【跡地化】地獄につながる 『門ティ・ホール』

Rev.02　枚数： 3 枚（ 840 文字）
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◆◇◆◇◆◇◆　この作品は跡地化されました。　◇◆◇◆◇◆◇
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いりえミト

2017年08月13日 21時04分56秒 公開
■この作品の著作権は いりえミト さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：たとえ鳥居の先が地獄であっても、今度は逃げないでください。
◆作者コメント：よろしくお願いします。
　　　　　　　　 　※黒や青の鳥居は、稀ながら実在するそうです。

2017年08月30日 22時39分15秒
 +10点

  • ちょっと待ったコーォォル！（＞△＜）＜跡地化
    なんとか間に合いました。
    先日は拙作に御感想お寄せいただき感謝感謝です。
    要らないかもしれませんが、感想押し付けさせてください。


    イイ話なんだけど、本当にイイ話なんだけど、なんだかとっても薄いです！
    なんでなんでしょう？
    たぶん山場が盛り上げ切れてないからなんだと思います。
    今作の山場は「鳥居を選ぶシーン」になると思うのですが、けっこう淡々と選んでるんですよね。
    なんというか、是が非でも正解しなければいけない執念とか、緊張感とか、恐怖感とか、いろいろな感情が一切感じられないんです。
    それが誠也の性格なのかもしれませんが、真希に会うためには天国に行くしかないって時にもちっと本気出せよ、と（鳥居選ぶのに本気もなにもありませんとか言っちゃダメです！）


    二つ目として、現世に戻ってからの種明かしのシーンが蛇足っぽいかな、と。
    あそこで正体明かすなら、別に死後の世界で明かしてても問題ないような？　とか思ってしまったり。
    あまり上手くない例ですが、

    いなり現世に登場→地獄を選んでしまった残念賞として真希への伝言なら預かるよ→伝言承り。去り際に正体明かさぬまま真希としての一言ポツリ

    こんな感じで、ハッキリと、いなり＝真希と示さなくても良いかなぁと。

    現行のままで行くのなら、もう少し短くしてキレよく終わらせた方が締まると思います。
    なんというか……ちょっと説教臭く感じたもので＞＜
    とはいえ、いなりのキャラは好印象でした。この子、イイコだ（’▽’
    なので、見せ方の問題かと思いました。

    ただラストシーンは好きです。
    閉ざしていた「心の扉（門）」を開けて歩み出したのですね。
    上手いテーマの使い方であるとともに、良いラストでした。


    話変わりますが、論理パズル/パラドクス好きとしてはとても面白いモチーフでした（モンティ・ホール問題を知らなかったので企画中にココロにヒットしませんでしたがorz）
    この手の確率論って確率高い方選ぶのがセオリーなのですが、現実問題「この低確率でなぜ当たる」ってのをよく経験しているので、直感で選ぶのが正解だと思ってます。
    麻雀やってるとホントそう思います（最後の最後で相手の当たり牌を引いてくること多数）


    最後に。
    ＰＶが低かったのは内容ではなく『門ティ・ホール』のタイトルのせいかと確信しております。
    これが「地獄に繋がる『モンティ・ホール』」だったなら大分違ったんじゃないかなぁと。
    それくらいに「門」の字からは人目を遠のかすオーラが溢れ出てました。
    まぁいなりのセンスなんだから仕方ない（笑）



    それでは好き放題書き連ねましたが御容赦くださいませ。
    次作でのご活躍を願っております！


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Re: 2017年09月02日 01時11分56秒
  • 　kuroさん、お久しぶりです（2015年のバレンタイン企画以来です）。 企画参加、お疲れさまでした。


    ＞なんだかとっても薄いです！

    ◆作品を投稿するたびに、そう言われるんですよ。毎回「今回こそは」と思うんですけど、まるで克服できずにいます。「次回こそは」と今は思っています。

    ＞今作の山場は「鳥居を選ぶシーン」になると思うのですが、けっこう淡々と選んでるんですよね。
    ＞是が非でも正解しなければいけない執念とか、緊張感とか、恐怖感とか、いろいろな感情が一切感じられないんです。

    ◆これは確かにそうですね……。
    　いや、自分でもそう思ってはいたんですが、「鳥居を選ぶだけ」って結局運ゲーでしかないので、緊張感を演出するのは無理だろうと思っていました。
    　でも、確かに淡々としすぎているので、もうちょっと工夫すべきだったでしょうね。

    ＞真希に会うためには天国に行くしかないって時にもちっと本気出せよ

    ◆そうですね。このあたりの心理描写ができていないために、淡々とした雰囲気になってしまったと思います。
    　まあ「鳥居選ぶのに本気もなにも」というのも確かにそうだと思うんですが、もっとこの場面での心理は掘り下げるべきでした。

    ＞現世に戻ってからの種明かしのシーンが蛇足っぽいかな
    ＞いなり現世に登場→地獄を選んでしまった残念賞として真希への伝言なら預かるよ→伝言承り。去り際に正体明かさぬまま真希としての一言ポツリ
    ＞こんな感じで、ハッキリと、いなり＝真希と示さなくても良いかなぁと。

    ◆具体例、ありがとうございます。
    　こういう形はまったく思いつかなかったですが、確かにこれならスパッと話を締めることができますし、そのほうが現行よりよくなったかもしれません。
    　現世で真希を登場させた理由は、恥ずかしい話ではありますが、「泣かせにいった」んです。「説教臭く感じた」とのことですが、そういうご意見をいただくのも覚悟の上でした。それくらいのほうが、感動モノが好きな人にはウケるだろうと。
    　結果としては、「感動した」とはほぼ言ってもらえず、失敗した感はあります。

    ＞いなりのキャラは好印象でした。

    ◆ありがとうございます。
    　ヒロインのキャラはやはり重要だと思うので、そう言っていただけだだけでも救われました。

    ＞ただラストシーンは好きです。

    ◆こちらについても「蛇足」というご意見もいただいたのですが、肯定的にとらえていただき、ありがとうございます。
    　「テーマの使い方」についても狙ってやっていて、「このテーマの使い方は褒められるぞ、ぐひひ」と思っていたんですが、特にそんなこともなかったですorz
    　なので、kuroさんに褒めていただけて救われましたｗ

    ＞モンティ・ホール問題を知らなかった

    ◆私としては有名だと思っていたんですが（アニメも放送された、西尾維新『終物語』でも取り上げられていたので）、「知らなかった」という方が多かったですね。
    　読者の知らないネタを入れすぎると、置いてけぼりにしてしまう危険性もあるので、そなたりは気をつけたいです。

    ＞現実問題「この低確率でなぜ当たる」ってのをよく経験しているので

    ◆すごくよくわかりますｗ
    　まあ、「低確率を引いた時のほうが印象に残るから」というのもあるとは思いますが。

    ＞直感で選ぶのが正解だと思ってます。

    ◆そういえば最初、いなりに「確率論で選ぶのは、人間の感情に反してるから嫌い」というセリフを言わせるつもりでした。モンティ・ホール問題を嬉々として教えるいなり＝真希がそんなことを言うのはおかしいだろうと思い、推敲時に消しましたが。
    　一つ思いついたんですが、「主人公がモンティ・ホール問題の確率論に反して、最初の鳥居を選択する」という展開のほうが、意外性が生まれてよかったかもしれないですね。まあ、そのあとの展開をどうするかが問題になりますが。

    ＞ＰＶが低かったのは内容ではなく『門ティ・ホール』のタイトルのせいかと確信しております。

    ◆そうですか……orz
    　タイトルは軒並み不評だったので、マジで失敗だったと思います。
    　次回作ではタイトルにも気をつけたいと思います。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『ゲートモンスター　キミにきめた！』は、王道的少年漫画のような、熱い作品でした。落ちこぼれ主人公がのし上がっていくのが爽快でしたね。

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2017年08月29日 22時53分17秒
 +10点
  • 感想返しに参りました、魚住です。
    期間中は読めていなかったので、新たに読ませていただきました。
    全体的な感想としては、文章がとても上手くて読みやすいのに、なぜか不満が残りました。
    おそらく、誠也が真希と再会するなど色んなことを予感させる構造になっていますが、その予想通りに話が進んでしまい、裏切りを期待する読み手としては拍子抜けでした。
    読み手としては期待は裏切らないまま、予想を裏切る部分は欲しいところでした。

    また、誠也が真希を失って人生に絶望するという気持ちは、読み手としては納得できる部分です。
    そのことについて誠也目線で割と長く説明をされると、冗長に感じてしまいました。
    三人称で真希の気持ちが伝わる描写を入れたり、真也に心酔している理由やそのきっかけを描いたりとされていれば、感情移入はできないまでも説得はされていたかと思います。
    「モンティゲート」問題と物語との調和も含めて、もっと色んなことができたのではと思いました。
    本当にもったいない……と感じたので辛口な感想になってしまいました……申し訳ありません。
    私個人の感想ですので、合わないようであればスルーなさって下さい。
    ありがとうございました。

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Re: 2017年09月02日 01時09分04秒
  • 　魚住さん、お久しぶりです（昨年のぷち夏企画以来です）。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞その予想通りに話が進んでしまい、裏切りを期待する読み手としては拍子抜けでした。

    ◆多くの方から同じような指摘をいただいていますし、そこが一番の問題だっただとうとおもいます。
    　ただ、おっしゃっているように、「期待を裏切らずに予想を裏切る」のが、非常に難しいんでうよね。
    　まあともかく、もっと色んなストーリーに触れるなどして、話の展開の作り方を勉強しなくてはなりませんね。精進します。

    ＞誠也目線で割と長く説明をされると、冗長に感じてしまいました。

    ◆これについては、自分でも感じていました。回想形式にすると長くなりすぎるかなと思って、あのような形にしたんですが。

    ＞三人称で真希の気持ちが伝わる描写を入れたり

    ◆なるほど。三人称と言うのは考えなかったですね。
    　内容的に一人称のほうが合ってると思っていたのですが、案外三人称のほうが本作の不満点を解消できる書き方ができるのかもしれません。

