【跡地化】ロボットの僕にバラを

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●○●○●○●　この作品は跡地化されました。　○●○●○●○
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羽田 dNfCiNE50w

2017年08月13日 15時45分50秒 公開
■この作品の著作権は 羽田 dNfCiNE50w さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：
　ヴァーチャルリアリティの戦場で、僕は何かを探している。

◆作者コメント：
　主催者のデルティック様、ならびに運営の皆様、夏企画開催に感謝します。
　小説書くのは難しいですね。ジャンルはＳＦ×青春を目指しました。
　よろしくご指導のほどお願いいたします。
＊跡地化しました。お読みくださった皆様、ありがとうございました。

2017年08月29日 01時00分59秒
 作者レス
  • 　作者の羽田です。本作をお読みになり、感想をお書き下さった皆様、ありがとうございました。
    -----------------------------------------
    　中梨　涼 さん、感想ありがとうございます。
    　一番目に感想をいただいて、とてもほっとしました。
    ＞気になった点があるとすれば、主人公の語り口が淡々としているので、
    　まだまだ、一人称の書き方に問題があるという事ですね。精進いたします。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　上村夏樹 さん、感想ありがとうございます。
    　書籍化、おめでとうございます。
    ＞気になったところはちょっと細かいんですけど、ビールのくだり。
    　ちょっと、調査不足であったと反省している点です。ご指摘ありがとうございます。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　桝多部とある さん、感想ありがとうございます。
    　実は感想をいただくのは二回目だったりします。
    ＞主人公の行動があまりにも淡々としすぎ。
    　皆さんに指摘されております。精進します。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　あまくさ さん、感想ありがとうございます。
    　お名前と感想は、よくお見かけしていたのですが、初めて感想をいただき嬉しいです。
    ＞心理描写の書き込み不足かな？　という気はしました。
    　淡々とした文章と指摘されている事も、心理表現の不足が原因なんでしょうね。精進します。
    ＞ちょっと図星で読み過ぎのような。
    　申し訳ありませんでした。ご指摘ありがとうございます。ここも配慮が不足していたようです。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　bigtemple00 さん、感想ありがとうございます。
    ＞この読み方が正しいかは分かりませんが、
    　詳細な読解、ありがとうございます。ほぼ正解です。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　たてばん さん、感想ありがとうございます。
    　詳細な感想で、驚きました。お手数かけます。
    ＞このランチにビールを飲む文化はドイツやイギリスなど、北欧によく見られます。
    　調べが甘かったと反省です。調べていただいて、申し訳ありませんでした。勉強になりました。
    　詳細な感想をいただいて、大変ありがたく思っています。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　川井クナイさん、感想ありがとうございます。
    　優勝おめでとうございます。
    ＞…ただすみません、どうやら私とは、文体の相性があまりよくなかったようです。
    　申し訳ありませんでした。精進します。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　たかセカンドさん、感想ありがとうございます。
    　二位おめでとうございます。
    ＞五感に訴えてくる描写はなく、どうしても平たんに見えてしまいました。
    　申し訳ありませんでした。精進します。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　etunamaさん、感想ありがとうございます。
    　後ほど感想を書きにうかがいます。
    ＞最初のほうはエミちゃんちょっとめんどくさいなぁ、ってかんじだったんですけど、
    　狙い通りに読んでいただいて、嬉しかったです。
    　また面白いと言ってもらえるよう、今後とも精進いたします。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　燕小太郎さん、感想ありがとうございます。
    　何度か感想をいただいておりますが、初めて褒められました。
    ＞たった一人の少女の危機のために命を賭ける。それでこそ男の子、主人公ではないかと。
    　おっしゃる通りです。その方が、良かったと反省です。
    　また面白いと言ってもらえるよう、今後とも精進いたします。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　いりえミトさん、感想ありがとうございます。
    　お久しぶりです。またお会いできて嬉しいです。後ほど感想を書きにうかがいます。

    ＞この記憶が戻ったことでレンジが精神的に成長したような描写がされていますが、その描写が少し弱いように感じました。
    　なるほどです。その方が、良かったと反省です。
    　また面白いと言ってもらえるよう、今後とも精進いたします。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　栗田さん、感想ありがとうございます。
    　詳細に問題点をご指摘いただいて、ありがたいです。

    　小説書くのは難しいですね。今後とも精進いたします。
    　感想ありがとうございました。

    -----------------------------------------
    　へべれけさん、感想ありがとうございます。
    　お手数をかけて、申し訳ありません。

    　ご指摘がすべて的確で、ありがたいです。参考になります。
    　また面白いと言ってもらえるよう、今後とも精進いたします。
    　感想ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年08月28日 21時07分22秒
 +30点
  • こんにちは、へべれけと申します。
    御作『ロボットの僕にバラを』を拝読いたしましたので、感想などを少し。

