処刑

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【この話には、グロデスクな表現が含まれます】







 絞め上げた紐の先で、びくんと、女の首が跳ねた。
 ジャックは歯を剥き出して笑い、さらに紐を握る手に力を込める。
 月のない夜のことだった。薄闇の広がる路地裏で、女は呻き、金の長い髪を振り乱してもがく。抵抗するたび、赤いスカートが捲れ、乱れていく。
 ジャックはその背を膝で押さえつけ、手に満身の力を込めながら、全体重を自身の足にかけた。
 一つの命が手の中で消える瞬間を、ジャックは興奮で震えながら味わった。
 汗で栗色の髪が張り付いた頬に、冷たい夜風がふんわり当たる。完全に女が絶命したのを確認すると、まるで神聖な儀式を行うように、するりと彼女の首から紐をほどいた。
 呼吸を整え、立ち上がる。
 周囲を見渡して誰もいないのを確認すると、路地裏から軽快に、踊るようにジャックは大通りへと足を踏み出した。
 夏だというのに黒い手袋をはめ、薄手の長袖シャツを着た彼は、街灯の下でふと立ち止まる。手の中に握り締めた麻紐に、長い女の髪の毛が絡みついているのに気がついたのだった。
 ジャックの唇に、宝物を見つけたような笑みが広がっていく。
 ふふ、と声を上げて笑いを漏らすと、ジャックはそれをシャツのポケットに、大事そうにゆっくり入れた。そして顔を上げると大通りを、胸を張って歩き出す。
 彼の足音を追いかけるように、ぱらぱらと雨が降りだした。


 雨が次第に激しくなってきた。
 雨から逃げるように走り、周りを見渡した彼は、目についた建造物へ駆け込んだ。
 それは一年前に閉館した、美術館のゲートだった。
 石造りの巨大なアーチの下に、錆びた鉄柵の門扉がついていた。門扉はジャックの頭一つ分大きく、上部に尖った槍のような、飾りが連なっている。門扉に体を寄せると、ぎりぎり雨をしのぐことができた。
「あれ?」
 首をかしげ、ジャックは目を凝らした。門扉の先は屋根付きの渡り廊下になっており、美術館の入口が見える。レンガ造りのレトロなその建物の窓から、明かりが漏れているのだった。
「誰かいる……」
 門扉から離れようとした瞬間、風が強くなった。門扉に思わず強く寄りかかると、いきなり門扉が、音を立てて開いた。
 驚いてたたらを踏み、顔を上げたジャックは、美術館の木製の扉でできた入口に、人が立っているのに気がついた。
 女だ。
 長い黒髪を風になびかせ、ジャックを見つめている。歳は二十代半ばくらいだろうか。黒いワンピースの裾が翻り、白く細い膝があらわになった。
「大丈夫ですか」
 女はそう言うと、ジャックの方へ駆け寄ってきた。
「急にひどい雨になりましたね。こちらへどうぞ」
 美しい女だ、とジャックは思った。
 切れ長の賢そうな瞳が、にこやかにジャックを見つめている。ほっそりした首に濡れた髪が張り付いているのを見て、ジャックは目を細めた。
 足を踏み出し、ゲートをくぐる。渡り廊下へ足を踏み入れると、雨音が少しだけ小さくなった。ジャックは頭を振り、落ちてきたしずくを拭いながら言った。
「ありがとうございます。美術館、どうしたんですか。何かやってるんですか?」
 ジャックが入口の方を指すと、女は嬉しそうに頷いた。
「実は、今日から再オープンしたんです」
「そうでしたか。それは知らなかった」
 その時、雨音に混じって、サイレンの音がかすかに聞こえた。
 一瞬ジャックは振り返り、外の闇を見つめる。
「せっかくだから、雨宿りがてら、ご覧になられますか? 閉館時間はまだですから」
 にこやかに言う女の言葉に、ジャックは急いで顔に笑顔を貼り付け、うなずいた。


