【跡地化】ブラックルシアン

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中梨 涼

2017年12月31日 23時55分01秒 公開
■この作品の著作権は 中梨 涼 さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：酒言葉は、『強敵』

◆作者コメント：企画の開催、ありがとうございました。
豪華客船を舞台にした、悪党たちのお話です。
内容を詰め込みすぎて、長くなってしまった……。
最後までお付き合いいただければ、幸いです。おすすめの悪党のフィクションなどありましたら、ぜひ教えてください！
ご意見・ご感想よろしくお願いします！

◆2/14跡地化させていただきました。
ご覧いただいた方、ご感想いただいた方、皆様ありがとうございました！

2018年01月27日 23時11分45秒
 +20点
  • 中梨涼さんへ

    作品読みました。
    （※本文は企画期間中に書いたものです。重複する質問・意見・感想等があるかもしれませんがご了承ください）

    かっこいいやり取りと、華やかさのあるキャラクター造形、そして二転三転するストーリー展開が素晴らしい作品でした。
    短い洋画を視ているような、スタイリッシュさにあふれていました。
    あとは緩急のつけ方が非常にうまいですね。
    終始はらはらして惹きつけられる構成でした。

    少しだけ気になったのが、チャーリーが後半空気になっていた……言い換えれば後半の主役が桜子とライオネルになっていた点でした。ただこれはどうすればいいのかなぁ……うまい変更の仕方が思いつきません。

    ある程度王道の舞台・事件でしたが、書き方が非常に魅力的で時間を忘れて読みました。
    悪党が主役っていいですよね。とても好きです。読めてよかった。

    作者メッセージにあったお尋ねの件について。
    私もあまり詳しくはないのですが、洋画ならばホワイトカラー、小説ならば「怪盗ニック」のシリーズがおもしろいかもなと思っています。
    （全て見たわけではないのですが←）

    それでは執筆お疲れ様でした。


    E-Mail pass
Re: 2018年01月30日 16時35分53秒
  • こんにちは。前回企画でもご感想頂いてました。再び読んでいただき、ありがとうございます。

    ＞かっこいいやり取りと、華やかさのあるキャラクター造形、そして二転三転するストーリー展開が素晴らしい作品でした。
    ＞短い洋画を視ているような、スタイリッシュさにあふれていました。
    ＞あとは緩急のつけ方が非常にうまいですね。
    ＞終始はらはらして惹きつけられる構成でした。

    ありがとうございます！ちょっと映画っぽくしたいと意識していたので、嬉しいです。

    ＞少しだけ気になったのが、チャーリーが後半空気になっていた……言い換えれば後半の主役が桜子とライオネルになっていた点でした。ただこれはどうすればいいのかなぁ……うまい変更の仕方が思いつきません。

    実は私もです（オイ
    上にも言い訳させていただきましたが、自分としてはライオネルを主役として考えていたので、そのあたりがおかしくなってしまってるのかなと。
    前半は変えたくないので、チャーリーをもっと活躍させるか、もっと長くして色んな要素を付け足せばなんとかなるのかなぁと悩ましく思っています笑

    ＞ある程度王道の舞台・事件でしたが、書き方が非常に魅力的で時間を忘れて読みました。
    ＞悪党が主役っていいですよね。とても好きです。読めてよかった。

    有難いお言葉です！私も悪党が主役の話は大好きなので、もっと書きたいです！

    ＞私もあまり詳しくはないのですが、洋画ならばホワイトカラー、小説ならば「怪盗ニック」のシリーズがおもしろいかもなと思っています。

    ホワイトカラーって海外ドラマだったんですね。海外ドラマはノーマークだったので後で観てみますね！怪盗ニックも人気なんだなぁ……ぜひ読みたいです！

    せっかくなのでこっちもオススメを……(っ･ω･)っ
    詐欺師ものだと漫画ですが『クロサギ』が面白かったです。全然経済とか詳しくなかったんですけど、非常にわかりやすい。詐欺師が復讐のため、より悪い詐欺師を嵌めていくお話です。
    怪盗はルパン以外だと『怪盗クイーン』シリーズがオススメです。
    括りは児童書のようですが、内容はキャラクターが魅力的なライトノベルな印象。
    バトルアクション・SF・ファンタジー・ミステリー全部の要素が楽しめます。
    シリーズが進むと、インターポールと怪盗が協力して地球滅亡の危機を救ったりするので、スケールの大きいお話がお好きであればぜひ！
    もちろんお好みでなければ、スルーしてくださいませ！

    ご感想とオススメありがとうございました！

    E-Mail pass
2018年01月26日 15時21分59秒
 +30点
  • 花火です。読ませて頂いたので感想を残します。

    ただただ面白いコンゲームものでした。
    短編としての完成度がずば抜けていて、プロ作家の短編集に、ひとつこういう作品があっても満足できる出来だと思います。

    駄目なコンゲームものだと、伏線が全くなく、どんでん返しが何度繰り出されても「あ、そうだったんだ（棒）」で終わるんですけど、
    御作はそういうこともなく、しっかりどんでん返しに納得できるだけの伏線が張られていて、非常に楽しめました。

    登場人物の使い倒しっぷりも愉快ですね。
    構成がよく考えられていて、サプライズの提示の仕方がとても上手かったです。最後の最後まで驚かされ続けました。

    自分から指摘できるような点は見つけられませんでした。
    無駄がなさすぎる、もっと遊びが欲しい、という他の方の指摘もわかる気がします
    しかし自分は、この無駄のない構成に惚れたので、大満足です。

    最後に、自分が好きな悪党のフィクションも挙げておきます。

    『怪盗ニックシリーズ（エドワード・D. ホック）』

    怪盗ニックを主人公とした短編集です。
    依頼人から高額な報酬をもらって泥棒をするわけですが、「一般的に価値のないもの」しか盗まないという設定が愉快です。
    なぜ依頼人はそんなものを盗んでほしいんだろうという謎が発生することによって、ニックを「泥棒にして探偵」というキャラクターに仕上げてあります。
    「ミステリ作家の家にあるプールの水を盗んでほしい」「ビルの壁にある企業名の文字をいくつか盗んでほしい」「とある裁判に出ている陪審員全員を盗んでほしい」「サーカスのポスターを盗んでほしい」「将軍のゴミを盗んでほしい」などなど、訳の分からない依頼ばかりです。しかし謎が解かれることによって、依頼人の意外な思惑が浮かび上がります。
    もちろん、どうやて盗むのか、という部分にも力をいれていますし、サスペンス風味の展開も多いので、そういう意味でも楽しめます。オススメです。


    『殺し屋シリーズ（伊坂幸太郎）』

    単純に一級のエンタメ作品として楽しめます。
    登場人物ほぼ全員殺し屋ですが、不思議と登場人物に好感を持ててしまうのが凄いです。
    ミステリ的な仕掛けも凝らされていて、ただの暴力小説になっていないところも面白い。
    構成の妙とキャラクターの魅力で読ませてくれる作品です。特にコンゲーム的な要素のある『マリアビートル』が最高でした。


