【跡地】バベルからの手紙

Rev.02　枚数： 6 枚（ 2,074 文字）
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※跡地化しました。感想をお寄せくださった皆様、ありがとうございました。
※以下、文字埋めです。
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羽田 dNfCiNE50w

2016年12月31日 12時32分48秒 公開
■この作品の著作権は 羽田 dNfCiNE50w さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：
　バベルの塔。それは滅亡への入口。

◆作者コメント：
　主催者のミチル様、ならびに運営の皆様、冬企画開催に感謝します。
　なんとか間に合いました。よろしくご指導のほどお願いいたします。

◆跡地化いたしました。皆様ありがとうございました。

2017年01月21日 18時50分48秒
 作者レス
  • つとむュー 様、コボルトスキー３０３ 様、一路マヤ 様、茉莉花 様への返信です。


    ・つとむュー 様
    「プチ変換」冒頭の衝撃が強くて読んでおりません。後日、読みにうかがいます。

    ＞テーマの『小さな異能』については、大変申し訳ありませんが、ちょっと無理やりな感じがしてしまいました。
    　　申し訳ありませんでした。（サイズが）小さい異能というつもりでした。

    ＞時代設定が十数年以上前のような感じがしました。
    　　主人公を孤立させるためにも、少し前のテクノロジー設定にしてみました。申し訳ありませんでした。
    ＞WI-FI網を利用して、世界中のアメーバと通信して、突然異変を起こさせるかもしれません。
    　　これは素晴しいアイデアですね。ありがとうございます。改稿の際には積極的に検討させていただきます。

    　感想、ありがとうございました。


    ・コボルトスキー３０３ 様
    　各要素ごとに、ご指導いただきありがとうございました。
    　とにかく申し訳ありませんでした。精進します。

    　感想、ありがとうございました。


    ・一路マヤ 様
    　ラ研伝説の作者様から感想がいただけて、嬉しいです。

    ＞発掘調査についてはずぶの素人なのではないかと感じました。
    　　この世のすべてについて素人です。情報集めが不足していた様です。申し訳ありませんでした。

    ＞アメーバさんたちがなぜ人間の中で繁殖したのかよく分からない。
    ＞洪水で世界中に散らばらなかったのはなぜだろうか。
    　　裏設定として考えてあったのですが、疑問を持たれる様では失敗だったと思います。申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。


    ・茉莉花 様
    　投稿室での丁寧な感想を拝見いたしております。初めまして。
    　NHKスペシャルをご紹介いただき、ありがとうございます。偶然、録画してあったので早速拝見いたしました。とても参考になりました。

    ＞このアメーバが全世界を覆うのは何の目的か。
    ＞なぜ飛行機という手段を使ったのか。
    　　裏設定として考えてあったのですが、疑問を持たれる様では失敗だったと思います。
    　　それに、わずか13枚の作品について得意気に裏設定を語るというのも野暮だと思います。
    　　申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。



    E-Mail pass
2017年01月21日 18時48分17秒
 作者レス
  • 東湖 様、ナマケモノ 様、不破蓮灰人 様、燕小太郎 様、Ｈｉｒｏ 様、キーゼルバッハ 様への返信です。

    ・東湖 様
    　楽しんでいただけたようで、ほっとしました。文献、ありがとうございました。

    ＞こういうお仕事とか実際にされた経験があるんでしょうか
    　　まったく無いのです。申し訳ありません。

    　感想、ありがとうございました。


    ・ナマケモノ 様
    　少々お久しぶりです。その節はありがとうございました。

    ＞本作は掌編で収めるよりかは長編にしたほうが面白くなりそうなお話だと思います。
    　　長編化には、かなりパーツが不足しているように思えますが、検討してみます。

    　感想、ありがとうございました。


    ・不破蓮灰人 様
    　「古の絵師」興味深く読ませていただきました。

    　古典名作である「遊星からの物体X」は少々意識しておりました。個人的には、誰がエイリアンか分らずに登場人物が疑心暗鬼になる所が良いのかなと思います。本作では、それを入れる余地がありませんでした。
    　裏設定はあるのですが極力語らない、という方針で作りました。
    　本作について、あれこれと想像していただけたのですね。
    　狙った通りに読んでいただけた様で、嬉しいかぎりです。

    　感想、ありがとうございました。


    ・燕小太郎 様
    　「まっすぐ（な線をひく）少女」面白かったです。つたない感想を書いて申し訳ありませんでした。
    　また感想制覇、おめでとうございます。

    ＞キャラクターで魅せるタイプのお話ではありません。
    　　なんか納得しました。合わない話で申し訳ありませんでした。
    　　感想をいただく度、ご指導いただいております。次回は、お褒めいただける様、精進します。

    　感想、ありがとうございました。


    ・Ｈｉｒｏ 様
    　時々お名前を投稿室で拝見しております。初めましてだと思います。

    ＞個人的にそれが楽しめたかというとそれほどでもなく、
    　尺の短さが良くなかったようです。申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。


    ・キーゼルバッハ 様
    　ちょっとお久しぶりです。「魔法使いはアトランティスから落ちてくる」での作者レス、ありがとうございました。
    　鼻血企画は現実に追われて参加できませんでした。申し訳ありませんでした。

    ＞個人的に非常に淡白といった印象でした。
    　　詳細に分析をしていただいたのですが、キャラクター性・ドラマ性ともに乏しい作品で申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。


    E-Mail pass
2017年01月21日 18時44分57秒
 作者レス
  • ハイ 様、上村夏樹 様、kinako 様、たぬき 様、たてばん 様、青出 様への返信です。


