【跡地化】マモノに出会う夏

Rev.02　枚数： 3 枚（ 840 文字）
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いりえミト

2019年08月11日 23時47分10秒 公開
■この作品の著作権は いりえミト さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆テーマ：
・太陽：○
・恐怖：○
・音楽：○
・はじめての夏：○
◆キャッチコピー：甲子園にはマモノが棲んでいる
◆作者コメント：
　夏企画開催おめでとうございます。
　甲子園球場では連日熱戦が繰り広げられていますが、この企画も同じように盛り上がればいいですね。
　この作品がその一助になれば幸いです。

※跡地化しました。

2019年08月26日 21時56分46秒
 作者レス
  • 　企画に参加された皆様、お疲れさまです。
    　本作に感想を書いてくださった方々、ありがとうございました。

    　まさか優勝できるとは思ってなかったので、結果発表を見たときには変な声が出ましたｗ
    　いや、今回の作品は、まっっっっっったく自信なかったんですよ。ガチのマジで。
    　今まで企画に参加してきた中で、一番自信がありませんでした。

    　というのも、このネタは数年前（正確には覚えていませんが、たぶん4～5年前）に思いついたものだったのですが、「あんま面白くないな」と感じて執筆に至っていなかったものなのです。つまりは没ネタです。
    　今回の企画のお題を見て、「あのネタなら全部のお題を満たせるな」と思い、他にいいネタも考えつかなかったので、この作品を執筆することにしました。
    　没ネタに新たなアイデアを加えて企画に投稿する、というのは私にはよくあることなのですが、今回は新たなアイデアも思いつかず、没ネタの時とほとんど変わらないプロットで執筆することになってしまいました。
    　そのため、書きあがってからも自分ではまったく面白いと思えず、「どう考えても下から数えたほうが早い順位になるだろう」と思っていました。

    　とはいえ企画に参加した以上は欲が出てくるもので、投稿後は「なんかの間違いで優勝したりしないかな」なんて考えたり、粘膜王女三世さんにオススメスレに書き込んでいただいた時には「もしかしたら意外と高い順位になるかも？」と思ったりしていましたが（私は期間中は自作への感想を読まないので、他の方からもこんなに高く評価していただいているとは知りませんでした）……本当に優勝しているとは、びっくり仰天です。

    　「没の時とほとんど変わらないプロット」と前述しましたが、少しだけ変わったところもあって、企画のお題に合わせて「音楽」や「恐怖」の要素を入れたり（没ネタのときは、落球の理由は「油断」でした）、主人公がタイムスリップして気がつく事を「慢心していた」から「楽しむことの大切さ」に変更したりしました。
    　いずれも、話の本筋を大きく変える要素ではないのですが、皆さまからの感想を読むと、こういった変更点が上手い具合に作用して高評価につながったように感じます。
    　微差が大差を生むというか、これらの変更がなければ、この作品の評価はかなり低くなっていたんじゃないかという気がします。そのあたりは、また一つ勉強になった思いです。

    　いずれにしても、作品を高く評価していただけたことはうれしいです。
    　ただ、私は企画の常連なのですが、今回のように上位に入ることもたまにあるものの、基本的には真ん中くらいの順位になることが多いので（野球で例えるなら、一発はあるけど打率が低いタイプでしょうか）、もっと安定していい作品を書けるようになりたいです。
    　今回いただいた感想を参考にして、もっと頑張ります。
    　また、今作は「短編らしい短編になった」と感じていましたが（そのおかげで、短編としての完成度を評価していただけた部分もあるのかもしれませんね）、長編を書きたいとも思っているので（いまだに一度も書いたことがありません）、そのあたりも頑張っていきたいですね。
    　今回の企画でも、80枚以上の長さの作品はどれも、設定やキャラの作り込みがすごく細かいと感じましたし、そういった作品を書ける人にはまだまだ全然適わないなという思いがあります。
    　次の企画に参加できるなら、もっと長い作品に挑戦したいな思っています。

    　それでは、あらためて感想ありがとうございました！
    　個別の返信については、しばらくお待ちください。

    　なお、本文は一週間後に跡地化します。

    E-Mail pass
2019年08月25日 23時55分52秒
 +30点
  • 作者の方へ

    作品、読みました。
    試合成績に伸び悩む野球選手と、（甲子園の）マモノとのやり取りを描いた作品でした。

    構成がうまく、主人公の藤園の後悔や、気づきが丁寧に描かれていました。
    働く世代の応援歌とも言えそうですね。
    試合結果に臆することなく野球を楽しむことが大事、と気が付く場面では、私も勇気をもらったように感じました。
    また、「マモノ」の意味が最終盤で反転するところも好きです。

    若干気になったのが、ミスリードの部分が少し大きくて「１０年前のことを消し去ってしまいたい」のか、「スランプを克服したい」のかが曖昧になっている感じがしました。

    ただ全体的に見ると、やっぱり完成度が高いんですよね。
    捕球がうまくいけなくて悔しいという思いも、スランプで悩む気持ちも痛いほど伝わってくる。そこから「楽しむこと」を大事にしていく、そういう話運びが秀逸でした。素晴らしかったです。

    それでは執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2019年08月31日 01時09分40秒
  • 　茉莉花さん、いつもお世話になっています。
    　感想での企画参加で感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞構成がうまく、主人公の藤園の後悔や、気づきが丁寧に描かれていました。

    ◆ありがとうございます。

    ＞試合結果に臆することなく野球を楽しむことが大事、と気が付く場面では、私も勇気をもらったように感じました。

    ◆そのように感じていただけたなら幸いですね。やはり、物語というものは読者に何らかの感情を抱いてもらうことが大事だと思うので。

    ＞また、「マモノ」の意味が最終盤で反転するところも好きです。

    ◆ほとんどダジャレのオチではあるのですがｗ　良いと感じていただけたならよかったです。

    ＞ミスリードの部分が少し大きくて「１０年前のことを消し去ってしまいたい」のか、「スランプを克服したい」のかが曖昧になっている感じがしました。

    ◆そうですね。現役プロ野球選手であることを隠しているため、不自然な記述になっているところもありますし、主人公が克服したいのが「トラウマ」なのか「スランプ」なのかが曖昧になっていることも確かだと思います。
    　そのあたりは、もうちょっと上手く書きたかったですね。

    ＞ただ全体的に見ると、やっぱり完成度が高いんですよね。
    ＞捕球がうまくいけなくて悔しいという思いも、スランプで悩む気持ちも痛いほど伝わってくる。そこから「楽しむこと」を大事にしていく、そういう話運びが秀逸でした。素晴らしかったです。

    ◆ありがとうございます。
    　自信のない作品ではあったのですが、褒めていただけるとやはりうれしいものですねｗ


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　茉莉花さんは作品を投稿していないのにも関わらず、感想制覇を成し遂げるその姿勢に、いつもながら感服しました。
    　というか、今回はやけにギリギリの時間に感想を投稿されていたので、「間に合うのか！？」とハラハラしながら見守っていましたｗ　結果、きっちりと間に合わせて、職人芸のようでしたｗ
    　茉莉花さんは素晴らしい作品を書ける方でもあるので、次回は作品の投稿にも期待します。

    E-Mail pass
2019年08月25日 23時16分23秒
 +20点
  • 　執筆お疲れ様です。
    「マモノに出会う夏」を読ませていただきました。

    　雰囲気も抜群に良く、主要人物も藤園とマモノちゃんの二人に絞ったのが読みやすさにつながっていると思います。
    　オーソドックスでシンプルな筋ではありますが、先を読ませる描写は作者様の力量が高いということが窺えます。

    　シンプル故に、わりと平たんな筋で先の読める展開ではありましたが、物語の雰囲気に合った文章と描写で飽きるということはありませんでした。
    　おそらく、これよりも短い、もしくは長い物語であるとバランスが崩れてしまうのではないかと考えます。語るべき問題をしっかりと描写し、解決してまとめるということは技術が高くないとできないことだと思います。

    　もっと目を引く描写もできるのではないかと、感じましたが、雰囲気を損なう恐れもあるため中々難しいところではあります。

    　少々気になったのは、藤園の抱えている悩みの描写が若干、遅かったのではないかと思いました。なんとなくの雰囲気で抱えている問題は察しましたが、物語に入り込むという点では早めに提示しても良かったのでは、と思います。


    　とはいえ、さわやかな物語を堪能させていただきました。

    E-Mail pass
Re: 2019年08月31日 01時08分10秒
  • 　たかセカンドさん、いつもお世話になっています。
    　感想での企画参加、お疲れさまでした。