    まず最初に、とても面白かったです。
    それからほかのひとの感想を拝見しておりませんので、指摘などがかぶってましたらゴメンなさいね。

    一読して、まるで自分が書いたんじゃないだろうかと錯覚するような文章の運びと、作品全体を通して感じられるモチーフの数々にびっくりしました。
    奇しくも自分も、いつかドローン戦争を題材にした作品を書きたいなと思っていたので、いい刺激を受けましたし、もしかするとわざわざ自分が書かなくても羽田さんがこの手のジャンルを完成させてくれるんじゃないかなとも思いました（持ち上げすぎ？

    ただ「ゲート」をテーマにした作品として拝見しますと、いささか評価を下げざるを得ないことは、ご本人さまも重々お感じになられているのではないかと存じます。
    作中に沢山出てきます「ゲート」ですが、やはりただの単語としての印象でしかなく、それ自体は代替可能だったように思います。まず作品があり、そこにゲートをちょい足しした印象を拭い去れず若干の勿体なさを感じました。

    内容は非常にシンプルで、書きたいものがうまく表現されているように思いました。
    ベトナム戦争ったらガバだよね、とか、体温をシャワーで下げて赤外線をかわすプレデターネタとか分かるひとには分かるネタも楽しかったです。

    バラに関しては伏線がさり気なさすぎて、ひとによってはアンフェアに感じるかもしれません。もっと前半に、具体的な現象として何かひとつ描写しておくだけでも印象が違うかなと思いました。ですが、あのロボットがよろめいた手でバラを受け取り機能停止するシーンは最高にアツかったと思います。

    ＡとＴ。
    いいキャラクターだったのですが、この尺だとふたりの役割はひとりが兼任してもよさそうですね。アタッカーとタクティカルという言葉のやりとりをどうしても入れたかったのかなと感じましたが、どうせならワインウッド事件の関係者とかで因縁を作ったほうがより自然だったのかもしれません。

    エミはヒロインというよりも「トロフィー」のような印象を受けます。
    ひとりの人格というよりかは、レンジが手にすべき栄光のひとつ、またはゴールテープのように感じられました。彼女をもう少し魅力的に描くことで、本作はもうひとつ上に行けるのかなと思いました。

    世界観、その他の設定を含めて本当によく考えられているなと感心しております。
    またこの短い尺できちんと過不足なく設定を活かし、ストーリーに落とし込んであると感じました。個人的には満点でもいいくらいですが、企画用採点ということで30点とさせてください。

    良作をありがとうございました。
    いくつかパク――参考になる要素もありましたので、いい勉強になりました。
    ではでは。

    E-Mail pass
2017年08月27日 23時58分11秒
 +20点
  • 　こんにちは。作品、拝読致しました。

    　自分はスタンドアローンのFPSを多少遊んだことがある程度ですが、VRゲームとして描かれている戦闘描写などは、非常に面白く読みました。相手の動きを読んで、即座に対応する感覚がよく描かれていたと感じました。
    　また、自分の動きを元にしたAIが実際の先頭に使われるという部分も面白かったです。AIではないですが、現実にも無人戦闘機のパイロットは画面の向こうで起こっている戦闘をどう自分の中で整理するのかについて、葛藤があるという話はメディアで見ているので、SFとされていますが、今日的な話題を含んだ作品で興味深かったです。

    　以下、読みながら感じたところです。

    ＞「この話は無かった事として解散だ。そして君のオーダーした分の代金は、君が払う事になる」
    ＞　じゃあ書かない訳には、いかないな。
    　→サバの味噌煮か、肉ジャガかどっちをオーダーしたかは分かりませんが、せいぜい1000円以下。一応最初の方であまり経済的に恵まれている状態ではないことが示されてはいるものの、契約という重要な事柄をこのように決めてしまう時点で、主人公はかなり安請け合いをする性格だな、と感じました。

    ＞　ワンルームの僕の部屋は玄関から中まで丸見えだ。できるだけ彼女の視線をさえぎろうと、彼女が左右に動くのに合わせて僕は体をくねらせる。
    　→こういう描写は二人の距離感が近い関係を示しているようで良かったです。

    ＞「レンジ君、あのね」
    ＞「うん。なんだろう」
    ＞「やっぱり、何でもない」
    　→後ろの方でセントラルに引っ越すことをエミが話す場面があり、ちょっと唐突かと思ったのですが、前振りはあったことに読み直して気付きました。ただ、やはりセントラルに移るということは、ほぼ二度と会えなくなる（で設定としてはよいのですよね？）イベントなので、重要度は高いことかと思いました。もう少し、エミとのやりとりに、話しづらいことがある、というニュアンスを感じさせる表現があるとより深みがでるのでは、と思いました。

    ＞中学校時代の記憶へのゲートが開く。
    　→FPSなどをプレイしていると、特にVRなどの感覚的にリアルものでは、容易に過去の記憶に結び付きやすいのではないかと思いました。中学の記憶が思い出せない、という描写はありますが、もう少し、主人公の様々な過去の記憶が強く封印されていることを暗に示す描写がこの場面の前に多くあると説得力が増すように思われました。

