おしょうゆさんと私

Rev.01　枚数： 18 枚（ 6,814 文字）
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１．プロローグ

『この刺身、美味いやろ？』
　突然声がした、夕飯中に。
　どこからともなく、耳元で。
『わいのおかげやで』
　誰！？
　初めて聞く声。男の人の声。家族のものじゃない。
　食卓を見回すと、お父さんもお母さんも弟も夢中になって刺身を食べている。
『どこ見とるんや。目の前や、目の前。それに出し過ぎや』
　ええっ、目の前！？
　テーブルの刺身に視線を戻すと、手にした醤油ボトルからポタポタと黒い液体が落ち続けている。
　私は慌ててボトルをテーブルに置いた。
　ていうか、ま、まさか、醤油がしゃべった！？
　驚きの表情を浮かべる私に、お父さんが反応した。
「おおっ、沙希もビックリしたか？」
　えっ？　お父さんにも同じ声が聞こえてる……とか？
「そうだろう、そうだろう、今日の刺身は驚くほど美味いだろ？」
　なんだ、そっちのこと？
　私がビックリしたのは刺身じゃなくて声の方だから。
「魚が新鮮ってこともある。だが、しかし、今日の主役は魚じゃないんだ。それが分かったんだよな、沙希にも」
　ヤバい、違いが分かるアピール出ちゃったよ。
　面倒くさいなぁ、スイッチが入ったお父さんの説明って長いんだから……。
　勘弁してほしい私のことはそっちのけで、お父さんは私の目の前にある醤油ボトルを指差した。
「ジャジャーン、今日の主役はこのボトル。醤油の本場、和歌山県湯浅町の醸造元から特別に取り寄せた、最高級たまり醤油の密封ボトルだ！」
『せや！』
　謎の声が合いの手を入れた。
　それはやめて、お父さん、調子に乗っちゃうから。
　しかしお父さんは浮かない様子。
「おいおい、なんでみんな反応しない。湯浅醤油だぞ、日本の醤油発祥の地なんだぞ」
『せやせや、湯浅醤油は日本一やで！』
　だからお父さんを煽らないでよ。って、えっ？　その声ってお父さんには聞こえてない？　
　もしかして、聞こえてるのは私だけ？
　その証拠に、すっかり意気消沈してしまったお父さんは、醤油を指差す手を悲しそうに引っ込めた。
「それって、値段はいくらだったの？」
　トドメを刺すお母さんの言葉。
「い、い、いくらって、ま、まあ、この刺身の味に似合う値段だけど……」
「私にはちっとも違いが分かりませんけど」
　お母さんそれ言っちゃダメだって。
　私にはちゃんと違いが分かったよ。だって醤油を垂らすたびに、変な声が耳元でするもん。
「沙希。ご飯が終わったらこの醤油、あんたの部屋に持って行ってちょうだい。お父さんが早く忘れてしまうように」
　鬼だよ、お母さん。
　そんな険悪な雰囲気をよそに、弟は黙々と刺身を食べていた。

　夕食が終わって自室に戻ると、私は醤油ボトルを机の上に置く。
　椅子に座って姿勢を正すと、声の主へのコンタクトを開始した。
「こんにちは」
　が、挨拶をしても反応がない……。
「こんばんわ」
　夜だからこっちの挨拶の方がいいんじゃないかと思ったが、これも反応なし。
　おかしいなぁ、さっきは耳元で声がしたのに。
　私はマジマジと醤油ボトルを眺める。
　そこには「生醤油」の文字の下に、赤い字で説明が書かれていた。

　――醤油一滴一滴が新鮮な新型密封ボトルです。

　確かお父さんもそんなことを言ってたような……。
　その時、私は閃いた。
「もしかして、密封ボトルだから密閉されちゃってて、私の声が聞こえない――とか！？」
　それならば醤油を出してみればいい。
　私は左手の掌を上に向け、右手に持った密封ボトルから醤油を一滴、掌に垂らしてみた。
　ぷうんと漂う、醤油のいい香り。
　高級醤油だからなのか、密封ボトルだからなのかは分からないが、こんなに素敵な香りは今までの醤油で味わったことはない。
『ええ香りやろ？』
　待ち望んだ声が私の耳元をくすぐった。


２．おしょうゆさん

「ねえ、おしょうゆさん」
『なんや、沙希ちゃん』
　すっかり仲良くなった私達は、すぐに名前で呼び合う仲になった。
　えっ？　おしょうゆさんって安易なネーミングだって？
　仕方ないじゃない。最初に思いついたのがこれだったんだから。「黒光りさん」や「発酵大豆汁」とか「Ｏｈ！　ＳＨＯＷ　ＹＯＵさん」という案もあったけど、それらよりはマシだと思わない？
　おしょうゆさんと話す時、私は買い込んだクラッカーを一枚取り出し、その上に醤油を一滴垂らす。
　ぷぅんと醤油のいい香り。
　私はおしょうゆさんについて、いろいろと聞いてみた。
「おしょうゆさんは、冷蔵庫に入れとかなくてもいいの？」
『平気やで。なんせ、自慢の密封ボトルやからな』
　詳しく話を聞くと、空気が入りにくい密封ボトルだから常温でも大丈夫らしい。
　普通の醤油がダメになってしまうのは、空気に触れて酸化したり、空気中の微生物によって変質してしまうからだという。
　しかしこの密封ボトルは、空気に触れないように一滴一滴が新鮮な状態で出てくるから、冷蔵庫に入れる必要もないし、醸造時の香りが保たれている。
「でも、おしょうゆさん、空気は人間にとって必要なものじゃないの？」
『空気は必要なもんやけど、悪さをする時もあるんや』
「それは醤油の話でしょ？」
『人間にかて空気は悪さをするで。例えば、沙希ちゃんは仲良い子とは何でも話せるやろ？』
「うん」
『でも学校の教室の中では、本音で話せなくなるってことってあるやん。他の人にどない思われるかって気になってな。それが空気の悪い面や』
「…………」
　まるで和尚さんのようなことを言うおしょうゆさんだった。
『しっかし、ここはめっちゃ乾燥しとるな』
「おしょうゆさんがいたところって、もっとジメジメしてたの？」
『ちゃうちゃう、海の香りや。湯浅はな、潮の香りに包まれた町なんや』
　湯浅？　確かお父さんもそんなこと言ってたなぁ。醤油の本場とかなんとか。
　私は湯浅という町を、スマホのマップで検索してみた。
　すると出てきた、紀伊半島の左側に。おしょうゆさんの言う通り、たしかに海に面している。
『この海から醤油は日本中に広まったんや。小豆島や龍野、銚子や野田っちゅうところにな』
　どうやら、湯浅という町は本当に醤油発祥の地らしい。
　お父さんに言ったら喜んじゃいそうだから黙っておく。


３．悪魔のささやき

　ある日、学校で嫌な事が起き始めた。
　教室の後ろにある掃除用具入れに、生徒を閉じ込めるというイジメが流行り始めたのだ。
　――止めてあげてよ！
　声を大にして言いたい。
　でもそうすると、今度は自分がターゲットにされてしまう。
　だから、私を含めてクラスメートは皆、見て見ぬふりをした。この間おしょうゆさんが言ってた通りだ。空気の悪い面だった。
　何もできない自分が悔しい。おしょうゆさんに返す言葉がない。
　ん？　おしょうゆさん？　そうよ、おしょうゆさんだって、密閉空間に閉じ込められているじゃない。
　おしょうゆさんに相談したら、なにかいい解決策を教えてくれるかも？
　だから私は、次の日からおしょうゆさんをカバンの中に入れて登校することにした。

　例のイジメが始まると、私は机の上にちょっと醤油を垂らす。
『どうしたんや、沙希ちゃん』
「クラスメートがいじめられてるの。どうしたらいい？」
『せやな……』
　しばらく間が空いてから、おしょうゆさんが行動を開始した。
『ちょいと、閉じ込められている子の耳元でささやいてくるで』
「そんなことできるの？」
『大丈夫。心に傷を負っている子は、わいの声が聞こえるんや。聞こえんかったら、密室が好きっちゅうことやな』
　それはそれで、救いが無いような気もするけど。
『ほな、言ってくるで』
　おしょうゆさんの行動は、すぐに効果があったようだ。
　というのも、数分後に解放されたイジメられっ子はニヤリと口元を結ぶと、怒りを込めてイジメっ子の耳元で何かをささやいた。
　みるみる青ざめるイジメっ子。大きな衝撃を受けていることは明らかだ。
「ねえ、おしょうゆさん、何てささやいたの」
『あのイジメっ子はな、気持ち良くなりたいところに、ちょいと醤油を垂らす癖があるんや』
　変な性癖だった。
「なんで、おしょうゆさんにそんなことが分かるの？」
『醤油ネットワークやな。日本にはどの家にも醤油があるさかい、このネットワークは最強やで』
　恐るべし醤油ネットワーク。

　次の日も、別のイジメられっ子が別のイジメっ子を撃退した。おしょうゆさんのささやきには、相当な破壊力が秘められているようだ。
「ねえ、今度は何てささやいたの？」
『今日のイジメっ子はな、醤という字を「将に酉」やなくて、「将に西」って書いとったんや』
　いやいや、自分も「将に西」って書いてたわ。
「それも醤油ネットワーク情報？」
『せや。醤の字の恨みは晴らさせてもらったで』
　一体どんなネットワークなのよ。ていうか私もヤバい？


