アブノーマル |
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※本作には汚い描写があります。 隣にいるクランキーが自分の糞を食べている。 人間が立ち入らない深い森の奥で、私達ウサギは静かに暮らしていた。 クランキーは私達のボスであり、力自慢の雄ウサギだ。 そんな雄々しいボスも自分の糞を食べなくてはならない。 私達は食べた草を消化しきれない時がある。そんな時は、草が混ざった糞をもう一度食べて消化するのだが、私にはその行為が酷く醜いことだと感じていた。 「もったいないな。食べないならお前の糞も貰うぞ」 「……好きにすれば」 私がぶっきらぼうに返すと、クランキーは嬉しそうに私の糞を食べ始めた。 クランキーの口元は異臭を放ち、それが私の出した物が原因だと思うと、恥ずかしさに居ても立っても居られずその場を離れた。 自己紹介が遅れた。 私はアナウサギのピノ。この春で2歳になる立派なレディだ。 私はある悩みに直面している。 それは先ほどクランキーも行なっていた糞を食べる行為だ。 私は自分の糞を食べたくない。他人の糞なんて以ての外だ。しかし、クランキーだけではなく、ガーナもカプリコもアルフォートも、一緒に暮らす仲間達はみんな自分の糞を食べるのだ。 ここでの異常者は私。私は異常者だ。 そのせいでみんなから虐めを受けてしまう。 私の糞を食べに来たクランキーが良い例だ。 あれは私が恥ずかしい思いをするとわかっていて、わざと私の糞を食べに来たのだ。 私の感覚では糞を食べることが異常なのだが、仲間から見れば私が異常者なのだ。 私は森の北側にある池に来ていた。 ここはいろんな動物が水を飲みに来るので、普通のウサギは警戒してもっと安全な水場に行くのだが、あぶれ者の私はこちらの水場の方が落ち着く。 私は水面に写る自分の姿を確認する。 「瘦せてきちゃったな」 腕は細く、脇からは肋骨が浮き出ていた。 糞には消化しきれなかった栄養が混ざっており、私達はそれを食べないと栄養が足りないのだ。 私は糞を食べることができないので、その影響で瘦せていくことになる。 このままだと栄養失調で死ぬな。 死んだらどうなるのだろうか。狐やらトンビに食われて土に還るだけ。いや、その前に死ぬ時は苦しいのだろうか。できれば楽に死にたい。 考えれば考えるほど気が落ちていく。 「そこのお嬢さん。浮かない顔をしてどうしたんだい?」 不意に声を掛けられ振り向くと、そこには見慣れない雄のウサギがいた。 「どちら様でしょうか?」 私達ウサギというのは弱小種族であり警戒心の塊だ。そのため、縄張り意識が強く、普通は自分のテリトリーからは出てこない。 「僕の名前はパピコ。いろんな場所を移動している旅のウサギさ」 パピコは穏やかで大人びた顔つきをしており、長年の友人に話しかけるかのような態度で、馴れ馴れしく声を掛けてくる。 「なんの用ですか?」 私はいつでも走って逃げられるように、両足に力を入れて返事を待った。 目の前のウサギは有り得ない行動をしている異常者だ。どんな行動に出るかわからないので、逃げる準備をする必要があった。 「いや、僕はこの池の反対側から来たんだけど、君の顔があまりにも暗いから気になってさ。その痩せ方だと、この地域には食べられる物が無いのかな?」 「最近は暖かいので、そこらじゅうに食べられる草が生えてますよ」 「あれ? おかしいな。ならなんで君はそんなに痩せているんだい?」 この問いかけに、私の声はグッとつっかえて出てこなかった。 糞が食えない事を素直に話しても良いのだろうか。それとも黙っていた方が良い? 私は正直に話して良いものか逡巡した。 「警戒してるのかな? 僕は他のグループのテリトリーに入る異常者だし仕方ないね。でも、だからこそ何を話しても大丈夫さ。