【跡地化】百合と空手とプロパンガス

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桝多部とある Tv68xys.OM

2020年08月07日 07時37分22秒 公開
■この作品の著作権は 桝多部とある Tv68xys.OM さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：少女たちは時とともに人間関係をほんのちょっと変化させる。
◆作者コメント：
挑戦者はうさぎちゃんですね。炎と癒しは本文参照。
企画開催おめでとうございます。
本文くそ長いですが頑張って読んでいただけたらと思います。

2020年08月23日 13時26分45秒
 作者レス
  • やあ （´・ω・｀)
    ようこそ、バーボンハウスへ。
    このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

    うん、「また」なんだ。済まない。
    仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

    でも、この小説を読んだとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。
    殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
    そう思って、この小説を作ったんだ。

    じゃあ、桝多部とある作品恒例元ネタ解説をはじめようか。

    ＝＝＝はじまり＝＝＝

    制作当初のタイトルは『あたしとうさぎとナンバー２』。そう、前回企画でもう一つ投稿しようとした作品だったのだ！　なお結局人物設定が固まったところで時間切れアウトw

    ＝＝＝鳥栖茉莉花＝＝＝

    企画常連、神辺茉莉花さんが元ネタ……、ではない！　偶然だ！　というのも作者は『茉莉花』（読み：まつりか）という名前の女の子を自作に出したかっただけなのだ！　作者はひらがな４文字以上の女の子の名前に萌えるのだ。

    ＝＝＝北斗うさぎ＝＝＝

    元ネタは企画常連北斗さんとそのツイッターネーム『うさぎ番地』から。全登場人物中最後まで決まらなかったのがこの子の名前。最初から後述『なでり、なでり⇒にゃあ』ネタを使うことは決まってたので結局元ネタの北斗さんの名前を使うことにした。ヤンデレクレイジーサイコレズと化してしまったのは痛恨の極み（笑）北斗さんごめん。本当にごめんなさい。

    ＝＝＝へべロボ両お姉さま＝＝＝

    龍咲春紫苑の苗字はラ研の旧常連『龍咲烈哉』（現：安美和伸）さんから。まああの人なら笑って許してくれるに違いないと使わせてもらった。春紫苑は本文中にあるように花言葉が不屈であり、女の子としての名前としてもふさわしいと思っている。
    真野辺々子の由来はもちろんラ研の昔からの常連さん、へべれけこと真野てんさんから。こちらも笑って（ｒｙ　実際『ばーかばーか』言われましたがw　なお、辺々子という名前は『隅々まで気を配れる人になってほしい』という意味がちゃんとある。決してふざけてつけた名前ではない。本当。

    ＝＝＝志摩麗巳＝＝＝

    名前の由来は『マリア様がみてる』白薔薇のつぼみこと藤堂『志摩』子さん＋『スケバン刑事』の悪のカリスマ海槌麗巳様から。最初期プロットでは麗巳が爆発させるはずだったがどんどんカリスマ天然ボケお嬢様が進んでラスボスを免れた。おかげでうさぎがクレイジーサイコレズ化。まぁよかったけど（おい

    ＝＝＝鳥栖火乃兄＝＝＝

    作者のなろうにアップしている小説『俺とセフレとEverywhere』『俺とセフレとEveryone』の主人公かつ去年のＧＷ企画作品『リョウと悪霊と新時代アプリ』でもちょろっと出てくる。ぶっちゃけ、裏設定を言わせてもらうとこの小説、『新時代アプリ』の１１年前、『Everyone』の１０年前のお話である。

    ＝＝＝『なでり、なでり』『にゃあ』＝＝＝

    うさぎ番地さんが鬱ツイートをすると必ず神辺茉莉花さんが『なでり、なでり』とレス⇒うさ番さんが必ず『にゃあ』と返すという内輪ネタ。

    ＝＝＝序盤の朝食シーン＝＝＝

    ギャルゲー『処女はお姉さまに恋してる』の舞台の寮がイギリス式の食事とのことだったのでイギリス風ブレックファストにしてみた。

    ＝＝＝バルジオン＝＝＝

    スーパー戦隊シリーズ作品『超電子バイオマン』に出てくる悪のロボットなのだがぶっちゃけ味方側ロボットのバイオロボよりかっこいいと評判のロボ。ちなみにデザインは出渕裕さんで氏は戦隊もののロボットをかなりたくさんデザインされているが、代表作と尋ねるとファンは大抵バルジオンと答えるぐらい有名。なお春紫苑と掛けるギャグは前からやってみたかった。