４．おしょうゆさんとの別れ

　どんなことにも別れはつきもの。いよいよ私はおしょうゆさんとお別れする時がやってきた。
『沙希ちゃん、わいはもうダメや』
「ダメって、醤油はまだ四分の一も残ってるじゃない」
『密封ボトルと言ってもな、ほんのちょっとずつやけど空気が入ってきとるんや』
「それって……」
『だんだんと香りが失われるってことや。わいの正体は醤油の香りやさかい』
　いやだ、いやだ、いやだ。
　おしょうゆさんとお別れなんてしたくない。
　私は無い知恵を絞って、解決策を考えた。
「そうだ、醤油の香りを補充すればいいんじゃない？」
『それは無理やで、沙希ちゃん』
「なんで？　おしょうゆさんは醤油の香りなんでしょ？　だったら香りを足せばいいんじゃない！」
『そん時に空気が入るんや。醸造場に行けば可能やもしれへんけど……』
「そうよ、醸造場に行けじゃいいじゃない！」
『その香りは、もはやわいではなく、わいの仲間っちゅうことやな』
　そんな……。
　私は頭を抱えた。他に良いアイディアなんて思い浮かばない。
『お父はんに新しい密封ボトルを買うてもらえばええやんか。わいの仲間も捨てたもんやないで。すぐに沙希ちゃんと仲良うなること間違いなしや』
　それじゃ、ダメなんだ。私は、おしょうゆさんとずっと一緒にいたいんだから……。
『それよりも沙希ちゃんにお願いがあんねん。最期に潮の香りを嗅ぎたいんやけど』
　だから最期って言わないで！
「潮の香りって、海のこと？」
　それならば、おしょうゆさんの最期の望みを叶えるためには、一緒に海に行かなくてはならない。
　海？　海、海に行く？　私が！？
　それがトリガーだった。海に行く光景を想像して私は固まった。
　――黒い水、冷たい空、巨大な波。
　記憶の片隅に封印されていたイメージが解放され、私に押し寄せる。
「い、いや、嫌っ！　海には行きたくない、それだけはやめて！　お願いだからカンベンして……」
　これが私の心の傷だった。


５．花火平岬にて

「花火平ぁ～、花火平ぁ～」
　電車が駅に着くと、私はおしょうゆさんが入ったデイパックを背負う。これから岬にある灯台に向かうのだ。
　――花火平岬。
　先端に灯台がある、海からせり上がる岸壁が有名な観光地。
『なんでも、打ち上げ花火が平らに見えるくらい標高が高いっちゅう噂やで』
「それも醤油ネットワーク情報？」
『せやな』
　それほどまでに標高が高いのなら安全だ。私は、おしょうゆさんと一緒に海に行こうと決意した。

「あれはね、七年前だった……」
　灯台への道を歩きながら、私はおしょうゆさんに話しかける。
「大きな津波がこの地域を襲って、従姉妹の麻里さんが行方不明になっちゃったの……」
　麻里さんは何処に行ってしまったんだろう？　あの日、彼女の身に何が起きたんだろう？
　それを想像するたびに、テレビで見た津波の映像が私の心に襲い掛かる。
　――黒い水、冷たい空、巨大な波。
　きっとあの中に飲み込まれてしまったんだ。その恐怖は、まるで自分の身に起きた出来事のように心に刻みつけられた。
　海は危ない、海に近づいちゃダメだ、海を見に行ったら大変なことになる。
「あの日以来、私は海に近づくことができなくなった……」
　七年経った今でも、その恐怖は消えていない。むしろ七年目だからこそ、その事実は重く私の身に迫りつつあった。
「麻里さんはね、私よりも七つ年上だったの」
　何でも知ってる優しいお姉さん。その年の差は、永遠に縮まることはないと思っていた。
「今年、私は麻里さんと同じ年になる。そう思うと、いたたまれなくなって……」
　あの時、麻里さんが何もできなかったとは思いたくない。でも同じ年になった私に何ができるかと問われても、何も答えることができない。
　願いは一つ。津波の被害を軽減したい。
　麻里さんだって、そう願っていることは明らかなのに。
「ねえ、おしょうゆさん。「稲むらの火」って話、知ってる？　火を起こして津波から人々を救ったという人の話」
『濱口梧陵やな』
「そう、濱口梧陵。醤油に関係ないのによく知ってるね、おしょうゆさん。それも醤油ネットワーク情報？」
『関係ないことなんてないで。梧陵はんは、湯浅の醤油商人の子や』
「えっ、そうなの？」
　まさか津波と醤油が、こんな風に繋がるとは思わなかった。
『それに梧陵はんはな、子供の頃、この地域に住んどったんやで』
「ええっ！？」
　私は何か不思議な縁を感じていた。

「私ね、七年前のことを思い出すたびにいつも考えるの。濱口梧陵が生きていたら、もっと多くの人が助かったんじゃないかって。濱口梧陵のことをもっと早く知っていたら、私は麻里さんを助けられたんじゃないかって」
　自分の心を押しつぶしていたのは、そんな自責の念だった。
『沙希ちゃん、人間はそないに完璧やおまへんで。たとえ梧陵はんが生きとったって、結果は変わらんかったと思う』
「何でそんなこと言えるの？　濱口梧陵は藁に火をつけて、人々を津波から救ったのよ」
『それはフィクションや。本当の梧陵はんはな、不覚にも津波にさらわれてしもうたんやで』
「ええっ！？」
　そんなこと初めて聞いた。
「嘘。そんなの嘘よ」
『梧陵はんかて人の子、湯浅の子。不意打ちくらって津波にさらわれてしもうた梧陵はんは、海の中で必死に陸を探したんや。しかし夜で辺りは真っ暗。当時は江戸時代やから、今みたいに街の光もあらへんし。だから運よく陸に上がれた梧陵はんは、すぐに藁に火をつけたんや。海に流された人々に陸の位置を教えるためにな』
　ま、まさかそれが真相だったなんて……。
　自分の中で神格化されていた濱口梧陵のイメージが崩れ去った瞬間だった。
『「稲むらの火」は、この話をもとにして作られたフィクションや。でもな、梧陵はんが偉いのはここからなんやで。二度と同じ悲劇を繰り返さんようにと、私財を投じて堤防を建設したんや』
　そんなことがあったとは……。
　そうか、濱口梧陵も私も同じなんだ。
　あの時に何もできなかったことを後悔するんじゃなくて、これから何ができるのかを考えなきゃいけないんだ……。
『おおっ、海の香りや。懐かしい潮の子守歌や』
　気がつくと目の前に白い灯台が迫っていた。岸壁に打ちつける波の音もかすかに聞こえてくる。
『おおきに、ホンマにありがとな、沙希ちゃん。わいはそろそろお別れや……』
「おしょうゆさん、もうちょっと待って。灯台まで連れて行ってあげるから」
『沙希ちゃんは今、七年前の悲しみを乗り越えようとしとる。せやから、もう大丈夫やと思うで』
「そんなこと言わないで。ほら、もうちょっとで海を見せてあげられるから」
『ほな、さいなら……』
「海だ！　海が見えた！　おしょうゆさん、海だよ！！」
　おしょうゆさんの返事は、これ以上私の耳に届くことはなかった。

　
６．エピローグ

　あれから三か月後。
　私はお父さんに連れられて湯浅町を訪れていた。
　――醤油の醸造場が建ち並ぶ北町通り、そして醤油を運び出していた内港の大仙堀。
　確かに湯浅は醤油と潮の香りに包まれた町だった。
　お父さんは懲りもせず、高級たまり醤油の密封ボトルを買っている。
　私もちょっと左の掌に醤油を垂らして、味見させてもらう。
　ぷうんと漂う醤油のいい香り。
　でも、耳元には何も聞こえてこなかった。

『もう大丈夫やと思うで』

　おしょうゆさんの最後の言葉が脳裏に蘇る。
　本当にそうなのだろうか？
　いまだに海を見に行くのは恐い。でも、津波にさらわれた濱口梧陵がその恐怖に負けずに頑張ったエピソードを思い出すと、負けてはいられないと思えるようになった。
　
　お父さんにお願いして、湯浅町の隣の広川町も訪問した。そこは、濱口梧陵が藁に火をつけて村人を誘導した場所だ。
　記念館である「稲むらの火の館」や、震災後に濱口梧陵が私財を投じて建設した広村堤防も見に行った。
　堤防の上に立って考える。
　私には一体、何ができるのだろうか――と。
　その小さな一歩として、私はおしょうゆさんとのエピソードを書いてみることにした。
　津波で悲しむ人が一人でも少なくなりますように、と願いを込めて。


　おわり
つとむュー

2018年01月02日 23時21分12秒 公開
■この作品の著作権は つとむュー さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：醤油と少女のほのぼのストーリー
◆作者コメント：新年おめでとうございます。
運営の皆様、お疲れ様です。
密室かどうかはわかりませんが、密封空間が深く関係するお話です。
何かのお役に立てれば嬉しいです。

2018年01月27日 23時34分55秒
 +20点
  • おしょうゆさんと私

    つとむゅーさんへ

    作品、読みました。
    （※本文は企画期間中に書いたものです。重複する質問・意見・感想等があるかもしれませんがご了承ください）

    声だけですが、しょうゆの擬人化という発想が目を惹きました。
    そこからやや力技なのかもしれないのですが、津波の話題（といじめの話題、行動することの大切さ）にもっていったのは素晴らしいなと思いました。

    詮索するのも野暮な話ですが、
    ＞『お父はんに新しい密封ボトルを買うてもらえばええやんか。わいの仲間も捨てたもんやないで。すぐに沙希ちゃんと仲良うなること間違いなしや』
    と、密封ボトルにはおしょうゆさんの仲間がいる書き方になっているのですが、店頭で試しに味わった時には声がしなかったのはなぜなのかな、と思いました。「もう（一人でも）大丈夫」だからでしょうか？

    もう一点、イベントが前後してしまって申し訳ないです。あと、魔改稿気味かも？？
    いじめがあったシーンで
    ＞「クラスメートがいじめられてるの。どうしたらいい？」
    という問いかけに対して、おしょうゆさんが「自分が解決する」としているので、せっかくのチャンスを奪ってしまったのかなと思っています。
    私の自発的な行動を望むのであれば、ここで「私が何ができるのか」をおしょうゆさんが提示してもよかったのかもしれないですね。
    そのときは勇気がなくて行動できなくても、濱口梧陵の行動力を知って、「私も今度は勇気をもって行動しよう」というラストにつなげられるのではないかなと考えました。

    全体的にストーリー上の大きな破綻はなく、心情もきちんと伝わってきました。
    読後感もよかったです。

    それでは執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2018年07月26日 23時12分45秒
  • 茉莉花さん、感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞声だけですが、しょうゆの擬人化という発想が目を惹きました。
    ＞そこからやや力技なのかもしれないのですが、津波の話題（といじめの話題、行動することの大切さ）にもっていったのは素晴らしいなと思いました。

