ひとりにひとつの密室

Rev.01　枚数： 6 枚（ 2,016 文字）
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1.会議室にて

　監察医が会議室に入ったとき、警部だけがそこに居た。
　部下たちは一度帰らされたのだろう。
　長く勤務しすぎていたし、あの倉庫で彼らが見たものは誰にとってもショックだった。
「で、分かったことは？」
　警部の問いかけに、老いた監察医は中々答えなかった。
　彼女は良い香りのするコーヒーを口に含み、ズボンのポケットを暫しまさぐって、自分がもう5年も禁煙していることを思い出してから、もう一度コーヒーに口をつけた。
　気が短いことで有名な警部が急かさずに待っていた事が、事件の異常性を物語っていた。
「･･････自殺よ、あれは」
「は？」
　ようやく出てきた監察医の結論を、警部は一言で否定する。
「あんな自殺できるわけ無いだろ」
「私もそう思う。でも、ね」
　コーヒーを飲み干した監察医は、いつもの癖でスプーンを手に取る。
　たっぷりの砂糖を入れておき、完全には溶かさず、最後にスプーンですくって食べるのが彼女の流儀だった。
　しかし、イタリアで覚えたその悪癖を、今日は披露することは叶わなかった。
「被害者の爪の間に挟まってた組織は、被害者自身の眼球の一部だった。眼窩上方の損傷と、指の怪我はぴたりと合う。傷口は明らかに生きている間についたもの」
　入れなかった砂糖を探すことは諦め、監察医は右手を自分の頭に当てる。
　額に掌を置き、中指と薬指を両方の目頭に当てる。
　まぶたが引っ張られていささか変な顔になる。
「つまり、こう。被害者はこの状態から指を眼窩に突っ込み、それを思い切り引き上げて」
「出来るわけ無いだろ、そんなの！」
　警部の震える叫びが、監察医の説明をかき消した。
　震えの原因は怒りか、恐怖か。
　いずれにせよ、説明を続けずに済んだことを監察医は内心喜んだ。　
「私もそう思う。でも、証拠はそれを示している。ベイカー街の阿片中毒者も言ってることだけど･･･」
　警部は自分で飲み終えたコーヒーの缶を机に叩きつける。
「ヘビースモーカーのイギリス人や脳みそが灰色のフランス人がなんと言おうと、あれは殺人だ。遺体に痕跡が無かろうと、誰か別のやつがあの密室に居て、あいつを殺したに違いないんだ！」
　椅子を蹴るように立ち上がり、警部は会議室を出て行った。
　激昂しているのに、ちゃんと空き缶を持っていくあたり律儀な性格だ。
「灰色の脳細胞はベルギー人」
　何の意味も無い指摘だけが、会議室に残った。


2.密室にて

　おや、居られたんですか。

　いえ、あたしはここにいるのが仕事ですからね。

　そんなことは無いって言われても困ります。

　ふぅん、この密室で殺人事件があったと。そんなことぁ無いと思いますがね。

　倉庫会社は勤務停止中だから、夜勤も居ないはずだって？
　まあ、いいじゃないですか。現にあたしはここに居るし、刑事さんもここに居るんですから
　それに、ひとりじゃ寂しいでしょう。

　なるほど、たしかにミステリじゃ密室に二人いるから殺人が起こるわけですな。ひとりなら起こらない。
　つまりその倉庫の中にももう一人居たはずだが、その痕跡が見つからない。
　で、刑事さんは状況確認として、その倉庫を犯行当時と同じ状態にして一晩こもってみたわけですか。

　怖くないのかって言われてもね。人間は元々ひとりにひとつ作りつけの密室を神様からいただいてるわけです。
　ですからまあ、密室をそう毛嫌いする必要も無いでしょう。

　なるほど、密室を開けて回るのが刑事の仕事ですか。名言だ。
　それにしても仕事熱心ですな。

　ほう、なるほど。それはご愁傷様で。

　たとえ死んでも幽霊になって犯人を捕まえる？
　はは、たいした情熱ですねぇ。
　しかし、刑事さんの幽霊は、果たして刑事さんなんでしょうか？

　や、考えても見てくださいよ。
　魂ってものがあるとして、それが肉体の死んだ後も幽霊として残るのだとしましょう。
　しかし、魂には何が入ってるんでしょう？
　たいがいの人は、魂こそが本当の自分で、記憶や意志が魂の中にある事を期待します。
　でも、人間ってのは脳にダメージがあると記憶をなくしたり、性格が変わる事があるわけです。