    『クリスマス・プレゼント（ジェフリー・ディーヴァー） 』

    どんでん返しの帝王と呼ばれているディーヴァーの短編集です。
    すべての短編にどんでん返しがあり、気持ちよくだましてくれます。
    ミステリサスペンスのお手本と言えそうな程、クオリティが高いものばかりです。
    個人的に好きなのは『ウィークエンダー』『サービス料として』『ひざまずく兵士』の三つです。
    特に『ウィークエンダー』は大傑作で、イギリス推理作家協会（CWA）賞の最優秀短編賞を受賞しています。
    悪党二人組がドラックストアを襲って、偶然その場に居合わせた牧師さまを人質に逃走するという話です。
    意外な展開、意外なオチとはこういうふうに作るものなのか、と感心しました。伏線の張り方もスマートです。

    なんか感想より紹介の方が多くなった（笑
    オタク特有のあれなので、見苦しいと感じたのならスルーしてください。

    とても面白い作品をありがとうございました。
    執筆お疲れさまでした。

    E-Mail pass
Re: 2018年01月30日 16時16分21秒
  • こんにちは。前回の企画ではお世話になりました。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。

    ＞ただただ面白いコンゲームものでした。
    ＞短編としての完成度がずば抜けていて、プロ作家の短編集に、ひとつこういう作品があっても満足できる出来だと思います。

    ひええ、ありがとうございます……！気合を入れて書いたものなので、非常に報われた気分です……！

    ＞駄目なコンゲームものだと、伏線が全くなく、どんでん返しが何度繰り出されても「あ、そうだったんだ（棒）」で終わるんですけど、
    ＞御作はそういうこともなく、しっかりどんでん返しに納得できるだけの伏線が張られていて、非常に楽しめました。
    ＞登場人物の使い倒しっぷりも愉快ですね。
    ＞構成がよく考えられていて、サプライズの提示の仕方がとても上手かったです。最後の最後まで驚かされ続けました。

    ミステリーが好きで、特に怪しいキャラに展開を引っ掻き回されるのが好きです。
    自分もそういったものを作ってみたかったので、うまくいったようでホッとしております。

    ＞自分から指摘できるような点は見つけられませんでした。
    ＞無駄がなさすぎる、もっと遊びが欲しい、という他の方の指摘もわかる気がします
    ＞しかし自分は、この無駄のない構成に惚れたので、大満足です。

    限られた時間でまとめるのはこれが限界だったのですが、そう言っていただけて嬉しいです。
    そして、たくさんのオススメ作品をありがとうございました……！知らないものばっかりだったのに加え、全部面白そうで、めちゃくちゃテンション上がりましたw全部読んでみますね！
    嬉しかったので私もオススメを挙げときます笑

    コンゲーム的なのは映画やゲームとかの影響が大きいので、普通にミステリ系が多めなんですけど……。


    『バーネット探偵社』モーリス・ルブラン著
    「調査費完全無料」を掲げ、ときには依頼人の依頼を受け、ときには勝手に捜査に参加してくるバーネット。その正体は、アルセーヌ・ルパン！
    コメディ系連作短編ミステリーです。それまでのシリーズと全く話が繋がっていないので、単体で楽しめます。
    事件自体もミステリーな展開が多くて楽しいのですが、一番の見所は「バーネット＝ルパンがいかに利益をあげるか」というところ。
    必ず事件に関わった人物の貴重品を、うまく懐に入れてしまうのです。
    ただでさえ事件の謎があるところに、バーネットが出てくるだけで別の緊張感が走るので、一粒で二度美味しく楽しめます。

    ただこれは、ずっとルパンがバーネットという探偵として活動しているお話です。
    普通の全盛期のルパンに興味があれば『奇巌城』(長編ミステリ)や『ルパンの告白』(短編集)がオススメです。
    全く悪党感のないミステリーであれば、『八点鐘』(冒険ロマンスミステリ/短編集)が一押しです！

    『我らが隣人の犯罪』宮部みゆき著
    「隣ん家の犬を誘拐しに行ったら、脱税の動かぬ証拠を見つけてしまう」というトンデモシチュエーションの話からはじまる短編オムニバス。これが先生のデビュー作です。
    悪党ではないですが、共通して収録されているのは「一般人がなんらかの犯罪に関わっている（もしくは関わろうとしている）」話。
    まあ、目撃というか推察者という立場も多いですが。ユーモアタッチで書かれていて、読了感が非常にいいです。中でも収録されている『サボテンの花』はかなりほっこりする話なのでオススメ。

    宮部先生の別作品では『ステップファザー・ステップ』も泥棒の出てくる話ですね。
    泥棒が、忍び込んだ家の子供たちに脅されて、お父さんをやらされてしまう話。連作短編集です。擬似家族的な暖かさと、ミステリーの組み合わせです。
    悪党なしのミステリーもたくさん書かれているのですが、その中で個人的に一番オススメなのは『蒲生邸事件』です。
    タイムスリップしたら、殺人事件に巻き込まれる話。長編のSFミステリーです。
    すべての伏線と設定が秀逸で、謎が解けた時の気持ちよさはホントに異常。どんでん返しの気持ちよさが味わえます。

    『天切り松　闇がたり』シリーズ5巻　浅田次郎著
    これはミステリーでなくて、純粋にアウトローのお話です。大正から昭和を駆け抜けた義賊たちの連作短編シリーズ。
    留置所に現れたおじいちゃんは、伝説の夜盗・天切り松だった！
    天切り松が、幼少期からお世話になった親分や仲間の活躍を語ってくれる形式なのですが、これがすごい。
    親分と姐さんはスリ、兄貴分は強盗・夜盗・詐欺師と盗みのプロフェッショナルが揃っています。決して貧乏人からは盗まず、弱きを助け、強きをくじく。
    警察が包囲しているど真ん中で盗みを働くわ、札束だけ盗んで財布はきっちりターゲットの懐に返すわ、盗む技も盗む理由も、盗品の使い道でさえ全て粋。

    自作品の題材をスリにしたのは、この作品の親分と姐さんがあまりにもカッコよすぎたからなんですが、どうしてコウナラナカッタンダロウナー（遠い目
    アウトロー系がお好きであれば、ぜひ＾＾

    めっちゃ長くなってしまいました汗
    もし知ってる感じだったり、趣味から逸れてる感じだったら全然スルーしてくださいませ……！
    ご感想とオススメ、ありがとうございました！

    E-Mail pass
Re:Re: 2018年01月30日 18時02分44秒
  • うわああ、紹介ありがとうございます！


    宮部みゆきの挙げてくださった作品は全部読んでますね。
    『サボテンの花』は初めて読んだ時ひっくり返りました。
    日常の謎系ミステリだと生涯ベストワンの大傑作です。
    未だにサボテンの花を超える日常系ミステリに出会えていないという。それほど衝撃的な作品でした。
    他の作品も面白いですよね。

