【跡地化】冬が終わって、春がくる

Rev.02　枚数： 3 枚（ 840 文字）
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いりえミト

2018年12月30日 23時53分49秒 公開
■この作品の著作権は いりえミト さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆テーマ：冬の延長戦　冬のお酒　冬の終わり
◆キャッチコピー：冬が終わって、春がくる
◆作者コメント：なんとか仕上がった…。みなさん、よいお年を。

※特別賞発表されたので跡地化します。感想人賞で跡地化しないでと書いてくれた人ありがとうございます。でも作品の出来云々の話じゃなくて、たとえ優勝しても跡地化すると決めているので跡地化します。理由はなんだかスッキリするからです。

2019年02月24日 20時44分34秒
 +20点
  • 　「厳しい冬の終わりには」の感想返しにまいりました。
    　朱鷺（とき）と申します。
    　主人公の巡（めぐる）は、才能あふれる姉の志岐彩香（しき　あやか）と比べられることを嫌って、自分の殻に閉じこもっている。
    　そんな主人公に、幽霊部員の雪村刹那は、自分らしく生きることを勧める。
    　やがて主人公は、雪村刹那が「銀色の旋風」の作者、村瀬綱之であることに気付く。
    　冬が終わり、種が芽吹くように、主人公が姉の影響から抜け出して、自分らしくあゆみ始めようとする結末が好きです。
    　部員達との掛け合いも楽しめました。
    　次回作を楽しみにしています。

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Re: 2019年02月27日 23時34分30秒
  • 　朱鷺（とき）さん、お返しありがとうございます。企画参加お疲れさまでした。

    ＞主人公が姉の影響から抜け出して、自分らしくあゆみ始めようとする結末が好きです。

    ◆主人公の成長は、物語を面白くする要素として大切だと思っています。
    　ただ今回に関しては、日常ラブコメっぽい内容に、無理に主人公の成長要素を組み入れたためにチグハグな展開になってしまった部分があるので、今後は物語の構成にも注意したいです。

    ＞部員達との掛け合いも楽しめました。

    ◆私は「キャラに好感が持てない」と言われることが多いので、今回は好感の持てるキャラづくりは特に意識した部分でした。おおむね好評価をいただけたので、今後も意識していきたいですね。


    　それでは、感想ありがとうございました。
    　『厳しい冬の終わりには　～日ノ巫女と凄ノ王の伝承～』は、言ノ葉が魅力的な作品でした。和風な雰囲気が良かったですね。
    　『逆転！　長篠の合戦』の時も思ったのですが、朱鷺（とき）さんって歴史的なことに相当詳しいですよね。そういった専門家の方なんでしょうか？

    E-Mail pass
2019年01月17日 17時57分41秒
 +20点
  • お久しぶりです、いりえミトさん。とよきちです(^ ^)
    いりえさんの作品は気づいた時には跡地化されているので、今回は足早にくることにしました笑 こうして読了することができてホッとしております。
    それでは拝読したのでさっそくさっそく。

    ロックな作品でしたね。いりえさんのシャウトが聴こえてくるようでした。
    ロックって、自分の言葉で自分を奮い立たせて、その言葉が聞いている人にも感化して勇気づけられる部分ってあると思うんです。そういう意味で、この作品はロックだと思いました。熱のようなものが自分にも伝わってきましたから。
    自分も、一つ前の作品で同じようなことをやりました。創作のことで悩んでいて、それで思いの丈をぶつけて、前に進むために描いたんだと思います。
    作品に「自分」そのものを乗せたかったというのもあるんですけども。

    しかし、内容としては正直、今ひとつというところでした。
    思うに縦軸と横軸のバランスが悪いような気がします。
    縦軸は小説が書けなくなった主人公が、再び小説を書くようになること。
    横軸は主人公が文芸部のメンバーとの交流で仲を深め、かつてはできなかったまとまりのある部活動を送れるようになること。
    ザッパに言えばこんな感じになるのだと思います。
    横軸は正直現状でもあまり問題はないと思うんですが、縦軸のほうはもう少し改善の余地はありかなと。そこでキーとなるのはやはり、雪村先輩だと思います。
    彼女をもう少し早く出したほうが、ある程度方向性を掴みやすくなるんじゃないかと思うんです。このお話ではかなりの重要人物なはずなのに、序盤はそこまでは触れず、中盤入りかけでようやく登場するので、彼女の役割から考えると立ち位置としてアンバランスのような感じがしました。
    そこで提案なのですが、冒頭一発目から出してはどうでしょうか。一発目と言っても彼女そのものは出さずに、たとえば雪村先輩の作品に出てくるセリフを主人公が喋るとか。それが現場の主人公の状況と重なるようなものであれば、冒頭一発目の第一文を綺麗に飾りつつ、作品の色々な要素を内包できると思います。
    それから「こんなセリフを思いつけるなんて、いったいどんな人なんだろう？」と主人公が言って冒頭から匂わせることができれば、ある程度の方向性は定まるんじゃないかなあと。

    あとはもう少し序盤で、雪村先輩の影をちらつかせてもいい気はしました。
    パーティーに招待される段階で雪村先輩がくることがわかってもいいと思いますし、主人公が会場へ向かう際に雪村先輩が乗った車が通り過ぎていくシーンを入れてもいいですし、イメージとしては「E.T」だとか、「トトロ」とかですね。どちらも序盤は顔を出さないですけど、影や分身みたいなのをちらつかせて、中盤に入るあたりでようやく顔を出します。それによってそのキャラクターを特別たらしめる効果が得られるんだと思います。

    それから、雪村先輩との語りは、少し言葉で語りすぎてしまっているようにかんじました。言葉というのはたしかに人に対して決して少なくない影響を与えるとは思うのですが、言葉だけではそう上手くはいかないと思うんです。何かしらアクションがあって、体験があって、その言葉を受け入れるための受け皿を主人公はこしらえておく必要があるんですね。
    それをこしらえるためには、おそらく横軸を活用したほうがいい気がします。
    つまり、モミジや桜との交流でクライマックスへの下ごしらえをするんです。せっかくベロベロに酔っ払ったりお風呂で裸の付き合いをするんですから（と書くと意味深ですが）、彼女たちが主人公に腹を割った話をすれば、それに対して主人公は思うところが何かしら出てくるはずです。それを積み重ねていって、葛藤して、ようやく雪村先輩と同じ土俵にあがれるのではないかなと。
    現状だと縦軸と横軸の繋がりも薄いんですね。「決裂以前のようにまとまりのある文芸部になる」という最終的なゴールによって縦軸と横軸はたしかに結ばれているようですが、それは点で結ばれているだけであって、それに至るまでの道のりは乖離していてバランスが悪いように見えるんです。

    総評として、内容的に色々とアンバランスで不満はあるのですが、上記したようにそれでも熱のようなものはたしかに感じました。作品に自分自身を乗せるというのも、一つの技術だと思います。

    自分からは以上です。またいりえさんと戦える日を心待ちにしております(^ ^)
    これからもお互い頑張りましょう！

    ごちそう様でした！

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Re: 2019年01月18日 22時50分22秒
  • 　とよきちさん、お久しぶりです。企画参加お疲れさまでした。

    ＞ロックな作品でしたね。いりえさんのシャウトが聴こえてくるようでした。

    ◆私JPOPしか聞きませんけど、ロックは好きですねぇ。Bzとか、最近だとONE OK ROCKとか。（え？そういう話じゃない？ どうでもいいですけどアポストロフィが使用できない文字だったので、ビーズの表記が変わってしまったｗ

    ＞縦軸と横軸のバランスが悪いような気がします。

    ◆縦軸、横軸という表現にとよきちさんの創作論が表れているようで面白いと思いました。
    　それはともかく、今回は「思いついたネタを全部ぶち込む」という書き方をしたため、話の進む方向がフラフラしているというか、明確な起承転結が存在しないことは自覚していました。

    ＞雪村先輩だと思います。彼女をもう少し早く出したほうが、
    ＞冒頭一発目から出してはどうでしょうか。

    ◆雪村を最初から出す、というのは考えなかったですね。確かに、それもアリだったかもしれません。

    ＞一発目と言っても彼女そのものは出さずに、たとえば雪村先輩の作品に出てくるセリフを主人公が喋るとか。

    ◆それはいいアイデアですね。小道具の上手い使い方というか。
    　こういう考え方は今まであまりしたことがなかったので、次回から取り入れられたらいいなと思います。（やろうと思ってすぐできるほど簡単じゃない気もしますが）

    ＞あとはもう少し序盤で、雪村先輩の影をちらつかせてもいい気はしました。

    ◆これも少しは考えたのですが、ただでさえ序盤でたくさんキャラが登場するので、控えておきました。
    　まあ、今回は枚数に対してキャラが多すぎるのは確かですし（一つの挑戦として、あえてそうしました）、枚数に合わせてキャラを絞れば、そういう「序盤からちらつかせる」という事も可能になりそうです。次回以降の参考になりました。

