天才博士とメイドロボ ～２号誕生の巻～

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「やったぞ。ついに、ついに」
　胸の奥から湧き上がるワクワク感を抑えきれず、ヒロシはニヤついた。
　広々とした地下室。彼の前には、高さ２メートルほどのカプセルが立っている。
　カプセルの前面についた蓋は透明な素材になっており、中に入っている人型ロボットが見えた。
　１０代中盤に見える少女の容姿をしている。
　丸みのある頬。小さな鼻とくちびる。今は閉じられているが、クリッとした瞳。ツインテールの黒髪。
　服装は、黒い服にフリルのついた白エプロンを組み合わせた、王道的なメイド服。
　身長は１５０センチ弱。あどけない雰囲気の、ロリ系美少女ロボだ。
「メイドロボ２号、完成だーっ！」
　両腕を上げて喜ぶヒロシ、３２歳。このロボの作者である。
　天才と称される科学者であるヒロシは、自らの世話をしてくれるメイドロボを作ることにしたのだ。自宅の地下にあるこの研究室で、日夜制作に明け暮れ、先ほど２体目のメイドロボが完成した。
　カプセルの上部についてるボタンを押せば、蓋が開いてメイドロボが動き出すのだ。
　徹夜つづきだったが、興奮のためか疲れは感じなかった。
　と、ヒロシの前に細長い缶が差し出された。表面には『デビルエナジー』の文字。
　ヒロシが愛飲しているエナジードリンクだ。
「どうぞ」
　それを差し出すのは、２０代前半くらいに見える女性だった。
　彼女はプリメーラ。
　ヒロシが昨年完成させた、メイドロボの第１号である。
「無理はなさらないでください。徹夜は身体に毒ですよ」
　ヒロシの身体を気遣って用意してくれたらしい。ヒロシはデビルエナジーを受け取って、一気に飲み干した。
「ありがとう。でも大丈夫さ！　全然疲れてないから！」
「それは錯覚だと思いますよ。一度休まれてはいかがですか」
「いや、今は早く２号を起動させたいんだ！　一度眠ったら、しばらく起きられないだろうからね」
「なるほど。そのまま永眠してくださっても結構ですよ」
「おいっ！」
　ヒロシはずっこけそうになった。
「ずいぶんな言い草だな！　主人に向かって！」
「冗談ですよ。ヒロシが死んだら、私の存在意義がなくなってしまいますからね」
「そうだよ、もう。僕の世話が、きみの役目でしょ？」
「はい。だから私は、永久にヒロシの世話をつづけます。たとえヒロシが死んで、白骨になったとしても」
「軽くホラーだな！　そこまでしなくてもいいよ！」
「白骨になったヒロシは、今よりもずっと魅力的でしょうね」
「どういうことだよ！　僕は肉体よりも骨のほうに魅力があるのかっ？」
「冗談ですよ」
　大きなため息をつくヒロシ。
「あのさプリメーラ、お願いだからもうちょっと従順にしてくれないかな？」
「私はいつも従順ですが、なにか問題でも？」
「口の悪さだよ！　まず、呼び捨てにしないでよ！　僕は『ご主人さま』って呼んでほしいんだ」
「わかりました、ご囚人さま」
「捕まってねーよ！　しゅうじんじゃなくて、しゅ・じ・ん！」
「失礼。ご臭人さまでしたね」
「もっとひどくなったよ！　僕が悪臭をまき散らしてる不潔野郎みたいじゃないか！」
「そのとおりじゃないですか」
「僕はちゃんと、毎日お風呂に入ってるよ！　清潔だよ！」
「いくら身体を洗っても落ちないほど、ヒロシの生まれ持った悪臭は強烈ですから」
「うそだよね？　うそだと言ってよ！」
「安心してください。私、ヒロシのくささは結構好きですから」
「喜んでいいのかどうか迷う発言だな！」
　ヒロシはプリメーラをにらみつける。
　１７０センチ近い長身、大きなバストに締まった腰、形のいいヒップに長い脚という、モデル体型。頭部は長い金髪を一本の三つ編みにしている。目つきは美しくも鋭く、筋の通った鼻梁と相まって、聡明さを感じさせる美人だ。
　服装はやはり、黒に白いエプロンを組み合わせたメイド服で、下半身はロングスカート。
　プリメーラの出来栄えには満足していたが、ひとつ問題があった。
　性格をツンデレに設定したつもりが、どこをどうミスったのか、ツンだらけの超絶毒舌女になってしまったのだ。
　掃除や炊事といった家事は完璧にこなすプリメーラだが、この暴言攻めにはまいってしまう。
「ところでヒロシ、本当にメイドロボ２号を起動させるのですか？」
「起動させるに決まってるでしょ」
「しかし、メイドロボはすでに私がいます。私がメイドの役目をまっとうしているのに、なぜ２体目を？」
　たしかに、口の悪さはともかくとして、プリメーラのメイドのしての能力は一級品だ。料理もおいしいし、掃除もぬかりない。先ほどのエナジードリンクのように、気が利くのも助かる。
「２号にはメイド役じゃなく、別の部分に期待してるのさ」
　ヒロシは、これから動き出すメイドロボ２号の姿に想いをはせながら言った。
「癒しだよ。２号はあまえんぼうの妹で、僕をお兄ちゃんと呼んで慕う設定なんだ。見た目もそれに合わせて、ロリ系にしてね。まさに理想の妹キャラというわけさ」
「きもっ。ちょっと吐いてもいいですか？」
「なにを？　きみ、なにも食べないだろ！」
　プリメーラは電動式である。４時間の充電で２０時間稼働する。
「ヒロシのあまりの気持ち悪さに、お腹のあたりがムカムカしてきたんです。ヒロシに会ったときに、思わず嘔吐してしまう人たちの気持ちがよくわかりました」
「会った人に吐かれたことなんてねえよ！」
「冗談ですよ。それにしても、ロリな妹がヒロシの理想なんですか。私は理想とは違うんですね」
「いやいや、プリメーラも僕の理想なんだよ？　セクシーなお姉さんも、ロリ妹も、どっちも好きなんだ」
「うわっ、女ならなんでもいいってことですか。最低ですね。即刻死んでくださいます？」
「ただしその毒舌以外だけどね！　まったくもう」
　ヒロシはカプセルのほうに目を向けた。
　透明な蓋から覗く美少女ロボを見て、身震いする。武者震いというやつだろうか。
「さあ、いよいよ起動させるぞ」
「ヒロシ、本当にいいんですか？　そのロボを起動させたら、あなたの人生は終わりますよ？」
「なんでだよ！」
「少女を監禁してると知られれば、逮捕されるに決まってるでしょう」
「監禁じゃねえし！　僕が作ったロボだし！」
「ですが、３０過ぎの男が少女をメイドにするなんて、マスコミの餌食になりますよ」
「心配しすぎだよ。マスコミが僕の私生活を見張ってるわけじゃあるまいし」
「大丈夫です。私がマスコミに報せしますから」
「なにが大丈夫なんだよ！　お願いだからやめてよね！」
「冗談ですよ」
「そう言えば許されると思ってない？」
「思ってます」
「せめて否定してよ！　言ってるだけ感ありありじゃん！」
「とにかく、２号を起動させるのはやめたほうがいいと思います」
　プリメーラは真剣な表情だ。
「なんでそんなに反対するのさ？」
　そのとき、ヒロシの頭の中で電球が光った。思わず頬がゆるみ、ニヤついてしまう。
「ははーん、そういうことかぁ」
「なんですか、その気持ち悪さを極めた顔と声は。もう気持ち悪いを通り越して、逆に気持ち悪いですよ」
「逆になってないじゃん！　いやね、なんだかんだ言ってプリメーラは、僕のプログラムどおりの性格なんだなと思ってね」
「どういうことです？」
「プリメーラは、２号に僕を取られちゃうと思って、あせってるんでしょ？　なんだよプリメーラ、ちゃんとツンデレじゃん！」
　はっはっは、と高笑いするヒロシ。
「いやー、ツンが多いぶん、ちょっとのデレがものすごく魅力的に感じるよね！　ツンとデレの対比が１０００対１くらいだけど、これはこれで悪くないかも」
「ええ、そうでしょう」
　プリメーラは満更でもなさそうだ。
「では今度、ヒロシをコンクリートで固めて海の底に１時間沈めたあとで、頭をなでなでしてあげます」
「そのツンは１０００どころじゃないな！　デレが来る前に死んじゃうよ！」
「冗談ですよ。でもヒロシ、私はいつもデレているんですよ？」
「この暴言の嵐がデレなのかっ？　僕は責められて喜ぶドＭじゃないぞ！」
「ええ。ＭじゃなくてＨですよね」
