【跡地化】記号的再生／Sustain++;

Rev.07　枚数： 3 枚（ 840 文字）
<<一覧に戻る | 作者コメント | 感想・批評 | ページ最下部
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
○●○●○●○　この作品は跡地化されました。　●○●○●○●
宮葉 ZxSGvD.cHU

2020年08月07日 08時25分27秒 公開
■この作品の著作権は 宮葉 ZxSGvD.cHU さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：
木で出来た家は悪いオオカミに燃やされる。

◆作者コメント：
今年の夏も暑い。虫も多い。やだ。

//sustain++;
world.getRelationship(me, you).increaseSustain();

2021/09/01:跡地化しました。お読みいただいた皆様、ありがとうございました！

2020年08月23日 00時14分52秒
 作者レス
  • 初めての参加でしたので右も左も分からぬまま書き連ねましたが、非常に参考になるご指摘、また励みになる感想ありがとうございました。

    皆様の疑問点に関しましては個別のレスで回答させて頂きます。
    ここで小ネタを一つ。マイの吸っている煙草の銘柄は「ダビドフ」です。日本では販売終了したドイツの煙草で、彼女はわざわざ輸入販売で箱買いしています。どうでもいい設定ですね……。

    ちなみに本作はMiliというバンドの『Sustain++;』という曲から着想を得ております。
    You TubeのMVで日本語字幕オンにして聞いたら、作品の結末が分かるかも……！？

    この度は沢山の感想ありがとうございました！(*´ω｀*)

    me.getMemory(you);
    world.setRelationship(me, you, null);
    //sustain++;
    //sustain++;
    //sustain++;
    //sustain++;
    //sustain++;
    //sustain++;

    E-Mail pass
2020年08月22日 22時16分01秒
 +10点
  • はじめまして、たてばんと申します。

    気になった点です。

    ・だから屋上から突き落とそうとも、絞め殺そうとも、仮に脳波が停止しようとも、きっと生き返させられる。
    ↓
    屋上から突き落とされて頭蓋骨陥没骨折した場合はどうなるのでしょうか。
    頚椎骨折もアウトでしょうし。

    以上が気になった点になります。

    初音ミクとかレムの等身大フィギュアにAIぶっ込んで、いろいろご奉仕していただきたいものです。

    以上が感想になります。
    勘違いがあったらすみません。
    では、失礼します。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 02時24分25秒
  • 感想ありがとうございます。
    はい、ごもっともなご指摘です。
    答えとしましては「転落死させられるような高い建物が無い」ですね。
    一応「B級映画ばっか流すシアターがある」という点から、そこまで都会っぽい町並みではないよ、というのを伝えたつもりでした。改めて読んでそりゃねえわと自分でも思います。

    天国はあくまで人間一人を安楽死させるための施設なので、高層ビルとかは必要無いわけです。
    あってもせいぜい2階建てとかだと思います。ただそういうディティールを枚数増やして書けよという話ですよね……申し訳ありません……あと転落死以外の殺害方法については？　となると答えは一つ！

    「何も考えてない！」

    すみませんすみません。宮葉はバカな不燃ごみなのです。ゴミ箱を蹴っ飛ばしてくだせぇ……。

    あと良いですねぇ二次元にAI吹き込むの！　ワクワク！
    お読みいただきありがとうございました！

    E-Mail pass
2020年08月22日 20時16分01秒
 +20点
  • 『記号的再生／Sustain++;』拝読しました。

    ※以下ネタバレがあります。

    ・儚い雰囲気のＳＦ作品でしたね。
    　人間を人工知能化しするという発想と、感情を採取する為の「天国」という舞台設定が面白く、もしも人工知能の技術が発達したら、将来本当にこういうことが起こるかもしれないと思わせるものがありました。
    　主人公の舞衣と人工知能化されるリンのやり取りを中心に物語は進みますが、「感情を精巧に模倣したところで、それはリンじゃない」という舞衣の意見には考えさせられるものがありますね。
    　アマゾンやグーグル、ターミネーター、やバック・トゥ・ザ・フューチャーといった現実の会社や作品を絡める演出も上手いですし、煙草やジッポーというアイテムによる雰囲気作りもいい味を出していると思います。
    　文章も非常に上手く、透明感があり詩的な美しさを感じました。
    　特にラスト一文が「私は彼女の背中を、」と中途半端に終わっているところは、余韻を感じさせるもので上手いですね。