    やっぱり、しょうゆの擬人化というところが良かったようですね。
    ありがとうございます。
    津波の話題への展開は、おっしゃる通り力技でした（笑）


    ＞詮索するのも野暮な話ですが、
    ＞＞『お父はんに新しい密封ボトルを買うてもらえばええやんか。わいの仲間も捨てたもんやないで。すぐに沙希ちゃんと仲良うなること間違いなしや』
    ＞と、密封ボトルにはおしょうゆさんの仲間がいる書き方になっているのですが、店頭で試しに味わった時には声がしなかったのはなぜなのかな、と思いました。「もう（一人でも）大丈夫」だからでしょうか？

    ぎょぎょぎょぎょぎょ！
    そ、そうですね、「もう一人でも大丈夫」ということにしておいて下さい。
    （沙希は大人になったのです！）


    ＞もう一点、イベントが前後してしまって申し訳ないです。あと、魔改稿気味かも？？
    ＞いじめがあったシーンで
    ＞＞「クラスメートがいじめられてるの。どうしたらいい？」
    ＞という問いかけに対して、おしょうゆさんが「自分が解決する」としているので、せっかくのチャンスを奪ってしまったのかなと思っています。
    ＞私の自発的な行動を望むのであれば、ここで「私が何ができるのか」をおしょうゆさんが提示してもよかったのかもしれないですね。
    ＞そのときは勇気がなくて行動できなくても、濱口梧陵の行動力を知って、「私も今度は勇気をもって行動しよう」というラストにつなげられるのではないかなと考えました。

    これは思いつきませんでした。
    確かに、ご指摘の展開の方がラストに上手く繋ぐことができますね。
    （改稿して、どこかに投稿する機会があったら、ぜひこの案を採用させていただきます）
    おそらく、ドラえもん的な構図を連想しながら書いてしまったので、
    主人公が受け身になってしまったんだと思います。
    他の作品でも無意識にやっているかもしれないので、今後、注意しないといけませんね。


    ＞全体的にストーリー上の大きな破綻はなく、心情もきちんと伝わってきました。
    ＞読後感もよかったです。

    ありがとうございます。今後の励みになります。
    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2018年01月21日 20時28分37秒
 +10点
  • ご無沙汰しております、タカテンです。
    拝読しましたので感想を送らせていただきます。

    冒頭が秀逸でした。
    ここ数年、「カレーライスが脱走したぞ」という一文以上に読者を惹きつける冒頭文を書けないものかと頭を悩ませているのですが、それに負けずとも劣らないインパクトがありました。
    おしょうゆさん、こやつ、ただモノではない。
    まさに掴みはオッケーです。

    ただ、枚数が18枚ということもあってか展開が全体的に急ぎすぎで唐突になりがちだったように思います。
    せっかくおしょうゆさんという奇抜なキャラなのですから、もっとおしょうゆさんとの日常パートを読んでみたかったですね。
    例えば意外なものにお醤油が合うという発見があったり、目玉焼きに醤油かソースかで喧嘩になったり、食べ物の好き嫌いが激しい友達をおしょうゆさんの力で改善させたりとか。
    密室と言うテーマを意識して清掃ロッカーに閉じ込められるといういじめシーンを書かれたと思うのですが、これも出来れば主人公が閉じ込められるもおしょうゆさんの助けで見事に脱出、みたいな展開の方が面白かったのではないかなと思います。

    個人的にはおしょうゆさんの力で主人公が魔法少女になって「はにゃーん」とか「ほえー」とか言わせてみても良かったのではないかと思いますね、新アニメで盛り上がっているのに便乗して（ぁ

    それでは拙いですが自分からは以上です。執筆お疲れ様でしたー。

    E-Mail pass
Re: 2018年07月26日 23時10分54秒
  • タカテンさん、感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞冒頭が秀逸でした。
    ＞ここ数年、「カレーライスが脱走したぞ」という一文以上に読者を惹きつける冒頭文を書けないものかと頭を悩ませているのですが、それに負けずとも劣らないインパクトがありました。
    ＞おしょうゆさん、こやつ、ただモノではない。
    ＞まさに掴みはオッケーです。

    「カレーライスが脱走したぞ」は衝撃的だったですね（笑）
    やっぱり冒頭は大切ですね。ありがとうございます。


    ＞ただ、枚数が18枚ということもあってか展開が全体的に急ぎすぎで唐突になりがちだったように思います。
    ＞せっかくおしょうゆさんという奇抜なキャラなのですから、もっとおしょうゆさんとの日常パートを読んでみたかったですね。

    今回は、ぜんぜんアイディアが浮かばず、締切直前に慌てて書いたので、
    短めで急展開な作品になってしまいました。


    ＞例えば意外なものにお醤油が合うという発見があったり、目玉焼きに醤油かソースかで喧嘩になったり、食べ物の好き嫌いが激しい友達をおしょうゆさんの力で改善させたりとか。

    おお、こんな展開は思いつきませんでした。
    カクヨムか何かで短編コンテストがあって、この作品を出せそうな時には、
    ぜひ、このアイディアを使わさせていただきます（笑）


    ＞密室と言うテーマを意識して清掃ロッカーに閉じ込められるといういじめシーンを書かれたと思うのですが、これも出来れば主人公が閉じ込められるもおしょうゆさんの助けで見事に脱出、みたいな展開の方が面白かったのではないかなと思います。

    そうなんですよ。密封ボトルだけでは弱いかなぁと思って、
    ロッカーに閉じ込められる話を書きました。
    そうですね、主人公が脱出する話の方が臨場感があって引き込まれますよね。
    このアイディアも、上記のように、機会があれば使わさせていただきます！


    ＞個人的にはおしょうゆさんの力で主人公が魔法少女になって「はにゃーん」とか「ほえー」とか言わせてみても良かったのではないかと思いますね、新アニメで盛り上がっているのに便乗して（ぁ

    それって、さくらですね（分からなかったので調べてみました）
    ちょうど主人公も少女ですし（って、やらんわ！　笑）
    でも、そういう柔軟なアイディアは大切ですね。誰も考えつかないことをしないと面白くないですし。

    今後もよろしくお願いします！

    E-Mail pass
2018年01月20日 23時26分45秒
 +20点
  • こんにちは。
    タイトルから実はすごい気になってました笑
    傷ついてたから、おしょうゆさんの声が聞こえてたんですね〜。
    さりげなく貼られている伏線にびっくりです。読んでてほっこりしました。
    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2018年07月26日 23時09分22秒
  • 中梨涼さん、感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞タイトルから実はすごい気になってました笑

    ありがとうございます。
    皆さんのコメントを拝見していると、
    このタイトルは、意外と注目されるタイトルだったようですね。
    それが、感想数が伸びた原因の一つだと思います。


    ＞傷ついてたから、おしょうゆさんの声が聞こえてたんですね〜。
    ＞さりげなく貼られている伏線にびっくりです。読んでてほっこりしました。

    この部分、さりげなく貼ったのではなく、
    書いている途中で思いついて、追加した部分なのでした。
    うまく伏線として機能したようで、ほっとしています。
    逆に、津波に関しては伏線を張ることができず、
    唐突な展開になってしまいました。


    御作『ブラックルシアン』は感想を書けずにすいません。
    作品が跡地化されて読めなくなってしまって残念ですが、
    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2018年01月20日 22時17分31秒
 +10点
  • 『おしょうゆさんと私』拝読しました。感想を書かせていただきます。


    　醤油の「おしょうゆさん」と少女の交流を描いた物語でした。

    　醤油がしゃべるという発想はオリジナリティがありますし、面白かったです。
    　また、湯浅のこととか、濱口梧陵が醤油商人の子であるとか、醤油に関する細かい知識が書かれているのもよかったです。
    　
    　ストーリーとしては、主人公と不思議な生き物が出会い、交流し、そして別れ、主人公は成長するという、王道的なものが描けていると思います。心温まる物語でした。

    　また、おしょうゆさんのキャラがかわいかったです。関西弁なのは、和歌山出身だからですよね？　そのあたりのこだわりも、よかったです。

    　ただ、全体的に描写が薄かったように思いました。
    　たとえば、「おしょうゆさんとお別れなんてしたくない」と沙希が考えるシーンがありますが、それまでの描写でおしょうゆさんと沙希がそれほどまでに仲よくなっている印象を抱かなかったので、いまひとつ説得力を感じないというか。
    　沙希とおしょうゆさんの交流エピソードは、もっと増やした方がいいんじゃないかと思います。

    　文章としても、全体的に簡潔なので、読みやすいという利点はあるのですが、感情移入や臨場感など、「物語に引き込まれる」という点では弱かったように感じました。

    　おしょうゆさんのキャラクターや、心温まる物語はいいと思うのですが、ストーリーの作りこみや文章の書き込みで、もっとよくできる作品なのではないかなと思いました。


    　感想は以上です。執筆お疲れさまでした。
    　

    E-Mail pass
Re: 2018年04月27日 20時49分10秒
  • いりえミトさん、感想ありがとうございます。
    感想制覇、お疲れ様でした。
    いつもお世話になっています。

    ＞醤油がしゃべるという発想はオリジナリティがありますし、面白かったです。
    ＞また、湯浅のこととか、濱口梧陵が醤油商人の子であるとか、醤油に関する細かい知識が書かれているのもよかったです。

    本作を書くためにいろいろと調べたので、こちらもかなり勉強になりました。
    湯浅が醤油の発祥地で、その隣町が濱口梧陵の出身地ということは知っていたのですが、
    まさか濱口梧陵が醤油商人の子とは思っておらず、
    さらに若い頃は銚子に住んでいたということで、驚きの連続でした。

    　
    ＞ストーリーとしては、主人公と不思議な生き物が出会い、交流し、そして別れ、主人公は成長するという、王道的なものが描けていると思います。心温まる物語でした。
    ＞また、おしょうゆさんのキャラがかわいかったです。関西弁なのは、和歌山出身だからですよね？　そのあたりのこだわりも、よかったです。

    ありがとうございます。
    関西弁なのは和歌山県出身だから、という設定でした。
    今回は柄にもなく主人公の成長物語が書けたので、
    良い結果が出たんじゃないかと思っています。