　そうそう、そんな風にね。
　もし魂に、記憶や意志が入ってるなら、脳にダメージがあってもそのままのはず。
　ということは、魂は死ぬ前の人の持ってる記憶や意志は持っていない。
　刑事さんが死んで幽霊になったとして、その幽霊は刑事さんと記憶も意志も共有しないわけです。

　はは、いまさら何を怖がってるんです？
　ずっと一緒に居るじゃないですか。
　刑事さんと、記憶も意志も共有しない、このあたしと、この密室に。

　叫んだって無駄ですよ。ここは密室なんだから。
　走ったって無駄ですよ。その倉庫は密室なんでしょう？

　開ける？　この密室を？
　止めた方がいい、刑事さん。
　それがあなたの仕事だとしても、開けちゃいけない密室というのが在るんです。
　人間存在ってのはこの密室から自由になることなど決して、決して･･････。

　終
ワルプルギス 2nPB2./RMA

2017年12月31日 23時59分11秒 公開
■この作品の著作権は ワルプルギス 2nPB2./RMA さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：あなたは今、密室にいる。
◆作者コメント：参加見送りのつもりでしたが、意外と作品数が増えないのと自分の現実逃避とで、急遽出陣に舵を切りました。
　あえて明記する情報は減らし、読者の皆様の想像力に仮託する形を取りましたが、果たして上手く行ったかどうか･･････
　来年も密室の中にいる皆様に幸あらんことを。

2018年01月27日 23時12分37秒
 +20点
  • ワルプルギスさんへ

    作品、読みました。
    （※本文は企画期間中に書いたものです。重複する質問・意見・感想等があるかもしれませんがご了承ください）

    非常に味のある、取りようによってはホラーにもなりかねない物語でしたね。
    ぎりぎりまで情報を絞り込んだとのことでしたが、個人的には後半の部分を大きく見せたほうが不条理感・ホラー的な恐怖がうまく出たのではないかなと思います。
    つまり、もう少し情報を絞り込んでもいいかもしれないなと。
    やりたかったことは『ドグラ・マグラ』の再現なのかなと思います。
    もしくはプラトンの「肉体は魂の牢獄である」が発想のモチーフだったのかもしれません。

    さて……ここからは辛辣な指摘を。
    前半部分なのですが、まだ書き慣れていない感じを受けてしまいました。
    無理に物語のかたちにしようとしている感じ。
    後半部分がアクロバティックでおもしろいのになと思いました。
    これ、無理に物語のかたちにしない方が完成度としては上がるんだろうけどなぁ……。
    そういう実力とか執筆歴を隠すことができるモチーフだっただけに、前半部分が非常にもったいないなと感じています。

    とりとめのない感想で申し訳ありません。
    文章作法が……という理由で読まれないのはもったいない作品だと思いました。

    それでは執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2018年01月21日 22時53分16秒
 作者レス
  • 拙作に感想を下さった皆様、ありがとうございます。
    狙いは上手く行かなかった、と認めざるを得ませんね、これは。
    ひとえに私の技術不足。拙いものを読ませてしまい、申し訳ありませんでした。

    以降、言い訳的ネタバレになります。
    わからなかったという意見が最大多数ですので、個別返答と別にまとめがあったほうがわかりやすかろうと思ってこの形をとらせていただきます。

    本作における『密室』は頭蓋骨です。
    そして、本作の正体はグロ表現ありなホラーです。
    以下、マイルドにしたつもりですがグロ表現があるのでご注意を。


    1章以前の流れが以下の通り。
    1.倉庫にて密室殺人発生
    2.警部＆部下複数が捜査開始
    3.部下の一人が現場である倉庫（再度密室状態)にて死亡しているのが発見された。
    4.他の部下は一旦帰らせ、警部一人で検視報告を待っていた。