    ＝＝＝聖ベテル学園＝＝＝

    愛媛県にある某病院が元ネタ。看護科があるという裏設定だったのでそのまま使った。ちなみにベテルとは旧約聖書に出てくる町の名前で『神の家』という別名があるとか。

    ＝＝＝イタリア料理フルコース＝＝＝

    すまない、洋食のコースの由来がイタリアだと今回の資料あさりで初めて知ったんだ。浅学を恥じる。一番怖かったのはいさをさんからの突込みだったがスルーに成功、やったね☆彡

    ＝＝＝元ガス＝＝＝

    元ネタはラ研の旧常連、その名も『元ガス屋』さんから。作者とは当時チャットでガス屋時代の思い出話を延々として他のチャット参加者の方にドン引きされたことがある。お元気だろうか。

    ＝＝＝ナゴヤ風スパゲッティのあんかけ、名古屋城風味＝＝＝

    作者の好物。以上（おい
    ちなみに名古屋でも『名古屋城風味』（エビフライ二本をしゃちほこに見立てる）としてだす店は少ない。

    ＝＝＝おまえら、ここのコンロは気をつけろよ！＝＝＝

    読者の方は露骨な爆発の前振りと思われたようだが、福島の爆発事故を見ればわかるとおり、家庭用コンロと違い業務用コンロは安全装置などついてないことが非常に多い。まじで触る機会のある方はご注意あれ。

    ＝＝＝鋲を眉間に食らい卒倒した＝＝＝

    人間の頭蓋骨というのは人体でも頑丈な部分でして、こんぐらいで死んだりしません。眉間というのは神経が集中してる部分な意味で急所なのです。

    ＝＝＝『焼き鳥のたれから邪神出した作者』と『冒頭からお漏らししてるヒロインを出した作者』の言葉の殴り合い＝＝＝

    内輪ネタの極みと言われた例のあれ。前回GW企画でマナさん作品『串カツの流儀　～二度づけは禁止です！～』での作者とマナさんのレスの応酬（という名の殴り合い）のことである。ちなみに内容は『どっちがキチ〇イか』。

    ＝＝＝自分のホテルもってオーナーシェフしたい＝＝＝

    このシーン、鳥栖火乃兄の初出作品『俺とセフレとEverywhere』のセルフオマージュだったりする。

    ＝＝＝これは電磁調理器ではできないんだ＝＝＝

    フランベはあふれた炎でフライパンから蒸発したアルコールに火をつける技法なのでそもそも火が出ない電磁調理器ではフランベはできない、と言いたいところだが実際はガスバーナートーチで引火するという裏技がある。

    ＝＝＝やはり炒め物はガスに限る＝＝＝

    ガスはフライパンをまんべんなく温めるが電磁調理器はフライパンのコイルが触れる部分しか温めないのでフライパンの場所次第での温度ムラが生じるため炒め物は苦手。特にフライパンの底がぼこぼこだと電磁調理器の温度センサーが働かずサラダ油落としたら加熱し過ぎに気が付かずでっかい炎が上がって火事になるというケースが多い。

    ＝＝＝管に切られたねじ部分が割れてガスが漏れている＝＝＝

    冗談抜きでガス管のうちネジで接続されてる部分は鉄が薄くもろいのです。古いガス管だとバッキリ行きます。

    ＝＝＝「アンタばかー？！　挑発してどうするの？」＝＝＝

    実はこのシーン、茉莉花を故意に挑発してガスが充満する前に火をつけさせようとしている。理由は爆発後の鳥栖火乃兄の説明の通り、時間がたつほど不利だからである。

    ＝＝＝コンセント抜くだけでガスが出っぱなしになるとか＝＝＝

    これは本当に実話なんでＬＰガス警報器をつけてるご家庭におかれましては絶対に邪魔だと思ってもコンセントを抜かないように。意味がありません。なお物語舞台の寮クラスの建物だとテレコンと言って警報機のコンセントが抜けてる場合異常を察知して電話でガス会社に連絡システムが完備されている……、普通は。先日の福島の爆発事故ではガス屋がこのシステムを店に採用してないことが判明しておりガス業界が騒然となった。

    ＝＝＝そしてあたしたちは全員無事だった＝＝＝

    人間というナマモノは衝撃に意外に強くて、ガス爆発による衝撃波のエネルギーが意外に小さいというのもあって案外平気です。つい最近も狭いトラックの中で体中に防虫スプレーぶっかけてからタバコ吸おうとして大爆発、車はガラス割れてドアまで吹っ飛んだけど人間様はケガ一つないという事件が発生しています。ギャグマンガの爆発したけど人間は無事って描写、ガス爆発だけで言えばあの描写、科学的に正しいのです。