 客はジャック一人だった。
 白い壁に、数々の絵がかけられている。
 明るい色調の風景画や、親子が花を摘んでいる人物画。それらを流し見ながら、ジャックは奥へ進む。
 一番奥に飾ってある絵を見て、ジャックは目を見張った。
 それは、今までの通り過ぎてきた絵とは、何もかもが違っていた。色も内容も、気味の悪いくらい暗いものだった。
 処刑だ。
 大きなキャンパスの中央で、男が首を吊られている。
 男はまだ死んでいないのだろう、目をむきだし、体を仰け反らせて縄に指を食い込ませている。
 そしてその下では、男をぐるりと見物人が取り囲み、じぃっと彼が息絶えるようすを見守っているのだった。
 それも――実に楽しそうな、笑顔で。
 見物人は女性ばかり。彼女たちの、この期待に満ちた目はなんだろう。描き込まれている人物の妙なリアリティが、ジャックの肌を粟立たせた。
 まるで、サーカスのショーを楽しみに来ている観客のようだ。早く死ね、早く死ねと、見物人が口を揃えて言っているのが聞こえてくるようだった。
 それは不思議と、こちらに背を向けて描かれている見物人たちからも感じられた。
 背伸びして処刑を見上げる女は、きっちりと黒い髪を結い上げ、真っ青なドレスをかすかな風になびかせて、隣の見物人の女と手をつないでいる。
 吊られている男が見えなければ、友達とパーティーの余興を楽しんでいるように見えるだろう。
 ふと既視感を感じ、ジャックは首をひねった。
 どこかで、見たような気がする。絵ではなく、描かれている人物を。
「こちらの絵、気になられましたか?」
 急に話しかけられて、ジャックは飛び上がった。
「あら、失礼いたしました。驚かせていまいましたね」
 上品に笑う女に気まずそうに笑い、ジャックは絵を指した。
「いえ……。だいぶ雰囲気の違う絵ですね」
「作者の晩年の絵なのですよ」
 そう言い女は絵の方へ進み出た。女がジャックの脇を通り過ぎた際、ふっと、いい匂いがした。
 どこかで嗅いだことのあるような匂いだ。
 香水だろうか。甘い花のような香りだった。ジャックは首をかしげ、そっと右手をポケットに入れる。髪の毛が絡んだ麻紐は、今も変わらずそこにある。
「この作者は、十五歳の時から絵の勉強を始めました……」
 説明する女の後ろ姿を見ながら、ジャックは無意識に右手を握った。
 麻紐が、手のひらに食い込んでいく。
 急に手を伸ばして、この女の髪をかきあげたら、女はどんな反応をするだろう。
 ジャックは夢想する。女から、吊られた男に目を移す。
 この女も、声もなく、こんな表情を浮かべてくれるだろうか。この麻紐に絡みつく、髪の毛の主のように。
 ジャックの口元には、知らないうちに笑みが浮かんでいる。
「――でも、二十五歳の若さで、彼女は亡くなってしまったのですよ」
 急にそう言い女が振り返ったので、ジャックは右手を緩めた。女の話のほとんどを、流し聞いていた。あわてて表情を取り繕って、ジャックはたずねた。
「そうだったんですね。なぜ?」
「通り魔に襲われたのです」
 一瞬、間が空いた。
 雨音がやけに響く。雨足はまだ強いようだった。風が窓を叩く音がする。
 女は祈るように手を胸の前で組み合わせ、言った。
「あなたもご存知でしょう? 一年前から連続して、若い女性が殺されている事件。もう五人も、殺されている」
「もちろんです」
 言いながら、ジャックはぎゅっと、もう一度麻紐を握り締めた。跳ね上がった胸の鼓動を隠すよう、早口で言葉をつなぐ。
「でも、ニュースで見ましたよ。被害者のことも詳細に報道されてましたけど、画家の人なんていなかった気がする」
「そうなんですけど……。あくまで報道では、ね」
 女は少し笑った。秘密の打ち明け話をする、子供のようなきらめきが瞳にはあった。
「その五人以外にも、同一犯に殺された可能性のある女性が、多くいるそうなんです。作者もどうやら、その一人らしいんですよ」
 へえ、と間の抜けた声をジャックは出した。彼の反応が薄いせいか、女の瞳が翳る。
「友達の結婚式の帰り、一人になったところをね」
 それでも口元は笑んだまま、彼女はぎゅっと、紐を絞める仕草をした。
 ジャックの握り締めた右手が、かすかに震えだす。ジャックは努めて、冷静に言った。
「確かな話かな? だったらニュースになりそうだけど」
「これから報道されると思いますよ。確かな筋から聞いた話ですから」
 女がジャックに近づいてくる。花の香りが、ふわりとジャックの鼻先をくすぐる。息を飲み、ジャックは冷たい汗が伝ってきた頬を引きつらせた。
 女は右手を口の脇に当て、きゅっと口角を上げて笑い、声を潜めた。
「びっくりしますよ。あと七人も、殺された可能性があるんですって」
 音を立てて、ジャックの心臓が跳ねた。
 思わず、身を引く。女は楽しそうに、目を細めている。
「あら、失礼。怖い話は、お嫌いでしたか?」
「いえ……。ただ、本当にびっくりしたから」
 無理やり笑うジャックから少し離れ、真顔になって女は話を続けた。