    ＞真也に心酔している理由やそのきっかけを描いたりとされていれば

    ◆そのあたりも、確かに足りなかった部分だと思います。というか、書きたかったんですけど、長くなりすぎてしまいそうだったので省略しました。
    　結局全体の構成に問題があり、必要なことが書かれていない割にどうでもいいことがダラダラ書かれているような形になってしまったのでしょうね。
    　もう一度本作を読み直して、考察してみようかと思います。

    ＞「モンティゲート」問題と物語との調和も含めて

    ◆そのあたりも他の方からも指摘されていますが、上手くいっていなかった部分ですね。
    　もっと、モンティ・ホール問題の必然性がある内容にしたり、物語全体にモンティ・ホール問題が絡ませたりするなどの工夫が必要だったのだろうと思います。
    　こうして感想をいただいて指摘されると「なるほど」と思うんですが、構想中や執筆中に自分で気づかなければ意味がないですからね。とにかく精進します。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『でもんずげーと』はラストの一文が上手い落語的な作品でしたね。それにしても、構想から書き上げまで30分とは……すげぇ。短めの作品とはいえ、私には絶対に真似できない早業ですね。

    E-Mail pass
2017年08月29日 19時19分47秒
 +20点
  • 「地獄につながる『門ティ・ホール』」を拝読しました。
    　いりえミトさん、お久しぶりです。感想制覇おめでとうございます。ならびに拙作への感想、ありがとうございました。
    　この手の感動系の話には弱い羽田です。泣かされました。

    　この作品では「モンティ・ホール問題」（知りませんでした。勉強になります）と、ヒロインの「遠堂真希＝いなり」の可愛いさ、そして主人公、「園部聖也」の心情変化が見どころでした。

    　コメントでは結果にご不満なようですが、面白く読ませていただきました。読みが甘いのかも知れませんが、自分的には、とても良くできた作品だと思いました。
    　タイトルで、モンティ・パイソンを連想してしまい、ギャクだと思ってました。
    　企画中に読めば良かったと後悔しております。

    　会話を主体とした心情劇は、小生の苦手とする所でして、参考にしたいと思いました。
    　なによりもアイデアが素晴しい作品だと思いました。

    　なかなか現実世界に追われて、企画でご一緒できなかったので、いりえさんと参加できたことを嬉しく思います。
    　また機会がありましたら、ぜひ、ご一緒したいです。

    　執筆、お疲れさまでした。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月02日 01時07分32秒
  • 　羽田さん、お久しぶりです。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞泣かされました。

    ◆マジですか？　マジだとしたらうれしいです。（マジだと信じます！）

    ＞「モンティ・ホール問題」（知りませんでした。勉強になります）

    ◆私としては有名だと思っていたんですが（アニメも放送された、西尾維新『終物語』でも取り上げられていたので）、「知らなかった」という方が多かったですね。
    　読者の知らないネタを入れすぎると、置いてけぼりにしてしまう危険性もあるので、そなたりは気をつけたいです。

    ＞タイトルで、モンティ・パイソンを連想してしまい、ギャクだと思ってました。

    ◆タイトルは軒並み不評で、マジで失敗でしたorz
    　ダジャレも問題だったでしょうけど、「モンティ・ホール」が多くの人にとって聞きなれない言葉だったことも理由の一つでしょうね。「モンティ・パイソン」は知らなかったですけど、イギリスの有名なコメディグループなんですね。

    ＞会話を主体とした心情劇は、小生の苦手とする所でして

    ◆前にも言った気がしますが、私はこういうのしか書けないので、羽田さんのように世界観を作れる方は本当にすごいと思っています。

    ＞なによりもアイデアが素晴しい作品だと思いました。

    ◆ありがとうございます。

    ＞企画でご一緒できなかったので、いりえさんと参加できたことを嬉しく思います。

    ◆企画ではずっと入れ違いだったので、やっと競作できましたねｗ
    　そういえば、「小さな異能企画」では優勝おめでとうございました！
    　公募挑戦のためにラ研への書き込みを控えていた時期で、読み逃げしてました。（『バベルからの手紙』、怖くて面白かったです。短い作品でしたが、かなり引き込まれるものがありました）
    　で、公募には出したんですが、見事一次落ちだったので、またノコノコ戻ってきました。
    　たぶん次の冬企画にも参加すると思うので、またご一緒出来たらうれしいです。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『ロボットの僕にバラを』は、SFの設定が深く作りこまれた傑作でした。「ボディバランス」のくだりは本当にすごいと思います。なお、作風的にたぶん羽田さんの作品だろうなと思っていました。
    　『蒼天のヘキセラ』や『バベルからの手紙』でも思ったんですけど、羽田さんってかなり頭いい（知識が豊富）ですよね。

    E-Mail pass
2017年08月29日 07時01分34秒
  • いつもお世話になっています。
    夏企画期間中は、拙作に感想を寄せていただき、ありがとうございます。
    （感想数がいつまで経っても一桁だったので、いりえミトさんの感想に本当に救われました）

    跡地化されるということで、急いでやってきました。
    実は、御作を期間中に拝読しておりましたが、
    感想を書かずじまいになってしまいました。
    その理由は、この部分です。

    ＞「私がこれから、残ったふたつの鳥居の中からひとつを消します」
    ＞「ま、モンティ・ホール問題を知っていれば、当然そう答えますよねぇ」

    自分は、モンティ・ホール問題のことを知りませんでした。
    しかし、主人公といなりは知っている。
    ということで、ちょっと置いてきぼりを感じてしまったことが一つです。

    一応、モンティ・ホール問題については作中に詳しい説明があり、
    それによると、どうやら司会者は、回答者が選ばなかった選択肢２つのうちの
    「はずれ」の選択肢の蓋を開けるという。
    それならば、鳥居を消すのではなくて、鳥居の先を示すのが本当では？と
    困惑してしまいました。
    （まあ、結局は、このことがラストのトリックになっていたわけですが）

    最初の置いてきぼり感と、続いて訪れた困惑で、
    感想を書くのをやめてしまったというわけです。


    まあ、自分も作中で、つい難しいことを書いてしまうタイプの人間ですから、
    耳慣れないような事を出す時には、十分気をつけないといけないと思いました。


    御作と拙作は、点数が全く一緒でした。
    自分としては結構嬉しかったです。
    すぐに跡地化されてしまうなんて、もったいないです。

    感動系の話を書くのが苦手とのことですが、
    ラノベですから、もっと感動系に寄ってもいいんじゃないかとも思います。
    （どちらかというと、薄味だったような印象です）
    個人的な願望としては、主人公はモンティ・ホール問題のことをすっかり忘れていて、
    真希との思い出を通して、徐々に思い出していくという展開が良かったです。
    生前の真希は、実際に箱を三つ用意していて、
    似たような問題を主人公に解かせていたという展開もアリかもしれません。
    そうすれば、ストーリーにもっとのめり込めたんじゃないかと思います。
    読者はモンティ・ホール問題だけでお腹が一杯ですから、
    最後のトリックは必要なかったような気もします。


    いろいろと好き勝手なことを書いて申し訳ありませんが、
    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月02日 01時04分47秒
  • 　つとむューさん、お久しぶりです。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞ちょっと置いてきぼりを感じてしまったことが一つです。

    ◆申し訳ないです。
    　そういう危険もあるとは思っていたのですが、説明を入れれば大丈夫かなと思っていました。
    　それと、ラ研にいる人たちの中では、モンティ・ホール問題は有名なんじゃないかと思っていました（アニメも放送された、西尾維新『終物語』でも取り上げられていたので）。
    　結果としては「知らなかった」という方が多く、そういう意味では題材の選択の時点でミスっていた感もあります。
    　まあ、今企画のテーマ「ゲート」から思いついたアイデアなので、そういう意味では仕方ないかなと思います。企画じゃなければ絶対に書かなかった内容なので、そのあたりが企画の難しいところでもあり、面白いところでもありますね。

    ＞鳥居を消すのではなくて、鳥居の先を示すのが本当では？

    ◆ギクッ、鋭いご指摘ですね。
    　実は自分でもそう思っていました。
    　「消す」にした理由は二つあって、一つはご指摘の通り鳥居の先を示してしまったらトリックが成立しないから。
    　もう一つは、「示しようがないのでは？」と考えたからです。鳥居の先に地獄の景色が現れたとしても、それをどう描写すればいいのだろうかと。
    　鬼が人を鞭で叩いているというような描写はあまりに陳腐すぎますし、かといって本作独自の地獄描写をしたら、それが地獄だという説得力が生まれなくなってしまう。
    　そんなわけで、「消す」という方法にしました。
    　まあ、要するに楽な方に逃げたわけで、ちょっと甘えがありましたね。
    　あと、この場面ではもう一つ問題あって、「三つの鳥居のうち一つは天国行き」という証拠がまったくないんですよね。
    　そのあたり、結局設定自体が強引でしたし、結果としてご都合主義が重なってしまいましたね。
    　もっとクオリティの高い設定を作れるように、頑張ります。

    ＞耳慣れないような事を出す時には、十分気をつけないといけないと思いました。

    ◆そうですね。特に小説の場合は文章だけなので、説明するのが難しいです。なので、なるべく多くの人が共有している知識で話を作らなければならないですね。

    ＞ラノベですから、もっと感動系に寄ってもいいんじゃないかとも思います。（どちらかというと、薄味だったような印象です）

    ◆これでもまだ薄味だったんですかね…。
    　自分としてはすごく恥ずかし内容だと思ってて、「狙いすぎ」とか「くさい」とか言われるのを覚悟していました。逆言えば、感動系を好む人にはウケるだろうと。
    　結果としては「ほっこりした」みたいには言われても、「感動した」とはほとんど言われなかったので、確かに薄味だったのかもしれませんね。

