：守られているだけの僕はこれで良かったと信じたい
◆作者コメント：※注　痛みに関する強い描写があります。グロテスクではないと思ってます。

一人称も三人称も書きますが、今回ので一人称って難しいんだな、と改めて思いました。

2022年02月01日 00時06分40秒
 作者レス
  • どうも私は1月31日がこの企画の最終日と勘違いしていました。

    なるほど、後夜祭とある様に、既に終わっていて、感想投下も消す事も出来るようですね。

    早とちりして不快感を与えてしまったかもしれない来栖らいかさんごめんなさい。

    安心して感想を待とうと思います。ありがとう。

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Re: 2022年02月01日 14時56分59秒
  • 　こんにちは。再々アップ、お疲れ様でした。

    　読んでる途中で消えてしまったので「公募に出すから消したのかな？　感想が間に合わなくて申し訳ない」と思っていました。

    　感想投下チャンスを下さり、ありがとうございます。

    　＠らいか

    E-Mail pass
Re:Re: 2022年02月01日 15時46分37秒
  • ＞　こんにちは。再々アップ、お疲れ様でした。
    ＞
    ＞　読んでる途中で消えてしまったので「公募に出すから消したのかな？　感想が間に合わなくて申し訳ない」と思っていました。
    ＞
    ＞　感想投下チャンスを下さり、ありがとうございます。
    ＞
    ＞　＠らいか

    まだ消えてないです。下のレスに小説はUPしています。他の人には消えて見えるのかな？

    良く分かりませんが、ありがとうでした。

    E-Mail pass
Re:Re:Re: 2022年02月01日 15時53分33秒
  • なるほどです。私の伝え方が悪かったからUPした小説が分からなかった、と言う事が分かりました。

    これ以上お時間を取らせる訳にもいかないと思いますので、UPしてある小説は消したいと思います。

    本当にありがとう。

    E-Mail pass
2022年01月22日 22時36分00秒
 作者レス
  • この作品は24日に跡地化します。ありがとうございました。

    E-Mail pass
2022年01月16日 01時02分45秒
 作者レス
  • 皆さんのご感想はコピペを取らせて頂きました。

    私には出来ない良い感想をありがとうございました。

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2022年01月15日 16時53分33秒
 +10点
  • 　お疲れ様です。『夢夢夢夢夢』を拝読したので、感想を書かせていただきます。

    〈文章について〉

    　文章そのものは、非常に読みやすくて良かったと思います。
    　ただ、描写や説明が不足していると感じるところが多く、それが後述の分かりづらさに繋がっていたように思います。

    〈ストーリーについて〉

    　見知らぬ場所で出会った蛇が女の子の姿に変わるという謎めいた冒頭は引きがあると思います。
    　主人公の爽とヒロインの奈々が様々な危機に見舞われ、それを二人で乗り越えながら徐々に仲を深めていく、という流れには王道的な面白さがありました。
    　序盤からとにかく謎が多い展開ですが、それらが爽の失われた記憶と共に、徐々に明らかになっていくという展開も良かったです。「果心居士」といった実在の存在を絡めるなど、設定面は作りこまれている印象でした。
    　全体としては、王道的な和風ファンタジーという感じで、良かったと思います。
    　ただ、全体的に説明が不足している印象で、分かりづらい箇所も多かったように思います。
    　たとえば、「七宝行者」とは何かの説明もないし、「里」は何の里なのかも分りません。「術」や「結界」も、物語ではよく使われるものではありますが、作品によって定義が異なる可能性もあるので、この作品においての「術」や「結界」とは何かを、しっかり説明しておいたほうが良いかと思います。
    　そのあたりがあって、物語の中にいまいち入っていけない部分がありました。
    　また、それが分からないのは記憶を失っている爽も同じのはずなのに、奈々に問い詰めるようなこともなく、妙に物分かりがいいんですよね。（一応、説明を求めて断れる描写は冒頭にありますが）
    　爽がもっと説明を求めて、それに対して奈々が細かい解説を入れていく、という書き方をした方が、読者にとっても分かりやすい物語になるのではないかと思います。

    〈キャラについて〉
    　
    　爽と奈々の二人は、大きなインパクトのあるキャラではありませんでしたが、それぞれ主人公らしい主人公、ヒロインらしいヒロインに描けていると思います。
    　再会した幼馴染が再び仲良くなる、という展開は王道的ですし、コーンポタージュのくだりなど、二人が絆を深めていくシーンなどはぐっとくるものがありました。コーンポタージュがクライマックスでの伏線として機能している点も良かったですね。
    　ただ、物語の展開が忙しいこともあって、二人の仲が深まるのが早すぎる印象もありました。
    　もう少し序盤か中盤の尺を長くとって、二人が仲を深める描写を増やすと物語に説得力が増し、クライマックスからラストにかけての感動もより大きくなるのではないかと思います。

    〈全体として〉

    　王道的な和風ファンタジーで、設定面も作りこまれている印象でしたが、まだまだそのポテンシャルを十分には発揮できていないように感じました。
    　キャラの良さもあるので、もっと序盤から中盤にかけての描写や説明を増やすと、なお良くなる作品ではないかと思います。

    　それでは、これにて失礼します。

    E-Mail pass
Re: 2022年01月16日 01時01分44秒
  • お読み下さってありがとう。


    ＞〈文章について〉
    ＞
    ＞　文章そのものは、非常に読みやすくて良かったと思います。
    ＞　ただ、描写や説明が不足していると感じるところが多く、それが後述の分かりづらさに繋がっていたように思います。
    ＞