    ルパンは初期のミステリとして高評価の短編ちょっと読んでるんですけど、挙げてくださったものは未読なので読んでみようと思います。
    浅田次郎も未読でした。読むのが楽しみです。

    自分がオススメとして挙げた作品ももし合わなかったら読むのやめちゃってくれていいですよー。フィーリング合わないと読むの苦痛ですもんね。

    また機会があれば、企画などであいたいですね。
    返信レスは不要ですので。
    ありがとうございました！











    E-Mail pass
2018年01月21日 22時33分20秒
 作者レス
  • このたびは、拙作を読んで頂きありがとうございました。
    アルセーヌ・ルパンや映画『フォーカス』が好きです。そういう雰囲気の話を書きたくて、やったら違う感じになっちゃいましたがこれはこれで満足してます笑
    いろいろなジャンルの密室を読むことができ、参加できて楽しい企画でした。
    皆様企画、お疲れ様でした。



    後ほど個別レスいたします。
    でも二つだけ、ご指摘が多かった件に関して言い訳させてください(´･ω･`)

    ◆チャーリーが主人公なのに不憫すぎる件
    私の中では、ライオネルが主役だったためですorz
    元々シリーズものを作ろうとして、考えていたキャラだったんです。同時期に密室企画に使える短編のネタを思いつき、キャラを流用
    →独立した短編で出すなら、モブ視点でライオネルを書いてみよう
    そんな考えで書き進めてしまったため、どんどんチャーリーの扱いが雑に…。
    ただの短編で見たら、視点イコール主人公、という簡単なことが頭から抜け落ちていました。

    ◆ボスが小物過ぎる件
    ラストで全部、嵌めるための演技だったってわかるからヘーキヘーキ
    …そう思ってたんですけど、全然平気じゃなかった笑
    途中ふざけ過ぎたかな、とも思います。
    あと、バーでは桜子を絶対的優位に立たせたかったので、そこを全面に出し過ぎたかもしれません。いずれにしろ大物の書き方がわからない汗
    カッコイイ人を書くのは難しいですね。

    以上です！
    お付き合い頂き、ありがとうございました！
    個別レスはゆっくりになるかもしれませんが、気長にお待ち頂ければと思います〜

    E-Mail pass
2018年01月17日 19時54分43秒
 +40点
  • 　これはすごいー！
    　おもしろかったです！
    　あれチャーリーくんスリなのかな→おっさんがスリだった→彼女もスリだった。みたいなかんじでつぎつぎに予想を裏切られたり、緊張感のある攻防があって、とにかくたのしかったです。いやぁ最後よねやっぱ。先輩も情報屋もライオネルさんの仲間かいっ。桜子ちゃんはぜんぶ手のひらの上で踊っていたのね（なみだほろり
    　とにかく構成の妙です。むだなところがひとつもない、最後の最後の一文まで、きれいにはまってる印象でした。いやまじですごいっすねはぇえ。構成とはちょっと違うかもですけど読者の意識を誘導する書き方もやべえっすね。読んでるときずっとふりまわされっぱなしでした。サスペンスとはこう書くのか…！
    　やってることはスリで悪党なんですけど、他人を裏切り続けた桜子さんと、他人を大事にしたライオネルさん。一方はなにもかも失って、一方は戦果を得る。仁義のある悪党はいいですねかっこいいです。
    　たのしませてもらいました。おもしろかったです。とりあえずサイフすられろ（わらい
    　あ、密室企画だと考えるとあれかもしれないですねびみょうかも（最後にけちつける
    　でわでわ～

    E-Mail pass
Re: 2018年01月30日 14時07分20秒
  • こんにちは。入賞、そして高得点掲載所入りおめでとうございます！
    拙作を読んでいただいたこと、思わぬ高得点を入れていただいたこと、特別賞に選んでいただいたこと、非常に嬉しいです！ありがとうございます。
    それなのに、よりによって御作のヒロインを海物語にしてしまっていてスミマセンでしたぁぁあ（土下座）気づかなかった……orz
    アステカメイドちゃんホント可愛かったです……！！

    ＞　あれチャーリーくんスリなのかな→おっさんがスリだった→彼女もスリだった。みたいなかんじでつぎつぎに予想を裏切られたり、緊張感のある攻防があって、とにかくたのしかったです。いやぁ最後よねやっぱ。先輩も情報屋もライオネルさんの仲間かいっ。桜子ちゃんはぜんぶ手のひらの上で踊っていたのね（なみだほろり

    頭いいキャラが実は出し抜かれてるっていうシチュエーション、なんか好きなんですよねw
    勝ち負けを決めてから書いていたので、桜子書いてる最中は楽しくてしょうがなかったです（オイ
    踊らされる悪女萌え。

    ＞　とにかく構成の妙です。むだなところがひとつもない、最後の最後の一文まで、きれいにはまってる印象でした。いやまじですごいっすねはぇえ。構成とはちょっと違うかもですけど読者の意識を誘導する書き方もやべえっすね。読んでるときずっとふりまわされっぱなしでした。サスペンスとはこう書くのか…！

    ありがとうございます。自分はミステリー読んでると、怪しい登場人物を深読みして、ことごとく書いた人の思惑に引っかかってしまうタイプです。
    でも引っかかっちゃうのが楽しいんですよねw
    予想と違う展開が来て、じゃあどうなるのかとつい気になってしまうという。
    自分もそういうのやりたいと思って書いたものなので、うまくいっていたようで嬉しいです。

    ＞　やってることはスリで悪党なんですけど、他人を裏切り続けた桜子さんと、他人を大事にしたライオネルさん。一方はなにもかも失って、一方は戦果を得る。仁義のある悪党はいいですねかっこいいです。

    かっこいい感じに捉えていただいて有難いです！
    同じスリで悪党でも、そういう部分はキャラ分けしなきゃ！と思ってやったところだったので。

    ＞　あ、密室企画だと考えるとあれかもしれないですねびみょうかも（最後にけちつける

    豪華客船だから海上の密室ということで勘弁してください……笑
    （みなさんの密室が密室過ぎてグウの音も出ない）

    ご感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2018年01月15日 17時24分53秒
 +20点
  • 感想を申し上げます。

    なんて踏んだり蹴ったりなんだ。。。。（一言

    作者様のビジョンではこの作品はもっと分量を増したかったのか、それとももっとブラッシュアップしたかったのか。この点気になるところであります。
    作者コメントを拝見するに、もっと小さくしたかったのではなかろうか、と思ったのですが、個人的には、

    こんなんじゃ満足できねーぜ（AA略）

    な気持ちになりまして、
    様々な思惑や、野望、欲望が交錯する一夜の群像劇か、
    さんざん追いつめられちゃった挙句、主人公と桜子が仲良くなっていって最終的にいいコンビになる話。とか、空想してしまいました。
    恐らくそんなことしていたら、枚数が足りないどころの騒ぎではないのは言うまでもないのですが、
    では、もっと話を小さくまとめるためにはなにが必要なんかな、と逆に首を捻ります。
    この辺りアイデアが不可欠なところだと思います。意外性ですね。おそらくこの作品は、読者を罠に掛けることにだけは不足していたように思えます。