    ＞個人的な願望としては、主人公はモンティ・ホール問題のことをすっかり忘れていて、真希との思い出を通して、徐々に思い出していくという展開が良かったです。

    ◆そういう展開もアリだったかもしれないですね。
    　実際のところ、ストーリーとモンティ・ホール問題の絡ませ方は上手くいってなかったと思います。「モンティ・ホール問題をする必然性がない」というご意見もいただいていますし。
    　
    ＞生前の真希は、実際に箱を三つ用意していて、似たような問題を主人公に解かせていたという展開もアリかもしれません。

    ◆そういうシーンは、確かにいいですね。
    　「淡々としている」という指摘は多くの方からいただきましたし、細部の作りこみが甘かったのだろうと思います。

    ＞最後のトリックは必要なかったような気もします。

    ◆トリックについては、モンティ・ホール問題をやる意味を少しでも持たせるための、苦肉の策でした。
    　でも、モンティ・ホール問題に必然性がない時点でダメですよね。
    　結局のところ、構成に問題があったのだろうと思います。企画のテーマに合わせて作った話だっただけに、強引な内容になってしまったなと。
    　まあ、そんなのは言い訳にしかならないので、とにかくもっといいものを作れるように頑張ります。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『アキ缶プリンセス』は、「空き缶を回収する少女」という奇抜な始まり方をする、爽やか青春ストーリーでしたね。感想には書きませんでしたが、アキが缶の回転で部員を識別するシーンが印象的でした。なお、作風的につとむューさんの作品だろうなと思っていました。


    E-Mail pass
2017年08月28日 22時57分48秒
 +20点
  • こんにちは。
    跡地化されるとのことで、急いで感想返しにきました。
    この度は、拙作に優しくて的確な感想をありがとうございました。

    ほっこりした、いい話でした。
    重い事柄をいくつか扱っているのに、陰惨な感じはしませんでした。
    むしろ、清涼感のある爽やかな感じでした。

    実際に親しい人が亡くなってしまったら、しばらくは誠也さんのように虚無感に襲われるかもしれませんね。
    ただ、真希さんからしたら、そんな状態の誠也さんを見ているのは心配だし、自分の責任を感じるでしょうし、なんとかしたいと思いますよね。
    いなりさんは、本当によく頑張ったと思います。

    気になったところは……タイトルでしょうか。
    内容の面白さと、タイトルのコミカルな感じが合っていない気がしました……。

    それ以外はとても良かったです。
    文章は読みやすくて、スラスラと読めましたし、キャラクターも素敵でした。
    誠也さんの語りは、とても自然体で、どんどん落ち込んでいっていますが、どこかで冷静に眺めている感じが伝わってきました。
    真希さんは美人で頭も良く、社交的でなんでもそろっていて、さらに性格もめちゃくちゃいい人ですね。
    いなりさんは、演じていたというのもあるのでしょうが、面白くてかわいらしい感じでした。

    しんみりする部分もありますが、読後感が良くて、ほっこりとした気持ちになれました。
    この作品を読めて良かったです。
    ありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月02日 01時03分10秒
  • 　薄荷さん、お久しぶりです（2015年のバレンタイン企画以来です）。企画参加、お疲れさまでした。


    ＞重い事柄をいくつか扱っているのに、陰惨な感じはしませんでした。

    ◆その部分はむしろ失敗したところかもしれませんが、肯定的にとらえていただき、ありがとうございます。

    ＞実際に親しい人が亡くなってしまったら

    ◆幸い、と言っていいか、私はまだそういう経験はありません。なので想像で書くしかなかったんですが、本当につらいだろうなと思います。

    ＞気になったところは……タイトルでしょうか。

    ◆ええ…はい。多くの方から指摘をいただいていますし、タイトルは本当に失敗だったみたいですorz
    　内容に合わせたタイトルにするのは大事だということを学んだので、これからは気をつけます。

    ＞文章は読みやすくて、スラスラと読めましたし、キャラクターも素敵でした。

    ◆ありがとうございます。文章の読みやすさとキャラクターには、これからもこだわっていきたいです。

    ＞どこかで冷静に眺めている感じが伝わってきました。

    ◆私自身が結構ドライな人間なので、そのあたりが反映されているかもしれないです。
    　ただ「死という題材を扱ってる割に主人公が冷静すぎでは」というご意見もいただいており、それももっともだと思います。今後はジャンルに合わせた感情描写にも気をつかっていきたいですね。

    ＞真希さんは美人で頭も良く、社交的でなんでもそろっていて
    ＞いなりさんは、演じていたというのもあるのでしょうが、面白くてかわいらしい感じでした。

    ◆まあ、真希に関しては物語の都合で完璧超人になっちゃいましたｗ
    　自分としてはいなりバージョンのキャラのほうが好きです。

    ＞読後感が良くて、ほっこりとした気持ちになれました。

    ◆読後感のいい作品を、これからも目指していきたいです。
    　私はホラーも好きなので、たまにバッドエンドの話も書きたくなるんですがｗ


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『お幸せに、リリーさん』は、短いながらも美しさを感じられる良作だったと思います。作者はたぶん薄荷さんかなと予想していました（『幽かな心』と雰囲気が似ていたので）。とよきちさんもおっしゃってましたが、薄荷さんの文章には透明感があっていいと思います。

    E-Mail pass
2017年08月28日 00時15分10秒
 作者レス
  • 　みなさま、企画参加お疲れさまです。
    　そして本作に感想を書いてくださった方々、ありがとうございました。

    　私は感動形の話があまり好きではないので、この作品を投稿するのは恥ずかしい気持ちもありました。でも売れ線を狙った内容で、「これはウケる」と思っていたので、そう上手くいかなかったのは悔しいです。まあ、決して悪い結果でもなかったので、前向きに頑張りたいです。
    　(誤解を招きそうな言い方になっていたので書き直しました)
    　ただ、PV最下位という結果には力不足を痛感しました。
    　今回いただいた感想を糧にして、次はもっといいものが書けるように頑張ります。（あと、恥ずかしくない内容のものを書きたいです）

    　個別の返信については、しばらくお待ちください。
    　なお、本文は三日後に跡地化します。

    　それでは、あらためまして、ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年08月27日 16時01分11秒
 +30点
  • 　まきちゃんかわいい結婚したい（はあはあ
    　おもしろかったですたのしめました！
    　走馬灯から物語がはじまり、階段をのぼれば狐の面の閻魔さま、幼馴染をなくした過去を思いだしつつ、目が覚めれば病室。かなしいけれどどうしようもないことにしっかり向き合って、歩き出す、そんな最後でした。
    　モンティホールいいですね、ふふふ。なんか聞いたことあるな、なんだっけな、ってかんじだったんですけど作中の解説で「あああ！　それや！」なってたのしかったです。でもやっぱ前提が大事ですよねいなりちゃんが自由に天国ゲートを設定できるならば確率ゼロやし。
    　いなりちゃんというかまきちゃんというか悩みますけど彼女はほんともうかわいいですねぺろぺろ。初登場のときから「ん、こいつまきちゃんじゃ…」思ってはいたんですけどやっぱりそうで安心展開です。明るく元気でかしこくて思いやりがあってユーモアあるとか、天使かお前は！
    　というわけであれなんですよこの話の構造的な致命的欠陥はですね、まきちゃんが死んじゃってることなのです！　こんなすばらしい女の子がなんの理由もなく理不尽に死んでしまったという事実だけでもうしょんぼりです、かなしみでいっぱいです。ふざけるな！　もう幽霊設定にして現世に降臨させろ！　おれはもっとまきちゃんを眺めてたいんや！
    　ぼくは涙をながしながら、そっと点数をつけたのでした…
    　でわでわ～

    E-Mail pass
Re: 2017年09月01日 00時16分16秒
  • 　etunamaさん、お久しぶりです。企画参加、感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞まきちゃんかわいい結婚したい

    ◆やっぱりヒロインのかわいさは重要だと思うので、魅力を感じていただけたならよかったです。

    ＞おもしろかったですたのしめました！

    ◆ありがとうございます。

    ＞モンティホールいいですね、ふふふ。なんか聞いたことあるな、なんだっけな、ってかんじだったんですけど

    ◆「問題は知っていたが名前は知らなかった」という方は他にもいましたが、そんなものかもしれませんね。それ以上に、「知らなかった」という方のほうが多かったですし。
    　アニメも放送された、西尾維新『終物語』でも取り上げられていたので、かなり有名だと私は思っていたのですが、そうでもなかった模様。
    　こういった「作者と読者の認識のズレ」は、読者を置いてけぼりにする可能性もありますね。注意します。

    ＞初登場のときから「ん、こいつまきちゃんじゃ…」思ってはいたんですけど

    ◆そのあたりは別に意外性を狙ったわけじゃなかったです。「安心展開」と肯定的にとらえていただけたのはありがたいですが、「展開が予想通り過ぎ」というご意見も多くいただいたので、もっと意外性を意識していかなきゃなとは思います。
    　でも難しいんですよね。「予想を裏切って期待を裏切らない」のが。

    ＞致命的欠陥はですね、まきちゃんが死んじゃってることなのです！

    ◆それはありますね……。
    　でもアレなんですよ。私は恋愛描写が苦手で、特に主人公とヒロインがくっつくシーンは書きたくないんです。今回の場合はヒロインがすでに死んでいて、絶対にくっつかないからこんなラブラブな描写ができたんですね。
    　まあ、死を絡めることで感動的な話にはできると思うんですが、自分が思っていたほどには、読者の皆さんには感動してもらえなかった模様で。（「これなら大感動で号泣間違いなしやろ、ぐへへ」などと考えていました。本当に恥ずかしいorz)そのあたりは精進します。