    ＝＝＝大体あの亀裂ぐらいじゃ丸々二十四時間かけてガス充満させないと＝＝＝

    先日の痛ましい事故、福島のガス爆発ですが計算上十二時間かけてでっかいプロパンガスボンベ三本分が空になったのであれだけの破壊力を持ったのです（ちなみにうさぎの場合せいぜいガスボンベの量換算で十分の一でも漏れてたら多い方）。それでも亡くなられたのはたまたまがれきに埋もれてしまった方一名のみで、他の方はせいぜい擦り傷で済んでいます。何度も言いますが『爆発させてもある程度安全』なのです、プロパンガスというやつは。正しく怖がる必要があります。ガス屋と消防屋に言わせれば「電気の方がはるかにあぶねぇよ！」。

    E-Mail pass
2020年08月22日 23時59分00秒
  • mayaさんといさおさんが殴り合い♂をしている小説を思い出しました！
    言い値（ハート）

    E-Mail pass
2020年08月22日 22時30分05秒
  • 今滅茶苦茶困惑してます。
    北斗うさぎって私をモデルにしたキャラクターでしょうか。そして、作者さんは私と日ごろお付き合いのある方でしょうか。
    だとしたら、私はなにかあなたの気に障るようなことしたのではないかと不安に思ってます。
    冒頭からレズにされて、伏せてるとはいえ性描写があり、わがままで他のキャラクターからは嫌われ、犯罪行為を行い、警察の厄介になり、自分の家族に謝らせるという、……なんとも好感を抱けないキャラクターに私の名前を使うのはいったいどういう意図があってのことでしょうか。
    ここまで憎まれるキャラに私の名前を使うからには、私の方になにか問題があったのではないかと色々思い出している所です。
    頼むからただの偶然で名前が被ったと願うばかりです。
    これでも冷静な感想を書こうと思ったのですが、北斗うさぎはもしや自分がモデルかと考えてしまい、とても平静でいられませんでした。
    なのでほとんど感想の体をなしていませんが、私の思ったところを率直に書かせて頂きました。
    それでは失礼します。

    E-Mail pass
2020年08月22日 22時13分53秒
 -10点
  • はじめまして、たてばんと申します。

    気になった点です。

    ・頭きて『こんなはした金で親類売る阿呆がどこにいる』と断ってやったからな」
    ↓
    頭『に』きて、です。
    脱字です。

    ・「大体あたしとおじさんが同じ初段だよ？　ちなみにおじさんは四段で範士、
    ↓
    おじさんは初段なのですか四段なのですか？

    ・「麗巳さんの妹たち、今寮に四人いるようですが、はあなたのお出迎えのために寮母さん
    ↓
    こういう場合は
    「麗巳さんの妹たち－－今寮に四人いるようですが－－はあなたのお出迎えのために寮母さん……
    と書いた方が『台詞』と『心理描写』が別けられて読みやすいです。
    何箇所もこういう書き方してるんで、『このキャラ日本語大丈夫かな』と思いながら読み進めてました。

    ・ロボ姉さまの本名、　りゅうざき・『はる』じおんからだ）
    ↓
    本名、『　』りゅうざき
    と何故か空白が一マスあります。

    以上が気になった点になります。

    作者の頭の中では行動がきっちり描写されているのかもしれませんが、僕としては文章がごちゃごちゃしてて、誰が何を言っているのかわかりづらいです。
    シーンがイメージできず、目が流れます。

    以上が感想になります。
    勘違いがあったらすみません。
    では、失礼します。

    E-Mail pass
2020年08月22日 20時07分32秒
 +20点
  • 『百合と空手とプロパンガス』拝読しました。

    ※以下ネタバレがあります。

    ・女の子たちのハチャメチャドタバタコメディでした。
    　登場人物の数が多いですが、各キャラクターを個性的に、そしてパワフルに描けている点が本作最大の魅力かと思います。
    　特にメンヘラヤンデレ気質のうさぎのキャラは強烈でしたね。
    　茉莉花も主人公らしい元気いっぱいのキャラですし、空手という個性付けもよかったです。
    　へべ姉さま、ロボ姉さま、おじさん、それに麗巳といった脇を固めるキャラもしっかりと立っていて、読んでいて楽しい作品でした。
    　茉莉花のキャラが反映された一人称は独特の読み味で、「文章そのものに個性がある」という意味で素晴らしいと思います。
    　料理のことについて詳しく書かれていたり、ガス爆発についての解説（これは勉強になりました）がなされていたりと、ディテールにもこだわりが感じられました。
    　総じて、作者さんの高い筆力が感じられる作品でした。　

