キャッチコピー集 |
Rev.01 枚数: 17 枚( 6,788 文字) |
<<一覧に戻る | 作者コメント | 感想・批評 | ページ最下部 |
※この投稿は集計対象外です。 |
いよいよ感想投稿期間となりました☆ 運営からはキャッチコピー集をご用意いたします! 読む作品を選ぶ時に参考になると幸いです。 --以下、キャッチコピー集-- タイトル:【超長編】勇者になんてなりたくもない ☆気まぐれな愚神 ◆キャッチコピー:同胞へ。全ての赤ん坊共へ。 ~書き出し~ 〇 1 〇 階段から突き落とされた。 そのことに特に意味はなかった。ただ青空が階段を下りていたからという理由で、戯れに背中を押されただけのことだった。 そんなことをすれば危険なのは明白だったが、突き飛ばした方の桃園にも一応の考えはあった。第一にその階段は然程高いものでもなかったし、第二にその時青空の左手は手すりに添えられていた。第三に桃園が青空を突き飛ばすというのは様々な場面で日常茶飯事のことであり、その全てで青空に大きなケガはなかった。無論取るに足らないような小さなケガ……肘や膝を擦り剥くだとか、あちこち打撲するとか、顔を打って鼻血を出すとか……は良くあることだが、それらは桃園に不都合になるような大事ではなかった。よって今回階段を下りる青空を押したとしても、大したことにならないだろうと桃園は考えたのである。 タイトル:【超長編】エルフの里のコックさん ☆気まぐれなお客の我儘に応えるのもコックの仕事です ◆キャッチコピー:剣も振れない。魔法も出せない。俺にできるのは料理だけ。 ~書き出し~ プロローグ 大往生 なるほどなぁ。これが『死に往く』ってぇ感覚か。 子供達や孫達、そして大勢の弟子達に囲まれた布団の中で、俺は呑気にもそんな事を考えた。 不思議と恐怖は感じねぇ。むしろ、これで長年の苦しみから解放されるのかって思うと、年甲斐も無く少しワクワクするくれぇだ。 それに、もしもあの世ってぇもんがあるんなら……一足先に逝っちまった、かかあにまた会えるかも知れねぇしなぁ。 未練なんてもんも特に無ぇ。 この世に生を受けて八十年。やりてぇ事も大概やったし、残してぇ物もきっちり残せた。 タイトル:【短編】熱を孕んだ傷 ☆気まぐれな少女 ◆キャッチコピー:面倒なことに少女はこの男を『飼いたい』ようなのだ。 ~書き出し~ ※注意※ 【性的行為を彷彿とさせる描写】、【流血表現】、【近親相姦を示唆する描写】が存在します。ご了承の上お読み下さい。 ふわふわと、綿のような雪が舞う午前三時。 なにもかも寝静まった通りの沈黙は音を吸い込むようで。 ふと目覚めてしまった少女は窓の外のその光景にしばし見惚れたようだったが、すぐに何か面白いものを見つけたように微笑んだ。 「……う……」 寒い。寒すぎて既に体の感覚が麻痺してきたようだ。さっきまであれほど痛みを訴えていた胸の刺し傷からは何も感じなくなっていた。それでも体はかたかたと震える。 タイトル:【超長編】虹川一子と五つの棺 ☆気まぐれな多重人格者 ◆キャッチコピー:遺体と目覚めた多重人格者の直面する破滅への問い。 ~書き出し~ 〇 プロローグ 〇 虹川一子は多重人格者だった。主人格である一子の他に、五つの交代人格が存在していた。 二葉(第二人格・19歳)は苦痛の管理者だった。父親からレイプされる一子の苦痛を引き受ける為に生み出された。その役割を遂行する為、彼女は自身が慰み者にされることを、あらゆる意味で拒まなかった。何もかもに受け身な彼女だったが、自身が性的に必要とされることには喜びすら覚えた。 レイプ以外にも、日常生活で生じるあらゆる肉体的・精神的な苦しみを引き受けるのも、彼女の役割だった。それはたいていの場面で彼女が矢面に立たされることを意味していた。一子は学校その他の場所で常に被虐的な立場にあり、その生活には常に恥辱と苦痛が付き纏っていた。いつしか二葉は出ずっぱりになり、一子は棺桶の中で深い眠りについた。 タイトル:【掌編】災厄の再来――OSO21! ☆気まぐれな人間? ◆キャッチコピ―:やはり人間の敵は、同じ人間だったか。 ~書き出し~ 「かわいそうじゃない!」 電話に出るなり、受話器から金切り声が飛び込んできた。 