    ありがとうございます。描写不足は他の方にも伺っているので二人以上そう感じていると言う事はそうだと思います。もうちょっとがんばって描写してみようと思います。




    ＞〈ストーリーについて〉

    ＞　ただ、全体的に説明が不足している印象で、分かりづらい箇所も多かったように思います。
    ＞　たとえば、「七宝行者」とは何かの説明もないし、「里」は何の里なのかも分りません。「術」や「結界」も、物語ではよく使われるものではありますが、作品によって定義が異なる可能性もあるので、この作品においての「術」や「結界」とは何かを、しっかり説明しておいたほうが良いかと思います。
    ＞　そのあたりがあって、物語の中にいまいち入っていけない部分がありました。

    ありがとう。説明。もっと入れてみようと思います。次作に反映できたらしたいと思います。



    ＞　また、それが分からないのは記憶を失っている爽も同じのはずなのに、奈々に問い詰めるようなこともなく、妙に物分かりがいいんですよね。（一応、説明を求めて断れる描写は冒頭にありますが）
    ＞　爽がもっと説明を求めて、それに対して奈々が細かい解説を入れていく、という書き方をした方が、読者にとっても分かりやすい物語になるのではないかと思います。

    なるほどです。奈々が話すとより早く爽の記憶の封印がとけるので説明少なくしていたのですが、確かにまったくないのも。と思いました。



    ＞
    ＞〈キャラについて〉

    ＞　ただ、物語の展開が忙しいこともあって、二人の仲が深まるのが早すぎる印象もありました。
    ＞　もう少し序盤か中盤の尺を長くとって、二人が仲を深める描写を増やすと物語に説得力が増し、クライマックスからラストにかけての感動もより大きくなるのではないかと思います。
    ＞

    ありがとう。そか、なるほどです。間にもうちょい尺を。




    ＞〈全体として〉
    ＞
    ＞　王道的な和風ファンタジーで、設定面も作りこまれている印象でしたが、まだまだそのポテンシャルを十分には発揮できていないように感じました。
    ＞　キャラの良さもあるので、もっと序盤から中盤にかけての描写や説明を増やすと、なお良くなる作品ではないかと思います。

    ありがとうございます。

    最後にもう一度ありがとうございました。

    E-Mail pass
2022年01月14日 21時55分27秒
 +10点
  • 　執筆おつかれさまです。『夢夢夢夢夢』読みましたので、感想を書いていきます。

    〇ストーリーとキャラクターはきちんと作れている。
    〇構成に改善の余地ありと思った。

    〇ストーリーとキャラクターはきちんと作れている。
    　物語として大きな要素、ストーリーとキャラクターはきちんとできているなと思いました。
    　どこにでもいるありふれた少年、主人公の爽に、いろんなものに変化して爽を守るヒロイン奈々。基本に忠実なキャラクターメイクではありますが、主人公とヒロインというメインキャラクターの役割を果たせている。
    　そしてこの二人を軸にして、きちんと物語を展開できている。日常から非日常へと徐々に変わっていく展開や、クライマックスできちんと盛り上げること。こうしたストーリー性は小説や物語への理解ができている証左かなと思います。
    　設定・世界観については幻覚をベースにした異能と理解すればいいのかな？　ともあれ、オリジナリティとしてしっかりできていたと思います。

    〇構成に改善の余地ありと思った。
    　一方で、文章・構成にはいささか読み難い部分があり、改善できると思いました。
    　読んでいて、ダラダラッと単調に流れていくような印象がありました。おそらく文章や展開の描写が一本調子になっているからではないかと思います。
    　一つ一つのシーンに対し、個別に空気感や雰囲気が書き分けられるとぐっと良くなるのではないかと思います。このシーンの主人公やヒロインがどういう感情なのか、明るい雰囲気なのか暗い雰囲気なのか、リラックスしているのか緊張しているのか、良い予感がするのか悪い予感がするのか。
    　ヒロインと親しくなったり、敵を倒せば明るい雰囲気になりますし、逆に不仲になったり脅威を感じるシーンであれば暗い雰囲気になる。そうした空気感を、シーンごとに意識されると、シーンごとに空気感が変化していくことで読者が飽きにくくなり、読みやすくなるのではないかと思います。
    　そのためにも、一つ一つのシーンを圧縮し、端々はカットしてもいいかもしれません。移動の時間や挨拶等々は端折り、大事な部分をクローズアップして深く描くと、よりよくなるのではないかと思います。

    　物語としての要素はしっかりできていたと思います。ただ、それを上手く伝える、あるいはより感情移入させて読ませるための工夫があると、もっと面白くできるのではないかと思いました。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。




    E-Mail pass
Re: 2022年01月16日 00時56分03秒
  • お読み下さってありがとう。


    ＞〇構成に改善の余地ありと思った。

    ＞
    ＞〇構成に改善の余地ありと思った。
    ＞　一方で、文章・構成にはいささか読み難い部分があり、改善できると思いました。
    ＞　読んでいて、ダラダラッと単調に流れていくような印象がありました。おそらく文章や展開の描写が一本調子になっているからではないかと思います。
    ＞　一つ一つのシーンに対し、個別に空気感や雰囲気が書き分けられるとぐっと良くなるのではないかと思います。このシーンの主人公やヒロインがどういう感情なのか、明るい雰囲気なのか暗い雰囲気なのか、リラックスしているのか緊張しているのか、良い予感がするのか悪い予感がするのか。