    それでは。

    E-Mail pass
Re: 2018年01月30日 13時38分29秒
  • こんにちは。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。

    ＞なんて踏んだり蹴ったりなんだ。。。。（一言

    思わず見たとき笑ってしまいましたw
    確かにチャーリーに感情移入すればするほど、そう思われて当然なんですよねorz
    上にも言い訳させていただきましたが、作者の意識がライオネル主役、という脳だったので、そのへんはよろしくなかったのかと思います。

    ＞作者様のビジョンではこの作品はもっと分量を増したかったのか、それとももっとブラッシュアップしたかったのか。この点気になるところであります。

    実はあんまり分量は気にしてなかったです。
    限られた時間の中で書いたので、この枚数がまとめる限界だったというのもありますが。
    最近企画は20枚前後で参加することが多かったので、投稿するときに「久々に50枚以上行ったなぁ」くらいの感覚でした。

    ＞様々な思惑や、野望、欲望が交錯する一夜の群像劇か、
    ＞さんざん追いつめられちゃった挙句、主人公と桜子が仲良くなっていって最終的にいいコンビになる話。とか、空想してしまいました。

    それも面白そうですね。群集劇は好きなので、長編として書き直すならそういうのもアリだと思います。

    ＞では、もっと話を小さくまとめるためにはなにが必要なんかな、と逆に首を捻ります。
    ＞この辺りアイデアが不可欠なところだと思います。意外性ですね。

    小さくするよりは、大きくしたいですね！
    もっと枚数を追加すれば、フェイク的なエピソードもいろいろ入れられるかなと思います。
    ご感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2018年01月13日 22時54分33秒
 +10点
  • こんばんは。
    「ブラックルシアン」を読ませていただきました

    冒頭の語りが非常に良かったです。
    誰かもわからない語りが事件を匂わせています。途中、次々に怪しそうな人物がバーに訪れるのも事件が起こる雰囲気がしてワクワクしました。

    しかしながら、中盤以降はチャーリーがおどおどしているだけ、ほとんどシーンも変わらず、とだれてしまった感があります。

    やっぱり主人公であるチャーリーが物語にあまり貢献していないのは、あまりよろしくない構成かと思います。
    チャーリーに明確な目的を持たせ、おどおどしていても、頼りなくても事件を解決するために奮闘する姿を見せてほしかったと思います。

    以上となります。
    読ませていただきありがとうございました。

    E-Mail pass
Re: 2018年01月30日 13時18分16秒
  • こんにちは。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    『追憶のインティリア』は出てくる女の子たちがとても可愛い上にいい子で和みました。でもそれ以上におじさんが私の心には非常にツボでした笑
    おじさんに萌える日が来るなんて思わなかった……！

    ＞冒頭の語りが非常に良かったです。
    ＞誰かもわからない語りが事件を匂わせています。途中、次々に怪しそうな人物がバーに訪れるのも事件が起こる雰囲気がしてワクワクしました。

    序盤はずっとやってみたかったことを詰め込んだので、ワクワクしていただけて嬉しいです！

    ＞しかしながら、中盤以降はチャーリーがおどおどしているだけ、ほとんどシーンも変わらず、とだれてしまった感があります。
    ＞やっぱり主人公であるチャーリーが物語にあまり貢献していないのは、あまりよろしくない構成かと思います。
    ＞チャーリーに明確な目的を持たせ、おどおどしていても、頼りなくても事件を解決するために奮闘する姿を見せてほしかったと思います。

    そうなんですよね汗
    上にも言い訳させていただきましたが、作者の意識がそもそもうまくなかったのですorz
    桜子とそろってライオネルと対決する、くらいの気合の入ったキャラであれば、ちょっと違ったかもしれません。ご指摘感謝です。
    ご感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2018年01月13日 22時48分27秒
 +30点
  • 『ブラックルシアン』拝読しました。感想を書かせていただきます。

    　（以下ネタバレがあります）

    　船上で繰り広げられるコンゲーム小説ですね。
    　いやぁ、ハイレベルな作品でした。

    　まず、文章は非常に達者でした。とても読みやすく、分かりやすい。色々と情報量の多い作品ですが、それらも無理なく頭の中に入ってきました。

    　ストーリーとしては、冒頭の盗難事件から始まって、次々と起こる意外な展開に、ぐいぐい引き込まれました。
    　チャーリーのバーに現れた謎の男、この男の泳がせ方が上手いんですよね。どう見てもただものじゃないのは間違いないんですけど、こいつが窃盗犯なのか、それとも警察官なのか？という感じで。ついつい続きを読みたくなりました。
    　それから酔っ払いが現れて、そして予約客の女が現れて…そこからはもう怒涛の展開でしたねｗ
    　謎の男、それとも予約の女か、どちらかが泥棒だろうなと思っていたら、まさかの両方、しかも元仲間とは。
    　そこからはお互いを騙し合う二転三転、いや五転も六転もするような展開で、もう目が離せませんでした。
    　最終的には先輩と酔っ払い社長までもがライオネルの仲間だったことが発覚して、いやーやるなぁ、と感嘆しました。
    　登場人物全員に意味があり、場面全部が伏線だという、すばらしい構成力だと思います。

    　キャラクターたちもみんな個性的で、台詞に味があり、ハリウッド映画を観ているような読みごたえがありました。
    　主人公のチャーリーはひたすら不憫な感じでしたがｗ

    　難点をあえて挙げると、あまりにも見事すぎる物語構成には「ムダがなさすぎる」と感じる部分もありました。枚数のわりに話が詰み込まれているので、もうちょっと遊びがあってもいいというか。
    　もっと長い枚数を使って、特に意味のないシーンも組み入れてみるなど、もう少し緩急があってもよかったかもしれないですね。

    　全体としては、どんでん返しの連続で、とにかく面白かったです。


    　感想は以上です。執筆お疲れさまでした。
    　※個人的に好きな悪党フィクションは、伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズです。

    E-Mail pass
Re: 2018年01月30日 13時14分08秒
  • こんにちは。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    『信じるものは救われる？』、ｱｰｯな感じで楽しく読ませていただきましたw
    感想置いてから思ったんですけど、誰も救われてないですね笑
    でも他の大事なものはそれぞれ守れたので、よかったのかなぁと思ったり。

    ＞　まず、文章は非常に達者でした。とても読みやすく、分かりやすい。色々と情報量の多い作品ですが、それらも無理なく頭の中に入ってきました。
    ＞　ストーリーとしては、冒頭の盗難事件から始まって、次々と起こる意外な展開に、ぐいぐい引き込まれました。
    ＞　チャーリーのバーに現れた謎の男、この男の泳がせ方が上手いんですよね。