    ・ハイ 様
    　フォーラー・ネグラリア。良いですよね。

    ＞これだけ面白い設定なのに小さく折りたたまれた感じがあって、読後感が物足りなくてしょんぼりでした。
    　　小生の筆が遅いのが最大の問題です。申し訳ありませんでした。

    ＞過去に報告されたことのない新種とありますので、必ずしも水温２０以下の場所が安全とは限らないんじゃね？
    　　鋭いご指摘、ありがとうございます。この後、人類全滅の予定です。

    　感想、ありがとうございました。


    ・上村夏樹 様
    　　お久しぶりです。ほかのサイトで活躍中のようですね。一次通過、おめでとうございます。

    ＞文体と尺のせいか、ちょっとダイジェスト（あらすじ）っぽく感じてしまったので、そこが少しだけ気になりました。
    　　小生の筆が遅いのが最大の問題です。申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。


    ・kinako 様
    　楽しんでもらえた様で、ありがたいです。

    ＞同じ題材を膨らませて長編にすることもできますが、長編ですとこの緊迫感は出せないかなと思います。
    　　長編にしたいと思っておりましたが、おっしゃる通り、難しいかも知れませんね。

    ＞ノアの洪水はバベルの塔より前でしたっけ？
    　　小生もそれほど詳しくないんですが、バベルより前みたいですよ。

    　感想、ありがとうございました。


    ・たぬき 様
    　高く評価していただいて、ありがとうございます。

    ＞「小さな異能」と口で言わせるのは非常に違和感がありました。
    　　他の方への返信にも書きましたが、メタ表現を入れてみたかったのでした。申し訳ありません。

    ＞それと個人的には冒頭の手紙は普段の主人公が妻に当てた極当たり前の文章(と感じるがどこかおかしい)の方が好きです。
    　　そのアイデア、いいですね。改稿の際には是非、検討させていただきます。

    　感想、ありがとうございました。


    ・たてばん 様
    　構成をお褒めいただき、ありがとうございます。

    ＞誰が異能を使ってもいいですが、これは小さな異能とは少し違うと思いました。
    　　（サイズが）小さい異能。というつもりでしたが、うまくお伝えできず申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。


    ・青出 様
    　ちょっとお久しぶりです。いつも詳細な感想を書かれておられて、見習わなくてはと思います。
    　書いている時は、キャラクター設定表が邪魔だと感じるという、初めての実感をさせていただきました。
    　キャラクターとドラマを重視される青出様には不評な作品になってしまいました。申し訳ないです。

    　感想、ありがとうございました。


    E-Mail pass
2017年01月21日 18時42分39秒
 作者レス
  • たかセカンド 様、bigtemple00 様、ゆーぢ 様、筋肉バッカ 様、コーフィ赤城 様、w 様への返信です。


    ・たかセカンド 様
    　最初に感想を付けて下さって、とてもほっとしました。

    ＞文章は割と、淡々な印象でいくつか危機的な状況に陥る場面はありながら、あまり緊張感は伝わってきませんでした。
    　　内容に合わせてみたのですが、上手に行かなかったようです。申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。


    ・bigtemple00 様
    　上手いと言っていただいて嬉しかったです。

    ＞私は、そのアメーバは、当時のシンアル人の意志を何らかの形で引き継いだ新種だと、勝手に解釈しています。
    　　ここで裏設定を語るのも野暮ですし、うまく伝える事ができなかったのは小生の力不足であったと反省する次第です。
    　　とはいえ、読者に空想する余地があったという事で、小生としては嬉しく思います。

    　感想、ありがとうございました。


    ・ゆーぢ 様
    　ラ研伝説の作者様から感想をいただいて、舞い上がる気持です。
    　しかも40点なんて、初めていただきました。

    ＞パライブとか玩具修理者とかそっち系のサスペンスサイエンスホラーって感じですね。
    　　やはりパラサイト・イブは意識しました。あれも小さな異能と言えると思いますし。

    ＞アメーバ型の生命体が
    　　「晴れた日には」ですね。小生の大好きな作品です。
    　　まったく方向性の違う話ですから、気になさらなくて良いと思いますけど。

    　感想、ありがとうございました。


    ・筋肉バッカ 様
    　準優勝、おめでとうございます。
    　小生としては、暗い本作よりも「セクシーシューター」の方がラノベらしくて良いと思います。

    ＞余計な描写を排し全編淡々と事実を語っているようなお話で、今作はそれが良かったのかなと思いつつ、少し物足りなく感じたのも事実です。
    　　短くまとめるための書き方でしたが、失敗だったようです。申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。


    ・コーフィ赤城 様
    　サンミリガン、面白かったです。

    ＞気になったところといえば、科学者の言った、小さな異能、というセリフがちょっとこじ付け気味だったかな
    　　あのセリフはメタを入れたくて使いました。読者様と企画運営様にむかって話しております。
    　　違和感があるようなら失敗でした。申し訳ありませんでした。

    　感想、ありがとうございました。


    ・w 様
    　企画のたびに、いつも丁寧な感想を書かれておられますね。見習いたいです。

    ＞今回の企画出展作に一通り目を通して、本作品が頭一つ抜け出ていたという個人的印象です。
    　　企画には何度か参加させていただいておりますが「オススメ掲示板」で紹介されたのは初めてです。
    　　悲願を叶えて下さって、とても嬉しく思いました。

    　感想、ありがとうございました。


    E-Mail pass
2017年01月18日 17時49分44秒
 作者レス
  • 　作者の羽田です。

    　主催のミチル様、冬企画運営の皆様、そして感想をお寄せ下さった皆様に感謝を送りたいと思います。
    　本当にありがとうございました。
    　正直なところ、今回の結果に非常に困惑しております。そして毎度の事ですが、ここに何を書けばいいのか悩みます。