    ＞それから、雪村先輩との語りは、少し言葉で語りすぎてしまっているようにかんじました。

    ◆これは自分でも感じていました。
    　なにかもっと動きのあるイベントを用意したかったのですが、時間内に思いつけませんでした。

    ＞モミジや桜との交流でクライマックスへの下ごしらえをするんです。

    ◆このあたりも、思いつかなかったですね。
    　なんだか、とよきちさんと私では話づくりの考え方が全然違うのか、思いもよらない方向からの改善案をいろいろいただけて、すごく刺激になりました。

    ＞またいりえさんと戦える日を心待ちにしております(^ ^)

    ◆じゃあ、次回の企画に参加してください（笑）。私はよっぽどこのことがない限り参加すると思うので。
    　今回、数年ぶりにラ研でとよきちさんをお見掛けしましたが、やはり実力のある方と競作できると刺激を受けますね。次回もぜひ参加してくださいお願いします。

    　それでは、感想ありがとうございました！
    　『木野美姫のままに』は文章表現が素晴らしい作品でした。作者コメントを読んで、相当深い所まで考えて作品を作っていることを知り、それも驚愕でした。やはり実力のある人は凄いんだなと…。私も負けないように頑張ります。

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2019年01月16日 21時36分51秒
  • 「冬が終わって、春がくる」を拝読しました。
    　いりえミト さん、いつも大変お世話になっております。羽田です。

    　いつもの作風とちょっと違うせいか、いりえさんの作品だと分かりませんでした。
    　一人一人のキャラクターが立っていて、止まる事なく読めました。
    　軽く読めて、理由不明でモテモテ主人公、脇キャラが魅力的という、ライトノベルとしては王道な作品でした。

    　あえて欠点を指摘するのであれば、各キャラの背景を書く余裕がなかったのかなというのが。
    　これもう少し、枚数必要だったんじゃないかなとか。
    　あと冒頭部分では、この話がどこに向かうのか、少々疑問に思いながら読んでいました。
    　そこは脇キャラの魅力でカバーされていましたが。

    　それはさておき、一読者として、とても楽しめましたし、勉強になりました。
    　本作品を公開して下さって、ありがとうございました。つたない感想で申し訳ありません。

    　執筆、お疲れ様でした。

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Re: 2019年01月18日 22時45分31秒
  • 　羽田さん、お久しぶりです。企画参加お疲れさまでした。

    ＞いつもの作風とちょっと違うせいか、いりえさんの作品だと分かりませんでした。

    ◆今回は、これまでとは違う考え方でストーリーを作りました。
    　結果として点数は微妙ではありましたが、いい経験になったとは思っています。
    　今回の経験を次回以降に生かしたいですね。

    ＞一人一人のキャラクターが立っていて、止まる事なく読めました。

    ◆やはりラノベではキャラが大事だと思いますし、今回は特に気を使った部分だったので、そう感じていただけたならうれしいです。

    ＞各キャラの背景を書く余裕がなかったのかなというのが。

    ◆枚数に対してキャラが多すぎるのは自覚していましたが、今回はあえてそういう書き方に挑戦してみました。
    　ただ、やはり枚数に合わせてキャラを絞ることは大事だと思うので、次回以降は意識していきたいです。

    ＞あと冒頭部分では、この話がどこに向かうのか、少々疑問に思いながら読んでいました。

    ◆今回は「思いついたネタを全部ぶち込む」という書き方をしたため、話の進む方向がフラフラしているというか、明確な起承転結が存在しないことは自覚していました。
    　キャラを絞ることと同様、話の起承転結も枚数に合わせたものにしなければ、本当に面白い作品にならないと思うので、次回以降はそのあたりも意識していきたいです。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　『リンカ、海へ』は、雪蟻族の設定が魅力的な作品でした。羽田さんの作品かどうかについては、「もしかしたら」とは思っていました。他に羽田さんっぽい作品がなかったので。
    　どうも、執筆の時間が短かったようですね。あえて言わせていただきますが、羽田さんの実力はこんなものではないと思っています。（まあ、今回の作品が「悪い」とは決して思わないのですが、羽田さんならもっといい作品が書けるはず）
    　次の企画にも参加されることを願っています。

    E-Mail pass
2019年01月14日 00時05分49秒
 作者レス
  • 　企画に参加された皆様、お疲れさまです。
    　そして本作に感想を書いてくださった方々、ありがとうございました。

    　今回（というかいつものことなんですが）アイデアを思いついたのが遅く、私の企画参加作品としては過去最多の文字数だったとこともあり、ギリギリまで執筆をしていました。
    　結果として誤字脱字などが多くなってしまい（これも毎度で申し訳ないです）、内容的にももっとブラッシュアップをしたかったのが本音で、そういう意味では悔いの残る作品でした。
    　しかし、早めにアイデアを出すことも含めて実力なので、仕方がないですね。もっとレベルアップできるように精進します。

    　感想人としては、今回はかつてないほどハイレベルな企画だったと感じ、大変楽しめたとともに勉強になりました。
    　それだけでも、企画に参加した意義はあったかなと思います。

    　それでは改めて、感想ありがとうございました。
    　個別の返信については、しばらくお待ちください。
    　なお、本文は数日後に跡地化します。

    E-Mail pass
2019年01月13日 23時37分56秒
 +10点
  • 作者の方へ

    茉莉花です。
    作品、読みました。

    高校の文芸部のメンバーが繰り広げる青春ドラマでした。
    読みやすく、読後感もよかったです。
    とくに村瀬綱之の正体が分かるシーンが好きでした。「おおっ！」ってなりました。
    彩香と、その弟の巡の関係性も、先を読み進めるもととなりました。
    あと、キャラクターもそれぞれ個性的でとてもよかったです。

    気になったことは、全体的に楽しいやりとりが続いたものの、「どういう物語なのか」「どうすればゴールとなるのか」という部分が少し読み取りにくかったことでした。
    作中で「きみは勝負事のときに、勝とうとしないんだ」とあるのですが、そういう主人公の大事な部分をもう少しクローズアップした書き方（もしくは安穏と過ごすことの安堵と少しの後悔）があればもっと説得力が出たのかな、と思います。

    とはいえ、キャラクターもそれぞれ立っていたし、展開としてもまとまっていた、素晴らしい一作でした。

    楽しく読むことができました。
    ありがとうございます。

    それでは執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2019年01月18日 22時44分13秒
  • 　茉莉花さん、お久しぶりです。感想での企画参加で感想制覇お疲れさまでした。

    ＞村瀬綱之の正体が分かるシーンが好きでした。

    ◆うれしいですｗ
    　前半でもっと伏線を入れようかとも思ったのですが、「読めた」といわれる可能性があると思い（これまでの作品ではそう言われることが多かったので）、伏線は抑えめにしておいたんです。それが奏功したのかもしれないですね。

    ＞キャラクターもそれぞれ個性的でとてもよかったです。

    ◆今回、キャラには特に気を使って書いたつもりだったので、そう感じていただけたなら幸いです。

    ＞「どういう物語なのか」「どうすればゴールとなるのか」という部分が少し読み取りにくかったことでした。

    ◆そうなんですよね。これは自分でもそう思っていました。
    　最初に思いついたのは「吹雪の中誕生日会に向かう」という部分で、それに肉付けをしていったら本作の内容ができたのですが、物語の核になるような部分がなく、なにがメインの話なのか分からないんですよね。
    　これはまずいなとは思ったのですが、ネタを思いついた時点で締切りまであまり時間がなく、話を練りこむ余裕がありませんでした。
    　そんなわけで、いろんなネタをぶち込んで「全体のわちゃわちゃ感」で勝負しようと思い、執筆しました。
    　しかし今回いただいた感想を読んだり、上位に入った作品と比較したりすると、やはり一本筋の通ったアイデアやストーリーは重要だなと思いました。次回はそのあたりをしっかり意識していきたいです。

    ＞「きみは勝負事のときに、勝とうとしないんだ」とあるのですが、そういう主人公の大事な部分をもう少しクローズアップした書き方（もしくは安穏と過ごすことの安堵と少しの後悔）があればもっと説得力が出たのかな、と思います。

    ◆そうですね。このあたりの描写も不足していました。
    　主人公の内面というものは特に重要なものだと思うので、次回以降はしっかり意識していきたいですね。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　茉莉花さんは感想のみでの参加でしたか。しかし、感想制覇をする姿勢には頭が下がります。次の企画では作品の投稿にも期待します。

    E-Mail pass
2019年01月13日 23時24分56秒
 +10点
  • uni と申します。
    最近、ちょっとよそで投稿したことがあったので、ここで復習のために、立ち寄らせていただいています。

    この作品を読ませていただいたので、感想を残しておきます。
    気に障る表現があるかもしれませんが、私の文章能力の程度の問題もありますので、ご容赦ください。

    全体：
    印象として、もう少しダイエットできそうな感じがします。
    これを新人賞なんかにあるあらすじにしたとき、残る分量が厳しいかなと。
    また、初期にいきなり四人出てきたり、複数人での会話が続いたり、文を追うのがつらめかな、と思います。

