キャッチコピー集 |
Rev.01 枚数: 13 枚( 5,068 文字) |
<<一覧に戻る | 作者コメント | 感想・批評 | ページ最下部 |
※この投稿は集計対象外です。 |
こんばんは、夏企画主催のミチルです。 信じられないような暑さが続き、体調管理が大変な中で喜怒哀楽企画に挑んでくれた勇者の皆さまに喝さいを送ります! 参加できた方も、惜しくも間に合わなかった方も、まずはお疲れ様です!! いよいよ感想投稿期間となりました。 感想投稿期間は8/15~8/27です。 少しでも気になったり目に留まった作品はどんどん読んで、どんどん感想をお書きください。 互いに楽しみつつ、切磋琢磨しましょう♪ どの作品を読むか手助けとなるように、運営からはキャッチコピー集を提示します。 感想投稿期間をめいっぱい堪能してください☆ --以下、キャッチコピー集です-- ◇タイトル:死ね子と宝探しの夏 ◆テーマ:『楽』 ◆キャッチコピー:夏を解き明かせ ~書き出し~ 1 〇 俺の名前は南方純(みなみかたじゅん)。 現在、小学六年生だ。 一週間前、今の学校に転校して来たけど、未だ誰とも口を利けてないぜ! ぼっちなんだぜ! そんな俺だけど、今はとってもハッピーな気持ちなんだ。何故なら……。 「えー……さて。皆さんは明日から夏休みということで、それについて先生からお話があります」 教壇の前に立ち、担任の黒岩先生が夏休みの心得を話し始める。 そう! 明日から、俺達小学生は晴れて夏休みなのだ! ◇タイトル:あんたのせいよ ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー:You can (not) escape. ~書き出し~ 問題は、誰がどうやって何のために部室から絵を持ち出したかだ。 ※ ※ ※ いったい何度目の通告だろうか。 俺は自宅に届いたハガキをまじまじと見つめる。 『矢澤達也様 第13回青山汀賞 選考結果について 拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 この度は第13回青山汀賞にご応募いただきありがとうございました。 厳正なる選考の結果、貴殿の出品された作品は下記の通りとなりましたので、ご通知申し上げます。 ◇タイトル:空っぽ高校生たちの愛(オムニバス) ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー:最終的には愛が勝つ ~書き出し~ シナリオ1 瀬戸良太(せとりょうた) 『持つ者と持たざる者』 ステータス 喜4 怒5 哀5 楽4 僕、瀬戸良太はクラスの女子に恋をした。高校二年生にして初めての恋である。 その子の名前は愛原(あいはら)さん。彼女の事をクラスメイトに聞けば、恐らく揃って『地味な子』と評されるだろう。 確かに愛原さんの目元はいつも髪で隠れていて、性格はお世辞にも活発とは言えない。クラスでは目立たないタイプだ。 でも、僕だけが発見した彼女の魅力がある。 ◇タイトル:愚かものと律儀な魔女 ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー:ふたりの愚かものと魔女が織り成す教訓譚 ~書き出し~ 海には魔女が住んでいて、足踏みミシンを踏んでいる。ひがなひねもす、ベルトの輪がくるりくるりと回っている。くるりに合わせてこの星は回るのだ。魔女は時の主催者だ。皆、それを信じている。 魔女は善い魔女、正実の魔女。教戒を好み、正義を貫き、道徳を守る、律儀な魔女だ。ひとの命を取ることはなく、初めて会うひとについてなんでも知っている。望めば願いを叶えてくれる。大きな代償と引き換えに。 ◇タイトル:私を愛した木偶人形 ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー:あなたはあなたじゃないけれど ~書き出し~ ロボット工学の世界には、傑出した能力を誇る二人の天才がいる。 アイザック・サイトウとスーザン・サイトウの兄妹だ。 兄のアイザックは世界最大のロボット販売会社UFロボット社の創始者だった。人間そっくりのロボットを開発し、一般家庭に廉価で流通させた。家事などの労働を肩代わりするワーカロイドも人気だったが、中でもセクサロイドと呼ばれる美少女ロボットを開発したことは、彼の最大の功績にして功罪だった。 ◇タイトル:蛆虫の王の栄光 ◆テーマ:『怒』『楽』 ◆キャッチコピー:虫の王の栄光と怒り ~書き出し~ 1 僕と、一歳年下のタカは小学校の頃から一緒の施設で育った。いわゆる、幼なじみというやつだ。 似たような境遇だったこともあって、ほとんど兄弟のように育った僕らは、大人になった今も、その後に出会ったヤマちゃん共々仕事をしていて、それなりに上手くやっていると思っていた。 そんなタカが、二ヶ月ほど前から音信不通になった。 サツにパクられた、同業者にこっそり消された。 というのが真っ先に思い浮かぶ理由だったけど、どうやらそのどちらでもないらしく、タカは自らの意思で僕らの前から姿を消したようだった。色々と連絡を取ってみたものの、あいつは全く応じることなく、本当に忽然と、タカはいなくなった。 ◇タイトル:ぼくらのスイッチ ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー:僕のやる気スイッチが自爆スイッチに変わってしまった ~書き出し~ プロローグ 僕の終わり ――ああ、終わったな僕の人生―― 全ての状況を理解した結果、僕はそう思い至った。 「た、たかし? お、おおお落ち着こうな? 落ち着いて、父さんの言う事を少しだけ聞こうな?」 「そうよ、たかし。大丈夫、思春期の男の子がこういう事するの、お母さんもちゃんと知ってるから」 「お、お兄ちゃん……私、ぜ~んぜん気にしてないからね? あ、なんならそのニーソ、お兄ちゃんにあげるから、うん、す、好きに使って良いよ? だから、ね?」 ◇タイトル:少年兵 ◆テーマ:『喜』 ◆キャッチコピー:「あなたは、人生を楽しみたいの? それとも、ただ生き延びたいだけなの?」 ~書き出し~ 警告:本作には人権を無視した発言や行動、人肉屍食が行われる状況が描かれています。 かつて、この地には巨大な都市が存在していた。斬新なデザインの超高層ビルが無数に立ち並び、多様な人々がそこに居住していた。その後に起きた人口爆発によって、ビルとビルの間にも足場が組まれ、巨大都市は一つの建造物へと変貌していった。やがて破局がおとずれた。巨大都市は機能を失って廃都となった。かつての超高層ビルの屋上には密林が形成された。陽光の射さないビルの底部にはキノコなどの菌糸類からなる特異な生態系が形成された。 ◇タイトル:逆さま少女の憐憫 ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー:「趣味:人の嘘を暴くこと」 ~書き出し~ きっかけは日曜日だった。スーパーマーケット店に入り、幼い弟にお菓子を買って帰ろうと店内を歩いていたら、とんでもない場面を目撃した。 宮前凜花(みやまえ りんか)だ。クラスメイトだから見間違えるはずがない。ロングの黒髪に整った目鼻立ちをしている。スカートから伸びる足は細く、簡単に折れてしまいそうだった。 凜花は大きめの鞄に手を入れ、その手を抜くと、今度は商品棚の奥に手を突っ込んだ。そして、また鞄の中に手を入れ、同じ動作を繰り返した。 見間違いかな? 最初はそう思った。 しかし、どう見ても彼女は万引きしている……。動作が不自然すぎた。 ◇タイトル:俺とアイドル路鍾馗水仙 ◆テーマ:『喜』『怒』『楽』 ◆キャッチコピー:王道的厨二病空手ラノベ、推参! ~書き出し~ 「大体なんで俺が紗耶香ちゃんの出待ちをしないといけないのだ」 とある路地。俺は夏の蒸し暑い夜に突っ立っていた。 「でゅふでゅふ、それは拙者とオタケン殿との付き合いであるからして」 眼鏡をくいっと上げて、俺のドル仲間である縦横院史郎(じゅおういん・しろう)が答える。俺たちの周りには『お仲間』が多数。現在午後9時半、そろそろである。 「車が来たでござる」 ◇タイトル:幸せの壺 ◆テーマ:『怒』 ◆キャッチコピー:不幸な人にはそれなりの理由があったりなかったりする。 ~書き出し~ ◆0 夜野幸(よるのさち) 夜野幸の不幸は中途半端だった。 少なくとも本人はそう思っている。 所得の低い家庭で生まれ育ち、 父親は母親との離婚を契機に縁遠くなり、 それを理由に生活が困窮した母親は暴力を振るうようになった。 それどころか“幸せ教団”なる宗教にドはまりし、ただでさえ低い所得を貢ぎ、 あげくに彼女がバイトで稼いだ大学の授業料すら使い込んだ。 それにより大学は中退。 ◇タイトル:クールな私の嫌いな後輩 ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー:誰もが私を好きになる(はず) ~書き出し~ 1 渋谷さんって格好いいよね、と聞こえた。黒板を見つめたまま、耳に意識を集中させる。どうやら複数人で私の話をしているらしい。 「頭がよくて美人で憧れちゃうなぁ」 「わかる~」 「自立しているって感じだよね」 「それに頭もいいし!」 声が大きいので彼女達の会話は丸聞こえだった。教室中に響いている。 私はゆっくりとそちらに顔を向けた。クラスメイト達が、はっとした表情をする。それから、小声で話せばよかったね、聞かれちゃったね、と示し合わせるように目を合わせた。 ◇タイトル:お楽しみ貯金 ◆テーマ:『楽』 ◆キャッチコピー:お楽しみが頭の中に溢れて眠れない夜は、それを貯金しちゃえばいいのです ~書き出し~ 明日は待ちに待った遠足です。 だから、しっかりと眠らなくてはなりません。 でも……それなのに……ちっとも眠くならないのです。 夜の八時にはおふとんの中に入ったというのに……。 目がぱっちりしてしまって、明日の楽しいことばかり考えてしまいます。 行き先は、地元のアニマルパークです。 小学四年生は、いつもそこに行くことになっているんだそうです。 ◇タイトル:ラムネ瓶が割れたなら ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー: 「友達がどういうものか知らないけれど」 ~書き出し~ 和気あいあいとした高校生の団体が前を通り過ぎていく。たぶん、地元の子たちではない。わたしたちと同じように修学旅行に来ている一団だろう。あちこちに目を向け、「京都って案外、いいところだね」「その言い方はちょっと上から目線やろ」と楽しい掛け合いをしている。 彼ら彼女らの背中が見えなくなってから、わたしは小さく溜息をついた。横に視線を向ける。 北野りんが、イヤフォンをつけ、スマホに目を落としていた。アプリで活字の本を読んでいる。全身から話しかけるなオーラを漂わせていた。 ◇タイトル:あけてはいけない ◆テーマ:『怒』 ◆キャッチコピー:決して、あけてはならない。 ~書き出し~ ※性的表現並びに暴力的かつ残酷な描写があります。 従姉妹(いとこ)が死んだ。 そう聞かされたのは昨日のこと。小さい頃からずっと、実の姉妹のように付き合ってきたのに、こんな形で別れることになるなんて思いもしなかった。 彼女の名前は鮫島亜紀。今年で十八歳になるはずだった。 亜紀ちゃんは私より一つ上のお姉ちゃんで、とても優しい子だった。髪が長くて、綺麗で、頭もいい。話す声は透き通り、語る内容には人の心を動かす説得力がある。そんな彼女に、私が憧れるのは当然のことだった。 ◇タイトル:恋する女帝 ◆テーマ:『喜』 ◆キャッチコピー:死にたかった 死ななくてよかった ~書き出し~ The Detective in love (〇) 最初は、蟻だった。 (一) 代り映えのしない朝だった。いつもの満員電車、容赦なく全身を襲う日射、通学路に響き渡るかしましい声――いつもの風景だ。マンネリと言ってもよい。 けれど今日は少しだけ違った。周りの生徒が口々に話している。 「川沿いの道、パトカーが止まっていたけど、何かあったのかな?」 「猫の死骸が見つかったらしい」 「やだ、かわいそう」 「でも何で警察が来るの?」 ◇タイトル:とわにうつろう ◆テーマ:『喜』『怒』『哀』『楽』 ◆キャッチコピー:誰だって変わっていっていいのさ ~書き出し~ 第一幕 とわなる虚無よりうかぶ 「たしか、本名はアーテル・コーガルト伯爵」 名前を呼ばれたのをきっかけに、彼の意識は久々に浮上した。 若干の間違いを訂正したかったが、その言葉が空気を振るわせることは無い。 だから、鎧の戦士は彼の意志には全く気付かず、仲間に向かってコメントする。 「“死の大嵐“ってあだ名と比べると、ずいぶん可愛らしい本名だな。髑髏の見た目にも合ってねぇ」 声が出ないのもむべなるかな。戦士の言う通り、彼は今や埃にまみれた古い頭蓋骨であった。 |
夏企画運営 3022年08月15日 00時13分39秒 公開 ■この作品の著作権は 夏企画運営 さんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
合計 | 0人 | 0点 |
作品の編集・削除 |