    本読んでるとき、思わせぶりな態度をとったり、挙動不審だったりするキャラがいると、ついつい注目して読んでしまうタイプです。
    自分でもそういうのやってみたいと思って書いた話なので、うまくいったようで嬉しいです！

    ＞　登場人物全員に意味があり、場面全部が伏線だという、すばらしい構成力だと思います。
    ＞　キャラクターたちもみんな個性的で、台詞に味があり、ハリウッド映画を観ているような読みごたえがありました。
    ＞　主人公のチャーリーはひたすら不憫な感じでしたがｗ

    ありがとうございます。映画っぽくしよう、とちょっと意識していた部分もあります。
    でもやっぱりチャーリーですよねー汗
    もっと活躍させてあげればよかったと、彼に関しては後悔してます。

    ＞　難点をあえて挙げると、あまりにも見事すぎる物語構成には「ムダがなさすぎる」と感じる部分もありました。枚数のわりに話が詰み込まれているので、もうちょっと遊びがあってもいいというか。
    ＞　もっと長い枚数を使って、特に意味のないシーンも組み入れてみるなど、もう少し緩急があってもよかったかもしれないですね。

    長編として書き直すなら、ぜひそうしたいですね！
    けっこう内容を詰め込む癖があるようなので、ご指摘感謝です。

    ＞　※個人的に好きな悪党フィクションは、伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズです。

    私も好きです！雪子さん最高です！
    伊坂先生のは『アヒルと鴨のコインロッカー』とか『重力ピエロ』とかも読みましたけど、とにかくどんでん返しがすごいですよね。見てて飽きないです。
    悪党ではないですが、『死神の精度』が一番好きです。こんなにどんでん返しモノを何作も書けるなんて、天才か……！
    ご感想・オススメありがとうございました！

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2018年01月11日 23時46分04秒
 +10点
  • こんにちは。
    読了しましたので、感想を書きます。

    豪華客船の雰囲気と、テンポのいい物語がよく合っていました。
    ブラックルシアンというカクテルを初めて知りました。



    以下、ネタバレがあります。



    チャーリーは、なんだかかわいそうですね。
    桜子さんは、悪女でしたが、最後の最後で憎めない感じになりました。
    一番の悪女はチャーリーの先輩なのかもしれませんね。
    あと、ジョージアさんには、やられました。まったく予想していませんでした。
    そして、ライオネルさんが一番お見事でした。かっこよかったです。

    この人が掏摸と思ったら、この人も掏摸で……と最後まで読めない展開でした。
    予想のつかない終わり方でしたが、読後感もよく、とても面白かったです。

    楽しい時間をありがとうございました。
    執筆お疲れさまでした。

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Re: 2018年01月30日 12時56分17秒
  • こんにちは。拙作を読んでいただき、ありがとうございました。
    関西弁エルフは斬新でしたw
    ほっこり系ミステリーで、あったかい気持ちになれました！

    ＞ブラックルシアンというカクテルを初めて知りました。

    コーヒーだけど甘めで美味しいですよ！アルコール大丈夫でしたらぜひぜひ＾＾

    ＞チャーリーは、なんだかかわいそうですね。

    上でも言い訳させていただきましたが、作者が彼にモブ意識を持っていたせいです……。
    もっと視点ならではの活躍をさせてあげればよかったと思います。

    ＞桜子さんは、悪女でしたが、最後の最後で憎めない感じになりました。
    ＞一番の悪女はチャーリーの先輩なのかもしれませんね。

    悪女キャラは好物なので、桜子は好きなように書けて楽しかったです。
    あまり先輩に関しては、自分では悪女と思ってなかったんですけど、確かに読み返したらそんな感じありますね。

    ＞あと、ジョージアさんには、やられました。まったく予想していませんでした。
    ＞そして、ライオネルさんが一番お見事でした。かっこよかったです。
    ＞この人が掏摸と思ったら、この人も掏摸で……と最後まで読めない展開でした。
    ＞予想のつかない終わり方でしたが、読後感もよく、とても面白かったです。

    ありがとうございます。完全にそこは狙って書いていたので、そういったご感想をいただけて嬉しいです！
    一応ライオネルがかっこよく映っていたようで有難いです……笑
    ご感想ありがとうございました！

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2018年01月10日 06時00分55秒
 +20点
  • 密室やトリックに興味が湧かず謎を解こうという気になれなかったのは残念でしたが、それを補えるくらい登場人物たちが魅力的で面白かったです。

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Re: 2018年01月24日 23時53分26秒
  • こんにちは。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    アリエルもトイレも読ませていただきましたが、同じ作者様だと思わなかったです。書ける
    ジャンルの幅が広いですね……！

    ＞密室やトリックに興味が湧かず謎を解こうという気になれなかったのは残念でしたが、それを補えるくらい登場人物たちが魅力的で面白かったです。

    確かにあんまり密室感は出せなかったです笑
    キャラクターが魅力的に映っていたようで嬉しいです！
    ご感想ありがとうございました！

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2018年01月08日 23時01分44秒
 +30点
  • 　作品を拝読しました。朱鷺（とき）と申します。
    　緊迫した場面の連続で、最後まで一気に読まされました。
    　分かりやすく、読みやすく、面白い！
    　これだけの枚数の中に、わりと多数の人物が次々に登場する。でも、混乱なくすんなりと読み進めた。
    　文章が読みやすい。もやっと引っかかるところ、意味が取りにくいところ、状況を理解するのに努力が必要なところ、などが無い。
    　自然な流れの中で物語が紡がれてゆく。犯人は誰か、いったい何が起こっているのか、物語はどこに進んでゆくのか、といった読者の興味をかき立てながら、鮮やかな結末で締めくくられる。
    　華麗な文が散りばめられていた。読んでいて嬉しかったです。また、ブラックルシアンの酒言葉も気が利いていてツボりました。
    　楽しく拝読いたしました。有難うございます。
    　個人的な作品の評価基準を述べておきます。
    　　０点：標準的な企画参加作品。
    　執筆期間やテーマの制約があることを考慮しています。
    　３０点：プロ作家として最低限の水準。
    　５０点：一流プロ作家の傑作。大ヒットする水準。
    　「プロ作家として最低限の水準」は、「金を払ってでも作品を読みたいという読者が一定数いる水準」です。
    　本作の評価点をどうするか、かなり迷いました。
    　執筆お疲れ様でした。後夜祭も盛り上げてまいりましょう

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Re: 2018年01月24日 23時50分30秒
  • こんにちは。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    期間中感想落とせなかったですが、ペンギン王国も読ませていただきました。
    可愛いペンギンたちにすっごく癒されました！

    ＞　緊迫した場面の連続で、最後まで一気に読まされました。
    ＞　分かりやすく、読みやすく、面白い！
    ＞　これだけの枚数の中に、わりと多数の人物が次々に登場する。でも、混乱なくすんなりと読み進めた。
    ＞　文章が読みやすい。もやっと引っかかるところ、意味が取りにくいところ、状況を理解するのに努力が必要なところ、などが無い。
    ＞　自然な流れの中で物語が紡がれてゆく。犯人は誰か、いったい何が起こっているのか、物語はどこに進んでゆくのか、といった読者の興味をかき立てながら、鮮やかな結末で締めくくられる。

