キャッチコピー集(運営)

Rev.02 枚数: 15 枚( 5,906 文字)

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※この投稿は集計対象外です。
 難しいテーマでしたが、数多くの力作がそろいました。
 執筆に励んだ皆様、まずはお疲れ様です!
 いよいよ感想投稿期間となりました。
 どうぞ、よろしくお願いします!!

◇タイトル:彼女の世界征服 学園編
◆キャッチコピー:生徒会長選挙の正しい戦い方(支配者編)


~書き出し~
「彼女の世界征服 学園編」



    00.



「ビジネスの世界において、WIN-WINという言葉がある」

 放課後の科学部部室で、彼女はそう語り始めた。

「つまり、互いに良い取引が出来て互いに儲けた。要はそう言うことなのだが――例えば、中世の、自動車も無い時代、砂漠をラクダを引き連れて旅をする者にとって、水一滴は金貨の価値がある。そんな旅人に水筒一本分の水は、一体いくらで売れるかな?」


◇タイトル:水葬クインビー
◆キャッチコピー:もしもこの世が地獄なら、私は前世でいったいどんな罪を犯したのだろう?


~書き出し~
「次は四分にするぞ」と言ってみた。
 雨谷砂璃(あまやさり)の顔色はみるみる内に青くなり、何でも言うことを聞くからそれだけはやめて欲しいと懇願する。そこで私は授業中に教師に指名され黒板の前でチョークを食べることを約束させ、笑いが取れなかった場合もやはり四分間トイレの中に顔を浸けることを通告して、席に着かせた。


◇タイトル:逆転生! 俺だけ生き残った世界で俺の前に女神が光臨したけど!
◆キャッチコピー:あやうくちんちんが頭の中でゲシュタルト崩壊しそうだった。


~書き出し~
 近未来。ありとあらゆるものが全自動化されたこの時代に、都市部の人間はストレスの無い生活を送っていた。
 しかし、その優雅な生活はたった一夜にして終わりを迎える。
 AIの暴走。無人化された飛行機や大型トラックが道行く人々を襲い、軍事施設の防衛機能は人々の住まう都市をことごとく破壊しつくした。ビルは倒壊し、富裕層のシェルターは内部の空気を残らず吐き出した。


◇タイトル:インシンシア・プレイ~探偵《エコー・チェンバー》の流儀~
◆キャッチコピー:それならば当然、事件は“解決”しなくてはね。


~書き出し~
 不躾な視線が快感だった。
 何度味わっても、この高揚感はいいものだ。
 意外とボクにとっての原動力というものは、まさしくこの瞬間なのかもしれないな、とボクは苦笑を漏らしながら、もう一歩前へと踏み出した。
 彼らはみな同じように、甲板に遅れて来たボクを、胡乱げな表情で見つめている。


◇タイトル:逆転世界のみずがめ座
◆キャッチコピー:学校に着くと、教室の位置が左右逆転していた――


~書き出し~
「えっ!?」
 いつものように登校した俺、雪原冬馬(ゆきはら とうま)は、自分の目を疑った。
「これって……?」
 朝の高校。昇降口でうわばきに履き替え、階段を登って三階の廊下に到着したところまではよかった。が、廊下の様子がなんだか変なのだ。
 どこが変なのかと言うと……どこだろう?


◇タイトル:Snail ―利己的な恋の矢―
◆キャッチコピー:贅沢は言わない。欲張ったりしない。そうすることで、私は今日も幸せでいられる。


~書き出し~
 しとしと降る雨。小さな外灯。アジサイの花が咲く梅雨の季節に、公園は息を殺したみたいに静かだった。いつもなら夜のジョギングコースとなるトンガリ屋根の休憩所も、今は二人だけの特等席。ここで私は彼女と雨宿りをしていた。
 横風で濡れたベンチは半分くらい濃い色をしていたから、残りの半分を二人で使って、季節外れの長いマフラーを二人で一緒に首に巻いて。私は高校の制服姿。彼女は私のお下がりの、中学校の制服に身を包んでいた。