    ・ストーリーとしては大きな盛り上がりがないように思いました。
    　まあ、この作品に関してはそれで正解のような気もしますが……それでも個人的にはもうワンパンチ欲しいと感じました。

    ・全体として上手さ、美しさを感じる作品で、詩的な雰囲気の作品、という意味ではば素晴らしかったと思います。
    　ただ、個人的な好みとしては、もうちょっとエンタメ的な盛り上がりが欲しかったです。


    　感想は以上です。指摘点が私自身の作品にブーメランになっていたらごめんなさい。
    　執筆お疲れさまでした。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 02時16分27秒
  • 感想ありがとうございます。
    実際どうなんでしょう、天国とか作られますかね？　「行き過ぎた尊厳主義」は「過剰な利他精神」とも言えるわけで、今の世界はむしろその逆に傾きつつあるように思えます。
    自己保身や他者への攻撃性を解消する一番手っ取り早い手段はやはり「大きな被害」となってしまうのでしょうけれど、痛み無くして自らを律する術は無いのかと思えてなりません……。


    「、」で終わらせるのずーっとやりたいやりたいと思っていて、ようやく実現しました(*´ω｀*)
    これ下手したら非難轟々かなと覚悟していましたが、気に入って頂けたら幸いです。

    そしてここでも立ちはだかる「物語の起伏」。
    エンタメ色が無さすぎ問題ですね。うまいこと調和が取れるようなシナリオ作りに励みます！

    お読みいただきありがとうございました！

    E-Mail pass
2020年08月22日 17時28分59秒
 +10点
  • 　こんにちは、瀬海です。
    　拝読いたしましたのでつらつらと。

    　これは思い込みではないようなんですが、百合とＳＦってどうして相性よく見えるんでしょうね。もしかすると同性愛自体、比較的最近になって肯定されてきた新しい概念と見なされているから、「近未来」を想像させられる点で共通点がある、とか？
    　もしくは生殖が伴わない点で「無機質」な雰囲気を感じさせられるから？　百合に関して言えば何となく綺麗な印象だから、管理化された社会＝近未来の潔癖な世界と親和性がある？　……思いついたまま挙げていますけれど、微妙に説得力に欠けますね。どうして相性がいいんでしょう？

    　……まあ、その点に関しては後日意見を伺うとして。
    　あまり時間がないので後程補足しますが、世界観が主人公になっている印象でした。ＳＦと言えばその中で登場人物が振り回される感がありますので、魅力的な世界観はそれだけで武器になると思います。
    　ただし上記の通り、登場人物たちの葛藤もまた大切な要素には違いないので、そこを削……ってはいないのですが、背景が見えてこないのは作品として弱いかなぁ、と思います。他の方も指摘されている通り、特にはリンが天国に来ようと思うまでの道筋とか。

    　大味な感想で申し訳ありません。あと三分しかないぜ……。
    　というわけでまた改めて伺いますので、とりあえず読了報告までに。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 02時09分09秒
  • 感想ありがとうございます。
    百合とSFの親和性についてですが、確かに不思議ですね。あまり深く考えていなかったな……考えてみます。多分えげつない長文でお答えする事になりますがいいですよね？　逃がさねぇからな♡

    やはりリンの動機に引っかかる、というご意見ですね。キャラクター造形のディティールの甘さですね。これは課題案件です。ありがとうございます。

    あと3分！？　ジャック・バウアーかなにか！？
    瀬海さんの勇気が世界を救うと信じて！
    お読みいただきありがとうございました！

    E-Mail pass
2020年08月22日 15時54分28秒
 +30点
  • 人間のｋｚと申します。拝読しました。
    これぞSFですね。いや、SFはあまり読みませんが、近未来にありえそうな問題を提示して、それに真正面から向かう姿勢がよかったです。思考実験モノとして面白味がありました。
    御作をよりよくしようとするなら、枚数を二～三倍にして、キャラクターを描いて、事件を追加すればよいのでしょうが、それをやっちゃうとプレットが同じだけの別の物語になってしまうので、これはこれでちょうどよいのかもしれませんね。とはいえわがままを言えば、もう一つくらい仕掛けがあっても面白いのではないかと思いました。

