【跡地化】ラムネ瓶が割れたなら

Rev.02　枚数： 3 枚（ 840 文字）
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円藤飛鳥

2022年08月14日 23時16分17秒 公開
■この作品の著作権は 円藤飛鳥 さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆テーマ：『喜』『怒』『哀』『楽』
◆キャッチコピー： 「友達がどういうものか知らないけれど」

◆作者コメント：

　たまに「真の友情とはどういうものなのか」と真面目に考えてしまうときがあります。少し前、友達と漫画の解釈で揉めて喧嘩になりかけました。その友達とは、これまで三回くらい喧嘩になりかけたことがあるのですが、すべて漫画の解釈による意見の相違から始まりました。相手とすべての価値観を共有するなんてできないので、考えを押し付けるのはいけないな、と反省しています。普通はこうだろ、という意見の「普通」は、その人にとっての普通でしかないということを、つい見落としてしまうことがあるので、気を付けたいです。
　めちゃくちゃ関係のない話じゃないか、と呆れられたかもしれませんが、この物語は、友情とは何か、というところから構想を練ったので、あながち関係のない話ではありません。……たぶん。

　よろしくお願いします。

2022年08月28日 19時25分30秒
 作者レス
  • 　布教は終わったので、以下、感想に対してのレスポンスとさせて頂きます。


    ＞kanegonさま

    　キャラクターやストーリーを的確に評していただきありがとうございます。

    　動画がバズるエピソードは、プロット段階では思いついていなくて、澪とのやりとりを書き終えた瞬間、天から降ってきたアイディアでした。天才かおれは、と自画自賛したくなりました笑。

    　良い作品だと思って頂けたようでほっとしています。

    　感想ありがとうございました！


    　＞黒川いさおさま

    　すみません。白状すると、今どきの女子達のことを、僕は何一つ知らないまま書いてしまいました。なんとなくこうかな、という感じで。リアルに感じて頂けたのであれば幸いです。

    　北野や水島、また一歩踏み出していく一花に共感を持てた、という感想が一番うれしかったです。そういう気持ちにさせるために書いたものなので。

    　創作的な部分にも言及してくださりありがとうございます。ギミック抜きで、純粋に小説として勝負しようと思って書きました。

    　感想ありがとうございました！


    　＞kzさま

    　テンポ悪くなっちゃったのは、３幕構成中、１幕だけ短くなっちゃったから、後から序盤の方の会話を増やしたことが大きく影響していると思います。もうちょっと巧い方法があったかもしれません。

    　ギャグに振る、とうのも、プロット段階では考えていたんですけど、結局いまの形にしました。ギャグに振っちゃうと、一花の葛藤の物語が安くなる気がしたので。そこらへんは書き手の力量に左右される部分だと思いますが。

    　感想ありがとうございました！


    　＞でんでんむしさま

    　たぶん好きなタイプのお話が僕と似ているのでは、とでんでんむしさんの感想や作品を読んで思いました。ともかく、良かったと思ってくれて嬉しいです。

    　水島さんは僕も好きですね。ひょっとしたら一番僕の人格に近いかもしれません。笑っていただけてたぶん水島さんはしたり顔で喜んでいると思います。ありがとうございました。

    　澪に関しては、作り手的には面白いキャラクターで、彼女をただ単に悪者にして終わらせることにはちょっと抵抗があったんですけど、そこは個人的に巧くバランスが取れていると思っていて。成敗される、みたいな道は選択しませんでした。でもほんと、こういう人間は実際にいて、こういう人間と友達関係になると大変な目に遭いますよね。
    　
    　タイトルセンスを褒めて頂き嬉しいです。

    　感想ありがとうございました！


    　＞はびびhabibinskiiさま

    　僕は余り者、というか、殆どぼっちと言っていいポジションでした……。

    　真里を褒めてくださりありがとうございます。また、登場人物のリアルさへの言及も大変嬉しかったです。

    　感想ありがとうございました！


    　＞粘膜王女三世さま

    　スクールカーストもの、面白いですよね。『桐島部活やめるってよ』『俺ガイル』あたりから流行り始めたんですかね。僕は『わたモテ』がその最高峰だと思っているんですけど。アメリカ映画の『ブックスマート』も面白かったです。