「イニシャルのことだよね？」
「はい。ヒロシはＨです。間違いなくＨです」
「そういう言い方やめて！」
　まったく、どこがデレなんだよ、とヒロシはため息をつく。
「デレですよ。私の発言は、言わばアドバイスなんです。ヒロシは頭はいいんですから、磨けばもっと魅力的になると思うんですよ」
「え？　そ、そうかな」
　意外な言葉に照れ、頬を掻くヒロシ。
「はい。気持ち悪い性格、ブサイクな顔、平凡な名前などの欠点がなくなれば」
「顔と名前はどうしようもないだろ！　それに僕の性格ってそんなに気持ち悪い？」
「自分でメイドロボを作って身の回りの世話をさせる男が、気持ち悪くないとでも？」
「そう言われると反論できないけどさ！　とにかく僕は、２号を起動させるからな！」
「そこまで言うならもう止めませんが、どうなっても知りませんよ」
　ヒロシはカプセル上部のボタンに指を伸ばしたが、押す前に動きを止めた。
「待てよ、まだ２号の名前を決めてなかったな」
　腕を組み、頭をひねるヒロシ。
「うーん、かわいい名前にしたいけど、思いつかないな。あ、そうだ！」
　プリメーラを指差した。
「プリメーラが名前を決めてくれない？　女の子らしいセンスでさ」
「いいですよ」
「よし、かわいい名前を頼むよ！」
「権三郎佐衛門というのはどうでしょう？」
「似合わないにもほどがあるな！　かわいい要素がどこにあるんだよ！」
「ヒロシ、突っ込みどころはそこじゃなくて、『２号なのに三郎かよ！』ですよ」
「どうでもいいわ！　きみに決めてもらおうとしたのが間違いだったよ！」
「はい。ヒロシが作ったロボなんだから、ヒロシが名前を決めたほうがいいと思いますよ。私も自分の名前、気に入っていますし」
「え？　本当？」
「冗談ですよ」
「ここでそのセリフは使ってほしくなかったな！」
「うそです。本当に気に入ってますよ。プリメーラって、かわいいじゃないですか。それに、スペイン語で『最初の』という意味ですよね。ヒロシの初代メイドロボである私にピッタリの名前です」
「ははは。そう言われると照れるね」
　頭を掻くヒロシ。
「なんで脈絡もなくスペイン語にしたのかは疑問ですけどね。中二病としか思えないんですが」
「別にいいじゃん！　何語でも！」
「ねえ、教えてくださいよ。なんでスペイン語にしたんです？」
「しつこいな！　だったら今度は日本語で名づけるよ！」
「いえ、スペイン語で名づけるべきでしょう」
「ん？」
「たとえ中二病でも、それがヒロシらしいところです。それにスペイン語にしたほうが、私との統一感も出ますし」
「そうか。よしじゃあ妹キャラだから、スペイン語で姉妹を表す言葉はエルマーナだったかな、それにしようか」
「ええ、いいんじゃないでしょうか」
「よし、決まった。メイドロボ２号の名前はエルマーナだ！」
　ヒロシはカプセルの横で屈み、床に置かれているノートパソコンを操作した。このパソコンはカプセルと接続されており、メイドロボ２号のパーソナルデータを設定することができるのだ。
　モニターには、さまざまなデータが表示されている。名前の欄に『エルマーナ』と入力し、リターンキーを押した。
「よし！」
　ヒロシは立ち上がり、ついにカプセル上部についているボタンを押す。
　プシューッという音と共に、カプセルの蓋が開いた。
　息をのんで、メイドロボ２号・エルマーナの様子を見守るヒロシ。
　数秒後、閉じられていたエルマーナのまぶたが、ぱっちりと開かれた。
「おお！」
　そのかわいさは絶品だった。小顔の中で輝く、黒目がちな両目。鼻、口とのバランスもよく、美少女としか言いようがない顔立ちだ。ツインテールもよく似合っている。
　まさにヒロシが求めていたロリな妹の姿だった。
　エルマーナは、ゆっくり身体を動かしてカプセルから出る。
　すぐ前にいたヒロシと視線を合わせると、ぱっと表情を明るくした。
「あ、お兄ちゃんだ！」
　ヒロシに抱きつくエルマーナ。
「えへへ、お兄ちゃん、大好き！」
　文句なしだった。性格もあまえんぼうだし、声も設定どおりの、かわいらしいハイトーンボイス。
「うおおおおおおおおおおっ！」
　エルマーナの理想的な妹っぷりに、思わず叫ぶヒロシ。
「どうしたの、お兄ちゃん？」
　不思議そうに小首をかしげるエルマーナ。実にかわいい。
「いや、エルマーナがあまりにもかわいいから、驚いちゃったんだよ」
「もー、お兄ちゃんったらぁ」
　満面の笑みを浮かべるエルマーナ。
　ヒロシの顔面は緩みっぱなしだった。この顔をプリメーラに見られたら、また「気持ち悪い」と罵倒されるだろうが、そんなことはどうでもよかった。
「ねえ、ところでお兄ちゃん」
「なんだい？　エルマーナ」
「うしろにいる女は誰？」
　その声は、さっきまでとは打って変わった、冷たくて鋭いものだった。
「え？　ど、どうしたの？」
「ねえ、答えてよ。うしろの女は誰？」
　エルマーナにもう笑顔はない。無表情のまま、ただならぬ殺気を漂わせている。
「え、えっと、あの人は、僕の付き人というか」
「付き人？　つまりカノジョ？　わたしというものがありながら、あんな女と」
　エルマーナは、両手をヒロシの首元に添えた。
「お兄ちゃん、すぐ別れてよ、あの女と」
　じわじわと、ヒロシの首に圧がかかる。
「ちょ、ちょっと、どうしたのさエルマーナ！」
「バグです」
　そう言ったのは背後のプリメーラだ。ヒロシは首をひねり、彼女を見た。
「バグ？」
「はい。ヒロシのプログラミングにはわずかな綻びがあり、そのせいでエルマーナの性格がヤンデレになってしまったのです」
　２号を起動させないほうがいい言っていたのは、これが理由だったのか。
「でもちょっと待って！　なんでプリメーラがそれを知ってるの？」
「私はずっと見ていましたから。ヒロシがエルマーナを作る様子を」
　ヒロシの首を絞める力は徐々に強まっていく。エルマーナの両腕をつかんで外そうとしたが、その力は強く、非力なヒロシには無理そうだ。
「プ、プリメーラ！　バグがわかってたなら、なんで教えてくれなかったのさ！」
「メイドロボ２号の制作において、私は一切の手出し口出しをしないようにと、ヒロシがおっしゃったので」
　たしかにヒロシは、そう言ったのだった。プリメーラはそれを律義に守ったのか。
「あいつと別れてくれないなら、お兄ちゃんを殺してわたしも死ぬううううっ」
　首がどんどん絞まっていく。息が苦しくなってきた。ヒロシは声をしぼり出す。
「プ、プリ、メェラ、た、たすけ、てぇ」
「それはご命令ですか？」
　冷静なプリメーラの声。
「そ、そう」
「では、『２号に手出しをしない』という命令は解除ということですか？」
「う、うん」
「ヒロシを助けるには、エルマーナを破壊しなければなりません。それでもよろしいですか？」
　もはや声が出ず、必死にうなずくヒロシ。
「お兄ちゃああああん。わたしだけを見てよおおおおお」
　狂気に満ちたエルマーナの顔。ギリギリと締め上げられるヒロシの首。もう完全に息ができず、折れてしまいそうだ。
　死ぬ。そう思ったとき。
　バギィッという音とともに、首にかかっていた圧が解けた。脱力し、うしろに倒れ込むヒロシ。その刹那、視界に入ったのは、プリメーラの横顔と、両腕を肘のあたりで切断されたエルマーナだった。
　プリメーラが手刀で、エルマーナの腕を破壊したのだ。
「おイタがすぎたようですね、お嬢さん」
「な、なによあんた！　わたしのお兄ちゃんを取らないでよおおおおおっ！」
「悪いですが、『２号に手出しをしない』の命令が解けた以上、容赦はしませんよ」
　首を上げ、メイドロボたちの様子を確認するヒロシ。見えたものは、長いスカートをたなびかせながら回し蹴りを決めるプリメーラの姿だった。
　直後、エルマーナの首が吹っ飛んだ。
　そのまま壁に激突する生首。頭部を失った身体は、床に崩れ落ちた。
「なんぴとたりとも、ヒロシの肉体を傷つける輩は、私が許しません」
　アニメで観た戦うメイドに憧れて、プリメーラは戦闘能力も高く設定していたのだ。それが幸いした。
　ともかく、命が助かってよかった。安堵感とともに急激に眠気が襲ってきて、ヒロシの視界はブラックアウトした。

