キャッチコピー集 |
Rev.01 枚数: 20 枚( 7,719 文字) |
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こんばんは、夏企画主催のミチルです。 3つのお題という難題に挑戦した皆様、まずはお疲れさまでした! 作品を投稿してくださった方も、残念ながら間に合わなかった方も、感想投稿期間を楽しんでくださると幸いです。 感想を書く作品を探すお手伝いとして、キャッチコピー集を投稿いたします。 書き出しにもご注目ください! ◇タイトル:炎上少年H ◆キャッチコピー:誰もが彼を傷付ける。 ~書き出し~ 1 〇 フリーターということになっているわたしは、アルバイトに行くと両親に告げて外出し、近所のショッピングモールに向けて自転車を漕ぐ。そしてフードコートに腰を下ろすと、親に料金を払ってもらっているスマホで遊び始めた。 ここは天国だ。 十九歳。夏。とにかく働くよう親に要求されて始めたバイトをバックれてから、もう二か月が経とうとしている。もちろん、親にはそんなこと一言も言ってはいない。次のバイトを探すのはしんどいし、何より、今更打ち明けて怒られるのは嫌だった。 ◇タイトル:彼の者はなにを燃やす ◆キャッチコピー:青年の前に現れた美しき精霊は、いったいなにを望んだのか? ~書き出し~ ――あんな村もうごめんだ! 蓄積された鬱憤は、ボードルスィに初夏の森を走らせた。 しかし若者の逃走に終演は訪れず、どれほど進もうとも森を抜け出せない。 白雪に覆われる冬よりマシとはいえ、このあたりの日照時間は短い。斜陽が暗闇に塗り替えられるまで、もういくばくも残されてはいないだろう。 息を切らし、己が道を間違えたことを悟ったボードルスィではあったが、それでも来た道を引き返すことは考えなかった。 ◇タイトル:中学時代人を殺したことがある小夜子さん ◆キャッチコピー:何があっても、あたしがいるからあなたは一人じゃない。 ~書き出し~ 1 〇 眩い朝の日差しが降り注ぐある駅のホーム。ベンチに腰掛けて飲食にふけっている一人の女子高生の姿があった。 異常である。 電車を待ちながら遠巻きに彼女観察している者達なら、彼女の常軌を逸した食事量が分かるだろう。彼女はベンチに着くや否や売店で買ったらしき肉まん三つを一分足らずで平らげ、巨大なリュックサックから出したおにぎり五つを瞬く間に咀嚼嚥下。さらにはスナック菓子大袋一つと徳用富士林檎六つ入り一パックを胃袋に収めている。その間、僅か十数分であった。 ◇タイトル:猫ごころアチアチ ◆キャッチコピー:猫のやる気は炎のごとく ~書き出し~ 「にゃんこ にゃんにゃん スミだらけ~♪ でもでも にゃんにゃん がんばっちゃう♪」 着物にエプロンを重ねた猫ちゃんの陽気な歌声が、手狭な店内からこぼれ出しています。 その声とは裏腹に、熱い鉄板を前にした額には汗が浮かんでいます。それでも猫ちゃんは笑顔を崩そうとしません。 不器用ながらも懸命に錐(きり)を動かして、だし汁で溶いた小麦の生地を少しずつ丸めていきます。 鉄板に作られた無数の凹みでは、ぶつ切りにされたタコが熱せられ、とびっきりの旨味を生地へと流し込みます。 ◇タイトル:フェニックスチキン ~百日後に死ぬ不死鳥~ ◆キャッチコピー:僕の前に現れたフェニックスは、どうしようもなくチキンでした ~書き出し~ 一日目 四月七日 今思えば、この日が始まりだった。 段ボール箱の中に入れられた、十羽のヒヨコ。そのあまりの可愛らしさに、僕は一瞬で心を奪われたんだ。 なんて可愛い生き物なんだろう。 こんな可愛い生き物が存在して良いのだろうか? 後であんな事になるなんて思ってもいなかった僕は、呑気にそんな事を考えていた。 書き残さなければいけないだろう。 ◇タイトル:最終兵器☆巫女様 ◆キャッチコピー:世界は核の炎に包まれた! でも皆大好き年三回のアレは生き残っていた! ~書き出し~ ※ 注 若干グロ描写あります。 あと、ネタ小説です。 温室効果ガスの排出といった環境汚染、そして数度の核戦争により、世界は荒廃した。 しかし人類は生き残っていた。 そして、放射能に汚染され、砂漠に覆われた大地でヒャッハーしたりしていた。 これは、そんな世界で生きる、タフでスケベな男の物語である。 砂漠を貫くように伸びる道を、一台のバイクが進んでいた。 砂塵にまみれたバイクは不機嫌そうなエンジン音を響かせており、振動は容赦なく体を苛む。またがる男は、おそらく顔に巻き付けた麻布の下で不機嫌そうに顔をしかめていることだろう。 ◇タイトル:百合と空手とプロパンガス ◆キャッチコピー:少女たちは時とともに人間関係をほんのちょっと変化させる。 ~書き出し~ ※エロ有注意 「おっぱい」 狭いベッドの上、あたしたちは互いのおっぱいを掌で包む。 「耳たぶ。うなじ。鎖骨」 うさぎは左手の指であたしの体をなぞる。右手はおっぱいだ。 「おっぱいからおへそ。そして✖✖✖✖」 「うさぎ」 あたしはうさぎに怒るように言う。 「それは、エロい。直球で言うな」 ……恥ずかしい。しかしうさぎはそのまま左手を動かし、言葉を紡ぎ続ける。 「太もも、膝。ふくらはぎから足先」 うさぎの指先はそのままあたしの頭から足先まで伝っていった。 「全部ボクのもの」 「うん」 目の前にあるうさぎの顔に、あたしは頷く。 ◇タイトル:ウチの炎鳥(ファイヤーバード)がそんなに長生きなわけがない。 ◆キャッチコピー:なにかが生まれる、ららら不思議さお楽しみ♪ ~書き出し~ 1 小学校低学年編 私――小山田(こやまだ)まや子が炎蔵(えんぞう)の卵を拾ったのは、まだ小学二年生の頃だった。 田んぼと畑ばかりの我が家の近くには、草木の生い茂った山々があり、放課後になるとそこに踏み入っては歳の近い子らと遊んでいた。 そんなある日、山で大きな卵をみつけた。実物をみたことはないけれど、ダチョウの卵くらいの大きさがあったと思う。濃淡のあるまだらな赤が、模様みたいになっていてそれが子ども心のなにかを強烈にくすぐる。 ◇タイトル:エンゼツのマジョ ◆キャッチコピー:炎(はかい)と癒やしを宿す舌 ~書き出し~ 「根拠のない思い込みで他人を貶め、悦に入るなんてほどほどにしたほうがいいわよ。言ってる瞬間は気持ちがいいのでしょうけれど、ボロがでた瞬間に自分が盛り上げた熱で焼かれちゃうから。まぁあんたの場合、すでに焼かれすぎてて、不感症になってるのかもしれないけれどね」 干群(ほむら)セイは、対面したコメンテイターが女として終わっていると嘲笑する。 多くの者がそれを思い、影で口にしていたことだが、さすがに正面から指摘されたことはなかったのだろう。お茶の間でなじみの顔は無様な赤に染め上げられていた。それには己の醜態が電波で晒されている分も含まれている。 ◇タイトル:記号的再生/Sustain++; ◆キャッチコピー:木で出来た家は悪いオオカミに燃やされる。 ~書き出し~ 「私ね、天国に行くんだ」 二〇四〇年の冬、病室で彼女はそう呟いた。私は彼女の暖かな頬を見て、怒った。あんたは二人になんてなれない、と泣き叫んだ。 それから年が明けて夏、一通の手紙が送られてきた。彼女からのもので、中には天国への招待状が入っていた。 あらゆるモノがデジタル化したご時世に、ご丁寧にも切手を貼って手書きの封筒に入れられてそれはやってきた。ビリビリに破り捨ててやろうかとも思ったけれど、どうせこれが最後だと重い腰を上げた。 ◇タイトル:部分的延命/Birthday Kid ◆キャッチコピー:人形は「壊す」ものですか、「殺す」ものですか? ~書き出し~ (※一部グロテスクな表現を含みます。