    ＞主要人物も藤園とマモノちゃんの二人に絞ったのが読みやすさにつながっていると思います。

    ◆登場人物が二人だけというのは私の得意なパターンなのですが、そのあたりが短編としてのまとまりにつながったのかなと思います。

    ＞シンプル故に、わりと平たんな筋で先の読める展開ではありましたが、物語の雰囲気に合った文章と描写で飽きるということはありませんでした。

    ◆ありがとうございます。
    　「平たん」や「先が読める」というのは毎度のように指摘されることなのですが、文章や描写で相殺できていたなら、よかったです。
    　そこを自分の長所ととらえ、伸ばしていくことを意識していくのもいいかもしれないですね（「平たん」という短所を克服するのは、もう無理かもしれないので）。

    ＞おそらく、これよりも短い、もしくは長い物語であるとバランスが崩れてしまうのではないかと考えます。語るべき問題をしっかりと描写し、解決してまとめるということは技術が高くないとできないことだと思います。

    ◆適切な長さになっていたなら幸いです。
    　そういった部分は今後も意識していきたいですね。

    ＞もっと目を引く描写もできるのではないかと、感じましたが、

    ◆文章表現などはまだまだだと自分でも思うので、磨いていきたいですね。「文章を読んでいるだけで楽しい」という作品を目指したいです。

    ＞少々気になったのは、藤園の抱えている悩みの描写が若干、遅かったのではないかと思いました。

    ◆なるほど、たしかに無駄にもったいぶってしまった部分があるかもしれません。
    　物語の本質は「問題の解決」だと思うので、問題を早めに提示した方が、読者の興味も引きやすいですからね。次回はそのあたりも意識していきたいです。

    ＞さわやかな物語を堪能させていただきました。

    ◆爽やかな読後感を目指していたので、そう感じていただけたなら幸いです。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　たかセカンドさんは、作品は投稿されていなかったのですね。それでも感想で参加する姿勢は見習いたいです。
    　次回の企画では作品の参加も期待します。

    E-Mail pass
2019年08月25日 22時09分48秒
 +20点
  • これも、面白いですなぁ〜

    完成度の高さは、言わずもがなですがこのお話の魅力は、作者さまのしっかりした地力の高さかなと思いました。

    地盤と言いますか、基礎がしっかりしていると言うか、それをまざまざと見せつけられ、私との差を突きつけられたような気分です。く、くやしくなんかないんだからね！


    E-Mail pass
Re: 2019年08月31日 01時06分05秒
  • 　東湖さん、お久しぶりです。
    　企画参加、お疲れさまでした。


    ＞完成度の高さは、言わずもがなですがこのお話の魅力は、作者さまのしっかりした地力の高さかなと思いました。

    ◆ありがとうございます。
    　自信のない作品ではあったのですが、褒めていただけるとやはりうれしいものですねｗ

    ＞私との差を突きつけられたような気分です。く、くやしくなんかないんだからね！

    ◆いやいやｗｗｗ私からすれば、東湖さんの作品のほうがよっぽど凄いと思いますよ！
    　きっと作品のベクトルが真逆なんで、お互いそう感じるのかもしれませんが。
    　私の場合、「豊富な知識に基づいたストーリー作り」というものができないので、そういう作品が書ける人は本当にすごいなと思います。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『ノーチェ・トリステ』は、私にはちょっと難しいと感じてしまう作品ではありましたが、アステカ時代の描写や、戦争に対する人々の考えなどが濃厚に描かれていて、本当に凄いと思いました。　
    　東湖さんといえば医療の知識も豊富ですし、そういった部分は大きな武器だと思います。そして、日常系の作品も上手に書ける方なので、私としてはそういう方向の作品を期待します。

    E-Mail pass
2019年08月25日 22時01分02秒
 +30点
  • 　どうも。ごきげんよう。文文です。レイバンのサングラスファッション特価特典として、2499円！
    　拝読いたしましたので感想など。


    〇全体的な印象

    　面白かったです。非常にきれいにまとまった物語で、かつ、とても二万字未満とは思えない厚みのある作品だったと思います。


    〇良かった点

    　一番印象に残ったのは、描写、特に恐怖の描き方でした。
    　あと一つのアウトで勝利という局面で、ふと、恐怖に襲われる。これまでの練習、周囲からの期待、重圧。そんな恐怖に対する戸惑い、焦燥。
    　百の言葉を重ねてもいまいちピンとこないこれらの感情を『アフリカン・シンフォニー』によってありありと想像、追体験させられました。見事としか言いようがない、嫉妬を覚える文章でした。

    　またキャラクターも、マモノちゃんがとても可愛くて良かったです。こういう静のキャラはなかなか魅力的に描くのが難しいと思うのですが、いい感じにミステリアスで興味を惹かれました。自称甲子園のマモノという設定の時点で勝っている感じもしますが、自分ではこうまで魅力を引き出せないので、やはり作者様の技量ですか。腕を食ったら文章力増えるかなぁ……。

    　構成も非常に綺麗で、特に、極めて自然に思えた
    「打たせていけ、俺たちが絶対にアウトを取るから！」
    　というセリフが、実は心に余裕がなくなっていたんだという伏線になっているとは、見事にやられました。
    　その他アフリカンシンフォニーや岡部君や守る者、仕事の正体など、様々なアイテムがキッチリ回収されており、作品全体の完成度を一段も二段も上げていたのかなと思います。


    〇気になった点

    　何を言っても難癖になりそうなのですが、読んでいて少しだけ引っ掛かったのが、
    ＞「あのエラーは、俺の心の弱さが生んだものだ。だから、それを克服しなくちゃいけないと思ってた。でも違ったんだ。それよりもっと大切なことがある。それに気がついたんだよ」
    ＞「大切なこと？」
    ＞「楽しむことさ」
    　ここでした。
    　読んだ瞬間に、一瞬「うん？」ってなって、なんか、急に漂白された主人公みたいな事言い出したぞと戸惑ってしまいました。いやまぁ漂白された主人公なんですけど。
    　で、何故ここでつっかえたのかが分からなくて結構真面目に考えたんですけど、多分、このセリフの出し方が軽かったんだと思います。
    　似非タイムリープを通して「あの時仲間たちは楽しんでいた。自分は心に余裕がなくなっていた。楽しむことこそが大切なんだ」と思考の転換点を鮮やかに描いていたのはとても良かったです。説得力がありました。
    　でも、だからこそ、この「楽しむことさ」を出すときは、一拍置いてほしかった。先の友人たちの姿を脳裏に浮かべるとか、それこそ、胸に手を当てる描写を先に挟むだけでも違ったと思います。その方が、読者として、彼の出す答えに対する心の準備ができました。
    　あるいは場面転換を挟まないで、グラウンドに立つ彼にマモノが問いかけたなら、サクッと答えることがプラスとして働いたかもしれません。が、やはりプロ選手である昴きゅんの立場で答える事こそが大切な気もするので、うーんなんとも難しい。



    　感想は以上になります。大変気持ちの良い作品でした。
    　ではでは。

    E-Mail pass
Re: 2019年08月31日 01時04分47秒
  • 　文文さん、お久しぶりです。
    　企画参加、お疲れさまでした。


    ＞レイバンのサングラスファッション特価特典として、2499円！

    ◆あのスパム、くっそうざいですよねｗ
    　私はサングラス使わないんで、メーカーも全然知らなかったのですが、スパムのせい（おかげ？）でレイバンだけは覚えましたｗ

    ＞面白かったです。非常にきれいにまとまった物語で、かつ、とても二万字未満とは思えない厚みのある作品だったと思います。

    ◆ありがとうございます。
    　自分としても短編としてまとまった内容だとは思ったので、そのあたりが高評価につながったのかなと思います。

    ＞一番印象に残ったのは、描写、特に恐怖の描き方でした。
    ＞百の言葉を重ねてもいまいちピンとこないこれらの感情を『アフリカン・シンフォニー』によってありありと想像、追体験させられました。

    ◆このあたりは、今企画のお題に合わせて付け加えたところだったので、企画さまさまという感じですね。
    　おそらく、最初に考えたプロット通りに書いていたら、この作品はここまで評価を得ることはできなかったのだと思います。

    ＞またキャラクターも、マモノちゃんがとても可愛くて良かったです。

    ◆ありがとうございます。今作はキャラ小説という感じではなかったので、可愛さ強調するような描写はあまりできなかったと思っていたんですが、そう感じていただけたなら幸いです。やはりヒロインの魅力は重要ですからね。

    ＞「打たせていけ、俺たちが絶対にアウトを取るから！」
    ＞というセリフが、実は心に余裕がなくなっていたんだという伏線になっているとは、見事にやられました。

    ◆このあたりも、最初のプロット通りに書いていれば、無かったシーンだと思います。
    　細かい描写が作品の評価につながるんだなと、今回は本当に勉強になりました。