　目を覚ましたとき、まず視界に入ったのはプリメーラの顔であった。無機質な表情でヒロシの顔を覗き込んでいる。
「おや、目が覚めましたかヒロシ」
　ヒロシは身体を起こした。自分の部屋にあるベッドで眠っていたことがわかる。プリメーラが運んでくれたのだろう。
「ああ、なんだか頭がフラフラするや」
「長時間にわたる睡眠の影響でしょう。なにしろ３０年間も眠っていたのですから」
「そんなにっ？　僕ももう、おじいさんだな！」
「冗談ですよ。３０時間です。徹夜つづきで疲労がたまっていたのでしょう」
「そっかぁ。ごめんなプリメーラ」
「おや、なにを謝ることがあるのです？　くささのことでしたら、私は結構好きだと言ったじゃありませんか」
「くささのことじゃねーよ！　ていうか、僕って本当にくさいの？」
「冗談ではないですよ」
「マジかよ！　さすがにショックだよ！」
「それで、なにがごめんなのです？」
「ごめんって言うか、ありがとうかな。助けてもらってさ」
「当然のことをしたまでです。ヒロシに危害を加えていいのは私だけですから」
「できれば、きみも危害を加えないでほしいんだけどな！」
　ヒロシはふたたび、ベッドに身体を倒した。
「あーあ、それにしてエルマーナは残念だったなぁ。プログラムミスをしてたなんて、僕もまだまだだ」
「精巧な人型ロボットを作れるだけでも、ヒロシは天才ですよ。ミスは誰にでもあります。弘法にも筆の誤り、河童の川流れ、猿も木から落ちる」
「そう言ってもられると、ありがたいんだけどね」
「そうだよ！　お兄ちゃんはすごいんだから、自信を持ってよ！」
　かわいらしい声が耳に届き、ヒロシはまた身を起こした。
「こ、この声って」
「えへへー」
　ひょっこりと、エルマーナがプリメーラの背後から姿を現した。
「エ、エルマーナ！　直ったの？」
「うん！」
　ヒロシの胸に抱きつくエルマーナ。
「私が修理したんです」
　とプリメーラ。
「切断された首と腕の接続、それにヤンデレバグも修正しました」
「そ、そうなんだ。ありがとうな」
「お兄ちゃん、目が覚めてよかったぁ！　わたしもプリメーラちゃんも、心配してたんだよ！」
　プリメーラをちゃんづけで呼んでいるところを見ると、本当にヤンデレバグは直ったようだ。
「この短時間で修理するなんて、プリメーラは僕が作ったロボなのに、僕以上の天才かもね」
「珍しいことではありませんよ。青は藍より出でて青し。トンビが鷹を生む。鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」
「最後のは全然違うでしょ！」
「ですが、そんな私を生み出したのは、間違いなくヒロシなんです。そしてエルマーナも」
「そうだよ！　わたしもプリメーラちゃんも、お兄ちゃんのことが大好きだし、感謝してるんだよ！」
　無邪気な笑顔でエルマーナが言う。
　その笑顔が、にじんで見えた。
「あ、あれ？　おかしいな。目から汗が」
「それは大変ですね。人間の機能として、明らかに異常です。病院に行ったほうがよろしいのでは？」
「涙をごまかす表現だよ！　それくらい察してよ！」
「お兄ちゃん、なんで泣いてるの？　悲しいことがあったの？」
「違うんだ。違うんだよ」
　自分は幸せ者だとヒロシは思う。
「僕は子供のころから女子に気持ち悪がられてて、大人になっても女性と付き合うことができなくて、ずっとみじめな思いをしてきたんだ。だけど今、最高のメイドと妹に迎えられて、涙が出るくらいハッピーな気分なんだよ。と思ってるんですね、ヒロシ」
「僕の過去を勝手に作るなよ！　当たってるけどさ！」

　　おわり
いりえミト

2020年05月03日 23時51分54秒 公開
■この作品の著作権は いりえミト さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：ヒロシはくさい
◆作者コメント：ギャグはむずい

2020年05月17日 22時16分16秒
 作者レス
  • 　企画に参加された皆様、お疲れさまです。
    　本作『天才博士とメイドロボ ～２号誕生の巻～』および『キンシコウは語らない』に感想を書いてくださった方々、ありがとうございました。


    　今回の企画では、8000文字以下の掌編が8作品ということで、4作品とやや寂しい数字だった前回に比べると数が揃いましたね。
    　そんな中でこの作品は掌編ランキング6位と、悔しい結果になったので、次回は巻き返しを図りたいです。
    　せっかく掌編ランキングがあるので、私としてはこれからも掌編に挑戦していきたいと思っています。書くの楽ですしね。

    　それではあらためて、感想ありがとうございました。
    　個別の返信についてはしばらくお待ちいただきたいと思いますが、とりあえずは『キンシコウは語らない』の返信を優先するので、こちらの個別返信はさらに遅れることをご容赦ください。　

    　では。

    E-Mail pass
2020年05月16日 23時56分34秒
 +20点
  • 作品読みました。

    ロボット作成に長けたヒロシと、彼に作成されたプリメーラ、エルマーナのドタバタ喜劇でした。
    枚数は長かったものの、会話文が主体だったのでさくさくと読み進めることができました。
    また、かけあいに楽しさが詰まっていて魅力的でした。
    コメディセンスが充分にある方だなと感じました。

    ただ、展開としては終始ハイテンションだったことと、ヤンデレバグを抱えたエルマーナの破壊→修理という流れだったので、少し単調かなと思いました。
    この枚数ならばもう少し展開（シーン）を加えたり、キャラクターを増やしてもおもしろそうだなと感じたのが正直なところです。

    ノリのいい作品で、楽しい時間を過ごすことができました。うん、面白かったですよ、この作品。かけあいが好き！

    それでは執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2020年05月23日 00時43分30秒
  • 　茉莉花さん、こちらにも感想ありがとうございます。