    感想は以上です。少しでも参考になれば幸いです。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 02時05分28秒
  • 感想ありがとうございます。
    「思考実験」！　良い響きです。大好き。これだけでお給料貰えるお仕事とかないかな。

    枚数へのご指摘いくつかございまして、仰るとおりです。もっともっと書きたい事は沢山あったのですが、如何せんこれ以上伸ばしても「仕掛け」を作れないと判断しました。ほんと起伏作るのが下手くそな不燃ごみですよ、宮葉ってやつは。燃やしてしまえ。

    お読みいただきありがとうございました！

    E-Mail pass
2020年08月22日 10時55分23秒
 +30点
  • 桝多部とあると申します。拝読させてもらいました。

    をー！！　Ｓ・Ｆ！　サイエンス・フィクション！　ガチなハードＳＦがやってまいりました！
    『人の思考・感情を丸ごと移し替えたコンピューターはその人の代わりになるか』というテーマでございますよ、奥さん！　ええ、大好物ですよ！

    とはいえ言いたいことは少々。というのも、なぜ彼女はこの計画に参加しようとしたのか、その動機が希薄に感じました。彼女たる主人公へ、自分が友、もしくは恋人として今も見てくれるのか、ＡＩとなった後も見てくれるのか。確かめたかったとしても動機が個人的で薄い。ここはヤンデレっぽくあなたにもこちらの世界へ来てほしいのとか言ってほしかった。

    というのも、本文でも引用がある攻殻機動隊でも士郎正宗先生の本編ではなく外伝の漫画版Ｓ．Ａ．Ｃ（衣谷遊先生版）で、南米のテロの指導者が自分が死んだ後も革命を遂行するために自身のコピーを作るためにたびたび日本に来るのをそうと知らない公安９課が調査に入るというお話があります。この時のテロのリーダーは人民のためという強力な意思の元魂のコピー、ゴーストコピーに何回も挑んでおりました。今回の話はそれを連想しましたが、やはり彼と比べてしまうとその動機の薄さが気になります。

    私からの感想は以上です。さんざん文句言いましたが素晴らしい作品であったと思います。
    それでは、ご縁があればまたお会いしましょう。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 02時02分27秒
  • 感想ありがとうございます。
    ええ奥様！　ワタクシも大好きでしてよ！　オホホ！

    動機ッ！　何一つ考えていなかったッ！
    ヤンデレ難しい。こちら側に来てほしいというより、「生きて私の末路に苦しみ続けてほしい」という、「消せないコードをお前に刻む」（B:The Beginningより）的な願望をもっと前面に押し出すべきでした。
    動機、確かに必要ですね。当たり前のファクターがすっぽり抜けてました……。

    SAC！　漫画版はオリジナルのGITSしか持ってないんですよねえ、買わなきゃ……。

    お読みいただきありがとうございました！

    E-Mail pass
2020年08月22日 08時02分36秒
 +30点
  • 　黒川いさおと申します。拝読しましたので、感想など書かせて頂きます。


    　柔らかい雰囲気に包まれたディストピア小説でしたね。好みです。
    　想像するに部分的延命／Birthday Kidと同じ作者さんであろうと思われます。あちらも大変興味深く読ませて頂きましたが、個人的にはこちらの作品がより好みでした。まるでハヤカワの古典ＳＦ作品を読んでいる様な感覚を覚えます。
    「人間とは」「生命とは」といういっそ宗教的な命題にまで踏み込む度胸と姿勢。おそらく作者さんはそれなりの経験を重ねてきた方なのではと推測しております。