「ただ懸命に生きているだけなのに何で殺すの!? そもそも悪いのは、彼らのテリトリーを侵している人間の方じゃない! これは立派な人権侵害だわ! この非道!」 はい、さようでございます。貴重なご意見ありがとうございます。善処いたします。――受話器を取った村役場の職員は、淡々と答えた。 もちろん反論なんてしない。言い返したらますます電話が長くなり、余計な労力を使う。そんなのはうんざりだ。こんな言いがかり――偽善に付き合っていられない。 タイトル:【掌編】年越狂詩曲(ラプソディ) ☆気まぐれなお姉ちゃん ◆キャッチコピー:年越しぐらいゆっくりしたい ~書き出し~ 年末年始と言えば誰もかれもが浮かれるものと相場は決まっているのだが、物事には必ず例外があるわけで、高校受験を控えた受験生の身となれば、僕も謂わゆる件《くだん》の例外に属していた。 そんなわけで、例年なら冬休みの宿題やら大掃除やらをさっさと済ませて、先生も走る年末の賑わいを横目にゆっくりしているところなのだけれど、今年に限っては、大晦日まで塾の特別授業を受けていたわけである。 とは言ってもそこは日本人、古《いにしえ》より盆と正月は休むと魂に刻んだ民族である。年も押し迫った十二月三十一日の夕方に「元旦だけは休んで、餅でも食って、授業の続きは二日からで」との塾講師殿のお言葉には、涙がちょちょぎれる思いを感じたのだった。 あー、早く受験終わらないかなぁ。 タイトル:【長編】ミテソシテ ☆気まぐれな動画送信、気まぐれなSNS利用者 ◆キャッチコピー:あなたの気まぐれが恐怖を拡散する。 ~書き出し~ ※1 グロテスクな表現があります。 ※2 小説〈リング〉(作:鈴木光司/1991年初版)に関する内容やネタバレがあります。 ●プロローグ 電車に轢かれて死ぬとどうなるか。 そう聞かれて多くの人々は口を揃えて言うだろう、「悲惨なものだ」と。人体が徹底的に破壊され、見るに堪えない姿になってしまうことはよく知られている。 生前の顔が判らないほどに破壊された頭部。強引にねじ切られた手脚。破れた肉の袋と化した胴体からは臓腑がこぼれ落ち、酷い時はその内容物までぶち撒けられている。衝突時に弾け飛ぶ部分も多く、警察関係者によれば全ての肉片を回収することは難しいそうだ。 こうなってしまうともはや、人間の尊厳など跡形もない。健全な精神の持ち主であれば、このような最期は可能な限り避けたいと思うのが自然だ。 タイトル:【超長編】石曜日のダイアリー ☆部屋の掃除を開始するのは気まぐれだ ◆キャッチコピー:ワインは葡萄に戻れない ~書き出し~ Tableau1 風月 (ヴァントーズ) 鏡よ、おまえの中に、私は自分を見たあと 深い深い溜息が、私を殺したのだ そして私は、自分を失ったのだ (中世の吟遊詩人ベルナデット・デ・ヴェンテドルンの歌、より) 帰宅したら清楚なメイドが「お帰りなさいませご主人さま」と迎えてくれる叡王国の上級貴族のような優雅な生活への憧憬はあった。しかし現実のメイドは、美人ではあるが、機械的に「どちら様でしょうか?」と尋ねただけだった。幻想は砂の城で、積み上げるには時間がかかるが崩れ去るのは一瞬なのだ。 タイトル:【掌編】無くしたものに花束を ☆気まぐれな命 ◆キャッチコピー:何のために生き、どう死にたいかを問いたい ~書き出し~ 雲一つ無い夜空で、糸のように細い三日月が優しく微笑んでいる。こんなに素敵な夜だというのに、私はいったい何をやっているのだろう。ボロ雑巾のような出で立ちで地べたに座り込み、通り過ぎる雑踏をただ呆けて眺めている。 暦は間もなく新たな年を迎えようとしている。聖夜を目前にした街はどこもきらびやかで慌ただしい。腕を絡ませて買い物を楽しむ恋人達。両親の後ろをおぼつかない足取りで追いかける子供。仕事に追われ足早に行く男。目に映る全ての命が、生きる喜びに溢れているかのようだ。まるで自分だけがこの次元とズレて存在しているような疎外感がのしかかる。薄いガラスの向こう側の世界への羨望が、呼吸すら煩わしくさせる。 タイトル:【短編】雲壌月鼈の夕べ ☆気まぐれな上司、気まぐれなメニュー ◆キャッチコピー:気まぐれに泣かされた夜を慰めるのは、やっぱり気まぐれ? ~書き出し~ 壁の時計にチラリと目をやると、針はもうすぐ終業時間であることを示していた。 