    　テーマの発表以後、あれこれと考えてはみたのですが、直前までまとめる事ができませんでした。
    　それでも参加したかったので、テーマの解釈をひねって「作品のサイズ」と「異能を使うもののサイズ」が「小さい」という方向で考えました。
    　短くまとめるために、知っている技法をこれでもかと使ってあります。その結果、ヒロインいない、心情表現もないという作品になりました。
    　自己評価としては「ラノベじゃないよね」と言われるかなと思っておりました。爆死も十分考えられるなと。

    　結果としては、予想に反して好意的な感想を数多くいただく事になりました。
    　ありがたいやら、申し訳ないやらで悶えながら企画期間を過しておりました。

    　個々の感想には、返信をしたいと思っております。気長にお待ちください。
    　それでは重ね重ね、ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年01月15日 23時14分28秒
 +30点
  • 作者の方へ

    茉莉花です。
    作品拝読しました。

    完成されたホラーでしたね。
    一にして全、という感じのアメーバの存在がやけにリアルで引き込まれました。

    疑問だったのが二点

    １　このアメーバが全世界を覆うのは何の目的か。
    つまり、言語や思考を一つにすることでこのアメーバはどんな世界をつくろうとしていたのか、ということです。
    ここら辺を深掘りしていくとより恐怖度が増すのではないかなと思いました。

    ２　なぜ飛行機という手段を使ったのか。
    早い話が、そこに存在している昆虫や鳥に寄生してもいくつか宿主を変えれば世界中に拡散していくのではないか、と思ったのです。その過程で人間に寄生することは十分可能なのにな、と。そうやって人間に寄生した段階で統一言語・統一思考を展開させればいいのかも？
    なぜわざわざ人間を待つようにして、寄生したんだろうと思いました。

    寄生虫を扱ったバイオホラーでは筒井哲也さんの漫画『マンホール』が思い浮かびましたが、テレパシーを使って一つの世界を作り上げるという視座は新しかったなと感じています。

    淡淡とした語り口で、全体的にもう少し枚数がほしいなとも思いましたが、ホラーとしての完成度は高かったなと感じています。よい作品をありがとうございました。

    それでは執筆お疲れ様でした。

    （※2017/1/14にNHKで放送されたNHKスペシャル MEGA CRISIS　巨大危機3「ウイルス 大感染時代」が非常に興味深かったです。ご参考までに）

    E-Mail pass
2017年01月15日 21時25分20秒
 +20点

  • 　こんにちは、一路マヤことmayaと申します。
    　ラ研では珍しいハードSFで、しかもショートショート。星新一さんや都筑道夫さんの作風を思い出します。なかなかの力作かつ良作だったのではないでしょうか。

    　すでに多くの感想もついており、皆さんが高評価をしている為、わたしはあえて疑問に思った点を中心に取り上げて、簡単な感想に代えさせて頂きます。ご了承ください――


    ・発掘調査の描写がわりといい加減に見えました。

    　もしかしたら、作者さんは地質調査についてはかじったことがあっても、発掘調査についてはずぶの素人なのではないかと感じました。というのも、「地中ソナー」という留保はありつつも、遺構に届いているにも関わらず、重機を使って発掘しているシーンがあったからです。一般的に重機を使うのはあくまでも表層もしくは表土であって、作中の描写では発掘調査というよりも、地質のボーリング調査に近い印象を受けました。もっとも、御作は「シナル国」という架空の国家を舞台にしていることもあり、このソナーも重機も架空の超精密機器なのやもしれませんが……


    ・アメーバさんたちがなぜ人間の中で繁殖したのかよく分からない。

    　という書き方をすると誤解のもとになりそうで恐縮なのですが……このアメーバさんたちはもともと地下水中にいたということで、大型アメーバの一種なのだと推測でき、人の粘液などでも繁殖するタイプで、一度地下水に触れてしまった人間（＝作中では作業員とサポートしていた軍人）の中に寄生し、なおかつその人間も支配するという凶悪な微生物だということはきちんと書かれています。だとしたら、一つだけ、当然の疑問が浮かびます。なぜ、このアメーバは人間にのみ寄生したのでしょうか？　地中を蠢く他の細菌や昆虫など、他にも生物はたくさんいるはずなのに？　その点はもっと明確に書き込んでいい設定なんじゃないかなと思いました。


    ・洪水で世界中に散らばらなかったのはなぜだろうか。

    　これはごくごくシンプルに感じた疑問です。創世記の記述にあった通りなら、洪水を受けてバベルの塔が崩壊したのと同時に、世界中に散らばっていったように思えます。一方の人間はというと、逞しくも、異なる言語や文化と一緒に散らばっていったというのに。なぜ、アメーバさんたちだけ都合良く、バビロンの地中にとじこめられたのでしょうか。


    ・あと、ドラマが若干弱く感じます。

    　都筑道夫さんの言葉を借りるならば、ショートショートはアイデアとオチが全てということなので、この短さの作品にドラマまで求めるのは欲張りなのかもしれません。ただ、冒頭と終盤に出てくるヒトミさんについてはやはり蛇足に感じられました。そもそも、ヒトミさんが何者なのかも分かりませんし（娘？　恋人？　奥さん？　あるいはペットの名前？）、かっちりと作り込んだ本編部分に比すると、読者の想像の余地を残し過ぎていてバランスが非常に悪いです。