    文章・構成系：
    単体の表現自体は、私よりまともではないかと……。
    全体の構成の割に、文字数を消費している感があると思います。
    例えば、しりとりやお酒の部分を、正直に全部書く『必要』はないかなと（流れ次第ですが）。

    オリジナリティ・テーマ系：
    ここに来る人ならテーマの理解に関して、苦しまないと思います（妥当かとか、面白いかとかは、人それぞれわかりませんが）。

    キャラクター・台詞系：
    一人称なのに、三人称みたいな言い回しが少し気になりました。
    『ゴーグル型の眼鏡を装着している男子だ。文芸部随一のアニメオタクで、百八十センチを越える大柄のわりに、スポーツはてんで駄目なインドア派である。』は割と三人称的で、
    一人称だと、例えば『おれの分析では、あのあまり見ないゴーグル型の眼鏡は、巨体での運動音痴という弱点を補うものではないか、と推定している。今度、好物のアニメグッズをエサにした罠を作って、その素早さを検証するつもりだ』みたいな感じかなと。
    他に気になったのは『おれ』は地の分に溶け込みすぎかなと。

    取材・時事情報系：
    お酒はいただけないです。
    細かく言うなら『未成年の飲酒を認めるような流れ』がいただけないです。
    ジュースと間違って事故で飲む、やさぐれて違法と知りながら飲む、とかの工夫をしたほうがよいと思います。

    E-Mail pass
Re: 2019年01月18日 22時43分02秒
  • 　uniさん、初めまして。感想での企画参加お疲れさまでした。

    ＞もう少しダイエットできそうな感じがします。

    ◆確かに、こんなに文字数を使うべき内容ではないのだろうと自分でも思います。
    　今回は思いついたネタを全部入れた、という書き方をしたので、次回はネタの取捨選択はしっかりやろうと思います。

    ＞初期にいきなり四人出てきたり、複数人での会話が続いたり、文を追うのがつらめかな

    ◆このあたりは、自分自身書きにくかったです。これまではは登場人物が2～3人のものしか書いていなかったので。
    　無駄な登場人物を削ることはもちろんですが、大人数が登場する場合の書き方も勉強していきたいです。

    ＞、しりとりやお酒の部分を、正直に全部書く『必要』はないかなと

    ◆なるほど、簡潔に済ませるべき部分は簡潔に書かないといけませんね。そのあたりも推敲不足でした。

    ＞ここに来る人ならテーマの理解に関して、苦しまないと思います

    ◆まあ、そうですね。実際作家ネタは、このサイトでは受けが良くなる傾向にある気がします。
    　しかし一般の読者にとってはどうなのか、という疑問があるので、作家をテーマにした作品に頼りすぎるのはよくないと思うのですが、今回はこれしか思いつきませんでした。

    ＞一人称なのに、三人称みたいな言い回しが少し気になりました。

    ◆淡白で説明的な書き方をしてしまうのは私の悪癖なので（かといって三人称が得意というわけではなく、むしろ一人称ばかり書いているので、単に文章力がないのでしょう）、もうちょっと一人称らしく書くように意識していきたいです。修正案、参考になりました。ありがとうございます。

    ＞『おれ』は地の分に溶け込みすぎかなと。

    ◆漢字で「俺」のほうがよかったでしょうかね。漢字の開き具合にも結構迷っているので、そのあたりも模索していきたいところです。

    ＞『未成年の飲酒を認めるような流れ』がいただけないです。

    ◆なるほど、そうですね。飲酒描写自体は自分でも多少は気になっていたのですが……未成年の飲酒を肯定するような描写をしてしまっているのは非常にまずいですね。次回以降は気を付けます。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　 uniさんは初めてお見掛けしましたが、作品も読んでみたいですね。次の企画に参加されることを期待します。

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2019年01月13日 23時09分16秒
 +20点
  • こんばんは、蛍です。
    作品を読みましたので感想を残します。


    軽快なタッチの文章に加え、起承転結が綺麗にまとまっていて、とても読みやすい作品だと感じました。
    主人公が他のキャラクターとの交流を通して成長する姿を描いた、王道の学園モノストーリーでしたね。癖が無くて物語の展開を自然と素直に追うことができました。

    キャラクターの個性を出すことにも成功していたと感じます。主人公を含めて五人の文芸部員が描かれていますが、その誰もがキャラが立っていて、読んでいて分かりやすかったです。
    一方で、いささか記号的な性格・設定であったのが少々残念に思いました。特に「ござる」や「ですわ」などの役割語的な口調に違和感を感じてしまいました。
    でもこういう要素って伝わりやすさとのトレードオフですし、そもそも目をつむるのがマナーみたいな部分もあるので……、うーん、気にしなくて良いところなのでしょう。

    特に強い理由が描かれることなく主人公が女性キャラから好意を寄せられる、というのもラブコメならではですよね。こちらはそれほど気になりませんでした。
    やはり慣れの問題なのかもしれません。ラブコメらしい展開も多く描かれていたので、馴染みも良かったのでしょう。


    拙いですが感想は以上にいたします。
    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2019年01月18日 22時41分09秒
  • 　蛍:mchさん、お久しぶりです。感想をいただくのは初めてでしょうか。感想での企画参加お疲れさまでした。

    ＞軽快なタッチの文章に加え、起承転結が綺麗にまとまっていて、とても読みやすい作品だと感じました。

    ◆ありがとうございます。読みやすさにはこだわっているので、今後も意識していきたいですね。

    ＞王道の学園モノストーリーでしたね。

    ◆やはり王道は大事だと思っています。しかし私としては斬新な物語に対するあこがれもあります。今後は王道な内容に加えて、少しでもいいから独自の設定などを入れていけたらなと思っています。

    ＞キャラクターの個性を出すことにも成功していたと感じます。

    ◆やはりラノベではキャラが大事だと思いますし、今回は特に気を使った部分だったので、そう感じていただけたならうれしいです。

    ＞一方で、いささか記号的な性格・設定であったのが少々残念に思いました。

    ◆これは自分でも思っていました。もちろん分かりやすさを重視した部分はあるのですが、性格にせよ口調にせよ、ステレオタイプなキャラばかりでしたからね。
    　今回、キャラ自体は結構褒めていただけたので、今後はキャラの人間くささやオリジナリティといった部分も意識してきたいですね。

    ＞特に強い理由が描かれることなく主人公が女性キャラから好意を寄せられる、というのもラブコメならではですよね。

    ◆肯定的に捉えていただき、ありがとうございます。でも他の方からは「唐突」という指摘をいただいていますし、自分でもそう思っていました。
    　「主人公が好かれる理由」というのは、あるに越したことはないものだとおもうので、そういった部分も次回は意識していきたいと思っています。


    　それでは、感想ありがとうございました！　
    　※大変失礼しました。蛍:mchさんは作品を投稿されていなかったと書いてしまったのですが、作品投稿されていましたね。申し訳ありません。返信で追記しました。

    E-Mail pass
Re:Re: 2019年01月19日 10時12分10秒
  • 大っっっっ変失礼しましたああああああああっ！！！！！
    蛍:mchさんは『AM 7:32』を投稿されていましたね！なぜか見落としていました、申し訳ありません。
    　『AM 7:32』は美しい文章とリアルな人間像が印象的な作品でした。
    　何年か前に『夏樫の園へ』を拝読した時もうまい方だなと思ったのですが、さすがという感じですね。次回の企画に参加されることも期待します。

    E-Mail pass
2019年01月13日 20時45分12秒
 +10点
  • 執筆お疲れさまでした。
    「冬が終わって、春がくる」を読ませていただきました。

    　冒頭での、巡の語りで何が足りないのか、何を解決したらいいのかが提示され、物語にぐっと引き込まれました。
    　それぞれのキャラクターも、適切なタイミングで登場しこんがらがることはありませんでした。

    　心情や展開がとても丁寧に書かれていることもあり、ラストには巡も考えを変え、自分に向き合い成長し読後感も良いものでした。

    　ただ、展開に山と谷を感じることができずに、少し物足りないと思ってしまったことも事実です。
    　巡が変わるための壁や、その壁を超えるために、巡がどう行動しなければいけなかったのか。
    　ラストシーンがとてもさわやかで、良いシーンだったので、そこに至るまでの壁が無かったのがカタルシスという観点で言うと、少し弱かったのかな、と思います。

    　後は、少し失礼な物言いになってしまうかもしれないのですが、お風呂シーンや桜の告白シーン。これらのシーンが物語の本筋にあまり絡んできていないため、唐突感を覚えてしまいました。
    　桜から想いを伝えられたことを経て、巡の心情にどう変化をもたらしたのか。その変化が大きなものでなくても、ラストシーンに至る道の中、どう手助けになったのか。
    　それを感じられたら良かったな、と感じます。

    　文章も丁寧で読みやすく、とても好感が持てましたが、ギャグパートなどではもう少し砕けても良かったかもしれません。
    　シーンの雰囲気ごとに変化させても良かったと思います。