    ＞アフリカンシンフォニーや岡部君や守る者、仕事の正体など、様々なアイテムがキッチリ回収されており、

    ◆伏線回収は好きな要素なので、そう言っていただけるとうれしいですね。

    ＞で、何故ここでつっかえたのかが分からなくて結構真面目に考えたんですけど、多分、このセリフの出し方が軽かったんだと思います。
    ＞一拍置いてほしかった。先の友人たちの姿を脳裏に浮かべるとか、それこそ、胸に手を当てる描写を先に挟むだけでも違ったと思います。

    ◆なるほどです。
    　私としても、このシーンのセリフはちょっと軽いような気がしていました。他のシーンの手直しを優先していたので、このシーンはそのまま投稿してしまったのですが。
    　確かに、少し間を取るだけでも、ぐっとセリフに重みが出るかもしれないですね。小説において「間」というのは、思いのほか重要ですからね。

    ＞あるいは場面転換を挟まないで、グラウンドに立つ彼にマモノが問いかけたなら、サクッと答えることがプラスとして働いたかもしれません。が、やはりプロ選手である昴きゅんの立場で答える事こそが大切な気もするので、うーんなんとも難しい。

    ◆場面転換を挟まない、といううアイデアはなかったので、一考の余地があるご提案だと思います。
    　ていうか、「昴きゅん」てｗｗｗ

    ＞大変気持ちの良い作品でした。

    ◆爽やかな読後感を目指していたので、そう感じていただけたなら幸いです。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『四年間(延長可)の夏休み』は、ほのぼのコメディで、私としては大好きな作品でした。彼女たちの物語をもっと読みたいと感じたので、三話目があればきっと10点上の点数になったと思います。

    E-Mail pass
2019年08月25日 20時22分11秒
 +30点
  • 　赤城と申します。読ませて頂いたので感想を残したいと思います。

    　……なんというか、アラサー世代に刺さる作品だったな、と思いました。アラサーになると、ふとした時に自分が昔取り落してしまったものを振り返り、悔やみ、悩み、見直し、そして前を向く、そんな作業が必要になったり、それを強いられたりするものだと、私は勝手に想っているんですが、御作はそれを文句のつけようのない構成と、甲子園のマモノを使って、丁寧に、しっかりと描かれていたと思います。
    　構成はもう本当に、導入から場面の展開、藤園の正体の開陳に至るまで、繰り返しになりますが、文句のつけようがないものでした。強いて構成面で気になったところを挙げるとすれば…これは好みの領域になりますが、マモノが視線を少し逸らした間に消える等、非日常の存在らしい退場の仕方をした方が良いかなと思いました。
    　また、マモノが何から甲子園を守るのか、それが明確であるとより良かったのかと。
    　それと、今回の作品の構図である、悩める男が過去を振り返る、というものは、今までも多くの作品で繰り広げられたものであり、新鮮さに乏しかったことも残念だったかもしれません……ただ、それが御作の良さでもあり、何とも難しいところです。
    　とりとめのない感想で恐縮ですが、ただ、読んで良かったと間違いなく思える作品でした。
    　ではでは。

    E-Mail pass
Re: 2019年08月31日 01時03分14秒
  • 　赤城さん、前回に続いての感想ありがとうございます。
    　企画参加、お疲れさまでした。


    ＞……なんというか、アラサー世代に刺さる作品だったな、と思いました。アラサーになると、ふとした時に自分が昔取り落してしまったものを振り返り、悔やみ、悩み、見直し、そして前を向く、そんな作業が必要になったり、それを強いられたりするものだと

    ◆時間の流れは残酷なほど速くて、自分としてはいつまでも若いつもりだったのに、気がついたらずいぶん年をとっていた……という感覚はアラサー以上の年齢の人なら、誰しもが感じるものなんじゃないかなと思います。
    　そうした中で、過去を振り返って「悔いが全くない」と言える人は、ほとんどいないでしょう。
    　私はもうすぐ37なので（もはやアラフォーですね）、そういった経験は何度となくしてきたわけで、そういう部分が本作の内容にも反映されているかもしれません。

    ＞構成はもう本当に、導入から場面の展開、藤園の正体の開陳に至るまで、繰り返しになりますが、文句のつけようがないものでした。

    ◆ありがとうございます。
    　藤園の正体については、「この構成には意味がないんじゃないか？」「初めからプロ野球選手と明かしておいた方がいいんじゃないか？」という不安もありましたが、おおむね好意的なご意見をいただけたのでホッとしています。

    ＞マモノが視線を少し逸らした間に消える等、非日常の存在らしい退場の仕方をした方が良いかなと思いました。

    ◆私としても、最初はマモノがいつのまにか消えていた、という終わらせ方にしようと思っていたのですが、終わり方としてありきたりな気がしたので、あえて消えない終わり方にしてみました。
    　ラストシーンというのは非常に重要なものだと思うので、どういう終わらせ方がいいのかは、模索していきたいですね。

    ＞マモノが何から甲子園を守るのか、それが明確であるとより良かったのかと。

    ◆そういえば、そのあたりはまったく考えていませんでした。ただ漠然と「守る者」と考えていただけで。
    　そういった細かい部分を掘り下げれば、もっと深みがでると思うので、意識していきたいですね。

    ＞新鮮さに乏しかったことも残念だったかもしれません

    ◆このあたりが難しい所で、私自身も斬新な物語を書きたいなと常々思っているのですが、つい無難なものを書いてしまいます。
    　一方で、「王道」というのが一番受けやすいのも確かだと思うので、そういう意味では無難な選択も悪くないのかなと思います。
    　王道と斬新を上手く融合させた作品が書ければ言うことなしだと思うので、そういったものを目指していきたいです。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　赤城さんは、今回2作品投稿されていましたね。
    　『暗闇』は、実際の事件を軸にするという、興味深い手法を用いた作品でしたね。「ベースは上手いけど歌が終末的に下手」という清水のキャラクターが印象的でした。
    　『見えない涙は熱い』は、幽霊やいじめ、自殺とった重い題材を扱っておきながら、明るい印象になっている作品でした。「作者さんは相当な実力者だな」と感じた作品だったので、赤城さんの作品だと分かった時には「やはり」と思いました。

    E-Mail pass
2019年08月22日 03時06分00秒
 +30点
  • 　読了しました。

    　ぼくが野球も甲子園も大好きだというのも確実にあるのですが、ものすごく楽しめました。

    　『甲子園のマモノ』が少女の姿で登場するという設定が素晴らしいです。ライトノベルの短編小説にこれ以上相応しい設定もそうそう思いつけません。描写面でも、外見描写の瑞々しさ、ミステリアスな話し方など魅力的に仕上がっています。
    　主人公の現職がプロ野球選手であることをあのタイミングまで隠していたのも渋いですし、高校球児時代のターニングポイントを主人公に再体験させるストーリーも、王道ながらとても良く読ませるものでした。

    　根本的に『甲子園』って題材が強力なんでしょうね。様々なドラマが眠っていていくらでも掘り出しようがあり、かつほとんどの人がそのことを知っているから内容をイメージしやすく、受け入れられやすい。
    　今作は甲子園モノとしては、『マモノ美少女化』を除けばおおむね王道と言える要素で固められています。スタート地点にあるアイディアがしっかりしている分、他は変に冒険せず鉄板の食材で堅実に料理したと言え、当然の結果として面白い作品が出来上がっています。

    　完成度についての批評はここまでにして、ここからは一読者として感想を伝えます。

    　『楽しむことが大事』というメッセージが最後語られます。自分、正直これはそこまでしっくりとは来なかったんですよね。
    　楽しいことは素晴らしいことだし、楽しめるようにやることも大事だけれど、でも楽しくない時ってのは確実にあってそれはそれでその物事に備わっている必要なもののひとつであって、楽しめていない時無理に楽しくしようってのは難しいことだと思うんです。だからむしろ大事なのは『どうすれば楽しさを思い出せるか』っていうことで、そこについてまでは主人公の気付きに含まれていなかったので、メッセージ性の部分でもう一声欲しく感じてしまいました。
    　スランプ陥ってる苦しさって結局脱出しないと他にどんな薬付けてもなくならないし、楽しくなんてならないんで、そういう意味では遮二無二練習したり自分の現状の良くないところ考えたり人に教えてもらったり、そうしていくしかないのも確かだと思うんです。それも含めて楽しむ……みたいな心の余裕てたいていの奴は持てないし、持とうとして持てるもんじゃないですもんね。
    　ただ主人公の場合、その「現状の自分の良くないところ」が「気負い過ぎ、責任感が悪く作用している」ということだと気付けたという意味で、マモノ及び高校時代の仲間に救われたという風にもとれるかもしれません。
    　こんだけ色々考えさせられたっていう意味でも良い作品です。
    　個人的には真剣にやっていることっていうのは、やっている最中は必死でしんどくて何も分からなくて怖くて、全然楽しくなんてないのだけれど、でも時がたって振り返れるようになった時には、そのすべてが熱を帯びた記憶となって、失敗も含めてすべてが大切な思い出になっているような、そんなもんだとも思ってます。