    ―――――


    　何と言うか、難癖ばかりつけているような感じで大変申し訳ないのですが、作品そのものはとても面白かったですし、皆さんが高い評価をしているのもうなずけます。
    　ただ、ドラマが中心にあるというよりは、アイデアと設定で読ませる作品ですから、前者を好む読者さんにはなかなか届きづらいのかもしれません。逆に、わたしみたいに「バベルの塔」というとすぐにテッド・チャンの短編を思い出すようなSF好きの読者にとっては、もうちょっと細かく描いてくれてもいいのになあ、という印象だったようにも見えます。
    　つまるところ、たった十三枚でなく、ドラマと設定の細かさを併せたショートストーリー、あるいは野心ていなノベラでも良かったし、その方がこの作者さんの地力もよくよく見えたのではないか、と思います。

    　何はともあれ、面白い作品をありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年01月15日 21時06分33秒
 +10点
  • こんばんは。「バベルからの手紙」を読了しましたので感想を置いておきます。
    正直言って読むのに多少苦労しました。地中ソナーやＭＲＩに説明があるのに、「原理主義者」や「聖塔（ジッグラト）」など説明が必要そうな用語に説明がなかったので、「原理主義者」ってなに？「聖塔」ってなに？　って感じでした。
    ひょっとするとヒトミは主人公と同等程度の知識を持っているのでそういう説明を省いたのでしょうか？　しかしそれだとバベルの塔に説明を入れる必要がなく、よくわかりませんね。

    内容も頷けない点がいくつかありました。
    緊急性のあるメッセージなら、かくかくこういう危機が迫っているから早く北海道へ逃げてくれとまず結論を出してメールを送り、その後詳細をもう一度メールで送るものではないでしょうか。メールを打っている最中に自身に異変が起こるかもしれないし、用件だけをとりあえず手短に送った方が、ヒトミは逃げるための行動をその分早めに取れるからです。
    すくなくともスパイスの香りがどうとだとか、族長から反対されたなどは書き込まないと思います。それは必要性のある内容ではないですね。
    ひょっとするとメールを送っている時には、すでに脳細胞がアメーバの侵入を許して、理知的な行動が取れずにいたのでしょうか。
    また飛行機を操って世界中へ飛べるなら、日干し煉瓦を築いてまでバベルの塔を再び建設するのか、なぜ空港を炎上させる必要があったのか、など細かい点で気になる所がありました。

    色々とネガティブな意見を並べて申し訳ありません。
    本作はどちらかといえば世界崩壊の前日談のようなもので、バイオハザードが起こる直前のストーリーをドキュメンタリーのタッチで事件を追っていく様は、緊迫感があり読み応えのあるものでした。しかしホツレや粗が多く見られ、その点ではもったいないと感じずにいられませんでした。

    E-Mail pass
2017年01月15日 20時24分37秒
 +10点
  • 冬企画の執筆、お疲れ様でした。
    御作を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。

    面白かったです。
    微生物や細菌などによって脳が支配されてしまう現象って、
    つい某ゲームを思い出してしまいました。
    恐いですね。


    ＞「ええ。その通りです。小さな異能と言えるでしょう」

    テーマの『小さな異能』については、
    大変申し訳ありませんが、ちょっと無理やりな感じがしてしまいました。
    アメーバのことを指すなら『小さな異生物』、
    洗脳された人々を指すなら『暴走する異能』、という感じかもしれませんね。

    一番不思議だったのは、穴に落ちた人々がなぜ隔離されなかったかということです。
    こんな特殊な微生物でなくても、人類にとって未知の生物がいる可能性は考えられ、
    真っ先に、この四人は隔離されるような気もします。


    ＞この場所は携帯電話の電波は届かない。軍の装備する衛星通信だけが頼りだ。

    時代設定が十数年以上前のような感じがしました。
    これだけスマホが普及した現在では、夜の作業員の楽しみの一つはスマホになっていると思われ、
    真っ先に、衛星通信を用いたWI-FI網がキャンプに設置されると思います。

    でも、逆にそういう設定の方が恐いかもしれませんね。
    このアメーバは意志を伝える電磁波を発生させられるとのこと。
    WI-FI網を利用して、世界中のアメーバと通信して、
    突然異変を起こさせるかもしれません。
    あっという間に、世界中に広がってしまいそうです。
    でもそんなことができたら、わざわざバベルの塔を作る必要はなくなるので、
    アメーバ自身も、電磁波を使えることに自己矛盾を感じてしまうかもしれませんね。

    いろいろと書いてしまいましたが、短いながらも恐い作品でした。
    今後のご活躍を期待しています。

    E-Mail pass
2017年01月15日 16時03分56秒
 +10点
  • 　新年明けましておめでとうございます！
    　キーゼルバッハと申します。読まさせていただきましたので感想を。
    　

    （キャラ）
    　
    　　僕

    　　：考古学者でこの物語の主人公。
    　　　バベルの塔を探しに行くといって、三ヶ月前
    　　　シナルへと旅立った。そこで、バベルの塔の
    　　　遺跡跡を見つけ、発掘研究することになる。
    　　　しかし、発掘作業中に、地面が崩れ、大きな
    　　　空洞に貯まる水の中に落ちてしまう。
    　　　そこから始まる異変、一緒に落ちた作業員の
    　　　おかしな行動と異常。アメーバによって侵さ
    　　　れていく人たち、主人公も徐々に侵され正気
    　　　を保てなくなっていく。その中、恋人？　で
    　　　あるヒトミにメールを最後の力を振り絞って
    　　　書き始めた。
    　　　物語は主人公である『僕』の一人称で終始
    　　　語られるのですが、淡々とした口調からは、
    　　　危機的状況であるのにどこか他人事のよう
    　　　な冷静さを感じました。