ご注意下さい) 二〇四〇年のある日、マンションの八階から計五体の赤子が転落死した。それらの持ち主は全て同一人物で、事故ではなく故意によるものだと証言した。 多数の批判と裁判の末、彼は無罪を勝ち取った。そしてその赤子を殺すことはほぼ合法に当たるという共通認識が広まったのだった。 一体なぜ? その事件から二年後、僕は真夜中の研究所で実験室を睨んでいた。ガラスの向こうは防音壁と真っ白な床があり、無数のカメラとセンサー類が埋め込まれている。 ◇タイトル:面接 ◆キャッチコピー:なんちゃって面接官の受難 ~書き出し~ 星の子(ノーム)としてリヴァアースに転生してから一ヶ月が過ぎた頃、俺は父ターカーからパーティーを組むように言われた(星の子(ノーム)というのは、俗にいう転生者の事)。 転生してから一週間後に冒険者登録を済ませ、道場でみっちり戦士としてのノウハウを叩き込まれた翌日の事である。 とりあえず他の冒険者に手伝って冒険の空気に慣れようかと軽く考えていた俺は面食らった。 生前グレていたニール・アーカム・タッドマンは、タッドマン家の面汚しだったらしい。 彼の死後、入れ替わるように転生した俺は必要以上の期待をかけられている。 ◇タイトル:新山友人は対魔力が高い ◆キャッチコピー:どうやら俺は対魔力が高いらしい。 ~書き出し~ 1 その女は青い炎の中にいた。 炎の中で、俺と同い年くらいのその少女は、うっすらと笑う。 コンクリートの敷かれた屋上から火元もなく出現した炎は、刻々と、大きさと勢いを変えていく。それはただゆらめく炎とは違い、自ら意思を持っているようだった。 その子をいたわるかのようにたゆたう炎の中で、彼女は小さく、舞っていた。 軽くステップを踏み、時折、両手を揺らめかせる彼女を、俺は茫然と見ることしか出来なかった。 ◇タイトル:怪火 ◆キャッチコピー:走って、走って、走って、走り抜いた末に見い出したもの。 ~書き出し~ 私は――走っているようだ。 自分事であるのに不確かに言い表しているのは、長時間走り続けている弊害からか、体の感覚がすっかり失われてしまっているためである。 ただ、全身にくまなく沁み込んだ強い倦怠感と、喘ぐような息苦しき呼吸が、自分がひたすらに走り続けていることを教えている。体の疲弊具合と、呼吸の苦しさから鑑(かんが)みて、もう何時間も前からずっと走り続けているのだろう。いやそれ以上、もっとずっと前から走り続けているのかもしれない。いつから走り始めたのすら、酸欠で鈍った頭では思い出せなかった。 ◇タイトル:エレベーターと俺 ◆キャッチコピー:上へ、下へ。人生もまたエレベーターと同じ。 ~書き出し~ 夢破れ 後に残るは 無力感 ゆらゆらと揺れる火を見ていたら、ふとそんな句が思い浮かんだ。 古びたマンションの裏手にあるコインパーキング。わずか三台ぶんの広さしかない駐車場の片隅に、俺は一人で座り込んでいた。目の前には錆びついた一斗缶がある。ホームレスが冬場に暖を取るため持ち込んだものだろう。一斗缶の中では、薪の代わりに一冊のノートが焼けていくところだった。 作家志望者だった頃に書き溜めていたアイディアノートだ。最後の一冊があと少しで燃え滓(かす)となり、無価値なものとして散っていく。 ◇タイトル:炎属性と冷気属性の蛇を操る癒し系のお婆ちゃんは好きですか? ◆キャッチコピー:タイトル詐欺上等、出オチ上等。 ~書き出し~ 「究極無二の癒しを求め、冒険心の炎を滾(たぎ)らす、私は稀代の挑戦者(チャレンジャー)!!」 静謐(せいひつ)な居間に突如として妄言が響き渡る。それを受けて、藤堂湊(とうどう みなと)はソファに寝転んだまま大儀そうに声の方に顔を向けた。 妄言の発言者たる妹の茜(あかね)が、自室の扉を開け放った姿勢で仁王立っていた。満面に得意げな表情を浮かべ、希望に満ちた目はきらきらと輝いている。 