どうせここも通り道ですぐにどこかに行くからね」 パピコは屈託のない笑みで話を進めてきた。 私はパピコのこの言葉で、自分の悩みを打ち明けようと思った。 それはパピコが旅のウサギですぐにどこかに行くからではない。それは私と同じ異常者だからだ。 自分で自分を異常者と認めているなら、私の悩みを解決する方法を知っているかもしれない。 私は淡い期待を胸に秘めて答えた。 「実は――」 こうして悩みを打ち明けたのだが返って来た言葉は、へー、の一言だった。 「パピコさんでしたっけ? 自分で悩みがあったら聞くって言ったのに、いざ話したらその返事って酷くないですか?」 私は思わずパピコに文句を言ってしまった。 「いやー、イマイチ何に悩んでいるのかわからなくて」 わからない? 私が仲間から異常者として見られて虐めを受けていることを伝えたのに、何が悩みなのかわからない。 そもそも悩みを聞くと言ってきたのはそっちじゃないか。 苛立ちに震える拳を握り締め、口を開く私を邪魔するように、パピコは続けて言った。 「だってそうでしょ? そりゃあ虐めは良くないけれど一緒にいたくないなら離れれば良い。糞が食べたくないなら食べなければ良い。ね? 君が思っているよりも問題は単純なのさ」 言っていることはごもっともなのだが問題がある。 「でも私達は弱いから集団で生活しないと、すぐ肉食動物に襲われてしまうわ」 「誰が弱いなんて決めたんだい? 狐や熊にだって勝てるウサギがいても良いじゃないか。僕は狐や熊には勝てないけど、今まで生きてこれたよ」 そう言われるとそうなのかもしれない。 現に目の前にいるウサギは1人で旅をしてきて生き残っているわけだし、案外、外の世界での私達は強いのかもしれない。 「ここで会ったのも何かの縁だ。僕から1つアドバイスをしよう。自分の生き方に他人は関係ないよ」 私はパピコの言っている言葉の意味がわからなかった。 翌日、私はいつも通りクランキー達と餌場にやってきた。 本当は自分1人で来たいところなのだが、食事中というのは外敵から襲われる可能性が最も高い瞬間なのだ。 一緒に餌場に来るものの、あまりクランキー達とは近付きたくない。 私がみんなから離れて食事をしていると、クランキーが近寄って来た。 「……何か用?」 「最近お前が痩せてきたってみんなが心配しててよ。俺は優しいからお前に食えるもんを恵んでやろうかと思ってな」 ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべたクランキーは、くるりとこちらに背を向けると、いきなりイキミはじめ、粘着質のある小さな糞を出し始めた。 あまりの唐突で衝撃的な行動に、私は声を出すことも忘れ、ただただその光景を固まって見つめることしかできなかった。 出すものを出し切ったのかクランキーは、またくるりと回りこちらに顔を向けてきた。 「遠慮はいらねーぜ。ほら、これなんか栄養豊富そうだぞ」 クランキーが自分で出した糞を恥ずかしげもなく差し出してくる。 傍から見れば弱っている女を助ける紳士と言ったところだろう。しかし、私は知っている。これが善意で行なわれていることではないことを。 その証拠に、ここにいる全員は私が糞を食べることに拒絶反応を示すことを知っているし、目の前のクランキーに至っては、弱い者を嬲り見世物にする卑怯者の目をしている。 「ありがたい申し出だけど要らないわ。自分で食べて」 もちろん私はそんなものは絶対に食べない。 泥のような見た目、見た目から連想される粘土のような食感、鼻の奥にこびりついて離れない悪臭。 全てが私を拒絶していて、私もそんな糞を拒絶しているのだ。 ふと顔を上げると、クランキーは顔を真っ赤にして体を震わせていた。 「なんだ! お前は俺の糞が食えないって言うのか?」 いきなりの怒号に思わず身がすくんでしまった。 