    　ヒトミ

    　　：主人公、『僕』の恋人？
    　　　年齢や容姿などの個人的な描写は書かれていない
    　　　ので推測することしか出来ないのですが、
    　　　実家が北海道にあると主人公の『僕』によって
    　　　語られています。
    　　　ただ、ヒトミがどういう人物かが殆ど分からない
    　　　ので、主人公が命をかけてまで送ったメールの
    　　　重要性が薄くなってしまっているように、個人的
    　　　に感じました。ヒトミの描写がもう少しあると、
    　　　主人公が命をかけてメールをヒトミに送ることに
    　　　もっと説得力が出るのかな？　と個人的に思い
    　　　ました。



    （文章）

    　文章は、スラスラと読みやすく、最後まで一気に
    　読むことが出来ました。また、バベルの塔になぞ
    　らえた伏線、洪水などが上手く散りばめられていた
    　と思います。
    　ただ、主人公の語り口が淡々としているので、心理
    　的な緩急、危機による切迫感などが希薄であると、
    　個人的に感じました。もう少し、ホラーの醍醐味で
    　あるハラハラとドキドキや、アメーバという目に
    　見えない恐怖を感じたかったと、個人的に思いました。

    （テーマ）

    　テーマである『小さな異能』については、殆どの
    　方が、『人』に異能を持たせているのに対して、
    　御作では、『アメーバ』に異能を持たせています。
    　これは、斬新な発想でオリジナリティに関しては
    　抜群に高く、またアメーバが持つ異能『テレパシー』
    　に関しても、『小さな異能』として十分テーマに
    　沿っていると思いました。

    （総評）

    　未知の遺跡等の発見から、得体の知れないものに襲われる
    　ホラーとしては『遊星からの物体X』や『エイリアン』
    　未知のウイルスや細菌感染ではゾンビものや、『アイ
    　アムレジェンド』などがありますが、御作においては
    　その始まりの冒頭における犠牲者視点の物語という
    　印象でした。そして、恋人を助けるために主人公が
    　必死になってメールを書いている所には個人的に哀愁
    　を感じました。ただ、ホラーとしては恐怖や生きたい
    　という必死さがあまり感じられず、個人的に非常に
    　淡白といった印象でした。
    　また、オチであるヒトミへ送るメールについても、
    　個人的に主人公の必死さをあまり感じることが出来ず、
    　そういった意味で、私にとっては感情移入がしずらい
    　といった印象でした。
    　


    それでは、小さな異能冬企画お疲れ様でした！　また機会がありましたら、読ませていただけると嬉しいです。

    キーゼルバッハでした。


    E-Mail pass
2017年01月15日 11時38分42秒
 +20点
  • ども、偏った読書歴と歪な感性を合わせもった駄目人間Ｈｉｒｏです。
    拝読させていただきましたので、拙いながらも感想らしきものを残させてもらおうと思います。


    　バベルの塔という有名かつ独特な意味合いを持つ固有名詞がクトゥルフ神話を思わせる怪奇的な作風と相性よく、それを十全に生かした作品が上手に執筆されていました。
    　ただ、とても上手く書けていると思う反面で、個人的にそれが楽しめたかというとそれほどでもなく、このあたりは趣向の問題だなぁ～と思います。
    　主人公が『人知の及ばぬ絶望的な恐怖』と遭遇し、翻弄され、それを手記という形で知人に送る……というのは、この手の怪奇ホラーの定型ではありますが、やはり主人公にはもっと絶望にあらがって欲しかったかなと。
    　もともとクトゥルフ神話をモチーフにした漫画などの二次創作物（日本製）は好きでも、ラブクラフトらが執筆した小説の方はまるで肌に合わないので、このあたりの好みも感想に影響してるかもしれません。
    　他、現状で読みやすい分量に納められていますが、個人的には作品に厚みを出すために、蛇足と呼ばれても分量を増やした方が短編小説としてのハッタリが利いて良いんじゃないかなぁと。
    　現状の分量だと掌編的な切れ味は良くても肌の上のほうしか切れておらず、状況描写や設定面の練られ方からしてもっと大きな傷を作れる土台があるように思われます。それらを活用するためにも、もうちょっと作品にボリュームをつけても良かったのではないかと。まぁ、これも趣向の問題ですが（爆


    このくらいでしょうか。
    なお、本感想らしきものは、偏り歪んだ感性の生き物が書いておりますので、鵜呑みにすると『一般ズレ』を起こす恐れがあります。
    なので、内容の取捨選択は慎重に行ってくださいますようお願いします。

    E-Mail pass
2017年01月14日 16時26分27秒
 +20点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    　拝読しましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　オススメにも上がっていたし、評判も良さそうなので読ませていただきましたが、そこまでとは思いませんでした。あるいは自分とは水が合わなかったのかもしれません。アメーバだけに。

    ＜良かったところ＞
    　手紙形式という物語の描き方は、独特の雰囲気を作り出していました。
    　文章も詰まることがなかったですし、確かな筆力をもった作者様なのだと思います。
    　構成もわかりやすく、バベルの塔というモチーフを生かした点も良かったと思います。作者様の技術の高さを感じました。
    　
    ＜気になった点＞
    　確かに上手いお話なのですが、やっぱり自分には面白さとしてぐっと来ないんですよね。その理由を考えてみて、いくつか思い当たりました。
    　まずエンディングが暗い。主人公がおそらく死ぬであろう終わり方でハッピーエンドではないため、読後感がスッキリしません。
    　次に、ストーリーや解釈に注視した描き方で、キャラクターで魅せるタイプのお話ではありません。手紙による文章ということもあってか、イマイチキャラクターから物語に没入することができませんでした。