    ありがとうございます。
    実はけっこうゴチャゴチャして見えるかな、という気もしていたので、自然に映っていたようでホッとしております。

    ＞　華麗な文が散りばめられていた。読んでいて嬉しかったです。また、ブラックルシアンの酒言葉も気が利いていてツボりました。

    酒言葉は調べてみると面白かったです。
    色っぽいのが多かったんですけど、中には『恋する胸の痛み』とか青春ものみたいな可愛らしいものもあり。そういう自分が気に入った言葉が、何一つ今回の作風と合わなかったですが笑
    気に入っていただけて嬉しいです。

    ＞　個人的な作品の評価基準を述べておきます。
    ＞　「プロ作家として最低限の水準」は、「金を払ってでも作品を読みたいという読者が一定数いる水準」です。

    うわわ、とんでもない評価を頂いてしまった……ありがとうございます！！
    今回たまたまこのような感じで投稿できましたが、いつもは中途半端に書いては完結できなくて、投げ出す作業を繰り返しております涙
    励みになりました！これからも頑張ります！
    ご感想ありがとうございました！

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2018年01月07日 19時03分11秒
 +10点
  • 　あけましておめでとうございます。瀬海と申します。
    　拝読いたしましたので、感想をば。

    　チャーリー……。
    　自業自得とは言え、なかなか可哀想な立ち位置の主人公ですね……徹頭徹尾巻き込まれているだけで、人並みに良い人物ではあるのに。
    　良くも悪くも、彼の視点から物語を楽しめたわたしは幸運だった気がします。

    　お話の構成としてはどんでん返しに次ぐどんでん返し。
    　次々と展開される物語に、途中から息をつく暇さえありませんでした。まぁ、ブラックルシアンがコーヒー風味のカクテルと言うことで、優雅にコーヒーメーカーのドリップ音を聞きながら読んでいたわけですが。
    　だからかも知れません。物語が展開されるバーについての描写がもっと欲しかったです。
    　途中から遣り取りばかりに目が行ってしまい、あまり雰囲気を楽しめなかったことに、やや不満が残ります。一場面を中心に広げられている作品ですので、仕方ないと言えば仕方ないのですが。途中から自分の視野が狭くなっているように思われてきて、疲れてきてしまいました。
    　上記はとても個人的な印象ですが、一応。

    　とは言え、展開自体はとても楽しませていただきました。
    　その点に指摘があるとすれば……他の方も仰っているように、ライオネルがこの設定にしては少しばかり小物っぽいかな、と。
    　少なくとも読了後、読者が憧れを抱くような悪役になるには足りなかった気がします。同じことは桜子に対しても言えますが、誰も彼も、中途半端な行動原理で動いてしまっているような。そういった意味では、行動原理が全く描かれていないチャーリーの先輩に対して悪的な要素を感じました。おそらく気のせいです。

    　……すみません、こういった作品をそこまで読んだことがないため、ろくな指摘もできませんが。
    　わたしからは以上となります。引き続き、楽しんでいきましょう！

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Re: 2018年01月24日 23時34分09秒
  • ＞　あけましておめでとうございます。

    あけましておめでとうございます。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    百合ものは実はあんまり読んだことなかったんですけど、百合かわいかったです！

    ＞　チャーリー……。
    ＞　自業自得とは言え、なかなか可哀想な立ち位置の主人公ですね……徹頭徹尾巻き込まれているだけで、人並みに良い人物ではあるのに。

    残念な主人公にしてしまいましたね……。
    上にも言い訳させていただきましたが、全ては作者の意識のせいです。ライオネルに花を持たせようとしすぎてたんでしょうね。

    ＞　お話の構成としてはどんでん返しに次ぐどんでん返し。
    ＞　次々と展開される物語に、途中から息をつく暇さえありませんでした。まぁ、ブラックルシアンがコーヒー風味のカクテルと言うことで、優雅にコーヒーメーカーのドリップ音を聞きながら読んでいたわけですが。

    なんか素敵な感じに読んでいただいてる……！ありがとうございます。
    ちなみにブラックルシアンは、コーヒー風味だけどけっこう甘めです。アルコール大丈夫であれば、ぜひ笑

    ＞　だからかも知れません。物語が展開されるバーについての描写がもっと欲しかったです。

    そうですね。けっこう自分も意識が展開を書く事に精一杯だったので、そのあたりはちゃんと書けばよかったと思います。せっかく豪華客船を舞台にしたのに、内装ほぼ書いてなかったですね。

    ＞　とは言え、展開自体はとても楽しませていただきました。
    ＞　その点に指摘があるとすれば……他の方も仰っているように、ライオネルがこの設定にしては少しばかり小物っぽいかな、と。
    ＞　少なくとも読了後、読者が憧れを抱くような悪役になるには足りなかった気がします。同じことは桜子に対しても言えますが、誰も彼も、中途半端な行動原理で動いてしまっているような。そういった意味では、行動原理が全く描かれていないチャーリーの先輩に対して悪的な要素を感じました。おそらく気のせいです。


    大物難しいですね！できればそんな風に書きたかったのですが……orz
    中途半端な行動原理に感じられてしまったのは、作者都合でキャラを動かした部分が多かったからかもしれません。
    キャラの目的を決めてから書けばよかったと思うんですけど、今回真っ先に思いついたのがどんでん返しの仕掛け自体だったので……。
    そこに行き着くように書いたため、キャラの目的面を見るとあんまりスッキリしないものが残るのだと思います。そのあたりはうまく書けるようになりたいですね……！
    あと他の方にも指摘を受けたので、先輩の悪党感は間違ってないかと。
    窃盗というか詐欺っぽい感じですもんね。ご指摘感謝です！
    ご感想ありがとうございました！

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2018年01月06日 12時13分27秒
 +20点
  • 私の好きなモデルの名前は桜子です。izawaです。

    お洒落ですね。
    描写も、流れも、舞台も、タイトルも、人物も、どれをとってもセンスの良さを感じます。

    まさかのまさかなラストに堅唾を飲みました。
    主人公の小物感、嫌いじゃないです。……が、もう少しハードボイルドな人物で統一してもよかったかな？
    まぁいいけど。

    ちなみに、最近行ったバーで「心の涙のようなカクテルを」と頼んだら「そういうのめんどくさい」と返されました。主人公には、まっとうな道を歩んでほしいですね。
    執筆お疲れ様でした。

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Re: 2018年01月24日 23時17分29秒
  • こんにちは。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    なかなか濃い人生を送られているようですね笑

    ＞お洒落ですね。
    ＞描写も、流れも、舞台も、タイトルも、人物も、どれをとってもセンスの良さを感じます。

    ありがとうございますー！
    いっぺんおしゃれな雰囲気の話は作ってみたかったので、そう映っていたようで嬉しいです。

    ＞まさかのまさかなラストに堅唾を飲みました。
    ＞主人公の小物感、嫌いじゃないです。……が、もう少しハードボイルドな人物で統一してもよかったかな？
    ＞まぁいいけど。