「作者が亡くなったのは、五年前です。本当に、今話題の殺人犯に殺されたのなら――殺人犯は、何年も裁かれず、のうのうと殺人を楽しんでいることになりますわね」
 ジャックは何も言えなかった。顔から笑みは消えていた。
「どこから、そんな話を?」
 ジャックと正反対に、女は笑みを深めた。すぅっと目を細めると、急に彼女は妙なことを言いだした。
「美術館の裏に、墓地があるのはご存知ですか」
 ジャックは目を瞬かせ、一拍おいて頷く。
 確かに、裏は公営の墓地が広がっていた。美術館から通り抜けられるようになっており、美術館が潰れたきっかけは、客だけでなく幽霊も通るからだという噂話を、ジャックは思い出した。女は表情を変えないまま、話を続けた。
「被害者の方々は、皆、そこで眠っているのですよ」
「……はぁ」
「話の出処は、そこからです」
 にこやかに言う女に、ジャックはイライラと目を釣り上げた。
「まさか、幽霊から聞いたって言うんじゃないでしょうね」
「そのまさかです」
 歌うように滑らかに言う女に、危うくジャックは舌打ちがでかかった。その様子を察したのか、女は少女のように無邪気に手を振った。
「冗談ですよ、冗談。そんなに怖い顔しないでくださいな」
 頬にかかった髪を払い、女は微笑んだ。
「本当の話の出処は、秘密です。無駄話をしましたわ。オーナーに怒られちゃう」
 思わずジャックは周りを見渡した。女と自分以外に、人影はない。オーナーは、ほかの部屋にいるのだろうか。
 警戒するジャックに気づかず、女は絵の方へ手を指した。
「そういえば偶然ですが、この絵の見物人たちも、十二人いるんですよ」
 促され、気が進まないながらもジャックは絵の方へ進み出た。頭の中ではどうやって、この女から情報を聞き出すか考えていた。
「ぜひ、数えてみてください。大昔はこういった処刑が、庶民の娯楽だったのですよ」
 女が、絵がよく見えるようにと背後に回ったので、ジャックは歯噛みして眉をしかめる。
 絵の方へ視線を滑らせる。カチューシャをした女や、格子模様のシャツの女の笑顔をじっくり見るうち、あっと、彼は声を上げた。
 先ほどの既視感は、間違いではなかったのだ。いつのまにかジャックは、荒く息をついていた。
 死ねと期待に満ちた目は、ジャックが頸り殺した、女たちの目だった。
 食い入るように、ジャックは見物人の数を数え始めた。
 十三人。
 十三人いる。数が増えている。
 見覚えのある、赤いスカートの女が、端で楽しそうに笑っている。
 ジャックは思わず、女を振り返った。女は相変わらず、少女のように微笑んでいた。
「この男が、死ねないのは」
 楽しそうに、女は絵へ手を差し伸べた。
「縄が短すぎるからですわ」
 雨音が強くなっていく。それなのに、朗々と女の声が、ジャックの体を打つように響いていく。
「縄?」
 おうむ返しに聞くジャックに、ええ、と女は頷いた。
「短すぎると、気道が塞がりきらないのです。――長く、意識のあるまま、苦しむのですよ」
 ジャックはもう一度、絵を見る。苦しげな男と、死を期待する見物人を。
 ふふふ、と女が声を上げて笑う。
「あなたも、ご存知でしょう?」
 どくんと、ジャックの心臓が大きな音を立てて跳ねた。
 ジャックは振り返る。女は消えていた。
 がらんとした画廊に、激しく雨が降る音だけが響いている。
 ジャックはよろめいた。声を出そうとして、歯が震えていることに気がつく。跳ね上がった心臓の音は収まらず、ジャックの体の中で鳴り渡る。
「な、何なんだ、あんた……」
 二、三歩、入口の方へ踏み出す。あら、と背後から、女の声がした。
 ジャックは動けない。言葉の継ぎ目には、妙な間があった。次の瞬間絞り出された声には、背筋が凍るような、静かな怒りが滲んでいた。
「まだ、お分かりにならないのですね?」
 何だ。誰だ。
 言おうと思った言葉はすべて、喉の引きつりに変わる。
 右手首に、冷たい女の手が触れる気配がした。
「あなたは、私の、後ろ姿しか覚えていないかもしれないけれど」
 花の香りが強くなる。ジャックは固まったまま震えながら、なんとか眼球だけを動かし、右手の方を見た。
 女の、服の裾が見えた。
 黒いワンピースではなかった。見えたのは、光沢のある、真っ青なドレス。
 思い出した。ジャックは声にならない悲鳴を上げた。
 真っ青なドレスの、髪を結い上げた女。自分が一番初めに、殺した女だ。
 背後から首を絞めた。その時も、甘い花の香りがした。
 すぅっと、怒りの気配が消える。
 女は笑っていた。クスクスと耳朶をくすぐる囁きが、ジャックの背筋を凍らせる。女はおもしろがるように、口を開いた。
「私はあなたの手を、忘れてはいませんよ」
 女の手が、這い登ってくる。手首から二の腕へ。二の腕から肩へ。
 雨音に混じって、雷鳴が響く。
 轟音と、その手の冷たさが、かえって凍りついていたジャックの足を動かした。
 ジャックは悲鳴を上げると、手を振りほどいて入口の方へ駆け出した。外開きの木の扉をぶつかるように開け、雨が吹き込む渡り廊下を、転びながら駆けていく。
 ジャックは喘ぐように叫びながら、鉄の門扉にすがり、ゲートをくぐり抜けた。