    　今作を冒頭にした長編であれば、おそらくかなり印象が変わったと思います。手紙を受けとったヒトミを主人公にし、アメーバと人類存亡を賭けた戦いに挑む。ハリウッド映画にもなりそうなお話になりそうです。
    　ただ今作単品で見ると、どうしても面白さとして受け止めきれないように感じられました。

    ＜総評＞
    　雰囲気、描き方、モチーフなどから、かなり独自の色が強い作品だと思います。自分はキャラクターとストーリーをもっと見たかったですね。結果的に、求めていたものとは少し違うものを見たような歯がゆさを感じました。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。


    E-Mail pass
2017年01月14日 01時25分29秒
 +20点
  • おぉ、旧約聖書を題材にしたお話だということで読ませて頂きました。
    　凄く良かったです。バベルの塔の発見とそこに隠されたバベル建造の謎。もしかしたら、古代人たちはアメーバ―の支配から何らかの形で抜け出し、バベルの塔の話を後世に伝えたのかもしれませんね。
    　短いながらも設定がとても面白く最後まで楽しむことができるSF掌編でした。
    　ただ、本作は掌編で収めるよりかは長編にしたほうが面白くなりそうなお話だと思います。この設定を活かして、長編を書かれてはいかがでしょうか。
    　
    　
    　

    E-Mail pass
2017年01月13日 22時44分08秒
 +20点
  • なにこれ、面白い！！

    情報量、多いはずなのに分かりやすくて、すごいっす。

    こういうお仕事とか実際にされた経験があるんでしょうか……
    しかし、だとしたら「専門性のある仕事を分かりやすく、素人に説明する」というのはとても難しいことですし、仕事でしてない分野を調べて書く、というのもこれまた難しいと思うのです。

    今回は、本当にいい掌編が多いですね。
    見事なショートショートだと思います。

    ＞「まだ詳しい事はわかっていないのですが、どうもこのアメーバは我々の知らない方法で、お互いに連絡し合っているらしいのです」
    ・X－信号系！
    からのボンハン学説！http://ci.nii.ac.jp/naid/110001255549からも推測するに、私も、微生物は未知の情報伝達経路を持っていると常々ですね……！

    微生物から人間へ至る進化の過程で、この経路は退化していったのか、それとも進化したのか……

    いやー、パンデミックしちゃいましたね。
    人類は、この先、生き残ることはできるんでしょうか……

    実のない感想ですが、これで！
    では！
    また！

    E-Mail pass
2017年01月13日 00時39分35秒
 +10点
  • 　こんにちは。『バベルからの手紙』を興味深く拝読しました。個人的に感じた点を述べさせていただこうと思います。

    【キャラクター】ひとりの語り手による体験記風の作品で、ストーリーを魅せるのに十分なキャラ設定だったのではないかと思います。ただ、ものすごく細かいところですが、語り手と仕事仲間の人たちとの関係性が気になりました。淡々と惨劇を語る様子が少し無機質すぎるように感じるというか、妻にはなんとしても逃げるように伝えるところから、主人公は優しい人物なんだろうなと感じるので、語りかたに少しギャップを感じてしまいました。親しくはないにしても、一緒の現場で働いていた人たちが死んでいく様子に、大げさでなくともいいですが、動揺する描写があったほうが、私はリアリティが出るかなあと思いました。たとえば「泥まみれの二人の作業を止めさせるには、縄で縛り上げるしか方法がなかった。」のところを「泥まみれの二人の作業を止めさせるには、かわいそうだが縄で縛り上げるしか方法がなかった。」とするだけで主人公の性格が違ってくると思います。もしくは、他人にはあまり心を動かされないキャラをはっきり打ち出すというやりかたもあるかなと思いました。まとめると、キャラの一貫性が気になったということです。

    【ストーリー】アイデアＳＦ小説といった趣向と読み取りました。バベルの塔以前の統一言語が実は寄生アメーバだった、というアイデアには感服しました。
    　ただ、もう少し前半に動きが欲しかったかな、とも思いました。せっかく中東の遺跡発掘現場というエキゾチックな舞台を設定してあるので、もっと現場の空気や作業員たちの様子などを丁寧に描写して、雰囲気を高めていってもよかったのかなと思います。「日乾しレンガ」や「ジッグラト」など興味深い単語が出て来るのですが、ストーリーとしては説明だけで進んでいくので、前半部分は少し読み進めるのに苦労しました。
    　また、全体が手紙文で妻に語りかける内容になっていますが、妻もストーリーに絡めると、もっと物語に厚みが増すのではないでしょうか。たとえば、「数年前に原理主義者たちの暴力が、古代文明が栄えたメソポタミアで吹き荒れたのは君も知っているとおりだ。」などという語りかけ部分で、なんとなく妻の人物像が浮かび（国際情勢に詳しい人なのかな？など）、ストーリーにつながってくることを期待するのですが、ここで途切れてしまい残念でした。
    　それから、せっかくバベルの塔を出したので、聖書を暗示させるような要素があっても面白いかなと思います。まとめると、アイデアとしては素晴らしいので、それを活かすストーリーを厚くするとさらに魅力が増すのではないかと思いました。長編にしても映えるストーリーなのかもしれませんね。

    【設定】この作品の魅力はなんといってもアメーバの設定ですね。一番好きなところは、「このアメーバは独立した脳細胞だ。互いに連絡を取りあって、ネットワークを形成する。」という部分です。こういう壮大な設定、大好きなのでグッときました。

    【文章】読みやすく、巧みな文章でした。手紙文であるところをもっと活かせるとよかったのではないかと思います。冒頭と結末の語りかけ部分以外は、普通の小説のような形態でしたので、中身にも手紙らしい工夫があればさらによかったと思います。