◇タイトル:仮性の人
◆キャッチコピー:男の尊厳を賭けて、戦いが今始まる……


~書き出し~
 仮性の人


 最悪。
 高校に入学したばかりの僕たちが、親睦を深める為に行われた校外合宿。それはきっと楽しい二日間になるはずだったが、初日の夜にいきなり悪夢へと転じてしまった。
 合宿施設の大浴場。
 みんな背丈や体つきこそ違うものの、それでも同じ年齢で、同じぐらいの学力。読んでいる漫画も大体一緒で、ハマっているスマホゲーもグラブルやらFGOやらデレステやらだ(間違っても釣りゲーとかやっているヤツはいない)。


◇タイトル:非力な盗賊の小娘とて特技を活かせば、化け物退治でも大活躍!
◆キャッチコピー:盗っ人小娘の化け物退治クエスト、始めから終わりまで


~書き出し~
第一話 危険だがうまみのでかい仕事

 建て付けの悪い戸を開けると、ギイギイうるさい音が鳴る。
 それにより客が来たことを聞き知った酒場の親父は、来客の姿を認めて不快そうに顔をしかめた。

 もう日が暮れてからかなりの時間がたっているというのに、新たな客は小娘だった。初めて見る顔だ。


◇タイトル:陰キャなあの娘がアイドルって、ホンマかいな!?
◆キャッチコピー:人生はいつ、どんなタイミングからでも逆転できる。


~書き出し~
<プロローグ>

 二年E組の教室では帰りのホームルームが行われていた。いつもは三分と掛からずに終わるその時間が、今日は少しばかり長引いていた。生徒たちはざわつきながら、それぞれのカバンに「あるモノ」が入っていないか確認している。
 「あるモノ」とはずばり、クラスメートの一人である河合悦子(かわいえつこ)のジャージである。


◇タイトル:八重桜が咲く頃に
◆キャッチコピー:「ごめんなさい」から始まる逆転青春ラブストーリー


~書き出し~
春 ソメイヨシノが散る頃


「先輩のことが好きです!」
 桜舞う入学式に、愛の告白が響き渡る。
「えっ……?」
 入学式の受付。名札をつけてくれていた女子の先輩に俺は愛の告白をした。
「深川玲奈(ふかがわれな)先輩、俺と付き合ってください!」
 俺の顔は紅潮している。自覚はある。、それまで相手を直視していた瞳も耐えられずに下を向く。
 ガチの告白だ……


◇タイトル:人生は逆転の連続によるもの
◆キャッチコピー:逆転ばかり人生もまた良い!!


~書き出し~
 町工場に勤める若干二十歳の青年は今日も働く。名前は剛。彼が中学生2年生の頃、医者だった父が病気で他界してからは母の手一つで子供たちを養って来た。弟妹は四人居て中学生が二人と小学生が二人で末っ子の弟は今年入学したばかりだ。剛の給料は特別安いというわけでは無かったが母が弁当屋でパートと剛の二人で生計を立てている為余裕は無い。高校生の頃からアルバイトをしては家に少しでもとお金を入れていた流れで就職活動の時も、とにかく近場で給料がそれなりに高いところを選んだ。


◇タイトル:伊井空学園公安部・『百合の名前』
◆キャッチコピー:ミステリだ。そのつもりなだけだが。


~書き出し~
 学園の新田目校長が、校舎裏の土手で草取りをしているところを何者かに突き飛ばされ、川に転落した。
 
 事件を受け、特別公安部が捜査をはじめた。これは生徒会内に設置されている自治機関である。通称「特公」。学園生活に害をなす不良分子を摘発し、厳正に処分する役目を担っている。過去にはミス学園A子が食べ残したパンをネット競売に出品し暴利を得た者、中庭に自作のアレキサンダー大王の彫像を無許可で設置した美術部のバカ者などが、この機関の手によってグラウンド整備一週間という重い刑に処せられていた。


