投稿期間残り15分から書き始めるテーマ「ナンバー2」の作品 |
Rev.01 枚数: 10 枚( 3,722 文字) |
<<一覧に戻る | 作者コメント | 感想・批評 | ページ最下部 |
目の前には、大きく「ナンバー2企画」と書かれた画面がある。 そう、これはGW企画の作品投稿画面である。 その、本文を叩き込む画面に、作者は直接0から作品を書こうとしているのだ。 最低800文字。 本当にそれだけの量を書くことができるのだろうか。 キャッチコピーは? 作者コメントは? 何も考えていない。 何も考えていないが故の、脳内シナプス販社に任せた暴挙がここから始まろうとしている。 そもそも、ナンバー2というテーマをどう消化するか。 作者はその時点から考えていないのだ。 たまたま、残り投稿期間20分切ったなー。そういえば何か作品書こうかなー。 そう思っただけである。 たまたまだ。たまたまであり、たまたまでしかなく、たまたまだけで棒はない。 ブラブラ沈々大没落。 ……そうだ! ナンバー2、たまたま、これらの語句から町内の猫勢力図のナンバー1とナンバー2の話にするのはどうだろうか。 ナンバー1の名はたま・オス。2歳。 ナンバー2も名はたま・オス。7歳。 これならばナンバー2の要件を満たしているはずだと作者は思った。 しかし、町内の猫勢力図とは何だろう。 猫に勢力図とかあるのだろうか。 ボス猫とかいたりするのだろうか。 異国から流れてきたさすらいのアメリカンショートヘアとかいるのだろうか。 こう、片目が傷で塞がれてるけどお耳がへにゃんとしている感じの。 可愛い。 だめだ、カッコよさよりダンディさより、まず可愛い。 猫はダメだ。何をしてもシリアスが死ぬ。 何せセリフを書こうものならまず間違いなく語尾に「ニャ」がつく。 時々「ニャ゛」になったりもする。 死ぬ。 シリアスが死ぬ。 死んでしまう。 上弦の参じゃあるまいし、死ぬのをただ見ているというのもどうだろう。却下だ。 ではどうやってナンバー2のテーマを消化すればいいというんだ! そうやって、ダメ出しばっかりする身にはさぞかし楽だろうな、ふざけるな! 考えて考えて考えて、考え抜いてそれでもダメだと言われて、それがいったいどれだけ辛いことか。おまえにはわかっているのか! と、鏡に向かってキレるも、鏡は無機質なのでそもそも通じやしないのだった。 何たること。口惜しい。 しかしここで、作者の脳裏に閃光の如き閃きが走る! 閃光の如き閃き! 書いて気づいたが二重表現! 日本語って難しい! 閑話休題。 そう、鏡。鏡である。 鏡に映った自分と本当の自分。まさにナンバー1の自分とナンバー2の自分。 これは確実にテーマを消化していると言えよう。 勝った。 これは勝った。 我、今ここに勝ち申しましたぞ! あとはこの鏡に映った自分を題材にちょっと物語をこねくり回して書き込めば――、 ファー!? 55分過ぎているではないか! これは無理だ。さすがに厳しい。 五分で話を作って書いて文字数800文字に達するなんて無理だ。無理だよ! コショウ入れすぎたラーメンを食べるくらい無理がある。作者は甘党であった。 一体どうすればいいのか。まさに絶体絶命。我、窮せり。 と、ここまで書いて思った。 ここまで書いた分が800文字を超えていた。 よし、このまま出しちゃおーっと。 何、問題あるまい。 多分テーマは消化できているはずだ。問題ない問題ない。 うおー! 俺は書いた! 書ききったぞー! というところで作者は気づいたのだった。 現在時刻 23:00 あ と 1 時 間 あ る 。 バカじゃなかろうか。 作者はバカじゃなかろうか。 何故気づかなかったんだ。何故。どうして! あと1時間あるじゃないか。あと1時間あるじゃないか!!! こんなの、余裕のよっちゃんで書き進められるじゃないか。 本当に、作者はバカじゃなかろうか。 しかし状況を考えるに、決して作者を責めることはできないのだ。 何せ、 現在時刻 23:38 残 り 2 0 分 ち ょ っ と し か な い 。 うん、お風呂に入れと家族に迫られ入っていたらこの時間である。 そして哀しいことに、「何せ」のあとに何を書こうとしていたのかを忘れてしまった。何だっけ、何を書こうとしたんだっけ。作者の脳みそが試される。 しかしタイムアップ! まぁいいか。きっと大したことではないだろう。 それよりもいつの間にか文字数が結構なことになっていた。やったー! これも毎日コツコツ書いてて書き慣れていることによる恩恵だろう。ありがとう神様。ありがとう経験。ありがとう作者。つまり私。 それよりもナンバー2のテーマである。 たまたま、鏡の向こうの私と来て、だが、これは果たしてテーマを消化したと言えるのだろうか。作者的には何かちょっと、納得がいかない部分が強い。 とにかくナンバー2という手0-間を作者が納得のいく形で消化したいのだ。 一体、どうやってやればいいのか。 うーん。例えば実は作者がとある秘密結社のナンバー2であったとか。 いや、そうだとしたらこれを書いて出してしまった時点で秘密結社を秘密じゃない結社にしてしまっているので確実に秘密じゃない結社に消されてしまうだろう。 作者の命も風前の灯になってしまうので、この設定は却下せざるを得ない。 ではどうすればナンバー2の要件を満たせるというのだ。 いや、そもそもナンバー2とは何なのだ。 組織にナンバー4が二人いたとして、片方がナンバー4のナンバー1。 もう片方がナンバー4のナンバー2になったりするというのか。 いや、どう考えてもナンバー4のナンバー2は組織のナンバー5ではないか。 そう考えるとナンバー2の存在理由というか、意義自体が怪しくなってくる。 ナンバー2とは一体。 それは番号なのか。符号なのか。暗号なのか。はたまたゼッケンなのか。 高校野球に連なる何かである可能性も無きにしも非ずかもしれない。 その場合、高校野球ナンバー2とは一体何なのか、非常に興味深いが今回は考察している時間がない。いや、本当に時間がない。 今のうちにキャッチコピーと作者コメントを書いてしまおうかと思う。 