    【構成】発端→異変→説明と、すっきりしてわかりやすい構成だったと思います。作者さまのやりたいこと、伝えたいことが十分に伝わってきました。

    　思いこみや間違い等多々あると思います。なにとぞご容赦願います。
    　読ませていただいてありがとうございました。よいお年を！

    E-Mail pass
2017年01月12日 20時19分07秒
 +30点
  • こんばんは、拝読させていただいたので感想を残したいと思います。

    この枚数でこの読み応えのある作品に仕上げたのは凄いと思いました。
    事件に巻き込まれている現在進行形なのにメールを使うことで過去に話を戻しているので、そういう点でも何があったのか物語に引き込まれる構成だったと思います。

    これは個人的な考えなのですが、テレパシーって小さい異能なのかな？　と思いました。
    新種のアメーバがテレパシーを使っているんだから、『世紀の大発見だ！』って大はしゃぎするのが普通じゃないのかなと思いました。
    しかも、このアメーバは人間のこと操りますし。
    誰が異能を使ってもいいですが、これは小さな異能とは少し違うと思いました。

    読み違いや勘違いがあったらすみません。
    では、失礼します。

    E-Mail pass
2017年01月12日 17時52分40秒
 +40点
  • こんばんは。たぬきです。
    静かな恐怖が書かれている作品とマッチした落ち着きのある文章が好みで、話の展開もホラー映画みたいで好きでした。
    生水＆古代遺跡と来れば細菌か呪い、という定番を感染拡大系ホラーと和ホラーちっくな意味深ENDに繋げる王道で、中盤の「アメーバが意志を持って人間をのっとるために古代遺跡を建造させた」というSFっぽさもあり、非常に魅力的でした。有名どころの殺人アメーバを絡めた飲み込みやすい状況展開が良かったですが「小さな異能」と口で言わせるのは非常に違和感がありました。(ここは「細菌が異能を持つ設定」というだけで十分条件は満たせると思いますので、あえて文面として入れないほうがいいと思います)
    それと個人的には冒頭の手紙は普段の主人公が妻に当てた極当たり前の文章(と感じるがどこかおかしい)の方が好きです。オチに辿り着いてちょっとだけ「ああそれでこの手紙か」ってなったので、もう少しぞっとする方が好みかも。

    E-Mail pass
2017年01月10日 20時48分09秒
 +40点
  • kinakoと申します。拝読させていただきました。

    とても面白かったです。
    一気に読み終えてしまいました。
    淡々とした文体がとても効果的だったと思います。
    書き出しはややノスタルジックに。その後すぐに考古学を題材とした冒険譚テイストに変わったと思いきや、SFホラーへ……。読み手を作品世界は引っ張り込む手法がお見事でした。
    貴志祐介の作品をギュッと凝縮したような、そんな読後の満足感があります。

    同じ題材を膨らませて長編にすることもできますが、長編ですとこの緊迫感は出せないかなと思います。
    短編だからこそのインパクトですね。

    前回の計画を頓挫させたのはノアの洪水かな、そうだったら面白いなと思ったんですが、ノアの洪水はバベルの塔より前でしたっけ？ 間違っていたらすみません。

    良作に出会えて嬉しかったです。
    ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年01月08日 19時52分10秒
 +20点
  • 上村夏樹と申します。
    楽しく読ませていただきました。

    テレパシー能力のある知的アメーバ、バベルの塔、そして世界へ……物語のスケールの大きさ、そして興味をひかれる濃い設定が光る一作だったと思います。
    ホラーテイストのお話ですが、設定にばかり目がいって、「なんかすげぇ世界観……」と終始楽しませていただきました。バベルの塔やアメーバ等のネタの足し算、掘り下げ。すごくよかったです。

    ただ、文体と尺のせいか、ちょっとダイジェスト（あらすじ）っぽく感じてしまったので、そこが少しだけ気になりました。

    楽しい時間をありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年01月05日 21時28分57秒
 +10点
  • あけましておめでとうございます。
    『バベルからの手紙』拝見いたしましたので、感想を置いていきます。


    ＞「原発性アメーバ性髄膜脳炎」
    ＞「通常は、フォーラー・ネグラリアという種類の病原性アメーバが原因です。水温が二十度以上の川や沼で繁殖し、そこで泳いだりすると、人体へ侵入します。今回検出されたアメーバは、過去に報告された事のない新種のものでした」


    ●やー、いいですよね！　フォーラー・ネグラリア！　これを見た瞬間、俄然テンションが上がりました。不定形生物はロマンです。
    しかもそれにテレパシー能力があるとか素晴らしい設定でした。


    しかし、いかんせん枚数が……。
    これだけ面白い設定なのに小さく折りたたまれた感じがあって、読後感が物足りなくてしょんぼりでした。
    まだまだ規定枚数には余裕があるので、もっと話を広げて欲しかったですね。その点が非常に残念でした。メール形式で淡々と話が進むのも臨場感を失わせていて、その点もマイナスだったかもしれません。


    なお、ちょっとだけ突っ込ませていただきますと。

    ＞「通常は、フォーラー・ネグラリアという種類の病原性アメーバが原因です。水温が二十度以上の川や沼で繁殖し、そこで泳いだりすると、人体へ侵入します。今回検出されたアメーバは、過去に報告された事のない新種のものでした」

    ●過去に報告されたことのない新種とありますので、必ずしも水温２０以下の場所が安全とは限らないんじゃね？　と。いえ、もっと言えば人間を操ってるわけですから、別に北海道とか関係なく人体を乗り継ぐとか、浴槽、温水プールとかを利用する場合もあるんじゃないかと。
    重箱の隅つつきですが、一応。