    ＞枚数は長かったものの、会話文が主体だったのでさくさくと読み進めることができました。

    ◆ギャグ作品では、さくさく読める感にはこだわっていきたいです。
    　まあ、本作はちょっと会話が多すぎた感もありますが。

    ＞かけあいに楽しさが詰まっていて魅力的でした。
    ＞コメディセンスが充分にある方だなと感じました。

    ◆ありがとうございます。

    ＞終始ハイテンションだったことと

    ◆これは自分でも気になっていました。ツッコミが全部「なんでだよ！」みたいな感じでワンパターンというか。
    　実は私は文章を書く上で「――」「……」「!?」は（基本的に）使わないという縛りをしているんですが（文章の練習になるかと思って）、本作ではそのせいでツッコミがワンパターンになってしまった部分があるので、今後ギャグ作品ではそのあたりを解禁して書こうかなと思っています。

    ＞ヤンデレバグを抱えたエルマーナの破壊→修理という流れだったので、少し単調かなと思いました。
    ＞この枚数ならばもう少し展開（シーン）を加えたり、キャラクターを増やしてもおもしろそうだなと感じたのが正直なところです。

    ◆これも自分で気になっていたところですが、やはり問題でしたね。
    　思いついたギャグを全部書いていたら、ボケツッコミばかりになってしまって、それで文字数が圧迫されて他のギャグもストーリーも書く余裕がなく、という感じでした。
    　やはりギャグの取捨選択を行ったうえで、他の要素もちゃんと書くべきでした。

    ＞面白かったですよ、この作品。かけあいが好き！

    ◆そう言っていただけると、とりあえずホッとするところです。
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。

    E-Mail pass
2020年05月16日 22時57分24秒
 +10点
  • 面白かったです。
    ただ、もっと期待できるお話だと個人的には思います。
    と言いますのは、本作には、魅力的な設定やキャラクターがいるので、その動きをもっと見れたらなと思いました。本作は場所やキャラの外見といった映像がしっかりある割に、動きが少ないので、そこが勿体ないような気がしました。

    拙い感想ですみません。
    読ませて頂き、ありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2020年05月23日 00時41分21秒
  • 　点滅信号さん、感想ありがとうございます。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞面白かったです。

    ◆ありがとうございます。そう言っていただけると、とりあえずはホッとするところです。

    ＞ただ、もっと期待できるお話だと個人的には思います。
    ＞動きをもっと見れたらなと思いました。本作は場所やキャラの外見といった映像がしっかりある割に、動きが少ないので、そこが勿体ないような気がしまし

    ◆これは自分でも気になっていたところです。
    　思いついたギャグを全部書いていたら、ボケツッコミばかりになってしまって、それで文字数が圧迫されて他のギャグを書く余裕がなく、という感じでした。
    　もうちょっと会話ギャグの取捨選択を行ったうえで、動きや小道具を取り入れた、別の種類のギャグを入れていったほうがよかったですね。
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『戦え!! ナンバー２の不良』は、とにかくシュールで笑える、私としては大好きな作品でした。
    　あのシュールな世界観は点滅信号さんの作品に間違いないと思っていました。
    　私としては同じギャグ作品を投稿し、負けたのが悔しいですが、次は負けないように頑張りたいです。
    　また企画で会えるのを楽しみにしています。

    E-Mail pass
2020年05月16日 20時30分40秒
  • その昔日産が『プリメーラ』って車を出しててねぇ（全く本文と関係ない

    プリメーラとエルマータがきちんと名前の由来があるそのまじめさに好感を持てました。

    が。

    せっかくのギャグ小説なんですから古今東西のヤンデレキャラの名前で遊んでもよかったと思います。作者様、根はまじめな方でしょうか。
    それとせっかくのヤンデレ妹なんですから気が付いたらプリメーラ殺すことの方に神経が行ってしまってヒロシがかばうと「お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない！」ってギャグがあれば完璧だった。
    オリジナルで安易にパロディを使わないその姿勢は敬服しますが、ギャグなんだしパロディの力借りても誰も文句言わないと思います。自分とはギャグの方向性が違うのが残念でした。

    わたしからの感想は以上です。
    それでは、ご縁があればまたお会いしましょう。

    E-Mail pass
Re: 2020年05月23日 00時39分43秒
  • 　桝多部とあるさん、感想ありがとうございます。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞その昔日産が『プリメーラ』って車を出しててねぇ

    ◆ありましたねぇ

    ＞プリメーラとエルマータがきちんと名前の由来があるそのまじめさに好感を持てました。

    ◆キャラの名前を考えるのは結構好きです。思いつかないときは芸能人から取ったりしますが。（桝多部とあるさんの作品のキャラ名は、Perfumeからだったんですね。気がつきませんでした）

    ＞せっかくのギャグ小説なんですから古今東西のヤンデレキャラの名前で遊んでもよかったと思います。

    ◆私もパロは好きなんですが、今回は単純に思いつきませんでした。（ヤンデレキャラって言われても、一人も思いつかない……。まどマギのほむらは一応そうでしょうか？）

    ＞それとせっかくのヤンデレ妹なんですから気が付いたらプリメーラ殺すことの方に神経が行ってしまってヒロシがかばうと「お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない！」ってギャグがあれば完璧だった。

    ◆元ネタ知らなかったんで検索してみたんですが、怖えｗ
    　そういった知識が足りないとパロをしようにもできないんで、もっと色んな物に触れなきゃならんなと思いますね。

    ＞自分とはギャグの方向性が違うのが残念でした。

    ◆読者と好みが合わないというのは仕方がない部分はありますが（ギャグは特に）、より多くの方に楽しんでいただける作品を書けるように、色んな作品に触れて勉強していきたいですね。
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。

    E-Mail pass
2020年05月16日 14時55分03秒
 +10点
  • 　赤城と申します。拝読しましたので、感想を残させて頂きます。


    　御作についてまず惹かれたのはキャッチフレーズですね。
    　ひろしはくさい。　
    　うわなんだこれ、と思って読み始めさせて頂きました。作品の内容の方もロボに囲まれた主人公と、ロボ達が繰り広げるギャグとして、テンポ良かったと思います。

    　かけあいはリズミカルですらすら読むことができましたが、展開としてはちょっと大人しい、と感じられましたた。主人公が欲望のままにろぼを作り、実はそれにはヤンデレ機構が含まれ、痛い目を見ちゃう…さくっと読める一方、物語に大きな盛り上がりがなく、感情を揺さぶれるものがないのが残念でした。

    　何かドラマ性の高い要素が含まれれば良かったんじゃないかな、と思います。

    　…簡単な感想で恐縮ですが、以上となります。またどこかでお目見えいたしましょう。ではでは。

    E-Mail pass
Re: 2020年05月23日 00時38分15秒
  • 　赤城さん、感想ありがとうございます。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞御作についてまず惹かれたのはキャッチフレーズですね。

    ◆ありがとうございます。
    　いやまあ、適当に考えたキャッチフレーズだったんですがｗ　興味を引いたのであれば幸いです。

    ＞作品の内容の方もロボに囲まれた主人公と、ロボ達が繰り広げるギャグとして、テンポ良かったと思います。

    ◆ギャグ作品では、テンポの良さにはこだわっていきたいです。

    ＞展開としてはちょっと大人しい、と感じられましたた。
    ＞物語に大きな盛り上がりがなく、感情を揺さぶれるものがないのが残念でした。

    ◆会話によるギャグ一辺倒になため、単調な内容になってしまっている自覚はありました。
    　思いついたギャグを全部ぶち込んだ結果こうなってしまったのですが、もうちょっとギャグの取捨選択を行ったうえで、動きのある展開を入れていかなければならなかったなと思います。

    ＞何かドラマ性の高い要素が含まれれば良かったんじゃないかな、と思います。

    ◆とにかくギャグ中心で、と考えていた作品なので「ドラマ性」というものは一切考えなかったのですが、こういった作品にドラマ性を加えることで、新鮮な読後感が生まれるかもしれないですね。次回以降、試してみたいところです。
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『ジナイーダの初恋』は、文学作品を取り上げつつ、主人公たちの演劇を巡るドラマと恋愛模様を、見事に描き切った傑作だったと思います。
    　『鯨を狩る』は、戦争という激動の時代に置かれた主人公の心境を、疾走感あふれる文体で綴った、こちらも傑作だったと思います。優勝争い、非常に惜しかったですね。企画史に残る大激戦でした。
    　『鯨を狩る』は赤城さんの作品に間違いないと思っていました（ミリタリーネタといえば赤城さんです！）が、『ジナイーダの初恋』については意外でした。ああいう作品も書けるんですね。
    　あらためて、赤城さんの凄さが感じられた2作でした。
    　それでは、また企画でお会いできればと思います。