    ＞ただ、全体的に描写が薄かったように思いました。
    ＞たとえば、「おしょうゆさんとお別れなんてしたくない」と沙希が考えるシーンがありますが、それまでの描写でおしょうゆさんと沙希がそれほどまでに仲よくなっている印象を抱かなかったので、いまひとつ説得力を感じないというか。
    ＞沙希とおしょうゆさんの交流エピソードは、もっと増やした方がいいんじゃないかと思います。

    今回は本当に時間がなくて、
    プロットも出会いのシーンと別れのシーンしか考えていなくて、
    その間がぽっかりと抜けてしまいました。
    沙希とおしょうゆさんとの交流エピソードを考えるのも、楽しそうですね。
    チャレンジしてみます。


    ＞文章としても、全体的に簡潔なので、読みやすいという利点はあるのですが、感情移入や臨場感など、「物語に引き込まれる」という点では弱かったように感じました。

    おそらく、醤油の歴史や濱口梧陵の物語を簡潔に記すという点では、
    本作は成功した方ではないかと思っています。
    が、枚数制限ギリギリまで書いて、企画で優勝しようと思ったら、
    描写はまだまだ足りないですね。
    「描写が足りない」ということは分かっているのですが、
    「どの部分がどれくらい足りない」という感覚をまだ掴めていないので、
    まだまだ修行が必要と自覚しております。


    ＞おしょうゆさんのキャラクターや、心温まる物語はいいと思うのですが、ストーリーの作りこみや文章の書き込みで、もっとよくできる作品なのではないかなと思いました。

    ありがとうございます。
    もっと良くなる作品ということ、今後の励みになります。


    御作『信じる者は救われる？』は感想を書けずにすいません。
    作品が跡地化されて読めなくなってしまったので、
    GW企画でいりえミトさんの作品に感想が書けたらいいなと思っています。
    今後もよろしくお願いいたします。

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2018年01月20日 05時14分32秒
 +10点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    　拝読しましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　ええ話や～。
    　ええ話ですけど、何とも言い難いものがありました。

    ＜密室について＞
    　最近の醤油は密閉空間の入れ物に入っているそうです。
    　うちで使っている醤油もそうですね。
    　密閉＝密室で、この密閉が少なからず物語にも関わってきますから、テーマは充分に果たしていると思います。

    ＜良かったところ＞
    　おしょうゆさん、という雰囲気の緩さでしょうか。
    　ある日突然醤油が関西弁で喋りだす。しかも醤油ネットワークなど、コメディチックな雰囲気で話が進んでいく。とてもユニークで楽しかったです。
    　そして最後には別れとが待っている。『あらいぐまラスカル』（見たことないけど）とか『さようならドラえもん』（こっちは見た）のような感動がありました。

    ＜気になった点＞
    　どう評価するかは人によって変わると思いますが。
    『七年前の津波』によって今作の印象は大きく変わりました。前半はほんわかした感じのおしょうゆさんライトノベル。後半はガチシリアス。おしょうゆさんすらどうでもよくなってしまうような、暗く心を締め付けられるような心境でした。
    　これはもう七年前の津波の印象が強すぎるからだと考えます。あれは東北の方だけでなく日本全国、世界に衝撃を与えた災害でした。あの地震を想起してしまったことで、今作はノンフィクションに近くなってしまい、今作が元々持っていたホンワカラノベの雰囲気を吹き飛ばしてしまったのではないかと思います。
    　直接大きな被害を受けたわけではない自分でも、あのときのことは忘れられません。よほどシリアスにノンフィクション的に書く覚悟と自信がなければ、あの一件は避けるべきだったのではないかと思います。

    　あの地震は別にしても、前半と後半の繋がりを見出せず、物語としてちぐはぐな印象を受けました。おしょうゆさんと稲村の火にどのような関連があるのかパッと理解できず、読後ももやもやした感じになってしまったように感じました。

    　自分なりの改稿案
    　作者様が伝えたかったこと、書きたかったことを明確にすることが一番かと思います。
    　おしょうゆさんコメディでも、稲村の火や七年前の津波をテーマにした作品でも、おそらくどちらでも書けると思います。しかしこの二つは雰囲気が大きく異なるため組み合わせ難く、作者様が真に書きたかったのはどちらかをまずハッキリするべきかと思います。
    　ここからは自分の推察ですが、おそらくおしょうゆさんコメディをしながら、稲村の火を通してヒロインである沙希の成長を描こうとしたのではないでしょうか。そうと仮定して、改稿案を書いていきたいと思います。もし違うようでしたら考えの一つとして眺めていただくか、無視してください。
    　であるならば、『海を克服する』ことが彼女の成長の証になるはずですから、まず冒頭序盤でそれを明示しておくべきではないかと。友達から海に行こうと誘われるが、適当な理由をつけて断ってしまう。これを伏線にして、後半に海が怖いことを明かす。これだけでも話全体がよりまとまるように思います。
    　
    ＜総評＞
    　稲村の火と醤油、ひょっとするとおしょうゆさんは濱口梧陵本人だったりするのかな、とぼんやり思いました。特にそうであるという描写はなかったはずですが、そうだったら面白いですね。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
    　


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Re: 2018年04月25日 21時58分53秒
  • 燕小太郎さん、感想ありがとうございます。
    優勝、おめでとうございます！
    感想制覇、お疲れ様でした。
    いつもお世話になっています。

    ＞＜密室について＞
    ＞最近の醤油は密閉空間の入れ物に入っているそうです。
    ＞うちで使っている醤油もそうですね。
    ＞密閉＝密室で、この密閉が少なからず物語にも関わってきますから、テーマは充分に果たしていると思います。

    締め切り直前になっても、密室のストーリーが全然思いつかず、
    食卓を見ながら慌てて作品を書き上げました。
    テーマは満たしているようで、ほっとしています。


    ＞＜良かったところ＞
    ＞おしょうゆさん、という雰囲気の緩さでしょうか。
    ＞ある日突然醤油が関西弁で喋りだす。しかも醤油ネットワークなど、コメディチックな雰囲気で話が進んでいく。とてもユニークで楽しかったです。
    ＞そして最後には別れとが待っている。『あらいぐまラスカル』（見たことないけど）とか『さようならドラえもん』（こっちは見た）のような感動がありました。

    ありがとうございます。
    関西弁、結構難しかったです。
    ネイティブの方が読んだら、なんじゃこれとなるかもしれません（汗）


    ＞＜気になった点＞
    ＞どう評価するかは人によって変わると思いますが。
    ＞『七年前の津波』によって今作の印象は大きく変わりました。前半はほんわかした感じのおしょうゆさんライトノベル。後半はガチシリアス。おしょうゆさんすらどうでもよくなってしまうような、暗く心を締め付けられるような心境でした。
    ＞これはもう七年前の津波の印象が強すぎるからだと考えます。あれは東北の方だけでなく日本全国、世界に衝撃を与えた災害でした。あの地震を想起してしまったことで、今作はノンフィクションに近くなってしまい、今作が元々持っていたホンワカラノベの雰囲気を吹き飛ばしてしまったのではないかと思います。
    ＞直接大きな被害を受けたわけではない自分でも、あのときのことは忘れられません。よほどシリアスにノンフィクション的に書く覚悟と自信がなければ、あの一件は避けるべきだったのではないかと思います。
    ＞あの地震は別にしても、前半と後半の繋がりを見出せず、物語としてちぐはぐな印象を受けました。おしょうゆさんと稲村の火にどのような関連があるのかパッと理解できず、読後ももやもやした感じになってしまったように感じました。

    このようなコメントをいただけて、燕小太郎さんは素晴らしい方だと再認識いたしました。
    ここ近年は、関東に住んでいても、ほとんど七年前のニュースを目にすることは無くなりました。
    しかし、福島県に出張すると、必ず震災もしくは原発に関するニュースを目にします。
    この温度差はなんなんだろう、と個人的に違和感を持っていたことも、本作を書いた原動力となっています。
    関東でこれなのだから、関西やそれよりも遠い地域であれば、ほとんど忘れられているかもしれない。
    それを、１６０年前の地震と一緒に、もっと記憶に焼き付けてほしい。
    そのような願いを込めて書かせていただきました。
    そういう意味では、ちゃんと覚えていらっしゃる方には必要のない作品と言えるかもしれません。


    ＞自分なりの改稿案
    ＞作者様が伝えたかったこと、書きたかったことを明確にすることが一番かと思います。
    ＞おしょうゆさんコメディでも、稲村の火や七年前の津波をテーマにした作品でも、おそらくどちらでも書けると思います。しかしこの二つは雰囲気が大きく異なるため組み合わせ難く、作者様が真に書きたかったのはどちらかをまずハッキリするべきかと思います。
    ＞ここからは自分の推察ですが、おそらくおしょうゆさんコメディをしながら、稲村の火を通してヒロインである沙希の成長を描こうとしたのではないでしょうか。そうと仮定して、改稿案を書いていきたいと思います。もし違うようでしたら考えの一つとして眺めていただくか、無視してください。
    ＞であるならば、『海を克服する』ことが彼女の成長の証になるはずですから、まず冒頭序盤でそれを明示しておくべきではないかと。友達から海に行こうと誘われるが、適当な理由をつけて断ってしまう。これを伏線にして、後半に海が怖いことを明かす。これだけでも話全体がよりまとまるように思います。

    改稿案、ありがとうございます。
    燕小太郎さんのご推察通りなので、上記は大変役に立ちます。
    多くの方からも同様のコメントをいただいているので、改稿する際は、
    こういう流れにしないといけないなぁと心に深く刻み付けております。
    同時に、新たな作品でも、同様の失敗をしないように、
    主人公の成長の証が読者にわかりやすくなるよう、冒頭を工夫したいと思います。

    　
    ＞＜総評＞
    ＞稲村の火と醤油、ひょっとするとおしょうゆさんは濱口梧陵本人だったりするのかな、とぼんやり思いました。特にそうであるという描写はなかったはずですが、そうだったら面白いですね。

    これは面白いアイディアですね。
    和歌山県での醤油のルーツを調べてみると、鎌倉時代まで遡るようです。
    おしょうゆさんは、このころから地元に根付いていた醤油の精霊？のようなおっさんをイメージしておりました（笑）
    濱口梧陵本人だったというストーリーも面白いですね。ぜひ、参考にさせていただきたいと思います。


