キャッチコピー集 |
Rev.01 枚数: 8 枚( 2,956 文字) |
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本企画に参加してくださった皆様に、多大なる感謝を申し上げます! 閲覧や応援やご支援くださった皆様に、敬意を表します! まずはお疲れ様でした♪ いよいよ感想投稿期間となりました。 運営からは、キャッチコピー集を公開させていただきます。 何を読むか迷った時、とりあえずどんな作品が集まっているのか知りたい時などにお役に立てると幸いです☆ --以下、キャッチコピー集-- ◇作品タイトル:ラッキー・スター ◆キャッチコピー:星を拾った。三つの願いをかなえてくれるラッキー・スターなのだそうだ。 ~書き出し~ ※本作品はフィクションです。 《三つの願い その1》 高校からの帰り道で星を拾った。三つの願いをかなえてくれるラッキー・スターなのだそうだ。 その日の夜に最初の願いをしてみた。 『ボクの想いが同級生の宮谷明子さんに届きますように!』 その夜はとても良く眠れた。 翌日は晴天だった。良い気分で登校した。 校門の手前で宮谷さんに声を掛けられた。ボクを待っていたようだ。 「山本君、昼休みに体育館の裏に来てくれない?」 ◇作品タイトル:星を描く ◆キャッチコピー:遠ざかる星の輝きは今も変わらず。 ~書き出し~ 誰にでも出来ることを出来ない奴が嫌いだ。 良い歳して靴紐が結べないだとか、箸をきちんと持てないだとか、簡単な漢字に書けないものがあまりにも多いだとか、そういうことだ。 誰にだって欠点があることは分かる。だがどうしてそれを放置するのか? 普段から少し努力して、出来ないと分かったらすぐに克服する習慣を付けていれば良い。靴紐なんて少し親にでも聞けば結び方を教えて貰えるだろうし、箸の持ち方だって練習すれば一日足らずで習得できるだろう。漢字に至っては、日ごろの授業でノートをひらがなで取っているとかでない限り、書けない字なんてそうそう残るようには思えない。 ◇作品タイトル:ダーク・スター ◆キャッチコピー:連星のうち、暗くて見えない星をダーク・スターと呼ぶそうね。 ~書き出し~ 俺の名は黒川真樹、17歳だ。地上に堕ちた元守護天使で、今は高校に通わされている。 いつものように高校の部活をさぼって街をぶらついていたら、同じクラスの新井星香が絡まれているのに出くわした。路上ライブをしていたようだ。相手はいかにも軽薄そうな若い男が二人だった。 「こんなところで歌っていたら腹が減るだろう? うまい店を知ってるから一緒においでよ」 少し離れた所に乗用車が停車している。運転席の男は笑みを浮かべ獲物を見定めるような目でその様子をながめている。 三人とも俺より年上だが、ケンカ慣れした様子がない。殴り合いになっても負けることはなさそうだ。 ◇作品タイトル:凶星 ◆キャッチコピー:凶星が夜空に現われる時、禍事が世にはびこるという。 ~書き出し~ <化け猫> 古来から猫は年月を経ると化けると言われている。化け猫になると、尾が二股に分かれるので、猫又とも呼ばれる。 その性格は、陰険で凶悪。周囲に呪いを放ち、災いを引き寄せると言われている。 動物王国では『幻獣』、本来は存在しないはずの生き物に分類される。生物災害特級に指定されている。 動物王国の住宅地の一画に、ブラック・パンサーの暮らす家があった。 まだ午前中なのにもかかわらず、風呂場から声が聞こえる。化け猫の声だった。 ◇作品タイトル:ケツァルコアトル 帝都に降臨 ◆キャッチコピー:偉大なケツァルコアトル神が雷の擬神化にすぎないだと? ~書き出し~ これは太平洋戦争で大日本帝国が勝利した歴史線上での物語。 帝都にある原子力研究所の所長室で軍服姿の若者が敬礼をした。 