    ＞もう幽霊設定にして現世に降臨させろ！

    ◆それはそれでおもしろそうですね。
    　本作とはまた違った内容の作品になりそうですが。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『魔法使い「ゲートを使って勇者ちゃんにえろいことをしましょう」』は、パーティメンバーが女勇者にエロいことするというアイデアが面白かったです。作者がetunamaだということは、すぐわかりましたw
    　そういえば『よっちゃんイカ連続あたり事件』、高得点達成おめでとうございました。（読み逃げしてました。ごめんなさい）
    　etunamaさんといえば、『よっちゃんイカ』みたいなゆるい話や、『勇者ちゃん』みたいなss形式の作品の印象が強いですが、私は未だに『姫騎士エステルとムン族のアティーラ』のすごさが忘れられません。ああいうの、また読みたいです。

    E-Mail pass
2017年08月26日 23時24分09秒
 +10点
  • こんばんは。
    「地獄につながる 『門ティ・ホール』」
    を読ませていただきました。

    綺麗なお話でした。
    主人公の悩みを提示し、最後にはしっかりと成長した姿を描いていて読後感も良いものでした。

    ラストは良かったのですが、中盤は少し淡々としていて盛り上がる場面も少なかったかな？　と感じます。
    伏線は効果的に働いていたと思うのです。ただ、もっと勿体つけて盛り上げてほしかったと感じました。

    あとは、少しセリフが多いかなー。とう印象でした。
    テンポが悪くなってしまったので、削れるところは削ったほうが良いと感じました。

    以上となります。
    読ませていただきありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月01日 00時14分24秒
  • 　たかセカンドさん、お久しぶりです。企画参加、感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞綺麗なお話でした。
    ＞読後感も良いものでした。

    ◆そう言っていただけると嬉しいですが、「これなら大感動で号泣間違いなしやろ、ぐへへ」などと考えていたので、理想には届かなかったです。（そんなこと考えてたのが本当に恥ずかしいorz)とにかく精進します。

    ＞中盤は少し淡々としていて盛り上がる場面も少なかったかな？
    ＞もっと勿体つけて盛り上げてほしかったと感じました。

    ◆そこが問題ですよね。毎回のようにそう指摘されるのですが、なかなか克服できない、私の一番の弱点です。今回は特に、ジャンルや設定のせいもあると思いますが。
    　次回こそはもっと盛りあがりのある話を作れるように頑張りたいです。

    ＞あとは、少しセリフが多いかなー。とう印象でした。

    ◆セリフの多さは意識していませんでしたが、確かに話を進めるのにセリフのやり取りに頼る癖はあると思います。
    　「テンポが悪くなってしまった」というご意見は痛恨の極みです。私は何よりも読みやすさやテンポの良さにこだわっていきたいと思っているので。
    　次回からは、セリフの分量も意識していきたいと思います。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『女騎士は、オークに凌辱なんかされたくない！』は、めちゃくちゃ面白かったです。レティシアがかわいかったし、エロ方面の攻め方も絶妙でした。
    　作者がたかセカンドさんだとは予想できませんでした。これまでは硬派な作品が多い印象でしたが、こういうのも書けるんですね。次回作も楽しみにしています。

    E-Mail pass
2017年08月25日 22時49分49秒
 0点
  • 　bigtemple00と申します。読ませていただいた感想です。
    　どうでもいいですけど、三つのうち選んだ鳥居が正解である確率とそうでない確率で考える、っていう解説が大変分かりやすかったです。なんというか、無用の用（？）ですね。
    　そんなことより全体的に丁寧でした。ポンコツ主人公、かわいいヒロイン、何らかの超常現象、友情、と、読者が求めているものは全て書かれている。そのうえでモンティ・ホール問題という単語に目を付け言葉遊びを入れる創意工夫。ライトノベルとしてはとくに悪い箇所がないのが作品の強みかと思います。
    　ただ、モンティ・ホール問題が、主人公が鳥居を選ぶときにしか機能していなかったのは気になってしまいました。タイトルにも出てくるくらいだからもっと使われてもいいんじゃないか、と読んだ後に考えました。
    　それと盛り上がりに欠けます。良かったのですよ。物語が大体どうなるか最初から予想できるのは、読者にスムーズに読ませるには効果的です。しかし読後感が、ふーん、というだけであっさりしてしまいます（それが好きだという人も見かけますが私としては微妙です）。
    　これらを加味すると、いっそ数学ガールみたいにモンティ・ホール問題に偏るか、モンティ・ホール問題を崩す、例えば2/3でなく1/2になってしまう話（どんな話か自分で気になるわ）とかにする、みたいにモンティ・ホール問題に振り切ったはなしにすべきだったのではないでしょうか。
    　ともあれ私は(1/6)×2と(1/3)×2の解説しか知らないので、この作品で出ていた解説には目からうろこです。自分で考えたとしたら凄い。もしかしたらモンティ・ホール問題の解説が一番の山場だったかもしれません。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月01日 00時13分03秒
  • 　bigtemple00さん、はじめまして。企画参加、感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞解説が大変分かりやすかったです。
    ＞この作品で出ていた解説には目からうろこです。

    ◆モンティ・ホール問題の解説は気を使いました。何しろ、長々と説明を続けるわけにはいかないですからね。なので、分かりやすいと言っていただけてうれしいです。
    　「選んだ鳥居が正解である確率とそうでない確率で考える」というのは、一番シンプルな考え方だと思っています。私がモンティ・ホール問題を知ったのは2chのまとめサイトなので、たぶんそこに書かれていたんだろうと思いますが。

    ＞そんなことより全体的に丁寧でした。
    ＞とくに悪い箇所がないのが作品の強みかと思います。

    ◆そう言っていただけるとありがたいですが、それ以上の爆発的な面白さを生み出せないのが私の弱点なので、もう一皮むけたいところです。

    ＞モンティ・ホール問題が、主人公が鳥居を選ぶときにしか機能していなかった
    ＞もっと使われてもいいんじゃないか

    ◆モンティ・ホール問題の出番が少ないことは自分でも感じていましたが、あのシーン以外での使い道は思いつきませんでした。

    ＞盛り上がりに欠けます。

    ◆そこが問題ですよね。毎回のようにそう指摘されるのですが、なかなか克服できない、私の一番の弱点です。今回は特に、ジャンルや設定のせいもあると思いますが。
    　次回こそはもっと盛りあがりのある話を作れるように頑張りたいです。

    ＞モンティ・ホール問題に振り切ったはなしにすべきだったのではないでしょうか。

    ◆なるほど。
    　実際問題、今作の発想の始まりはタイトルにもなっているダジャレだったので、モンティ・ホール問題ありきでストーリーを考えました。
    　なのに、モンティ・ホール問題のシーンが少ないのは、もったいなかったかもしれませんね。
    　もっと全編にわたってモンティ・ホール問題にこだわった内容にしたほうが、モンティ・ホール問題を強調できて、面白い話になったかもしれないですね。
    　まあ、どんなストーリーにするか、簡単には思いつきそうにもありませんがｗ


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『門を想うとき』は、すみません、感想に書いた通り、よくわからなかったです。純文学的な内容だったのでしょうか。文章が上手かったことは、間違いと思うのですが

    E-Mail pass
2017年08月24日 20時48分26秒
 +10点
  • ・こんばんは、たてばんと申します。
    　拝読させていただいたので、感想を残します。

    ・細かい描写と心情が描かれており、一人称の良さが最大限に出ていた作品だと思います。
    　疑問に思ったのは、『いった』、『ちがう』、『あいにく』などを漢字で書かず、なぜ平仮名で書いたのかです。作者様の拘りと言えばそこまでですが、『なんか平仮名多いな』という気持ちになりました。

    　いなりの正体や地獄行きの発言は先が読めてしまいました。
    　でも、先が読めていても問題はないとも思いました。
    　たぶん構成が良いのでしょう。

    　モンティ・ホール問題はどこかで聞いたことがありますが、いまだに変更することの利点を理解できていない私がいます。
    　ハズレの扉が開いて残りは正解と不正解。ならば、確率は１／２なのではないかと。
    　そこでなぜ２／３になるのか理解できませんでした。
    　仮に自分が正解を選んでいて変更した場合、１／２でハズレを引くわけですし、逆もまた然りです。
    　うーん、わからん……。
    　「お前が入れる高校は存在しない」と担任に言われた低脳な私にとっては、この問題はフェルマーの最終定理と同じレベルに見えます。

    ・次に気になった場所です。

    ＞全身の複数か所を骨折していたものの、脳や脊髄に損傷はなかった。足から落下したことも幸いしたようだが、それにしても六階から落下したことを考えれば奇跡的だと、医者は語っていた。ただし両足は粉砕骨折しており、治療とリハビリに長い時間を要すうえ、後遺症が残る可能性もあるそうだ。

    　飛び降り自殺する人って、階段を下りるように飛ぶので、足から落ちるんですよね。
    　しっかりとした描写だと思います。
    　ちなみに、突き落とされた場合は頭から落ちるので、頭部の損傷が大きいです。

    ・次。

    ＞いっそ、このまま息を止めて死んでしまおうか。そんなことさえ何度も考えた。

    　これだと気を失って無意識に呼吸を始めるので死ねないらしいですね。
    　ただ、舌が下がって窒息する可能性があるのだとか。
    　痛いことが嫌いで苦手なことから逃げる主人公が考えそうな死に方で逆に良かったです。
    　ここで、『舌を噛み切って死ぬ』とか言われたら、根性見せすぎですからね。

    ・次。

    ＞「あ、水をお願いします」

    　本当に死にたい人間は食い物を摂取しません。
    　なぜこのように精神的に元気な人が飛び降りたのか疑問です。
    　病院でも死のうか考えるほどなのに食欲はあるという、死の欲求とは真逆な行動を取っています。
    　ここでは断るという選択をしてほしかったです。