    　キャラクターをリアルに感じてくれて嬉しかったです。

    　この３人で組んで幸せになれるのか、という指摘はごもっともで（笑）、たぶん一花は、学校でめちゃくちゃ苦労すると思います。でも、なんだかんだ、良い感じの関係を築いていける未来を想像してラストを書きました。作中でそれを示しきれていない、というのはその通りかもしれません。

    　澪との件に二人を関わらせるかどうかは、結構プロット段階で悩んだんですが、今の形を採用しました。これはもう完全に僕の好みの問題です。救われる話より、他人の、自分の抱える問題とは関係ない言動を見て、勝手に救われた気持ちになるという話が超好きなんですよね。たぶんエンタメとして考えたら、粘膜さんの提案の方に舵を切った方がいいとは思うのですが、結局、自分の好きなものしか書けないし、書けないんだなと痛感しました。

    　萌えた、ということは水島に伝えておきます。たぶんめっちゃ喜ぶと思います。

    　感想ありがとうございました！


    　＞つとむューさま

    　登場人物の心の変容を感じ取ってくれて嬉しいです。

    　ラムネ瓶の動画がバズる展開は、我ながらよく思いついたな、と自画自賛したいところであります。ひょっとすると、そこがあるのとないのとでは、評価がまったく違っていた可能性もありますし。

    　フルネームは盲点でした。早い段階で明かしてもよかったですね。

    　３人でのお泊りの様子とか、書いてみたくはありますね。

    　感想ありがとうございました！


    　＞赤木さま

    　お話自体はありがちといえばありがちなものなので、そのぶん、キャラクターの存在感や内面描写の起伏で勝負しようと考えました。それが少しでも上手くいっていたとしたら嬉しいです。投稿した時は、まわりの作品が派手なので埋もれて終わりかな、という不安はありましたが、評価していただいて嬉しく思います。

    　北野りんは、あえてバックボーンを語らせないという選択を取りましたが、少しくらい過去のことを、一花が知るという展開を入れてもよかったですね。北野は絶対に自分からはそういうことを言わないキャラクターなので、誰かからの伝聞になると思いますが。

    　オリジナリティの面では、確かに弱いですね。自分の色をきっちり出し切れたかというと、そういう感覚はありませんでした。その分、普遍性には気をつけて書けたと思います。たぶん。

    　あ、あと、Twitterで宣伝（？）してくれたみたいですね。ありがとうございました。嬉しかったです。

    　感想ありがとうございました！
    　

    　＞桝多部とあるさま

    　今回はハッスルして３作投稿したんですけど、派手なエンタメ的要素を極力抑える、という創作上の枷をはめて挑みました。登場人物の心情の変化、関わり合いで、普遍的な物語を作りたいと考えたからです。その割には、これ以外の２つは、ちょっと変なバランスになっている気がしますが笑

    　他の文での緩急は意識したいところですね。ついつい一本調子になってしまいがちなので。

    　感想ありがとうございました！


    　＞茉莉花さま

    　等身大だと思ってくれて嬉しいです。

    　僕は普段、割と癖玉、変化球で勝負するタイプなので、今企画では、王道を意識しました。その意味では、たぶんラムネ瓶が一番手堅くまとめられたかなと思います。

    　タイトルやフレーズなどを褒めてくださりありがとうございます。

    　感想ありがとうございました！


    E-Mail pass
2022年08月28日 19時20分32秒
 作者レス
  • 　お疲れ様です。
    　
    　この作品、プロット含めて２日で書き上げることができたのですが、タイトルは３日以上考えてしまいました。結果としていいものをひねり出せたと思っていたので、好評をいただき、凄く嬉しいです。ありがとうございました。

    　ちょっと話はズレますが『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い！（通称わたモテ）』という漫画を皆さんご存知でしょうか？　アニメ化された人気作で、そこそこ有名だと思うのですが、大抵の人は、ぼっちの主人公が痛い目に遭うコメディ、という印象で止まっている気がします。そこで止まるのはもったいないです。わたモテは8巻の修学旅行以降、信じがたいレベルの、面白すぎる青春群像劇にシフトするのですから。僕は人に会うたび布教を頑張っているのですが、本作は、そのわたモテ的な面白さを自分なりに描くとしたらどうするか、と考えながら作ったものでした。正直わたモテのレベルには全然達していないわけですが…。スクールカーストもの、青春群像劇もの、下ネタ好きの人にはわたモテをぜひ読んでいただきたいです８巻以降ほんと凄いから！（早口）