「俺はお前の為を思って俺の糞を食わせてやると言ったんだ! それを要らないとはどういうことだ!」 クランキーの声に他の仲間達が集まり、私とクランキーを取り囲んだ。 「ピノも子供じゃないんだからさ、いい加減にしたら?」 「つかなんで糞を食べないわけ?」 「そうだ。自分で食べられないなら食べさせてあげようよ」 誰かが発した最後の一言で、これから起こるであろう惨劇が容易に想像できて血の気が引いた。 「どいて!」 私は身の危険を感じ、仲間を無理やり押して輪から抜け出すと、一目散に逃げ出したのだった。 なぜ誰も私というウサギを認めてくれないのだろう。 なぜ私は他のウサギのように糞が食べられないのだろう。 なぜウサギは糞を食べないと生きていけないのだろう。 必死に走りながら聞き耳を立ててみるも、仲間は追ってきていないようだ。でも、私の足は恐怖から逃げるため全速力で翔けている。止めたくても止まらない。 気づけばいつもの池にやってきた。 今までならこの程度の距離、息切れもせず走り抜けられたのに、今は体力が落ちてしまい、足に力が入らないほどにまで弱っていた。 「私はもうダメなのかな」 俯き落ちる私の涙が、池に1つ、2つと波紋を広げる。 「おや、昨日のお嬢さんだね。今日はどうしたんだい?」 振り返ると、そこにはパピコが立っていた。 「仲間からは虐められるし、糞が食べれないから体は弱っていく一方。もうどうしたら良いのかわからないの」 昨日知り合ったばかりでそれほど親しくなったわけでもない。それでも、なぜか助けを求めるような声をかけてしまった。 たぶん、誰でも良いから私を助けてほしかったのだろう。 「君はどうしたいんだい?」 「どうしたいっていうのはどういう意味?」 パピコの言っている意図が汲み取れず質問を質問で返してしまう。 「仲間と一緒にいたいのか、糞が食べれるようになりたいのか」 私を虐めるような仲間とは一緒にいたくないし、糞だって食べたくはない。でもそれをしないと生き残れないのだ。 生き残る為には嫌なことをしなければならない。しかし、私の心がそれを拒絶してしまう。 「なかなか決断するのは難しいよね。いろんなところを旅してきた僕なりのアドバイスをしようかな」 答えの出せない私に、パピコは静かに話をしてくれた。 「自分の生き方を貫き通すなら戦わないとダメだよ。いろんな動物たちと話をしてきたけど、みんなそのグループで生きるのに必死なんだ。僕たちみたいな異常者は弾き出されるか、戦ってそのグループの常識にするかの二択なんだ」 「私はこんな体だし、戦っても勝てないわ」 パピコは私の瘦せ細った体を上から下へ、下から上へとくまなく見てから一言。 「そうだろうね」 でも、と話を続ける。 「たとえ負けても君は誇りを手に入れることができる」 「誇り?」 「そうさ。例え負けてしまっても戦うことで、君は自分の生き方を曲げなかったという誇りを手にするんだ。こればかりは勝負に負けても輝きを失わないさ」 私の生き方。 私の誇り。 私の人生。 私に足りていなかったのは、自分の生き方を貫き通す覚悟だったのだ。 その覚悟さえあれば、どんなことにも耐えられたはずだ。 「アドバイスありがとう」 「お、さっきとは別人のような顔つきだね」 パピコは少し小馬鹿にしたような笑みを向けてきた。 翌日の正午。 餌場にて仲間達が輪を作り、私とクランキーを取り囲んでいた。 「これで私が勝ったら、もうちょっかいを出してこないで」 「俺が勝ったら、昨日食わせられなかった糞を食ってもらうぞ」 この雄のここまで糞に対する情熱はどこからくるのだろうか。 コイツは私を散々虐めてきたし全然好きにはなれないが、自分の生き方を貫いている点に関しては私より上なのだろう。だが、それも今日で終わりだ。 私は今からクランキーと殴り合いのケンカをするのだ。 さっき話した通り、お互いの生き方を賭けた壮絶なケンカだ。 