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2020年05月16日 12時44分42秒
  • 初めまして、たてばんと申します。

    ギャグと言うよりは、コントみたいな作品でしたね。
    ネタを打ち合わせて、こう言ったらこう返すみたいな印象を受けました。

    コントとしてはまあまあでしょうか。
    というのも、今作のギャグは全て会話で成り立っています。

    これを小物を使ったギャグも交えることができたなら、立派なギャグ作家だと思います。

    小説という性格上、次の返答が見えてしまうので、会話以外のギャグも取り入れられれば、なお良かったと思います。

    以上が感想になります。

    では、失礼します。

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Re: 2020年05月23日 00時36分36秒
  • 　たてばんさん、こちらにも感想ありがとうございます。


    ＞ギャグと言うよりは、コントみたいな作品でしたね。
    ＞コントとしてはまあまあでしょうか。

    ◆ここまでギャグ一辺倒の作品は初めて書いたので、難しさはありました。
    　確かに、ほぼセリフで構成されている作品なので、コントの台本のような感じではありますね。

    ＞というのも、今作のギャグは全て会話で成り立っています。
    ＞これを小物を使ったギャグも交えることができたなら、立派なギャグ作家だと思います。
    ＞小説という性格上、次の返答が見えてしまうので、会話以外のギャグも取り入れられれば、なお良かったと思います。

    ◆これは自分でも気になっていたところです。
    　思いついたギャグを全部書いていたら、ボケツッコミばかりになってしまって、それで文字数が圧迫されて他のギャグを書く余裕がなく、という感じでした。
    　もうちょっと会話ギャグの取捨選択を行ったうえで、動きや小道具を取り入れた、別の種類のギャグを入れていったほうがよかったですね。
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。

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2020年05月16日 04時20分46秒
 +10点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    『天才博士とメイドロボ ～２号誕生の巻～』読みましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　ギャグかあ……ギャグって難しいんですよね。
    　難しいテーマに、果敢に望まれたんだなと思いました。

    ＜冒頭＞
    　今回はとある経緯から、今回の企画では冒頭に注目した感想項目を作りたいと思います。
    　
    　メイドロボ二号が完成したところから始まる今作ですが、冒頭の重要性・狙いという点から考えるとやや単純に過ぎたかなと思いました。書きたいものを、ストーリーに沿って時系列に並べた結果、一番前に来たものをそのまま書いただけという印象です。
    　読者が一番最初に触れる部分ですし、もっと掴みに行くべきだったのではないかと感じました。
    　また、始まってからプリメーラが妹分の首を跳ね飛ばしてヒロシがブラックアウトするまで、ほぼ一息で話が進んでいきます。ほとんど休む間がないので、20枚にしては少し疲れる印象がありました。冒頭のどこか一回切ったほうが構成としては親切だと思います。

    ＜良かった点＞
    　シンプルで分かりやすい作品であり、長くない枚数も手伝って手を出しやすい作品だと思います。
    　天才悪臭科学者ヒロシと、ツン率の高いプリメーラ。基本的にはこれで説明できるキャラクターなので分かりやすく、話にもすっと入っていける。ストーリーもさほど複雑ではなく、エルマーナの暴走も予期できる範囲内の展開なので分かりやすく入り込みやすい。
    　オチもみんなが喜ぶハッピーエンドで、読後感も良かったです。

    ＜気になった点＞
    　ギャグでしょうねえ。ヒロシとプリメーラの関係を微笑ましいとは思いましたが、ギャグ的なやり取りが面白かったかというと、そうでもないというのが正直な感想です。
    　基本的にボケ・ツッコミだけでギャグが進行していくため、単調になってしまっています。そのせいで飽きてしまい、むしろストーリー進行が遅れていくデメリットのほうが目立ってしまったように感じました。

    ＜より良くするための提案＞
    『ボケる』という行為に理由と感情が付くと、面白くなるように感じます。
    　今作では基本的に主を貶めるだけでしたが、ここにのっぴきならない事情が加味されることで必死さといった感情が生まれ、かつその場しのぎ的なウソ（ボケ）が笑いを引き超すのではないかと。
    　例えば、プリメーラが二号メイドは廃棄するものだと誤解し、苦労して構築したプログラムを全部捨ててしまった。これを誤魔化すために、クールお姉さんなプリメーラが甘えんぼう妹キャラに扮し、恥ずかしさを我慢して「お兄ちゃん大好き！」とか言っちゃう、といった感じでしょうか。読者からすると、その必死な感じが実にかわいらしく、面白いと感じられるのではないかと。
    　あるいは起動前に必死に食い止めるというのも一つの展開だと思います。冷静な口調で冷静さを欠いたことを言うことで面白さが出るかと。
    　逆に、こっそり開発していたエルマーナの存在がプリメーラにバレてしまい、内蔵した恥ずかしい機能をごまかすために博士があれこれ奮戦する、という方向性もありだと思います。

    ＜最後に＞
    　個人的には主人公のヒロシをもう少し掘り下げてほしかったですね。例えば両親が離婚して生き別れた妹がいれば、エルマーナ開発の理由に厚みができてストーリー的にも面白くなったはず。そんな彼に、珍しく優しくするか、冷たく突き放すかでプリメーラの印象も変わってより個性が出そうですし、キャラクターにもう一工夫あればなおよかったのかなと思います。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。


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Re: 2020年05月23日 00時35分46秒
  • 　燕小太郎さん、こちらにも感想ありがとうございます。


    ＞冒頭の重要性・狙いという点から考えるとやや単純に過ぎたかなと思いました。書きたいものを、ストーリーに沿って時系列に並べた結果、一番前に来たものをそのまま書いただけという印象です。

    ◆そうですね。おっしゃる通り時系列順に書いただけなので、ちょっと冒頭に対する意識が弱かったと思います。

    ＞始まってからプリメーラが妹分の首を跳ね飛ばしてヒロシがブラックアウトするまで、ほぼ一息で話が進んでいきます。ほとんど休む間がないので、20枚にしては少し疲れる印象がありました。

    ◆このあたりは、自分でも気になっていました。
    　冒頭からひたすら会話が会話が続いて、切れ目がないですからね。
    　思いついたギャグを全部ぶち込んだ結果このような構成になってしまったので、もうちょっとギャグの取捨選択をするべきだったのだろうと思います。

    ＞シンプルで分かりやすい作品であり、長くない枚数も手伝って手を出しやすい作品だと思います。
    ＞オチもみんなが喜ぶハッピーエンドで、読後感も良かったです。

    ◆ありがとうございます。そのあたりは今後も意識していきたいです。

    ＞ギャグ的なやり取りが面白かったかというと、そうでもないというのが正直な感想です。

    ◆うーん、無念ですね。もちろん読者の好みや相性の問題もあると思いますが、今後も書き続けることでギャグセンスを磨いていかなければなと思います。

    ＞基本的にボケ・ツッコミだけでギャグが進行していくため、単調になってしまっています。

    ◆これも自分で気になっていたところですが、やはり問題でしたね。
    　思いついたギャグを全部書いていたら、ボケツッコミばかりになってしまって、それで文字数が圧迫されて他のギャグもストーリーも書く余裕がなく、という感じでした。
    　やはりギャグの取捨選択を行ったうえで、他の要素もちゃんと書くべきでした。

    ＞＜より良くするための提案＞

    ◆いつもながら、具体的な改善案をありがとうございます。
    　「『ボケる』という行為に理由と感情が付く」ということはまるで考えなかったことなので、目からうろこですね。