    　創作お疲れ様です。これからもがんばってください。

    E-Mail pass
Re: 2019年08月31日 00時59分28秒
  • 　粘膜王女三世さん、感想をいただくのは初めてですね（一度感想をいただきたいと思っていた方なので、今回いただけてうれしいです）。
    　企画参加、お疲れさまでした。


    ＞ぼくが野球も甲子園も大好きだというのも確実にあるのですが、ものすごく楽しめました。

    ◆ありがとうございます。
    　読者が野球好きかどうか、というのが一つの問題ではありますよね。私も野球を題材にしたのは初めてだったのですが、その理由は、私はできる限り万人に読んでもらえる作品を書きたいと思っているからです。
    　野球って分からない人にはとことん分からないスポーツだからですからね。ルールが複雑で、理解してない人も多いですし。
    　だらかといって、日本ではメジャーなスポーツであることも間違いないので、ルールから説明するわけにもいかないですし……開き直って「野球が分かる人向け」という意識で執筆しました。
    　もしかしたら、それが功を奏した部分もあるのかもしれませんね。読者ターゲットを絞ることが大切というか。

    ＞　『甲子園のマモノ』が少女の姿で登場するという設定が素晴らしいです。ライトノベルの短編小説にこれ以上相応しい設定もそうそう思いつけません。

    ◆ありがとうございます。何かを美少女に擬人化するのはサブカルの定番ですし、甲子園の魔物を美少女化しても面白いんじゃないかなと、考えてような気がします（ネタを思いついたのは数年前なので曖昧ですが）。

    ＞描写面でも、外見描写の瑞々しさ、ミステリアスな話し方など魅力的に仕上がっています。

    ◆ありがとうございます。今作はキャラ小説という感じではなかったので、魅力を強調するような描写はあまりできなかったと思っていたんですが、そう感じていただけたなら幸いです。やはりヒロインの魅力は重要ですからね。

    ＞高校球児時代のターニングポイントを主人公に再体験させるストーリーも、王道ながらとても良く読ませるものでした。
    ＞根本的に『甲子園』って題材が強力なんでしょうね。

    ◆やはり、題材選びって重要ですよね。
    　私は話の引き出しが少ないので、いつも題材選びに苦労するのですが、自分の好きな「野球」という題材を初めて使ったことが、好結果につながったのかも知れませんね。

    ＞おおむね王道と言える要素で固められています。スタート地点にあるアイディアがしっかりしている分、他は変に冒険せず鉄板の食材で堅実に料理したと言え

    ◆やはり王道は大切ですよね（「王道が何故面白いか理解できない人間に面白い話は作れないぞ！」のコピペを思い出しました）。そういう意味では、この作品を書いたのは間違いなかったと思えます。

    ＞楽しいことは素晴らしいことだし、楽しめるようにやることも大事だけれど、でも楽しくない時ってのは確実にあってそれはそれでその物事に備わっている必要なもののひとつであって、楽しめていない時無理に楽しくしようってのは難しいことだと思うんです。

    ◆すごく分かります。
    　私など、「小説を書くこと」が楽しいとは思えませんから。でも「企画に参加すること」は楽しいから、企画の時だけは頑張って書いてますけど。

    ＞だからむしろ大事なのは『どうすれば楽しさを思い出せるか』っていうことで、そこについてまでは主人公の気付きに含まれていなかったので、メッセージ性の部分でもう一声欲しく感じてしまいました。

    ◆そうですね。「どうすれば楽しめるか」というのは、すごく感心させられたご意見です。
    　そういった深みを持たせることができれば、もっとよくできた作品だと思いますし、逆言えば、そのように深く考えられないところが、私の甘さなんだろうなぁと思います。
    　そのあたりは、まだまだ精進が必要だと感じますね。（というか、できれば早めにネタを思いついて、じっくり時間をかけて執筆したいところです）

    ＞ただ主人公の場合、その「現状の自分の良くないところ」が「気負い過ぎ、責任感が悪く作用している」ということだと気付けたという意味で、マモノ及び高校時代の仲間に救われたという風にもとれるかもしれません。
    ＞こんだけ色々考えさせられたっていう意味でも良い作品です。

    ◆まあ正直なところ、あまり深く考えて執筆したわけではないのですが、考えさせられるような作品は好きなので、この作品がそうなっていたならうれしいですね。
    　まあ私自身、もっと執筆時に深い考えを持てるように、頑張ります。

    ＞個人的には真剣にやっていることっていうのは、やっている最中は必死でしんどくて何も分からなくて怖くて、全然楽しくなんてないのだけれど、でも時がたって振り返れるようになった時には、そのすべてが熱を帯びた記憶となって、失敗も含めてすべてが大切な思い出になっているような、そんなもんだとも思ってます。

    ◆そうですね。まさにその通りだと思います。そういう感覚があるからこそ、人間は頑張ることができるんでしょうね。

    　それでは、感想ありがとうございました。
    　粘膜王女三世さんは、なんと100枚作品を二つも投稿されていましたか。筆の速さがすごいですね。
    　『凶夢四十』は、ハイクオリティな掌編を40篇も書き上げたというところが素晴らしいと思います。各エピソードもいい具合に不気味で、 粘膜王女三世さんらしさに溢れていたと思います。
    　『パンティハンタージョージ』は、ジョージの下着ドロ手口の鮮やかさが、個人的にはツボでした。後半の贖罪展開も決して悪くはないと思うので、もっと長い尺をとって下着ドロシーンを増やすと、一層良くなるんじゃないかなと思います。
    　どちらも、粘膜王女三世さんの作品だと確信していました。文章やキャラ、ストーリーの節々に個性が現れているのが粘膜王女三世さんの大きな武器だと思いますし、私としては凄く羨ましい部分です。

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2019年08月20日 23時02分19秒
 +10点
  • こんばんは、たてばんと言います。

    僕は野球ダメなんですよね。
    中学の時に兄貴が野球部で、兄貴がピッチャーで僕がバッターをしたのですが、見事にデッドボールを食らわせてくれて、それ以来人間が投げる物を信用できなくなりました。
    じゃあ、バッティングセンターはどうなのかと言うと、それはそれで自打球を食らったことがあり、あまり好きじゃないです。

    というわけで、そろそろ作品に話を戻しましょう。

    今作は高校野球を通じて過去を反省する物語だったと思います。
    気になった箇所は後述するとして、構成や展開の仕方に大きな問題は無かったと思います。

    藤園とマモノの会話の間に、しっかりと試合も進みますし、時間軸がしっかりしている証拠だと思います。
    この辺りは、作者様の力量あってのことでしょう。

    ちなみに、僕はプロ野球に興味は無いですけど、高校野球は割と好きだったりします。
    カット打法で有名になった、花巻東の千葉くんは最高でしたね。
    最後はルールの前に負けましたけど、小さな体格で勝つ活路を見出した努力は観ていて面白かったです。

    以下、作中で気になった箇所になります。

    １．
    ―ブラスバンドの演奏が音楽の大波を作って、アルプススタンドを揺らしている。数万人の観客は皆、ねこじゃらしを前にした子猫のように白球の行方を追い、時に大声をあげる。それらの音声を切り裂くように、金属バットがボールを弾き返す音が響き渡る。―

    『音楽』というのは、芸術のジャンルであって音ではないと思います。
    シンプルに『音』でいいのではないでしょうか。

    ２．
    ―十年前の夏。
    　藤園も、高校球児として甲子園の地を踏んだ。

    　この日の第一試合、万賀大付属（まんがだいふぞく）高校と安仁目学院（あにめがくいん）高―

    　改行したから回想に入ったのかと思いました。
    　結構ややこしい文章の終わらせ方があり、その直後に行を空かせているので、読者にとっては騙されやすい書き方になっています。

    行を空けなかったり、章の終わり方と始め方の書き方を変えるなど、ちょっと対策した方が良いと思います。

    ３．
    ―さらに、真夏の太陽の焼けるような日差しが、選手たちの気力や体力を奪っていくことも関係しているのだろう。この日も、午前一〇時の現時点で気温は三十度を超えており、スタンドに立っている藤園でさえつらい暑さだ。直射日光を浴びながら長時間プレーしている選手たちの疲労は、相当なものになっているはずだった。―