    死んでいた部下は、ヘッドをオープンしている状態でした。
    絵的には以下のアドレスに近い。フリー素材でイラストですが一応グロ注意。
    https://jp.freepik.com/free-photo/open-skull-and-brain-illustration_601836.htm
    実際には眼窩から無理やり引き開けているので眉の辺りも欠損。
    直前まで生きていたので肉も皮膚もついていますし、壊れた眼窩から眼球が零れ落ちています。

    1章にて、検視結果で自殺と出たものの、普通そんな事出来ないだろうと否定する警部。
    監察医は（ベイカー街の阿片中毒者＝ヘビースモーカーのイギリス人＝）シャーロック・ホームズの台詞を引用して警部をなだめようとしていました。
    引用しようとしていた台詞は『人は事実に合う論理的な説明を求めず、理論的な説明に合うように、事実のほうを知らず知らず曲げがちになる』（『ボヘミアの醜聞』より）
    つまり、出来そうに無いからって自殺を示す証拠を無視するな、という忠告。
    しかし警部は、ホームズが言おうがエルキュール･ポアロ（＝脳みそが灰色のフランス人ならぬベルギー人）が言おうが認めないと拒絶。
    単独捜査に移ります。

    2章は密室状態になっている殺人現場の倉庫にて、『刑事さん』とその『脳内存在』が交わした対話を『脳内存在』の方だけ切り取ったものです。
    『刑事さん』は1章で死んでいた部下かもしれませんし、警部かもしれません。
    時系列は2章→1章かもしれないし、逆かもしれない。2→1→2と2回あったのかもしれません。
    『脳内存在』はそれ自身が述べているように『魂』かもしれないし、『刑事さん』の妄想かもしれません。
    『脳内存在』がいるのは『この密室』＝『刑事さん』の頭蓋骨内であり、倉庫は『その倉庫』と呼んで自分から離れたものである事を示しています。
    初めは『この密室』＝『その倉庫』だと誤解していた『刑事さん』。
    捜査現場に紛れ込んだ一般人との対話のつもりでしたが、やがて違和感を抱きます。
    そして、最終的に『刑事さん』は自分でないナニカと『この密室』＝頭蓋骨内に強制的に同居させられている恐怖に耐えられず、自身を解き放つために自らの頭蓋骨を破壊するわけです。

    以上、作者の脳内だけにあった真相でした。
    2章の解釈幅を広げるために、どちらとも取れるよう描写を剪定したのが分かりにくさの最大の原因ですね。
    これは、真面目に描写をしたディレクターズカット版の投稿を考えるべきか……
    実は私本人のグロ耐性があまり強くないので、ちょっと悩み中です。

    E-Mail pass
2018年01月15日 18時57分38秒
 +10点
  • 感想を申し上げます。

    こういう懐のあるお話は好きではあるのですが、こういうのは何度か読む気にさせることができるかが、勝負なのかな、と思います。いや、しかしそれが成功していたとしても評価を期待できるかと言ったらそうでもないかもしれない。。そこはちょっとご理解いただきたいです。

    何度か読んでそういうことかもなーみたいな想像が、湧いてきてきて興味深い作品だったと思います。自分のゴーストが囁くと、某作品で聞いた記憶もあります。そんな密室の中で果たして自分を殺したい衝動を持つのかどうか。いや、他殺かもだけど。。。
    とにもかくにも、情報量が不足しすぎていて考える余白もなにもあったもんじゃないというのは率直なところ。これらのケースを最低3回くらい繰り返して、共通項から読者に訴えかける、等の工夫によってこの作品は完結するかもしれない、しないかもしれない。。刑事の心情とかも肝心なところが作中では欠落していましたし、もっと情報を頂ければ、と感じます。。

    それでは。

    E-Mail pass
2018年01月15日 18時40分34秒
 0点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    　拝読しましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　残念ながらさっぱりわかりませんでした。

    ＜密室に関して＞
    　密室状態で人が殺された。その様はどう考えても殺人である。
    　きっとあの密室には二人いた。刑事は捜査に乗り出すが……
    　次第に話は精神論のようになっていき、何だかよくわからないまま終わる。
    　密室への取り組み方は良かったと思うのですが、結局よくわからないまま終わってしまったのは残念でした。