    空気感を出す。ちょっと私には備わっていない力ですので、これから身に付けたいと思います。




    ＞　ヒロインと親しくなったり、敵を倒せば明るい雰囲気になりますし、逆に不仲になったり脅威を感じるシーンであれば暗い雰囲気になる。そうした空気感を、シーンごとに意識されると、シーンごとに空気感が変化していくことで読者が飽きにくくなり、読みやすくなるのではないかと思います。
    ＞　そのためにも、一つ一つのシーンを圧縮し、端々はカットしてもいいかもしれません。移動の時間や挨拶等々は端折り、大事な部分をクローズアップして深く描くと、よりよくなるのではないかと思います。

    ありがとう。その空気の出し方、自分なりに考えてみます。




    ＞
    ＞　物語としての要素はしっかりできていたと思います。ただ、それを上手く伝える、あるいはより感情移入させて読ませるための工夫があると、もっと面白くできるのではないかと思いました。

    どもどもです。

    最後にもう一度ありがとうございました。

    E-Mail pass
2022年01月11日 22時26分09秒
 +10点
  • 　拝読いたしました。企画の読者です。
    　私のこれまでの果心居士のイメージでは、道端で百姓や旅人を集め、目の前で生きている牛を丸ごと飲みこんでしまう光景が思い浮かびます。大道芸人としては超一流という認識でした。
    　本作においては、『色即是空、空即是色』、すなわち『現実が幻に影響し、幻も現実に影響を与える』、という設定を導入した結果、果心居士の幻術が凄まじい威力を現実におよぼすようになっている。そして、作者様は本作で、幻術の存在感をありありと描いていらっしゃる。虚実の入り乱れる迫力のある独自の世界を作り出していらっしゃる。
    　見事と思います。
    　これとは別に、本作では主人公の苦痛が過剰に描かれています。
    　描いた結果、作者の分身である幻の果心居士が感じたであろう苦痛を読者が現実の事のように感じ取れるようになっている。それが作品に深みを与えている。作品への没入感を高めている。賛否、さらに言うと好悪は分かれるでしょうが、独自の工夫によって効果を上げていると思います。
    　『絵の中に出入りする』、『果心居士』、『色即是空、空即是色』といった、いわば手あかのついた言葉やアイデアを元にして、独自の解釈をほどこし、迫力のある表現によってこれまでになかった作品へと仕上げる力量は、高く評価されるべきと感じました。
    　一読者としては次回作には、読むことにあまり苦痛をともなわず、読み終えたときに疲労感を感じない、爽快な読後感の作品であることを希望いたします。
    　執筆お疲れ様でした。後夜祭も盛り上げてまいりましょう。

    E-Mail pass
Re: 2022年01月16日 00時52分37秒
  • お読み下さってありがとう。



    ＞　私のこれまでの果心居士のイメージでは、道端で百姓や旅人を集め、目の前で生きている牛を丸ごと飲みこんでしまう光景が思い浮かびます。大道芸人としては超一流という認識でした。
    ＞　本作においては、『色即是空、空即是色』、すなわち『現実が幻に影響し、幻も現実に影響を与える』、という設定を導入した結果、果心居士の幻術が凄まじい威力を現実におよぼすようになっている。そして、作者様は本作で、幻術の存在感をありありと描いていらっしゃる。虚実の入り乱れる迫力のある独自の世界を作り出していらっしゃる。
    ＞　見事と思います。

    ありがとう。まず、蛇を女の子にする処で果心居士を思い出しました。ああ、幻術にしよう、とその時きまったのです。



    ＞　これとは別に、本作では主人公の苦痛が過剰に描かれています。
    ＞　描いた結果、作者の分身である幻の果心居士が感じたであろう苦痛を読者が現実の事のように感じ取れるようになっている。それが作品に深みを与えている。作品への没入感を高めている。賛否、さらに言うと好悪は分かれるでしょうが、独自の工夫によって効果を上げていると思います。

    ありがとう。



    ＞　『絵の中に出入りする』、『果心居士』、『色即是空、空即是色』といった、いわば手あかのついた言葉やアイデアを元にして、独自の解釈をほどこし、迫力のある表現によってこれまでになかった作品へと仕上げる力量は、高く評価されるべきと感じました。
    ＞　一読者としては次回作には、読むことにあまり苦痛をともなわず、読み終えたときに疲労感を感じない、爽快な読後感の作品であることを希望いたします。

    考えてみます。次がいつになるかは分かりませんが。

    最後にもう一度ありがとうございました。

    E-Mail pass
2022年01月11日 20時31分17秒
 -30点
  • 読了しました。
    申し訳ないのですが、質の高い力作が出揃った企画の中で、本作品だけは二段階半くらいは格が落ちるというのが率直な感想です。
    まずは『夢夢夢夢夢』というタイトル。最初にタイトルだけを見た時は、ギャグコメディ作品だと思っていました。『転生したけど装備がない！』みたいな感じの楽しく軽く読めるもの。ギャグコメディだったらこのタイトルもアリだったとは思うのですが、内容はシリアスな伝奇バトル的なもの。だったらこのタイトルはセンスが無なすぎでは。もうちょっと何かシリアスらしいかっこいいタイトルは無かったものでしょうか。

