キャッチコピー集です!

Rev.01 枚数: 16 枚( 6,349 文字)

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※この投稿は集計対象外です。
 こんばんは、GW企画運営です。
 このたびは忙しく、体調管理が大変な中で作品投稿をしてくださった皆様、作品投稿をしようと奮闘した全ての皆様に深く感謝いたします。
 
 いよいよ感想投稿期間となりました。

 作品を投稿した方はもちろん、感想のみの参加も歓迎いたします!
 運営からは感想を書く作品を選ぶヒントとなるように、キャッチコピー集を投稿いたします。
 引き続き、GW企画をよろしくお願いいたします!

◇タイトル:今☆Chu♡Shock!
◆キャッチコピー:さぁ、はじめようか……今こそ真の飯テロをな!

~書き出し~
(※ 不快に思われる方はすいません、今作品は『昆虫食』を扱った作品です。軽快に読めるよう配慮したつもりではありますが、実際に食べるシーンも出てきますので読まれる際は心の準備をよろしくお願いします)

(※ タイトルで期待された方すいません。意図的なタイトル詐欺です。チューとかしません。『今』は『こん』と読みます。続けて読むと……)

(※ 今作はどうしても書きたくなったネタなので書きましたが、虫が特に苦手な方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。その場合は無理なさらなずに、他の方々の作品をお楽しみください。なーに、それぐらい良いハンデですよ、あははー(乾いた笑い声)


◇タイトル:菊花、本能寺に散る
◆キャッチコピー:いつやるの? 今こそ!

~書き出し~
 序

 戦国の世において衆道、つまりBLはそう特殊なものでも無かった。
 それどころか、相当にお盛んだったと言っても過言では無い。
 一説に拠れば、戦地では女が居ない為、見目の良い小姓がその役割を強いられたから。
 あるいは、戦地で共に戦う武者達がより強い絆を結ぶ為、そういった行為に及んだから。
 諸説はあるが、真偽の程は定かでは無い。
 いずれにしてもこの時代の武将達は、現代に生きる我々の認識よりも遥かにカジュアルな感覚で男色行為を営んでいたのである。
 もちろんそれは日本全国、どこでも当たり前の様に行われていた。
 ――そう。
 後に天下を大きく揺るがす事となる、あの家中においても。


◇タイトル:今こそ〇〇キャンプ!
◆キャッチコピー:タイムリミットは三日間。穂花と凛太朗の運命は!?

~書き出し~
1.今こそ〇〇キャンプ

『凛太朗、ゴールデンウィークの前半、空けといて』
 そんな命令調のラインが届いたのは、四月も終盤になってからだった。
 送り主は角尾穂花(すみび ほのか)。小学校から高校まで一緒の腐れ縁だ。
 大学が別々になって、しばらく話す機会も無いまま「あいつ元気にやってるかな」とふと思った矢先のこと。天災は忘れた頃にやってくる。
『前半っていつだよ?』
 本当は「めんどくせぇ」って返したかったんだけどさ。
 大学も三年生になって、キャンパスライフを謳歌してるからそんな暇はねぇと叫びたいところだけど、コロナの影響で全く予定は入ってない。「いつだよ?」と訊いた時点で、すでに彼女に屈していたような気もする。
 ていうか、ゴールデンウィークって四月二十九日からだよな。それって――
『三日後からに決まってるじゃない』


◇タイトル:霊感少女C
◆キャッチコピー:今日もあの日を夢に見る。凶夢は私に付いて来る。

~書き出し~
 箱の中の少女の話

 〇

 人間には誰しも、嫌な思い出や消したい過去が存在するという。思い出す度に嫌な思いをしたり、恥ずかしくて死にたくなったりしてしまう、というのだ。
 それらはしばしば、『黒歴史』なんて軽薄な言葉で表現される。でも具体的にどんな『黒歴史』を持っているのかを詳しく訊くと、あまりにも大したことがじゃなくていつも拍子抜けする。その程度の過去がもっとも思い出したくない記憶だというなら、幸せなものだと常々思う。
 私の抱える過去はそんな程度のものじゃない。その過去から逃れられるなら、消してしまえるなら、未来をどれだけ失っても構わないと、心の底から思えてしまう程なのだ。
 それは今より六年前、まだ小学校の四年生だった頃の話だ。