    ＜良かったところ＞
    　文章の中で必要な情報を適宜出していく。作者様コメントを見るとかなり十全に準備しての投稿というわけではなかったようですが、その中でも読みやすくする情報の出し方、文章の書き方は書ける人だな、と思いました。

    ＜気になった点＞
    　結局どういうこと？　となってしまったことが残念でした。
    　あるいは読み解けた人ならば大きなカタルシスを覚えたのかもしれませんが、何が何だかわからないまま終わってしまった自分としては面白いとは言えないものになってしまいました。
    　もしよければ、後夜祭のときにでも解説を頂けると幸いです。

    ＜総評＞
    　うーん、前半は面白くなりそうな雰囲気があるだけに、もったいないなあと思います。
    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
    　


    E-Mail pass
2018年01月13日 22時52分03秒
  • 『ひとりにひとつの密室』拝読しました。感想を書かせていただきます。

    　うーん、ごめんなさい。意味が分からなかったです。
    　「2.密室にて」の語り部「あたし」は、一体何者なんでしょうか？
    　「魂は死ぬ前の人の持ってる記憶や意志は持っていない。」という言葉は印象的で「確かにそうかも」と思えたんですが、結局「あたし」が何を言いたかったのかまでは分かりませんでした。

    　感想にもなっていませんが、以上です。執筆お疲れさまでした。

    E-Mail pass
2018年01月12日 17時55分14秒
 0点
  • 御作読ませて頂きました。うーんと、えーとよくわからなかったのが正直な感想です。


    イカ、ネタバレ


    多分自殺ですよね？最後の密室で語りかけてきたのは、刑事の深層心理かなぁと思ってみたり。正解がないのでもやってしまいました……すいませんこんな感想で汗

    E-Mail pass
2018年01月12日 06時58分22秒
 +20点
  • 拝読しましたので、感想を書かせて頂きます。

    ＞読者の皆様の想像力に仮託する形を取りましたが、

    あ、そうですか？（笑
    じゃあ、勝手に想像してみます。

    一人に一つの密室というのは、人間（個人）の意識とか自我とか自己とかいうもののことかなと思いました。
    「意識とは何か？」というのはけっこう難しい問題ですが、作中に、

    ＞たいがいの人は、魂こそが本当の自分で、記憶や意志が魂の中にある事を期待します。
    ＞でも、人間ってのは脳にダメージがあると記憶をなくしたり、性格が変わる事があるわけです。
    ＞そうそう、そんな風にね。
    ＞もし魂に、記憶や意志が入ってるなら、脳にダメージがあってもそのままのはず。
    ＞ということは、魂は死ぬ前の人の持ってる記憶や意志は持っていない。

    こんな考察がありました。
    記憶や意志も、意識の一部。よって、作中の「あたし」は、意識は魂ではなく脳の中にあると考えていることになります。（より正確に言うと、意識は脳という身体器官の作用によって生じるもの、ということかと思いますが）

    確かにある種の実感として、意識というものは、頭蓋骨の暗い内側から眼窩という窓を通して外界を見渡している、という感じがしますね。
    ま、それを「視点」というわけで、小説の重要な創作論とも係わってもきますが、それはそれとして。

    ＞人間存在ってのはこの密室から自由になることなど決して、決して･･････。

    すべての人間は、自我＝自己の意識から自由になることはできません。すなわち、永遠の牢獄（密室）に囚われているとも言えるかもしれません。
    倉庫で死亡していた男は、その密室から逃れようとして、眼窩から脳に指をつっこもうとしたということでしょうか？

    以上の解釈で合っているとしたら、今企画随一の哲学的密室でした。


    私からはこれくらいです。企画参加、お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2018年01月11日 23時53分02秒
 +10点
  • こんにちは。
    読了しましたので、感想を書きます。