    ・文章が上手いのは間違いないのですが、クセが強い文体なために少々読みづらい、分かりづらい部分も感じました。まあ、内容が理解できない部分はありませんでしたが。
    　ただ文体に加えて、登場人物が多いことも相まって、全体としてごちゃごちゃしている印象がありました。
    　それからストーリーに関しては、進む方向がいまいち定まっていないというか、あまりまとまりがないように思いました。
    　多くの出来事が起きる物語ですが、メインはどこだったのかなと。
    　まあ「日常もの」と捉えればこんなものかもしれませんが、あくまで100枚の短編として見ると「物語の中に大きな目的があり、それが達せられる」という構成にしたほうが収まりがよくなるのではないかと思います。

    ・全体的には非常にハイレベルだと思いますが、ストーリーにもうちょっとまとまりが欲しかったと、個人的には思いました。


    　感想は以上です。指摘点が私自身の作品にブーメランになっていたらごめんなさい。
    　執筆お疲れさまでした。

    E-Mail pass
2020年08月22日 04時57分12秒
 +10点
  • 　黒川いさおと申します。拝読しましたので感想など書かせて頂きます。


    　新旧色々なネタをぶっ込んだ、企画の悪しき風物詩とすら言えるネタ小説でしたね。
    　龍さんとか元ガス屋さんなんていう、最近の利用者は存在すら知らない様な名前を出して来る事から、作者さんは僕と同じ老害組だと簡単に推測できます。
    　冒頭からおっぱいを転がしてくる辺りで既に、僕の脳内にはとある人の名が瞬時に浮かび上がりました。きっと正解していると思います。
    　取りあえず僕が巻き込まれていなくて良かったなあと思いました。
    　

    　それはともかく。内容に関しては正直ネタ小説なのでうがった見方をしていたのですが、結論としては楽しく読了できました。
    　百合ゆりしい冒頭。噂には聞いた事のある女子高の姉妹制度。無駄に力の入った格闘シーン。やはり無駄に力の入ったグルメシーン。そして最後の爆発と、百枚にもなるボリュームにも関わらず全編において読者を飽きさせない作りは流石だと感じます。そしてこれ普通に書けば良かったのに一体何してやがんだよと軽く説教したい気持ちも同時に覚えました。
    　折しも温野菜とかレバノンとかの事故（事故？）と被ってしまったのは御作の不運かも知れませんね。中には不謹慎とか言い出す人も居るかもしれません。まあ知ったこっちゃ無いと僕は思いますが。

    　問題点としては、やはりうさぎがどうしようもなくムカつくアホ娘な所でした。
    　いえ、別にムカつくアホ娘でもいいんです。でもそれならば多くの感想者さんが指摘している様に、どうしてこの子がこんな我儘で考え無しのアホ娘になってしまったのかという所を描いておかなければ片手落ちになると感じます。

    　そしてこのアホ娘を簡単に許している事に拠り、ラストにおける茉莉花の評価まで下がります。
    　溜めたヘイトはどこかでちゃんと解消しておかないと、後味の悪さに通じてしまいます。具体的に言うとニナ　パープルトンになってしまうのです。うさぎはそれなりに高い前料金を払ったりしているにも関わらず、カテジナにすらなれていません。そして茉莉花は、せめて彼女とはすぐによりを戻すのでは無く保護観察期間を設けるなりの処置が必要に思います。
    　あと、作者さんはうさぎと茉莉花のモデルになった人達に焼き土下座でもするべきだと思いました。


    　それと、『ヤキトリのタレから神云々』あたりのいわゆるメタなネタなんかはいくら内輪小説とはいえ少しばかりやり過ぎ感も覚えます。僕は前回の企画には殆ど関わっていないのでこの辺のネタは良く分かりませんでした。同様の利用者もおられるかと。
    　御作はきっと「わかる奴だけついて来い」というスタンスで書かれていると思われますが。

    　総じて文章力の無駄遣いと言えるお話でしたが、楽しく読む事ができました。きっと作者さんも楽しんで書いた事でしょう。
    　まあ、確信犯的ネタ小説という事で、点数はこんな感じで。

    　乱文ご容赦を。
    　お互い企画を愉しみましょう。

    E-Mail pass
2020年08月21日 18時53分49秒
 +10点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    『百合と空手とプロパンガス』読みましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　カオスな作品だなーっと思いました。
    　作中にあったような、ポプテピピック的なカオスさでした。