    ＞冷水で体表の温度を下げている僕の姿は、赤外線カメラでも充分に捉えられないはずだ。
    　→ここはちょっと無理がありそうだと思いました。せいぜい冷水のシャワーは20度程度かと思います。真冬でも5度ぐらいでしょうか。「汗だくになって屋上にたどり着いた。」という描写がその前にあるとことを考えると、カメラで捉えられないレベルまで体温を下げるのは少々厳しい印象でした。

    　最後、ハッピーエンドで良かったですね。

    　以上です。ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年08月27日 22時49分58秒
 +30点
  • 『ロボットの僕にバラを』拝読しました。以下に感想を書かせていただきます。


    　VRという今が旬の題材を軸にしたSF作品でしたね。

    　戦争やFPSの知識が豊富に書かれていますし、SF的な設定も細かい部分までしっかりと考えられている、とても完成度の高い作品だと思いました。　
    　なにより特筆すべきは、VR技術に関する設定ですね。
    　「ボディイメージとの差」の話は特に感心しました。現代のVR技術はまだ視覚や聴覚によるものがほとんどだと思いますが、本作のように五感すべてがVRの世界に入るようになったら、確かに「ボディイメージとの差」という問題は起こるのではないかと思います。
    　また、戦争にAIロボットを使うというのも、今後実現しそうなことですね。
    　そういった部分がしっかり考察されているため、SF作品としての完成度が高まっていると思います。

    　世界観も作りこまれていますね。
    　セントラル地区を中心とし、周囲にある各自治体によって花の形に見える「管理都市」の設定は魅力的でした。
    　また、この国のモデルはアメリカ合衆国だと思いますが、キャラのセリフの雰囲気にしっかりアメリカっぽさが感じられ、ハリウッド映画を見ているような読み心地でした。

    　キャラクターでは、Tが特にいい味を出していたと思います。クールで頼れる、かっこいい女性という感じでした。

    　文章も非常に読みやすく、わかりやすく、文句のないレベルでした。

    　ストーリー的には、政府の陰謀が絡んでくるところがハリウッド映画っぽいですね。
    　ヒロインを救出する主人公という展開は王道的で、大きな驚きはなかったですが、期待通りの面白さがありました。

    　ひとつ気になったのは、レンジが封印していた記憶のことです。
    　思い出したくないほどのトラウマだったわりには、あっさりと思い出した印象でした。
    　たとえば、「時々何かを思い出しそうになるが、そのたびに頭痛に襲われる」というシーンを何度か登場させるとか、そういう演出が序盤にあってもよかったかなと思います。（ちょっとベタな例ですが）

    　また、この記憶が戻ったことでレンジが精神的に成長したような描写がされていますが、その描写が少し弱いように感じました。
    　レンジは記憶を取り戻したことで、前向きな気持ちが生まれています。
    　でも、トラウマを思い出してしまったのだから、精神的にダメージを受けるのが自然ではないかと思いました。そしてそのダメージを乗りこえてこそ、「精神的に成長した」と言えるのではないかなと。
    　そのあたりの心理描写は、もう少し掘り下げてほしかったなと思いました。

    　とはいえ、全体としては非常に完成度の高い作品で、楽しませていただきました。


    　感想は以上です。執筆お疲れさまでした。

    E-Mail pass
2017年08月27日 21時28分18秒
 +30点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    　御作＜ロボットの僕にバラを＞を拝読しましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　アメリカンなアクセル・ワールドという感じを受けました。
    　面白かったです。

    ＜良かったところ＞
    　パッと思いつくのは、ストーリーの組み立てと世界観等の設定でしょうか。
    　ＶＲゲームにハマる主人公がその腕を買われて最新ゲームのテスターを依頼される。それが兵器として運用され、最後は生身でバトル。教授の講義やテレビのニュースなどで徐々に明かされる世界観と合わせて、階段を上がっていくようにストーリーがより重く、より深いところへ進んでいく。グイグイと力づくで物語を読ませる、強い吸引力を感じました。

    　もう一つが世界設定。あまり頭の良い方ではないのでちんぷんかんぷんなところはありますが、非常にリアリティを感じました。きっちり土台のある設定を適切に出したことで、違和感なく世界観にリアリティを持たせる。となれば、後は未知の世界観そのものが物語の魅力になる。地の文で淡々と説明するのではなく、講義やニュースといったアイテムを使ったのも上手いなと感じました。

    　特別優れた点があるわけではありませんが、キャラクターもみんな魅力的でした。一番好きなのはＴですかね。謎めいた女性で後方から粋な手助けをする。好きなタイプですね。お色気シーンがあればもっと……ごふんごふん。