「あー、もう昼前か。そろそろエアコン入れるか」 「大丈夫! 暑さで頭がおかしくなったわけではないから!」 ◇タイトル:ガラスの丘リナ ◆キャッチコピー:炎を操り挑戦せよ、癒しの異世界ガラス細工に ~書き出し~ 「これから実演を始めるよ~!」 家族連れが集う日曜日の広域公園に、活きの良い若い男性の声が響く。 「ガラスでウサギを作ってみるからね~」 声の主、十八歳の少年タクミは、芝生広場の真ん中で金属の棒を右手で高々と宙へ突き出した。 それはステンレス製のパイプ。先端に透明の塊が付いている。 「この先っぽに付いているのが、ガラスです!」 タクミがパイプを陽にかざすと、ガラスがキラキラと輝いた。 それを見た子供たちが、一人また一人と集まってくる。 ◇タイトル:炎の挑戦者(チャレンジャー) ◆キャッチコピー:どうやら紅林夏美医学博士は、一匹狼タイプで間違いないようだった。 ~書き出し~ 首相官邸にある秘書課の窓からは、生い茂った木立が見えている。都心にあるにもかかわらず、深い森の中を思わせるように、植木や生垣が工夫されていた。 秘書課の水沢早百合(ミズサワ サユリ)は、さりげない風景を演出するために、高度な職人技が存分に発揮されていることを知っていた。 秘書課の水沢室長は、つぶやいた。 「さて、次の陳情相手は手ごわいわね」 次の面会希望者は、新型コロナ対策の陳情に日本医師会から派遣された人物だった。 「出身は、京都の医師会か。京都には革新的な連中が多いからウルサイことになりそうね」 ◇タイトル:マヨラー聖女は、最強のおバカさんに振り回されています。 ◆キャッチコピー:炎は破壊の象徴であると同時に再生の始まり(きっかけ)でもある。 ~書き出し~ プロローグ この世界には高度な科学技術は存在しない。 けれど、その文明は僕が元いた世界に、そう劣るものではなかった。 魔物という脅威が存在し、科学技術が発展していなくても人類が版図を広げられたのには『炎術』という魔法のような力によるところが大きい。 その力は、敵対者を撃退する力であり、金属を精製する道具であり、害ある菌を殺すための薬でもある。 ただし、ソレによっておごる人々が思うほど万能でも無敵な力でもない。 ◇タイトル:消失したもの ◆キャッチコピー:炎上男は、社会の縁のその外へ ~書き出し~ ◆シーン1(日常) ◆シーン1(日常) 「腹切ってわびろ、この無能!」 広告会社を経営する高居一色(たかいいっしき)は、目標を達成できなかった営業陣を罵倒した。 会社としての利潤は、そう悪いものではなかったが、彼が開拓した新規事業が予想したほど利益を伸ばさなかったのだ。 新規事業の担当者たちは力を合わせ、その売り込みに全力をかけたのだが、社会的需要は一色が想像したほど大きくはなかった。 だが一色は、利益が伸びなかった原因を、担当社たちの怠惰のせいと決めつけ、感情のまま怒鳴り散らす。 ◇タイトル:キュア ◆キャッチコピー:その気持ちは病気なんかじゃない! ~書き出し~ 炎ってあったかくて綺麗だけど、近づきすぎると怖いじゃない? きみとはきっと、そういう関係なんだろうな――。 遠い目をして彼女はいう。 「わたしは――」 だからこう言い返してやったんだ。 「わたしは焼け死ぬ覚悟であなたを好きになった」 もともと大きな瞳を落っことしそうになるくらい見開いて。 彼女はわたしの告白に目を丸くした。 「離れないで」 わたしは彼女の細い肩をぎゅっと抱きしめる。 ◇タイトル:知覧に散らん ◆キャッチコピー:いま、あなたに会いに行く ~書き出し~ ※当小説において、思いっきり差別単語が出てきますが、物語の舞台当時の事項を懸案し、あえて使っております。 殴った。 草萌える大地をカーキ色のズボンを履いた若者が飛んでいく。若者は一メートルは吹っ飛ばされ、大地に寝転んだ。 