◇タイトル:告白
◆キャッチコピー:バカの供宴


~書き出し~
「告白しようと思うんだ」
 そんなことを聞いたのは由美がお昼を食べ終えて生徒会に行った友達からのメッセージを返しているときだった。
 あまりに唐突な健二の告白に、由美は携帯片手に怪訝な顔をする。
「告白って何の?」
「告白って言ったら一つしかないだろ。愛の告白だよ。I love youと伝えたい」
「だから?」


◇タイトル:とある異世界スポーツの記録――少女たちは聖布を追う――
◆キャッチコピー:それが宙を舞う姿を見て人々は思った。これは空を飛ぶものだ、と。


~書き出し~
 スポーツ。
 ただ体をルールに沿って動かすことに、人はどうして喜びを感じるのか。その疑問に明確な答を描写出来たものが、未だかつていただろうか。
 そもそもそれは言語で答えられるものではなく、ただ体感することしか出来ないものなのかもしれない。
 とにかく、人々はスポーツを愛する。
 そしてそれは、異世界においても同様であった。


◇タイトル:反町返子は反逆する
◆キャッチコピー:普通じゃない高校生の普通じゃない日常


~書き出し~
 宿題を忘れた。
 今年の四月に高校生になったばかりの私こと、反町返子(そりまちかえこ)にとっては最悪の状況だ。なぜなら、高校生になってから約一ヶ月が過ぎようとしているこの時期に、ゴールデンウィークを目前に控え、高校生たちが浮き足立っているこの状況に悪目立ちをするということは、私の今後の学校生活に関わる一大事なのだから。
 つまりは、目立ちたくないのだ。


◇タイトル:魔導列車と特S級呪いの大地
◆キャッチコピー:謎の《フローラ様》の正体とは?


~書き出し~
 魔法戦争が終わったとき、大地は呪いに汚染されていた。
 皇国の上層部に集められた魔女たちは口々に告げる。
《魔力で走る列車をもって、大地に安寧の魔方陣を刻むべし。さすれば大地は浄化されん!》
 こうして、魔導列車が生まれた。
 一方で、子供の方が魔力が高いので、大抵の魔導列車は学園列車として役割を果たしており、勉学に励む子供たちが大地の浄化を行っている。


◇タイトル:逆転! 長篠の合戦
◆キャッチコピー:なぜだ、なぜなのだ。攻めていたのは、こちらだったのに……


~書き出し~
 こちらは、戦場突撃リポーターの太田牛一です。
 ただいま、長篠の合戦を中継しております。
 日付は、1575年の5月21日、時刻は午前6時を過ぎたところです。
 私は、織田信長様の側近を務めております。今回の合戦では、丹羽長秀様の援軍を仰せつかりました。丹波長秀様の与力として合戦に参加しております。


◇タイトル:テツヤはミサキのドッペルスポイラー?運命はいつだって排中律
◆キャッチコピー:アホの娘はお嫌いですか?


~書き出し~
 ドッペルゲンガーとは『二重に歩む者』を意味するドイツ語由来の名称である。
 これは『自分の姿』を『自分で目撃する』という『幻視』をさし、精神疾患の一種と分類されている。事実、調査により目撃者の大多数が精神的に不安定な状況にあったことが確認されていた。
 また脳の認識異常により『他人を自分』と『誤認』してしまう事例も確認されており、こちらは明確な脳の疾患である。


◇タイトル:ミガクとひかると砂時計
◆キャッチコピー:ひっくり返して戻るもの、戻らないもの


~書き出し~
 公園のベンチにあぐらをかいて座るのが、ボクの癖だった。
 行儀悪いとは、思うけど。
「ミガク、姿勢悪い」
「いいの」
 卒業式かっていうくらい、きちんと背筋を伸ばして膝に手をのせている、ひかるに言われたくない。
「そんな背筋伸ばすこともないんじゃない?」
「だめだよ、猫背になっちゃう」


