日本の１０番を背負う男

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　時は二◯二◯年八月。東京オリンピックのサッカー男子決勝戦が、新国立競技場で行われていた。
　決勝まで勝ち進んだ日本と対戦するのはベルギー。二年前のロシアワールドカップを再現するかのように、試合が進行していく。
　前半はゼロ対ゼロ。後半になって日本が二点先制するも、ベルギーに追いつかれる。そして後半アディッショナルタイムで日本はコーナーキックを獲得し、俺は並々ならぬ決意を固めていた。

　――このチャンスを、絶対俺が決めてやる！

　二年前のワールドカップでは、コーナーキックをキーパーにキャッチされ、高速カウンターを食らって日本は敗れ去った。だから今回は決して、キーパーにキャッチされてはいけないのだ。
　いや、そんな「～されてはいけない」なんてネガティブな感情ではダメだ。ここで得点を決めてやる。そうすれば日本は勝ち越し、金メダルをたぐり寄せることができる。それほどの決意でなきゃ、キーパーのキャッチを防ぐことはできない。
　俺は背番号１０。日本中の期待を背負った男。
　身長一メートル九十センチという恵まれた体格を生かし、ロシアワールドカップの得点王のイングランドのエース、ハリー・エドワード・ケインをお手本にして、どんな屈強なヨーロッパ人にも当たり負けしない体を作り上げた。タイミング良く飛び上がることができれば、誰も俺のヘディングを止めることはできない。

『さあ、後半最後の日本のチャンス。ボールがコーナーから放たれました！』

　マークに付いたベルギーディフェンダーを振り切ると、俺は渾身の力を込めて踏み切った。幸い誰にも体をつけられることなく、フリーで空中に飛び上がる。
　そして俺の頭めがけて飛んできたボールを、ゴールの隅に叩きつけたのだ。

『ゴール、ゴール、ゴール！　日本、後半アディッショナルで決定的な追加点！！　ケインを彷彿させる見事なヘッドだ。日本の１０番が金メダルをぐっと引き寄せました！』

　コーナーフラッグに向かって走り、仲間と抱き合って喜ぶ俺に、各国からの観客の熱い声援が飛んでくる。
「ナイスゴール、ケイン！」
「ケイン、ビューリフォーヘッド！！」
　だから俺はケインじゃねえって。
　俺の苗字は『金（KANE）』。日本の１０番を背負う男。何回言えば分かってくれるんだ？
つとむュー

2018年08月10日 00時00分06秒 公開
■この作品の著作権は つとむュー さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：金メダルの行方はこの男にかかっている！
◆作者コメント：「金」企画開催、おめでとうございます！　運営の皆さん、お疲れ様です！　二年後、こんな未来が来るといいですね！

2018年08月25日 22時23分15秒
 +20点
  • 　夏企画へご参加お疲れ様です！
    　ミチルと申します。御作を読了したので感想を残します。

    　いい展開ですね。熱いです！　
    　テーマの消化の仕方も良かったです。金メダルで消化したのかと思えば、そんなオチがあったのですか。画面に向かって噴きました。
    　
    　一方で、臨場感があるともっと良かったかもしれないと感じます。
    　せっかくの一人称なので、主人公が肌で感じたことを書いても良かったかなと思います。
    　汗だらけになりながら限界の速度で走り込む主人公の姿がより鮮明に浮かぶと、もっと良かったと思います。
    　
    　読み違いや読み落としがあったらすみません。
    　これからも執筆を頑張ってください！

    E-Mail pass
2018年08月25日 11時30分59秒
 +10点
  • こんにちは、蛍です。
    読ませていただきましたので感想を残したいと思います。


    作品の舞台は二年後のオリンピックですが、今年のワールドカップと繋がりを持たせることによって非常にタイムリーな内容に感じました。
    テーマは「金メダル」と思わせておいて実は、という部分がなるほどと思いました。
    企画ならではの裏切り方ですね。

    これは完全にこちらの問題なのですが、サッカーの知識や試合を見た経験がほとんど無いため、意味を追ったり情景を思い浮かべるのに苦戦してしまいました……。
    サッカーに馴染みがあれば、オチもより鋭く感じることができたのかな、と反省しています。