    ・拙い感想ですみません。
    　では、失礼します。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月01日 00時11分23秒
  • 　たてばんさん、お久しぶりです。企画参加、感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞一人称の良さが最大限に出ていた作品だと思います。

    ◆この内容には一人称が合うと思っていたので、良さが出ていたのであればよかったです。
    　というか、ほとんどの作品を一人称で書いているので、たまには三人称の練習もしなくちゃなとは思うんですけど。

    ＞なぜ平仮名で書いたのかです。

    ◆ひらがなの分量は意識的に多めにしています。理由としては
    　1.漢字はある程度少なめのほうが読みやすくなる
    　2.ひらがなが多めの方が、雰囲気が柔らかくなる
    　というところです。でもそれで違和感を与えたり、逆に読みづらくなってしまっては意味がないので、バランスは模索していきたいですね。

    ＞いなりの正体や地獄行きの発言は先が読めてしまいました。
    ＞先が読めていても問題はないとも思いました。

    ◆そのあたりは別に意外性を狙ったわけじゃなかったですが、肯定的にとらえていただき、ありがとうございます。
    　でも「展開が予想通り過ぎ」というご意見も多くいただいたので、もっと意外性を意識していかなきゃなとは思います。
    　でも難しいんですよね。「予想を裏切って期待を裏切らない」のが。

    ＞モンティ・ホール問題はどこかで聞いたことがありますが、いまだに変更することの利点を理解できていない私がいます。

    ◆あまくささんの感想にも書かれていますが、扉の数を増やして考えると、もしかしたらわかるかもしれません。
    　（以下、あまくささんの感想から引用しています）

    『100個の扉のうち一つだけに賞品が入っているという設定で、一つだけ選べと言われたら？　ヒントはゼロなので、仕方なく適当に一つ選びます。しかし、それに賞品が入っているというイメージは、とうてい持てませんよね？
    賞品は、おそらく残りの99個のどれかに入っているのだろうと確信に近く思います。そこで司会者が、「この99個の扉のうち、賞品が入っていない98個を消します」と言ったら？
    たぶんこのパターンなら、たいていの人が最初に選ばなかった方の扉に変更するでしょう。最初に選ばなかったグループにのどれかに賞品がある確率は99パーセント！　そのうちのハズレの方の98パーセントを司会者が消してくれるのだから、こんなに有利な条件を利用しない手はないのです。
    扉の数が3つであっても、原理は同じ。なので、最初の選択を変更するのが正しい考え方ということになるんですね。』

    ＞飛び降り自殺する人って、階段を下りるように飛ぶので、足から落ちるんですよね。

    ◆まあ、調べて書いたわけじゃなく、主人公が死んだら話にならないからそうしたんですけどｗ
    　でも、確かに飛び降り自殺をする人は足から落ちるイメージはあります。（もし自分が飛び降りるとしても、そうすると思います）

    ＞これだと気を失って無意識に呼吸を始めるので死ねないらしいですね。

    ◆そうなんですか。これも調べたわけじゃないので知らなかったですが、でもまあ「この方法じゃ死ねないだろう」とは思っていました。

    ＞本当に死にたい人間は食い物を摂取しません。

    ◆このご指摘には、かなりギクリとしました。すみません、完全にミスってましたね。
    　主人公は、なんだかんだいって命が助かったことにほっとしていて、「死にたい」などと言いつつも本気でそんなことを思っていない、むしろ命が助かったことで、生きたいという欲求が芽生え始めている、という精神状態のつもりで書いていました。
    　でも、そのあたりの心理描写ができておらず、普通に死にたがっているような書き方になってしまっていましたね。
    　ここは猛省すべきところです。ご指摘ありがとうございました。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『二重の砦』は、本格ミステリに対するこだわりが感じられる作品でした。私からの評価が低かったのは、あの密室トリックは見たことがあったから、というのが大きいです。ただ、本格ミステリとしての構成は文句なしの作品だったと思います。

    E-Mail pass
2017年08月23日 14時41分29秒
 +10点
  • 花火です。
    拝読したので感想を残します。

    一読して「惜しいな、もったいないな」と感じまいました。読んでいる間はとても楽しめたんですが……。

    ネタバレありなので、未読の方は本編から読まれるようお願いします。


    まず良かった点を挙げるなら、モンティー・ホール問題に目をつけたところでしょう。ゲートという企画で、この素材に目をつけただけでも勝ち確と言えるんじゃないでしょうか。
    あとはこの素材をどう扱うかが重要なわけですが、扱い方は、なかなかに巧妙だったと思います。正直なところ、読んでいる途中、「これ、モンティー・ホール問題である必要あるの？」と首を捻っていんですけど、回想シーンで、一応の合理性を見いだせてよかったです。
    ただ、これは「いなり＝真希」ということがかなり早い段階から見えていたからそう思うだけで、そこに気づかなかった人はずっと違和感を覚えながら読み進めることになりそうです。
    まぁ作者さんは、ばれるように書いていたとは思うんです。ばれることを前提にして物語を構築したのかなと。ただ、あからさまにわかってしまう問題に対して、読者を答え合わせに走らせるためには、興味を惹かせるようなくすぐりが必要で、そのくすぐりが、全体的に足りていなかったんじゃないかと思いました。エピソードは悪くなかったのにくすぐられなかったのは、主人公に感情移入できなかったことが原因かもしれません。
    他の方とは真逆の意見になりますが、あえていなりの正体はもっと隠す方向に振ってもよかった気もします。でもそうなると、モンティー・ホール問題の部分の必然性に、もう一工夫必要になって、あっちを立てればこっちが立たずって感じになるので、うーん難しい。提案しておいてなんですが、自分にはちょっと上手い解決方が思いつかないです。

    個人的に気になったのは、構成の甘さです。素材よし、話よしなのに、あまり心揺さぶられる話になっていない。なぜかなぁ、と考えたら、構成にぎこちなさがあるからなんじゃなかろうかと思いました。

    燕小太郎さんの意見と被るんですが、この話で最も魅力的な素材になっているのがモンティ・ホール問題なわけですから、これは冒頭に持ってきてほしかったです。
    モンティ・ホール問題とは……ってのを冒頭に持ってくるだけで、「モンティ・ホール問題がどう物語につながっていくんだろう、関連するんだろう」と読者を引き込めると思うんです。
    あとは真希が死んでからの主人公の回想、主人公が抱える痛みや虚無感を、もっと明確に伝えてくれるエピソードが一つあれば、ぐっとこの話はよくなった気がします。
    自分だったら、他者の優しさを拒絶してしまい、そのことにも心を痛めてしまうというようなエピソードを挟みますかね。真希が生前仲良くしていた子なんかを登場させたり。いろいろとできる余地はあったと思います。
    作品全体が重く沈鬱な雰囲気になるのを避けていたのかな、と思うんですが、この話の場合は、主人公が自殺しちゃっているわけですから、エピソードは沈鬱で重くしてもいいと思うんです。そうした方が、ラストの感動は大きくなっていた気がします。

    いろいろと言ってしまいました。全体的に素晴らしい作品だからこそ、言いたくなったのだと思います。素人意見ですので、使えるところだけ拾ってください。

    拙い感想になりました。
    執筆お疲れ様です。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月01日 00時05分21秒
  • 　花火さん、はじめまして。企画参加お疲れさまでした。


    ＞モンティー・ホール問題に目をつけたところでしょう。

    ◆今企画のアイデアを出すために「もん、もん、もん…」と唸っていたら、モンティ・ホールが出てきました。

    ＞「これ、モンティー・ホール問題である必要あるの？」

    ◆そのあたりは、自分でも必要性が薄いと感じていました。
    　なので、回想シーンに関しては苦肉の策という感じでした。
    　もっと、モンティ・ホール問題である必要性がある話にできればよかったんですが、私の発想力ではこれが限界でした。精進します。

    ＞「いなり＝真希」ということがかなり早い段階から見えていたからそう思うだけで
    ＞ばれることを前提にして物語を構築したのかなと。

    ◆「まあバレるだろう」くらいには思っていましたが、前提にして構築していたわけではありませんでした。
    　まあ、今回読んでいただいた方のほとんど（あるいは全員）にバレただろうとは思うのですが、違和感を与える危険性ははらんでいたのだと思います。

    ＞興味を惹かせるようなくすぐりが必要で、そのくすぐりが、全体的に足りていなかったんじゃないかと思いました。

    ◆なるほど。そのあたりは、確かに意識できていませんでした。

    ＞主人公に感情移入できなかったことが原因かもしれません。

    ◆そのあたりは失敗しましたね。主人公の性格や考えが共感を得にくいものであるという自覚はあったんですが、執筆中は「まあいいや」くらいの感覚で書いていました。ストーリーを進めることを優先したというか。
    　やはり「主人公に共感できるかどうか」は特に重要なことなので、今後は特に意識していいたいです。

    ＞あえていなりの正体はもっと隠す方向に振ってもよかった気もします。

    ◆それはそれで、アリな気もします。

    ＞でもそうなると、モンティー・ホール問題の部分の必然性に、もう一工夫必要になって

    ◆結局、そのあたりが問題になりますね。現状でも、モンティ・ホールの必然性は問題だと思いますし。
    　モンティ・ホールというネタありきで作った話だっただけに、展開が強引になっていまっている部分はあると思います。

    ＞モンティ・ホール問題なわけですから、これは冒頭に持ってきてほしかったです。

    ◆なるほど。うーむ、それは考えつかなかったですねぇ…。
    　いきなり数学の話から入るのはどうなんだろうとも思いますが、読者の興味を引くという意味では、確かにその方が効果的だったかもしれません。