吉丸由夏(きちまるゆか)はホッと安堵の溜息をつく。仕事もたった今目途がついたところだし、今日は定時を大きく過ぎずに帰れそうだ。 思えば今日は大変だった。いや、「今日も」というべきか。 出社直後、後輩の「寝坊しちゃって三十分遅刻します!」という連絡を受けてしまったがために、彼の朝一提出の書類チェックを代行する羽目になり。(その後後輩はきっちり一時間遅刻した) それが落ち着いたと思ったら、「言ったはずだけど?」が口癖のお局から、寝耳の水の注文書の処理を催促され。(お局としては、三日前に一度申し送りしたとのこと。注文内容が決まったのは、一昨日の会議の後だったはずだけど) タイトル:【短編】神さまと密室 ☆気まぐれなお告げ ◆キャッチコピー:議論の果て ~書き出し~ 少女には顔がなかった。頭部の中心に黒い穴がぽっかりと空いている。にもかかわらず、直立不動の状態で胸を上下させていた。生きているのだ。 みゆきは、少女から視線を逸らして周囲を見た。四方を壁に囲われている。シミ一つない、純白の壁だった。 ……ここはどこなの? みゆきは記憶を辿ろうとした。しかし、ずきりと頭が痛み、それどころではなかった。 出口を求めて辺りを見回すが、それらしきものはなかった。絶望的な気持ちになる。 ひょっとしたら、扉という概念など、ここには存在しないのかもしれない。自分は一生、ここで顔のない少女と二人きりで過ごすことになるのではないか。ふとそんな考えに囚われ、みゆきは息苦しさを覚えた。 タイトル:【長編】物語を綴る理由 ☆気まぐれな神様 ◆キャッチコピー:厄介な青春、セクシャルマイノリティ、恋、小説、の話。 ~書き出し~ 1 僕が文芸部への入部を決めたのは比較的本が好きで、創作に興味があったから、なんていうありがちなことだけが理由じゃない。というより、もっとしょうもなくありがちなことが一番の理由だった。 好きな子がいて、その子のことを知りたかった、というのがそれである。 文芸部、入ろうかなと思ってるんだけど、と、緊張を押し隠し、声をかけた僕に向かって、同じクラスの相田真記(あいだ まき)は 「えぇ?」 とか言ってきた。 不人気部活にとって、入部希望者は何を置いても歓迎するもの、と思っていた。手を上げて喜ぶ、なんてことは相田のキャラクターから期待はしていなかったけど、せめて戸惑いつつも喜ぶ、くらいはしてくれると思っていたのだけど、実際僕に向けられたのは何でお前んなこと考えたんだよ、という迷惑そーな気持ちが濃く浮かんだ、えぇ? だった。 タイトル:【掌編】気まぐれ冒険隊始末記 ☆気まぐれな冒険隊 ◆キャッチコピー:俺たちは、気まぐれな運命の女神に祝福されているらしかった。 ~書き出し~ 気まぐれ冒険隊に何がおきたのか。その手がかりは、滅びた王国の外れにある町に残されていた。 俺がようやく町にたどり着いたときには、荒野に夕日が沈みかけていた。 町は、さびれていた。めざす酒場は、すぐに見つかった。 「一晩の宿と、パンにスープを一人前」 それから俺は、店主に用件を告げた。 「気まぐれ冒険隊の話を聞きたい」 年老いた店主は無言のまま、木をくりぬいたジョッキに酒を注ぎ、干し肉と乾燥した果物を皿にのせた。それから奥のテーブルを指さした。 タイトル:【短編】魔界侵蝕 ☆気まぐれな魔界の侵蝕 ◆キャッチコピー:魔王は、この地に魔界を出現させるほど強い言霊を持つという。 ~書き出し~ <世界樹大聖祭> 俺はケイン、職業は剣士だ。まだ十五歳になったばかりだ。辺境警備の戦士団に所属して、たいくつな毎日を過ごしている。 戦士団は、弓兵、槍兵、魔法使い、歩兵で構成されている。 俺は歩兵、ときどき槍兵だ。午前中に戦闘の手ほどきを一通り受けたあとは、周辺の開拓農家の手伝いをしている。農民として、自立できるくらいには、なったと思う。 そんな平凡な日常は、老魔法使いの一言で終わりを告げた。 「世界樹大聖祭に招待された。道中の警護をたのむ」 「俺みたいな若造でいいのですか?」 「形だけの役目だ。気楽に祭りを見物していればいい」 タイトル:【超長編】ちんこ殺害事件 ☆気まぐれな子供時代 ◆キャッチコピー:子供時代を駆け抜けろ。