◇タイトル:語りたがる哲学的少女と逆転クオリア
◆キャッチコピー:哲学が少し分かった気になる、かもしれない


~書き出し~
「ちょっと買い物に行ってきたので買ってきた。少年、飲むか?」
「いいんですか? ありがとうございます」
 そう言って円先輩は、スーパーの袋の中をがさごそと漁り、俺に冷えた缶ジュースを手渡してきた。クーラーも無く頼りは扇風機くらいでとても暑いこの部屋ではとてもありがたい。手渡されたその缶を見て、俺の好きなスポーツドリンクを覚えていてくれたことが少し嬉しい。思えばずいぶん長い間彼女と共に過ごしたものだと思う。


◇タイトル:ちんバト! 最強のおちんちん決定戦
◆キャッチコピー:私のにぃにのおちんちんが最強なの!


~書き出し~
 プロローグ おちんちんが欲しい!

「私もおちんちんが欲しい」
 突然そんなことを言い出したのは、今年小学生に上がったばかりの妹の沙綾(さや)だった。
 湯船の縁に顎を乗せ、くりくりとした大きな瞳で俺の股間を凝視している。
「何言ってんだよ。女におちんちんはないんだぞ」


◇タイトル:素性不明
◆キャッチコピー:天国から地獄


~書き出し~
 土鍋のふたが開けられると、白菜に紛れて指がいっぽん浮かんでいた。
 見間違いだろうと目を凝らすが、きちんと手入れされたソレは女の小指にしか見えない。
 なにかのイタズラかと、調理者である後輩の様子を盗み見るが、向こうもこの指の存在は想定外だったらしい。細身の身体は硬直し、顔を青ざめさせている。
 場所は会社の後輩が借りている1LDK。容疑者は俺と彼女のふたりだけだが、俺は俺が犯人でないことを知っている。


◇タイトル:ファイン・セーブ!
◆キャッチコピー:逆転するキモチ


~書き出し~
「だって俺、お前のことよく知らないし」
 目の前が真っ暗になる、そんな経験を初めてした。
 信じられないほどの、衝撃と屈辱だった。

   1

 自分のことを『ブス』なんていう謙遜は好きじゃない。だってそんなこといったら、自分を好いてくれている人に対して失礼じゃない。


◇タイトル:マイナスかける、マイナスかける、
◆キャッチコピー:マイナスだらけの僕の、小さな小さな逆転劇


~書き出し~
 ◇
 
 冬が終わり雪が溶けて、つくしやふきのとうが顔を出してくる、そんな季節。
 いや、ふきのとうはもう食べごろを過ぎて大きくなって来たかな。
 今採って食べても苦すぎるだろう。
 先週天ぷらにして食べたけど、半分は死ぬほど苦くて、もう半分はそうでもなかった。



◇タイトル:恋と友情の回転寿司
◆キャッチコピー:回転寿司、それはさながら恋愛のごとく


~書き出し~
 お寿司が回っていた、ぐるぐると。
 職人さんが握るお寿司がレーンを流れ、お客さんが好きなネタを選び取る。いわゆる回転寿司というやつ。金曜日の夜、ということで店内は盛況だった。
 ‎ 今日は失恋した友人、村崎紫(ゆかり)の慰安会だ。だからちょっとでも静かな席をと私はなるべく隅のテーブル席を選択。
「ほら、紫。ここ座ろ?」


◇タイトル:おねしょたファンタジー
◆キャッチコピー:「ぼくは、ご主人さまの犬です。わんわん」


~書き出し~
 0

 ごとごとと揺れる荷車に座っているのは眠たそうな女と犬耳を生やした少年であった。
 女は大きめの外套を毛布代わりにして、こんもりと積まれた麦わらに身体を預けている。めずらしい髪の色をしており、つややかな金髪にいくつかの赤い筋が走っている。栗色、金髪、赤毛、単色ならばごく普通であろうが、混ざっている者はなかなかいない。
「おい、犬」
GW企画運営

3018年04月30日 00時04分02秒 公開
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■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー:キャッチコピー集です
◆作者コメント:運営より
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