◇タイトル:ヴァンプ・スレイ・ヴァンプ
◆キャッチコピー:吸血鬼 VS サイボーグ吸血鬼 in 北朝鮮

~書き出し~
序:4月1日

「緊急ニュースです。
 今日、2025年4月1日午前9時ごろ、ジョーカー元大統領が何者かに銃撃されました」
 リベラルで知られるニュースキャスターの横に動画が開く。
 たまたま居合わせた一般市民の撮影だろう。手ブレが酷いが、体格の良い老人が自分の胸に手を当てるのははっきりと見える。その手の下から、抑えきれないほどの血が溢れはじめたのも。
 誰かの――あるいは撮影者か?――の悲鳴。
 崩れ落ちる老人を駆け付けた男が抱きとめる。
 おそらくはSPか。老人よりもなお体格がいい。
 SPが口を開くと、彼らの周りに赤い靄がかかった。
 しかし、老人が閉じかけていた目を見開いて何かを告げる。


◇タイトル:かわらないこと
◆キャッチコピー:悩める女と、今の時代と、小説の話

~書き出し~
 そういえば、私はデビュー作で主人公に鉛筆で男を刺させたんだっけか。
 執筆を始める前、鋭く研いだ鉛筆を原稿用紙の横に並べていると、時々私はそんなことを思い出す。
 次いで、男の喉元が鉛筆で突かれたりする、一作目のシーンのいくつかが脳裏に浮かぶ……その後の作品でもそれなりに酷い描写があったけど、やはりデビュー作がワーストだった。でも売り上げ的にはあれが一番良いのだから、世の中というものは分からない。
 今回の作品は、もうちょっと穏やかで、面白いものになりますように。鉛筆を握り、原稿用紙に向かう度に、私はこうも思うのだ。
 そして今日も、原稿用紙に文字を刻む。
 悪くない、という感触を感じつつ、私はあっという間に原稿用紙の一枚目を埋める。勢いに乗ったまま二枚目、三枚目と書き続けるけど、不意に、鉛筆を持った手が止まる。形容しがたい、違和感を感じた私は、文字で一杯になった原稿用紙を持ち上げ、書き上げた物語を読み直す。


◇タイトル:アトランティデの白い演算士
◆キャッチコピー: 彼女は一人の人間であることよりも、この国の守護者であることを選んだ。

~書き出し~
「いたぞ、追え!」
 首都アトゥーリオ中央部、演算協会本部庁舎の地下通路は嵐の如き喧騒に包まれていた。
 石造りの通路、明かりは僅か。複数の足音と、甲冑の触れ合う音が響いている。その中を黒い影が疾走していた。
 影は出口を目指している。その手に古びた書物を抱えて。
 ――まずい。
 治安警備隊のジルド中隊長は顔をしかめた。
 賊はこの地下通路を熟知しているらしい。協会本部庁舎の地下通路は、迷路のような造りになっている。これは機密文書の盗難防止が目的だ。しかし最短最速の逃走経路を知られてしまっては意味がない。
 ジルド中隊長は、賊がそろそろ出口に到達しつつあることを感じていた。残り時間は少ない、このままでは逃亡を許してしまう。


◇タイトル:薔薇小路棘子の粛清
◆キャッチコピー:――今ではない。

~書き出し~
“愛と恐怖が隣り合うことはまずない。ゆえにいずれかを選ばねばならぬなら、愛されるより恐れられる方がより確実である。”――マキャベリ『君主論』


          ※          ※          ※


 高校生活といえば薔薇色、薔薇色といえば高校生活。――
 ふいにそんな言葉が八百板秀景の頭を過る。中学生の時に先生に言われた言葉だ。
「…………」
 はたして自分の高校生活は薔薇色だろうか。少しだけ考えて、秀景は苦笑する。
 確かに薔薇色に違いなかった。もっともそれは、鮮やかなローズレッドではなく、カビに覆われた灰色の薔薇に違いなかった。
「――ロン、一八〇〇〇点(インパチ)」
 秀景はニンマリとほくそ笑んで、手役を公開する。
 ――五月中旬の昼休み。秀景は学校で麻雀を打っていた。
「オールスターだからチップ五枚な」


◇タイトル:万物創生
◆キャッチコピー:ねえ、一にゼロを掛けると、いくつになる?