    ＞個人的には主人公のヒロシをもう少し掘り下げてほしかったですね。

    ◆そのあたりもまるで考えませんでしたが、掌編とはいえ、キャラを掘り下げることで生まれる面白さが必ずあるはずなので、やはりそのあたりが大事なんだろうなと思います。
    　次回以降意識していければと思います。


    　それでは、感想ありがとうございました。

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2020年05月10日 17時22分34秒
 +20点
  • 執筆お疲れ様です。
    「天才博士とメイドロボ ～２号誕生の巻～」を読ませていただきました。
    。

    うんうんうん。良かった！　メイド二人（ヤンデレ部分も含め）可愛かった。ラストもほっこりでよいものを読ませていただきました。
    プリメーラとヒロシの会話劇もテンポ良く、さくさく進んで行く展開が気持ち良かったです。

    後は、もうちょっとエロい描写があれば……ちょっとだけでいいんです。ほんのちょっと。

    ありがとうございました。

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Re: 2020年05月23日 00時34分45秒
  • 　たかセカンドさん、こちらにも感想ありがとうございます。


    ＞うんうんうん。良かった！　メイド二人（ヤンデレ部分も含め）可愛かった。ラストもほっこりでよいものを読ませていただきました。

    ◆ありがとうございます。そう言っていただけると、とりあえずホッとするところです。

    ＞プリメーラとヒロシの会話劇もテンポ良く、さくさく進んで行く展開が気持ち良かったです。

    ◆ギャグ作品ではやはりテンポにはこだわっていきたいですね。まあ、本作の場合はセリフが多くなりすぎた感はありますが。

    ＞後は、もうちょっとエロい描写があれば……ちょっとだけでいいんです。ほんのちょっと。

    ◆あー、エロ要素っていうのは考えつかなかったですねぇ。
    　そういった、ちょっとしたアクセントがあると、より作品のインパクトが増すかもしれないですね。
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。

    E-Mail pass
2020年05月10日 16時16分41秒
 +10点
  • 『天才博士とメイドロボ ～２号誕生の巻～』拝見させていただきました。

    うーん、すいませんがちょっと私との相性があまり良くなかったようです。
    全体としてみると悪くはなかったのですが、作中でのギャグの打率は５割程度で、面白いものといまいちと感じるものが半々と言ったところでした。
    その半々で面白いがかなり薄まってしまった感がありました。

    文字ネタは『囚人』は良いと思うものの、『臭人』はやや無理矢理感があるのと、会話では通じない点がやや気になりました。
    一番面白かったのは、海に沈めて一時間後、でしょうか。

    あくまで私個人の意見ですが、いっぱいネタを考えた上で絶対面白いであろうものに絞られたほうが良かったかもしれません。
    良いネタは良いと思うので、まだまだ良いものが作れそうな期待感はありました。

    それでは次回の参加をお待ちしています。
    執筆お疲れ様でした。

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Re: 2020年05月23日 00時32分40秒
  • 　ハイ さん、こちらにも感想ありがとうございます。


    ＞うーん、すいませんがちょっと私との相性があまり良くなかったようです。

    ◆うーん、無念です。まあ、好みの問題などもあるので、仕方がない部分はありますが（ギャグは特に）。

    ＞作中でのギャグの打率は５割程度で

    ◆ん？　5割だと悪くないように思えるんですが……。私のイメージだと、どんなギャグ作品でも100％笑えるなんてことはまずありませんし。
    　まあ、「面白い」と思えた5割は「まずまず」程度で、残りの5割は相当つまらなく感じた、というのであればやはりダメなんでしょうが。
    　そう考えると、ギャグ一つ一つが笑えるかどうかより、作品全体の雰囲気として「楽しい」かどうかのほうが重要なきもしますね。本作はそのあたりがダメだったのかも、と思います。

    ＞『臭人』はやや無理矢理感があるのと、会話では通じない点が

    ◆まあ、そのギャグは無理やりをを承知で書きましたｗ
    　「フリップに字を書いた」などの説明を入れる案もありましたが、テンポが悪くなりそうでしたし。

    ＞一番面白かったのは、海に沈めて一時間後、でしょうか。

    ◆受けたネタを上げていただけると、ありがたいです。

    ＞いっぱいネタを考えた上で絶対面白いであろうものに絞られたほうが良かったかもしれません。

    ◆これなんですが、漫画家のうすた京介が「ギャグは何が受けるか分からないから、思いついたものは全部書く」と言っていたので、今回私も、思いついたギャグを全部ぶち込んでみました（正確には、文字数の関係で削ったのもいくつかありますが）。
    　実際のところ、どのギャグが受けてどれがダメだったのか、私自身には見当もつかないですし（なので、ハイさんのように良かったギャグ、ダメだったギャグを具体的にあげていただけると、本当にありがたいです）。
    　まあ、本作の場合はギャグをぶち込みすぎたせいでセリフ一辺倒になり、単調になったり情景描写が極端に減ったりという弊害も生まれてしまったので、やはりギャグの取捨選択は必要だったのだろうと思っていますが。
    　次回は、そのあたりも考えようと思います。
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。

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Re:Re: 2020年05月23日 08時32分28秒
  • 再訪失礼します。
    若干の認識のズレがあるのかな、と思ったので補足に参りました。

    ＞◆うーん、無念です。まあ、好みの問題などもあるので、仕方がない部分はありますが（ギャグは特に）。

    ●ですね。
    ギャグは特に好みの問題が大きいので、感想を書く側としても結構気を使います。特に合わなかった時は自分の指摘が的を射ているのかどうなのかわからないところが大きいので、そもそも感想自体書かないのが最善なのではないかとも思っています。
    お互いにメリットがないと言うか、お互いにデメリット、のような感じがあって。
    感想書く側は無理して書くからズレてる感じもありますし。
    それを受ける側としては受けた部分受けなかった部分はわかるけど、精神ダメージ込で考えると総合収支はマイナスではないかと。
    であれば、相性が良かった人のみが感想を書いて、良かった部分を伸ばしつつ精神的安定も同時に得ていけば、いずれそれが特化して、万人と言わずとも多くの人に楽しんでもらえるようになるんじゃないかな、と思いました。

    ＞＞作中でのギャグの打率は５割程度で

    ●これ、ちょっと説明しますと。
    作中で出てきたギャグの数なんですが、私のカウントだとこれはギャグだな、と思って読んだ部分が４〜５個ぐらいなのですが……そのあたりにズレがあるような気がします。
    上記カウント以外はそもそもギャグなのかどうなのかよくわからず「ん？」という状態でしたので、おっしゃるように全体の雰囲気的なものが合わなかったという解釈のほうが確かにより適切かもしれません。

    ＞＞いっぱいネタを考えた上で絶対面白いであろうものに絞られたほうが良かったかもしれません。
    ＞◆これなんですが、漫画家のうすた京介が「ギャグは何が受けるか分からないから、思いついたものは全部書く」と言っていたので、今回私も、思いついたギャグを全部ぶち込んでみました（正確には、文字数の関係で削ったのもいくつかありますが）。

    ●努力と才能について考えていると割とぶつかることがあるのが、大御所作家、中堅作家の発言なのですが「おお！」と思うものもあれば、「ん？　いやーそれは……」と首を傾げるものもあって中々考察のしがいがありますね。
    うすた京介さんの作品は「すごいよ！　マサルさん」と「チクサクコール」を見るに独特のスタイルを確立されてますよね。（ピューと吹くジャガーはほぼ未読）
    で、うすたさんの『思いついたものは全部書く』についてちょっと考えてみたんですが……。

    まず私の考え「絶対面白いものと思うものに絞る」をちょっと見ていきます。
    こっちは自分の感覚を意識している方向に伸ばすタイプのやり方だと思うんですね。
    自分の中の面白いの基準、感覚を試すようにこれが面白い、これは面白くないかも？　で、選別していって、それを世に出してみる。
    で、それが受けたら自分の感覚は合ってるな、と判断してよりそこに特化していく。
    逆に感覚外の感覚は伸ばせない、伸ばさない。
    そんなやり方かな、と。