    　わたモテの魅力を語り出すと原稿用紙100枚を一瞬で超えると思うので、ここまでにしておきます。

    E-Mail pass
2022年08月28日 00時22分35秒
 +20点
  • 作品拝読しました。

    等身大の高校生の心情や行動がとてもうまく描かれていた作品でした。

    サブキャラクターに癖があって、その点で好みが分かれる危険性はありますが、特徴のあるキャラクターが描けているという点ではとてもよかったなと思っています。

    展開はちょっと山と谷の振り幅、オリジナリティという点からみると王道寄りの展開だったかなと感じました。ただ、タイトルと絡めていてすごくいいなと思いました。
    このタイトル、秀逸ですよね。素晴らしいです。

    ＞外にだって、世界は広がっていたんだ。
    ここの一文、とても好きです。

    読後感もよくて、とても楽しい物語でした。
    読めてよかったです。ありがとうございました！

    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2022年08月27日 22時39分40秒
 +30点
  • 赤木さんのツイートの紹介から参りました。

    スクールカーストからハブられた主人公が新しくできた友たちとの交流を通じて、カーストなんて意味がないことに気付くという『友』とは何かを問いかけるさわやかなお話でした。
    そうなんですよね。青春に大事件は必要ない、ちょっとの心の交流を丁寧に描けばそれが物語になる。そんな気持ちにさせてくれました。
    個人的に気になったのは会話シーンが長くてそれをしゃべっている一花や水島さんの表情が間に入ると会話シーンがだれなくてよかったんじゃないかなぁ、というぐらいです。

    確かに良作ありがとうございました。
    私からの感想は以上です。それでは、ご縁があればまたお会いしましょう。

    E-Mail pass
2022年08月27日 21時28分58秒
 +30点
  • 　赤木と申します。読ませて頂いたので感想をば。

    　何これ、凄え良い。
    　というのが読後の率直な感想でした。ミチル企画の秀作でよくある、物語りとして面白い！　となる作品ではないのですが、御作は丁寧に紡がれた物語が心に染みこんでくるような感触があって、いずれにしても素敵な読書体験でした。アマチュアの小説でこんな作品を読むのは珍しいし、まさかこんな場所（ｵｲ　でこんな良い物に出会えるとは思ってもみなかったので嬉しい誤算だったというかなんというか……すいません、言葉練れてませんがとにかく良かったです。
    　ちょっとしたことから友達グループから外された一花、一緒に行動することになった二人のことを、ただ変わり者だったり空気の読めない人だと思っていたものの、関わりの中で友情を深めていく…浅い認識で恐縮ですが、御作のスジはこんなところかと思います。この構成自体はとてもシンプルなのですが、作者様の文章力と感性によって非凡な作品になっていると思います。
    　個人的に何よりも良い、と感じたのは人物描写でした。北野さんについては、背景が十分に語られることがなくてちょっと作られたキャラを感じてしまいましたが、空気が読めず馬鹿にされ、何とか自分の凄さを周囲に理解させようと空回りをする水島、一軍グループの女王である澪の嫌らしさ、そして人間関係維持のために汲々とする一花、彼女達の考えていること、感じていることはとてもリアルで、ああ自分も高校生のとき似たような感じだったよなぁ、と思うことが出来ました（この感想書いてるのはちょっとこじれた、いい年こいたおじさんですが、それでも凄く共感できたように思います）。

    　また、タイトルも憎い、と感じさせた御作ではありましたが、オリジナリティがちょっと薄いと感じた点と、メインキャラ北野さんの背景の描写の薄さが気になるところとなりますが…ただ、凄く良かったのは間違いなかったです。

    　まとまりのない感想で恐縮ですが、以上となります……素晴らしい作品、ありがとうございました。今後もお目見え出来ると幸いです。

    E-Mail pass
2022年08月26日 20時31分41秒
 +10点
  • ラムネ瓶が割れたなら、読ませていただきました。

    女子高生が修学旅行で京都に行く物語でした。
    どうやら主人公は、あまりなじみのないクラスメート二人と一緒に観光地を回っているようです。
    主人公は悩みを抱えながらも一緒に回るクラスメートと次第に心を通わせる。
    その過程がよく伝わって来る作品でした。