    一〇時なら三〇度、三十度なら十時。
    『十』の単位を表すのに、二通りの表現になっているので、どちらかに絞った方が良いでしょう。

    ４．
    ―高い声が耳に入り、藤園目を開く。いつの間にか、すぐ右隣に人が立っていた。―

    『藤園目を開く』になっています。
    脱字です。

    ５．
    ―少女は、立ち見エリアに設置されている金属製の柵に肘を置いて、グラウンドを見つめている。ちらりと藤園に視線を寄越し、またすぐグラウンドのほうを見た。―

    直射日光をガンガン浴びる金属の柵は相当な熱さになっているハズです。
    最終的には人間でないことが判るので良いですが、この時点では普通の少女として描かれているので、『コイツ熱くないのか』など、藤園が不思議がる描写が欲しいと思いました。

    ６．
    ―「はい。でもやっぱり、甲子園の醍醐味は高校野球ですよ。敗けても次があるプロ野球には、あんまり興味がわかないんですよねぇ。選手もほとんど知りませんし」―

    甲子園には高校生しか出場しないので、それが醍醐味と言われても『なに当たり前のこと言ってんだ』としか思えないです。
    甲子園は試合会場です。
    そうではなくて、高校野球の醍醐味を言ってください。

    ７．
    ―しなを作って、くすくすと笑う自称マモノの少女。―

    　皺では？
    　誤字です。

    ８．
    ―上空では太陽が、ここが働きどころだと主張するように強烈な光を放っていた。この日は雲一つない快晴。そのときの時刻は午後二時十分、最も気温が高くなる時間帯だ。藤園は手の甲で額の汗を拭う。投手の柴田だけではなく、選手全員が疲労困憊だった。―

    太陽が強烈な光を放つと何故『働きどころ』だと主張したようになるのでしょうか？
    『働きどころ』を決めるのは人間であり自然ではありません。

    それなら
    『上空では太陽が〈僕は働いている〉と主張するように強烈な光を放っていた』
    のように、あくまで『人間の憶測』による書き方の方が良いのではないでしょうか。
    この書き方だと、太陽を人間に見立てて書くことができます。

    ９．
    ―マモノは右手に握っていたキャンディを再びほうばった。―

    頬張る（ほおばる）です。
    誤字です。

    １０．
    ―仲間とはいいものだな、と思う。特に甲子園を目指して共に闘った高校時代のチームメートたちは、最高の友達だと感じていた。彼らとはしばらく会っていなかったが、近いうちに連絡を取ってみるかな、と考える。―

    最高の友達ではなく、仲間では？
    誤字だと思うので、一応報告しておきます。
    　

    僕の感想は以上になります。
    僕は意見を言葉にすることが苦手なので、意味が通じなかったらすみません。

    今作は、
    ―「あのエラーは、俺の心の弱さが生んだものだ。だから、それを克服しなくちゃいけないと思ってた。でも違ったんだ。それよりもっと大切なことがある。それに気がついたんだよ」
    「大切なこと？」
    「楽しむことさ」―
    この台詞に全てが入っていたと思います。

    今回の夏企画も結構読んだのですが、『人に対する想い』を書く作品は数あれど、『共通の想い』に対して書き切った作品は初めてでした。
    この『楽しむ』というのは、万物に共通して言える言葉だと思います。
    仕事、勉強、執筆、家族との会話。
    どんなことでも楽しめば、一歩ずつ前へ進むことができます。

    僕はこのようなメッセージ性のある作品が好きです。
    『共通の想い』というのは武器になります。
    これを意識して書ければ、もっと深い物語になるかと思います。

    では、そろそろ失礼します。

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Re: 2019年08月31日 00時56分29秒
  • 　たてばんさん、お久しぶりです。
    　企画参加と感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞僕は野球ダメなんですよね。

    ◆遊びの野球でデッドボール食らうのはあるあるですね。私も何度食らったか……。

    ＞構成や展開の仕方に大きな問題は無かったと思います。

    ◆そう言っていただけると、ほっとするところです。

    ＞藤園とマモノの会話の間に、しっかりと試合も進みますし

    ◆時間の経過を示すために試合の様子も随時入れていったのですが、「ちょっと多すぎるかな？」と不安でもありました。上手くいっていたなら良かったです。

    ＞カット打法で有名になった、花巻東の千葉くんは最高でしたね。

    ◆懐かしいですね。あのカットがダメだというのは、個人的には納得できませんでした。

    ＞『音楽』というのは、芸術のジャンルであって音ではないと思います。

    ◆あ、確かにそうですね。お題の「音楽」に引っ張られすぎました。

    ＞改行したから回想に入ったのかと思いました。
    ＞結構ややこしい文章の終わらせ方があり、その直後に行を空かせているので、読者にとっては騙されやすい書き方になっています。

    ◆すみません、この可能性はまったく考えていませんでした。うーん、客観視できていませんでしたね。
    　主人公が元高校球児だということを明かすタイミングは、回想シーンに入る直前にした方が良かったですね。
    　章の終わりと始まりの書き方は、ちょっと考え直してみたいと思います。

    ＞『十』の単位を表すのに、二通りの表現になっているので、どちらかに絞った方が良いでしょう。

    ◆これは投稿後に自分でも気がつきました。
    　西暦の表記に合わせて、「十」だったものを「一〇」に変更したんですが、見落としがかなりありました。
    　推敲はもっと丁寧にやらないといけませんね。

    ＞『藤園目を開く』になっています。

    ◆これも投稿後に気づきました。あと、他にもおかしな文章になっている部分がいくつかあったんですよね。
    　マジで次回は推敲に力入れます。（そのためには執筆時間を長くとらないといけませんが、なかなかアイデアが出ないので、そこが鬼門だったりするですが）

    ＞甲子園は試合会場です。

    ◆すみません。ここも変な書き方になっていましたね。
    　「プロより高校野球が好き」ということを伝えたかったのですが、何度か書き直したセリフだったせいか、よく分からない言い回しになってしまってました。

    ＞皺では？

    ◆「しなを作る」は「なまめかしいしぐさをする」という意味の言葉で、「しな」は感じで書くと「科」になるようです。

    ＞太陽が強烈な光を放つと何故『働きどころ』だと主張したようになるのでしょうか？
    ＞あくまで『人間の憶測』による書き方の方が良いのではないでしょうか。

    ◆なるほど。参考になります。
    　私は比喩が苦手で、意識してないと全然使わないので、この部分も最後に「何か比喩を入れた方がいいかな」と思って付け加えたのですが……やはり難しいなと感じます。
    　
    ＞頬張る（ほおばる）です。

    ◆あら、これは恥ずかしい間違いorz　いや、間違って覚えていたわけじゃなく、「ほおばる」なのは知っていたのですが……。
    　「通り」などもよく「とうり」と書きそうになるのですが、このあたりは気をつけなければなりませんね。

    ＞最高の友達ではなく、仲間では？

    ◆「仲間」という言葉を連続して使うことを避けるために、あえて似た意味の「友達」を用いました。
    　が、微妙にニュアンスが違うでしょうし、統一したほうがよかったかもしれませんね。

    ＞この『楽しむ』というのは、万物に共通して言える言葉だと思います。
    ＞これを意識して書ければ、もっと深い物語になるかと思います。

    ◆そうですね。正直「深み」についてはまだまだだと思うので、そのあたりを意識して、もっと良い作品を書けるように頑張りたいですね。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『Ｂｅａｔ　Ｍａｓｔｒｅ～奏でろＢｅａｔに乗せて～』は、音ゲーという新鮮な題材を使った、王道的な青春小説でしたね。
    　たてばんさんの作品だとは予想外でした。『ベン・トー』の影響を受けたとのことですが（私も2巻まで読んだ作品でしたが、類似には気づきませんでした）、作風の幅が広いですね。

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2019年08月20日 20時33分28秒
 +30点
  • 暑い日が続きますね。
    『マモノに出会う夏』拝見させていただきました。

    うーむ、面白い。
    話の構成といい落としどころと良い、言い回しやキャラクターづくりと良い、高レベルですね。確実に優勝に絡む作品だと思いました。

    ●総評としては

    ないですねｗ
    私野球のことはよくわかりませんし、小説的には特にいじるようなとこは見当たりませんでした。

    ●８月２５日・追記

    良い作品に出会うと変な感想を書くのがためらわれるので短くなりがちでしたが、個人的にちょっと引っかかっていた部分が同じように気になっている人がいたのでもうちょっとだけ書こうかと思います。

    最後の最後、楽しむこと、の部分ですね。

    私最初、アレを読んだ時「……いや、プロなんだしまず結果を考えるのは当然でしょうよ」と思ったのですが、よくよく読んでみるとスランプになっていたようですね。
    で、さらに読み返してみるとどうも藤園選手は高校時代から「楽しむ」ことを忘れていたご様子。