    御作『密室殺人はホームルームの後に』は、辛口の感想ですいません。
    序盤のインパクトが強くて、ワクワクしながら読ませていただきました。優勝に価する素晴らしい作品だったと思います。
    作者レスも拝見いたしました。
    同様のことを考えられていたとのこと、ぜひ屋上のトリックを完成させていただければと思います。
    今後もよろしくお願いいたします。

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2018年01月17日 22時54分21秒
 0点
  • ・こんばんは、たてばんと申します。
    　感想です。

    ・リアル思考の僕には考えつかない設定です。
    　いや、設定は考えつくのですが『この場合って声帯無いけど、どこから声出してんだ？』や『ボトルの大きさを考えると、声はやや高めか？』などと考えてしまい、物語が作れなくなります。
    　自由な発想ができて羨ましいです。

    　さて、特に目立った誤字脱字は無かったのですが、『従姉妹が津波で死んだ』というカミングアウトは急すぎる展開に感じました。
    　学校内のイジメとそれを取り巻く環境を扱うのかと思ったら、全く関係のないトラウマ設定を出されて、『学校のイジメいらないじゃん』と思いました。
    　学校の描写を使うなら、歴史や理科の授業で津波のビデオを観て気分が悪くなった、のようなオチに繋がる伏線の貼り方の方が良いと思います。

    ・次に気になった場所です。

    ―「沙希。ご飯が終わったらこの醤油、あんたの部屋に持って行ってちょうだい。お父さんが早く忘れてしまうように」
    ・普通部屋に醤油持って行けなんて言わないですよね。
    　これに対して、なにか理由が欲しかったです。

    　かなり力技ですが、例えば冷蔵庫に醤油を入れるスペースが無く、置き場所に困った母親が『あんたの部屋ストーブ無いから冷えてるでしょ？　部屋に醤油置いといて』と言うわけです。すると、

    ―しかしこの密封ボトルは、空気に触れないように一滴一滴が新鮮な状態で出てくるから、冷蔵庫に入れる必要もないし、醸造時の香りが保たれている。
    　の地の文にもある『冷蔵庫に入れる必要がない』というワードが活かせると思います。
    　そうなれば『冷蔵庫に入れる必要ないんかい！』とツッコミもできると思います。

    ―「あれはね、七年前だった……」
    　灯台への道を歩きながら、私はおしょうゆさんに話しかける。
    ・話かける、というよりは、読者に説明し始めたように感じました。
    　『七年前だったかな』などと、友達に話しかけるような口調のほうが良いのではないでしょうか。

    ・拙い感想ですみません。
    　では、失礼します。

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Re: 2018年04月23日 22時56分32秒
  • たてばんさん、感想ありがとうございます。
    感想制覇、お疲れ様でした。
    いつもお世話になっています。

    ＞・リアル思考の僕には考えつかない設定です。
    ＞いや、設定は考えつくのですが『この場合って声帯無いけど、どこから声出してんだ？』や『ボトルの大きさを考えると、声はやや高めか？』などと考えてしまい、物語が作れなくなります。
    ＞自由な発想ができて羨ましいです。

    企画に参加しているうちに、文房具が喋ったり便器が喋ったり、
    そういう作品を多く目にしていたので、人ではないものが喋るというストーリーは、
    ライトノベルの一つのジャンルではないかと勝手に思っておりました（笑）
    ということで、自分としては、そういう先輩方の作品の真似をしただけと思っていたりします。


    ＞さて、特に目立った誤字脱字は無かったのですが、『従姉妹が津波で死んだ』というカミングアウトは急すぎる展開に感じました。
    ＞学校内のイジメとそれを取り巻く環境を扱うのかと思ったら、全く関係のないトラウマ設定を出されて、『学校のイジメいらないじゃん』と思いました。
    ＞学校の描写を使うなら、歴史や理科の授業で津波のビデオを観て気分が悪くなった、のようなオチに繋がる伏線の貼り方の方が良いと思います。

    実は、イジメのシーンは最初のプロットにはありませんでした。
    書いている途中で思いついて、急に入れたのですが、
    皆さんのコメントを拝読していると、意外とストーリーに起伏をもたらしているようなので、
    もう少しちゃんと考えて入れた方が良かったかなと思っています。
    津波に関するカミングアウトについては、多くの方から唐突すぎるというコメントをいただきました。
    改稿案もありがとうございます。
    津波の描写は、四年前のGW企画作品で一度失敗しているので、
    個人的にはかなり慎重になっており、どうやって伏線を設けたらいいのか、
    いろいろと思案しております。


    ＞―「沙希。ご飯が終わったらこの醤油、あんたの部屋に持って行ってちょうだい。お父さんが早く忘れてしまうように」
    ＞ ・普通部屋に醤油持って行けなんて言わないですよね。
    ＞これに対して、なにか理由が欲しかったです。

    この部分、自分でも疑問に思っていて、何度も改稿していた場所なのです。
    希望としては、沙希が醤油ボトルに強く興味をしてしていたので、
    母親が「持って行って」と言った、という流れを考えていたのですが、
    読み返してみると、沙希のそういう描写って全然ないですね（汗）
    もう少し描写を厚くして、沙希に持って行かせる理由がなんとなく伝わるようにしたいと思います。


    ＞かなり力技ですが、例えば冷蔵庫に醤油を入れるスペースが無く、置き場所に困った母親が『あんたの部屋ストーブ無いから冷えてるでしょ？　部屋に醤油置いといて』と言うわけです。すると、
    ＞―しかしこの密封ボトルは、空気に触れないように一滴一滴が新鮮な状態で出てくるから、冷蔵庫に入れる必要もないし、醸造時の香りが保たれている。
    ＞の地の文にもある『冷蔵庫に入れる必要がない』というワードが活かせると思います。
    ＞そうなれば『冷蔵庫に入れる必要ないんかい！』とツッコミもできると思います。

    改稿案、ありがとうございます。
    実は、『冷蔵庫に入れる必要がない』という部分は、
    母親が沙希に醤油を持って行かせる納得材料の一つとして役に立つかも、と思っておりました。
    たてばんさんと同じことを考えていたようで、ちょっとほっとしました。
    コメントのように、せっかく入れたこの部分を、もっと活かせるように、
    いろいろと考えてみたいと思います。


    ＞―「あれはね、七年前だった……」
    ＞灯台への道を歩きながら、私はおしょうゆさんに話しかける。
    ＞・話かける、というよりは、読者に説明し始めたように感じました。
    ＞『七年前だったかな』などと、友達に話しかけるような口調のほうが良いのではないでしょうか。

    おそらくこの部分は、
    「あれはね、七年前だった……」と「あれは、七年前だったの……」で迷って、
    前者を選んだのだと思います。
    「あれは、七年前だった……」だと、より説明感が強くなってしまうので、
    一文字分だけ、友達に話しかけるような工夫をしておりました。
    前者を選んだのは、津波に対して沙希が暗いイメージを持っていることを表現したかったためで、
    後者だと、少し軽い感じになってしまうかなと思っています。
    ご提案いただいた「かな」については、七年前とはっきり覚えていない感じになってしまうので、
    （従姉妹の悲劇を忘れかけているようなイメージが出てしまうので）、
    おそらく使わなかったと思います。
    でも、まあ、これは自分向けの説明であって、
    重要なのはたてばんさんが違和感を持たれたということであるので、
    今回のGW企画では（出せるかどうかはわかりませんが。笑）、細心の注意を払いたいと思います。


    たてばんさんは、三作品も出されていたのですね。
    どの作品にも感想を書けずに申し訳ありません。
    三作品の中で一番興味を持ったのは、やはり一番成績の良かった『水深一〇〇メートルの殺人』です。
    なぜ感想を書かなかったかというと、あの奇抜なトリックについて
    必死に粗探しをしようとする自分が嫌になって、書くのをやめました（ペコリ）。
    それでは、GW企画でも対戦できることを（参加できるかどうかわかりませんが。再笑）
    楽しみにしております！

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2018年01月15日 21時10分36秒
 +20点
  • 　こんばんは。ひながたはずみと申します。作品を拝読させていただきましたので感想を残させていただけたらと思います。

    　おしょうゆさんと私のハートフルな物語でした。

    　心に傷のあるものにしか聞こえないしょうゆの声。関西弁で責められると逆に圧倒されそうな気がしますが、強きをくじき弱きを助ける優しいおしょうゆでした。

    　読みやすい一人称でするっと読めてしまいました。密室の使い方もすごく良かったと思います。
    　個人的に怖さと闘う物語が大好きなので、私の決意には勇気をもらいました。

    　あまり書くことがなくて申し訳ありません。読ませていただきありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2018年04月23日 08時13分05秒
  • ひながたはずみさん、感想ありがとうございます。
    お久しぶりです。ひながたはずみさんが戻ってきてくれて、本当に嬉しいです！

    ＞おしょうゆさんと私のハートフルな物語でした。
    ＞心に傷のあるものにしか聞こえないしょうゆの声。関西弁で責められると逆に圧倒されそうな気がしますが、強きをくじき弱きを助ける優しいおしょうゆでした。

    ありがとうございます。
    実は、これらの設定はほとんど締切間近に思いついたものでした。
    まあ、裏を返せば、企画で鍛えられたおかげと言えるかもしれません。
    こういう要素を持った作品を、いつも書けるようになりたいと思います。


    ＞読みやすい一人称でするっと読めてしまいました。密室の使い方もすごく良かったと思います。
    ＞個人的に怖さと闘う物語が大好きなので、私の決意には勇気をもらいました。

    身に余るお言葉、嬉しいです。
    今回は恋愛ではなく、主人公の成長物語を主軸にすることができたので、
    割と良い成績をいただけたような気もします。
    恋愛ものでもそのようなストーリーを作れるように頑張りたいと思います。


    御作『LAST NUMBER』は感想を書けずにすいません。
    ひながたはずみさんの作品はきっとこの作品だろう、と予想していたところ、ピタリと当たりました。
    スタジオブースという密室が仲間と、そしてファンと繋がるところが素敵な作品でした。
    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2018年01月14日 23時12分00秒
 +10点
  • 拝読いたしました。兵藤です。