「クランキー! そんな奴さっさと倒しちゃって」 「そんなヒョロヒョロ片腕だけでも余裕だろ」 「お前に夕食を賭けたんだから負けるなよ」 クランキーに対してだけ黄色い声援が送られる。というか、こんなケンカに賭け事を持ち込むなよ。 みんな私と違って悩みが無さそうで羨ましい。 そう思うと自然と笑いがこみ上げてきた。 「なにがおかしいんだ?」 「いや、みんなおめでたい頭をしていると思って」 「――ぶっ飛ばす!」 次の瞬間、クランキーは私を目掛けて一直線に突っ込んできた。 少し驚いたけど大丈夫。一直線に来るなら軌道は読みやすい。横に逸れるだけで避けられる。 私は横に飛びクランキーの攻撃を避けた――はずだった。 クランキーは私が横に移動すると、自分も軌道を修正して私にタックルしてきたのだ。 あまりの反応速度の良さになすすべもなく、私はクランキーのタックルを避けきれずに突き飛ばされた。 地面に叩きつけられた私の口からは声にならない呻き声が漏れた。 のたうち回る私にクランキーが馬乗りになると、左頬に衝撃が走った。次は右頬だ。 1発、2発と殴られるたびに、意識が遠のく。 必死に避けようと顔を動かすもあまり意味がなく、両手で顔をガードしても払われて殴られる。 雄と雌の力の差ってこんなにあったんだな。そりゃあ自分の生き方を貫くのは簡単だよね。 薄れる意識の中でそんなことを考えていた。 「こんだけ痛めつければ十分だろ」 クランキーの荒い息づかいだけが聞こえる。 私の瞼は腫れ上がり、全身に力が入らない。 「それじゃあ、約束通り食ってもらうぜ」 馬乗りになっていたクランキーは反対向きになり、私にお尻を向けてきた。 ケンカしてすぐ糞が出るってどんな体をしているんだ。というか臭い。穴が臭い。いや、そんなことはどうでも良い。 ここで糞を食わされてしまったら、私はなんの為に戦ったのだろう。 これだけ痛めつけられ生き方を否定され、パピコは負けても誇りが残ると言っていたが、糞を食べた私に生きる価値など無いに等しい。 さようなら私の尊厳。 私の目から涙が溢れ出た。 「泣いても許してやらないからな。俺に立てついたことを後悔させてやる」 クランキーの穴が徐々に広がって行く。 ああ、もうダメだ。 その時、視界の端に揺れ動く物が見えた。 それはクランキーの玉だった。 クランキーは糞を出すことに集中しているし、私が反撃をする余力があるとは思ってもいないだろう。 正直に言うと、私は雄の大事な物を触ったことがないし、こんなにも近くで見たこともない。 触れることに抵抗がないのかと問われれば、もちろん触りたくはない。しかし、私の生き方を貫くには、たとえ泥でも啜る必要があるのだ。 私は一呼吸置き覚悟を決めると、ぶら下がっている玉にかじりついた。 その瞬間、クランキーの体は雷を食らったように飛び上がった。 「お前どこに嚙みついてやがる! 離せ!」 クランキーの拳が再び顔面に襲い掛かる。 クランキーから拳をもらうたびに、私は噛む力を強めていった。 次第にクランキーの殴る力が弱くなり、最終的には泡を吹いて倒れてしまった。 「うわー、クランキーが負けた」 「大丈夫かクランキー?」 仲間達はクランキーに駆け寄り、私はお祭り騒ぎから弾き出された。 「勝った。勝てたよパピコ」 歩く力の残っていない私は、身を這いずりながらいつもの池へ、ゆっくりと進んでいった。 パピコは私を見るなり、目を大きく見開き、驚いた表情で駆け寄ってきた。 「酷くやられたね。大丈夫かい」 パピコは私を抱きかかえてくれた。 「大丈夫に見える? 自分の生き方を貫くって大変なのね。まあいいや。水を汲んできてくれる? ちょっと口にしたくない物を噛んだから、早くうがいをしたいの」 「なんだか逞しくなったね。お安い御用さ。