    感想は以上になります。
    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2018年08月24日 23時28分55秒
 +10点
  • 作者の方へ

    作品拝読しました。

    勢いのあるワンシーンを切り取った作品でした。
    また、うまく話題を取り入れていた作品でもありました。

    ただ、少しオチから得るものが弱かったかな、とは思います。
    「あー、ふむふむ」とは思うものの、「おおー！！！　すげぇｗｗｗｗ」という感じではなかった印象です。

    わがままな読み方で申し訳ないです。
    勢いが感じられる文体で楽しく読めました。

    E-Mail pass
2018年08月24日 14時55分16秒
 +10点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    　御作、『日本の10番を背負う男』を拝読しましたので、感想を残したいと思います。

    ＜特長と特徴＞

    ・特長（ストロングポイント）
    　原稿用紙三枚という短さはとても読みやすかったです。
    　また文章も凝ることのない、主人公の心情や思考がシンプルに伝わる一人称で、今作で伝えたいこと、描きたいことをきちんと出せている。掌編としてあるべき書き方をされているなと感じました。書くことがなくて、あるいは書けなくて三枚になったのではなく、意図して下限枚数に近い長さに落とし込んだのではないかと推察します。

    ・特徴（オリジナリティ）
    　今作のオリジナリティは言うまでもなく、先日のW杯とリンクさせた点でしょう。
    　下馬評は低いながらも死力を尽くした試合を見せ、強豪ベルギーと競り合ってのベスト16。代表戦は多くの人が見ていました。
    　時事的なネタを取り上げることで強い興味を引く、見事なアイデアだと思います。
    　またオリジナリティという面だけでなく、時事的なネタを使うことでリアリティを高め、より感情移入させやすくされていたようにも感じました。

    ＜気になった点＞
    　時事的なネタを出し、リンクさせることでリアリティを出すのはメリットです。ただ、今作の場合それがややマイナスにも働いてしまったように感じられました。
    　例えばロシアW杯では『おっさんジャパン』と揶揄されたように平均年齢が高く、東京五輪世代は入っていなかったはず。オーバーエイジという制度はあるにせよ、まるでその場にいたかのような悔しさや決意を想像させる書き方で、違和感となってしまいました。（もしルール等で自分が理解していない点などがあれば、お詫び申し上げます）。
    　また、キーパーに直接キャッチされカウンターの原因となったのはコーナーキックであり、ヘディングではありませんでした。ある程度蹴り方で直接キャッチだけは予防できたキッカーと異なり、ヘディングでそこまでの精度を求めるとは思えず、『キャッチだけはされないぞ』という決意はやや違うように思います。もしロシアW杯でヘディングキャッチからカウンターを受けたとしても、「惜しくもキーパーにキャッチされ」という評価になっていたのではないかと。
    　今作にはリアリティがあるからこそ、現実と異なる点が違和感になってしまっているように感じました。

    　また、オチもしっくりきませんでした。
    　カネ（KANE）という名前の選手が、外国ではケインと呼ばれてしまう、というオチ。
    　違和感の一つはサッカーの試合そのものをテーマにしていたのに、最後だけ選手の名前という別の話になってしまったこと。前振りからのオチとしてはズレているように思いました。
    　また、金という名字には日本にもいるにはいるのですが、どちらかといえば韓国等のイメージの方が強いように感じます。実はこの試合はベルギー代表対韓国代表で日本の試合じゃねーのかよ！　というオチなら上手く落ちていると感じるのですが、今作だと腑に落ちないという印象が強かったです。

    ＜自分なりに改稿案＞
    　せっかく実際にあった出来事を元にしているのですから、むしろこのリアリティを活かす方向に考えてみたいと思います。
    　例えば前述した『おっさんジャパンに東京五輪世代の人はいないから悔しさの印象が薄い』という点については、ちょっとした描写や設定で補えると思います。
    ・失点の原因になってしまったが、オーバーエイジという形でリベンジの機会を得た。
    ・リアルタイムで観戦しており、強烈な悔しさを今も忘れずにいる。
    ・兄または親しい先輩がベルギー戦に出ていて、彼の分までやってやるという決意を秘めている。
    ・唯一の東京五輪世代として試合に出ていた、またはベンチにいて、悔しさをまざまざと味わった。
    　などなど、フィクションとして設定を追加したり、現実の出来事や設定、ルールを利用して補足したり、シンプルに悔しさの描写を入れることで、違和感を補えるだけでなく、リアリティを持たせたままより強い感情移入をできるようになるのではないかと思います。