    ＞キャプテンになってからは、なおさらその思いが強くなった。俺がチームを引っ張って勝利に導かなければってな。そうして、野球を楽しむことを忘れていたんだ
    　
    ●でもそうなってくると、また疑問が。
    まあ、ニュアンス的な問題もあると思うんですけど……プロになり、トッププレイヤーになるほどの結果を出すまで頑張るって、そもそも楽しくないと出来ないのでは？

    ＞仕事も同じさ。成績をあげることばかりを考えて、楽しむことができていなかった。仕事なんだから楽しくないのは当たり前だとも思ってた。

    彼はこう言っていますが、「楽しい」、と「結果を出す」、ってほぼ不可分の関係に近いですよね。

    楽しいから結果が出る。
    結果が出るからより楽しくなる。

    こう考えると、「もともと楽しんでいたこと（高校時代から）を忘れていて、それをただ思い出しただけ」、というのがより正確なのではないかと思うわけで。
    もし本当に楽しんでいなかったのであれば、高校時代の事件で打ちのめされて終わりだったと思うんですね。仮にドラフト指名されてても。
    まあ、こういうことを言うのは私の体験の範囲内なので、他の人は違うのかなぁ、と思うんですけども、少なくとも私が結果を出す時って、楽しんでるときで、高揚感に背中を押されてる時だし、そりゃ楽しいだけじゃないんですが、楽しさが欠片もなかったらそもそも絶対やってないな、って思うんですよね。
    もちろん事務的な作業であれば淡々とこなすことである程度上手く行きますが、それでもモチベーションの低下はそのまま成績の低下につながりますし、まして肉体を細やかに操作する運動なんかだと楽しめてるかそうでないかは微妙なパフォーマンスの差となって出てくるわけで。
    （キビキビ動く人とダラダラ動く人の差みたいに）
    そういうのって、見てるだけでも結構わかりますしね。

    そんなわけで、繰り返しになりますがニュアンス的な意味ではちょっとチグハグな印象がありました。
    まあ、実体験を書かれたわけではないでしょうし（……ですよね？）そのあたりにかすかな矛盾が生じるのは仕方ないと思うんですが、リアリティという意味では「楽しむことを忘れていた」という書き方はやっぱり違うのでは？　と思いました。

    私が思うに。

    藤園選手はずっと楽しんでいた、無自覚に。
    程度の差こそあれどプロになってからも、プロになれたことを含めて楽しめていた。そのおかげでトッププレイヤーになれた。
    でも心の何処かにあの日のことが引っかかっていて、エラーをきっかけにそれが再燃してしまった。
    そしてスランプに陥った。
    けれどマモノの見せてくれた過去に、今までの楽しさを思い出してスランプを脱した？

    こんなところかなと。
    こうじゃないと藤園選手は今の位置にいないんじゃないかと、そう感じました。
    ……いやまあ、もしかすると藤園選手が超天才で、楽しまなくてもなんか結果出るわートッププレイヤーになったわー困ったわーな人の可能性もあるわけですが、一応私はそう感じましたということで。
    色々好き勝手述べさせてもらいましたが、このあたり、作者さんがどのようなお考えで書かれたのか、ご回答を非常に楽しみにしております。

    なお、すいません。
    もうちょっとだけ、って言っといて凄く長くなっちゃったみたいで。
    申し訳ない。

    では、こんなところで。
    執筆お疲れ様でした！


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Re: 2019年08月31日 00時52分20秒
  • 　ハイさん、いつもお世話になっています。
    　企画参加と感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞話の構成といい落としどころと良い、言い回しやキャラクターづくりと良い、高レベルですね。

    ◆ありがとうございます。
    　大きな動きのない話なので自信がなかったのですが、構成や言い回しなどはこだわりを持ちたい部分なので、そういうところを褒めていただけると自信につながります。

    ＞最後の最後、楽しむこと、の部分ですね。
    ＞プロになり、トッププレイヤーになるほどの結果を出すまで頑張るって、そもそも楽しくないと出来ないのでは？

    ◆まあ、そのあたりは実際のトッププレイヤーに聞いてみないと何とも言えませんが、そういった疑問を抱くのはもっともだと思います。
    　実際、話にオチをつけるための設定なので、結構強引だなと自分でも思っていました（没ネタだったころは、すこし違う流れになる予定でしたし）。

    ＞こう考えると、「もともと楽しんでいたこと（高校時代から）を忘れていて、それをただ思い出しただけ」、というのがより正確なのではないかと思うわけで。
    ＞藤園選手はずっと楽しんでいた、無自覚に。
    ＞程度の差こそあれどプロになってからも、プロになれたことを含めて楽しめていた。そのおかげでトッププレイヤーになれた。
    でも心の何処かにあの日のことが引っかかっていて、エラーをきっかけにそれが再燃してしまった。
    ＞そしてスランプに陥った。
    ＞けれどマモノの見せてくれた過去に、今までの楽しさを思い出してスランプを脱した？

    ◆いやはや、感心しました。
    　たしかにそのような解釈の方が自然で説得力がありますし、よりドラマティックになる気がします。
    　私の回答ですが、先に書いたように「楽しむことを忘れてた」に関しては今回の執筆にあたって変更した部分であり、また例によって執筆の時間があまり長くなかったこともあり（没ネタを書くのはできれば避けたかったので、ギリギリまで新しいネタを考えていたのです）、「深く考えていなかった」というのが正直なところです。
    　ハイさんのように深く考えることができれば、もっとよくできた作品だと思いますし、逆言えば、そのように深く考えられないところが、私の甘さなんだろうなぁと思います。
    　そのあたりは、まだまだ精進が必要だと感じますね。（というか、できれば早めにネタを思いついて、じっくり時間をかけて執筆したいところです）


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『『肌着幻争ミェーザ・ルハダ　～あたしのパンツの向こう側～』』は、いろんな意味で凄い作品でした。「変態ネタがハジケ切れれてない」と感じたのは感想に書いた通りですが、でもだからこそ高得点を取れたのも間違いないと思います。
    　以下、私の感想に対する作者レスへのレスです。
    　私が感想を読まない理由は燕小太郎さんとはちょっと違っていて、「自作に酷評が入ったらへこんで、他の作品に感想を書く気がなくなってしまう」からですｗ（実際、初日に自作に酷評が入って、その後一週間他の作品を一切読まなかった時がありました）
    　今の企画は参加数がそれほど多くないこともあって、感想制覇を目標としているので、期間中に自作への感想を見てテンションを落としたくないんですよね。
    　では。

    E-Mail pass
2019年08月20日 00時45分15秒
 +30点
  • 夏企画の執筆、お疲れ様でした。
    御作を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。

    ※本感想にはネタバレが含まれているかもしれません。

    ＞『アフリカン・シンフォニー』が、まるですぐ後ろで演奏をしているような大音量に聞こえた。

    本作を読んでから、甲子園の試合の『アフリカン・シンフォニー』が気になってしょうがありません。
    今まであまり気にしていませんでしたが、本当に人気の曲ですね。
    自分もマモノに、今まで知らなかった何かを教えてもらったような気持ちになりました。

    テーマは『太陽』と『恐怖』と『音楽』と『はじめての夏』とのこと。
    上記のように、『アフリカン・シンフォニー』の聞こえ方で、主人公の『恐怖』を演出しているところは、お見事だと思いました。
    その他にも『太陽』や『はじめての夏』も、違和感なく使われていたと思います。


    ＞「楽しむことに気がついたのは、タイムスリップして仲間たちと話したからだ。決して余計なことなんかじゃなかったよ」
    ＞「私は、あなたの魅力も同じだと思ってるんですよ、藤園選手」

    マモノによって、大切なことに気付かされた主人公。
    そしてマモノから嬉しい一言をもらう。
    目の前で繰り広げられる試合を伏線にして、畳みかけられる展開にはぐっと来ました。
    とても良かったと思います。


    ＞彼は昨年も甲子園に出場していたんですが、エラーをしたあとの打席で豪快なホームランをかっ飛ばしたんですよ

    安仁目学院の試合は一回戦なのに、何でマモノは岡部君のことをよく知っているのだろうと思っていたら、そういうことだったんですね。
    この情報の出し方とタイミングは、さりげないですが、とても上手いと思いました。
    というのも、マモノは去年のこともよく覚えている、ひいては主人公のことも覚えている、という風に、
    ラストの展開をしっかりと後押ししているからです。


    ＞ワンボールワンストライクからの三球目。

    フルカウントの方が、二塁ランナーがちょっとだけ生還しやすいような気もします。
    あと細かいことですが、十年前は「ワンストライクワンボール」という感覚だったかもしれませんね。
    （すでにワンボールワンストライクだった？）