 その瞬間――すべての音がやんだ。
 ジャックは顔を上げた。空には満月が出ていた。
 雨が降っていないことに驚き、ジャックはぽかんと口を開けたまま、立ち止まる。街は月に照らされていた。空から通りに視線を戻し、周りを見渡した彼は、右手側の通りの先に、誰かがいることに気がついた。
 よろけながら、ジャックはそちらの方へ足を踏み出す。
「だ、誰か、助け……」
 思考回路の止まったまま口を開き、ふらふらと人影に駆け寄ったジャックは、人影の顔を認識した瞬間悲鳴を上げた。
 長い金髪の、赤いスカートを履いた女。それは先ほど、ジャックが首を絞めた女だった。
 目が、合った。
 女の引き結んでいた唇が、ひび割れるように笑みを作った。
 女はジャックの顔を見据えたまま、タガが外れたような声で笑い出した。
 こちらへ向かってくる。ジャックは足をもつれさせながら方向を変え、逆方向へ走り出す。石畳の通りに、ジャックの足音だけが反響する。
 数メートル先のビルの隙間から、急に人影が五人、飛び出した。カチューシャや、格子模様のシャツが目に入る。報道され続けている見覚えのある顔に、ジャックはまたしても方向を変える。
 駆けていく先々で女たちは増え、ジャックは金切り声を上げた。
 皆、笑っている。
 恨み声は何も発さず、ジャックに向かって歩いてくる。
 それなのに、伝わる。
 彼女たちは、ジャックの死を、望んでいる。
 悲鳴を上げ疲れた頃、ジャックは逃げる先がないことに気がついた。けたたましい笑顔の群れに囲まれ、息を切らしながら、背にぶつかった物にもたれかかる。
 それは、美術館のゲートの門扉だった。
 ひやりとしたものが、ジャックの両肩に触れた。小さく叫んだ瞬間、ぽたぽたと、汗と涙がしたたり落ち、石畳を濡らす。まるで凍らされたかのように、ジャックは首を動かせなくなっていた。
「……い、命乞いでも、しろって、いうのか」
 ぜいぜいと息を切らしたまま、ジャックは言った。
 水を打ったように、女たちの笑いが止まる。無表情の群れが、ジャックを凝視した。闇のように濁った目に見つめられ、後ずさる。
 しかし下がれない。がしゃんと門扉が、冷たい音を立てる。逆上したジャックはなんとか息を整え、街に響くような声で怒鳴った。
「早く死ねって思ってんだろ、この幽霊どもが!」
 無表情の群れが、揺れる。
 くふっ、と笑いが漏れる音がした。
 さざ波のようにそれは広がり、身をよじって、女たちは再び次々と笑い出す。徐々に声は大きくなり、やがて、ジャックの先ほどの怒鳴り声を上回る、狂ったような笑いの渦となった。
 ジャックは真っ青な顔で、渦の中心にいた。ふと、右手が動くことに気がつき、ポケットを探る。
 そこには麻紐があるはずだった。
 お守りのように握り締めようとしたそれが、ふいに、目の前にピンと張られた。
 ジャックは呆然と、麻紐を見た。
 体は動かなくなっていた。
 ゆっくり、目の高さに張られた紐が、顎の高さへ下がっていく。
「待ってくれ……」
 紐がたわむ。顎に、首筋に触れていく。
 泣きながら言うジャックの声は、笑いの中に埋もれていく。女たちの笑顔が、涙にぼやけて見えなくなっていく。
 声を出そうにも、嗚咽で喉が塞がってしまっていた。ジャックの涙を伝う頬を、そっと、冷たい手が拭う。
 笑い声がぴたりと止む。ジャックはなんとか、手の主を見ようとした。
 甘い花の香りの手の主は、楽しそうに、つぶやいた。
「誰も、早く死ねなんて、思っていませんよ」
 その瞬間、紐が絞まった。
 再び狂った笑いが、夜の街へ響いていく。
 ジャックの詰まった断末魔は、女たちの哄笑にかき消されていった。