    　燕さんも書かれている様に、とても感想の書きにくい御作。そして今までの感想人の方々が僕の言いたい事をあらかた指摘されている為に後発組としてはなおさら書く事にこまるのですがｗ
    　今作において僕が特に惹かれたのは

    ＞私が天国を否定するということは、彼女に「苦しんで死んでくれ」と言っているようなものだ。そこに葛藤が生まれる。人間を人間たらしめる、厄介な思考の檻に閉じ込められる。

    　という一文でした。
    　彼女を苦しめる事が、彼女を人たらしめる事になる。
    　なんとも哀しく、残酷で、それゆえに美しい。
    　この言葉に対するアンサーもまた、壮絶な美しさを感じます。
    　今回の企画、何故か百合風味の作品を散見しましたが僕は御作が一番美しい百合作品だと勝手に感じております。
    　ラストを意図的にぼかしておられますが、ここはきっと好みが分れる所でしょうね。僕はとても好みでした。最後に読者に空想できる余地を残す終わり方、大好きなんです。

    　総じてレベルの高い作品でした。
    　御作と戦う事が出来たことを、とても嬉しく思います。


    　乱文ご容赦を。
    　お互い企画を愉しみましょう。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 01時58分21秒
  • 感想ありがとうございます！
    もう一作もお読みいただいたそうで、ありがとうございます……！
    感想書きにくいですか……うぬぬ……自分では気づけない感覚ですもんねそういうの、フィードバック非常に有り難いです。

    「厄介な思考の檻に閉じ込められる」のはリンもそうだしマイもそうですね。葛藤は独りでは生まれず、つまり人間は一人ぼっちでは人間性を獲得できないというのが個人的な見解なのでした。

    百合大好きなのが暴走し過ぎて、このようなボディタッチの一つもない百合をよだれ垂らしながら書いておりました……百合と気づいていただけて嬉しい……！

    お読みいただきありがとうございました！

    E-Mail pass
2020年08月21日 19時57分23秒
 +20点
  • 夏企画の執筆、お疲れ様でした。
    御作を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。

    ※本感想には本作のネタバレと、ある映画のネタバレが含まれています。

    ＞何故なら人工知能の完成を見届けてから、彼女は安楽死するのだから。これが天国と呼ばれる所以だ。

    すごい世界観ですね。
    でも将来、実際に造られてもおかしくはなさそうで、驚きました。
    これはお見事だったと思います。


    ＞与えられた仕事を忠実にこなし、死にゆくまでに夢を見させるキャストなのだ。

    この天国と呼ばれる場所についての設定で、
    自分は映画『トゥルーマン・ショー』を思い出しました。
    この映画では、一人の人間を育てるために、キャストが仕事をこなし、スポンサーの製品を宣伝する。
    目的は人間をショーの対象にすることで、お金はスポンサーが支払っている。

    本作のエヴァーラスター計画の目的は、人間一人のための人工知能化ですが、
    そのスポンサーが分からないのがとても残念でした。
    （もし、読み飛ばしていたらすいません）
    というのも、誰がスポンサーになるのかで、作品の解釈が全く異なってしまうからです。

    例えば、スポンサーが安楽死する本人であった場合。
    その場合、キャストは親身になってスポンサーの世話をしてくれるはずで、
    本作の後半の描写は、とてもよく当てはまるんじゃないかと思います。
    が、天国行きを望むのは、お金持ちの老人ばかりになってしまい、
    リンが日本第一号になるという設定について、ちょっと疑問に感じてしまいます。

    次に、スポンサーが大企業や国家などの組織であった場合。
    個性を持つ人工知能を多く所有したいという大企業は、きっと現れると思います。
    人工知能は批判されても死ぬことはないので、キャスターや解説者、
    ゆくゆくは意思決定に関わるシンクタンクとして活躍するかもしれません。
    若いリンが日本第一号になるという設定も、これならリアルに感じられます。
    でも、その場合大企業は、膨大となるキャストへの支払いを削減するために、
    天国に行った人になるべく早く消えて欲しいと願うはずです。
    半年経ったら友達を呼んでいいというのは、友達に殺されることを想定した上でのことなのでしょう。
    つまりマイの行動は、大企業の策略にまんまと乗せられたと言えるかもしれません。
    友人に殺されれば、安楽死を強制させられるキャストの精神的負担も軽くなりますし。