    　以上となります。
    　読ませていただきありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2019年01月18日 22時39分50秒
  • 　たかセカンドさん、いつもお世話になっています。企画参加と感想制覇お疲れさまでした。

    ＞冒頭での、巡の語りで何が足りないのか、何を解決したらいいのかが提示され

    ◆冒頭は最後に付け加えた部分だったのですが、導入として上手くいっていたならよかったです。

    ＞それぞれのキャラクターも、適切なタイミングで登場しこんがらがることはありませんでした。

    ◆こんなにたくさんのキャラが登場する作品は初めてだったので、そのあたりは書くのが難しかったですね。こんがらなかったのであれば幸いです。

    ＞展開に山と谷を感じることができずに、少し物足りないと思ってしまった

    ◆このあたりは毎度のように指摘されることなので、今回こそは克服しようと意気込んでいたのですが、いいアイデアが出ず、結局締切りギリギリに本作を書くことになってしまいました。次回こそはなんとか克服したいですね。

    ＞そこに至るまでの壁が無かったのがカタルシスという観点で言うと、少し弱かったのかな、と思います。

    ◆そうですよね…。主人公が成長するきっかけが「会話」でしかなく、大きなイベントが発生していないのは自分でも気になっていました。このあたりが、特にブラッシュアップを行いたかったところです。

    ＞お風呂シーンや桜の告白シーン。これらのシーンが物語の本筋にあまり絡んできていないため、唐突感を覚えてしまいました。

    ◆今回は今までと話の作り方を変えていまして、今までは話を「閉じる（まとめる）」方向で考えていたのを、今回は話を「広げる」方向で考えました。それで、思いついたネタを全部ぶち込んでみたんです。
    　本筋と関係ない内容であることは自覚していたのですが、そういう部分から生まれる面白さもあるんじゃないのかなと。
    　まあ、今回その試みが上手くいっていなかったとしても、今までよりは進歩できた部分だとは思っています。（長編を書くためには必要な技術だと思うので）
    　よって、この先必要なのは、思いついたネタの取捨選択を行う技術だと思います。次回はそのあたりを意識していきたいですね。

    ＞桜から想いを伝えられたことを経て、巡の心情にどう変化をもたらしたのか。

    ◆なるほど、そのあたりを書けていれば、話の本筋にも生かすことができたのかもしれませんね。次回はそういったことも意識していきます。参考になりました。

    ＞ギャグパートなどではもう少し砕けても良かったかもしれません。

    ◆淡白な文章になってしまうのが悪癖なので、もうちょっと口語体を使うなどの意識をしていきたいですね。特にコメディ作品だと、軽快な文章は必要不可欠だと思うので。

    　それでは、感想ありがとうございました！
    　『凍えた狼と命の灯』は、本当にケチのつけようがない素晴らしい作品でした。私がこれまでにラ研で読んだ作品の中でも１、２を争う作品だったかと思います。作風的にたかセカンドさんの作品かなと思っていたので、作者名が開示されたときは「やはり！」という感じでした。

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2019年01月13日 17時16分44秒
 +20点
  • ｋｚと申します。拝読しましたので、コメントします。

    キャラクター同士のやり取りが楽しい小説でした。ちょっとひねくれた主人公に個性的なヒロインたち、掛け合いもあればお色気シーンもありと、これぞラノベという感じで大満足でした。
    ただ主題の主人公の苦悩や成長に関しては、中途半端といいますか、大きなイベントもなく終わってしまったので、やや盛り上がりに欠けているように思えました。キャラクター物は読んでいて楽しいですが、主人公の悩みももっと追究してほしかったです。

    感想は以上です。少しでも参考になればうれしいです。

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Re: 2019年01月18日 22時38分33秒
  • 　ｋｚさん、お久しぶりです。企画参加お疲れさまでした。

    ＞キャラクター同士のやり取りが楽しい小説でした。
    ＞これぞラノベという感じで大満足でした。

    ◆やはりラノベではキャラが大事だと思いますし、今回は特に気を使った部分だったので、そう感じていただけたならうれしいです。

    ＞主題の主人公の苦悩や成長に関しては、中途半端といいますか、大きなイベントもなく終わってしまったので

    ◆そうですよね…。主人公が成長するきっかけが「会話」でしかなく、大きなイベントが発生していないのは自分でも気になっていました。このあたりが、特にブラッシュアップを行いたかったところです。

    ＞キャラクター物は読んでいて楽しいですが、主人公の悩みももっと追究してほしかったです。

    ◆どちらかというと、主題の弱さをキャラで補いにいった部分があったのですが、やはりそういうやり方では上手くいかないなと痛感しているところです。
    　まあ、これまでの作品ではキャラ物としての面白さを出すことがあまりできていなかったので、そういう意味では進歩した部分だとは思っているのですが、主題とキャラ物を両立させるというか、上手く融合させることが次回の課題になると思います。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　『冬薔薇の咲く頃に』は、冗談抜きでプロレベルだと思える推理小説でした。
    　ところで、ｋｚさん＝夜月さんでしたよね？　私は過去に感想を書いた作品のタイトルや作者名を記録しているのですが、見返してみたら夜月さんの『淫らな吸血鬼』という作品に感想を書いていました。あれも及川悠子シリーズだったんですね。

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Re:Re: 2019年01月19日 12時47分24秒
  • ご無沙汰しております、ｋｚこと夜月です。企画の参加お疲れ様でした。

    淫らな吸血鬼……懐かしいですねｗ書いたのは六年くらい前でしょうか。実は及川悠子シリーズはこれで4作目なのですが、最後にラ研に発表したのが五年くらい前なので、どなたも覚えてないだろうと思って探偵役は流用しました。

    そんなことよりも「冬春」（勝手に略します）のキャラよかったですよ！　すでに述べましたが、これぞラノベです、こういうのがよいんです。お色気シーンもありましたしね（）。ただノリがそういう感じだっただけに、テーマが重たいｗしかも答えがないテーマなんで解決方法も難しいですよね。時間不足であまり練れなかったらしいですけど、キャラクター物とは相性が悪かったのかもしれませんね。キャラクターは楽しいんですけど、悩みを抱えている彼が語り部なので、楽しい雰囲気と重たい雰囲気がぶつかり合って妙にアンバランスです。ストーリーがまったく変わってしまいますが、問題を抱えているのがヒロインの方で、主人公がそれを助けてあげる形の話だったら雰囲気が少しよくなったかもしれません。あるいはテーマなんて設定せず、最初から最後までキャラクター小説として書ききっても面白かったかもしれませんね。

    というわけで、企画お疲れ様でした。次も執筆がんばってください。私はたぶん五年後くらいにまた参加すると思うので、気が向いたら相手してやってください。では。

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Re:Re:Re: 2019年01月19日 18時14分45秒
  • 　kzさん、返信ありがとうございます！

    　淫らな吸血鬼に関してですが、さすがに私も及川悠子のことは覚えていませんでした。記録には25文字程度のあらすじも書いていたのですが、そこに及川悠子と書いてあったので気が付きました。
    　日付をみると2013年の10月となっていたので、５年と少し前ですね。時の流れは速いものです。

    ＞そんなことよりも「冬春」（勝手に略します）のキャラよかったですよ！
    ＞ただノリがそういう感じだっただけに、テーマが重たいｗ
    ＞楽しい雰囲気と重たい雰囲気がぶつかり合って妙にアンバランスです。

    ◆そうですね。他の方への返信で書いていますが、今回は一つの挑戦として思いついたネタを全部ぶち込んでみました。
    　その結果、いろいろバランスが悪くなってしまったのは自覚していました。
    　最初に思いついたのは「吹雪の中誕生日会に向かう」という部分で、その時点ではしょうもないギャグ作品になると思っていました。
    　ただ、ちょうどそのころ『面白い物語を作るには 大どんでん返し創作法』という本を読んでいて、それに書いてあったことを実行してみました。
    　その本によると、面白い話には主人公の成長が必要で、まず冒頭で主人公に二択を与え、そこで主人公に間違った（あるいはネガティブな）選択をさせる。そして物語終盤で主人公に、冒頭とは逆の選択をさせて成長を見せる、ということでした。
    　本作の場合ですと、冒頭で「小説は書かない」→終盤で「小説を書く」というふうになっています。
    　まあ、その本に書いてあったことが唯一絶対の正解だとは思いませんが、せっかくの機会という事で実行してみて、いい経験になったとは思いっています。
    　私としては、本作でいろいろやってみたことは成長の糧になるのではと思っているので、次回は短編としての完成度も重視し、キャラ小説かテーマ物のどちらかに絞るか、あるいはその二つをうまい具合に融合させた作品を目指していきたいと思います。

    ＞問題を抱えているのがヒロインの方で、主人公がそれを助けてあげる形の話だったら雰囲気が少しよくなったかもしれません。

    ◆ああ、そうかその手があったか、と思いました。というのも、本作のネタを思いつく前は、「主人公がヒロインを助ける話」を書こうと思っていたんですよ。そうすることで、読者に好感を持ってもらえる主人公も書けると思ったので。
    　しかしいいネタが思いつかず、結果本作を執筆したのですが、本作の内容でも上手くやれば「主人公がヒロインを助ける話」にできたのかもしれませんね。
    　次回こそは、そういう話を書きたいですね。