    ＞主人公が抱える痛みや虚無感を、もっと明確に伝えてくれるエピソード

    ◆そのあたりは、確かに足りなかったですねぇ。

    ＞他者の優しさを拒絶してしまい、そのことにも心を痛めてしまう

    ◆いいアイデアですね！　もし改稿するなら、そういうの入れてみます。（まあ、今のところ改稿する予定はないですけど）
    　回想シーンに関しては、「長く続いても退屈だろうから、なるべく簡潔にしよう」という意識で書いていました。でも逆に、回想シーンの描写に力を入れたほうが、面白くなったのかもしれないですね。

    ＞作品全体が重く沈鬱な雰囲気になるのを避けていたのかな

    ◆なるべく軽い気持ちで読める作品を書きたいとは、常に思っています。なので、今回もそういう雰囲気になったのかと思います。
    　でも、題材が自殺だった今回は、確かに思い雰囲気のほうが合っていたのかもしれませんね。
    　内容に合わせた雰囲気づくりというのも、今後は意識していこうと思います。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『誘う少女と霊感少女』は、とても完成度の高いオカルトミステリーでした。ヨミ子さんについては、執筆時間がなかったために登場させられなかったのですか。時間がない状況で、プロットを変更しつつ、あれだけまとまりのある物語に仕上げる技術はすごいですね。

    E-Mail pass
2017年08月23日 10時35分34秒
 +20点
  • 昔ラ研でお世話になったおっさんが通りますよ。

    うん、タイトルからギャグ作品かなーと思って敬遠してたらまさかの良作でほっこりしました。
    昔読んだ少女漫画に『人形師の夜』というのがあるんですが、その中のエピソードとして死んだ女の子が等身大人形に魂を映して崩壊した自分の家族を再生させるという話があったのですが、それを思い出しました。
    しかし。問題点も多々……、今から指摘する話が問題かは置いといて。
    まずこのお話は別に「モンティ・ホール問題」を使わなくても話が成立させられる点。モンティ・ホール問題を使って意図した結果にもっていかなくても主人公の誠也を地獄、イコール現世に戻せるんやないかいという問題。
    もう一つは、真希の正体が最初からわかっててもこの話成立するんやない？　と感じたこと。むしろ誠也が心残りなくなったから迷わず地獄へ行こうとして真希が止めるために鳥居を展開する、と自分なら物語を組みます。誠也の悲劇性が中盤ぐらいからでないと出てこないので、むしろ序盤からガンガンだして虚無化する誠也とそれを押しとどめる真希という構図の方が俺は好みやなー、と思ったもんで。

    私からの感想は以上です。それでは、ご縁があればまたお会いしましょう。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月01日 00時01分59秒
  • 　桝多部とあるさん、はじめまして。企画参加、感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞タイトルからギャグ作品かなーと思って敬遠してたら

    ◆タイトルは完全に失敗だったみたいですorz
    　他の方の感想を読んでも、タイトルの滑り具合が尋常じゃなかったみたいなんで、タイトルの付け方は一から考え直してみたいと思います。とりあえずダジャレはもうやめます。

    ＞良作でほっこりしました。

    ◆ありがとうございます。

    ＞『人形師の夜』

    ◆知らない作品でしたが、少女漫画には結構良作が多いですよね。女性作者らしい繊細さや心理描写が魅力になるというか。

    ＞「モンティ・ホール問題」を使わなくても話が成立させられる点。

    ◆これは自分でも気になっていました……。
    　もともとタイトルにもなってるダジャレを思いついたのがアイデアの始まりだったので、モンティ・ホール問題をなくすという選択肢はなかったんですが、書いているときに「これ別にモンティ・ホール問題の意味ないよな……」と。
    　とはいえ、モンティ・ホール問題がなければ特徴のない話になってしまう気がするので、そこは難しいところです。
    　もっと、モンティ・ホール問題である必要性がある話にできればよかったんですが、私の発想力ではこれが限界でした。精進します。

    ＞真希の正体が最初からわかっててもこの話成立するんやない？

    ◆これは他の方からも指摘されたことですが、確かにそのほうが、序盤からもっと話を動かすことができたかもしれないですね。

    ＞迷わず地獄へ行こうとして真希が止めるために鳥居を展開する

    ◆なるほど。あの世で会う人物が最初から真希だったら、本作とは全然違う展開にすることもできますね。
    　こうした、自分では思いつかなかったアイデアを出していただけると刺激になるので、ありがたいです。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『墨紅の門』は陰陽師とウルトラマンという、まさかの組み合わせの作品でした。ローチのキャラがとにかくツボでした。「勝てばよかろうなのだ」がジョジョネタなのは知りませんでしたが。

    E-Mail pass
2017年08月21日 21時18分05秒
 0点
  • こんにちは。
    赤以外の鳥居もあるんですね。カッコイイ。

    いい話だし、文章はすごく読みやすかったです。
    数学嫌いで、そういう確率の問題があるのは知らなかったので、勉強になりました。
    でも……やっぱり実際選ぶ立場になったら、選択変えられなさそうですw

    気になった点としては、物語の単調さですかね……。
    いろいろ場面が切り替わって、興味深い設定も出ているのに、山場をあまり感じられなかったです。
    他の方もおっしゃっていますが、主人公に感情移入できるところが少なかったせいかもしれません。感情や、行動の振れ幅が少ないというか。
    真希がいなくなってからの主人公の日常と、周りの関わりなんかがあればまた違ったかもしれないです。
    拙い感想ですが、これにて。執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2017年09月01日 00時00分24秒
  • 　中梨　涼さん、お久しぶりです。企画参加、感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞赤以外の鳥居もあるんですね。カッコイイ。

    ◆念のため調べてみたんですが、少数ながらいろんな色があるらしいです。

    ＞そういう確率の問題があるのは知らなかったので

    ◆意外とそういうご意見多かったですね。
    　アニメも放送された、西尾維新『終物語』でも取り上げられていたので、かなり有名だと私は思っていたのですが、そうでもなかった模様。
    　「勉強になった」と肯定的にとらえていただいたのはありがたいですが、こういった「作者と読者の認識のズレ」は、読者を置いてけぼりにする可能性もありますね。注意します。

    ＞やっぱり実際選ぶ立場になったら、選択変えられなさそうですw

    ◆その気持ち、すごくわかりますｗ
    　確率うんぬん言われても、選択変更してハズレだったら、めちゃくちゃ後悔しそうですよね。

    ＞気になった点としては、物語の単調さですかね……。
    ＞山場をあまり感じられなかったです。

    ◆無念です。毎回のようにそう指摘されるのですが、なかなか克服できない、私の一番の弱点です。今回は特に、ジャンルや設定のせいもあると思いますが。
    　次回こそはもっと山場のある話を作れるように頑張りたいです。

    ＞主人公に感情移入できるところが少なかったせいかもしれません。感情や、行動の振れ幅が少ないというか。

    ◆なるほど。確かに「死」という題材の割に主人公がやけに冷静になってしまっていますよね。
    　そのあたりは、「スト―リーに合わせてキャラを動かす」という私の悪癖のせいかもしれません。もっと主人公の感情の動きを意識していきたいですね。

    ＞真希がいなくなってからの主人公の日常と、周りの関わりなんかがあればまた違ったかもしれないです。

    ◆主人公は自分から周囲との接触を避けてる上、勝手に悩んで自殺ですからね……。
    　「共感されないだろうな」とは思っていましたが、執筆中は「まあいいや」くらいの感覚で書いていました。ストーリーを進めることを優先したというか。
    　やはり「主人公に共感できるかどうか」は特に重要なことなので、今後は特に意識していいたいです。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『処刑』はジワジワと恐怖が襲ってくるホラー作品でしたね。個人的にホラーにはこだわりがあるので、もうワンパンチほしいとも感じましたが、完成度は高かったと思います。『こーして人類は敗北しました。』とは雰囲気が全然違っていて、作風の幅が広いですね。

    E-Mail pass
2017年08月17日 17時56分21秒
 +30点
  • 拝読しましたので、感想を書かせていただきます。

    まず、モンティー・ホール問題。
    知っていました。ですが、何問題というのかは忘れていたので、タイトルを見た時点では思い出せず、「なにこれ？」と思いました。
    論理パズルの傑作ですね。はじめて何かで読んだ時、解説を読んでも１時間くらい釈然としませんでした。
    この問題が直感的にも理解しやすい、素晴らしい解説があるのをご存知ですか？　それは、扉が３つではなく100個あったとしたら、というものです。
    100個の扉のうち一つだけに賞品が入っているという設定で、一つだけ選べと言われたら？　ヒントはゼロなので、仕方なく適当に一つ選びます。しかし、それに賞品が入っているというイメージは、とうてい持てませんよね？
    賞品は、おそらく残りの99個のどれかに入っているのだろうと確信に近く思います。そこで司会者が、「この99個の扉のうち、賞品が入っていない98個を消します」と言ったら？
    たぶんこのパターンなら、たいていの人が最初に選ばなかった方の扉に変更するでしょう。最初に選ばなかったグループにのどれかに賞品がある確率は99パーセント！　そのうちのハズレの方の98パーセントを司会者が消してくれるのだから、こんなに有利な条件を利用しない手はないのです。
    扉の数が3つであっても、原理は同じ。なので、最初の選択を変更するのが正しい考え方ということになるんですね。

    本作では、この論理パズル問題に巧みな一捻りが施されていました。
    なんと、いなりはオリジナルの問題で言えば賞品の入っている方の扉を消してしまったのですね！
    しかし、後で本人が言っているように、彼女はハズレの扉を消すとは一言も言っていません。モンティ・ホール問題を知っている人間なら当然ハズレの扉が消されるはずだと考えてしまうのが、心理的な盲点になっています。読者がモンティ・ホール問題を知らなくても、直前に解説が入るので文脈からそう思い込んでしまいます。