ちょっと待ってて」 パピコは近くに生えている大きな葉っぱをむしり取ると、それで水を汲んできてくれた。 「ありがとう」 体を起こしてくれたパピコに感謝を述べてから、念入りなうがいを数回した。 口の中が切れて痛いし、うがいをした水は血で真っ赤だし、殴られて抜けた歯も出てきた。 「かなり激しいケンカをしたんだね。結果は……訊かなくてもわかるか」 「なんでわかるのよ」 「そんな嬉しそうな顔をしていたら、生き方を勝ち取ってきたって誰でもわかるよ」 知らず知らずのうちに頬が緩んでいたようだ。 「ねえ、あなたに質問があるんだけど良い?」 「なんだい? 答えられる範囲なら答えるよ」 「そんなに難しい質問じゃないわ。なんであなたは旅をしているの?」 私たちは外敵から身を守るために集団生活が鉄則だ。単独行動は死を意味する。 以前住んでいた場所で問題を起こして追放されない限り、1人で旅をするなんてあり得ない。 つい、いらない詮索をしてしまう。 「君と同じく生き方の問題さ。僕は桜が好きなんだ。桜は満開になったらすぐに散ってしまうけど、僕が旅をすれば長い時間、桜と共に生きられるだろ。僕は冬の間は南にいるけど、この春の時期は桜を追って北に行くんだ。生まれ変わったら桜になりたいぐらいさ」 考えていたよりも単純な理由に拍子抜けし、思わず笑いがこみ上げてきた。 「どうして笑うんだい?」 「だって1人で桜を追って旅をしているんですもの。てっきり重罪人で前に住んでいた場所を追放されたのかと思ったわ」 「僕は暴力が苦手なんだ」 「私に戦えと言って、たきつけた人のセリフとは思えないわ」 私達は目を合わせると、なんだかおかしくてまた笑いだしてしまった。 「もう1つお願いがあるんだけど良い?」 「君はお願いが多いな。なんだい? 言ってごらん」 「私を一緒に連れて行って欲しいの」 それまで緩んでいたパピコの顔が、一瞬で引き締まった。 「それはどうして? 君はここで生き方を勝ち取ったんだろ? 僕と一緒に来る意味がないじゃないか」 私は自分のお腹をさすりながら語り始めた。 「この痩せ方と今回の傷で私は長く生きられないと思うの。このまま栄養失調で死ぬか、傷が悪化して死ぬ。どちらにせよ、それなら残りの人生をあなたと過ごした方が楽しいかと思ってね」 パピコは少しだけ考える素振りを見せてから答えた。 「まあ、そういうことなら別に良いんじゃないか。僕たちは異常者で、他人に生き方をとやかく言われる筋合いはない」 「ありがとう」 それじゃあ、と私は精一杯腕を伸ばして甘えた声でお願いするのだ。 「おんぶして」 「……なんでだよ」 パピコは呆れた顔で私を見てくる。 「だって私は怪我人で歩けないのよ。あなたにおんぶしてもらうしかないじゃない」 「しゃーないな」 パピコは頭を掻き、気怠そうにしながらも、私を軽々と持ち上げおんぶをしてくれた。 意外な紳士っぷりに私は不覚にもドキドキしてしまった。 「パピコって優しいよね」 初めて会った時はアドバイスをしてくれたし、生き方を教えてくれて、おんぶまでしてくれる。 なぜこんなに優しいのだろうか。 「旅は道連れ世は情けって言うだろ。狐に襲われたら真っ先に囮にさせてもらう」 「うわっ。前言撤回」 静かな森に私たちの笑い声が木霊する。 |
たてばん jQYhbezob6 2023年04月30日 23時07分38秒 公開 ■この作品の著作権は たてばん jQYhbezob6 さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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Re: | 2023年05月17日 19時50分51秒 | |||
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