こういうのは本来じっくり、二年くらい腰を据えて考えたいところだが今のところは即興で済ませる以外にないのが惜しいところである。 キャッチコピー、書いた。 作者コメント、これも書いた。 じっくり考えられない以上、簡単でいいのだ。簡単で。 そしてそうこうしている間にいよいよ時間が迫っているような気がしてならない。 だが未だに作者はナンバー2というテーマについて答えを得てない。 某運命ステイする夜の弓野郎のように、答えを得ていないのだ。これはまずい。そろそろエンディングを考えねばならないフェイズに突入している。 このまま答えも得られないまま終わったのでは、作品として中途半端。テーマを解消できない駄作として後世に語り継がれて有名になってしまいかねない。 望むところだ有名になりたい。できれば本も出したい。作家志望だもの。 昔から言うではないか、悪名もまた名声。たった今作者が考えた。 ああ、ついに時間が押し迫ってきてしまった。 作者がこの作品を書き始めたのは残り15分の状態からどれだけのものが書けるかというちょっとしたチャレンジ精神だったが考えてみたら正確には1時間あったワケで笑うしかないのである。しかし今さらタイトル変えてる時間も惜しいのでこのまま最後まで書き続けようと思う。 しかしながらナンバー2とは何だ。 一体どれだけの深淵なテーマなのだ。どうしてここまで作者は考えこまねばならないのだ。そして何故答えが浮かんでこないのだ。 もうこの際猫のたまたまでもいい気がしてきた。 そうだ原点回帰だ。全ては猫のたまたまに帰結するのだ。オールハイル猫のたまたま。 しかし勘違いしてはならない。オスのたまとオスのたまだが、オスのたまたまではない。決してない。決して体外に飛び出た子種量産システム『ボール・オブ・ゴォルデン』のことではない。作者はそういった下ネタはあまり好きではない清廉潔白にして清純派の作者である。 清純派と言って思い出したが、清純派AV女優という言葉は実はパワーワードな気がする。 清純派のアダルトビデオ女優とは一体。 いや、そもそもビデオという語自体が古い気がしてならない。 今の世に合わせるのであればアダルトブルーレイディスク女優とか、アダルトダウンロードコンテンツ女優とかの方が合っている気がするのだがいかがだろうか。 ああ! ナンバー2からさすがに離れすぎた! そして時間もない! 私はここで筆を折ることにするが、また次回の企画でお会いできれば 待て、筆を折るな。置け。書いた後で気づいた! 断筆宣言してたまるか! こんな作品を自分の最後の作品にするなんて、そんな蛮勇はさすがに見過ごすことができない。蛮勇を振るうならば自分より上位の者がいる場合に限る。 そうすることで自分が倒れても後を託すことができるからだ。 つまり蛮勇を振るう権利をもつ者は組織のナンバー2! と、無茶なオチをつけたところで筆を折る。 折るんじゃない。置け。断筆しないって言っただろうが! 終わる。 |
6496 2020年05月03日 23時59分58秒 公開 ■この作品の著作権は 6496 さんにあります。無断転載は禁止です。 |
|
|
作者レス | |||
---|---|---|---|---|
|
+30点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時53分31秒 | |||
|
+10点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時53分05秒 | |||
|
+10点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時52分48秒 | |||
|
+10点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時52分23秒 | |||
|
+20点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時51分49秒 | |||
|
+20点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時51分25秒 | |||
|
||||
Re: | 2020年05月17日 17時50分42秒 | |||
|
+20点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時50分18秒 | |||
|
+10点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時49分55秒 | |||
|
+10点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時49分38秒 | |||
|
+20点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時49分17秒 | |||
|
+30点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時48分30秒 | |||
|
+20点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時48分04秒 | |||
|
+10点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時47分33秒 | |||
|
+20点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時47分13秒 | |||
|
||||
Re: | 2020年05月17日 17時46分37秒 | |||
|
+30点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時46分19秒 | |||
|
+20点 | |||
---|---|---|---|---|
Re: | 2020年05月17日 17時45分53秒 | |||
合計 | 18人 | 290点 |
作品の編集・削除 |