~書き出し~
<起:万物創生機>

 放課後の理科準備室で、ボクはビーカーから紅茶をすすった。
 思わずため息をつく。
「美味いな。ここまでおいしい紅茶は、喫茶店でもなかなか無いよ」
「お代わりできるわよ。まだあるから」
 宮口エリカは、うれしそうだった。
 エリカは、科学部の物理班に所属している。今は、ぶかぶかの白衣を着ている。白衣には、薬品で焼かれた穴があちこちにあいている。
 大ぶりの三角フラスコが、テーブルの上に置かれている。その中には紅茶パックが二つぶら下げられており、ゆっくりと揺れている。紅玉の色に染まった抽出液の底で、白い攪拌機がゆっくりと回転している。


◇タイトル:断罪と祝福の時
◆キャッチコピー:
 この世に神はいない。
 汝らの行為を断罪するか、祝福となすか、それを定めるのは、汝ら自身である。

~書き出し~
注意:本作には、過激な暴力行為や、読まれた方を不愉快にさせる可能性の高い『悪意』が描かれています(R15 相当)。


 この世に神などいない。
 生贄の聖女アリアがそう思ったとき、大いなる意志の言葉があたりに響いた。
「我に呼びかけたのは、汝であるか。では、古の契約にもとづいて『断罪と祝福の時』を始めるとしよう」

 アリアは平民の娘だった。
 仕立て屋を営んでいた父は、胸を病み、若くしてこの世を去った。
 母親は、その日暮らしで家計を切り盛りして幼いアリアを育てた。
 アリアが八歳になったとき、修道院の門が開かれた。アリアは、修道尼僧として迎えられた。
 神の慈愛を民にもたらすため、という名目が与えられていた。


◇タイトル:リンカーネーション 東京浄化
◆キャッチコピー:失った時間は、決して戻ることはない

~書き出し~
 はらはらと雪が舞う、寒い日だったことは覚えている。
 瘴気の影響で外出禁止令が発令され、すでに半年が過ぎた頃。半ばゴーストタウンと化した街を一人で歩いていた時、大量の『ツカレビト』に襲われた。
 瘴気に侵され理性を失った元人間『ツカレビト』。目についた人を襲うだけの単純な思考しか持たない存在。だが瘴気の感染力は凄まじく、ツカレビトは加速度的に増えていき、ツカレビトによる被害者もまた増えていった。
 俺は、ひたすらそいつらをぶん殴り続けた。
 今と未来に希望が持てなくなったというのもあるのだろう。怒りも不満もそのまま拳に乗せて、寄ってくるツカレビトをぶちのめした。
 一発殴れば動かなくなるから、やってやれない相手じゃない。いつもそうやってきた。
 だが、今回ばかりは数が多すぎた。


◇タイトル:おとなしくトラックに轢かれなさい!
◆キャッチコピー:トラック(truck):人間がぶつかると異世界へ転移できる乗り物(抗痔円より)

~書き出し~
 ツバメは一度子育てが成功すると、同じところで巣を作り、また子育てをするという。人間らしい弱さを持ったツバメの習性が、私はどうにも嫌いになれない。
 伝統を変えるというのは勇気のいることで、明確な根拠もないのに前に上手くいったことを踏襲してしまう、前とは条件が異なるのだから、また上手くいくとは限らないのに。
 人間と言うのは性根の弱いもので、何かにすがりたくなるというのは本能のようなものであるらしい。私、サーシャ・ド・エムワースもそれは同じで、出来る限り前の時代に成功した先駆者を見習いたいと思うものだ。
 私にだって千年の歴史を持つ由緒正しい貴族であるエムワース家に連なる者として、貴族の矜持と言うものがある。先駆者の真似などかっこが悪いという、一種のプライドのようなものも抱えている。しかし、事がことだ。自分のちっぽけなプライドなどかなぐり捨てて、より確実なほうを選ばなくてはならない。私の背には、何万という人の運命がかかっているのだから。