    いろいろ書いてしまいましたが、とてもタイムリーでお題満載の作品でした。
    拙い感想ですいません。今後のご活躍を期待しています。

    E-Mail pass
Re: 2019年08月31日 00時49分40秒
  • 　つとむューさん、いつもお世話になっています。
    　企画参加、お疲れさまでした。


    ＞本作を読んでから、甲子園の試合の『アフリカン・シンフォニー』が気になってしょうがありません。
    ＞今まであまり気にしていませんでしたが、本当に人気の曲ですね。

    ◆なんでも、2008年には出場55校中50校が応援曲として採用していたそうで、本当に定番中の定番という感じみたいですね。
    　今企画のお題に「音楽」がなければ、この曲について記述することもなかったと思うので、印象に残ったというのであれば、私としては思わぬ収穫という感じです。

    ＞目の前で繰り広げられる試合を伏線にして、畳みかけられる展開にはぐっと来ました。

    ◆ありがとうございます。

    ＞この情報の出し方とタイミングは、さりげないですが、とても上手いと思いました。
    ＞というのも、マモノは去年のこともよく覚えている、ひいては主人公のことも覚えている、という風に、
    ＞ラストの展開をしっかりと後押ししているからです。

    ◆あ、いえ、主人公の高校時代は覚えていなかった、というつもりで書いていました……（主人公の事を知っていたのは、あくまでプロになってから注目したら、ということで）。
    　でも、「知っていてあえてとぼけていた」というふうに解釈することもできると思いますし、そう思っていただいても別にいいのですが、

    ＞フルカウントの方が、二塁ランナーがちょっとだけ生還しやすいような気もします。

    ◆確かにそうですね。でもツーアウトですし、内野フライは滞空時間が長いのでフルカウントじゃなくても余裕で生還できるかなと思って書きました。

    ＞十年前は「ワンストライクワンボール」という感覚だったかもしれませんね。

    ◆これについては完全に失念していましたｗ
    　調べたところ2011年から変わってるみたいなので、作中の時代設定が2019年なら、10年前はまだSBO表記ですね。
    　でもまあ、作中で二種類の表記が混在したらややこしいので、お許しくださいｗ（ただ、時代考証の甘さ、という意味では反省すべきことですね）


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『太陽はジメテの夏』は、「ヒルクウキ」の設定が印象的なファンタジー作品でした。その響きから、なんとなく「ケムリクサ」を連想しました（話の筋は全然違いますけど）。
    　それにしても、つとむュ―さんの作品だとは思わなかったので驚きました。つとむュ―さんの作品はいつも分かるのですが、今回は全然わからなかったので悔しいです。ファンタジーもいける、という情報はインプットされたので、次回の企画ではまた当てたいですね。


    E-Mail pass
2019年08月18日 13時46分06秒
 +40点
  • かずほと申します。
    素敵な作品読ませて頂きありがとうございました。

    作品の感想を述べる前に少し文章構成について気になったところを書かせてください。
    一行空けて次の文節へと移っておられますが、最初の方の場面転換で少し置いて行かれました。
    具体的に言うと以下の文節の終わり方↓
    -----１文節目
    ...
    試合に臨んでいるはずだ。
    　そんな選手たちに、かつての自分の姿を重ね合わせる。
    　十年前の夏。
    　藤園も、高校球児として甲子園の地を踏んだ

    -----
    この終わり方だと回想に移るのかな、と思い２節目を読み進めていましたが途中で違う事に気付きました。そこで迷子になってしまって最初から読み直す羽目に。１節目で対戦高校名が書いていないので２節目に出て来るアニメとマンガ高校が回想の高校だと勘違いしてしまったのも迷子になってしまった原因です。私の文章読解能力が低いのは置いておくにしても、図らずもミスリードになってしまっていると思いました。
    2節目の終わりも回想に移りそうな区切りなのに移らなかったので、心の中で移らないんかい！　という突っ込みを思わずしてしまいました。
    一つの意見として参考にしていただけると幸いです。

    ストーリーについては、最後まで面白かったです。マモノという超常現象の解釈が凄く私好みで、ドストライクの塩梅でした。マモノは確かにいる。だけどミスは己の力不足。八百万信仰に似ていますが、そういう考え方が大好きです。きっとマモノは本当にいるんだろうな、と考えてしまうような設定でした。
    社会人の藤園さんではなくて藤園選手だったんですね。まんまと作者さんの思う通りに読まされてしまいました。読者への裏切りがあるストーリー構成お見事です。
    描かれる内容も素敵ですね。圧倒的特権を得てもそれを選ばないで自ら前を向く藤園さん、その決意がきっと藤園さん自身を助けるのだと暗示するような岡部君の打球。
    読後感が凄く爽やかで、甲子園に行きたくなりました。
    甲子園に実際に行く機会があったら、白のワンピース姿の女の子を探して声を掛けてみようと思います。捕まりますね。

    執筆お疲れさまでした。また新しい作品期待しております。

    E-Mail pass
Re: 2019年08月31日 00時47分45秒
  • 　かずほさん、お久しぶりです。感想をいただくのは初めてでしょうか。
    　企画参加お疲れさまでした。


    ＞最初の方の場面転換で少し置いて行かれました。
    ＞この終わり方だと回想に移るのかな、と思い２節目を読み進めていましたが途中で違う事に気付きました。

    ◆すみません、この可能性はまったく考えていませんでした。うーん、客観視できていませんでしたね。
    　主人公が元高校球児だということを明かすタイミングは、回想シーンに入る直前にした方が良かったですね。

    ＞ストーリーについては、最後まで面白かったです。

    ◆ありがとうございます。

    ＞マモノは確かにいる。だけどミスは己の力不足。八百万信仰に似ていますが、そういう考え方が大好きです。

    ◆私としても、そういう考え方は好きですね。

    ＞社会人の藤園さんではなくて藤園選手だったんですね。まんまと作者さんの思う通りに読まされてしまいました。

    ◆小どんでん返しみたいのを入れたくて、こんな構成にしてみました。
    　「この構成には意味がないんじゃないか？」「初めからプロ野球選手と明かしておいた方がいいんじゃないか？」という不安もありましたが、おおむね好意的なご意見をいただけたのでホッとしています。

    ＞圧倒的特権を得てもそれを選ばないで自ら前を向く藤園さん、その決意がきっと藤園さん自身を助けるのだと暗示するような岡部君の打球。
    ＞読後感が凄く爽やかで、甲子園に行きたくなりました。

    ◆前向きで、爽やかな印象になるラストが好きなので、そう感じていただけたなら幸いです。
    　まあ、ホラーも好きなので、バッドエンドもそれはそれで好きなんですけどｗ


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『彼女が泳ぐ影』は、「彼女が影を泳ぐ」という不思議な設定に、鮮やかなどんでん返しが絶妙に絡み合った良作でした。
    　かずほさんの作品といえば、密室企画のときの『最高のパフォーマンス』には度肝を抜かれたのですが、今回もまた上手い作品だなぁと思いました。

    E-Mail pass
2019年08月14日 17時46分16秒
 +30点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    『マモノに出会う夏』読みましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　面白かったです。自分も甲子園をテーマにした企画作品の構想があったのですが、今作を読んでやっぱり書けばよかったと後悔するくらいには面白かったですね。まっ、そんな時間はなかったんですが。
    　ただ、野球、または高校野球を知っているか知らないかで、評価は少々変わりそうですが。

    ＜良かった点＞
    　まずは野球描写。知っている人なら『あるある』と頷いてワクワクする展開で、それなりに長く野球を見ている者としてはつい入り込んでしまいました。季節感も合っていましたし、テーマ選びとしても非常に良かったと思います。

    　また、描きたい部分、伝えたい点というのがしっかり定められていて、作品そのものがぶれることなく短編として最後まで成立していた点も良かったと思います。
    　十年前のあの試合で、気持ちの整理がついたからあえてとらない選択をする、というのも、ベタかなとは思いつつとても綺麗な展開だったと思います。

    　あとマモノちゃんが可愛かったです。なぜ可愛いと思ったのかはわかりませんが、とにかく可愛いと思いました。

    ＜気になった点＞
    　それなりに野球を見ている者としては、ちょこちょこツッコミを入れたくなってしまいます。特に10回表マンガ高校の攻撃、無死一塁からなぜ強行策で併殺？　高校野球ならそこは送りバントで一死二塁を作るだろ、とか。9回ツーアウトから追いつく劇的な展開なら、そこは大盛り上がりしているスタンドの観客や応援団、あるいは必死に祈るアニメ高校のスタンドの女子たちの描写とかが欲しいなあ、とか。
    　とはいえ、そこは直接物語とは関係がないので評価には入れません。だって描写していない部分もあるだろうし、全部描写したらそれこそ話が進まなくなるので、一野球ファンとして言いたかっただけの部分です、聞き流していただければ幸いです。