    本文はというと、何が起こっていてどうなっているのか、さっぱり読み取れないです。
    とにかく文章が読みにくい。
    他の方の感想で指摘している通り、主人公が記憶を失っていて、何がなんだか分からない状態を読者の心境とリンクさせる、という点では、これが作者意図によるものかどうかは分かりませんが、効果が出ているといえば効果が出ているのだと思います。
    しかしそれが面白さにつながるかといえば、読者として分かりづらい、読みづらい、主人公に共感しにくい、といったデメリットとトレードオフで、本作品の場合はメリットよりもデメリットの方があまりにも大きすぎました。

    文章全体として、重要度の高い必要な情報というか描写が足りない割には、不必要なことは書いてある。書くべき情報と省略すべき情報の取捨選択ができていない。そりゃ、その取捨選択を完璧にできている人なんてプロでもそうそういないかもしれません。が、本作品はその度合いが極端に大きい。だから文章が一人よがりになっている。
    ５Ｗ１Ｈを意識しろ、というのはハウツー本などでよく言われることだと思いますが、まさにそれではないでしょうか。５Ｗ１Ｈの全てを書き込む必要は無いけど、５Ｗ１Ｈ要素のうち分からない要素が多すぎると、読者は内容を汲み取る手がかりが掴めない。

    そもそも論を言えば、読者が小説を読むという行為は、続編や二次創作でない限りは、何がなんだか分からない状況に放り込まれた主人公と同じです。まあ、あらすじで事前情報を知っている場合もありますが、基本的には、主人公がどういう人物かもわからないし、舞台が何時どこでなのかも分からない。そこから文章を読み進めるにしたがって、分かっていなかったことが分かって行く。でも、一部の情報は「謎」として分からないままで進行する、あるいは分からなくても読者が勝手に補完する。なので、５Ｗ１Ｈのうち、読者が知りたいと思う情報のうち、読者が知ってもいいことはどんどん開示していっていいし、するべき。ただし、余計なことは省略するか、最小限にする。
    ごちゃごちゃ言ってもたぶん納得いただけないでしょうから、例文を挙げてみたいと思います。


    　人影がまばらになってくる。それほど遠くない学校までの道のりが長く感じられた。
    「おはよう」
    　びくっと体が反応した。なんだただの後輩か。挨拶をされた後ろにいる相手が、おはようと返している。
    「驚かすなよ」
    　小声で言った言葉は廻りに登校してきている学生の喧騒に掻き消された。


    　この文章。まず「人影がまばらになってくる」とありますが、中学校が市街地からちょっと外れた場所にあるケースは多々ありますから、中学校に近づくにつれて一般市民の姿が減るケースは考えられます。ただし、今度は登校する生徒の密度が高くなってくるはずなので、人影がまばら、という文章は意図不明です。
    「おはよう」
    　びくっと体が反応した。
    この文章。たぶん作者さまの脳内アニメの文章化なのでしょうけど、そりゃ作者本人はシーンを把握しているけど、読者には全く状況が分からない。おはようの声がどこから聞こえたのか。びくっと体が反応したということは、主人公の見えない位置から声が聞こえたのだろうから背後ということでいいのでしょうか。でも主人公の前から来ている可能性もあるので、分かりにくい。
    びくっと体が反応した、ということは、主人公にとって聞き覚えのある声だったから、ですよね。・・・と思ったら、なんだただの後輩か。とあるから見ず知らずの人かよ。
    見ず知らずの人の聞き覚えの無い声で挨拶されたと勘違いしてしまった、というのは、まあ、ありうるケースかと思います。
    が。
    見ず知らずの人を一目見ただけで、なんだただの後輩か。と主人公は判断しています。
    なぜ一目見ただけで後輩だと分かるのでしょうか。「紺色のブレザーの下に緑色のネクタイが窺えたので、一年生だろう。」といった描写が無いと、後輩と判断した根拠が無いので根拠を示す描写を書く気が無いのだったら、後輩と書かずに、面識の無い生徒だった。と書いた方がいいかもしれません。
    小声で言った言葉は廻りに登校してきている学生の喧騒に掻き消された。
    この文章で、廻りに、とありますが、何の廻りに、なのでしょうか。主人公、ですよね。だとすると、主人公の廻りに登校してきている学生、ということになってしまいます。生徒たちは主人公のまわりを目指して集まって来たのではなく、あくまでも登校してきただけのはず。はっきり言えばこの「廻りに」は余計なのでカットしてしまっていいですし、どうしても入れるのなら、登校してきている廻りの学生、にするべきかと思います。
    そしてそもそもの話なのですが、「おはよう」から「掻き消された。」までのシーンって、何の意味というか意図があるのでしょうか。
    主人公がぼっちであることを示すためだったら、次のシーンで「仲の良い人間などいない。」と端的に説明しているので、不要なシーンということになります。
    主人公が自分アテではない挨拶に反応してしまった自意識過剰気味であることを示すためのシーンなら、それだけだと弱いので、「驚かすなよ」のセリフのところを「ヤベえ僕、自意識過剰気味かも」あたりにしたらよいのではないかと思います。