    で、うすたさんの方は、ですけど。
    思いついたものは全部書く、とおっしゃっている点から見るに三通りに解釈できるかな、と。

    まず一つ目は、すでに感覚特化が進んでいて、ある程度スタイルが確立しているから』すでにどのネタも質が良い』という可能性。

    二つ目、特定の方向に感覚を絞らずに、自分の感覚からちょっとズレているネタを入れていって、受けるかの様子をみて『多方向に感覚を伸ばす余地を作っている』可能性。

    三つ目、あくまで本人の便で、ダメそうなネタは実は担当編集との打ち合わせで削っちゃってる可能性。

    とりあえず、こんなところかな、と。
    全部書いてる発言がどのような前後関係で言われていたのかわからないので妄想の域を出ないかもしれませんが、私はプロの言葉をそのまま自分に当てはめてみるのは危険だと思ってまして。
    と言うのも、経験とか知識とかセンスとかが全然違いますし、その上さらに環境が違うんですよね。これだけの要素が異なると、科学的見地から見て再現性はかかなり怪しいです。

    が、それはあくまで今現在の結果のみに着眼した場合の話で。
    もしかすると、うすたさん発言は『成長のための』考え方だったかもしれなくて。『結果を求める』発言ではなかったかもしれない。
    と言うか、現状その発言がどっちの意味での発言だったのかわからない以上、適切に受け止めないと成功する可能性も失敗する可能性も同じぐらいありそうです。
    特に上記にあるように三通りぐらいの可能性もあることですしね。
    そんなわけで、重鎮の発言ほど慎重に受け止める必要がありそうです。

    個人的には２番の自分の意識外の感覚を伸ばす的な意味だったら、幅のある長期的な戦略で面白いな、と思いました。
    こればかりは実際に自分が対談してみないとわかりませんが、とりあえず三番じゃないと良いな、とは思います。
    影響力がそれなりにありそうな人の発言だけに、実は担当が選別してます、とかだったらちょっと笑えませんよね……。

    では、長い補足になってしまいましたが、こんなところで。
    失礼しました。

    補足２　キンシコウはほぼいりえさんだと確信してましたｗ
    補足３　私の作品がいりえさんにバレる、もほぼ確信してましたｗ

    E-Mail pass
Re:Re:Re: 2020年05月23日 11時20分36秒
  • 　再訪ありがとうございます。

    　ハイさんのご意見、大変今日深く読ませていただきましたが、詳細な返信についてはご遠慮させていただきたいと思います。（別に怒ったとかではないので気にしないでください）

    　ただ一つ、うすた京介の件に関しては、私自身ネットでそのような書き込みがあったのを読んだだけで実際のインタビュー記事を読んだわけではないので何とも言えないのですが……私としては本作ほどギャグ寄りの作品を書いたことがなかったので、頭の中にあったことを試したみたというだけの話であって、別にうすた京介が言っていたことを鵜呑みにしたというわけではなく、本作の評価をみれば失敗したのは明らかなので、次回はギャグの取捨選択をおこないます。

    　それでは。

    E-Mail pass
2020年05月07日 18時17分42秒
 +20点
  • 　拝読いたしました。朱鷺（とき）と申します。
    　本当に読んでいて楽しい作品ですね。完璧メイドのプリメーラの毒舌が凄い。エルマーナは、ムチャクチャ可愛いけど怖い。
    　最後は、ハッピーエンドで良かったです。
    　執筆お疲れ様でした。次回作も楽しみにしております。

    E-Mail pass
Re: 2020年05月23日 00時30分35秒
  • 　朱鷺（とき）さん、感想ありがとうございます。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞本当に読んでいて楽しい作品ですね。

    ◆ありがとうございます。そう言っていただけると、とりあえずホッとするところです。

    ＞完璧メイドのプリメーラの毒舌が凄い。エルマーナは、ムチャクチャ可愛いけど怖い。

    ◆プリメーラのキャラが思い浮かんだことが作品の出発点になったので、そこに魅力を感じていただけたなら幸いですね。プリメーラのセリフを書くのが楽しくてついついギャグを増やした結果、エルマーナの出番が少なくなってしまった部分がありますが。

    ＞最後は、ハッピーエンドで良かったです。

    ◆ハッピーエンドは、今後も意識していきたい部分です。（まあ、バッドエンドもそれはそれで好きなんですが）
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『第二SARS コロナウイルス観戦記』は、コロナのことについて詳しく調べているな、ということが感じられる作品でした。
    　『龍気争奪』はなにやらシュールな作品でしたが、チャオ・リ～ンのキャラが良かったですね。
    　どちらも、朱鷺（とき）さんの作品なんじゃないかな、と思っていました。
    　それでは、また企画でお会いできればと思います。

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2020年05月06日 13時59分09秒
 +10点
  • ｋｚと申します。拝読しましたので、コメントします。

    最初から最後まで笑いながら読むことが出来ました。どのネタもよくできていて、楽しかったです。
    ただ一方で、御作をショート・ショートとして評価するとどうなのだろう？　と思わなくもありません。ショート・ショートの見どころは斬新なアイディアと意外性のあるオチだと個人的に考えているのですが、御作の見どころはギャグばかりで、小説としての筋立ては実に呆気ないです。長編の一場面を切り抜いてそのまま載せましたと言われても信じてしまいそうなくらい内容が無いです。内容なんていらない、読者が笑ってくれればそれでＯＫなスタイルなのかもしれませんが、私的にはあともう一つ何かがほしかったです。

    感想は以上です。少しでも参考になれば幸いです。

    E-Mail pass
Re: 2020年05月23日 00時28分34秒
  • 　ｋｚさん、こちらにも感想ありがとうございます。


    ＞最初から最後まで笑いながら読むことが出来ました。どのネタもよくできていて、楽しかったです。

    ◆ありがとうございます。そう言っていただけると、とりあえずホッとするところです。

    ＞ショート・ショートの見どころは斬新なアイディアと意外性のあるオチだと個人的に考えているのですが、御作の見どころはギャグばかりで、小説としての筋立ては実に呆気ないです。

    ◆まあ、そのあたりは開き直ってギャグ一辺倒で書きました。
    　確かに掌編らしいオチも兼ね備えた作品にできれば言う事ないと思いますが、私としてはこれほどギャグ一辺倒の作品を書いたのは初めてだったので、その点はいい経験になったと思っています。

    ＞私的にはあともう一つ何かがほしかったです。

    ◆いずれにしても、もっとインパクトのある作品を書けるようになりたいですし、ギャグももっと笑えるものを書けるようになりたいですし、とにかく頑張ります。
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。

    E-Mail pass
2020年05月06日 13時09分39秒
 +10点
  • 　こんにちは、瀬海と申します。
    　拝読いたしましたので、感想をば。

    　テンポの良い掛け合いとキャラクターが特徴の、和やかなコメディーでした。
    　情景描写など少なめでカロリー控えめではありましたが、そのぶん軽い感覚で読むことができましたので、食後のぼーっとした頭でも苦もなく楽しめました（吉野家のカルビ丼でした）
    　特にエルマーナが豹変する流れは秀逸ですね。ともすれば起伏が小さく思われるところに動きを与え、ヒロイン二人をより魅力的に見せることにも一役買っています。そこからラストまでは（もともとそれほどの枚数ではないのですけれど）一気読みせざるを得ませんでした。

    　作風が作風なので指摘とか無粋とは思いますが、一応企画なので思ったところを幾つか。


    ・舞台はどんな感じ？

    　一応最初らへんで「広々とした地下室」と書かれていますが、具体的にどういった地下室なのか終始判然としませんでした。修飾の問題ですね。
    　薄暗い石造りの地下室にぽつんと独立したカプセルが一つか、清潔な研究所を思わせる部屋で配線に繋がれたカプセルが一つか、では作品全体のイメージも若干変わってくると思うんです。要点じゃないからご想像に、と言われたらその通りですけれど。