    ＜良かった点＞
    　おっぱいから始まる冒頭はなかなか男心を刺激するものでした。多少人を選ぶ可能性はありますが、まあ百合感や姉妹愛は作品のテーマでもあるので、そんなに気にするほどでもないかもしれません。

    　出てくるキャラクターもみな個性的で、自分の欲求に忠実な方々でした。自分の欲求に忠実ということは、能動的に動いているということでもあるので、物語が良く動き、賑やかになります。シリアスの強い作品だと雰囲気に合わなくなる可能性もありますが、今作くらい極端であればプラスの効果のほうが強いと思います。

    　総じて、勢いのあるお話でした。ノリで押し切った、と思わないでもないですが。

    ＜気になった点＞
    　最後まで読むのにとても疲れるお話であると感じました。その理由は、読者に不親切な構造をしているからだと考えます。
    　まず登場人物の配置。主要キャラのほとんどが女子高校生であり、かつ宗教系？　の女子高なため喋り方に大きな違いがない。結果、セリフが誰のものかの判別が難しくなり、その把握に集中力を割くことになる。
    　また、茉莉花、うさぎはともかく、へべみ、龍咲春紫苑、麗巳とどんどんキャラクターが増えていきます。ペースが速いうえ、ロボ姉やへべ姉など呼び名が異なる場合もあり、この段階で完全把握するには一度立ち止まって整頓する必要があります。自分はそこまでせず、読みながら慣れていく主義なのでなんとなくで読み進めましたが、その分物語への没入度は下がったと思います。
    　もう一点、展開が遅い、というかメインストーリーを進めているのかサブイベントで遊んでいるのかがわかり難く、読むことが作業的になってしまう箇所がいくつかありました。

    　おそらくアニメーションならすごく映える作品だと推測します。絵と動きで簡単に説明でき、軽快で軽妙なやり取りが笑いを誘う。ただ、文章で全部やり切るにはいささか無理が生じたように感じました。

    ＜より良くするための提案＞
    　人数減らす、というのがこういう場合よく挙げる提案なのですが、自己中心的に動き回るキャラクターは今作の魅力でもあるので、読みやすい構成・構造について考えたいと思います。
    　キャラクターを出すときは、少しずつ出していき、一人一人をきちんと読者に浸透させてから次に進むほうが読者に優しいと考えます。今作であれば、ロボ姉かへべ姉のどちらかを運転免許合宿などに行かせ、登場を遅らせてみてはいかがでしょう。『姉キャラ』として一人を確実に把握させたうえで、登場していないもう一人の名前だけ先に出しておき、その後登場した際に冒頭の記憶と結び付けることでスムーズに把握させる。
    　これだけでも負担が分散され、だいぶ違ったと思います。
    　あとはシーンのメリハリですかね。ワイワイガヤガヤが今作の良さでもありますが、例えば場面変更しても地の文でそのまま続けたり、一つのシーンに複数のキャラクターがいるなど、状況把握しにくい構造が多々ありました。ダラダラと書き連ねるのではなく、一つの場所・時間のシーンを長くすることで、シーン数そのものを減らす。その場にいるキャラクターが二人であれば、視点の茉莉花かもう一人と絞れますので、すごく読みやすくなると考えます。
    　
    ＜最後に＞
    　プロパンガスのシーンについては、評価に含めるつもりはありませんがタイミングが悪かったなとは思いました。
    　先日、実際にガス爆発事故が発生し建物が全壊、衝撃波は100m先の学校の窓ガラスを割るほどで、その衝撃的な映像とともに大きなニュースとなりました。経緯も種類も違うかもしれませんが、同じガス爆発なら同ニュースを想起してしまう読者もいたかもしれず、その扱いの差に違和感を抱く可能性もあります。少なくとも、「大したことない」という描写はどうだろうと思いました。
    　せめて作品内では、爆発前に止めてほしかったなと思います。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。

    E-Mail pass
2020年08月18日 19時50分13秒
 +20点
  • 拝読いたしました。……大分ネタ度が濃いやつですね。
    とりあえず、冒頭のエロシーンを読んで一度はブラウザバックしたことを伝えておきます。また懲りずにこんな冒頭描きやがって……。