    短いながら、無駄なくすっきりとまとまった作品でした。
    日常の中に忍び込んだファンタジーが、身の回りのささやかな状況と、世界の見え方を変える。

    難を言えば、オチに出てくる名前が唐突であること。
    チェーホフの言葉にもありますが、結末で使われる拳銃は、冒頭部分で出てこなくてはなりません。

    とはいえ、構成のしっかりした作品だと思います。

    楽しませていただき、ありがとうございました。

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Re: 2018年04月21日 22時47分31秒
  • 兵藤晴佳さん、感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞短いながら、無駄なくすっきりとまとまった作品でした。
    ＞日常の中に忍び込んだファンタジーが、身の回りのささやかな状況と、世界の見え方を変える。

    ありがとうございます。
    兵藤晴佳さんには、いつも厳格なコメントをいただいていますので、ドキドキしております。
    特に四年前のGW企画投稿作品『夏服のライア』では、津波の取り上げ方について厳しく言及いただき、
    今回も津波について取り上げるにあたり、その描写をどうするか、かなり意識を注ぎました。
    あの時、兵藤晴佳さんにコメントいただいたおかげだと思っています。


    ＞難を言えば、オチに出てくる名前が唐突であること。
    ＞チェーホフの言葉にもありますが、結末で使われる拳銃は、冒頭部分で出てこなくてはなりません。
    ＞とはいえ、構成のしっかりした作品だと思います。

    多くの方々から同様のコメントをいただいております。
    やはり、序盤にちゃんと伏線を張っておくべきだったと思います。


    御作『密室はグラウンドの向こう側に』は、青春を感じさせてくれる群像劇でした。
    登場人物が多くて少し混乱してしまったので（読解力がなくてスイマセン）、
    何回か読ませていただきました。
    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2018年01月14日 18時38分57秒
 +20点
  • 　作品を拝読しました。朱鷺（とき）と申します。
    　主人公に、密封ボトルに封じられていた生醤油が話し掛ける。とてもシュールな話ですね。生醤油だから「生きてる醤油」なのかな。
    　心に傷を負っている子にだけ醤油の声が聞こえる。この理由は、こじつけができなかった。傷口に塩を塗る、では意味が違ってしまうしなあ。
    　密封ボトルから、空気が悪い話になり、いじめられっ子のために醤油が活躍する展開となる。
    「気持ち良くなりたいところに、ちょいと醤油をたらすクセ」って、とんがりすぎだよ～
    「将に西」と書いただろうと言えば、いじめが止まる。本当かなあ～
    　実際に効果があるところを見ると、いじめっ子の心の傷に塩を塗ってるのかな。いや、塗ってるのは醤油か。
    　それにしても、醤油ネットワークですか、シュールだなあ～
    　密封ボトルに空気が入り込んで、生醤油は生でなくなる。　主人公は、醤油の希望を叶えるために、潮の香りを求めて海岸へ向かおうとする。
    　しかし、ヒロインの心の傷が口をあける。
    　黒い水、冷たい空、巨大な波。
    　封印されていたイメージが解放される。主人公の心の傷は、津波で麻里さんを失ったために生じていたことが明らかになる。
    　湯浅に着いたヒロインは、濱口御陵の真実に触れて、心の傷を克服してゆく。
    　醤油は、「もう大丈夫と思うで」、と主人公に別れを告げて、この世から去ってゆく。
    　う～ん、シュールだなあ。
    　連想ゲームや夢のように、関連がありそうで、なさそうで。
    　ところで、湯浅生まれの醤油が、関西弁をしゃべっても良いのだろうか。
    　読み返してじっくり考えると、荒唐無稽で疑問点が満載だった。
    　なのに、一回目に読んだときには、素直に納得させられてしまっていた。
    　やはり、作者様は筆力がおありなのですね。
    　ところで、生醤油が生きてる醤油なら、生娘以外は生きてない娘なのですか？　いえ、あまり真剣に考えないでください。
    　軽妙と思っていたら、考えさせられる作品だった。なのに、あまり深く考えない方が良いみたい。
    　評価するのが難しい作品です。
    　執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2018年04月19日 23時28分58秒
  • 朱鷺（とき）さん、感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞主人公に、密封ボトルに封じられていた生醤油が話し掛ける。とてもシュールな話ですね。生醤油だから「生きてる醤油」なのかな。

    最近流行りの密封ボトルって何だろう？と思っていたので、
    今回の企画は、それを調べる良い機会になりました。感謝です！


    ＞心に傷を負っている子にだけ醤油の声が聞こえる。この理由は、こじつけができなかった。傷口に塩を塗る、では意味が違ってしまうしなあ。
    ＞密封ボトルから、空気が悪い話になり、いじめられっ子のために醤油が活躍する展開となる。
    ＞「気持ち良くなりたいところに、ちょいと醤油をたらすクセ」って、とんがりすぎだよ～
    ＞「将に西」と書いただろうと言えば、いじめが止まる。本当かなあ～
    ＞実際に効果があるところを見ると、いじめっ子の心の傷に塩を塗ってるのかな。いや、塗ってるのは醤油か。
    ＞それにしても、醤油ネットワークですか、シュールだなあ～

    本作、ラストだけは考えていたのですが、途中の展開はぜんぜん考えていなくて、
    締め切りが迫る切羽詰まった脳みそからポンポン出てきたのが、これらすべての設定でした。
    「心に傷を負っている」と「醤油ネットワーク」は、意外と良かったかもしれませんが、
    その他は、後で見直してみるとすごいですね（笑）
    きっと自分は、普段からこんなことばかり考えている変な人なんだと思います。


    ＞密封ボトルに空気が入り込んで、生醤油は生でなくなる。　主人公は、醤油の希望を叶えるために、潮の香りを求めて海岸へ向かおうとする。
    ＞しかし、ヒロインの心の傷が口をあける。
    ＞黒い水、冷たい空、巨大な波。
    ＞封印されていたイメージが解放される。主人公の心の傷は、津波で麻里さんを失ったために生じていたことが明らかになる。
    ＞湯浅に着いたヒロインは、濱口御陵の真実に触れて、心の傷を克服してゆく。
    ＞醤油は、「もう大丈夫と思うで」、と主人公に別れを告げて、この世から去ってゆく。
    ＞う～ん、シュールだなあ。
    ＞連想ゲームや夢のように、関連がありそうで、なさそうで。

    津波に関する部分は、まだまだデリケートな部分なので、かなり気を使いました。
    『関係がありそうで、なさそうで』と感じていただけたということは、
    津波だけが強調されることはなかったと、ポジティブに受け取りたいと思います。
    （ちなみに、おしょうゆさんとの別れの場は湯浅ではなく、花火平岬（モデルは飯岡）です）


    ＞ところで、湯浅生まれの醤油が、関西弁をしゃべっても良いのだろうか。

    えっ、湯浅だから関西弁なのでは？　ん？　厳密には和歌山弁？
    （そもそも本作の関西弁自体が偽物なので、許して下さい。ペコリ）


    ＞読み返してじっくり考えると、荒唐無稽で疑問点が満載だった。
    ＞なのに、一回目に読んだときには、素直に納得させられてしまっていた。
    ＞やはり、作者様は筆力がおありなのですね。
    ＞ところで、生醤油が生きてる醤油なら、生娘以外は生きてない娘なのですか？　いえ、あまり真剣に考えないでください。
    ＞軽妙と思っていたら、考えさせられる作品だった。なのに、あまり深く考えない方が良いみたい。

    そうです、あまり深く考えない方が良いです！
    いろいろとありがとうございます。


    御作『ＣＬＯＳＥＤ、閉じられた部屋』は、密室について正面から取り組んでいる点は面白かったのですが、
    主人公がどちらかと言えば傍観者的な立場で、その主人公視点で物語が進んで行くので、
    物語にのめり込むという点では弱かったように感じました。
    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2018年01月11日 23時48分15秒
 +20点
  • こんにちは。
    読了しましたので、感想を書きます。

    ほのぼのとしていて、悲しさもある、いいお話でした。
    面白かったです。

    和歌山県湯浅町がお醤油の発祥の地なんですね。
    全然知りませんでした。
    勉強になって得した気分です。

    前半部分はおしょうゆさんとのコミカルな物語で、後半部分でぐっとシリアスになった印象でした。
    おしょうゆさんのキャラクターがとても魅力的でした。
    読後感も良く、いい話が読めて良かったなと思いました。

    執筆お疲れさまでした。
    素敵な時間をありがとうございます。

    E-Mail pass
Re: 2018年04月04日 21時58分24秒
  • 薄荷さん、感想ありがとうございます。
    企画ではお世話になっています。
    感想制覇もお疲れ様でした。

    ＞ほのぼのとしていて、悲しさもある、いいお話でした。
    ＞面白かったです。

    ありがとうございます。
    今回は『密室』企画だったので、ミステリーが多いと予想し、
    あえてほのぼの路線でいったのが、功を奏したようです。


    ＞和歌山県湯浅町がお醤油の発祥の地なんですね。
    ＞全然知りませんでした。
    ＞勉強になって得した気分です。

    その昔、湯浅町の近くに中国から味噌が伝わり、
    それを作っているうちに、偶然、醤油ができてしまったようですね。
    自分も、本作を書きながら、かなり勉強になりました。


    ＞前半部分はおしょうゆさんとのコミカルな物語で、後半部分でぐっとシリアスになった印象でした。
    ＞おしょうゆさんのキャラクターがとても魅力的でした。
    ＞読後感も良く、いい話が読めて良かったなと思いました。

    見に余るお言葉、嬉しいです。
    今回は、おしょうゆさんのキャラに救われたようです。
    この感覚を忘れないようにして、次回も頑張ろうと思います。


    御作『100番目のアリス』は、すべての伏線がラストに収束するところが素晴らしかったです。
    ただ、あからさまに伏線という匂いがしていたので、さりげなくストーリーに埋め込むこができれば、
    同じストーリーでも、もっと平均点が上がったのではないかと思います。
    改稿して、投稿室に上げてみる価値はあると思いますよ。
    今後もよろしくお願いいたします。

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2018年01月11日 19時55分55秒
 +20点
  • 読ませて頂きましたー！
    おしょうゆさん、可愛い！なんだろう、でもなんかなんj思い出しちゃったてへぺろぉ。
    後半いきなり津波の話になって少し置いてけぼり感あったけど、主人公が心に悩みを抱えてたからおしょうゆさんが出てきたんですよね…それを考えるとそっかーという感じもします。でも勢いあったし面白かったです！