「バカ野郎!」 殴ったのは男は四十手前ぐらいの髭もじゃであった。 「チョンコロ(※朝鮮人の蔑称)! 貴様、もう一度言ってみろ!」 髭もじゃは今さっき鉄拳制裁を加えた若者をどやしつける。 「コンナノデ、コンナノデ俺タチニ死ネトイウンデスカ!」 若者は大地にたたずむ銀色の鋼の鳥を指さして言う。 ◇タイトル:激辛ブレイクスルー! ◆キャッチコピー:辛口はお好きですか? ~書き出し~ 1 辛口はお好きですか? 刺激的な文章がドンッと表示されている。 その文章の下には『辛口ラーメン 炎の世界』の文字。 そんな飲食店の看板を目にして、俺は足を止めた。 「ほほう。辛口ラーメンの専門店か」 大学二年生の俺は、一念発起して一人暮らしを始めることにしたのだ。夏休み期間中に賃貸契約をし、借りたアパートに荷物を運び入れてたのが昨日だった。 新居は大学に近い場所だが、まだ土地勘はない。そこで夏休み最終日の今日、近所を散歩をしてみることにした。 ◇タイトル:炎環中年(サークレットファート) ◆キャッチコピー:歪んだおっさんはそれでも戦い続ける ~書き出し~ ●1 天(そら)が灰色の幕(ヴェール)に閉ざされ、いったいどれほどの時が経ったであろう。 “炎獣”という名の怪物を引き連れ現れた“魔王”は、それまでの人類の文化(こうせき)を灰燼と化し、滅亡の淵へと追いやった。 太陽の恩恵を失い、天敵に脅かされる生活に誰もが己の未来をあきらめた。 だが、その歴史の多くを闘争に費やしてきた人類(かれら)はしぶとく、紋章(エンブレム)という新たな武器を生み出すと、反撃の狼煙をあげるのだった……。 ◇タイトル:バンドラッシュ! ◆キャッチコピー:歌うのって楽しいよね ~書き出し~ 1.プロローグ 部屋のドアがノックされたので、ちょいと首を動かして時計の針を確認する。 午後五時三十分。 夕飯にはちょっと早いな。あれか、プリン買って来たから、みたいな母親のお土産か。 「なに?」 俺は立ち上がりもせず、ドアに向かって声を掛けた。 ドアノブが捻られ姿を現したのは、母親でもプリンでもない。 海に漂うもずくみたいな髪型をした兄貴だった。 俺と兄貴は三歳離れており、世代が微妙に違うせいか、話が合わないことが多くなってきたように感じる。 ◇タイトル:45口径の救済 ◆キャッチコピー: ~書き出し~ こんにちは。 私は高校二年生の玉木さらさといいます。 実は今、私の通う学校で、変な遊びが流行しているんです。 その遊びは、いわゆる不順異性交遊なのですが、どうも様子がおかしくて普通の彼氏彼女とかではなくて、新興宗教のようになっているんです。しかもやっている人にしか内容のわからない、秘密クラブのような存在でもあるんです。 私の友達もその遊びにはまってしまって、なんだか以前とは別人のようになってしまいました。 お願いです探偵さん。 どうか私の高校にはびこる遊びの正体を暴いて、私の友達を助けてください。 ◇タイトル:派遣社員、絶頂す。 ◆キャッチコピー:燃える男。 ~書き出し~ グロ、下ネタ、便器舐め等あります。ご注意下さいませ。 やっちまった、やっちまった。 俺はやっちまった。 荒い息をつき、頭はクラクラしている。今になって、自分がやったことが……「もしかしてヤバいんじゃないか」……そんな風に思えてくる。 いや、そんなはずない。こんなのが、恐ろしいことであるはずはない。 そう、多分、気のせいだ。 ちょっとネットに殺害予告を書き込んだだけだ。 |
夏企画運営 3020年08月10日 00時07分06秒 公開 ■この作品の著作権は 夏企画運営 さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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