    ネタ小説に真面目に批評や感想書くのも野暮ですので、楽しかったことだけ伝えときます。

    ＞「おまえら、ここのコンロは気をつけろよ！」
    すさまじく露骨な前フリで笑いました。

    ＞『焼き鳥のたれから邪神出した作者』と『冒頭からお漏らししてるヒロインを出した作者』
    い、いったい誰のことなんだ……！？


    E-Mail pass
2020年08月15日 19時27分24秒
  • 夏企画の執筆、お疲れ様でした。
    御作を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。

    ※本感想にはネタバレがあるかもしれません。

    女の子四人（プラス一人）の、どちらかというと日常系の会話劇に、
    空手とプロパンガスでピリッと味付けしたような作品と、
    個人的には感じました。

    序盤に、いきなり女の子五人とおじさまの合計六人が登場するので、
    ごちゃごちゃした印象を受けてしまいました。


    ＞とはいうものの、実際はうちのガッコの姉妹契約、結構簡単に切ったり引っ付いたりできる。

    この学校には、姉妹契約というのがあるのですね？
    そういう説明があまり無かったような気がします。
    上の説明も、中盤に差し掛かるくらいに出てくるので、
    登場人物がどういう状況にいるのか、よく分からなかったのが少し残念に感じました。


    ＞さて、うさぎを人質にした卑劣野郎は見事あたしの投げた鋲を眉間に食らい卒倒した。

    闘いのシーンは面白かったです。
    でも、これ、眉間に食らったら死んじゃったりしません？


    ＞プロパンガスってのはそれぐらい『爆発しても安全』だから使われてるんだ。

    プロパンガスのウンチクも、とても参考になりました。
    郡山で事故があったばかりなので、正しく恐がる必要はありそうですね。


    ＞「それではまるでどこかの企画であった『焼き鳥のたれから邪神出した作者』と『冒頭からお漏らししてるヒロインを出した作者』の言葉の殴り合いですわねぇ」

    初読の時は読み飛ばして気づかなかったのですが、
    登場人物の名前の他にも、こんなことが入れ込んであったのですね。
    訪問される方々の反応を楽しむ作品と感じました。
    （個人的には、ロボさんの感想が読みたいロボ！）

    テーマの『炎』は、フライパンの炎、
    『癒し』は、茉莉花とうさぎの関係？、
    『挑戦者』は、ラストのうさぎの訪問、
    という感じでしょうか（違っていたらスイマセン）。

    以上、拙い感想ですが、よろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2020年08月14日 23時01分28秒
 +10点
  • 　こんにちは、猫目青と申します。本作を読ませていただいたので、感想を書かせていただきます。
    　微エロあり、小ネタあり、あるある知識ありでなかなか楽しめるお話でした。読みながら、所々くすりと笑いを漏らしていた次第です。
    　ただ、残念なんですが、うさぎちゃんに嵌れなかった。凄くメンヘラな子なのに、自分の悪事が失敗したぐらいであの手の輩が反省するかというと、そうでもなく（( ﾟДﾟ)う、トラウマが……）。
    　かといって、うさぎちゃんがどうしてあんなに病んでいるのか、読者に納得させるような描写も見当たらない。ここがちょこっとでも書かれていたら、『ああ、だからこの子はこういう行動に出ちゃうんだな』って、うさぎちゃんの理不尽な物言いや行動にも理解を示せたと思います。
    　あとは自分が疲れているせいかな。なんだか構成がもやっとしているように思えました。そう、猫の冬毛のように微妙にもっさりとしているというか……。もうちょっと、これ構成というか枚数をダイエットさせた方が、物語の進行がもたつかなくて、読んでいる途中で退屈になったりもしないと思うんですよ。そのあたりが少し残念に思えました。
    　なんだか色々と書きましたが、内輪ネタが楽しい一作でした。ありがとうございます。
    　ちなみにへべ姉さまの再現率が半端ないです！　そこで一番笑ってました。

    E-Mail pass
2020年08月12日 23時56分29秒
 0点
  • 6496です。
    読みました。感想を書きます。

    ただただうさぎがめんどくさい。
    いい意味ではないです。いい意味は一切含みません。上記の言葉通りです。

    作者様がこの感想に何を感じるかは知ったことではありませんが、
    北斗うさぎというキャラクターがめんどくさ、めんどくさくてめんどくさい。

    読む気力を削ぐレベルで。
    ただそれだけの話でした。以上です。

    E-Mail pass
2020年08月11日 09時52分59秒
 +20点
  • こんにちは、真野辺々子ことへべれけです。
    御作『百合と空手とプロパンガス』を拝読いたしました。
    はなはだ雑感とはなりますが、ご笑納くだされば幸いです。