◇タイトル:ままみ と むむ
◆キャッチコピー:食わねば。

~書き出し~
  △前編 おにぎり天使降臨

「よっしゃーお昼だー! ままみ、ご飯食おうぜご飯ー!」
 お昼休みに入るや否や、隣の席の百日紅夢夢(さるすべり むむ)が机をこちらに向けてきた。いつものことだ。
 私も机を動かし、夢夢の席と向かい合わせにする。
 昼食の時間は、高校生活における楽しみの一つだ。机を動かしてグループを形成しているのは私たちだけじゃなく、教室内で四つほどのグループができていた。食堂で食べる組も、複数人でわいわい話しながら教室を出ていく。
 私にとっても、夢夢と二人でご飯を食べるのは、なによりも楽しいひとときだった。
「ふんふんふふーん」
 夢夢は鼻歌を歌いながら、お弁当箱を机に置いた。大きな三段重ねの重箱だ。クマのキャラクターが描かれたかわいいやつである。

◇タイトル:P.V.M~ファーマシー・ヴェンダー~
◆キャッチコピー:お薬いかがっすか~?

~書き出し~
 街角に増えた、いわゆるプリクラのような機械。正式名称は〝ファーマシー・ヴェンダー・マシーン″といい、いうなれば処方箋薬の自動販売機である。この機械、今こそ機械に組み込まれたAIと患者がやり取り、問診することで処方箋薬を処方する病院もどきなものにまで進化しているが、出現初期は処方箋に書かれたバーコードを読み込んで薬を処方する機械であった。この機械は写真シール販売機、いわゆるプリクラに似ていることから〝プリクラファーマシー″、もしくは正式名称のアクロニムであるPVMと呼ばれている。
 さて、とあるPVMに近づくのは異様な風体の女の子。髪は金髪、肌は日焼けか機械かで真っ黒な、お前はいつの時代から来たのか問い詰めたくなるようないわゆるコギャルであった。彼女は薄く細いサングラスをかけ、蛍光ピンクのTシャツに皮のジャケットを羽織り、ボトムズはミニスカとオーバーニー。その手には小さな紙袋を持っていた。


◇タイトル:ジルタ=アノスの終焉
◆キャッチコピー:現在(いま)こそ

~書き出し~
 瓦礫の合間を縫うように、無数のケーブルが繁茂している。
 多種多様な機器が吐き出しては飲み込むそれらが、あるところでは絡み合い、延び、あるところでは途切れている。それはちょうど街に張り巡らされた毛細血管のようでも、軒先を奪い合う蔦や蔓薔薇のようでもあった。けれど仕えるべき主人を失って久しい現在、その光景は意識を抜かれた標本と言うより他はない。街は静寂の中に、頽廃の中に暮れ泥む。屍体にも似た夕焼けに姿を浮かび上がらせながら、脈動を止めた血管がかつての楽園を覆い尽くす。
 そんな光景の中心で、ジルタ=アノスは考える。――あと少し。あと少し。
 錆び付いた希望は相も変わらず希望であって、幾千の夜を越えたとしてもそのことに変わりはなかった。だから夜毎に考える。あと少し。もうあと少し待てば、きっと彼らは私のもとに帰ってきてくれるのだから、と。


◇タイトル:痴漢者トーマス
◆キャッチコピー:シュッシュ。ポッポ。

~書き出し~
 ※だいぶエッチです。

 ○ 1 ○

 満員電車の中。鋭い目線で、周囲を探るように見ている痩身の男がいる。
 痴漢である。
 逮捕される痴漢の平均的な年齢からすると、随分と若い男である。少年と言っても良い。彼は十六歳だ。面長で鼻が高く唇は薄い。ハーフリムの眼鏡をかけた瞳は切れ長で、怜悧でやや神経質そうでもある。上背は百八十センチ以上でスタイルが良い。清潔感もある。全体としては、十分に美形と言えそうだ。
 早朝と夕方のラッシュの時間、彼はしばしば駅のホームを訪れる。そしてごった返す人の流れに沿って歩き回り、満員電車に乗り込み、また次の駅へ。その渦中で痴漢の対象となる女性を吟味する行為を、彼は『クルージング』と呼んでいた。
GW企画運営

3021年05月03日 00時03分18秒 公開
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