    ・総評
    　原稿用紙三枚という短さと読みやすい文章、きちんとまとまった書き方で、とにかく気軽に手を付けて安心して味わえる楽しさがありました。
    　東京オリンピックの成功とサッカー東京五輪世代の躍進、そしてこの金企画の成功を祈りながら、感想を終えたいと思います。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。

    E-Mail pass
2018年08月22日 21時39分40秒
  • こんな未来が来るといいなと思いながら読ませてもらいました。

    初めての日本人監督ということで一種の試金石になるでしょうし、多方面からも重圧はあると思いますが、それに負けずに頑張ってほしいですね。

    E-Mail pass
2018年08月21日 19時48分49秒
 0点
  • ども、某邪神様より彩りが足りないから、もっと真っ赤な感想を落としてこいとの勅命を受けたＨｉｒｏです。
    本当はもっと優しくしたいのですが泣く泣く厳しい言葉を残すことになりそうです。

    それはともかく感想です。


    惜しい！
    金メダルネタに見せかけて実は……という構成は大変好みなのですが、オチが名前間違いだけだとインパクトが弱いです。
    あと、ケインを目指した選手が観客からケイン呼ばわりされてる状況が、私には「？？？」だったので、そこで読み間違いを疑い確認に戻ってしまいました。
    このあたりも御作のオチを弱めた一因ではないかと思います。


    ……こんなところでしょうか。
    では失礼しました。

    E-Mail pass
2018年08月19日 21時18分26秒
 +30点
  • 　拝読いたしました。朱鷺（とき）と申します。
    　サッカーは大好きなので、冒頭から作品に引き込まれました。
    　それにしても、それすら作者様の仕掛けた罠だったとは。
    　感服いたしました。
    　お題は、「金メダル」でクリアした。そう読者にフェイントを掛けておいて、イングランドのエース、ハリー・エドワード・ケインにアシストさせ、意表を突く鮮やかなゴールを決めた傑作でした。
    　本企画で唯一の千文字以下の作品ですね。最短であることも、本作の完成度の高さを際立たせています。
    　何度読み返しても面白い。
    　読み返すと、さらに味が出てくる。
    　名作と思います。
    　再々読した結果、評価を上げさせていただきました。
    　執筆お疲れ様でした。次回作も楽しみにしております。

    E-Mail pass
2018年08月19日 18時39分42秒
 0点
  • 『日本の１０番を背負う男』、拝読しました。感想を書かせていただきます。


    ●いいと思ったところ

    ・金メダル、そしてラストの『金（KANE）』と、今企画のテーマである「金」が上手に使われていたと思います。

    ・ケイン（KANE)と呼ばれる主人公の本名が金（KANE)だったというのは、上手くオチがついていたと思います。私はサッカーに詳しくないのですが、ケイン選手は実在するみたいですね。ケインの綴りが「カネ」とも読めることに気がついたのは、面白い着眼点だと思います。


    ●感じたこと

    ・ストーリーの内容としては、主人公がオリンピックの決勝戦でゴールを決めるというもの。ハッピーな内容ではあるのですが、オチを除けば、話の盛り上がりや、アッとおどろく展開などが特に感じられませんでした。
    　3枚と短めの作品ということもあり、あっさり読み終わってしまった、という印象です。


    ●全体として
    　テーマの使い方やオチの付け方はよかったですが、ストーリーそのものには物足りなさを感じてしまったというのが、正直なところです。


    　感想は以上です。
    　なお、私は読者目線で本音の感想を書くことを心がけており、指摘点が私自身の作品にブーメランになっている可能性がありますが、どうかご容赦いただければと思います。
    　それでは失礼します。執筆おつかれさまでした。

    E-Mail pass
2018年08月19日 04時57分45秒
  • ちゃっす。

    冷やし豚の感想を読み返してたらチャーハンなのにオムライスと書いてあり修正しようと試みるもパスワードを忘れ追加するとランキングに反映されちゃうという悩みに頭を抱えながら読ませていただきました。