    　また細かいことですが、
    ＞僕はバスルームへ移動して、バスタブに服を着たまま座ると、シャワーカーテンを閉じる。冷水のシャワーを全開にして浴びつづける。
    　このシーンでスゴイぐっときました。最初なにをしているのかわからなかったんですが、温度を下げることで赤外線カメラをかく乱するというアイデアと度胸に、おお、と読みながら小さく唸りました。

    ＜気になった点＞
    　強いて挙げれば、レンジ×エミの繋がりが弱い、あるいは薄く感じられたことでしょうか。今作の魅力としてストーリーと設定を強く推しましたが、一方でエミは出番が少なめだったこともあり、あまり印象にないんですよね。
    　おそらく、ストーリーラインとエミの関わり方が薄いんだと思います。特にそう思ったのはクライマックスの対ロボット戦で、早々とエミを救出してしまったこと。あれのせいでエミは安全が確保され、最後の敵がガスタンクを狙っている相手、つまり街を守るために戦うという目的に変わりました。
    　でもレンジが強くなると決意した動機はエミですよね？　ということは、思い出した決意を尊重するならば、最後の敵こそエミを狙うべきだったのではないかと思います。ガスタンクを狙う敵を排除し、大きな危機が去って人々がほっとした後、たった一人の少女の危機のために命を賭ける。それでこそ男の子、主人公ではないかと。自分の嗜好がたっぷりで恐縮ですが、しかしそれでも主張したいと思います。

    ＜総評＞
    　設定に引き込まれ、ストーリーに吸い込まれ、戦いに燃える。素晴らしいお話を読ませていただきました。ありがとうございました。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。
    　

    E-Mail pass
2017年08月27日 17時44分32秒
 +30点
  • 　やだすてき！
    　バーチャルリアリティとは意外ですねー。たんたんと進む訓練が、最後のテロと絡んでいく展開がわくわくでした。
    　最初のほうはエミちゃんちょっとめんどくさいなぁ、ってかんじだったんですけど、過去の事件を知ってからはすごい納得して、感情のぶれすらかわいく思えました。マンションへ助けにいったところ、ラストで抱き合ったところとかもうきゅんきゅんです。今夜は朝までねかせないぜ！
    　なんとなくディストピアなかんじがする世界観もよかったです。文明進みすぎて逆に国家が縮小してテロリスト増えるみたいなやつ。厭世感や諦念が漂いつつも、でもでもエミちゃんのおかげで身近な幸せみたいなものにスポットがあたって読後感がよかったです。
    　タイトルでちょっと敬遠してたんですけど、いい意味で裏切られました。おもしろいやん！
    　でわでわ～

    E-Mail pass
2017年08月27日 01時10分44秒
 0点
  • こんばんは。
    「ロボットの僕にバラを」
    を読ませていただきました。

    VR技術の設定や、世界情勢、サイバーパンク的な世界観。
    それらが、しっかりと描かれており練りこんであるな、という印象を受けました。

    しかし……すいません。その世界観を楽しむまでには至りませんでした。

    序盤で「A」に出会ってから、中盤までに特に目立った動きがなく少し退屈してしまったのも事実です。
    淡々とした文章は、世界観に合っていたとは思いますが、戦闘シーンでは臨場感に乏しかったと感じました。
    五感に訴えてくる描写はなく、どうしても平たんに見えてしまいました。

    辛辣な感想で申し訳ありません。
    どうしても……気になるところがあり入り込んではいけませんでした。

    以上となります。
    読ませていただきありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年08月26日 21時35分30秒
 +10点
  • こんにちは。御作を読ませて頂きました。
    以下、ネタバレを含む感想です。未読の方はくれぐれもご注意ください。



    単純に「現実でした」で終わらず、ひとひねりしてあるストーリーがよかったです。ロボットの形で現れた過去の自分との対決、とてもいい構図ですね。
    反射的にバラを構えるシーンではくすりときました。
    バラの花をロボットに手渡すシーンも、映画のようで素敵でした。

    …ただすみません、どうやら私とは、文体の相性があまりよくなかったようです。
    とても淡々とした小説、という印象を受けました。
    私の集中力が乏しいせいもあるのですが、一回目に読んだ時には目が滑ってしまい、細かい情報がほとんど頭に入ってきませんでした。二読目で、ああきちんと色々な伏線が張ってあったのだな、と理解した次第です。

    こういった文体は、ドライな世界（時代）設定には合っていると思いますし、好む方も少なからずいるとは思います。
    ただそれでも個人的には、特に前半、キャラクターの心情や言動に感情移入できる部分（こちらの感情に訴える部分）があまり感じられませんでした。起こる事件や提示される謎も、個人的に、当たっているかはさておいてある程度先が読めてしまう…つまりはやや期待値の低いものに感じられたため、あまり楽しみを感じられませんでした。
    劇的なシーンや場面の区切り、重要な伏線など、印象付けられるべきところでも、主人公の語りのテンションやテンポがずっと同じで、よい意味で「引っかかる」部分がなかった気がします。
    たとえば主人公の記憶の謎やエミとの関係の不自然さなども、もう少し主人公の感情面も含めて強調されていれば、ゲームの謎に並ぶ話の引きとして十分に機能しえたと思うのですが、現状だとあまりそうはなっていないように感じられました。
    伏線が張ってあるのは確かなのですが、それが重要なことに見えなかった…という感じでした。