    ・オチのあれこれ

    　気に掛かったのは、オチも掛け合いでさらっと流していることです。
    　好みの問題にはなりますが、なぜそこでヤンデレバグを修正してしまうのかとか、エルマーナたんに刃物を持たせないのかとか、幼女の瞳孔が開かないのかとか、死ぬほど愛されて眠れないのかとか、若干の不満が残りました。
    　要するに展開次第でいくらでも料理できるだろうに、無難な結末に落ち着いてしまったことが微妙に好みから外れてしまっていた、という話です。ただ、これはこれで好きという方もいらっしゃると思いますので参考までにとどめていただけると幸いなのですが……。


    　という感じで自分からの感想は以上となります。ツンデレとヤンデレメイド姉妹に死ぬほど愛されて眠れないASMR音声お待ちしております。財布のひも次第では買います。具体的には1,000～2,000円の間なら即決します。
    　ではではー。

    E-Mail pass
Re: 2020年05月23日 00時27分22秒
  • 　瀬海（せうみ）さん、感想ありがとうございます。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞情景描写など少なめでカロリー控えめではありましたが、そのぶん軽い感覚で読むことができましたので、

    ◆肯定的に捉えていただいてありがたいですが、さすがに会話文が多くなりすぎたと思っていました。
    　思いついたギャグを全部ぶち込んだ結果、このようになりました。

    ＞特にエルマーナが豹変する流れは秀逸ですね。ともすれば起伏が小さく思われるところに動きを与え、ヒロイン二人をより魅力的に見せることにも一役買っています。

    ◆ありがとうございます。
    　最初は、エルマーナが起動してからの流れは、全然別のものを考えていたのですが、両ヒロインの好感度を考えて、この展開に変更しました。

    ＞・舞台はどんな感じ？

    ◆このあたりがまさに、会話文が多くなりすぎたことによる弊害ですね。
    　8000文字以内に収めるために、ただでさえ少ない地の文がされに削られてしまったため、情景の描写をする余裕がありませんでした。
    　もっと長い枚数を使えば……と思うところでもあるのですが、掌編ランキングのために「8000文字以内に収める」と決めた以上は仕方がないですし、もっとギャグの取捨選択を行って、情景描写を増やしたほうが良かったのだろうと思います。

    ＞気に掛かったのは、オチも掛け合いでさらっと流していることです。
    ＞なぜそこでヤンデレバグを修正してしまうのかとか、エルマーナたんに刃物を持たせないのかとか、幼女の瞳孔が開かないのかとか、

    ◆ちょっと何言ってるか分からないですね（笑）
    　すみません、個人的にヤンデレの趣味は特にないので、そういう展開は思いつきませんでしたｗ
    　まあ、無難な展開や終わり方にしてしまうのは私の悪癖というか、一番力不足を感じるところなので、もっとインパクトのある展開やオチを思いつけるように頑張ります。

    ＞ツンデレとヤンデレメイド姉妹に死ぬほど愛されて眠れないASMR音声お待ちしております。財布のひも次第では買います。具体的には1,000～2,000円の間なら即決します。

    ◆ちょっと何言ってるか（ｒｙ
    　

    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『打擲のカデンツァ』は、とにかく圧倒的な筆力を感じる、素晴らしい作品でした。「次元が違う」とまで感じさせる作品で、このレベルのものを企画で読んでのは初めてです。
    　ラストの「二通りの解釈」についてはよくわかりませんでしたが、ミサキの「爪」を飛ばしたのではなく、「指」を飛ばした、とか……？
    　瀬海（せうみ）さんは昔から凄い方だと思っていましたが（企画の『模造の王』などはもちろん、大昔の、甘党の女の子が巨大パフェに挑む作品とか覚えています。感想は書かなかった気がしますが）、いよいよ上のステージに立てるレベルに到達したのではと感じるので、頑張ってください。

    E-Mail pass
2020年05月06日 12時37分32秒
 +20点
  • ナンバー２企画の執筆、お疲れ様でした。
    御作を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。

    ※本感想にはネタバレがあるかもしれません。

    ＞「メイドロボ２号、完成だーっ！」
    ＞「いえ、スペイン語で名づけるべきでしょう」

    博士がメイドロボ２号を完成させる話でした。
    １号がプリメーラで、テーマは「ナンバー２」だから、
    ２号はセグンダと思いきや、エルマーナ。
    まあ２号は妹キャラだから、セグンダよりエルマーナの方が音の響き的に絶対いいですが、
    なにか「１」も「２」も可愛らしい名前の言語があったらなぁ、と思いました。


    ＞「わかりました、ご囚人さま」
    ＞「権三郎佐衛門というのはどうでしょう？」
    ＞「バグです」

    いやぁ、笑いました。
    プリメーラのキャラもとても良かったです。
    博士とプリメーラのやり取りを気楽に楽しむという点でも、
    尺の長さはちょうど良かったと思います。


    ＞「長時間にわたる睡眠の影響でしょう。なにしろ３０年間も眠っていたのですから」
    ＞「切断された首と腕の接続、それにヤンデレバグも修正しました」

    ここからは個人的な妄想で恐縮ですが、
    博士が起きたら、博士もプリメーラに修理されていて、
    「博士もメイドロボに改造させていただきました。私にとって博士は、エルマーナに続くナンバー２になりました」
    というオチかと思いきや、幸せなラストでした。


    ＞「そう言ってもられると、ありがたいんだけどね」

    もしかしたら誤字かもしれませんが、流れ的にこのままでも意味が通じるので、
    もし誤字だったら、絶妙な誤字じゃないかと思いました。


    テーマの「ナンバー２」は、上にも書きましたが、
    メイドロボ２号を作る話でした。ストレートで良かったと思います。

    いろいろと書いてしまいましたが、楽しくて笑わせていただいた作品でした。
    今後のご活躍をお祈りしています。

    E-Mail pass
Re: 2020年05月23日 00時24分17秒
  • 　つとむューさん、こちらにも感想ありがとうございます。


    ＞２号はセグンダと思いきや、エルマーナ。
    ＞なにか「１」も「２」も可愛らしい名前の言語があったらなぁ、と思いました。

    ◆私も最初はスペイン語の「2番目」を名前にしようと思ったのですが、「セグンダ」が響き的に可愛いと思えなかったんでエルマーナにしました。
    　最初にスペイン語を調べてみて、「プリメーラ」のほうがすごく気に入ったので他の言語は調べなかったのですが、他の言語を調べてみても面白かったかもしれないですね。

    ＞いやぁ、笑いました。

    ◆ありがとうございます。
    　とりあえず「笑った」と言っていただけるとホッとするところですね。

    ＞尺の長さはちょうど良かったと思います。

    ◆掌編にはこれからも挑戦したいですね。
    　逆にこの長さでシリアスは難しいと思うので、今後もギャグになるかと思います。

    ＞博士が起きたら、博士もプリメーラに修理されていて、

    ◆実は、最初は似たようなオチを考えていたのですが、あまりにもプリメーラが極悪になると思い、現在の形に変更しました。

    ＞もしかしたら誤字かもしれませんが、流れ的にこのままでも意味が通じるので、もし誤字だったら、絶妙な誤字じゃないかと思いました。

    ◆いやすみません、ただの誤字でしたｗ　「もらえると」ですね。

    ＞テーマの「ナンバー２」は、上にも書きましたが、メイドロボ２号を作る話でした。ストレートで良かったと思います。

    ◆ありがとうございます。
    　もうちょっと2号がストーリーに絡むような内容にできればよかったのですが、思いついたギャグを全部ぶち込んだ結果2号の出番が圧迫されてしまったので、そこは自分としては残念でした。


    　それでは、感想ありがとうございました。

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