    もうひとつ例を挙げてみます。


    　恐る恐るカーテンを開けて様子を見ると傷だらけのネズミがもう一匹に襲い掛かったのだ。それを受け流し、首筋を狙って噛みつこうとするネズミ。嫌悪感？　いや、恐怖から僕は急いで歩み出て、足でおもいっきりそいつを踏みつぶす。ぶちっ！　気持ちの悪い音を響かせてネズミが潰れる。煙の様な靄が残り、再び形をとろうともがいた。そしてもう一匹のねずみはそれより濃い煙を吐いていた。


    この文章。
    足でおもいっきりそいつを踏みつぶす。とありますが、そいつ、とはどっちのことなのかが分かりにくい。確かに前の文章で傷だらけじゃない方のネズミのことを言及しているので、そちらのことだろうとは思いますが、→→読み進んでいたのが、←前の文章に戻って確認しないとならない。テンポが悪くなるので、そいつとは書かずに、傷だらけじゃない方だと示してほしい。
    主人公は、傷だらけじゃない方のネズミを踏みつぶしましたが、どういう判断基準で傷だらけじゃない方を踏みつぶそうと思ったのか、が、どこにも書いていないですよね。この前の文章でネズミの鳴き声の違いについては書いてあったけど、その時はカーテンの向こうだったので、主人公からはどちらの鳴き声か判別できなかったはずです。
    そしてもう一匹のねずみはそれより濃い煙を吐いていた。
    とあります。表記がカタカナのネズミとひらがなのねずみでブレているのはまあいいとして、煙を吐くネズミとか普通ならムチャクチャ妖しくてコワいんですけど、なぜ主人公はそれこそ踏みつぶすとか逃げるとかアクションをとらないのか疑問です。もちろん、正体が奈々だからなのですが、そう思っているならもっと早い段階で「この傷だらけのネズミ、見覚えのあるオーラを纏っている。これって奈々じゃないのか」的な説明があれば、主人公の行動もある程度納得できると思うのですが。
    それとこの後、ネズミが少女の姿に変わる。服がずたずただった。とあります。それに対する主人公のリアクションが「血が出てる」という台詞です。
    この場面で主人公が言うべき台詞って、「出血しているから早く治療しよう。なぜ傷だらけなんだ？　何者と戦ったんだ？　僕に協力できることは無いか？」だと思うんですよね。この後、手当を、と言おうとしてやめていますけど、タイミングとして遅すぎで、まずは奈々の身の心配をして、その後、なぜこんなに傷だらけになったのか疑問に思うんじゃないでしょうか。


    全部がこんな感じなので挙げればキリがないのですが。
    小説はアニメとは違って、文章で表現する媒体です。文章に始まり文章に終わるものだと思います。
    ラノベの場合は、文章が多少雑でもキャラが良くて物語が面白ければ十分成立しますが、最低限文章が読めて、何がどうなっているのかを把握できるレベルでなければ始まりません。
    最低限読める日本語の文章である、というのがスタート地点なわけですが、残念ながら本作品は企画参加作品の中で唯一、「文章に始まり」のスタート地点にまず立てていない。私一人がそう判断しているのなら聞き流していただければいいのですが、他の方の感想をうかがうと、内容はともかくとして文章については異口同音に、文章を読み取るのに苦労する、とおっしゃっています。
    それでも、他の感想人の方は作品の内容について読み解いていらっしゃるようですが、私はさほど読解力が高いわけではないので、本作品に書いてある内容が全然読み取れなかったです。
    企画の感想を書くなら、問題点を指摘するだけではなく、良い部分は褒めるようにしたいとは思っているのですが、私の実力では本作品の中から褒めることができる要素を見つけることができませんでした。

    内容につきましては、、、、すみません、上限４０００字オーバーするので省略で。まずはスタート地点に立ってからのことだと思います。
    企画参加おつかれさまでした。

    E-Mail pass
Re: 2022年01月16日 00時49分38秒
  • ありがとう。この感想があったから、大事な事を一つ思い出しました。

    感謝します。

    最後にもう一度ありがとうございました。

    E-Mail pass
2022年01月09日 20時19分51秒
 +10点
  • 『夢夢夢夢夢』読ませてもらいました。

    うーん……お話の流れは良かったと思います。
    思うんですが、書き方がもう一つだったかなと。
    そのあたりを中心に触れていきたいと思います。

    ■気になった所

    ・定石外しな書き方

    多くの作品が採用している書き方の定石は。

    何かが起こる（起きた）　→　その原因や背景の説明

    と言う流れで、起きた事象について直後ぐらいに説明やフォローを加えることで読者が置いてきぼりにならない手法が使われています。
    ですが、この作品の場合はこの定石を用いておらず、

    何かが起きる　→　何かが起こる　→　何かが起こる

    ほぼこの連続で話が進んでいってるんですね。
    実際に、きちんとした説明や背景のフォローが入るのは話が半ばも過ぎてからで。実にチャレンジャブルな書き方だったと思います。

    ただこれだと、読者がついてきにくい……というか。ようするに私はちょっとついて行きにくかった、と言う話ですが、物事そのものは別に謎のままでも良いから、主人公の人物背景や環境について説明を深めることで、一部でも良いから読者に理解できる部分を用意しておいたほうが良かったんじゃないかなと。
    そのように思いました。

    ・文章の書き方

    まだ発展途上の方とお見受けするのでほんの少し指摘しておくと、
    色んなことをまんべんなく説明しようとしすぎているかなと。

    重要性が薄い情報は書かないか短く留める。逆に、重要度の高い情報はある程度の文字数を割く。
    絶対ではないですけど、読者的にはこの方が読みやすい傾向が強いです。
    今作の場合、重要度が低そうな情報や、必要のなさそうな説明までもが見受けられたので、このコメントが今後の筆力上達に役立てば幸いです。