    ストーリー面で少し引っかかったのは、Ｔから渡されたロボットの動きの記録を見るシーンで、ロボットが主人公とは違う行動パターンを取っているとほのめかされていたことです。
    クライマックスで主人公の読みがバシバシ当たっていましたが、であれば、この不一致は何だったのでしょう？　普通に類推すれば、「主人公の判断とロボットの判断は、必ずしも合致するとは限らない」という結論になりそうな描写に感じられました。
    「主人公は過去の自分より成長しているんだ！」的な演出かとも思いましたが、別段過去の自分の判断を否定しているわけでもないため、描写の意図がよくわかりませんでした。

    これは全体に言えることですが、単なる私の読み落としや読解力不足でしたら本当に申し訳ありません。
    以下は細かいところです。

    ＞自分本来の体からの情報はデッキによって、ブロックされてしまう。仮にデッキに仰向けのまま嘔吐したら、咳一つする事なく窒息死してしまう。

    最新テクノロジーの詰まった高級ゲーム機にしては、危険すぎないでしょうか？
    体調が急変することは飲酒以外でも起こりえますし、普通に考えたら「命に関わるような反応をキャッチしたら自動的にゲームを切断」といった安全装置がついているのではないかと思いました。
    「お酒の力で難問突破」という展開自体、少々強引に感じたため、「普通の人は飲酒してプレイしない」という、主人公だけが成功できた理由をこじつけるための設定に感じてしまいました。
    個人的には、「上位ランカーの使うデッキは安全装置を改造して切ることで反応速度を極限まで上げている」等、普及している製品に責任のない設定のほうが説得力を感じたかもしれません。

    ＞右の下腹に激痛が走り、僕は歯を食いしばった。

    その後のシーンで「背中から撃たれた」ことが明言されますが、初読時、「かぶさるようにかばったのに腹を撃たれる？　どういう姿勢なんだろう？」と困惑しました。
    「背中から右の下腹に激痛が突き抜けて……」などと説明すると長たらしくなるのはわかるのですが、読んでいてつまずいたので、一応までに。


    私の感想は以上です。
    感覚的な内容ばかりですみません。お役に立ちそうにないところは読み捨てて頂ければ幸いです。
    読ませて頂きありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年08月23日 23時49分16秒
 +10点
  • ・こんばんは、たてばんと申します。
    　拝読させていただいたので、感想を残します。

    ・日常に細かい仕草がちゃんと描かれていて読んでいて楽しめました。
    　外国特有の文化だとか、Ｍ１９１１が四五口径だとか、使っている小道具もしっかりしていたと思います。
    　また、連絡と取り合っているアメリカ人とロシア人に『ランチにビールを飲むか』について訊いてみました。これについては後述します。
    　前半は良かったのですが、後半――特にマンションあたりから駆け足になってしまった印象があります。
    　これは、行動の描写がメインになってしまったからだと思います。心情をしっかり描き『実弾が飛んでて超怖い』というのを表現すれば、描写よりも心情が勝り、読者もゆとりを持って読めると思います。

    ・次に気になった場所です。

    ＞それらの集合体が光ファイバーを経由してゲームサーバーと呼ばれる大型コンピューターに接続されている。

    　私は元電話屋で、光ファイバーの敷設をしていた人間です。電柱に登ったりマンホールの中に入ったりしていました。この世界の科学技術からみると、『光ファイバーって時代遅れなんじゃないか？』と思えました。
    　これの前の文章でＶＲについてカッコイイ名前で説明していたので、ネット回線も光ファイバー後継にあたる、カッコイイ名前の高性能ネット回線を出して欲しかったです。

    ・次。

    ＞床に散らばった洗濯物やゴミを蹴とばして場所を作ると、ピザを一口かじる。すっかり冷えてしまった。

    　この時主人公は、電話で話した母にたいして怒っていたのですか？
    　描写をみると、『場所を作る』ことを目的にしているようなので、『蹴飛ばす』よりは『足で物を払う』のほうが良いのではないでしょうか。
    　どんなに家の中が散らかっていても、蹴っ飛ばして場所を作る人はいないと思います。

    ・次。

    ＞言われるままに端末の電源を切ると、渡された紙に目を落す。何やら細々と文字が書かれている。

    　良い子ちゃんすぎるなー、と思いました。
    　なぜ不審に思わなかったのでしょう。訝しむのが心情ではないでしょうか。
    　せっかくの一人称なので、心情だけでも疑う描写がほしいと思いました。

    ・次。

    ＞「我々に協力してくれるのであれば、最初の三日間、基礎的な訓練をやってもらう。このゲームで、どのぐらい君が動けるか知りたい。そして訓練をクリアできれば、より難易度の高いミッションをやってもらおうと思っている」