    まずはじめに「ばーかばーか」って思いました（ぁ
    八割がた誰が書いたのかは分かりましたが、これを上限いっぱい4万文字を書き連ねた根性を称賛したい。
    そして本作を夜な夜なしこしこ執筆していたことを想像すると、ちょっとほほえましい。

    それでは一出演者として、感想を述べたいと思います。



    ＊読者各位：ネタバレ感想につきご注意を。



    ＞内輪ネタ
    ラケン企画の悪しき伝統とも言えますが、まあその内輪のど真ん中にいる身としては面白い以外の感想はありませんでした。
    正直「分からないひとは置いてきますからねー」感がひどいので、勝敗は諦めてください（ぁ

    ＞茉莉花＆うさぎ
    「なでり、なでり」からの「にゃあ」の完全再現に感動しました（ぁ
    とまあジョークは置いといて、学生寮ものの王道というか、誰しものイメージのなかにある萩尾望都だか庄司陽子だかの「禁断の園」っぽさがよく出ておりました。
    とくに食事のシーンあたりに作者さまのこだわりが見て取れます。

    ＞ポプ子とピピ美
    最近はなかなか龍咲さんが小説作品を書かないので、こういう形で共演できたことに心から感謝しております。
    個人的には、へべ子の策士策に溺れる感が凄い好きｗ
    あとバルジオンてｗ

    ＞爆発
    レバノンの大爆発にインスパイアされたと思しき展開。
    古き良き時代のギャグ漫画やナンセンスものの臭いがして、不謹慎ながら楽しめました。
    そして「正しい知識」により畳み掛けるかつてのフィクションたちへの激しいツッコミに、作者さまの忸怩たる思いが詰まっておりました。



    【雑感】
    エンタメ小説としてかなり楽しく読ませていただきました。
    いわゆる「ハマるひとはハマる」部類に入ると思いますが、尺の長さと内輪ネタを受容できるかどうかに掛かっているでしょう。
    テーマ消化に関しても「炎」以外は失礼ながら、「そう言われてばそうか」くらいの内容だったと思います。
    しかし逆に言えば、あのお題からようここまで書けたなという印象。
    総じてお疲れさまでしたｗ

    というわけでお見事でした。
    それでは最後まで2020年夏祭りを一緒に楽しみましょう＾＾

    E-Mail pass
Re: 2020年08月27日 16時05分41秒
  • ＞こんにちは、真野辺々子ことへべれけです。

    いつもお世話になってます。

    ＞まずはじめに「ばーかばーか」って思いました

    わーい褒められた―ｗｗｗ

    ＞＞内輪ネタ
    ＞ラケン企画の悪しき伝統とも言えますが、まあその内輪のど真ん中にいる身としては面白い以外の感想はありませんでした。
    ＞正直「分からないひとは置いてきますからねー」感がひどいので、勝敗は諦めてください（ぁ

    まぁ基本的に俺の小説は「わからない人間は置いていく」スタイルですので……

    ＞学生寮ものの王道というか、誰しものイメージのなかにある萩尾望都だか庄司陽子だかの「禁断の園」っぽさがよく出ておりました。
    ＞とくに食事のシーンあたりに作者さまのこだわりが見て取れます。

    ありがとうございます。無駄に凝ったとかさんざん言われた食事シーンですが、女子寮物をするうえで外せなかったです。

    ＞個人的には、へべ子の策士策に溺れる感が凄い好きｗ

    すごくいい味出ました。偶然だったのですがｗ

    ＞あとバルジオンてｗ

    ＞＞爆発
    ＞レバノンの大爆発にインスパイアされたと思しき展開。

    残念ながらあれよりも、福島のあれよりもだいぶ前からオチは爆発と決めてました。

    ＞古き良き時代のギャグ漫画やナンセンスものの臭いがして、不謹慎ながら楽しめました。

    ごめんなさい、そこまで考えてませんでしたｗ

    ＞そして「正しい知識」により畳み掛けるかつてのフィクションたちへの激しいツッコミに、作者さまの忸怩たる思いが詰まっております

    福島の爆発で思ったのは「素人が扱うにはまだまだ危険すぎるエネルギーなのかなぁ」でした。


    ＞エンタメ小説としてかなり楽しく読ませていただきました。
    ＞いわゆる「ハマるひとはハマる」部類に入ると思いますが、尺の長さと内輪ネタを受容できるかどうかに掛かっているでしょう。

    実際否定的な意見の方が多かったですなぁ＞内輪ネタ


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2020年08月10日 02時59分31秒
 +30点
  • 　作者さま、こんにちは。
    　「百合と空手とプロパンガス」を読了しましたので感想を述べさせて頂きます。