ちんこと共に! ~書き出し~ もくじ 第一話:シンク・オブ・ア・チンコ 第二話:チンココインの謎 第三話:ちんこ殺害事件 第四話:トゥルー・ちんこ 〇 第一話:シンク・オブ・ア・チンコ 〇 僕ら少年探偵団は、ある秘密基地を所有している。 それほど立派な建物ではない。むしろ、砂埃に塗れた崩れかけの山小屋だ。 フシギ金属で出来た巨大な建物の中に指令室だのロボット格納庫だのがあるような、そんな本格的な基地とは程遠い。しかし僕らは十分に満足している。建物と呼べるものがあるというだけでも、他とは一味違うからだ。 タイトル:【超長編】気まぐれハイブリッド異世界転生 ◆キャッチコピー:ざまぁされる勇者×無気力悪役令嬢。異色にして究極のコラボレーション!! ~書き出し~ プロローグ 神様の気まぐれでざまぁされる勇者側に転生してしまいました ついにこの時がやってきた。異世界転生である! さらば、くそったれの現実。ようこそ、夢の異世界転生。 思えば生前は幸の薄い人生だった。ブラック企業でクソみたいな上司に散々こき使われて、最後は過労死だ。 俺が頑張れば、きっと皆は認めてくれる。そんなアホみたいな妄想を信じ切って、自分の体を苛め抜いて、そして無様に死んだ。 ちくしょう! 俺の人生はなんだったんだ! 今際の際にそんな事を思った俺は、なんと神様からチャンスを頂いた。 俺は異世界へ転生させてもらう事になったのだ! しかも、その世界は俺が生前に愛読していたネット小説の世界だ。 タイトル:魔剣が看板の宿屋の主人が実は勇者で幽霊娘とのキスに悩みます! ☆気まぐれな幽霊 ◆キャッチコピー:貧乳幽霊は嘘をつくか? ~書き出し~ 1、 フィントゥアの地は、王国全体から見れば辺境といえる。 だが、国境からは遠く、隣国から王都へと続く街道が通っている。 さらに農地も肥沃で、冬が来ても蓄えには困らず、国の内外に売るほどの収穫があった。 そうした土地は人の往来も多く、宿屋は儲かって当然である。 確かに、ちょっと前までは、扉にこんな張り紙がしてあった。 ……格安でお引き渡しいたします。 ……前の主人の借りも込みで引き受けてくださる方は、領主の屋敷まで。 それでも、元はすぐに取れそうなものである。 だが、ひと月ほど前に流れてきて、この宿屋の主となったオスタは、泊りの客を迎えたことがなかった。 タイトル:【長編】フランデリスのイヌ娘、戦禍の地を駆ける。 ☆気まぐれな運命に翻弄される少女たち ◆キャッチコピー:気まぐれな運命に、少女らは翻弄される。 ~書き出し~ ■第一部 フランデリスのイヌ娘 ●第一話:イヌ娘と少女の出会い 1・リズの日常 ここは、ベルジウム王国のフランデリス地方、港町アンワーズ近郊にある小さな村、ラーク。 ラークは、丘に建てられた風車小屋くらいしか見所のない閑散とした田舎の村です。 村人たちは畑を耕して麦や野菜を育て、家畜を育む素朴な生活をしています。 そんな村の片隅に建つ、くたびれた小屋のワラのベッドで、少女は目を覚ましました。 汲み置きの水で顔を洗うと、寝間着から外出用のシャツとズボンに着替えます。 テーブルに置いた手鏡の前に座ると、青い瞳と輝かしくも長い、金髪の少女の姿が写り込みました。 少女は、己の容姿を不満に思いながらも、慣れた手つきで金髪をまとめ、亡き母親が作ってくれた帽子の中にしまい込みます。 タイトル:【掌編】人生のスパイス ☆気まぐれなLIFE ◆キャッチコピー:どうしてあんなことをしたのか、僕にもよくわからないんです。 ~書き出し~ ※下品な描写が非常に多いです。 ※暴力描写もあります。 ※ご注意ください。 その日は、朝から、何かがおかしかったんだ。 大便の色をした顔が、玄関の扉を覗いた。 それは、知らない男だった。 男は、排便された帰りだった。 顔中、クソまみれだった。 「なあ、ぼうず」 |
冬企画運営 3024年01月01日 00時18分11秒 公開 ■この作品の著作権は 冬企画運営 さんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
合計 | 0人 | 0点 |
作品の編集・削除 |