    いやだじゃれかい！

    という一発ギャグ的掌編でした。

    それでクスッとさせられるか、がこの作品のポイントですかね。時事ネタではあるので、そこは好印象となると思います。

    しかし、なんというんでしょう。
    こうラノベっぽいのにしてほしかったというか。
    こうもっとなんかいろいろあってほしかったというか。

    ちょっと僕はもやっとしました。

    執筆お疲れ様でした。


    E-Mail pass
2018年08月17日 18時30分27秒
 0点
  • こんにちは。
    サッカー詳しくないので、雰囲気だけでふわっと楽しくテレビで観てました。
    未だにオフサイドがよくわからない…！

    御作は短くサクッと読めたし、メダルを狙っているだけあって主人公のやる気も十分に伝わってきました。
    でもすみません、オチがすぐピンと来なかったです。自分が鈍いというだけかもですが汗
    意味がわかると楽しめる系のお話でした。

    E-Mail pass
2018年08月17日 14時29分16秒
 +10点
  • 今大会、個人的ベストゲームは、アルゼンチンVSフランス！

    すみませんｗ

    こんにちは、銀河と申します。
    サッカーワールドカップ関連の小説ということで飛んできました。
    観戦するのが好きで、日本戦以外の試合も見ていました。

    まだ完全に熱が冷め切っていない中、サッカーのネタは良かったと思いました。
    小説は時代や時期など、その時にあった作品というのは読んでみたくなります。
    ベルギー戦は負けたものの、良い試合でしたね。前試合から一転、常に攻める姿勢が良かったです。見ていた国民の多くも、心を動かされたと思います。

    ただ、今作品ですが、色々と問題もあったように思います。
    まず、短い話であるが故に、キャラがしっかりと確立できていなかったこと。
    どういったキャラなのか理解してすぐにオチまでいってしまい、少々性急な気がしました。

    またオチが自分的には少しわかりづらかったです。一読してもよくわからず、これは名前がKANEをケインと読ませるのが一般的ではないためかと思います。またインパクトも薄かった気がしました。

    しかし、掌編は難しいですよね。
    短い中で印象を残せるようにしないといけませんし、奇をてらおうとすると読者に理解されなかったりで……。自分も苦手なりに掌編を書くことはありますが、結構な確率で爆死しています。

    色々書きましたが、読んでみて、ワールドカップで熱くなった時のことを思い出させていただきました。この先、日本代表の選手に頑張ってオリンピックでも良い試合をしてもらいたいものですね。金さんのように強い意志を持った選手がでてきて欲しいものですｗ

    では、執筆お疲れ様でした！

    E-Mail pass
Re: 2018年12月22日 21時45分18秒
  • 銀河さん、感想ありがとうございます。
    企画ではお世話になっています。

    ＞今大会、個人的ベストゲームは、アルゼンチンVSフランス！
    ＞サッカーワールドカップ関連の小説ということで飛んできました。
    ＞観戦するのが好きで、日本戦以外の試合も見ていました。

    アルゼンチンvsフランスはすごかったですね！
    自分もワールドカップ期間中は、ずっと寝不足でしたw


    ＞まだ完全に熱が冷め切っていない中、サッカーのネタは良かったと思いました。
    ＞小説は時代や時期など、その時にあった作品というのは読んでみたくなります。
    ＞ベルギー戦は負けたものの、良い試合でしたね。前試合から一転、常に攻める姿勢が良かったです。見ていた国民の多くも、心を動かされたと思います。

    時事ネタが良かったとのこと、おそらくこのことが
    感想数の伸びにつながったのだと思います。
    作品の賞味期限は短いですが、短期決戦の企画には良いかもしれませんね。


    ＞ただ、今作品ですが、色々と問題もあったように思います。
    ＞まず、短い話であるが故に、キャラがしっかりと確立できていなかったこと。
    ＞どういったキャラなのか理解してすぐにオチまでいってしまい、少々性急な気がしました。

    他の方からもキャラについてはご指摘があったので、
    多くの方が物足りなく感じられたような気がします。
    次回、同じような作品を書く時は、気をつけねばと思っています。


    ＞またオチが自分的には少しわかりづらかったです。一読してもよくわからず、これは名前がKANEをケインと読ませるのが一般的ではないためかと思います。またインパクトも薄かった気がしました。