 雨が止み、夜が明けた。
 美術館のゲートで首を吊ったジャックを発見したのは、新聞配達員の男だった。
 凄まじい苦悶の表情と、縄をかきむしった形跡から、首を吊ったあと絶命するまで、長く意識があったことが察せられた。
 首をくくった麻紐に、同日殺された女性の髪の毛が絡まっていたことから、警察はジャックと女の関連を捜査している。
 それとは別に、ひとつ、地元の人の興味をそそったことがある。
 ジャックが死んだ日、何人もの人が、雨音に混じる大勢の女性の笑い声を聞いたというのだ。墓地の幽霊が彼を殺したのだと街の人々は囁き合ったが、真相は誰も知らない。
中梨 涼

2017年08月13日 09時06分41秒 公開
■この作品の著作権は 中梨 涼 さんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー:この男が、死ねないのは
◆作者コメント:


【この話には、グロテスクな表現が含まれます】


夏企画の開催、ありがとうございます。
夏なので、ホラーな話を。
場違い感が激しい話かもしれないですが、賑やかしにでもなれれば嬉しいです。
よろしくお願いします。

2017年09月04日 22時40分11秒
+20点
Re: 2017年09月06日 22時27分23秒
2017年09月02日 05時32分57秒
+10点
Re: 2017年09月02日 16時52分52秒
2017年08月28日 23時21分22秒
作者レス
2017年08月27日 17時09分56秒
+10点
Re: 2017年09月01日 12時31分03秒
2017年08月27日 17時00分00秒
+10点
Re: 2017年09月01日 11時44分56秒
2017年08月26日 23時35分01秒
+20点
Re: 2017年09月01日 11時16分57秒
2017年08月25日 22時29分28秒
+10点
Re: 2017年08月31日 23時01分28秒
2017年08月25日 20時01分57秒
+20点
Re: 2017年08月31日 22時38分08秒
2017年08月25日 15時27分57秒
+20点
Re: 2017年08月31日 17時00分49秒
2017年08月20日 17時47分42秒
0点
Re: 2017年08月30日 14時38分47秒
2017年08月19日 20時49分29秒
0点
Re: 2017年08月30日 14時32分01秒
2017年08月19日 18時48分11秒
+30点
Re: 2017年08月30日 00時07分08秒
2017年08月18日 23時12分07秒
+20点
Re: 2017年08月29日 23時56分45秒
2017年08月17日 18時25分32秒
+20点
Re: 2017年08月29日 23時42分21秒
2017年08月16日 12時50分34秒
+20点
Re: 2017年08月29日 21時28分24秒
2017年08月15日 07時01分57秒
+10点
Re: 2017年08月29日 20時24分14秒
2017年08月14日 00時00分03秒
+10点
Re: 2017年08月29日 14時27分38秒
合計 16人 230点

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