    チャーリーの方ですよね？
    彼に関しては、もっと見せ場を作ってあげてれば良かったですね。
    たぶんおっしゃっていただいたように、ハードボイルドな感じにすればかっこよかったと思うんですけど、誘惑されて協力してる感じにしてしまったので難しそうですね。
    「惚れた女は自分が守る！」みたいにすれば変わるかもしれません。
    （あれ、ハードボイルドから遠ざかってる……？）

    ＞ちなみに、最近行ったバーで「心の涙のようなカクテルを」と頼んだら「そういうのめんどくさい」と返されました。

    注文が通った場合、どんなカクテルが出てくるのか非常に気になります笑
    ご感想ありがとうございました！

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2018年01月05日 11時31分46秒
 0点
  • こんにちは。

    拝読させて頂きました。

    するする読めましたし、展開もとても自然ですし、最後綺麗に騙されちゃうとこも良かったと思います。

    といっても、すいません。僕の好みじゃありませんでした。
    でもとても勉強になるお話しだったので、読めてよかったとは思います。

    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
Re: 2018年01月24日 01時34分45秒
  • 拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    『ペロペロ』はちょっと上級者向けでしたね笑　お姉ちゃんブッ飛んでて好きです。

    ＞するする読めましたし、展開もとても自然ですし、最後綺麗に騙されちゃうとこも良かったと思います。
    ＞
    ＞といっても、すいません。僕の好みじゃありませんでした。
    ＞でもとても勉強になるお話しだったので、読めてよかったとは思います。

    感想頂けただけでも有難いですよ～
    どれだけ読んだ人が騙されてくれるか期待を込めて書いた話なので、騙された感じを感想として持っていただけたのなら、作者としては満足です！
    ご感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2018年01月05日 10時24分15秒
 0点
  • ・こんばんは、たてばんと申します。
    　感想です。

    ・登場人物全員を上手く使い切った作品で好感が持てました。
    　しかし、感情が『怖い』とか『痛い』で終わってしまっていて残念でした。
    　指を掴まれている時を例に挙げるなら、『痛い』だけではなく『もし小指を折られたら次は薬指を折られて、次は中指、その次は……。恐怖に頭がおかしくなりそうだ』と、キャラクター自身の考えが欲しいと思います。淡々とした状況の説明だけで、全体的に心情の描写不足が目立ちました。

    　あとは、元締めが女一人にビビってて小物感が凄い。
    　こんなに堂々としていないボスに誰が付いて行くのでしょうか。
    　
    　個人的に一番勿体ないと思ったのは、桜子やライオネルの過去の話が無かったことです。
    　せっかく過去にドラマがありそうな二人なのに、なぜそれを描かなかったのか。
    　人間の人生とはドラマで歴史です。
    　作者様はキャラクターの過去から現在へと話を紡げると思うので、現在だけではなく過去にも目を配り、一人の人間を描いた方が良いと思います。

    　前述した通りに書き足せば、最低でも二十枚は追加されて、感情移入しやすい作品になると思います。

    ・次は気になった場所です。
    　『伝われば何でも良いんだよ』と何回も言われているので、もしそうなら気にしないでください。

    ―上品な黒のイブニングドレスを着た先輩は、制服とだいぶ印象が違っていた。
    ・僕はファッションに無頓着なので、このような詳しいドレスの名前が浮かぶ作者様が羨ましいです。

    ―「おいしい思いをしたくて、こんなのに引っかかった君が悪い。そこは否定できない」
    　　　↓
    　愕然と口を開くチャーリーと、こんなの、の部分に目を釣り上げる桜子。そんな二人を無視して、ライオネルはバッグの中身を確認している。
    　ファイルやポーチを取り出し、底から指が引っかかる部分を探す。端の方を持ち上げ、ライオネルは底を持ち上げた。
    　色とりどりの、高級ブランド財布が、そこにはひしめいていた。
    　「バッグ、よければあげるわ。それは安物だもの」
    　「そいつはどうも」
    　感謝とは対極の恐ろしい目つきで、ライオネルは桜子から目をそらし、バッグをカウンターに置く。まだ目を釣り上げたまま、桜子は彼の動作を見つめていた。
    　　　↓
    　「こんなのっていうけどね……。女は、色気を使った方が、一番楽に生きられるのよ」
    ・元締めの台詞→行動→桜子の返事、と視点移動が激しく、最初どこの台詞に対しての返事か分からなくなりました。
    　漫画や映画などの映像ありきのシーンだと栄えるのですが、小説の場合は写真のような切り取られた描写になってしまうので、なるべくなら、元締めの台詞→桜子の返事→行動、と流れを作った方が良いと思います。

    ・拙い感想ですみません。
    　では、失礼します。

    E-Mail pass
Re: 2018年01月24日 01時29分17秒
  • 拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    感想期間内にコメできなかったけど、『水深１００メートルの殺人』も読ませていただきました。ガリレオみたいな理系ミステリで面白かったです。

    ＞・登場人物全員を上手く使い切った作品で好感が持てました。
    ＞　しかし、感情が『怖い』とか『痛い』で終わってしまっていて残念でした。
    ＞　指を掴まれている時を例に挙げるなら、『痛い』だけではなく『もし小指を折られたら次は薬指を折られて、次は中指、その次は……。恐怖に頭がおかしくなりそうだ』と、キャラクター自身の考えが欲しいと思います。淡々とした状況の説明だけで、全体的に心情の描写不足が目立ちました。

    ありがとうございます。指の描写、いいですね。書き直せたら追加してみます！

    ＞　あとは、元締めが女一人にビビってて小物感が凄い。
    ＞　こんなに堂々としていないボスに誰が付いて行くのでしょうか。

    上にも言い訳させていただきましたが、大物の書き方がわからなかったのです……笑
    たぶん情けないキャラの方が好きなんですね。クールにしようと思って書いたキャラでも、気づいたらヘタレになっていることも多かったり。難しいもんです。
    　
    ＞　個人的に一番勿体ないと思ったのは、桜子やライオネルの過去の話が無かったことです。
    ＞　せっかく過去にドラマがありそうな二人なのに、なぜそれを描かなかったのか。

    あったほうが良かったですよね。結構そのあたりは、それっぽさを出してごまかした感じです。単にちゃんと作りこんでなかったっていうのもあるけど、過去に無関係な人間が視点の役割だったので、うっかり回想シーンやると説明口調になってしまうんじゃ？ともグダグダ考えて、結局こんな形で出してしまいました。
    過去を書くなら、前編後編と話を分けてやってみたいですね。