    ・幻術とは？

    もしですけど、仮にライトノベルへの方向性を強めたいのであれば、この幻術に関しての理屈や方法論は簡単にでも書いておいたほうが良かったかもです。
    その方がリアリティが出ますし、そういうの好きな人は多い印象なので。

    あるいは文学系・文芸系の場合でも、今作は爽が一部幻術を使うシーンがあるので読者に説明できる何かは多少必要かもしれません。

    ◎気に入った所

    ・設定や背景

    これはややはっきりしない部分もあるんですが、良い設定だし良いストーリー展開でした。
    もっとも、内容的に見ると説得力やリアリティを出すためにはかなりの文字数を割かねばならない長編的な内容なので、この枚数に落とし込むには割と無理があったかと思います。
    あくまで私が書くとしたらの見積もりですけど、最低で１００枚程度欲しいでしょうか。許されるなら、１５０枚。これぐらいは欲しいところかなと思いました。

    ・果心居士

    また渋いところをついてきたなという印象でした。
    その発想力を考えると、筆力が十分にあればかなりの良作になっていたかもしれないですね。

    ◉まとめ

    良い題材にストーリーではありましたが、まだ筆力がついてきていない印象でした。
    大まかなストーリーの組み立て方は出来ている方だと思うので、今後は文章力アップと、演出の技術力向上を優先的に行われた方が良いのかなと。

    人によってやり方は違うと思いますが、とりあえず私の書きはじめの場合だと、良い作品とそうでもない作品（小説、ドラマ、映画問わず。可能ならジャンルや内容が似ているとなお良し）を見比べまくってました。
    （企画優勝作品をバラしたりとかも）（バラす　→　場面数や構成、ヒキ、等がどうなっているかを観察）

    で、文章力に関しては、読みやすく無駄のない文章がどうか書かれているかを繰り返し読んで、仮説を立てて、実践（自分が好きなプロの文章を複数参考にするのが最良かと）。
    演出力に関しては、最後まで楽しく見れた作品とそうでない作品の何が違うのかを見比べて、やっぱり自分なりに仮説を立てて、実践。

    こんな感じですが、参考になれば幸いです。ならなかったらごめんなさい。
    では今後の頑張りに期待します。

    それでは執筆お疲れさまでした。
    またの機会をお待ちしています。

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Re: 2022年01月16日 00時48分35秒
  • お読み下さってありがとう。

    ＞■気になった所
    ＞
    ＞・定石外しな書き方

    ＞ほぼこの連続で話が進んでいってるんですね。
    ＞実際に、きちんとした説明や背景のフォローが入るのは話が半ばも過ぎてからで。実にチャレンジャブルな書き方だったと思います。

    今回は物語が降って来ていないので、全部アドリブで書いたのが悪かったかもしれません。



    ＞ただこれだと、読者がついてきにくい……というか。ようするに私はちょっとついて行きにくかった、と言う話ですが、物事そのものは別に謎のままでも良いから、主人公の人物背景や環境について説明を深めることで、一部でも良いから読者に理解できる部分を用意しておいたほうが良かったんじゃないかなと。
    ＞そのように思いました。

    ありがとう。人物背景や環境の説明。気をつけます。



    ＞
    ＞・文章の書き方
    ＞
    ＞まだ発展途上の方とお見受けするのでほんの少し指摘しておくと、
    ＞色んなことをまんべんなく説明しようとしすぎているかなと。

    実はこのご指摘、私も他の方にしているので、自分で出来てないわなにはまっていました。





    ＞・幻術とは？
    ＞
    ＞もしですけど、仮にライトノベルへの方向性を強めたいのであれば、この幻術に関しての理屈や方法論は簡単にでも書いておいたほうが良かったかもです。
    ＞その方がリアリティが出ますし、そういうの好きな人は多い印象なので。
    ＞
    ＞あるいは文学系・文芸系の場合でも、今作は爽が一部幻術を使うシーンがあるので読者に説明できる何かは多少必要かもしれません。

    そうですね。幻術の説明何処かに入れたいと思います。





    ＞
    ＞◎気に入った所
    ＞
    ＞・設定や背景
    ＞
    ＞これはややはっきりしない部分もあるんですが、良い設定だし良いストーリー展開でした。
    ＞もっとも、内容的に見ると説得力やリアリティを出すためにはかなりの文字数を割かねばならない長編的な内容なので、この枚数に落とし込むには割と無理があったかと思います。

    なるほどです。そのあたりがあたりを付ける能力がまだないかもしれません。




    ＞◉まとめ
    ＞
    ＞良い題材にストーリーではありましたが、まだ筆力がついてきていない印象でした。
    ＞大まかなストーリーの組み立て方は出来ている方だと思うので、今後は文章力アップと、演出の技術力向上を優先的に行われた方が良いのかなと。
    ＞
    ＞人によってやり方は違うと思いますが、とりあえず私の書きはじめの場合だと、良い作品とそうでもない作品（小説、ドラマ、映画問わず。可能ならジャンルや内容が似ているとなお良し）を見比べまくってました。
    ＞（企画優勝作品をバラしたりとかも）（バラす　→　場面数や構成、ヒキ、等がどうなっているかを観察）
    ＞
    ＞で、文章力に関しては、読みやすく無駄のない文章がどうか書かれているかを繰り返し読んで、仮説を立てて、実践（自分が好きなプロの文章を複数参考にするのが最良かと）。
    ＞演出力に関しては、最後まで楽しく見れた作品とそうでない作品の何が違うのかを見比べて、やっぱり自分なりに仮説を立てて、実践。
    ＞