    ＞私はたぶん五年後くらいにまた参加すると思うので

    ◆五年は長いなぁｗ　次回もお待ちしていますよｗ
    　やはり実力のある方が多く参加したほうが、企画も盛り上がると思いますからね。
    　kzさんといえば、何年か前の企画で三作投稿して、三作とも上位に入ったことがありましたよね（そのとき私が読んだのは『ぶっかけ！』だけでしたけど）。あのとき「この人すげえええええ！」と思ったので、今回久しぶりにお見掛けしたのはうれしかったです。そんなわけで、次回も是非！

    　それでは！

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2019年01月12日 21時18分43秒
 +20点
  • 　執筆おつかれさまでした、燕小太郎と申します。
    『冬が終わって、春がくる』読ませていただきましたので、感想を残したいと思います。

    　一読して感じたこと
    　物語としての面白さはあるのですが、全体的に伸びきらない印象でした。

    　キャラクターについて
    　良きキャラクターとは何か。自分は今回、これを『リアリティ』と『オリジナリティ』ではないかと考えることにしました。自分が考えるリアリティとはそのキャラクター『らしさ』が出ているかどうか。ストーリーに流されるのではなく、キャラクター自身の意志や理由によって言動をとっているかどうかだと考えています。オリジナリティとは文字通り個性があるかどうか。この二点から、感想を述べて行きます（ここまでテンプレート）
    　個人的にウジウジ系主人公があまり好きではないのに加え、美少女二人が物語開始前から好意を寄せているというのは、自分の私情を抜きにしても出来すぎかなと思いました。もちろん見えないところで彼の良いところが多々あるのでしょうが、読者からは見えないため何となく腑に落ちない印象でした。
    　前述したリアリティとオリジナリティという点から言えば、そもそもアクティブな性格ではない上に自己卑下する傾向が強く、自身の欲求を表に出さないタイプです。それが自己犠牲的な優しさと作中では表現されていましたが、単純に受け身なのでキャラクターが読者まで見えてこない。それが彼らしさと言えばそれまでですが、何がしたいのかが見えてこないため、ストーリーに都合のいいキャラクターに映ってしまうようにも思いました。またこうしたタイプの主人公も珍しくなく、オリジナリティもそこまで感じませんでした。
    　三人のヒロインに関しては、書き分けも意識したキャラクターメイクがされていて良かったと思います。それぞれが個性的に可愛らしく、かつ好意が見え隠れする仕草が実に可愛らしい。
    　ただし、見せ方には思うところがありましたので、これはストーリーの項目で申し上げたいと思います。
    　地味に好きだったのがウミタクですね。喋り方に個性があり、友達の誕生日会より予約済みのイベントを優先する徹底ぶり、そのイベントが中止になっても天候を考慮し女子のいるパーティに参加しない冷静さ。出番は決して多くないのに、見るべき個性がきちんと伝えられているので、とても好きになれるキャラクターでした。

    　ストーリーについて
    　良きストーリーとは何か。自分は今回、これを『引きの強さ』と『カタルシス』の二つを軸として考えることにしました。次に何か起こるのか。この事件がどのように収めるのか。気になって読まざるを得なくなる、力づくで読ませる『引き込む力』こそストーリーの目的になるのではないか。そうして引き込んだストーリーを、どのようにまとめ、読者を満足させるのか。この二点をストーリーの骨子と考え、この観点からストーリーの感想を述べたいと思います（ここまでテンプレート）。
    　引きの強さを考えるに当たり、ヒロインが多く印象が薄くなってしまったように思います。それが物語の浅さに繋がり、物語に今一つ入りきれない要因になっていたと思います。
    　モミジと桜という二人のヒロインから始まる。お風呂のシーンではモミジの積極性と桜の嫉妬が垣間見え、ヒロインとしてのポジションを確固たるものにしていく。ここまではラブコメ的にも問題ありません。
    　ところが、姉へのコンプレックスや小説を書くこと、先輩で部長という設定の為か、前半にいなかった雪村さんが大きく出るようになり、それまでメインヒロインだった二人が酔いつぶれて寝てしまっています。このためヒロイン交代のような形になってしまい、せっかくの可愛いヒロインが描かれなくなってしまっています。もちろん雪村先輩が悪いわけではありませんが、逆に言えばぽっと出の幽霊部員キャラクターがメインに入り込んできているわけで、桜やモミジに感情移入した読者ならもっと前の子を見せてくれよ、と思うのではないでしょうか。

    　また、基本的にモミジ邸での誕生日会を中心に描かれているので、主人公が何かしらのアクションをとり現況を打開する、というシーンがありません。先輩との話し合いで新しい自分を見つけ一歩前に進んだわけですが、努力、決意、挫折、それでも仲間の助けを借りて立ち上がり解決、というプロセスを踏んで成長していくアクティブな主人公と比べると、やや『お手軽感』があり、カタルシスを充分に作れないのではないかと思いました。

    　次に向けての提案
    　ヒロインは皆可愛かったので、ストーリーを意識すると自然と主人公も良くなるのではないかと考えます。
    　読みながら思ったのは、『絞ること』でしょうか。
    　絞るとは、描く要素を削ることで残した要素をより深く掘り下げること。今作で言えば、ラブコメ要員のモミジと桜に対し、雪村先輩は巡の成長を手助けする師匠的ポジションです。どちらかを削ってしまえばラブコメ、あるいは成長譚としてより深く描けたのではないかと思います。
    　極端な話、モミジに『銀色の旋風』作者の設定を足してしまえば、桜も雪村先輩もなしでストーリーをまとめきれるように思います。たった二人のバースディパーティとなればモミジの巡に対する依存感、巡も自分が行かなければモミジが一人になってしまうという使命感が出て、より二人の間を強固なものにできたはず。
    　三人の長所をぶち込み90枚強という枚数で描けば、相当な魅力あるヒロインにできたのではないかと思いました。
    　もちろん、逆に三人のヒロインを活かしてラブコメに徹するという道もあると思います。枚数の関係上、姉や小説などの成長を描けなくなる可能性はありますが、酔って本音の出たヒロインたちとの一夜（いかがわしい意味ではなく）は、ラブコメの舞台としては絶好なのではないかと。雪村先輩を冒頭から出しておけば、メインヒロインとして印象付けられので、モミジや桜と意図的に格差をつけることで本命有りのラブコメにできると思います。
    　ラブコメと成長譚、あるいは各ヒロインがそれぞれ50点の出来であったとしても、それが単純に足し算で百点になるわけではありません。むしろ枚数制限のある短編などでは、他の要素を削って一つの要素を掘り下げた方が面白くなることもあるのではないかと思います。

    　まとめ
    　とはいえ、三人のヒロインが各々魅力的だったのは事実です。彼女たちの姿や活躍をもっと見たかったなというのが、正直な感想になるのかなと思います。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。

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Re: 2019年01月18日 22時36分33秒
  • 　燕小太郎さん、いつもお世話になっています。感想での企画参加で感想制覇お疲れさまでした。

    ・主人公の造形について

    ◆燕小太郎さんからは毎回「主人公が好きになれない」と指摘をいただくので、今回こそは魅力的な主人公を作ろうと意気込んでいたのでいたのですが（燕小太郎さんから言われたから、というだけではなくて、私自身自分の作る主人公が好きではなかったので）、なかなかいいアイデアが出ず、締切りが迫ってきたので仕方なくいつも通りの主人公像で書いてしまいました。
    　なので、また燕小太郎さんから指摘をいただくのは覚悟していました。「やはり」という感じですね…。
    　自分がストーリーを動かしやすいキャラにしていますので、「ストーリーに都合のいいキャラクター」というのは正にその通りなのだと思います。
    　また、理由もなくモテモテだった点は他の方からも指摘をいただいていますし、もっと考えて書くべきだったと反省しています。
    　本当に面白い作品を作るためには、魅力的な主人公というのは絶対条件だと思うので、次回こそはそういう主人公を作れるように頑張りたいです。

    ＞　三人のヒロインに関しては、書き分けも意識したキャラクターメイクがされていて良かったと思います。

    ◆ありがとうございます。ステレオタイプなキャラばかりではありましたが、それぞれ違うタイプになるように意識しました。

    ＞地味に好きだったのがウミタクですね。

    ◆海野は自分でも結構気に入ってます。まあ多分第一印象はよく思われないだろうと考え、その後はなるべく好感をもってもらえるように書いたつもりでした。

    ＞ヒロインが多く印象が薄くなってしまったように思います。

    ◆この枚数で三人もいますからね…。
    　だけどまあ、「多くのキャラを出す」ということが今回私が挑戦したことだったので、それが経験できたこと自体はよかったと思っています。
    　次回以降はストーリーとして効果的な人数というものも意識していきたいですね。