    個人的には、後者だったんじゃないかという印象を抱きました。


    テーマの『炎』は、暖炉の炎、
    『癒し』は、マイの苦悩に対するリンの癒し？、
    『挑戦者』は、リンの天国への挑戦、
    と感じました（違っていたらスイマセン）。

    以上、拙い感想ですが、よろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 01時54分35秒
  • 感想ありがとうございます。
    「野蛮な延命措置か、健やかなる安楽死か」という命題が本作のテーマです(*´ω｀*)

    『トゥルーマンショー』は未視聴ですね……すごく似た世界観。正直天国の設定はかなり斬新になったんじゃないかと思っていたのですが、前例的なものがあるというのは悔しいものです。もっと想像力がほしい！

    そしてスポンサーに関してはごめんなさい。何一つ考えていませんでした。お金に関するあれやこれ分からない……お金好きだけどその循環システムは知らない……故に貯金は増えやしない……。

    果たして天国管理者たちは他殺を望んでいるのか否か。ここは意図的にぼかしてあります。
    リンは他殺すら正当化されると言っていますが主観に過ぎませんし、このあと仮にマイがリンを殺したとしてどうなるかは僕にも分かりません。
    それは殺害と見なされるのか、正当な行為と言えるのか。歪んだ機構の中では複雑な疑念が山ほど生まれますね。

    お読みいただきありがとうございました！

    E-Mail pass
2020年08月21日 19時27分11秒
 +20点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    『記号的再生／Sustain++;』読みましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　とても上手な作品だと思います。
    　ただ、感想は書きにくいタイプ……。

    ＜良かった点＞
    　全体的に技術の高さを感じる作品でした。
    　まず文章が読みやすい。一人称の地の文なのでキャラクターの思考が強く反映される書き方になるのですが、キャラクター性と説明のわかりやすさの双方がきちんと成り立っている。
    　マイとリンが合うまでは情景描写と説明文ばかりで本来ならば退屈なはずなのですが、いくつかの固有名詞が具体的にイメージさせ、かつかつ独特な世界観が読者の興味を引いて先へ先へと読ませていく。書き方がとてもうまいと感じました。

    　天国の設定も、必ずしもないとは言えない設定にリアリティがありました。

    　個人的に取り上げたいのがタバコです。嫌煙が進み吸う人も少なくなった昨今ですが、そんな中タバコを吸う女性、というだけで一つ大きな個性になり、また彼女のキャラクター性がイメージできます。ジッポにつながる伏線まで含めて、素晴らしい使い方をされていると思います。

    ＜気になった点＞
    　暗いです（直球）。
    　もう少し言えば、物語の状況が動くのが遅く、そして動きが少ない。何かを果たすために何かをするわけでもなく、基本的には久しぶりに会ってちょっと話をして火をつけるだけ。物語としての動きがとても少ないのです。
    　二人の会話にしても、ユニークでウィットに富んだやり取りがあるわけでもなく、どこか影を感じさせる。
    　つまるところ、面白さの数が少ないと感じました。

    ＜より良くするための提案＞
    　現状でも一点特化の優れた短編であることは間違いないと思います。ただもう一つ上を目指そうとすると、やはり面白さの数を足していく形になるのではないかと思います。
    　面白さの数を増やすためにはどうするか、ぱっと思いつくのは変化でしょうね。
    　例えば今作の場合、終始一貫して暗い印象があります。これはメイン二人がともに賢く冷静だからです。二人が普通に状況を理解し、そこに適した応対をしているため、とてもちゃんとした対応をしてしまう。
    　これが一方がバカであれば、冗談を言い、ツッコんで笑いが生まれる。そうして雰囲気も良くなっていく。そうやって一度明るい雰囲気にしてから、どん底へと叩き落すことで、より落差を作り陰影を深くする。