「自分は帝都防衛隊の重装ヘリコプター部隊で隊長を拝命している石崎護(いしざき まもる)であります。本日は原子力研究所所長の松戸満月様にお客様をお連れいたしました!」 軍人は融通が利かないから好きになれないな、と私は思った。念のため心を読まれないようにしかめっ面を保つ努力をしておく。 客は若い女性だった。 「帝都新聞で記者をしている早川弓子です。本日は訪問取材をご許可いただきありがとうございました」 ◇作品タイトル:適者生存 ◆キャッチコピー:この世界の根本原理は弱肉強食だ。 ~書き出し~ ※この物語はフィクションです。 俺は人を呪い殺すことができるらしい。 俺が初めて人を呪い殺したのは高校生の時だった。その時には呪いなんてまったく考えてなかった。 クラスに虐められてる奴がいた。ちょっと見てくれの良い顔をしてたから嫉妬されたのだろう。周り中から嫌がらせを受けていた。 それなのに、そいつはいつも薄ら笑いを浮かべてた。 構ってもらえるのが嬉しいのだろう。そう思って、俺もちょっとだけからかってみた。 ◇作品タイトル:経済予測は当たらない ◆キャッチコピー:経済予測は、当たらないままでいい。 ~書き出し~ 僕——藤山創(ふじやま そう)は職場の一室で、PCモニターを前に独り頷いた。 今日、二〇二五年五月八日は、記念すべき日になる。「ちゃんと動くだろうか」という不安と、少しの期待に胸を膨らませながらシミュレータの設定を完了した。 計算を実行する。 「よし。エラーは出てないな」 誰もまだ結果を知らない瞬間、これが一番楽しい。 僕が勤めている研究所は先端ITに関する研究を専門に行っていて、その内容は多岐にわたる。例えばAI・人工知能、IoT、サイバーセキュリティ、量子コンピューティングといったテクノロジーを日々弄りまわして追求している。こう聞くと一見凄そうに思えるだろうが、僕が普段している仕事は到底、華々しいものとは言えない。 ◇作品タイトル:人食い海星と宇宙人 ◆キャッチコピー:このひとでなし! ~書き出し~ 海星。知らなければどこをどう読んでも『ひとで』とは読めないが、海に住み星の形をしているという一点で、その生き物には海星という漢字が当てられている。人工的に星の形にこしらえたものは無数に存在するが、自然物でありながらあれほどはっきり星の形をしているのは、驚きである。 今地球が直面している危機は、そんな海星に由来している。 本来海に住むはずの海星が一匹だけ、日本のある地区の黒いコンクリートに、無造作にへばり付いていたのだ。 見た目には、何も特別な海星ではない。黄色くて触れると少しざらざらとした、無論星形をしたごく一般的な海星である。 ◇作品タイトル:終末キャンプ ◆キャッチコピー:地球最後の夜に、ささやかな願いを。 ~書き出し~ 真っ先に感じたのは、暗さだった。 不安定な照明が忙しなく瞬いている。澱んだ空気の対流音が聞こえる。それから、じわりと心を侵すような寒さ—— ゆっくりと上体を起こし、あたりを見まわした。 何かの工場だろうか。 金属のベッドの上に寝かされていて、ごちゃごちゃとボタンやら計器やらのついた機械が、気味が悪いほど整然として並んでいる。 すぐそばに二つの人影。ぼんやりしたままの頭で、その正体に思いを巡らせようとするが、それよりも先に小さなほうが話しかけてくる。 「おはよう、ヨミ」 少女だ。銀色の長い髪、質素だが可愛らしいワンピース、一点の曇りもない笑顔。目に見えるものにも、聞こえるものにも、まるで理解が追いつかない。 |
GW企画運営 3025年04月28日 00時06分48秒 公開 ■この作品の著作権は GW企画運営 さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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