    オチについて、分かりにくさを懸念しておりましたが、
    やはりその通りだったようです。
    それならば、最初から「カネ」さんという名前を出しておいて、
    キャラについてもっと書き込んで、魅力的にすればよかったと反省しております。
    「序盤でオチが分かった」と言われても、それが二、三割の読者にとどまるのであれば、
    逆にそちらの方が良いのかもしれませんね。


    ＞しかし、掌編は難しいですよね。
    ＞短い中で印象を残せるようにしないといけませんし、奇をてらおうとすると読者に理解されなかったりで……。自分も苦手なりに掌編を書くことはありますが、結構な確率で爆死しています。

    掌編は、短いだけあって、ちょっとしたサジ加減で作品が大きく変わってしまうので、
    とても難しいです。
    逆にハマれば、強いインパクトを残せる可能性もあり、そこが面白いところですね。
    まあ、沢山書いて、経験値を積む以外に上達の方法はないような気もします。


    ＞色々書きましたが、読んでみて、ワールドカップで熱くなった時のことを思い出させていただきました。この先、日本代表の選手に頑張ってオリンピックでも良い試合をしてもらいたいものですね。金さんのように強い意志を持った選手がでてきて欲しいものですｗ

    ワールドカップが終わって、日本代表にも元気の良い若者が増えたので、
    今後、いろいろと楽しみです。
    もちろんオリンピック代表にも期待しています！


    御作『高宮昇君の理解不能な小説』は、なかなか不思議な作品でした。
    こういう作品って、どのようにプロットを立てているのか、
    機会のある時に教えていただけると嬉しいです。
    ノンプロットで書いていたらこうなったのであれば、それは才能だと思います。

    今後もよろしくお願いします。

    E-Mail pass
Re:Re: 2019年01月10日 16時37分43秒
  • 久々に来たら返信が！
    有難うございます。

    つとむューさんも、日本戦以外も見ていたのですね！
    アルゼンチンvsフランスは本当に見応えがありました。
    突如現れた若き新星に、フランスが点取ったかと思うと、
    アルゼンチンも負けじと追いついて……。
    ベルギー戦もですが、どう転ぶかわからない試合は見ていて面白いですね。
    期間中は夜中ということもあって、自分も寝不足でしたw

    さて、どうやってプロットを立てているのか……とのことですが、大したことをやっているわけではないため、恥ずかしいのですがお答えしようと思います。
    そもそもプロットというものを書いたことがなく、他の方がどうやって小説を書いているのか実はわかっていません。ただ全く考えなしで書いているわけではなく、自分の場合は頭の中でプロットを作っている感じです。
    アニメの映像のようなものが頭の中に流れて進んでいき、それをそのまま文章にしています。最初に描きたいシーンの映像が流れ、そこから逆算して最初の方を作っていったり、先の話を考えています。

    今作のテルントムットのシーンでいえば、

    →テルントムットを出す前に高宮に明日香の小説を読ませないといけないなと思い、教室でのシーンを追加し、

    →気まぐれの神は話の解決にも持っていけそうだと思い、ラスト日向がする質問のシーンを考え、

    こんな感じでいくつか描きたいシーンを頭に浮かべておいて、さらに話を追加したり、時系列を繋げ、矛盾などを消していっています。
    全てがそうではないのですが、基本的に描きたいシーンが最初にできて、そこに話を繋げていくという作り方をしていることが多いです。
    最も今回は急に話を変えたため、書きながら先の展開を考えなければいけなかったため、上手く思っていたことを伝えきることが出来なかったり、色々と荒がでてしまっていたように思います。自分は時間をかけないと駄目な人間のようですね。

    以前何かでプロの漫画家さんの物語の作り方、というものを読んだことがあります。それによると人によって作り方が全く違い千差万別みたいで、何が正解というものはないのかもしれません。自分のやり方は間違った方法なのかもしれませんが、これが一番書きやすいため、このまま続けていこうと思います。
    しかし、まだまだ頭の映像に文章が全然追いついていないと感じています。全く思い通り文章化出来ずに、投げてしまったものもいくつかあります。単純に技量不足かもしれません。