    ＞このためヒロイン交代のような形になってしまい、せっかくの可愛いヒロインが描かれなくなってしまっています。

    ◆前後半で話の趣旨が変わってしまっているのは自分でも思っていました。
    　じゃあ、前後半のどちらが本当に書きたいことだったのかと問われると「どちらも」とも「どちらでもない」とも言えます。
    　今回はとにかくいろんな方向に話を広げてみて、思いついたネタは全部ぶち込もうと考えて書きました。
    　今まではそういう書き方、考え方をしたことがなかったので、本作の出来はよくなかったもしれませんが、いい経験になったとは思っています。

    ＞主人公が何かしらのアクションをとり現況を打開する、というシーンがありません。

    ◆そうですよね…。主人公が成長するきっかけが「会話」でしかなく、大きなイベントが発生していないのは自分でも気になっていました。このあたりが、特にブラッシュアップを行いたかったところです。

    ＞読みながら思ったのは、『絞ること』でしょうか。

    ◆このあたりが、次回以降の課題になると思います。
    　具体例をあげていただき、ありがとうございます。参考になりました。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　燕小太郎さんさんは、今回は作品は投稿されていなかったのですね。燕小太郎さんさんも参加されていれば、よりハイレベルな企画になったと思うので残念ですが、作品を投稿しなくても感想で企画に参加する姿勢は見習いたいですね。次回は作品の参加も期待します。

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2019年01月10日 19時58分35秒
 +20点
  • こんにちは。御作「冬が終わって、春がくる」を拝読しました。それでは早速感想を

    日常系のいい話でした。心がほっこりしました。

    文章も読みやすく、ストレスを感じることなく最後まで読むことができました。

    一番良かったのはキャラクターです。
    キャラは一気に紹介されると頭の中でこんがらがるんですが、御作の場合、それぞれのキャラが濃く、生き生きとしていたのでキャラを取り違えることなく楽しんで読めました。

    特に好きなキャラは、雪村先輩と海野拓雄です。
    雪村先輩はノリも良く、気遣いもでき、後輩の巡君のことを導く、よき先輩として印象に残りました。こういう先輩がいたら学校生活も楽しそうですよね。

    海野拓雄は我が道を往ってるところがツボでしたｗ
    特徴的なしゃべりかたも印象的でしたが、自分の意志をはっきり持ち、誕生日会に行けないときはフォローを入れつつも、ちゃんと断ることができるところが特に好きでした。
    欲を言えば、後半にももっと出番が欲しかったですｗ

    気になったところもあります。
    巡君がモテていますが、そういう前置きがなく、皆いきなり行動に移しているのでちょっと面喰いました。
    特にモミジのお背中流しますアプローチは、ええええｗってなりました。積極的なのはいいんですけど、好意の最初の表明と行動を一緒にすると唐突に見えちゃうんですね。
    なので、好意の表明は実際に行動するシーンとは離した方が自然と感情移入できるような気がします。
    ……ううん、うまく説明できない。わかりづらくてすみません。

    もう一つは姉の存在感が薄く、なんというか知らない人について影で色々言ってるようで、聞いてる方としてはちょっと罪悪感が……。
    いや、確かに焦点はお姉ちゃんではなく、巡君の劣等感に当たっているというのはわかります。ただ、お姉ちゃんのキャラを立たせたうえで、それでも感じる劣等感といった具合に描写を入れた方がより説得力が増すと思いました。

    意見ばかりですみません。
    巡君の劣等感や創作している上でぶつかる壁など、読んでいて頷くことが多かったです。
    執筆お疲れさまでした。

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Re: 2019年01月18日 22時32分39秒
  • 　北斗さん、感想をいただくのは久しぶりですね。企画参加お疲れさまでした。

    ＞文章も読みやすく、ストレスを感じることなく最後まで読むことができました。

    ◆文章の読みやすさには今後もこだわっていきたいですね。ただ、淡白で説明的になってしまう癖があるので、一人称の時はもっと口語調で書くことを意識していきたいところです。

    ＞一番良かったのはキャラクターです。
    ＞それぞれのキャラが濃く、生き生きとしていたので

    ◆やはりラノベではキャラが大事だと思いますし、今回は特に気を使った部分だったので、そう感じていただけたならうれしいです。

    ＞雪村先輩はノリも良く、気遣いもでき、後輩の巡君のことを導く、よき先輩として印象に残りました。

    ◆ありがとうございます。先輩キャラを書くのは好きなんですよね。逆に後輩キャラは一度も書いたことがない…。（自分が読む場合は、後輩キャラも好きなんですけどね）

    ＞海野拓雄は我が道を往ってるところがツボでしたｗ

    ◆海野は自分でも結構気に入ってます。まあ多分第一印象はよく思われないだろうと考え、その後はなるべく好感をもってもらえるように書いたつもりでした。私自身としてももっと出番を与えたいキャラだったのですが、本作はキャラが多すぎるために海野には退いてもらいましたｗ

    ＞巡君がモテていますが、そういう前置きがなく、皆いきなり行動に移しているのでちょっと面喰いました。

    ◆そうですね。自分でも気になっていたところではあったのですが、「どうせ読み切りの短編なのだからどんどんサービスシーンを入れていこう」と考えました。
    　しかし、他の方からも指摘をいただいていますし、やっぱり唐突なのはアカンみたいですね…。

    ＞好意の表明は実際に行動するシーンとは離した方が自然と感情移入できるような気がします。

    ◆いや、納得しました。サービスシーンの前に、主人公に気があるようなそぶりを見ておけば、ということですよね？　確かにそうの方が、唐突感が薄らぎそうですね。

    ＞もう一つは姉の存在感が薄く、なんというか知らない人について影で色々言ってるようで

    ◆そうですね。できれば、姉ももうちょっと登場させたかったのですが、さすがに余裕がありませんでした。
    　確かに、ほとんど登場してないキャラについてあれこれ言うのは、よくなったかもしれないですね。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　そして『異世界煙突ファンタジー！～銭湯の息子と煙突の騎士～』で優勝おめでとうございました！
    　設定が非常に魅力的な作品で、作風的に北斗さんの作品で間違いないだろうと思っていました。
    　それにしても、優勝は三回目ですか？　本当にすごいですね。（私の知っている限りでは、三回優勝は燕小太郎さんと並んで最多記録です）
    　北斗さんは、きっと上のステージに立てる方だと思っています。応援しているので、これからも頑張ってください。

    E-Mail pass
2019年01月08日 21時29分39秒
 +20点
  • あけましておめでとうございます。
    『冬が終わって、春が来る』拝見しました。

    くっ、カップリングに迷う作品でしたｗ

    ゆきむー×巡はお互いに高め合える良い関係になりそう。
    モミジ×巡は紅葉が良い奥さんになりそう。
    春×巡は仲の良い夫婦になりそう。
    海野×巡は……ないか。私のBLゴーストがそう囁きました。
    うん、戦国時代や江戸時代とかならまだしも、ござる口調のBLはイメージが難しい。
    だからまあ、海野クンは別として、一夫多妻賛成派としてはみんなでくっつけば良いなと思いました。

    では、前置きはこれぐらいにして。

    面白かったです。
    展開的にはそれほど大きなことが起きるわけではないですが、それを解決するようにメリハリがつけられていて読み進めるのが楽しかったです。
    このあたり、きちんと考えて作られているな、と感じました。
    キャラクターなんかも彩り豊かで、ござるの海野、ですわのモミジ、お子様桜？、ホワイトウィッチゆきむー、あとモテモテめぐるん。
    （桜だけ要素が弱いかも）
    それぞれ特徴づけや魅力が考えられているんですが、出し方もまた考えてあるんですよね。
    まず海野が一人で来て、それから桜、モミジを二人出し。そしてゆきむーは登場を遅らせてあるという。こうして順番に登場させることで読者の負担を減らそうという気遣いもまた、読みやすさを向上させるのに一役買っているんですね。
    もしかすると誕生会に海野が来なかったのもその関係なのかな？　と邪推したり。

    ガチ勢とエンジョイ勢は……似たようなことをラ研で経験しているので、難しい問題です。でももっとややこしいのは、グレーゾーンの存在。ガチのつもりの無自覚なエンジョイ勢で（以下沈黙）。

    あとは、飲酒ですかね。
    商業じゃないからこそ出来る展開ですね。
    私は好きです。酔ってるからこそ見えてくる可愛さとかありますしね。
    酔ってるときじゃないと出来ない笑いとかも。
    でも、保護者が酔い潰れるのはいかがなものかw

    総評としては

    なんとなくですが、商業で息の長い作品ってこんな感じの多いですよね。
    ずっと読んでいたくなる、っていうか。
    そういう意味では、良い部分がありつつも、同時に既視感がある作品でもありました。
    だからもう少しだけ何かをズラして、雰囲気そのままに書かれたら商業でも通用するのかな？　と思いました。あくまでそう思っただけですが。

    では、こんなところで。
    執筆お疲れ様でした！

    E-Mail pass
Re: 2019年01月18日 22時30分38秒
  • 　ハイさん、いつもお世話になっています。感想での企画参加で感想制覇お疲れさまでした。