    参考になります。ありがとう。



    最後にもう一度ありがとうございました。

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2022年01月09日 15時03分46秒
 0点
  • 　あけましておめでとうございました。年末年始はいかがでしたでしょうか。
    　拝読いたしましたので、以下に感想をば。

    　切り離した半身と和解する物語、と読んで大丈夫でしょうか。
    　とりあえずこの読みを前提に進めさせていただきますが、古今、そのような対象との対決はよく描かれているように思われます。自分自身が持つ負の側面。精神分析的に言うところの「影」ですが、ユングがこれを人類共通のメタファー、所謂元型として整理したのも頷ける話です。物語の類型として非常に多いんですね。
    　それが何故かと言えばやはり、近代以降、「自己実現する主体としての人間」という神話があるからなんじゃないか、みたいなことを考えます。「影」を前にして逃げることなく向き合い、弁証法的に自己へ統合する――この戦いは成長を促すものであり、イデオロギーとも一致する。だから人気があって、多くの作品が生み出されているんじゃないかな、とか。

    　……とかいう面倒くさい話をしましたが、だからこうした物語において重要なのは「成長」のように思われます。どのような問題があって、どのような対決をして、どのように成長したのか。言い換えれば、出発点とゴールがある程度定められていないとカタルシスを覚えづらいんですよね。
    　御作においてはそのあたりがやや曖昧で、感情移入しにくい印象を受けました。
    　別に上のような話でなくとも、定められた目標に向かって進む、ということなら分かります。しかし今回の目標が登場するのはある程度物語が進んでからで、それまではほとんど手探りをしながら読み進める必要がありました。
    　また、山場となる「対決」にも説得力があるとは言い難く、主人公が過去を思い出しただけで和解、とでも言うようなあっさりさ加減がありました。言ってしまえば、何かを思い出しただけで成長してしまっている。スタート地点としてはいいかも知れませんが、少なくとも、ゴールとするにはやや雑なように思われました。
    　思い出した。問題が生じている。それを解決するために努力する。
    　……そこまでは最低限必要な気がします。

    　取り留めのない感想になってしまいましたが、自分からは以上です。
    　的外れなことも書いていると思いますので、取捨選択はお任せいたします。
    　ではでは、引き続き企画を楽しみましょう。

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Re: 2022年01月16日 00時41分31秒
  • お読み下さってありがとう。


    ＞　切り離した半身と和解する物語、と読んで大丈夫でしょうか。

    これはごめんなさい。今迄逃げていた主人公（過去世においても）がヒロインとの出会いを得て、ヒロインを助ける為に身を捧げる決意をする物語です。
    最初は鳶から逃げ。次に助けられた奈々を救う為に紙を持ち続け。そして幻影に身を捧げる。分かり難くてすみません。半身と和解するのは１要素です。なので、思い出したからああなったのではなく、その前段階。でも、本当は……。（奈々が助かるなら僕は……）←これは書いてない。と決意したところでの結果が幻影との和解です。



    ＞　御作においてはそのあたりがやや曖昧で、感情移入しにくい印象を受けました。

    ありがとうです。分かり難いと言う指摘助かります。



    最後にもう一度ありがとうございました。

    E-Mail pass
2022年01月03日 01時53分19秒
 0点
  • 　読了しました。

    　設定が込み入っているように感じ、その設定を過不足なく読みやすく伝えるということには、やや失敗しているという印象を受けました。
    　謎めいた描写を絶えず繰り返し、徐々に真相が分かっていくようにするという狙い自体は良いと思います。ただこれって結構難しいことです。謎めかした描写で興味を引くという狙い自体は部分的には成功しているように感じられますが、しかしその際に必ず読者の中で発生する「分かりづらい、読みづらい」という感情を処理するためには、もう少し工夫が必要かもしれないと思いました。
    　どうすればそれが無くなるかっていうのを上手に説明できれば良いんですけど、自分も直面している問題なんでちょっと無理です。すいません。他人のこと言えないって奴です。
    　文章力とかいう奴の一部分なのは間違いないんですが、じゃあどうすればその一部分が良くなるのか。やっぱり経験を積んでいくしかないんでしょうね。一緒に頑張りましょう。

    　今作は設定が込み入って思えるのでこういう評価に感じますが、多分、ファンタジー要素のない素直なプロットでなら、もっと読みやすい作品が書けるくらいの力量はある作者様に感じます。
    　自分なんかは、上手く設定を説明できるか不安でファンタジーとか滅多に描かない、描いてもおとぎ話レベルのシンプルなガジェットしか使わない、って性質なんで、こういう作品に挑戦しているだけでも作者様には一目置きます。

    　作者様の中できっちりと作品背景、世界観が組みあがっているのは分かります。それ自体は長所であると考えます。コーンポタージュのくだりとかでヒロインとの絆を引き立たせようとする狙い、夢や幻想という要素を使って独特の空気感を作ろうという狙いも、決して悪いものではありません。強いて言うなら、ヒロインはすごく大事に描こうとされているので、登場シーンのあたりで外見描写をちょろっと入れると良いのかなとかは思いました。