    この件りの本当のポイントは、いなりが主人公に対して、ほぼ間違いなく「地獄行き」を選択するであろう罠（悪意の罠ではないことが後で分かりますが）を仕掛けたということなんですね。

    ちなみに、いなりの正体については、かなり早い段階で想像がつきました。また、門ティ・ホールのパートでいなりが「今度こそ逃げないで」と主人公に言ったことから、彼女の真意も分かりました。そう言えば、主人公は何度も生前の境遇を「生地獄」と言っていたな、と。
    つまり、ほぼ全部読めてしまったということなのですが。
    しかし、この場合は、読めてしまった方が効果的なのかもしれないとも思いました。だって、いなりの正体と真意が分からないと、このあたりの展開はまったくのチンプンカンプンですからね。
    なので。
    ひょっとすると、作者様はこのあたり読者にバレバレなのを承知の上で書かれたのでしょうか？　もし、そのへんも計算の上でチューニングしながら書かれたのだとすれば、脱帽です。


    本作は、非常に完成度の高い良作だと思いました。
    あまり文句をつけるところもないのですが、ほんの少し物足りなかった点も、いくつか書いておきます。

    まず、主人公の性格の弱さ。ヒロインに励まされっぱなしです。ただまあ。その分、ヒロインの方の「よくできた、いい娘だなあ」感は高まるんですね。主人公の方も、物足りなくはあっても「根はいいやつ」なのは伝わるので、それなりに好感は持てました。
    主人公とヒロインのどちらかが魅力的なら成功だと思うので、まあ、良しとするか、みたいな感じです。

    もう一つ主人公についてですが。
    天国行きか地獄行きかという分岐点を突きつけられているわりには、ずいぶんノホホンとしているなと思いました。特に悪いことをしてきたわけでもないので地獄行きはないだろうとタカをくくっていた。そういう設定のようですが。いや、そうだとしても天国・地獄が実在すると認識した時点で、地獄行きの恐怖感はハンパないんじゃないかと思ってしまいました。そのへん、読んでいて強い違和感がありました。

    それから、物語の最後のブロック。主人公が鉄の扉を開けるシーンですが、これは蛇足ではないかと感じました。
    この主人公、上にも書きましたがよくできたヒロインに助けられっぱなしです。主人公ならもう少し頑張って、自分の力で未来を開くシーンもあった方がいいんじゃないか？　そういう考えから追加されたラストに見えてしまいます。しかし、あのシーンはメインのストーリーにまったく絡まず、単に作者都合で取ってつけただけではないでしょうか？　少なくとも私にはそうしか感じられませんでした。


    私からはこれくらいです。企画参加、お疲れ様でした。

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Re: 2017年08月31日 23時58分13秒
  • 　あまくささん、お久しぶりです。企画参加お疲れさまでした。


    ＞まず、モンティー・ホール問題。知っていました。ですが、何問題というのかは忘れていたので

    ◆「問題は知っていたが名前は知らなかった」という方は他にもいましたが、そんなものかもしれませんね。それ以上に、「知らなかった」という方のほうが多かったですし。
    　アニメも放送された、西尾維新『終物語』でも取り上げられていたので、かなり有名だと私は思っていたのですが、そうでもなかった模様。
    　こういった「作者と読者の認識のズレ」は、読者を置いてけぼりにする可能性もありますね。注意します。

    ＞それは、扉が３つではなく100個あったとしたら、というものです。

    ◆知ってました。でも、扉が3個と100個だと、問題のスケールが変わりすぎていて、知らない人はかえって混乱するかも、と思い作中には書きませんでした。
    　（なお、ここの解説文を、たてばんさんへの返信に引用させていただきました。わかりやすい解説をありがとうございます）

    ＞賞品の入っている方の扉を消してしまった
    ＞彼女はハズレの扉を消すとは一言も言っていません。

    ◆実は初稿時は普通に「ハズレの鳥居を消す」と言わせていましたｗ　「ウソついてんじゃねーか！」とつっこまれるのを恐れて変更したんですが、上手くいっていたならよかったです。

    ＞いなりの正体については、かなり早い段階で想像がつきました。
    ＞彼女の真意も分かりました。

    ◆そのあたりは別に意外性を狙ったわけじゃなかったですが、「展開が予想通り過ぎ」というご意見も多くいただいたので、もっと意外性を意識していかなきゃなとは思います。
    　でも難しいんですよね。「予想を裏切って期待を裏切らない」のが。

    ＞読めてしまった方が効果的なのかもしれないとも思いました。

    ◆それは確かに考えどころですね。もっと積極的にネタバレしていったほうが、かえってよかったのかもしれないですね。

    ＞バレバレなのを承知の上で書かれたのでしょうか？

    ◆いえｗ　「まあバレるだろう」くらいには思っていましたが、「100％バレる」ことを想定して書いたわけではありませんでした。たとえ「チンプンカンプン」になっても、その後にネタバラしがあるから別に問題ないだろうと。

    ＞主人公の性格の弱さ。
    ＞それなりに好感は持てました。

    ◆たぶん、多くの人から主人公は嫌われるだろうと思っていて、実際そういうご意見もいただきました。仮に私自身が、別の人の作品としてこの主人公を見たら、絶対嫌いですもん。
    　私の場合はストーリーから先に考えるため、今回はこんな主人公になってしまったんですが、魅力的なキャラから作品を作る練習をしなくちゃならないですね。
    　まあ、あまくささんにはそれなりの好感を抱いていただけたなら、幸いです。

    ＞主人公とヒロインのどちらかが魅力的なら成功だと思うので

    ◆私の場合、確かに主人公を魅力的にするのが苦手です。というか、あんまり魅力的に書きたくないんです。たぶん、男性を主人公にすると多少なり自分の要素が含まれるので、照れがあるんだと思います。
    　そのぶん、ヒロインを魅力的に書くことに力を入れたいと思っています。
    　ただ、「主人公は自分（作者）ではない」と割り切って、魅力的な男を書くことも必要なんでしょうね。

    ＞ずいぶんノホホンとしているなと思いました。
    ＞地獄行きの恐怖感はハンパないんじゃないかと思ってしまいました。

    ◆そういえば、以前も死後の世界を題材にしたものを書いたことがあったのですが、同じような指摘を受けたことを思い出しました。
    　恐怖心を強く描くとホラーになってしいそうだから、という気持ちが根底にある気がしますが、悪癖ですね。
    　もし今度、死後の世界を題材にすることがあったら、そのあたりは注意します。

    ＞主人公が鉄の扉を開けるシーンですが、これは蛇足ではないかと感じました。

    ◆このご指摘は覚悟していました。最初はその前のシーンで終わらせようと思ったのですが、どうも締まりがよくないように思えて、つけ加えたシーンでした。「作者都合」というのはご明察です。
    　「ラストの下手さ」というのは以前からよく指摘されるので、精進します。
    　（そういえば、今回もそうでしたが、「冒頭の下手さ」もよく指摘されるんですよね。始まりも終わりも苦手なんだな私は。とにかく頑張ります）


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『神伏防衛隊、出撃!!』は、酷評ですみません。でも眞弓は魅力的だったと思います。作者があまくささんだとは予想できませんでしたが、言われてみれば『夜の女王のレクイエム』あたりと雰囲気が似てるかも。

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2017年08月16日 21時41分25秒
 +20点
  • こんにちは。御作を読ませて頂きました。
    以下、ネタバレを含む感想です。未読の方はくれぐれもご注意ください。



    まず、失礼を承知で率直な、御作に対する最初の印象を置いておきます。
    タイトルのダジャレで「あまり面白くなさそうだな」と判断して敬遠していました。
    そして読み始めても、冒頭がわりとありふれた日常の雰囲気だったので、一度はブラウザバックしてしまいました。

    なぜこんなことをわざわざ書くかといえば、いざ最後まで読んでみたら、とてもいいお話だったからです。
    もちろん好みの問題ではあるのでしょうが、個人的には、もったいない！　と思ってしまいました。

    内容について。
    死者を追っての黄泉行。冒頭の回想を含め、少しばかり冗長な印象もありましたが、主人公の真希への想いが伝わってきました。
    「これが走馬灯ってやつか」というフレーズの引きは強かったです。ただ、それからの状況説明がまた長いので、主人公の状況に感情移入できるような具体的な情報や、興味を引けるような状況の描写が、もう少し早めに出されていてもよかったかもしれません。
    いなりの登場以降は楽しく一気に読み進めることができました。「今度は逃げないで」→現実への復帰、という流れも、ラストの切なくも光ある終わり方も、もうこれ以外ない！　という展開で、よかったです。
    私見ですが、「指切り」か「モンティ・ホール問題」のいずれかでも、それが真希とつながっていることが、事前にわかっていればなおよかったかもしれません。
    個人的に、いなりの正体は「顔を隠している、女の子、主人公のために怒ってくれる」といった条件の時点でわりと想像がつきました。これはあまり隠そうとしなくてもよいのではないかと感じます。なので、すべてをあとから「実は……」形式でわかるようにしなくてもいい気がしました。
    なお、当方はモンティ・ホール問題については既知でした（しかし名称を忘れていたのでタイトルには反応できなかったという…中途半端な読者ですみません）。このためなおさら「これがキャラクターたちにとってどんな意味合いを持つものなのか？」という方向に興味が向いたのだろうと思います。

    私が感じたのはこんなところです。
    あれこれ申しましたが、切なくも温かい、素敵な物語でした。
    読ませて頂きありがとうございました！

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Re: 2017年08月31日 23時54分50秒
  • 　川井クナイさん、はじめまして。企画参加、お疲れさまでした。
    　（『このドアを開けたら』など何作か読んでいたのですが、全部読み逃げでした。すみません）


    ＞タイトルのダジャレで「あまり面白くなさそうだな」と判断して敬遠していました。

    ◆タイトルは完全に失敗だったみたいですorz
    　他の方の感想を読んでも、タイトルの滑り具合が尋常じゃなかったみたいなんで、タイトルの付け方は一から考え直してみたいと思います。とりあえずダジャレはもうやめます。