    　『してくれるのであれば』と下手に出ているのに『やってもらう』と命令しています。これに違和感を覚えました。
    　この場合、『してくれるなら』と下手に出るなら『してもらいたい』だと思います。
    　私なら『我々に強力してくれるのであれば、報酬として訓練参加で千ドル、ミッションクリアごとに二千ドル追加しよう。君には最初の三日間、基礎的な訓練をやってもらいたい～』
    　と『契約の内容』を纏めてしまいます。

    ・次。

    ＞視野に『名称未設定』とシンプルな白文字のタイトルが浮きあがる。視野が明るくなると、僕は大きな鏡のある白い部屋に立っていた

    　明るくなったのは空間では？
    　視界が暗くなった、と言って気絶したりしますが、これは瞼が下りて暗くなっています。では、逆はどうでしょうか。どんだけ瞼を開けても明るくならないと思います。瞳孔が開かない限り視野が明るくなることはありません。なら、この場合は空間が明るくなったのだと思います。
    　なにか道筋が見えた時には『視界が開けた』とか『目の前が明るくなった』で良いと思いますが、ここでは違うかな、と思いました。

    ・次。

    ＞これが、Ａが言っていたボディイメージの差か。今までのプレイヤーが、訓練さえクリアできなかった理由がわかった。

    　腕はともかく、竹馬が得意な人はある程度の訓練は簡単そうですね。
    　ロボットアームを使う外科医は最強ですね。

    ・次。

    ＞「パスタランチ二つと、生ビール二つ。大丈夫、おごるから」

    　このランチにビールを飲む文化はドイツやイギリスなど、北欧によく見られます。
    　では、アメリカではどうなのか。気になったのでアメリカ人とロシア人（ついで）にＬＩＮＥで訊いてみました。
    　アメリカ、テネシー州在住女性「バーでランチはできるけど酒を飲むのは一部の人だけ、普通は週末や休日じゃないと昼間には飲まない」「昼間に飲むことは可能、アル中は一日七時間ぐらい酔っ払っている人を指すから、飲むだけならアル中とは見られない」
    　ロシア、チェボクサリ在住女性「ロシアでは夕方に飲むのが通例。ランチにアルコールを飲むのはヨーロッパ。ワインはイタリア人とフランス人が飲む」
    　つまり、ランチで酒を飲むのはヨーロッパ圏ぐらいで、アメリカで昼間からランチで酒を飲むのは変だということになります。
    　昔は良かったのでしょうが、最近のアメリカではアルコールや煙草の法律が厳しくなっていってます。近未来の設定と考えると、アメリカでランチにビールを飲む風習はなくなるのではないでしょうか。ドイツやフランスだとビールやワインはジュースと変わらないので、近未来でも飲んでいそうですけど。
    　もう一人、オランダ人にも訊いたのですが、忙しいのか既読すらつきませんでした。

    ・次。

    ＞こんなに陽気な人じゃなかった気がする。眉間にシワを寄せて僕はビールをすすった。

    　ビールは味噌汁ではないので、すすらないと思います。
    　すすっているなら音を立てて泡だけ飲んでいるのですかね。

    ・次。

    ＞敵は五人。これはＴＢの時と同様にゴブリンにオークといった、ファンタジー世界の住人だ。ただし、自分と同様の現代装備で武装している。
    ↓
    　「これで、二つ」
    　　相手に予想されないような進路を取りながら、順調に敵を倒しつつ、僕は前進を続ける。
    　　あと、一つ道路を渡れば出口ゲートだ。残りの敵も、あと一人。

    　いつの間にか二人が消えてしまいました。『順調に敵を三人目、四人目と倒しつつ～』と書かないと、二人目を倒した直後の文なので、『順調に倒した敵』は二人目に見えてしまいます。

    ・次。

    ＞僕は背後に気配を感じて、振り向きざまに腰だめでライフルを連射する。

    　腰だめでライフルを連射する、こういう細かい描写結構好きです。

    ・次。

    ＞Ｔは紫色の液体が満たされたグラスを手にすると、上品にストローに口を付ける。

    　紫色は赤紫色と青紫色があると思います。
    　原色系ならまだ良いですが、紫色のような幅の広い色は、細かい色を書いて欲しかったです。
    　私は酒を飲まないので、カシスソーダの紫色がわからずネットで調べてしまいました。

    ・次。

    ＞「エミ、好きだ。僕と付き合ってくれ」

    　アメリカでは告白する文化は無いそうです。
    　そもそも『付き合って』って言うと、『パーティーにでも行くの？』と勘違いされるようです。
    　アメリカ式告白だと『エミ、好きだ。僕の彼女になってくれないか？』だそうです。