    ＞くっ、カップリングに迷う作品でしたｗ

    ◆巡×姉という手もありますが（暴論）

    ＞展開的にはそれほど大きなことが起きるわけではないですが、それを解決するようにメリハリがつけられていて読み進めるのが楽しかったです。

    ◆話の核になるような大きなイベントがないため、その分全体のわちゃわちゃ感で勝負しようと思って、思いついたネタは全部ぶち込みました。肯定的に捉えていただいたありがとうございます。

    ＞キャラクターなんかも彩り豊かで

    ◆やはりラノベではキャラが大事だと思いますし、今回は特に気を使った部分だったので、そう感じていただけたならうれしいです。

    ＞出し方もまた考えてあるんですよね。

    ◆こんなにたくさんのキャラが登場する作品は初めてだったので、そのあたりは書くのが難しかったですね。読みやすいと感じていただけたなら幸いです。ちなみに海野が誕生日会に来なかった理由は、お察しの通りです。（海野自体を削る手もあったのですが、思いついたネタは全部入れようと思っていたので、あえて登場させました）

    ＞ガチ勢とエンジョイ勢

    ◆グレーゾーンって考え方はしたことなかったですが、ラ研の中で言うなら、私が正にそれにあたるのかも…。（一応プロ志望ですけど、年齢的に99.99％あきらめていて、公募にも碌に出していませんし）

    ＞あとは、飲酒ですかね。

    ◆これも気になってはいたのですが……少なくとも公募に出す作品では、こういった違法なシーンは書かないように気を付けます。（いや、出してないんですけどねｗ　でも完全にあきらめる前に1回は出したいと思っているので）

    ＞良い部分がありつつも、同時に既視感がある作品でもありました。

    ◆オリジナリティのなさは最大の弱点だと思っているので、なんとかオリジナリティのある作品を書きたいですね。ただ逆に、今回は「売れてる作品に寄せる」という意味では、今までになくできた作品だと思っています。点数は微妙でしたが、進歩や収穫は確実にあったと思っているので、今回の経験を次回に生かしたいですね。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　ハイさんは、今回は作品は投稿されていなかったのですね。ハイさんも参加されていれば、よりハイレベルな企画になったと思うので残念ですが、作品を投稿しなくても感想で企画に参加する姿勢は見習いたいですね。次回は作品の参加も期待します。

    E-Mail pass
2019年01月07日 23時59分45秒
 +10点
  • 冬企画の執筆、お疲れ様でした。
    御作を拝読しましたので感想を記したいと思います。

    ※本感想にはネタバレがあるかもしれません。

    ＞「わかったよ。文芸部に入るよ」

    主人公巡が文芸部に入部するストーリーでした。
    文章は読みやすいし、ドキドキイベントもあるし、
    主人公の成長物語もちゃんと描かれているし、
    ラストは序盤の伏線がしっかりと回収されている。
    なのに、感想数が少ないのが不思議です。


    ＞「志岐さん、わたくしがお背中をお流しいたしますわ！」
    ＞「わたし、めぐるんのこと、だいすき」

    モミジと桜。主人公はどっちを選ぶのだろう？と、ドキドキしながら読んでいたところ、
    結局最後は主人公の成長物語で終わってしまった、という印象でした。
    もしかしたら、こんな風に軸がブレてしまったのが感想数が少ない原因かもしれません。


    ＞「くそ、うるせえな」

    このセリフ、ドキリとしました。困惑という意味で。
    もしかしたら、あえてこのような強いセリフを使われたのではないかと推察するのですが、
    それが功を奏していないというのが個人的な印象でした。
    このセリフに繋がる伏線が不十分だったのではないかと思います。
    巡がこのセリフを発する前に、
    「雪村さん、巡にそんなこと言っちゃダメだ」
    という気持ちになっていれば、すんなりと受け入れられたのではないかと思いました。


    ＞「その状況を変えるためには、自分にできることをすることだ。そうすれば、周囲の評価なんて耳に入らなくなるさ。逆に、背伸びばかりして自分にはできないことをやろうとしても、必ず失敗する。そうなると周囲に評価を気にしすぎるようになり、負の循環に陥ってしまう」

    このセリフ、いいですね。ジーンときました。
    今回の企画は、素晴らしい作品が多くて特にそう感じます。


    ＞あの作品と違うのは、古典部じゃなくて文芸部ってことですね。

    どこかで見たことのある展開だと思ったら、そうそう、古典部シリーズでした。


    ＞お盆や正月にある親戚の集まりで、ビールを口にしたことはある。といっても、一口か二口くらいだけど。
    ＞とはいえ泥酔するわけにはいかないと思い、おれはチビチビと飲んでいた。

    なんだか巡はすでに知ってる感じですよね。泥酔すればどうなるかってことを（笑）
    未成年の飲酒についてはいろいろな意見があると思いますが、
    この作品がアニメになった場合、このシーンがカットされることは間違いないと思います。


    ＞「きみなら、エンジョイ勢とガチ勢が混在した部でも、上手くまとめてくれるんじゃないかと、そう思ってるんだよ」

    この部分、「きみが彩香さんの弟だからだよ」という返しも面白いかもと思ってしまいました。
    ここからは個人的な勝手な妄想で恐縮ですが、
    主人公の悩みが「何を書いても姉と同じになってしまう」という設定も読んでみたいと思いました。
    雪村さんが顔を出すようになった文芸部でどんな化学反応が起きるのか、とても興味があります。


    テーマの『冬の〇〇』は、冬の延長戦　冬のお酒　冬の終わりとのこと。
    雪が原因で自宅に帰れなくなることって、冬ならでは出来事ですね。
    これは良かったと思います。

    いろいろと書いてしまいましたが、雪村さんのセリフが素敵な作品でした。
    拙い感想ですいません。今後のご活躍をお祈りしています。

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Re: 2019年01月18日 22時28分19秒
  • 　つとむューさん、いつもお世話になっています。企画参加お疲れさまでした。

    ＞軸がブレてしまったのが

    ◆軸がブレたというより、軸が無かったのだと自分では思います。
    　最初に思いついたのは「吹雪の中誕生日会に向かう」という部分で、それに肉付けをしていったら本作の内容ができたのですが、物語の核になるような部分がなく、なにがメインの話なのか分からないんですよね。
    　これはまずいなとは思ったのですが、ネタを思いついた時点で締切りまであまり時間がなく、話を練りこむ余裕がありませんでした。
    　そんなわけで、いろんなネタをぶち込んで「全体のわちゃわちゃ感」で勝負することにしました。前半のラブコメっぽい要素もその一つです。
    　その結果、前半はラブコメっぽいのに後半は成長ストーリーという軸がブレたような内容になってしまいました。
    　しかし今回いただいた感想を読んだり、上位に入った作品と比較したりすると、やはり一本筋の通ったアイデアやストーリーは重要だなと思いました。次回はそのあたりをしっかり意識していきたいです。

    ＞このセリフ、ドキリとしました。困惑という意味で。
    ＞このセリフに繋がる伏線が不十分だったのではないかと思います。

    ◆なるほど。確かにそうですね。姉コンプのことは前半は全然書かれていませんからね。
    　初稿の段階では、中盤まで姉のあの字も登場しなかったので、さすがにまずいと思って冒頭の会話を加えたのですが、コンプに対する伏線はまったくありませんでしたね。そのあたりをしっかり書けていれば、もう少しマシになったのかもしれませんね。

    ＞このセリフ、いいですね。ジーンときました。

    ◆ありがとうございます。
    　まあ、私自身は「できないことに挑戦しなくちゃ」と思っているんですがｗ　今回の作品も今までの自分の作品とは違う出来になったとは思っているので（登場人物の多さとかが）、そういう意味では収穫のあった作品だと思っています。もちろん、自分のできることをやることも大事だとは思いますが。

    ＞どこかで見たことのある展開だと思ったら、そうそう、古典部シリーズでした。

    ◆これ、思いついた時は「いいアイデアだ」と思ったんですよ。すぐさま「氷菓と同じじゃねえか」と気づきましたが。
    　今回は時間がなかったのでこれで押し通しましたが、なるべくオリジナルのアイデアを出せるようにしていきたいですね。

    ＞未成年の飲酒

    ◆これも気になってはいたのですが……少なくとも公募に出す作品では、こういった違法なシーンは書かないように気を付けます。

    ＞この部分、「きみが彩香さんの弟だからだよ」という返しも面白いかもと思ってしまいました。

    ◆そういう返しの方がよかったかもしれません。
    　というのも、「主人公の長所をほかのキャラが説明してるけど、実際にそういうシーンがないじゃないか」と投稿後に思いまして。
    　後半のシーンは上手く書けず、何度も書き直しましたし、投稿バージョンがベストだとも思っていないので、やはりもっとブラッシュアップしたかったなと思うところです。悔しいですね。もっと早くアイデアを出せるようにならなければ。