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Re: 2018年04月03日 22時07分24秒
  • 瀬尾　りんさん、感想ありがとうございます。

    ＞おしょうゆさん、可愛い！なんだろう、でもなんかなんj思い出しちゃったてへぺろぉ。

    ありがとうございます。
    なんｊって、なんでも実況？


    ＞後半いきなり津波の話になって少し置いてけぼり感あったけど、主人公が心に悩みを抱えてたからおしょうゆさんが出てきたんですよね…それを考えるとそっかーという感じもします。でも勢いあったし面白かったです！

    他の方からもコメントをいただいていますが、やはり唐突でしたか……（反省）
    勢いがあったのは、唐突感の裏返しかもしれませんね。


    御作『手』は、良質な文学作品でした。
    もう少し密室感があれば、さらに点数が上がっていたと思われますが、
    そうであれば確実に負けてましたね。
    平均点20点というのは立派な成績だと思います。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2018年01月09日 20時09分53秒
 +20点
  • 執筆おつかれさまです。
    魚住と申します。
    作品を拝読させていただきましたので、感想を残させていただきます。

    「醤油」ではなく「おしょうゆさん」という柔らかいタイトルが物語全体を象徴しているかと思います。雰囲気や台詞、文章もそれぞれとても良いですよね。
    物語も全体を通して緩く、優しく、ほっこりとしながら読み進めることができました。
    最後の終わりも割と好きだったのですが、唐突に転換して、急速に終わってしまったような気がしました。
    最後もゆったりと時間を取って、余韻を楽しめるような作品であれば……と感じましたがいかがでしょうか？

    拙い感想でしたが、参考になる部分があれば幸いです。

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Re: 2018年04月01日 22時35分08秒
  • 魚住さん、感想ありがとうございます。
    企画ではお世話になっています。

    ＞ 「醤油」ではなく「おしょうゆさん」という柔らかいタイトルが物語全体を象徴しているかと思います。雰囲気や台詞、文章もそれぞれとても良いですよね。
    ＞物語も全体を通して緩く、優しく、ほっこりとしながら読み進めることができました。

    ありがとうございます。
    「醤油」を「おしょうゆさん」にしたのは、ご指摘のとおり、柔らかい感じを出すためでした。
    その際、気になったのは、ツイッターに「おしょうゆさん」というハンドル名の方がいらっしゃるようで、
    その方に迷惑をかけてしまうんじゃないかと、今でもドキドキです。


    ＞最後の終わりも割と好きだったのですが、唐突に転換して、急速に終わってしまったような気がしました。
    ＞最後もゆったりと時間を取って、余韻を楽しめるような作品であれば……と感じましたがいかがでしょうか？

    他の方からも同様のコメントをいただいております。
    念頭に、沙希の悩み解決＝おしょうゆさんの声が聞こえなくなる、という設定があったので、
    それが同時進行してしまい、唐突感を助長してしまったのではないかと思います。
    締め切りに間に合わせるため、急いで執筆したこともあるかもしれません。
    皆さんのコメントを参考にして、このあたりはじっくりと考えてみたいと思います。
    ご指摘、ありがとうございます。


    御作『完全なる密室』は、設定がなかなか難しい作品でした。
    作者レスを拝読すると、二時間で書かれたとのこと。
    いやあ、自分には二時間でここまでは書けません。
    ＧＷ企画ではお互い、もっと長い作品で対戦できればいいですね。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2018年01月07日 22時13分53秒
 +10点
  • こんばんは。
    「おしょうゆさんと私」を読ませていただきました。

    おしょうゆさんがコミカルでなおかつ頼れるおじさんの雰囲気を出しており、とても魅力的なキャラクターでした。
    密閉されていると、声が聞こえないなどの細かい要素もあり、作りこんでいる印象を受けました。

    ただ、全体的におしょうゆさんというキャラで話を進めるために唐突な展開もあった気がしました。

    前半、お母さんが「ご飯が終わったら、醤油を自分の部屋に持って行って」と言っていますが、少し違和感がありました。あまり、自分の部屋に醤油を持って行け、というかな？　と思いました。

    お母さんが、醤油を流しに捨てようとして、おしょうゆさんが慌てて、沙希が助け出す……みたいな展開でしたらおしょうゆさんに貸しもできるでしょうし、そのシーンもコミカルに描けるかな、と。

    おしょうゆさんとの別れで、沙希はおしょうゆさんとの別れをひどく悲しんでいますが、読んでいてそこまでおしょうゆさんに何かしてもらったかな？　という印象です。
    この章で沙希の悩みを解決した後、エピローグでおしょうゆさんとの別れのシーンを組み込んでみても面白かったかもしれません。

    以上となります。
    読ませていただきありがとうございました。

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Re: 2018年03月09日 23時08分06秒
  • たかセカンドさん、感想ありがとうございます。
    企画ではいつもお世話になっています。
    感想制覇もお疲れ様でした。

    ＞おしょうゆさんがコミカルでなおかつ頼れるおじさんの雰囲気を出しており、とても魅力的なキャラクターでした。
    ＞密閉されていると、声が聞こえないなどの細かい要素もあり、作りこんでいる印象を受けました。

    ありがとうございます。
    皆さんのコメントを拝読していると、おしょうゆさんのキャラが結構魅力的だったようで、
    書いた本人の方がビックリしております。


    ＞ただ、全体的におしょうゆさんというキャラで話を進めるために唐突な展開もあった気がしました。

    そうですね。執筆の際は、着地点だけをおぼろげに決めて、
    細かな展開は書きながら、思い浮かんだものをどんどん書き足していったので、
    唐突な部分が多かったと思います（スイマセン）


    ＞前半、お母さんが「ご飯が終わったら、醤油を自分の部屋に持って行って」と言っていますが、少し違和感がありました。あまり、自分の部屋に醤油を持って行け、というかな？　と思いました。

    そうですよね～（しょうゆは食料品ですし）
    声が聞こえてビックリした沙希が、「私、それもらってもいい！？」と
    おねだりする展開の方が自然だったかなぁと思っています。


    ＞お母さんが、醤油を流しに捨てようとして、おしょうゆさんが慌てて、沙希が助け出す……みたいな展開でしたらおしょうゆさんに貸しもできるでしょうし、そのシーンもコミカルに描けるかな、と。

    おおっ、おしょうゆさんに貸しができるというのは、面白そうな展開ですね。
    シーン自体も、おっしゃる通り、楽しそうですし。
    改稿する際は、ぜひ使ってみたいと思います。


    ＞おしょうゆさんとの別れで、沙希はおしょうゆさんとの別れをひどく悲しんでいますが、読んでいてそこまでおしょうゆさんに何かしてもらったかな？　という印象です。
    ＞この章で沙希の悩みを解決した後、エピローグでおしょうゆさんとの別れのシーンを組み込んでみても面白かったかもしれません。

    上で書いた通り、着地点を決めて書いてしまっていたので、
    ラストについては柔軟な発想が欠けていたかもしれません。
    おっしゃる通り、悩みを解決した後に別れのシーンがあれば盛り上がることは間違いないのですが、
    悩みが解決＝おしょうゆさんの声が聞こえなくなる、という設定だったので、
    タイミングについては、ちょいと考えないといけないかもしれません。
    まあ、上手くいけば、さらに良くなることは確かなので、いろいろと考えてみたいと思います。


    御作『追憶のインティリア』には、感想を書けずにすいません。
    アトランティス企画に向けて書かれたとのことで、懐かしく思いながら楽しく拝読いたしました。
    平均点が伸びなかったのは、テーマがちょっとズレていたということだからでしょう。
    普通の投稿室なら、20点くらいは行ったんじゃないかと思います。
    今後もよろしくお願いいたします。

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2018年01月07日 12時47分07秒
 +10点
  • 　しょうゆが喋ってる…。
    　なんかふしぎな話でした。
    　しゃべるおしょうゆとわたし。いじめっこを撃退しちゃうノリがおもろい。最後は海のトラウマの話になって、おしょうゆさんが消えて、すこし前進する。いいお話でした。
    　シチュがおもしろいのとおしょうゆさんのキャラがたってるのがよかったんですけど、すこし描写のほうが薄かった印象です。薄口しょうゆか。もうすこし、主人公の心情なり、状況の描写だったりがあると、もっとおもしろかったかなぁというかんじ。
    　話の筋はおえるんですけど、臨場感だったり、間をつくってためたり、そういうのが足りないかも、みたいな読後感でした。
    　しかしよくしゃべるおしょうゆなんてものを思いつきますね…しゅごい。
    　でわでわ～

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Re: 2018年03月09日 00時21分34秒
  • etunamaさん、感想ありがとうございます。
    企画ではいつもお世話になっています。
    感想制覇もお疲れ様です。

    ＞しょうゆが喋ってる…。
    ＞なんかふしぎな話でした。
    ＞しゃべるおしょうゆとわたし。いじめっこを撃退しちゃうノリがおもろい。最後は海のトラウマの話になって、おしょうゆさんが消えて、すこし前進する。いいお話でした。

    ありがとうございます。
    他の方への返答にも書きましたが、
    主人公の周辺にあるものが突然しゃべり出すという展開は、企画では必ず登場するジャンルの一つと思っておりました。
    が、それも、もう数年も前のことになってしまったようですね。


    ＞シチュがおもしろいのとおしょうゆさんのキャラがたってるのがよかったんですけど、すこし描写のほうが薄かった印象です。薄口しょうゆか。もうすこし、主人公の心情なり、状況の描写だったりがあると、もっとおもしろかったかなぁというかんじ。
    ＞話の筋はおえるんですけど、臨場感だったり、間をつくってためたり、そういうのが足りないかも、みたいな読後感でした。

    密室のテーマで、アイディアがぜんぜん思い浮かばなくて、
    ようやく締め切りに間に合わせた作品だったので、
    心情や情景描写までは頭がまわりませんでした。
    描写を充実させればさらに良くなるとのアドバイス、ありがたくいただきます。


    御作『女の子が密室でいけにえにされちゃう話』ですが、
    タイトルだけでは、絶対エロい話にしか思えませんでした（笑）
    予想に反した真面目なストーリーで、アステカ文明についていろいろと勉強させていただきました。
    今後もよろしくお願いします。