    ドレスと視点移動のご指摘も感謝です！
    キャラの服装は、いつも何着せるか楽しみながら書いてます笑
    三人称で書くと、たまに自分でも訳がわからなくなるときがあるので有難いです。
    ご感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2018年01月05日 05時18分55秒
 +20点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    　拝読しましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　豪華客船の中で静かに繰り広げられた、スリたちの攻防、といったところでしょうか。
    　裏の裏のさらに裏の読み合い、楽しく読ませていただきました。

    ＜密室について＞
    　最後に閉じ込められた点がもっとも密室らしい密室でした。
    　ただ、海上の豪華客船もある種の密室といえば密室で、そこも計算されているかもしれません。
    　欲を言えばもう一枚欲しかったですね。スリ同士の高度なやり取りに密室が使われていれば最高でした。二重底を密室とするには扱いが弱いですし、隠し場所に関する密室がもう一つあっても良かったかも。

    ＜良かったところ＞
    　全編に渡る駆け引きが今作の見どころでしょうか。謎の客と嘘をつく美女。二人が実は窃盗団の元お仲間で、という展開から繰り広げられる読み合い騙し合い。最初の伏線を最後に持ってきたのも良かったですね『来るかな？』とは思ってましたが来たときはやっぱりおお、と思いました。
    　
    ＜気になった点＞
    　一つは視点であり、読者からすれば主人公にあたるチャーリーが完全に蚊帳の外だったこと。
    　桜子が指を折りに来るなど彼女も仲間と言い切れず、結果的に今作はライオネルVS桜子の形に収まり、主人公が深く関わってこない。緊張感のあるやり取りも、外から眺めている格好になりせっかくの雰囲気を出しきれていないように思います。これならばチャーリーではなく桜子視点の方が、手に汗握る騙し合いを見せられたのではないかと感じました。
    　もう一つは、互いの計算通りにある程度進んでしまったこと。高度な駆け引きを描くということは、おおよそ想定内のやり取りに収まってしまっていたということ。最終的に桜子が読み負けたわけですが、展開としては想定外なアクシデントが起こる方が面白いはず。
    　ライオネルも桜子も関与していない不確定要素によって発生する不測の事態と、そこから繰り広げられる意外な展開。多少長くはなるかもしれませんが、展開の中に一つこういったことがあると良かったかなと思います。

    　自分なりの改稿案
    　チャーリーが蚊帳の外と指摘した点について。彼は主人公的な立ち位置だっただけにもっと描けたと思います。二つ目の指摘も含めて、彼が不確定要素、または第三勢力的な動きをしていればもっと面白くできていたと思います。
    　いろんな案を考えられますが、真っ先に思いついたのは『チャーリー実はデニス説』ですね。本当はすでに出所ないし脱走していて、チャーリーとして彼女とともに行動している。金は失っても桜子だけは手に入れるでもいいし、ライオネルのさらに裏をかいて盗品を取り返してもいい。こっそり復讐果たしちゃうという完全バッドエンドもありえますが、そういうのが好きな人もいるでしょう。私はちょっと無理ですが。
    　普通人チャーリーだとしても、ちょっとした個性付けで不確定要素化できます。天然うっかりな人であれば、本来ちゃんと隠していたものがとんでもないところにあったり、予想外の行動によってライオネルや桜子の目論見が破られたり、といった展開を作れる。もちろん、最後にそれらが全て演技で、格好良く決めて全て手に入れる、という結末で終えることもできるでしょう。
    　展開もそうですが、それ以上にキャラクターとしての個性が薄くなってしまったことが一番もったいなかったかなと思います。展開にまで影響を与えるキャラクターの方が魅力的なのではないでしょうか。

    ＜総評＞
    　長々と書いてしまいましたが、描こうとしているものがハッキリと見え、最後のどんでん返しまできっちり計算して書いている。良く練られた物語だったと思います。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。

    E-Mail pass
Re: 2018年01月24日 00時20分55秒
  • こんにちは。拙作を読んでいただき、ありがとうございます。
    そして、優勝おめでとうございます！
    読んでいて気持ちのいい、ミステリ風青春小説でした。

    ＞＜一通り読んでの第一印象＞
    ＞　裏の裏のさらに裏の読み合い、楽しく読ませていただきました。

    楽しく最後まで読んでいただけて嬉しいです！

    ＞　最後に閉じ込められた点がもっとも密室らしい密室でした。
    ＞　ただ、海上の豪華客船もある種の密室といえば密室で、そこも計算されているかもしれません。欲を言えばもう一枚欲しかったですね。隠し場所に関する密室がもう一つあっても良かったかも。

    実は、『海上の密室』ってカッコイイ響きだよな、じゃあこれを密室ってことにしよう、くらいの気持ちから豪華客船に設定して作っていった話でしたw
    せっかくなのでそういった細部も密室にこだわればよかったですね。

    ＞最初の伏線を最後に持ってきたのも良かったですね『来るかな？』とは思ってましたが来たときはやっぱりおお、と思いました。

    ほぼラストを書きたいがために最初を設定したので、うまくいったようでほっとしております。ありがとうございます。

    ＞＜気になった点＞
    ＞　一つは視点であり、読者からすれば主人公にあたるチャーリーが完全に蚊帳の外だったこと。これならばチャーリーではなく桜子視点の方が、手に汗握る騙し合いを見せられたのではないかと感じました。

    上にも言い訳させていただきましたが、自分の中ではライオネルが主人公だったのです……爆
    桜子視点も魅力的ですが、窃盗犯が誰かわかるまでの部分は、実は一番やりたかったことでもあります。チャーリー視点の方がそこはやりやすいので悩ましいですね～；；

    ＞　ライオネルも桜子も関与していない不確定要素によって発生する不測の事態と、そこから繰り広げられる意外な展開。多少長くはなるかもしれませんが、展開の中に一つこういったことがあると良かったかなと思います。

    長編向けにリライトするなら、すごくアリだと思います！

    ＞　『チャーリー実はデニス説』

    それも面白そうですね。デニスとして死んだことにして、二人して宝を得るため行動しているとか、「惚れてる」っていうのは桜子の思い込みで、実はライオネルのため二重スパイしてるとかいろいろ考えられそうです。

    ＞　普通人チャーリーだとしても、ちょっとした個性付けで不確定要素化できます。

    そうですね。天然さんだったら、もっとコメディ寄りの雰囲気にしてもいいのかも。

    ＞　展開もそうですが、それ以上にキャラクターとしての個性が薄くなってしまったことが一番もったいなかったかなと思います。展開にまで影響を与えるキャラクターの方が魅力的なのではないでしょうか。

    書いた時点では、自分の意識は『チャーリー＝この話限りのモブ視点』でした。
    そもそも読み手の考えを意識していなかったことに難点もありますが、それ以上にチャーリーというキャラのことを深く考えてあげられなかったということが一番の問題だと思います。
    いい勉強になりました。

    ＞　長々と書いてしまいましたが、描こうとしているものがハッキリと見え、最後のどんでん返しまできっちり計算して書いている。良く練られた物語だったと思います。

    いえいえ、深く考えていただけて嬉しかったです！
    ご感想ありがとうございました！

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合計 14人 260点

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