    もしかしたら長々と詰まらない話をしてしまっただけになったかもしれませんし、聞きたかったことに対し見当違いの答えをしていたらすみません。

    それでは冬企画の方は、こっそり楽しもうかと思っています。
    では、また！

    E-Mail pass
2018年08月14日 21時58分16秒
 +10点
  • 　ああ、なるほど！
    　ちょっとくすっとしました。けいんさん、おめでとう！
    （以下より作品関係ないコメント）
    　サッカーおしかったですよねー。ベルギー戦、ほんとにもうおしくっておしくって、はぁあああ
    　後半になって2点入れて、これは日本勝ったな、からのまさかの逆転負け。日本のほうがぶっちゃけかっちょいいサッカーしてましたよね。ちゃんとくずしてからゴールきめてるかんじ。それにくらべベルギーのやつらときたら、なんかしょっぼいやつがうっかり入っちゃったみたいな。くやちいぃいいい
    　最初サッカーみるつもりもなかったのに、なんだかんだで日本戦はみてしまった。ありがとうにっぽん！
    　でわでわ！

    E-Mail pass
Re: 2018年12月21日 22時57分00秒
  • etunamaさん、感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞ああ、なるほど！
    ＞ちょっとくすっとしました。けいんさん、おめでとう！

    ちょっとでもくすっとしていただけて嬉しいです。
    サッカー、本当に惜しかったですね。
    先日NHKで放送していた「ロストフの１４秒」でも
    ベルギーのゴールキーパーのクルトワが「負けたと思った」と語っていて、
    それを聞いて、改めて悔しさが滲み出て来ました。


    御作『冷し豚しゃぶそーめんと中華風ぴり辛ごまきゅうり』には感想を書けずにすいません。
    日常系でこれだけの平均点が取れるとは、やはりすごいですね。
    ぜひ見習いたいと思います。

    今後もよろしくお願いします。

    E-Mail pass
2018年08月13日 22時32分02秒
 +10点

  • 　こんにちは、mayaです。
    　そうかあ。テーマは金メダルで消化と思いきや、ハリー・ケインかあ。ていうか、ちょっと調べたらロイ・キーンなんかはKeaneで一瞬、毛穴に見間違えるところでした……

    　さて、掌編の名手である都筑道夫さん曰く、掌編はアイデアとオチで勝負ということで、その点で評価させて頂きますと、先述した通りに御作には「金メダルと思わせておいて実は名前にテーマが潜んでいる」というワンアイデアがあるだけで、それがまたオチにもなっています。逆に言うと、ストーリー上のきちんとしたオチ（転調）がないとも取れるわけで、片手落ちの作品にも映ります。百枚上限の作品に対して三枚で立ち向かったわけですから、作者さんも自覚があったでしょうが、やや物足りなく映るのは仕方がないといったところでしょうか。

    　なお、アイデアとしてのカネさんですが、あまりよくある名前でもないので、ちょっとばかし強引な気もします。また、ワールドカップにも出ていたということは、このカネさんはオーバーエイジでしょうか。フリーキックするシーンがあることから本田選手と被りますが、カンボジア代表監督に就いた本田が今さらオリンピックに出るとも思えないので、これもまたカネさんの存在に違和感を覚えたところです。

    【採点】
    キャラクター：★☆☆☆☆
    ストーリー・構成：★★☆☆☆
    文章：★★★☆☆
    アイデア・設定・世界観：★★★☆☆
    テーマの使い方：★★★☆☆

    　上記の評点により――点をつけさせて頂いています（感想投稿期間中は未表示の為に本文には記載していません）。
    　サッカー代表には東京オリンピックで是非ともワールドカップのり部字をしてほしいところです。そんな気持ちにさせてくれる作品をありがとうございました。

    　参考になりましたら幸いです。


    E-Mail pass
Re: 2018年12月19日 06時44分25秒
  • 一路マヤさん、感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞そうかあ。テーマは金メダルで消化と思いきや、ハリー・ケインかあ。ていうか、ちょっと調べたらロイ・キーンなんかはKeaneで一瞬、毛穴に見間違えるところでした……