    ・次。

    ＞『ワインウッドタウン銃乱射事件』

    　中学生の妄想みたいな事件ですね。
    　ちなみに、ここはマイアミのウィンウッドがモチーフですか？

    ・次。

    ＞エミに会う前にバラの花を買おう。そしてバラをエミに渡して、セントラルに行く話をくわしく聞こう。

    　外国らしくて良いですね。
    　レンジの想いが良く表れていると思います。

    ・次。

    ＞反射的に近くの建物の壁に背を付け、手にしたバラをライフルの様にかまえる。
    　いや、違うだろ。

    　これも個人的に好きな描写です。

    ・次。

    ＞テロ......かな。ジャパン自治区でのテロは珍しい。エミは無事なんだろうか。とにかくエミのマンションへ行こう。

    　三点リーダーが使われていません。…←これ。
    　他にも数カ所ありました。

    ・次。

    ＞都市迷彩の軍服に身を包み、大型スクーターにまたがったＴが僕に片手を挙げる。

    　てっきりスポーツかストリートバイクかと思ったのですが、予想外のバイクで来ましたね。
    　軍服に袖を通す人間がスクーターに乗ってるって良いのかな……。

    ・次。

    ＞ふざけた事を言うな。僕はＴの腰に飛びつくと、素早くそのホルスターから拳銃を抜きとる。セイフティー（安全装置）を解除して、自分の頭に銃口を押しつける。

    　なぜＴに銃口を向けずに自分に向けるのですか？
    　そこはＴに銃口を向けて脅す場面では？　レンジが自分のことを過大評価しているようでした。

    ・次。

    ＞自分の握った拳銃に目をやる。コルト・ガバメント。これならＶＲでさんざん使ってきた。腰のベルトに拳銃を押しこむ。

    　Ｍ１９１１良いですね。装弾数は七発で数はしっかりと合っていました。まぁ、チャンバーに入れれば八発ですが、それはいいでしょう。
    　個人的には、ライフルも銃器の名前が出ていると良かったと思います。
    　ライフルと一口に言っても、その形は性能には差があり、一長一短の能力です。
    　ライフルの形を明確にすることでロボットの強さを描けたのではないでしょうか。

    ・拙い感想ですみません。
    　では、失礼します。

    E-Mail pass
2017年08月22日 10時46分46秒
 0点
  • 　bigtemple00と申します。読ませていただいた感想です。
    　激化するテロリズム、大切な人とその凄惨な現場を目の当たりにした過去を見ると、どうもレンジさんがＶＲゲームにドはまりしてからさほど長くない時間軸にある物語のように見えます。恐らくそこに逃避があって、自分を模したＡＩの殺人ロボットを壊すことで、無意味に強くなろうとゲームばかりしていた過去の自分と決別したのでしょうか。ロボットに備えたバラ（レンジさんの過去を丁寧に調べたペンタゴンの計らいで停止コードになっていたと考えると、ペンタゴンで働く人々ってかなりお茶目ですね）に、エミと一緒に育てたバラが投影されているように見えます。ここに、ゲーム＜エミ、という大小関係が定められている。
    　この事実と、主人公の目に映る風景だけ淡々と描く一人称視点、それからレンジの母親がＶＲを試して、言葉が嘘くさいという理由で一度でやめてしまってことも考えると、レンジさんは体験したテロをきっかけに人間臭さを嫌うようになった（けどエミを守れるくらい強くなりたかったのでゲームをしたらはまった）のではないかと思いました。私は、自治区になってからこちらからも異文化を排斥する傾向が強まり、明治っぽい日本文化に囲まれているのを想像していたのですが、主人公によってそれが語られないので、レンジさんはよっぽど嫌だったんだろうと。ロボットを壊してからは克服した、というか人間臭さを受け入れる決心がついて、管理の行き届いたセントラルにはいかずにエミと暮らす、という結末には以上のことから納得されられました。
    　この読み方が正しいかは分かりませんが、レンジさんが過去を思い出した時の夢まで淡々と描いてしまうと、一気にこれらのことが伝わりづらくなる。もともとレンジさんは淡々とした人間なのかな、と思ってしまうからです。そこはしっかりと区別して、読者の五感に訴える描写が欲しかったです。

    E-Mail pass
2017年08月19日 15時23分07秒
 +30点
  • 拝読しましたので、感想を書かせていただきます。

    ＶＲ技術を題材にした、サイバーパンクな世界観。このジャンルはハードボイルド風の文章と相性がいいのかもしれません。前半で描かれるゲーム・ジャンキーみたいな主人公のキャラクターが、作品の雰囲気によくマッチしていた気がします。また、そういう主人公が後半ではヒロインを救出するために行動する流れが、きっちりと王道展開で良かったと思います。

    ゲームと思わせて実はアメリカ政府絡みの実戦システムだったという設定は、短編に盛り込むにはやや大きすぎる気もしましたが、手堅く纏まっていて作者様の筆力と技術の高さを感じました。