    他の方も書いていましたが、終盤には一人の生徒にヘイトを集める展開がありました。
    主人公と同化して悩み、理不尽さに悲しんで怒り、そして受け入れてくれたクラスメートに嬉しさを感じる。
    使用されたテーマは『喜』『怒』『哀』『楽』とのことでしたが、『怒』と『哀』は良かったと思います。

    ラムネ瓶を投げるシーンが見ず知らずの通行人に撮影され、投稿されたＳＮＳでバズるという展開はすごいと思いました。
    トレンドかなにかに載ってしまって、水鳥さんに見つかっちゃったんでしょうね。
    主人公の心情を、割れたラムネ瓶に重ねるところも良かったです。

    主人公のフルネームが明らかにされないまま物語が進んでいくのは、個人的には割とストレスでした。
    （白石一花さん、ですよね？）
    他の方からコメントがないので、ごく個人的な印象なのかもしれません。
    （追記：すいません、他にも主人公のフルネームがなかなか明かされない作品はありました。おそらく登場人物が序盤に三人登場するので、どれが主人公のセリフなのか明確にしたいという欲求が強く働いたんだと思います）
    あと、これは修学旅行なので、夜はこの三人で同じ部屋に泊まるのですよね？
    そのあたりのところも詳しく描いてもらえたら、良かったかもと思いました。
    この三人がどんな夜を過ごすのかも、読んでみたかったです。

    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2022年08月24日 01時37分13秒
 +20点
  • 　読了しました。

    　この手の『Aグループなんて糞！』とは言わずともスクールカーストに対するアンチテーゼ的作品って比較的若いジャンルながら確かな地位を確立していますよね。
    　主人公はその心優しい性格からAグループにいた訳ですが、その心優しい性格故か立ち回りをしくじって都落ちしてきています。
    　そんな彼女の視点で描かれる二通りの陰キャの人物造形ですが、これは大変に強烈かつ個性的でした。良くしゃべる方の陰キャは特にウザさバリバリで、主人公じゃなきゃこんなんそりゃ相手してられんよなと心底感じさせられましたが、どこか自分にも似ている気がして嫌いに離れなかったです。
    　このキャラクター造形の「変な」リアルさっていうのは個人的に本当に大好きで、それだけにかなりわくわくして読み進めることが出来ました。

    　ただ、主人公がこいつらと一緒にいて幸せそうかって言うと、あまりそうにも思えなかったんですよね。
    　このままAグループにいるのが大変、というか不幸なのは間違いないと思います。悪口を言うように要求する人間と友達にいるくらいなら、まだこの陰キャたちと一緒にいた方が比較的マシなのは理解できます。
    　でも「比較的」に留まってしまっているのも確かなんですよね。
    　現状だと澪のことを批判する作品に留まってしまっていて、それと比較して陰キャ二人がどう素晴らしいのかという描写は足りていないようにも感じます。
    　陰キャ二人が主人公に義理立てして何かしら体を張るとかそう言う場面があれば、まだ納得できるんですよね。例えば澪に高圧的に接せられて主人公に対して何か嫌なことをするように迫られても、泣きべそかきながら抵抗する水島とか。そんな水島のことを憎まれ口たっぷりにしながらも庇う北野とか。
    　現状の陰キャ二人の陰キャ性というか、ダメさ未熟さみたいのを薄める必要はまったくないんですが、それを補ってあまる程の彼女らの良さみたいなのを描写できていれば良かったと思います。個人的にはこの話一番注目したのは主役よりもこの陰キャ二人なんで、この子らが主人公をより積極的に明確な形で掬ってくれていると良かったと思いました。

    　とは言えこれはある種好きなジャンルだっただけに色々言いたくなっただけに過ぎなくて、現状でも物語として十分以上に成立していますし、面白いとも思います。
    　特に水島は非常に個性的で良かったです。萌えました。

    　創作お疲れ様です。これからもがんばってください。

    E-Mail pass
2022年08月22日 01時19分35秒
 +10点
  • こんにちは。拝読いたしました、簡単ではありますが感想を書かせてくださいませ。