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2018年01月07日 12時20分07秒
 +20点
  • 寿司屋で新しい醤油をお願いしたら「生意気な」と言われました。izawaです。

    陣内智則さんのネタっぽいのかな？　と思いきや。めっちゃ真面目に話進やん！

    はい、
    素直に良い構成だと思いました。
    このまま脚本にしても申し分ないくらいです。

    確かに津波災害の話は唐突な感も否めませんが、私はそんなに気になりませんでした。
    偽善臭さも無くさわやかだったと思います。

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Re: 2018年03月07日 23時20分07秒
  • k izawaさん、感想ありがとうございます。
    感想制覇、お疲れ様でした。

    ＞陣内智則さんのネタっぽいのかな？　と思いきや。めっちゃ真面目に話進やん！
    ＞はい、
    ＞素直に良い構成だと思いました。
    ＞このまま脚本にしても申し分ないくらいです。

    ありがとうございます。
    真面目な話にしておいてよかったです。


    ＞確かに津波災害の話は唐突な感も否めませんが、私はそんなに気になりませんでした。
    ＞偽善臭さも無くさわやかだったと思います。

    七年が経過したとはいえ、津波の話は非常にデリケートなので、
    なるべく事実を語るだけのシンプルな構造になるよう心掛けました。
    （濱口梧陵が実は津波に流されていたと知ってビックリしたのは、作者の実体験です）
    それが功を奏したようで、嬉しいです。

    今後もよろしくお願いします。

    E-Mail pass
2018年01月05日 19時58分00秒
 +20点
  • こんにちわ、筋肉バッカと申します。

    おしょうゆさん、めっちゃええやつやん。
    ほっこりとした雰囲気から始まり、イジメもあまり陰湿には描かれなかったぶん、沙希ちゃんの過去は少々重く感じられましたが、最終的にスッキリした読後感といいますか、一つの物語を読ませていただいたという気分に浸れました。面白かったです。
    おしょうゆさんの声は心に傷があると聞こえるというのが伏線なのでしょうが、沙希ちゃんの過去についてはもう少し早い段階でちょろっと触れておくだけでも心の準備ができていいかなと思います。

    勝手を申しましたが以上です。
    おしょうゆが喋るというアイデアは斬新でした。
    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2018年03月07日 07時44分35秒
  • 筋肉バッカさん、感想ありがとうございます。
    企画ではいつもお世話になっています。

    ＞おしょうゆさん、めっちゃええやつやん。
    ＞ほっこりとした雰囲気から始まり、イジメもあまり陰湿には描かれなかったぶん、沙希ちゃんの過去は少々重く感じられましたが、最終的にスッキリした読後感といいますか、一つの物語を読ませていただいたという気分に浸れました。面白かったです。

    ありがとうございます。
    イジメのシーンは、実は書きながら思い浮かんだエピソードでして、
    投稿締め切りまで時間もなかったので、陰湿に描く余裕がありませんでした。


    ＞おしょうゆさんの声は心に傷があると聞こえるというのが伏線なのでしょうが、沙希ちゃんの過去についてはもう少し早い段階でちょろっと触れておくだけでも心の準備ができていいかなと思います。

    そうですね。おっしゃる通り、早い段階で伏線を張っておいた方が
    良かったかもしれませんね。アドバイス、ありがとうございます。


    ＞おしょうゆが喋るというアイデアは斬新でした。

    企画では定番のアイディアかと思いきや、最近はそういう作品は
    あまり見かけなくなったような気もします。
    まあ、少なくとも今回の企画作品の中では異色だったと思います。


    御作『ロリコンであるために〜規制の向こう側〜』は、個人的には好きな作品でした。
    陽のキャラも、とても良かったです。
    ロリコン撲滅派と擁護派の両極の対立という構図は、見飽きた感があるので、
    何か別の視点の第三極が乱入する展開だったら、もっと面白かったんじゃないかと思いました。
    今後もよろしくお願いします。

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2018年01月05日 11時13分46秒
 +20点
  • こんにちは。

    なんてもんを書きやがる。
    いや、もうとんでもストーリーですが、ほのぼのとしていて、良かったです。

    ただ、冒頭のほのぼのから、後半に入って津波の話を持ち出されてしまってから、そのほのぼのがちょっと霞んじゃった感はありました。
    わりとシリアスだったんだな、と。


    だからつまらなかった、ということはないのですが、ちょっと複雑な読後感ではありました。

    執筆お疲れ様でした。

    ※スイマセン。どうしても追筆したくて。

    この作品は本当に素晴らしい作品だと思います。
    何度も読みました。
    読むたびに好きになっていく、そんな作品です。
    つけた点数以上の価値があると思いました。

    本当に読めて良かったです。

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Re: 2018年03月06日 23時14分32秒
  • 金木犀さん、感想そして『金木犀賞』ありがとうございます。
    本当に嬉しかったです。
    感想制覇もお疲れ様でした！

    ＞なんてもんを書きやがる。
    ＞いや、もうとんでもストーリーですが、ほのぼのとしていて、良かったです。

    ありがとうございます。
    他の方への返答にも書きましたが、今回はミステリー率が高くなると予想して、逆のほのぼの路線を狙って正解でした。


    ＞ただ、冒頭のほのぼのから、後半に入って津波の話を持ち出されてしまってから、そのほのぼのがちょっと霞んじゃった感はありました。
    ＞わりとシリアスだったんだな、と。
    ＞だからつまらなかった、ということはないのですが、ちょっと複雑な読後感ではありました。

    やはり、唐突だったようですね。
    他の方からは、前半に伏線を張っておいた方が、というアドバイスをいただいており、
    そうしておけば、複雑感はもう少しすっきりしたかもしれませんね。


    ＞この作品は本当に素晴らしい作品だと思います。
    ＞何度も読みました。
    ＞読むたびに好きになっていく、そんな作品です。
    ＞つけた点数以上の価値があると思いました。
    ＞本当に読めて良かったです。

    作者冥利に尽きるお言葉、本当にありがとうございます。
    くじけそうになった時は、この感想を読んで、頑張ろうと思います！


    御作『ペロペロ』も企画期間中に読んでおりましたが、
    変なところがムズムズしてしまって、本能に任せて感想を書くと大変なことになりそうだったので、
    大変申し訳ありませんが、書くのをやめてしまいました。
    ラ研ではなく、もっと別な場所で読みたい作品でした。
    今後もよろしくお願いいたします。

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2018年01月03日 18時53分44秒
 +20点
  • 投稿されている作品をザーッと見て、タイトルが一番好きだったので読ませていただきました。可愛い。

    とりあえず、
    ＞「Ｏｈ！　ＳＨＯＷ　ＹＯＵさん」
    ここ好きです。初笑いでした（本当）

    文章はくだけた一人称ですが、読みやすく、地力を感じさせられました。多分フツーに三人称書いても上手いですよね。最初にこれ読んでよかったなーと思いました。アタリを引いた気分です。
    おしょうゆさんは、CVケロちゃん（『CCさくら』より）で再生されていました。主人公女の子ですし。内容全然違うのに、印象がすっごいカードキャプターさくら。そろそろ新作放送されますね（関係無）

    尽きかけているおしょうゆさんを助けるために、醸造場へ行けばいいじゃない！　って発想は、おかしくて笑っちゃいました。シリアスな笑いっていうんですか（バクマンより）。本人たち真面目にやってんのに、傍から見たらなんかおかしいっていう。

    コメディとして読んでいったら、ラストはちょっと思いがけない展開でした。軽いコメディを読むつもりで読み進めていたので意表を突かれましたが、まあまあこれはこれで……と受け入れられるオチでした。コメディ一辺倒ってのもね、だしね。この辺も含めて、この人、力あるんだろうなあと勝手に思ってました。

    執筆お疲れ様でした。良い結果だといいですね。



    E-Mail pass
Re: 2018年03月06日 01時49分56秒
  • 投稿してませんさん、感想ありがとうございます。

    ＞投稿されている作品をザーッと見て、タイトルが一番好きだったので読ませていただきました。可愛い。

    今回は「密室」企画だったので、ミステリー率が高くなるんじゃないかと思い、その逆の路線を狙ってみました。それが功を奏したようです。


    ＞ ＞「Ｏｈ！　ＳＨＯＷ　ＹＯＵさん」
    ＞ ここ好きです。初笑いでした（本当）

    ありがとうございます。企画期間中に本感想を読んで、とても嬉しかったです。


    ＞文章はくだけた一人称ですが、読みやすく、地力を感じさせられました。多分フツーに三人称書いても上手いですよね。最初にこれ読んでよかったなーと思いました。アタリを引いた気分です。

    身に余るお言葉、ありがとうございます。実は、三人称を書くと、どうしても一人称寄りになってしまい、苦手だったりします。でも、一人称ばかり書いていると上達しないので、企画では三人称も書くように心がけています。
    さくらはあまり見てなくてスイマセン。ケロちゃんの声は久川綾さんですね。覚えておきます。


    ＞尽きかけているおしょうゆさんを助けるために、醸造場へ行けばいいじゃない！　って発想は、おかしくて笑っちゃいました。シリアスな笑いっていうんですか（バクマンより）。本人たち真面目にやってんのに、傍から見たらなんかおかしいっていう。

    ええっ！？　これって普通の発想では？（やっぱり自分は変な人？）
    笑っていただき嬉しいです。


    ＞コメディとして読んでいったら、ラストはちょっと思いがけない展開でした。軽いコメディを読むつもりで読み進めていたので意表を突かれましたが、まあまあこれはこれで……と受け入れられるオチでした。コメディ一辺倒ってのもね、だしね。この辺も含めて、この人、力あるんだろうなあと勝手に思ってました。

    くせのある変化球にも対応していただき、ありがとうございます。
    他の方からも、前半に伏線を張っておいた方が良いとのアドバイスをいただいています。
    ちょっと唐突だったようですが、ライトノベルは主人公の成長物語、ということは今まで企画で学んできたことでしたので、こういうストーリー展開にしてみました。


    ＞執筆お疲れ様でした。良い結果だといいですね。

    思っていたよりも、とても良い結果が出ました！
    感想を寄せていただいた皆様のおかげです。
    今後もよろしくお願いいたします。

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