    　本題へ。
    　物語としてみると、全体的にやや大人しい点が気になりました。グラウンドでは熱戦が繰り広げられているものの、クールなマモノちゃんと大人な藤園が会話することで話が進行するので、基本的に淡々としてしまう。特に今作では野球に関することなど、説明しなければならない点も多く、物語としての動きは鈍いです。結果として全体的に大人しい印象があり、少しもったいなく感じました。
    　
    ＜より良くするための提案＞
    　おそらくキャラクターが、メイン二人とも『静』のイメージなのではないかと思います。もっと感情的で、動き騒ぐタイプのキャラクターが相棒であれば、もう少し物語が弾むのではないかと感じました。
    　例えば目の前の試合が母校十年ぶりの甲子園で、かつて果たせなかった甲子園初勝利を目指してもう一度戦っていれば、スタンドで見ていた藤園も平静ではいられなかったはず。選手やファンと同じように一球一球に一喜一憂していた方が、キャラクターとして好感が持てたのではないかと思いますし、クールなマモノちゃんがより映えたのではないかと思います。
    　逆に、ワルガキっぽい魔物ちゃんがはしゃぐのも、大人と子供の対比ができて良いのかなと思います。

    ＜まとめ＞
    　評価のメインとしては書きませんでしたが、ちょこちょこっと入る小ネタもニヤリとさせるものがありました。
    　とりわけ主人公藤園昴は今年の高校生ドラ一が元ネタですね。現ロッテ藤原外野手、現広島小園内野手、現中日根尾昴内野手。こういうネタは大好きです、
    　なにより、在京球団と言うのが良いですね。是非活躍してほしいと思います。
    　ヤクルトでしょ？
    　ヤクルトだよね？
    　もし巨人なんてことがあろうものなら点数をマイナ（規約に触れるため自主規制しました）

    　最下位でもヤクルトスワローズファンの拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
    　

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Re: 2019年08月31日 00時46分22秒
  • 　燕小太郎さん、いつもお世話になっています。
    　企画参加と感想制覇、お疲れさまでした。


    ＞面白かったです。

    ◆ありがとうございます。

    ＞野球、または高校野球を知っているか知らないかで、評価は少々変わりそうですが。

    ◆そこが一つの問題ではありますよね。私も野球を題材にしたのは初めてだったのですが、その理由は、私はできる限り万人に読んでもらえる作品を書きたいと思っているからです。
    　野球って分からない人にはとことん分からないスポーツだからですからね。ルールが複雑で、理解してない人も多いですし。
    　だらかといって、日本ではメジャーなスポーツであることも間違いないので、ルールから説明するわけにもいかないですし……開き直って「野球が分かる人向け」という意識で執筆しました。
    　もしかしたら、それが功を奏した部分もあるのかもしれませんね。読者ターゲットを絞ることが大切というか。

    ＞＜良かった点＞
    ＞まずは野球描写。知っている人なら『あるある』と頷いてワクワクする展開

    ◆野球描写については、実際にありそうな展開を意識して書いたので、上手くいっていたなら良かったです。

    ＞描きたい部分、伝えたい点というのがしっかり定められていて、作品そのものがぶれることなく短編として最後まで成立していた点も良かったと思います。

    ◆ありがとうございます。全体レスでも書きましたが、短編らしい作品になったなと自分でも思っていました。
    　過去に思いついたネタということもあり、「長編を書きたい」という今の思いとは真逆の考え方で書いた作品になったのですが、それが短編としての高評価につながったのかなと思います。

    ＞十年前のあの試合で、気持ちの整理がついたからあえてとらない選択をする、というのも、ベタかなとは思いつつとても綺麗な展開だったと思います。

    ◆もし捕ってしまったら、主人公が多田野……いえ、只の情けない男になってします気がして、わざと落とすという展開にしました。確かにベタかもですが、この展開しかないんじゃないかなと思います。

    ＞あとマモノちゃんが可愛かったです。

    ◆ありがとうございます。今作はキャラ小説という感じではなかったので、可愛さを強調するような描写はあまりできなかったと思っていたんですが、そう感じていただけたなら幸いです。やはりヒロインの魅力は重要ですからね。

    ＞特に10回表マンガ高校の攻撃、無死一塁からなぜ強行策で併殺？　

    ◆すいません、ここは適当に書いてましたｗ　言われてみるとそうですね。
    　実は最初、十年前の試合でも無死一二塁から五番打者アウト→六番打者デッドボールで満塁、と書いていました。そっちはさすがに「よく考えたら高校野球なら五番打者でもバントだな」と思って変更したのですが、マンガ対アニメの試合までは気が回りませんでした。
    　でも、打者が四番だったら強行策もあり得るかな、と思いますが。（状況的に打順が四番になる可能性があるのかどうかは未検証ですが）

    ＞9回ツーアウトから追いつく劇的な展開なら、そこは大盛り上がりしているスタンドの観客や応援団、あるいは必死に祈るアニメ高校のスタンドの女子たちの描写とかが欲しいなあ

    ◆そうですね。これは、確かに描写した方が良かったかもしれません。
    　早く「マモノ」の話に移りたいというのもあったのですが、応援の様子を書くの難しかったので手を抜いてしまった部分があります。
    　細かい情景描写が臨場感を生むと思うので、そういったところにも力を入れていきたいですね。

    ＞物語としてみると、全体的にやや大人しい点が気になりました。

    ◆そうですね。このあたりはいつも指摘される部分ですし、自分でも思っていました。
    　今回は昔思いついたネタだったから、というのもあるのですが、やはりもっと動きのある物語を作れないとなぁと思うところです。
    　まあその前に、ここ最近はアイデアが出ず、過去の没ネタの流用が多くなっているので、「ネタを思いつく」という部分が一番の鬼門になりつつあるのですがｗ（でも今回のように高く評価していただけるのであれば、没ネタを書くのも悪くない気もしますが）

    ＞例えば目の前の試合が母校十年ぶりの甲子園で、かつて果たせなかった甲子園初勝利を目指してもう一度戦っていれば、スタンドで見ていた藤園も平静ではいられなかったはず

    ◆観戦している試合を主人公の母校の試合にする案もあったのですが、何かの理由があって却下したんですよね。その理由が思い出せないんですが。
    　ただ、燕小太郎さんのアイデアのように、「母校の試合だからこそ主人公が熱くなる」という点で考えれば、その設定にしたほうが良かったかもしれませんね（主人公を熱いキャラにする、というアイデアはまったくありませんでした）。

    ＞逆に、ワルガキっぽい魔物ちゃんがはしゃぐのも、大人と子供の対比ができて良いのかなと思います。

    ◆こっちのアイデアも面白そうですねｗ　私のタイプ的に、やるならこっちかなと思います。
    　今回は、キャラのアイデアも過去に思いついたものをそのまま使ったのですが、ここにテコ入れをすれば、さらに出来栄えをよくできるかもしれませんね。

    ＞主人公藤園昴は今年の高校生ドラ一が元ネタですね。

    ◆ご明察ですｗ　キャラの名前で遊ぶのが好きなので、拾ってもらえるとうれしいですね。

    ＞ヤクルトでしょ？

    ◆何という奇遇か、私もヤクルトファンです！
    　1992年からなので、ファンになって28年目ですね。ファンになった最初の年にいきなり優勝して、その後もしばらく強かったので、ここ数年はの弱さは本当に悲しいですね（2015年の優勝や昨年の2位があるとはいえ、最下位が多すぎです。今年も最下位ほぼ確実ですし）。
    　でも弱いからって、ファンはやめられないんですよねぇ。それがファンってもんです。
    　とりあえず今シーズンは村上という楽しみな選手が台頭しただけでもよかったですし、来シーズンは投手陣の立て直しから初めてもらいたいですね。
    　それはともかく、主人公は巨人の坂本のイメージで設定しました。経歴などは意図的に変えていますが（このネタを思いついた当時、坂本の成績が伸び悩んでいたんですよね）。
    　なので、在京球団は巨人のつもりでしたｗ


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『二兎野乃花というクイズバカ』は、ラノベとしての楽しさを存分に味わえる作品でした。「競技クイズ」という目の付け所が良いと思いますし、長編にしてこそ活きる内容だと思うので、ぜひ、と思います。
    　ところで、「モンティ・ホール問題」のクイズが出てきたときには、当然私の目は「キラーン」と光ったのですが、まさか私の作品が元になっていたとはｗ　他のクイズの元作品があったようですし、そういった遊び心も含めて凄いなと感じました。

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