    私の高校時代はもう古の大昔のことですが、本作を読ませていただいて「あーそうだったなあ」と思い出し共感させられる部分が多々ありました。「余り者の寄せ集め」……私の属していたグループはまさにそれだったものですから、いまから思えば「一軍」の方々からは惨めに思われていたのだろうかなどと思いましたｗ　余談でしたね。

    真里がとても面白いキャラでした。はじめは斜め上を行くだけのキャラかと思ったのですが、とんでもない。
    過去には悩み、傷つき、苦悩していたと告白し、地に足がついた感じがしました。

    ＞「真里だって他人のことなんて、どうだっていいです。でも、認められたいんですよ！」

    この台詞がいちばん一番印象に残りました。ほんとそれなんですよね、真理です。
    そして、この台詞に共感する主人公がリアルです。りんのように達観するのは理想的ではあるものの難しい。
    そう、この主人公は、澪に依存していたり、ふたりと一緒にいるのが恥ずかしいと思わず口走って自己嫌悪したり、非常にリアルです。心情を赤裸々に吐露するパートは読み甲斐がありました。

    リアルといえば、

    ＞わたしが一切相談してこなかった部分に、引っ掛かりを覚えてるんじゃないかって思った

    ここがリアルだと思いました。十代の頃は確かにこういうところが気になったりするんですよね～。
    「友達なのにどうして話してくれないの？」みたいなｗ　
    人間が古くなると（笑）誰にもなにも相談などしなくなり、それが当たり前になりますが、この台詞を読んで思い出しました。


    タイトルが謎だなーと思って読んでいたのですが、
    ラムネの瓶が割れたら元には戻せない、けれど、新しく買えばいい――――なるほど！　
    納得しました。


    あまり実のない感想で恐縮です。
    あくまで個人の主観による感想ですので、このように読むひともいるんだな程度にお受け取りくださいませ。

    いろいろ考えさせられる作品でした。ありがとうございました。乱文失礼いたしました。


    E-Mail pass
2022年08月21日 20時59分41秒
 +30点
  • ラムネ瓶が割れたなら、読ませていただきました。

    これまた好きなタイプの作品が来ました。ハブられた主人公がちょっぴり変わり者の二人と組まされるワクワク感溢れるストーリー。良きであります。

    登場人物は全員が個性的でしたが、一番好きなのは水島さんでしょうか。彼女とは他人という気がしません。自分も感情や勢いで動いてしまうタイプで、それで何度も失敗したり笑われたりしました。何なら今でもやらかしていたりします。でも、挫けずにずっと前向きでいられるのは、反省できない人間と取る事もできますが、長所の一つではないでしょうか。自分にも彼女みたいな前向きな部分があれば、こんな人生になっていなかったのだろうか。

    ＞「昔はコンビニ前に大きい灰皿があったから、コンビニ前では吸っていいって感覚が抜けていないんじゃないかな？　うちのお父さんも喫煙者だから嘆いていたよ。おれたちは迫害されている、って。可哀想だった」
    「注意してきます」

    ここ、めっちゃ笑いましたｗｗ　ぜんぜん話きいとらへんやんけ！！！

    澪ちゃんについては、あまり感情的に言うのは良くないと言ったばかりなので、オブラートに包んで控えめに言いますが…………超ムカつくゴミクズ女ですね！

    ああ、自分の友達にもこんな奴いました。なんというか、作中の言葉を使わせてもらいますが、死ねよ、って感じですよね。

    正直、縁を切って正解だと思います。もっと欲を言えば、主人公の方から切って欲しかった。まあ、それだと主人公のキャラブレになってリアリティが薄いと思われてしまう可能性もありますし、これは難しい部分ですね。

    ラムネ瓶が割れたならってタイトルも良いセンスをしていますね。作中の例えも上手いと思いました。自分にはこういうセンスは欠片も無いので喉から手が出るほど分けて欲しいです。

    自分の期待に答えてくれた素晴らしき良作でございました。ありがとうございます。

    それでは失礼します。執筆お疲れさまでした。

    E-Mail pass
2022年08月19日 21時05分33秒
 +20点
  • 拝読しました。

    序盤といいますか、キャラクター紹介が丁寧で、ちょっとテンポが悪いような気もしましたが、彼女ら各々の生きる上でのぎこちなさ、もどかしさが十分に伝わりました。青春は楽しいばかりではないですよね。私はあまりしんどい展開が得意ではないので、終盤は「澪ちゃん何でそんないじわる言うんだよ、仲直りしてめでたしめでたしでいいじゃん作者さん」とか思いましたが、後味良く終わってくれてホッとしました。何が言いたいかというと、それくらいのめり込んで読むことが出来たということです。