    では、そんなところで。
    執筆お疲れさまでした！

    E-Mail pass
2017年01月03日 22時45分47秒
 +40点
  • こんにちは。
    『バベルからの手紙』読みましたので、感想です。


    この作品は良い。
    今回の企画出展作に一通り目を通して、本作品が頭一つ抜け出ていたという個人的印象です。

    感想内容は、オススメ掲示板に書いたことの繰り返しになるのですが。
    タイトルがやや地味かな、というのは最初に感じました。
    枚数が少なくて読みやすいのにもかかわらず、４０枚５０枚くらいの作品と較べても全く遜色のない読み応えがあり、中身も盛りだくさんに感じました。
    バベルの塔のような歴史ネタ、殺人アメーバーのような科学ネタもふんだんに使い、それらをきちんと一つにまとめあげている。
    一つの言語、という謎も、良い解釈の答えを提示していますし。
    冒頭の手紙とか生水とか、細かな伏線もこの短い中でうまく回収させているのも良かったです。
    全体的に抑え気味の文体によって淡々と語る方式も、ホラー調の本作品にマッチしていたと思います。
    下の感想にもあるように、さすがにある程度スケールの大きなネタであるので、もっと長い尺でじっくり読みたかったという部分はあります。が、それ以外欠点らしい欠点が特に無かったというのが正直なところです。

    簡単ですが、感想は以上です。
    企画参加おつかれさまでした。

    E-Mail pass
2017年01月03日 19時15分44秒
 +20点
  • 　赤城と申します。拝読させて頂きましたので、感想を残させていただきます。
    　まずこの企画でクトゥルフ神話調の作品が出てきたことに少し驚いています。小さな異能、という（あくまで個人的な見方ですが）柔らかい響きのお題から、背筋の寒くなるコズミックホラーを扱った作品をお書きになった作者様の感性にまずお見事と言わせていただきます。そのような仄暗い雰囲気と、ストーリーも原稿用紙で13枚という短さながら、上手くまとまっている良作であると感じました。気になったところといえば、科学者の言った、小さな異能、というセリフがちょっとこじ付け気味だったかな、というところとか、そうしたこまごまとしたところでしょうか・・・
    　まとまりのない感想で申し訳ありません。執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2017年01月02日 12時42分54秒
 +10点
  • こんにちわ、筋肉バッカと申します。
    読ませていただきましたので感想を。

    冒頭からラストの一文に繋げる流れは良かったなと思います。
    余計な描写を排し全編淡々と事実を語っているようなお話で、今作はそれが良かったのかなと思いつつ、少し物足りなく感じたのも事実です。

    以上、個人的な感想になります。
    失礼します。

    E-Mail pass
2017年01月01日 20時51分12秒
 +40点
  • かっけぇ……。
    読後まずそう思いました。
    何というか、迫力のあってカッコいい作品。
    パライブとか玩具修理者とかそっち系のサスペンスサイエンスホラーって感じですね。
    アメーバ型の生命体がテレパシー能力を持っていて云々というお話は僕も前に書いたことがありますが、なんというかこんなにしびれるような世界観を演出することはできなかったしそう言う発想もなかったのですごくドキドキして驚きとともに楽しませていただきました。
    最後の結末まで含めて、はっと胸の中を掴まれたような、ドキッとする空気が作品を貫いており、良かったです。
    楽しい作品をありがとうございました。執筆お疲れ様。これからもがんばってください。
    あと、あけましておめでとうございます。

    E-Mail pass
2017年01月01日 15時15分57秒
 +10点
  • 初めまして。bigtemple00と申します。
    以下は、素人の拙い感想です。

    冒頭の、メール形式と明かす部分で生水と聞いてから、緊張しっぱなしでした。
    最後まで文章のテンションが変わることなく淡々と進む物語が、リアルなメールのやり取りらしさを醸し出していました。
    パンデミックみたいなやつかなー、と薄々感じてはいたのですが、人間の脳をジャックし、テレパシーを扱う赤痢アメーバみたいなやつだとは思いませんでした。
    しかもそれをバベルの塔の伝説に絡めたのは上手いと思いました。

    私は、そのアメーバは、当時のシンアル人の意志を何らかの形で引き継いだ新種だと、勝手に解釈しています。これが正しければ、世界中に拡散せず、感染者がバベルの塔跡地に一挙に集結し、建設を始めなければ矛盾が起こりませんか？それとも、先に、多様化した言語を、テレパシーで一つに統一する狙いがあるのでしょうか。
    違ったらすみません。

    つまり、私は、シーズン7ぐらいまで続いたアメリカのドラマのような小説を書ける、作者さんを尊敬します。
    次回も楽しみにしています。

    E-Mail pass
2017年01月01日 00時18分13秒
 +20点
  • こんばんは。
    「バベルからの手紙」を読ませていただきましたので、感想を残させていただきます。

    バベルの塔は何となく、こういうものかなーと言う知識しかなかったため、こちらの作品でよく知ることができました。
    文章は割と、淡々な印象でいくつか危機的な状況に陥る場面はありながら、あまり緊張感は伝わってきませんでした。

    ただ、物語の壮大さや、濃度は非常に濃くぐいぐいと読ませる力は素晴らしいと感じました。
    この少ない枚数でしっかりとまとめているのは、単純に素晴らしくとても力量のある作者様ではないかと感じます。

    ただ、この話はゆっくりじっくり読ませていただきたい話かと思います。
    出来ることなら、今企画の上限いっぱいの枚数で読みたかった作品でした。

    読ませていただきありがとうございました。

    E-Mail pass
合計 21人 450点

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