    　あるいは、ちょっとしたミッションを挟む。最後に一回タバコを吸ってみたい、とお願いしたリンだが、街内では当然禁煙、患者の場合は家の中への持ち込みも不可でボディチェックされる。そこで、リンが一計を案じマイがそれに乗って、家の前に立つ管理人を上手くだまして中に持ち込む、というようなイベントを入れる。
    　バレるかバレないか、というドキドキ感や、小学生のようなイタズラ心を刺激して軽く盛り上げ、最後に一服したリンは、マイに向かって「火をつけてよ」と頼む。
    　間に少し雰囲気の異なるイベントを入れることで、面白さを一つ足せるのではないかと思います。

    ＜最後に＞
    　あれこれと書きましたが、前述した通り一点特化の長所を持った良作短編です。特に文字数に制限のある短編であれば、一つの魅力を掘り下げて生かす形がベストだと思いますし、とすれば現状が一番だという風にも考えられます。むしろ短編の枠に収めることを考えれば、自分でもこの形にしたかもしれません。
    　自分の提案は、一つの形、方向性として考えられるもの、くらいに思っていただければ幸いです。


    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。


    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 01時48分00秒
  • 感想ありがとうございます。
    感想書きにくい……そうだったのか！！
    それでも感想残していただけてありがとうございます(´；ω；｀)

    煙草は好んで使うアイテムですねぇ。個人的な解釈として、作中の喫煙者はだいたい自殺願望を抱いているというのがあります。マイの場合はリンのいない世界に興味を持てないから、とかでしょうね……。

    暗い（直球）に爆笑しました。暗いかー！　暗いのかー！
    物語の起伏は今一番の課題です。とてもとても苦戦しております。仮にこれ映像にしたらマジで地味ですもんね。

    おバカなキャラは中々うまく行かないのですが、ミッションを追加するというのが参考になりました。
    「火つけてよ」……あらやだ何て耽美ッ！　このセンス分けていただきたい！

    参考になりまくりました〜ありがとうございます！

    E-Mail pass
2020年08月18日 15時43分35秒
 +20点
  • 　作者様こんにちは。
    　「記号的再生／Sustain++;」を読了しましたので感想を述べさせて頂きます。


    　SF作品をそれほど読まない私でも、本作には引き込まれました。
    　世界観の作り込みが凄まじい。この枚数で、よくここまでリアリティに溢れた舞台を用意してくれたものです。ファンタジーやSFは、空想された世界や特殊設定の紹介の仕方次第で読者を飽きさせてしまう危険性があるものの、本作のように情報の出し方が上手いと違和感なく読めます。私がSFを得意としないのは、設定がなかなか頭に入ってこないからなのですが、本作はバリバリ文系の私でもよく理解できました。
    　人間が人間である証は葛藤、という考え方にはナルホドと思わされました。
    　確かに機械は効率を重視し、問いに対する最適解を最短時間で導き出します。一方人間は、不合理だと解っていても悩まずにはいられない。高度な科学技術と哲学は、常にワンセット。そのような考えを抱くに至りました。
    　「私を私のままでいさせたいなら、いっそのこと私を今殺して」という考え方には、矛盾を孕んだ人間らしさを感じます。私が引き込まれたもう一つの理由は、この醜くも純粋な人間臭さがあったからです。どれだけテクノロジーが進んでも、人の心を動かすのは人間ドラマですよね。
    　結末は敢えてぼかすという手法。リンの背中を押すか、押さないか。マイの葛藤が伝わってくるようでした。こうして迷うマイは、間違いなく「人間」なのでしょうね。


    　高度な作り込みと人間の本質に迫る本作。非常に読み応えがありました。
    　点数については、ハッピーエンド好きな私の趣味が反映されているのでご理解下さい。
    　作者様は猫が好きな方でしょうか？（作中に猫がよく出てくるので）作者開示の瞬間を楽しみにしています。
    　それでは、これからも高いレベルでの執筆を頑張って下さい。
    　有意義な読書時間をありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 01時43分00秒
  • 感想ありがとうございます。
    僕もバリバリのド文系です。「理数系が分からなくても読めるSF」というある意味矛盾したスタイルを目指しております。