    ＞冒頭がわりとありふれた日常の雰囲気だったので、一度はブラウザバックしてしまいました。

    ◆冒頭が上手く書けなかった自覚はあったので、これも危惧していました。
    　やはりタイトルと冒頭は大事だと思うので、今後は特に意識していきたいです。

    ＞冒頭の回想を含め、少しばかり冗長な印象もありましたが

    ◆構想段階では30枚くらいになるだとうと思っていたので、冗長になってしまったとは自分でも思っていました。でも「物語に厚みを持たせることで面白くする！」と思ってこの枚数で投稿しました。それが吉だったのかどうかは……まあ微妙ですね。

    ＞「これが走馬灯ってやつか」というフレーズの引きは強かったです。

    ◆ありがとうございます。いっそ、書き出しを「走馬灯」にしてみてもよかったかも、と思いました。

    ＞感情移入できるような具体的な情報や、興味を引けるような状況の描写が、もう少し早めに出されていてもよかったかもしれません。

    ◆このあたりは、確かに問題だったと思います。感情移入に関しては、主人公の性格に難があった部分もあったと思いますが。

    ＞もうこれ以外ない！　という展開で、よかったです。

    ◆自分としてはすごく恥ずかしく感じる内容だったので、そう言っていただけると救われます。

    ＞それが真希とつながっていることが、事前にわかっていればなおよかったかもしれません。
    ＞あまり隠そうとしなくてもよいのではないかと感じます。

    ◆それは確かに考えどころですね。私としても別に意外性を狙ったわけではなく「まあどこかでバレるだろうな」くらいの気持ちでしたが、だったらもっと積極的にネタバレしていったほうが、かえってよかったのかもしれないですね。

    ＞モンティ・ホール問題については既知でした（しかし名称を忘れていたので

    ◆「問題は知っていたが名前は知らなかった」という方は他にもいましたが、そんなものかもしれませんね。それ以上に、「知らなかった」という方のほうが多かったですし。
    　アニメも放送された、西尾維新『終物語』でも取り上げられていたので、かなり有名だと私は思っていたのですが、そうでもなかった模様。
    　こういった「作者と読者の認識のズレ」は、読者を置いてけぼりにする可能性もありますね。注意します。

    ＞切なくも温かい、素敵な物語でした

    ◆そう言っていただけると嬉しいですが、「これなら大感動で号泣間違いなしやろ、ぐへへ」などと考えていたので、理想には届かなかったです。（そんなこと考えてたのが本当に恥ずかしいorz)とにかく精進します。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『召喚学科の狭き門』、優勝おめでとうございました！　本当に文句のつけどころのない、素晴らしい作品だったと思います。特にラスト一文がよかったですね。ルランかわいい。

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2017年08月16日 15時59分03秒
 +20点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    　御作＜地獄に繋がる門ティ・ホール＞を拝読しましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　モンティ・ホール問題というのは初めて聞きました。こういう独自性のあるアイテムや設定を盛り込んでくると、物語にぎゅっと引き付けられますね。

    ＜良かったところ＞
    　何をおいてもまず『モンティ・ホール問題』という設定に目をつけたことでしょう。これがあるために今作への興味をそそられ、また今作のオリジナリティを強くしている。『門ティ・ホール』というダジャレのセンスはアレですが、この点はファインプレイとしか言えませんね。

    　真希＝いなりは本命予想でそのまま的中してしまった感じですが、その分スムーズに物語がまとめられたのも良かったです。

    　明るいヒロイン二人とダウナーな主人公というキャラクター配置やきちんとまとまったストーリーと、土台になる部分が安定しつつ、モンティ・ホール問題というオリジナルの要素を加味した、バランスの良い物語だったと思います。

    ＜気になった点＞
    　モンティ・ホール問題とキャラクターについて気になりました。
    　今作の肝は何と言っても門ティ・ホール問題です。何故これを冒頭に持ってきて、読者の興味をぐいっと引き付けに行かないのか、というのが惜しいと感じました。
    　昔の夢から始まるお話は割とありがちなパターンですから、むしろここにオリジナリティを出してよそとは違う看板を出して欲しかったです。モンティ・ホール問題を詳しく説明して後半への伏線とするもよし、あえて名前だけ出して『何のことだろう？』と読者に興味を持たせるもよし。いくらでも使い用のある武器を温存してしまったのが悔やまれます。

    　こういうお話だから、というのはわかるのです。わかるのですが、やっぱり言わずにはいられません。
    　この主人公、ぶっちゃけ嫌いです。
    　うじうじしてるし暗いし幼馴染への依存が半端じゃないし、当たり前に天国行けると思い込んでたところもなんか腹立つ。自分が死んでもどうせ誰も悲しまない、なんて思い込みも、見ていて苛立ちました。
    　もちろんストーリーがあるわけですからこうした主人公が徐々に成長していく、その前段階というのはわかるのですが、どうしても好印象にはならないんですよね。
    　おそらく彼が自殺して、物語が始まる場面に至るまでの境遇や性格で、共感や感情移入ができないことが原因かなと思います。
    　真希の言う『誠也の良いところ』がエピソードや行動として出てこなかったことが原因の一つかもしれません。読者としては、やっぱり主人公には魅力を求めたいです。

    ＜総評＞
    　色々と書きましたが、ストーリー・キャラクターともに大きな破綻がなく文章も読みやすい、モンティ・ホール問題というオリジナリティで勝負できる武器もある。攻める部分、守る部分がしっかり備わった良作だと思います。
    　ちなみに自分なら、確率的にどうであろうと絶対変えないと思います。変えてもし間違いだったら倍後悔しそうなので。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
    　

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Re: 2017年08月31日 23時52分41秒
  • 　燕小太郎さん、お久しぶりです。企画参加、感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞モンティ・ホール問題というのは初めて聞きました。

    ◆意外とそういうご意見多かったですね。
    　アニメも放送された、西尾維新『終物語』でも取り上げられていたので、かなり有名だと私は思っていたのですが、そうでもなかった模様。
    　こういった「作者と読者の認識のズレ」は、読者を置いてけぼりにする可能性もありますね。注意します。

    ＞『モンティ・ホール問題』という設定に目をつけたことでしょう。

    ◆今企画のアイデアを出すために「もん、もん、もん…」と唸っていたら、モンティ・ホールが出てきました。

    ＞『門ティ・ホール』というダジャレのセンスはアレですが

    ◆でもこれをタイトルに使いうのは止めとキャよかったorz
    　他の方の感想を読んでも、タイトルの滑り具合が尋常じゃなかったみたいなんで、タイトルの付け方は一から考え直してみたいと思います。とりあえずダジャレはもうやめます。

    ＞本命予想でそのまま的中してしまった感じですが

    ◆そのあたりは別に意外性を狙ったわけじゃなかったですが、「展開が予想通り過ぎ」というご意見も多くいただいたので、もっと意外性を意識していかなきゃなとは思います。
    　でも難しいんですよね。「予想を裏切って期待を裏切らない」のが。

    ＞何故これを冒頭に持ってきて、読者の興味をぐいっと引き付けに行かないのか

    ◆なるほど。うーむ、それは考えつかなかったですねぇ…。
    　いきなり数学の話から入るのはどうなんだろうとも思いますが、読者の興味を引くという意味では、確かにその方が効果的だったかもしれません。

    ＞あえて名前だけ出して『何のことだろう？』と読者に興味を持たせるもよし。

    ◆その手もありますね。いずれにしても、どういう場面でモンティ・ホール問題という言葉を登場させるのかの問題になりますが。中学時代の回想シーンから入る手もあったかも。

    ＞この主人公、ぶっちゃけ嫌いです。

    ◆たぶん、多くの人からそう思われるだろうと思ってましたｗ　仮に私自身が、別の人の作品としてこの主人公を見たら、絶対嫌いですもん。
    　私の場合はストーリーから先に考えるため、今回はこんな主人公になってしまったんですが、魅力的なキャラから作品を作る練習をしなくちゃならないですね。
    　それにしても、主人公に好感が持てないなのは致命的なので、本作の最大の欠点はここだったのかもしれません。
    　「主人公が嫌われても、話が面白ければ」などと思っていましたが、主人公が嫌われた時点で「面白い」と思ってもらうのは難しくなるわけで。
    　この点はもっと慎重になるべきでした。

    ＞『誠也の良いところ』がエピソードや行動として出てこなかったこと

    ◆このあたりも危惧していました。といっても「投稿後に」ですが。
    　構想中や執筆中に欠点に気付けないのは、客観視ができていない証拠でしょうね。精進します。

    ＞攻める部分、守る部分がしっかり備わった良作だと思います。

    ◆そう言っていただけると嬉しいですが、「これなら大感動で号泣間違いなしやろ、ぐへへ」などと考えていたので、理想には届かなかったです。（そんなこと考えてたのが本当に恥ずかしいorz)とにかく精進します。

    ＞ちなみに自分なら、確率的にどうであろうと絶対変えないと思います。変えてもし間違いだったら倍後悔しそうなので。

    ◆その気持ち、すごくわかりますｗ
    　そういえば最初、いなりに似たようなセリフを言わせていたのですが、推敲で消しました。モンティ・ホール問題を嬉々として教えるいなり＝真希がそんなことを言うのはおかしいだろうと思って。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『門を開けよう、籠の中の鳥のために』は、シンプルな物語ながら魅力が詰まった、良作ファンタジーでした。さすがだと思いましたが、あまり執筆時間がとれなかったんですか。次回はぜひとも、燕小太郎さんの本気作を読みたいです。
    　それにしても、あの作品がPVブービーとは意外でした。（そして最下位がこの作品だったんだぜ！）

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合計 15人 210点

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