    次に、少しだけ気になった点を。
    本作は大きな欠点は見当たらなかったのですが、強いて言えば後半の展開。何となく腑に落ちなかったり、分かりにくかったりという所が無きにしもあらずで、いくぶんモヤっとしました。
    例えば、主人公とヒロインが過去に体験したテロ事件。これをストーリーの前半では、主人公は忘れてしまっているんですね。それほど心の傷が深かったということかとは思いますが、そのわりにはアッサリと記憶がもどり、

    ＞僕は、忘れてなんかなかったんだ。事件を思い出したくなかったんだ。

    くらいの述懐で片付けてしまっているのは、心理描写の書き込み不足かな？　という気はしました。

    また、マンションでのロボット兵士との駆け引きにおいて、主人公はロボットの行動を予測しながら戦います。そこが、ちょっと付いていけない感じでした。ロボットの狙いは屋上からガスタンクを狙うことだとか、そのために五体がどういう役割分担をするだろうとか、屋上は諦めて一つ下の階からガスタンクを狙うとか。ちょっと図星で読み過ぎのような。ロボットは主人公の行動パターンを元にして動いているという説明が有るには有ったのですが、それだけでは話が出来過ぎと思ってしまいました。

    もう一つ。
    主人公はマンションで、ヒロインを助けるだけでなく、ロボットの行動を阻止する動きもしていました。しかし、軍や警察も出動して来ているのだし、主人公にそこまで活躍させるのはあの流れでは欲張りすぎではないでしょうか？　あそこは、がむしゃらにヒロインを助けようとするだけにさせた方が、むしろ読者の胸に強く響くんじゃないかと。

    少しだけ気になった点と言いながら、いろいろ書いてしまいましたが、完成度の高い作品で楽しんで読めました。


    私からはこれくらいです。企画参加、お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2017年08月18日 06時37分18秒
 +10点
  • 昔ラ研でお世話になったおっさんが通りますよ。

    読んでて思ったのは『電脳戦機バーチャロン』と『マーセナルオペレーション』を足したような世界観だな、と。それをハリウッド風映画、と言うかそれのノベライズにしたような印象でした。
    難点をあげるとするならば、他の感想の方も挙げられてるのですが主人公の行動があまりにも淡々としすぎ。特に彼女助けるのにあんたずいぶん冷静だなという印象を受けました。これは主人公が序盤から中盤にかけてヒロインに対する行動があまりにも『意識してる女性』に対する行動に思えなかったからと考えます。エロゲ的鈍感主人公を意識したんでしょうが主要登場人物が事実上四人しかいない本作品において主人公とヒロインの関係の薄さが全体的に平坦な感じを受けたと考えます。70枚と本企画でも重量級作品ではありますが、まだ三十枚ほど余裕はあるし、ヒロインとの関係描写に力を入れてもよかったのではないかと思いました。

    私からの感想は以上です。それでは、ご縁があればまたお会いしましょう。

    E-Mail pass
2017年08月15日 20時56分07秒
 +20点
  • こんばんは。上村夏樹と申します。

    ＶＲゲーマーのレンジ君が、ＶＲゲームのテスターに選ばれ、ああいう形で事件に絡んでくる……話の規模が個人から軍事利用、テロリストと対決と、どんどん大きくなっていく様は、読んでいてワクワクしました。面白かったです。エミちゃんを助けるために体を張るレンジ君がかっこよくて、私もこういう主人公書きたいなぁって思いました！

    世界観も作り込まれていて、設定が出てくるたびにワクワクして読ませていただきました。想像力のかき立てられる設定、お見事です。

    気になったところはちょっと細かいんですけど、ビールのくだり。大学生がランチでビールというのが少しだけ気になりました。昼に飲む人は飲むでしょうが、多くの人は夜かなぁと。そのシーンで「ビール」が頭に引っかかったせいか、「アルコールが小脳を麻痺させて～」のくだりが、物語の都合で強引にビールをキャラに飲ませたふうに感じてしまいました。

    一人称のわりに文章が淡々としているなぁとも思いましたが、作風とマッチしているとも思うので、作者様の文体のほうがいいのかもしれませんね。

    総じて大きな世界観が魅力な物語だったと思います。

    楽しい時間をありがとうございました。
    ではでは。

    E-Mail pass
2017年08月15日 16時52分42秒
 +20点
  • こんにちは。
    すごくレベルの高い作品でした。全体を通して、外国のおしゃれな映画みたいな印象です。
    バラが降るシーンが素敵ですね。普段SFはほぼ読まないのですが、楽しんで読むことができました。
    気になった点があるとすれば、主人公の語り口が淡々としているので、緊迫感のある戦闘シーンも淡々と片付いているような印象を受けたくらいですかね……。
    でも、物語の雰囲気にすごく合っているので、このままでもいいような気も。
    毒にも薬にもならないような感想で申し訳ないです。
    自分はこういった系統の話は書いたことがないので、すごく参考になりました。
    もしまたお目にかかることがあれば、ぜひほかの作品も読んでみたいです。
    拙い感想ですが、執筆お疲れ様でした。

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