    提案としては、キャラクターをもっと尖らせてみるのもありかもしれません。前半はコメディ調に演出すれば、展開にもっとメリハリが生まれるのではないでしょうか。

    以上、感想でした。

    E-Mail pass
2022年08月19日 19時56分33秒
 +20点
  • 　黒川いさおのいさおの方です。拝読致しましたので、感想など書かせて頂きます。

    　なるほど……今どきの女子達はこんな感じなのか……
    　というのが実を言えば真っ先に浮かんだ感想です。何せこちとら昭和産まれで友との諍いは大抵拳を交えて解決してきた世代ですので、きっと作者様と同目線でこの物語を読む事はできないのでしょう。
    　とは言え、それで御作が面白く感じなかったかといえばもちろんそうではありません。逆にとても興味深く読ませて頂きました。
    　まあ、僕の世代でも北野りんや水島真里 の様な奴は一定数居ましたし、僕自身ぶっちゃければそっち側でしたから、彼女達にはとても共感できます。特に真理の

    ＞「今回だけではありません。真里は昔からそうです。皆から褒められよう、凄いと思われよう――そう思って、難しいチャレンジをするんですけど、だいたい失敗して恥を晒してきました。たくさんの人から馬鹿にされてきました。だから余計に認められたいんですよ！　見返してやりたいんですよ！」

    　このセリフには若い頃の自分を思い出してしまい、甘苦い気持ちにさせられました。また、同じ様にりんの

    ＞「どうでもいい。でも、私だったら、無視してくるような奴を友達とは言わない」

    　というセリフも良いですね。良くも悪くも自分を持っている彼女らしいセリフだと感じます。
    　そんなふたりに背中を押され（蹴っ飛ばされ？）る様に、苦悩しながらも居心地の良いコミュニティから一歩踏み出す一花には共感が持てます。良いラストだったと思います。

    　そして創作的に言うと、澪といういけすかない子に全てのヘイトを集める事により、相対的に主要キャラの印象を上げるというテクニックを使っており、この辺りも上手いと感じました。また、壊れた友情や新しく産まれる友情をラムネの瓶に例えた手法も見るべき点だったと感じます。

    　先述した通り、僕がこの話のどこまでを理解、共感できているかは心もとないのですが、それでも最後まできっちり楽しく読ませて頂きました。

    　興味深いお話をありがとうございました。
    　乱文ご容赦を。お互い企画を楽しみましょう。

    E-Mail pass
2022年08月16日 22時13分55秒
 +30点
  • こんにちは。kanegonと申します。『ラムネ瓶が割れたなら』読みましたので、感想です。

    まず、タイトルのセンスがかなりいい感じだと思いました。
    本文の内容はというと、修学旅行の班決めを題材として、友達とは何なのかを問いかける内容で、枚数以上に読み応えがありました。
    キャラクター設定が良かったですね。主人公は一軍からの転落者。一軍復帰を目指してはいるが、それがどういうことなのかを見つめなおすことになる。当初、あまり自分の主体性を持っておらず、権力のある澪に媚びることによって自分の立ち位置を確保していただけだったのを、北野と水島というクセが強く個性的な二人と交流することによって最後に自分の本当にいるべき場所へと踏み出して行く姿が、丁寧に描かれていたと思います。
    北野と水島のキャラの具合も良かったと思います。マイペースなので周囲から見たら迷惑に見えたり突飛に見えたりもするけど、決して本質的に悪いヤツではない、という設定具合が、社交的で身内には優しくはあるけど仲間でないと判断したヤツに対しては冷淡な澪との対比がいい感じでした。
    単に一軍から転落して余り者同士でくっついただけ、ではなく、動画がバズるエピを入れることによって、北野と水島を単なる余り者ではなくクラスメイトからも一目置かれる存在にしたのも良い展開でした。
    良い作品をありがとうございました。
    簡単ですが、感想は以上です。企画参加おつかれさまでした。

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合計 10人 220点

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