    Keaneで毛穴とは！
    （そちらは思いつきませんでした）


    ＞さて、掌編の名手である都筑道夫さん曰く、掌編はアイデアとオチで勝負ということで、その点で評価させて頂きますと、先述した通りに御作には「金メダルと思わせておいて実は名前にテーマが潜んでいる」というワンアイデアがあるだけで、それがまたオチにもなっています。逆に言うと、ストーリー上のきちんとしたオチ（転調）がないとも取れるわけで、片手落ちの作品にも映ります。百枚上限の作品に対して三枚で立ち向かったわけですから、作者さんも自覚があったでしょうが、やや物足りなく映るのは仕方がないといったところでしょうか。

    冒頭に名前に関する伏線を出せていれば、
    ストーリー上のオチも少しは演出できたかなぁと思いますが、
    できるだけ短くしようとしていたので、自分には無理でした。
    どうしたらこのネタでストーリー上のオチを作れるか、
    考えてみたいと思います。面白そうですね。


    ＞なお、アイデアとしてのカネさんですが、あまりよくある名前でもないので、ちょっとばかし強引な気もします。また、ワールドカップにも出ていたということは、このカネさんはオーバーエイジでしょうか。フリーキックするシーンがあることから本田選手と被りますが、カンボジア代表監督に就いた本田が今さらオリンピックに出るとも思えないので、これもまたカネさんの存在に違和感を覚えたところです。

    カネという名前の知名度ですが、自分も「ちょっと強引かも」と感じておりました。
    でも逆に、知名度の低い苗字のおかげで、誰もこのネタを思いつくことなく、
    ネタ被りを回避できたんじゃないかと思っています。
    このカネさん、脳内設定としては二十代の若者を考えておりました。
    ロストフの１４秒については、サッカープレイヤーの共通認識として記述しておりましたが、
    「カネさんはW杯にも出場していた」と捉えられたとのことで、説明不足を痛感しています。


    ＞サッカー代表には東京オリンピックで是非ともワールドカップのリベンジをしてほしいところです。そんな気持ちにさせてくれる作品をありがとうございました。

    ロストフの１４秒についてのNHK特集を見て、多くの方が同じ思いになったと思います。
    １２月３０日に、ロストフの１４秒のロングバージョンを放送するそうなので、とても楽しみです。


    御作『裸の錬金玉術師』には感想を書けずにすいません。
    読んでいる時に、今回の企画ネタをリアルタイムでぶち込んでいる作品とわかったので、
    「これを投稿期間中に書けるってすげぇ」と思っておりました。
    やはりmayaさんだった、というわけですね。納得です。

    今後もよろしくお願いします。

    E-Mail pass
2018年08月13日 11時11分46秒
 +10点
  • クロウと申します。読了しましたので感想を。

    掌編って難しそうですよね。私個人は書いたことないのですが、限られたページ数の中でオチをつけるのって、作者さんの技量が問われるように思います。

    そんな中で、御作はしっかりとしたオチが用意されており、お話としてしっかり完結している点が良いと思います。

    あわよくば、もう少しだけページ数を増やしてみて、例えばケインと呼ばれているのが他のキャラクターではなく主人公だった、みたいな誤認するようなオチを用意すると、もっと面白くなったかもしれません。

    あくまで個人の感想なので、ご参考程度ということでお願いします。

    以上、読ませていただきありがとうございました。
    それではーﾉｼ

    E-Mail pass
Re: 2018年12月18日 07時14分56秒
  • クロウさん、感想ありがとうございます。

    ＞掌編って難しそうですよね。私個人は書いたことないのですが、限られたページ数の中でオチをつけるのって、作者さんの技量が問われるように思います。
    ＞そんな中で、御作はしっかりとしたオチが用意されており、お話としてしっかり完結している点が良いと思います。

    ありがとうございます。
    普段は掌編がメインで活動しているのでした。


    ＞あわよくば、もう少しだけページ数を増やしてみて、例えばケインと呼ばれているのが他のキャラクターではなく主人公だった、みたいな誤認するようなオチを用意すると、もっと面白くなったかもしれません。

    本当はもう少し短くしたかったので、
    投稿するまでずっと短くすることばかり考えておりました。
    誤認オチは思いつきませんでした。
    どんなストーリーができるのか、考えてみると面白そうですね。

    今後もよろしくお願いします。

    E-Mail pass
合計 14人 120点

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