    ＞冬ならでは出来事ですね。

    ◆毎度のことですが、企画のテーマに合わせて話を作るのは、難しくもあり、面白くもあるところですね。
    　次回の企画のテーマも楽しみですが、またアイデア出しに苦労するんだろうなと思いますｗ


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　『冬のいず』は、「ＩＳＵとＩＺＵ」の部分が特に印象的でしたね。ちなみに、イスが登場した時点で「あ、つとむューさんの作品だ」と思いましたｗ　おしょうゆさんやアルタと同じ雰囲気だったので。次回作も楽しみにしています。

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2019年01月02日 18時30分52秒
 +30点
  • 桜咲く春、海の輝く夏、紅葉舞う秋が来て、雪の降る冬が過ぎれば再び春。そうして四季は巡っていく――名前のギミックが素敵でした。


    大きな動きもなく物語が静かに進行するので、最初は物語の方向性が分かりませんでした。
    しかし不思議なもので、途中で読むのをやめようとは思いませんでした。
    山あり谷ありの楽しい物語も素敵ですが、本作に漂う穏やかな雰囲気が、なんとなく「いいな……」と思えました。
    あとは少々の読者サービスが、一役買ったのかもしれません。
    紅葉ヶ原さんが浴室に入ってきたシーンにはドキドキしてしまいました。
    これはきっと、巡くんの心理描写がしっかりなされていたので、彼の心情が私とリンクしたからだと思います。


    雪村さんとの対話シーン。
    ぐっと来るものがありました。
    ネットで作品を公開した経験のある書き手さんなら、大抵の人が共感できる内容であったと思います。
    自分の思い描いた物語を他人の目に晒した途端、それは評価の対象となり、場合によっては酷評をつきつけられる。
    また自分よりも遥かに実力のある書き手の存在を知り、その事実に打ちひしがれる……。
    そんな挫折の経験から、執筆ができなくなることってありますよね。
    本作は、そんな経験のある書き手に対して、そっとリスタートする為の後押しをしてくれる内容であったように思います。
    いま書けなくなっている人にこそ本作を読んで欲しい、晴れ澄んだ空のような気持ちで再びトライして欲しい、私はそう感じました。


    この度は良い作品をありがとうございました。
    これからも執筆頑張って下さい。

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Re: 2019年01月18日 22時26分51秒
  • 　庵(いおり) さん、お久しぶりです。企画参加お疲れさまでした。

    ＞名前のギミックが素敵でした。

    ◆キャラの名前で遊ぶのが好きなので、拾っていただけるとうれしいですｗ

    ＞大きな動きもなく物語が静かに進行するので、最初は物語の方向性が分かりませんでした。

    ◆今回は「思いついたネタを全部ぶち込む」という書き方をしたため、話の進む方向がフラフラしているというか、明確な起承転結が存在しないことは自覚していました。
    　読者サービスも、もいついたネタの一つだったのですが、肯定的に捉えていただきありがとうございます。
    　しかし、やはりもっと、話のまとまりが必要だったなとは思います。

    ＞巡くんの心理描写がしっかりなされていたので、

    ◆心理描写は得意としている…というか、そういう作品しか書けないので、これからも大事にしていきたいです。

    ＞ネットで作品を公開した経験のある書き手さんなら、大抵の人が共感できる内容であったと思います。

    ◆まあ、そうですね。実際作家ネタは、このサイトでは受けが良くなる傾向にある気がします。
    　しかし一般の読者にとってはどうなのか、という疑問があるので、作家をテーマにした作品に頼りすぎるのはよくないと思うのですが、今回はこれしか思いつきませんでした。
    　なんにせよ、肯定的に捉えていただき、ありがとうございます。

    ＞いま書けなくなっている人にこそ本作を読んで欲しい

    ◆実は、私自身が書けない状態に陥っていて、企画参加が危ぶまれる状況でしたｗ
    　しかし、結果的に本作を執筆できたことで、ステップアップできるような予感がしています。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　『名探偵は布団から出られない』は、キャラクターが非常に魅力的な本格推理小説でした。本格推理に対するこだわり方が『私のパンツを盗んだ犯人はこの野郎でした。』と同じだったので、庵(いおり)さんの作品だと確信していました。
    　ところで、私のことを覚えていてくださったようで感激しました。また会えたらうれしいです。

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2019年01月02日 17時17分35秒
 +30点
  • こんにちは。投稿お疲れ様でした。

    面白かったです。

    物語を書くという行動は、最初は楽しくてワクワクして、読んで貰うとそれだけで嬉しかったのに、次第に認められたい、有名になりたい、酷評されるのが怖いとネガティブな思考に陥って底無し沼から逃れられなくなるときがあります……。

    そういった悩みに正面から向かい合って、自分の表現法方としての小説や、生き方を説く事が出来るようになった雪村さんもまた、たくさん悩み苦しんで、デビューに至ったんだろうなと感慨深く読みました。

    独白や語りが多いと飽きてしまうのですが、テンポの良さとしっかりしたキャラクターの造形で苦になりませんでした。

    すべての小説家志望さんに応援のメッセージですね。

    ひとつ苦言を申し上げるなら、飲酒はNGですねw 飲酒に頼らない方法だと、もっと良かったです。

    ＠らいか

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Re: 2019年01月18日 22時25分26秒
  • 　らいかさん、初めまして。企画参加お疲れさまでした。

    ＞面白かったです。

    ◆ありがとうございます。

    ＞物語を書くという行動は～～感慨深く読みました。

    ◆作家を題材にして物語を作ると、やはりこのサイトに来ている人には共感が得られやすいようで、受けがいい傾向にある気がします。
    　しかし一般の読者にとってはどうなのか、という疑問があるので、作家をテーマにした作品に頼りすぎるのはよくないと思うのですが、今回はこれしか思いつきませんでした。
    　なんにせよ、肯定的に捉えていただき、ありがとうございます。

    ＞独白や語りが多いと飽きてしまうのですが、テンポの良さとしっかりしたキャラクターの造形で苦になりませんでした。

    ◆文章の読みやすさと店舗の良さ、それからキャラの魅力というのはやはりラノベにとって重要な要素だと思うので、これからも意識していきたいですね。

    ＞ひとつ苦言を申し上げるなら、飲酒はNGですねw

    ◆これは自分でも気になってはいたのですが……少なくとも公募に出す作品では、こういった違法なシーンは書かないように気を付けます。


    　それでは、感想ありがとうございました！
    　『冬の徒花、寒桜の恋』は、28枚とは思えない物語の密度で、キャラ、ストーリー、どんでん返しと、いずれも素晴らしい作品でした。
    　ところでらいかさんってラ研で有名な方のようなのですが…私ラ研歴相当長いんですが、初めてお見掛けした気がします。（「三大企画運営部門・跡地」でも見つかりませんでした）
    　以前は別のHNだったとか？　それとも企画に参加していたのは、三大企画よりもさらに前の時代ということでしょうか。（いや、別に教えてくださらなくても結構なのですが、ちょっと気になったので）

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Re:Re: 2019年01月19日 07時55分02秒
  • 呼ばれた気がしたので参じました、来栖らいかです。

    前HNは「かざと」と申しまして、「殿堂作品集」には二作ほど収納して頂いています。お気に止めていただけて、嬉しく思います。

    ラ研創設初期からお世話になっている年寄りで、冬企画は自分が最初に言い出した「甘いクリスマス企画」が元になっているとかいないとか言われているようですｗ

    いりえミトさまの作品は、お人柄溢れる温かい良作でした。文章も読みやすく、多くの物語を吸収してきた方なのだろうなと推察できます。

    ラ研では老害でしかないわたくしですが、いりえミトさまの投稿作を見掛けた際は覗きに行きますね。

    応援しています。

    ＠らいか


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Re:Re:Re: 2019年01月19日 10時49分54秒
  • 　返信ありがとうございます！

    　「かざと」さんですか。うーむ、どちらにしてもお見掛けしたことのないお名前でしたｗ
    　すると、以前企画に参加していたというのは、記録が残っているもののさらに前ということなんでしょうか。
    　高得点掲載所を確認しましたが、「かざと」さん名義で一作、「来栖ライカ」さん名義で一作ありましたね。
    　私はラ研歴約11年なのですが、らいかさんは創設当時から関わっていらっしゃるという事で……改めてラ研の歴史の深さを感じました。
    　思い返すと、ラ研を利用しだした頃の私はポンコツもいいところで、企画にはとてもじゃないけど参加する気になれませんでした。当時はラ研の利用者が今とは段違いに多くて、企画といえば、その中でも相当な実力者さんたちが集うオールスターゲームみたいなイメージでしたからね。
    　そのころから企画で活躍されていた、いさおさんや庵（いおり）さんは憧れの存在だったのですが、そういう方たちと今は競作できていることを考えると感慨深いものがあります。（まあ、ラ研の利用者が減って企画に参加しやすくなったというのが大きいのですが）
    　そして、らいかさんのようなベテランの実力者さんの作品を読めて、こうして感想をいただけたことも、また貴重な体験になりました。（老害なんてとんでもない！私には十二分に「益」でした）
    　これからも、また企画で会えたらいいなと思います。

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