    こちらの作品では人間性とは「葛藤」であるという結論を提示しました。乏しい脳みそフル回転してひねり出したものなので、共感を覚えていただけて嬉しいです。
    テクノロジーが進んでも人の心を動かすのは人間ドラマ。なるほどぉ……最近AIが映画作ったり小説書いたり、昨日はある映画の予告トレーラーをWatsonが作ったってニュースも見ました。
    しかしまだまだって感じもしました。真に迫るような想像力を機械が獲得するのはまだまだ厳しいようですね。

    それと……それとなのですが、作者としてはハッピーエンド的なつもりではありました……。
    「どちらの願いも成就される」という終わり方が好み丸出しで、それをハッピーエンドと言い張るのは確かに無理がありますが……こういう終わり方好きなので……テヘペロ。

    お読みいただきありがとうございました！

    E-Mail pass
2020年08月14日 23時23分11秒
 +10点
  • 　こんにちわ。猫目青と申します。本作は、題名に惹かれて読ませていただきました。
    　うーん、難しい主題を扱った作品ですね。
    　模倣されたAIは本人たり得るかというと、これが難しい。それでも、その人の生きていた名残とか幽霊みたいなものにはなるんでしょうね。
    　本作ではそんな難しいテーマが、二人の女性の関係性と共に語られていきます。あなたは二人になれないという冒頭のセリフは読者を引き込むのに凄く効果的ですし、設定の出し方も的確だと思いました。
    　ただ、このテーマはもっと掘り下げられるのではないかなっといった疑問を、本作を最後まで読んで感じた次第です。もっと深いしいいものになるよ、という意味を込めてこの点数をつけさせていただきます。
    　素敵な物語をありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 01時37分19秒
  • 感想ありがとうございます。
    「貴方は二人にはなれない」は急遽ねじ込んだのですが、フックとして作用したとの事で嬉しいです！

    ぬぬぅん！　確かに天国の設定からはまだまだ沢山のストーリーが描けると思っております。バレている！　アババーッ！
    まだまだ修行が必要ですね……！　ご意見感謝いたします。

    E-Mail pass
2020年08月13日 02時20分07秒
 +10点
  • 　読ませていただきました。

    　会話の中で少しずつ設定を明らかにし、その仕組みの歪さに対して登場人物たちが自分達なりの結論を出そうとする、という構成の掌編SFですね。

    　ショートストーリーとして良く練り込まれていると思います。設定の作り込みとその出していく順番の妙、前半の謎めいた記述の意味が後半になって発覚し伏線として機能する点、情緒あふれる描写など長所は多数と言えるでしょう。

    　わたしにはやや独白が淡すぎるように感じないでもありませんでした。こういうのが好きな人もいるだろうし、実際わたしもある程度なら好きではあるんですが。暖色かつローテンポっていうんでしょうか？　適切なタイミングで演出として少量こういう書き方をするのは好きなんですが、ずっと続くとちょっとじれったくもなるのが本心かも。
    　とは言え誰にでもこういう書き方使える訳じゃないですし、使いこなせる訳でもないんですよね。自分は苦手としている性質なのでそこは普通にすごいと思います。

    　創作お疲れ様です。これからも頑張ってください。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 01時35分04秒
  • 感想ありがとうございます。
    今回、設定を提示していくタイミングや分量などかなり悩みました。未だにこれで正解か自信がありません……。
    しかしお褒めいただけた事で安心できました！

    スローテンポ、確かに仰るとおりです。ひたすら平坦な道を歩いてしまいましたね。暖色というのは初めて言及されました。思わぬ成果です。

    書き方についてはまだまだ改良の余地がありそうです。ご指摘ありがとうございます！

    E-Mail pass
2020年08月11日 20時51分24秒
 +30点
  • 読ませていただきました。

    部分的延命／Birthday Kidの方とは、世界観はつながってるけどストーリー的な絡みは無い感じですかね。

    印象としては百合仕立てのイーガンというところ。
    あまり関係ないBTFまで名を出しておいてイーガン（あるいは銃夢）が出てこないのは知名度故でしょうか。哀しい。
    情感たっぷりにリンの背中を押す直前で終わるこのエンディングも良いですが、押した後があっても良かったかも知れませんね。この設定だときっと、マイは殺人犯として扱ってもらえないでしょうから。