    最初読んだとき、「1.会議室にて」と「2.密室にて」にてのつながりがよく分からず、密室での会話などが理解できませんでした……。

    他の方の感想を読んで少し分かったような気がしましたが、私には少し難しかったです。

    監察医の女性が、イタリアで覚えたというコーヒーの飲み方は不思議でした。
    イタリアではそうやって飲むのですね。
    初めて知りました。

    密室にいるあたしは、得体が知れなくて怖かったです。
    ものすごく追いつめてきますね。恐ろしいです……。

    執筆お疲れさまでした。

    E-Mail pass
2018年01月11日 23時01分43秒
 0点
  • こんばんは。
    「ひとりにひとつの密室」を読ませていただきました。

    キャラクターたちが個性的でした。
    コーヒーに残った砂糖を救って食べる、などの癖などの描写もありキャラに関しましては丁寧に作られていると思います。

    しかし、全体としてみると自分にはいまいち理解できない作品でした。
    挑戦したいことはわかるのですが、あまりにも情報が少なく、後半をどう解釈していいのかわかりません。

    読者に想像させるということは、与える情報、与えない情報をしっかりと吟味しないとだめだと自分は思います。
    本作は魂と脳の関係について、後半で語っていると思うのですが、これだけをぽんっと出されても少し困惑してしまいます。

    読者に与える情報も考えてもらえれば、もっとわかりやすい作品になるかと思います。

    以上となります。
    読ませていただきありがとうございました。

    E-Mail pass
2018年01月09日 19時36分20秒
 +10点
  • 執筆おつかれさまです。
    魚住と申します。
    作品を拝読させていただきましたので、感想を残させていただきます。

    「ひとりにひとつの密室」というタイトルと、被害者が犯人から逃れるために指を眼窩に突っ込んだことから、犯人は被害者の脳内にいると推測しましたがいかがでしょう？
    時々描写が足りなくて分からないと言った感想を見ることがありますが、個人的には最低限の情報から色んなことを推論するのが好きなので、割と好みです。
    ただ、多くの人が作者の意図をくみ取れないとなると、もう少し情報を増やしても良いかもしれません。
    被害者が違う形で脳内の犯人を追い出そうとしていたり、犯人がなぜ脳内にいるかという前置きがあれば、より分かり良かったのではないかと感じました。

    拙い感想でしたが、参考になる部分があれば幸いです。

    E-Mail pass
2018年01月06日 12時28分37秒
  • 四年前に女にふられた時の脳のダメージが癒えません。izawaです。

    洋画のワンシーンみたい。でも、ほんとにワンシーン。
    格好いいシーンだと思いますが、なんかもったいない。

    ごめんなさい、仮託する形は私相手にはうまく行ってません。
    だって、テーマが見えないんだもん……。

    でも、雰囲気の出し方はとっても格好いいですよ。ええ。

    ちなみに、私最近、霊感強い人から塩を投げつけられました。
    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2018年01月05日 16時49分02秒
 0点
  • 　？？？
    　すみませんちょっとわからなかったです…
    　後半の語り手さんはだれなんやろ、このひとのいう密室ってなんなんやろ、ってなってちょっと考えてみたんですけどぜんぜんわからなかったです。殺人は、あれかな、発狂させて自殺させたみたいな。
    　ぼくはどちらかというとはっきりわかりやすく答えを教えてくれるやつのほうがすきなのでした。
    　でわでわ～

    E-Mail pass
2018年01月05日 14時26分14秒
 -10点
  • ・こんばんは、たてばんと申します。
    　感想です。

    ・前半と後半の話の繋がりが全くありませんでした。
    　前半で聖書から引用で『魂の行き先』のようなものを明言しておくと、後半の魂の話に繋がると思います。
    　このままでは、前半は『ミステリー』後半は『哲学』のように、別ジャンルの話になってしまいます。
    　
    　後半の舞台なのですが『この密室』っていかにも中に居ます的な発言をしているのに、『その密室』って外から見ているような発言もあり、どこにいるのか分かりませんでした。
    　ただ、魂の話に関しては好きな部類です。
    　僕は命について考えるのですが、命と僕は別の存在なんじゃないかと。
    　僕がどれだけ死にたいと思っていても、『命』は僕を蘇生させるのです。足が無くなったら走れないじゃ無いか、とでも言うように。
    　僕は『命』の奴隷なのか――

    　まあ、僕の考えは置いておき、今作が魂の居所、存在を読者に考えてもらう作品なのかな、と思いました。
    　もっと深く落とし込み、魂の話は『動機』に入れて欲しかったです。