    　微エロあり、アクションあり、ネタありと楽しめる要素がたくさん詰め込まれたエンターテインメント作品でした。
    　冒頭の場面、この手の百合百合しさが好きな読者へのサービスはバッチリですね。艶かし過ぎずに、可愛らしさを残しているあたり、さじ加減はちょうど良かったと思います。
    　登場人物は……どこかで見たようなお名前がちらほらと。名前が出てくる度に、元ネタであろう方々のアイコンが脳裏をよぎりました（特に三年生のお姉様二人は、なぜか水色と白の縞パンがちらついて離れませんでした）。
    　元ネタになった方々は皆さん寛大な方ばかりだと思うのですが、作中では割と好き勝手にやっちゃっていますよね。元ネタになった方の感想が、ぜひ聞きたいと思いました。個人的には面白いキャラ造形なので、好きではあるのですが。
    　個性的なキャラの中で、一番好きなのは麗巳です。最初は分かりやすい嫌みなお嬢様キャラでしたが、彼女には彼女なりの考え方があったのですね。彼女の考え方が明らかになってからは、ただのやられ役ではないと分かり、好印象を抱きました。多分これ、ジャイアン現象だと思うのです。
    　ジャイアンといえば、麗巳の責任の取り方に漢気（？）が溢れていました。妹のしでかしたことに対して、自分から処分を申し出るなんて。お前のものは俺のもの、お前の責任も俺のもの、みたいな。劇場版ジャイアンばりにカッコ良かったです。
    　うさぎちゃんは……めんどくさい子だなぁー！　自分を愛して欲しいのは解るけど、それを察してよとか。リアルではお知り合いになりたくない子ナンバーワンでした。全部受け止めてあげられる茉莉花ちゃんが天使に見えてきます。
    　コース料理やプロパンガスの専門知識は、読んでいて勉強になりました。知らなかった知識を得られるのも本作の良さですね。このあたりは作者さまの職業経験が生かされているのでしょうか。知識欲が満たされて満足です。
    　構成も良かったです。
    　序盤で紹介される悪役（麗巳のことです）をやっつけて終わり、じゃなくて先の読みにくい展開が用意されていました。
    　魅力的な登場人物に加え、専門知識や構成の良さから、100枚という多さにも関わらず、最後まで物語にのめり込むことができました。
    　どれだけのめり込んだかというと、通勤電車の中で読んでいたら、下車する予定の駅を５つ乗り過ごしてしまうほどでした（遅刻はぎりぎり免れました）。


    　はい、というわけで。
    　楽しい作品をありがとうございました。
    　作者さまはおそらく私の知っている方でしょう。作者開示の瞬間を楽しみにしています。
    　ではでは。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月27日 14時41分08秒
  • ＞　作者さま、こんにちは。
    いつもお世話になっております。エレベーターと俺、高得点入りおめでとうございます。

    ＞　冒頭の場面、この手の百合百合しさが好きな読者へのサービスはバッチリですね。艶かし過ぎずに、可愛らしさを残しているあたり、さじ加減はちょうど良かったと思います。

    前回がやりすぎたので（今回もやりすぎという意見は多いですが……）今回は押さえました。

    ＞　水色と白の縞パンがちらついて離れませんでした
    元ネタ解説参照。いやキャラ名考えてるときちょうどこの二人のやり取り見たので（なお真野辺々子はそれ以前に名前はできていた）

    ＞　元ネタになった方々は皆さん寛大な方ばかりだと思うのですが、作中では割と好き勝手にやっちゃっていますよね。元ネタになった方の感想が、ぜひ聞きたいと思いました。個人的には面白いキャラ造形なので、好きではあるのですが。

    へべさん「ばーかばーか」
    茉莉花さん「いいのかこれ」
    ぱんつさんには聞いてないです。
    あとうさぎさんには……ごめんとしか……。

    ＞　個性的なキャラの中で、一番好きなのは麗巳です。最初は分かりやすい嫌みなお嬢様キャラでしたが、彼女には彼女なりの考え方があったのですね。彼女の考え方が明らかになってからは、ただのやられ役ではないと分かり、好印象を抱きました。

    ありがとうございます。

    ＞　どれだけのめり込んだかというと、通勤電車の中で読んでいたら、下車する予定の
    駅を５つ乗り過ごしてしまうほどでした（遅刻はぎりぎり免れました）。

    そこまで喜んでもらえれば作者冥利に尽きます。



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