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 01時32分40秒
  • 感想ありがとうございます！
    まず世界観の繫がりですが、天国と赤ちゃんの二作間に明確な繫がりはありません。
    というのも現在構想しているユニバースとして「2039年のシンギュラリティ」というのがあります。
    これは2039年に技術革新が起こり、これを境に世界が大きく変わるというものです。

    今回投稿した二作はそのシンギュラリティが起きなかった世界線であり、またそれぞれ異なるアプローチへと進化を遂げた（天国は感情へ、赤ちゃんは肉体へそれぞれ技術を伸ばした）ものです。

    ……あれ？　繫がりあるっちゃあるな？　正解です！（豹変）

    銃夢……！　大好きな漫画の一つです！！
    しかしマイはごく普通のやさぐれたお姉さんなので、割とコアなイーガンや銃夢は知らないんじゃないかな……とも思いました。ここはピックアップする作品をもう少し吟味すべきでした。ご指摘ありがとうございます。

    「殺人犯として扱ってもらえない」っていうの面白いですね、それだけでもう一作書けちゃう！
    深く読み込んでいただきありがとうございます〜！

    E-Mail pass
2020年08月10日 23時19分12秒
 +30点
  • 拝読いたしました。面白かったです。
    もう片方の御作（おそらく）にも書きましたが、やはり冒頭が上手で羨ましい。惹きつけるのがうますぎます。「二人になんてなれない」というセリフに前回のナンバー２企画の片鱗が見えてますが（笑）
    話の内容も考えさせられるものとなっており、素晴らしいの一言。ただこのせいで感想を書くのが大変大変（笑）

    『天国』に行き、自らの思考を模倣するＡＩを作ろうとする余命のない女性と、それを引き留める主人公。
    自分というものを強く記憶させたいと願うのも理解出来るし、ＡＩはまがい物であるとする主張も理解出来る。『自分を殺せ』というセリフも、一見ぶっ飛んでいるように見えますが、自分の命と存在をかけているわけですから納得できる。

    個人的な意見ですが、こういうＡＩを作ったところで、結局は醒めてしまうのではないかと思うのです。どれだけ完璧に作り込んでも、所詮は故人の思考をトレースしただけのまがい物です。故人のふりが上手な偽者に過ぎないんです。偽者と知ったうえでこれまで通りに接せられるかというと、そうもいかないのが人情です。無理に本物だと思い込めるなら、それこそ仏壇で遺影に向けて一人語りするのでもいい訳ですし、そうならＡＩなんて用意せずとも良くなる。
    ＡＩが予想通りの反応しか見せないならＡＩの存在意義はないし、ＡＩが予想外の反応を見せればそれは直ちにＡＩの欠陥と見なされる。八方ふさがりですな。

    興味深い議論を呼び込みそうな、良い題材でした。
    執筆お疲れさまでした！

    E-Mail pass
Re: 2020年08月23日 01時27分37秒
  • お褒めの言葉ありがとうございます。こんなに褒められたの初めてかも……///

    僕自身、このようなアプローチで人間の模倣が可能かと問われるとうんとは頷けません。しかし人間は記憶の集積で出来ているし、記憶は過去で出来ている。そして過去の集積が未来を導く。そうやって築かれて来た世界で自意識の確立だけが例外となるのかな？　とも思います。

    本作を通じてなにか一つ、思考に浸るきっかけを作っていただければ幸いです(*´ω｀*)

    E-Mail pass
合計 13人 270点

お名前(必須)　
E-Mail (必須)　
－－　メッセージ　－－
作者レス
評価する
　PASSWORD(必須)　 　トリップ　？　

<<一覧に戻る || ページ最上部へ
作品の編集・削除
E-Mail pass