    ・次に気になった場所です。
    　『伝われば何でも良いんだよ』と何回も言われているので、もしそうなら気にしないでください。

    ―「･･････自殺よ、あれは」
    ・三点リーダーは『…』です。
    　『･』が六個繋がっているわけではありません。

    ―しかし、イタリアで覚えたその悪癖を、今日は披露することは叶わなかった。
    ・人間味があって良いですね。
    　イタリア人は甘党が多くて、一杯のコーヒーにスプーン二杯の砂糖を入れるのが多いようですね。
    　他には、人種差別的な発言もあり、外国らしさが演出できていたと思います。

    ―入れなかった砂糖を探すことは諦め、監察医は右手を自分の頭に当てる。
    　額に掌を置き、中指と薬指を両方の目頭に当てる。
    ・『右手を自分の頭に当てる』と『額に掌を置き』が二重表現になっています。
    　『監察医は自分の額に掌を当て、中指と～』のような感じが良いと思います。

    　あと、自分でやるとわかりますが、中指と薬指で目を突くって、なかなか難しいですよ。
    　せめて、人差し指と中指ではないでしょうか。
    　ちなみに、他人の目を突くなら人差し指と薬指がベストです。

    ―「私もそう思う。でも、証拠はそれを示している。ベイカー街の阿片中毒者も言ってることだけど･･･」
    ・ここも三点リーダーが違います。

    ・拙い感想ですみません。
    　では、失礼します。

    E-Mail pass
2018年01月05日 11時31分19秒
 -10点
  • こんにちは。

    人間は誰しも肉体という密室に囚われている。

    と、わかったようなことを言いましたが、つまりは僕にはよくわからんかったということです。密室で殺人事件が起った→死んだら魂になるとしたらそれは、みたいな話になるのは、わりと面くらいました。
    自殺した→魂には違う自分がいてそいつが殺したんだ、みたいな？　うーん。
    僕にはとても難しいお話のように思えましたので、もうちょっとこんな僕にでもわかるように噛み砕いてエピソードにしていただけたら嬉しかったと思います。

    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2018年01月04日 22時04分07秒
 0点
  • 　作品を拝読しました。朱鷺（とき）と申します。
    　最初に読んだときには、さしたる感想はありませんでした。
    　読者の想像力に仮託したという作者コメントに従って、いろいろと想像を膨らませながら読んだら、怖くなってきました。
    　人は密室にいる。密室を開けようとしてはいけない。密室を無理に空けるには、まず指を目玉の上に当てて……
    　なかなかに怖いですね。
    　作中の声に対する反論を思いつきました。
    　脳に損傷が起きても、魂にきざまれた記憶や人格は変わらない。ただ、魂の情報を現実に投影するための機材である脳に損傷があると、記憶映像が乱れたり、記憶が取り出せなくなったり、人格の一部が歪んで現実に投影されるようになることがある。
    　ここまで考えたから、さらに怖くなりました。
    　密室の声を追い出そうとして、密室を開けたら魂は失われる。密室の声の目的は、魂そのものを損ない失わせることなのだろう。
    　だから、刑事さんには「冥福」がないはずだ。
    　では、密室の声が何かと言うと……
    　ここから先は想像するだけでヤバそうなので、やめときます。
    　一読目にこの怖さを感じさせることができたら、出版が可能になるアイデアとおもいます。
    　楽しませていただきました。
    　後夜祭も盛り上げてまいりましょう。

    E-Mail pass
2018年01月04日 21時12分41秒
 -10点
  • こんにちわ、筋肉バッカと申します。

    想像力に仮託する、とのことですが、少なくとも私にはうまくいかなかったようです。
    ひとりにひとつの密室というのは、魂の容れ物である肉体のことでしょうか。私はそう読んだのですが、それがお話の筋にどう絡んでいたかわかりませんでした。それが言いたかっただけではないと思いますが…。その事実に気付いてしまった人が精神をおかしくする話…うーん、最終的にはそう判断したのですが、それを面白いとは思えなかったです。
    おそらく読む人によってまったく理解が異なる作品なんだろうと思われますが、個人的には作者の意図が掴めないよく分からない作品という印象を変えられませんでした。

    ちょっと辛辣かもしれませんが、企画の真剣勝負の場なのでご容赦を。
    お疲れ様でした。

    E-Mail pass
合計 15人 40点

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