    　パッションはあると思いますし、随所の描写にそれが表れて、部分部分を見れば「おっ」となるような文章もたくさんあります。きっとこの先もっともっと面白い作品をたくさん描かれるようになる作者様なのでしょう。次回以降の企画参加を楽しみにしています。

    　創作お疲れ様です。これからもがんばってください。

    E-Mail pass
Re: 2022年01月16日 00時30分00秒
  • お読み下さってありがとう。


    ＞　設定が込み入っているように感じ、その設定を過不足なく読みやすく伝えるということには、やや失敗しているという印象を受けました。
    ＞　謎めいた描写を絶えず繰り返し、徐々に真相が分かっていくようにするという狙い自体は良いと思います。ただこれって結構難しいことです。謎めかした描写で興味を引くという狙い自体は部分的には成功しているように感じられますが、しかしその際に必ず読者の中で発生する「分かりづらい、読みづらい」という感情を処理するためには、もう少し工夫が必要かもしれないと思いました。

    ありがとうです。もうちょっと工夫してみますね。



    ＞強いて言うなら、ヒロインはすごく大事に描こうとされているので、登場シーンのあたりで外見描写をちょろっと入れると良いのかなとかは思いました。

    ありがとう。私も少しもっと早く外見だした方がいいかな、とは思っていたのですが、こうなってしまいました。


    ＞　パッションはあると思いますし、随所の描写にそれが表れて、部分部分を見れば「おっ」となるような文章もたくさんあります。きっとこの先もっともっと面白い作品をたくさん描かれるようになる作者様なのでしょう。次回以降の企画参加を楽しみにしています。

    ありがとうございます。


    最後にもう一度ありがとうございました。

    E-Mail pass
2022年01月01日 16時58分38秒
 +10点
  • 　全体的に、細かい描き込みが省かれている印象を受けました。全体です。以下の具体例のほかにも、私がそういう書き込み不足を感じた箇所はたくさんあります。
    　例えば主人公がネズミ状態の奈々を助けるシーンです。私の感覚だと、人って強力なこだわりがないとネズミを助けないんじゃないかと思います。だから、「（怖さに対して）逆の感情」、「嫌悪感？　いや、恐怖」で済ますのは味気ない感じがしました。また「煙の様な靄」がすぐにはイメージ出来ませんでした。靄の色とか、足と地面のすきまを煙状の何かが漏れ出る感じとか、リアリティを増す描き込みがもっとあれば、私はもっとスムーズに読めたんじゃないかと思います。
    　難しいですよね。情報を詰めたら文が入り組んでくるし、だからといって情報をカットすると映像が浮かばなくなったりします。何を書いて何を書かないか選ぶのは本当に難しくて、私も小説を書くとき困っています。情報の取捨選択はよく考えてすべきだろうなと思います。

    　ですが、こういう書き方じゃないと現れなかった良いところがあって、それが『夢夢夢夢夢』最大の見どころになっているようにも感じました。
    　主人公は記憶を一部失っています。だから彼は、巻き起こる荒唐無稽な出来事に人一倍「どういうこと？」と思っているはずなんです。これが、何を書いているか瞬時には理解できない読者とマッチして、不思議な没入感を醸し出しているように思われました。こういうやり方もあるのかと感心してしまいました。
    　繰り返しますが、没入感があります。なので物語を読み進めたくなります。読者に興味を持ってもらうのって難しいと思うので、それを達成しているならだいぶ良い感じなのではないでしょうか。

    　言葉選びでいうと、「ぽけっと」をひらがなで書いているのがなんか良かったです。ですが「口ずさむ」の使い方にずっと違和感を覚えました。辞書を引いてみても、軽い気持ちで詩歌を声に出すとき使う言葉なので、和テイストの呪言にはそぐわないんじゃないかなと感じました。
    　ただし、もうある言葉を違う意味で使って、新たな文脈を作ろうとする試みは素晴らしいと思うので応援します。

    　あくまで私がどう読んだかですので、これは違うな、と思った部分は気にしないでください。作品を書いてくださってありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2022年01月16日 00時24分49秒
  • お読み下さってありがとう。

    ＞　全体的に、細かい描き込みが省かれている印象を受けました。全体です。以下の具体例のほかにも、私がそういう書き込み不足を感じた箇所はたくさんあります。

    ありがとう。もっと描写を増やしてみたいと思います。次作品に反映できたらしたいと思います。


    ＞　難しいですよね。情報を詰めたら文が入り組んでくるし、だからといって情報をカットすると映像が浮かばなくなったりします。何を書いて何を書かないか選ぶのは本当に難しくて、私も小説を書くとき困っています。情報の取捨選択はよく考えてすべきだろうなと思います。

    まだ加減が分かっていないかもです。もうちょっと頑張って伝えられるようになれれば。



    ＞　言葉選びでいうと、「ぽけっと」をひらがなで書いているのがなんか良かったです。ですが「口ずさむ」の使い方にずっと違和感を覚えました。辞書を引いてみても、軽い気持ちで詩歌を声に出すとき使う言葉なので、和テイストの呪言にはそぐわないんじゃないかなと感じました。

    ありがとう。確かに口ずさむ等、色々考えが及んでなかったかもです。

    最後にもう一度ありがとうございました。

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合計 8人 20点

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