キャッチコピー集です(5/17追記) |
Rev.02 枚数: 19 枚( 7,512 文字) |
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こんばんは、ミチルです。 本テーマ『不思議な卵』に挑んだ勇者たちを、まずは賞賛いたします。 本当に、お疲れ様です! いよいよ、感想投稿期間に突入しました。 互いに切磋琢磨するために、どんどん感想をお寄せください。 その一助となるように、キャッチコピー集を作成いたしました。 どうぞご活用ください! ◇タイトル:卵の悲劇 ◆キャッチコピー:卵が生み出した殺人 ☆主催レビュー:本格ミステリに息を呑みました。 ~書き出し~ 親愛なる読者へ 本作品は推理小説です。故にグロテスクなシーンがあります。 途中に読者への挑戦を挿入しました。あなたは読者でありながら登場人物の一人となり、犯人を追究する権利があります。 ◇タイトル:猫と卵と神様の判断 ◆キャッチコピー:あなたはその卵をどうしますか? ☆主催レビュー:テーマ消化と構成が鮮やかです。 ~書き出し~ それは俺が狙ってた美乳の新人ちゃんが、先に課長にお持ち帰りされちまった晩の話だ。 男ばっかで他には不細工しかいない新歓に、わざわざ出向いたのにとんだ無駄足を食わされた。あの男、こういう時だけ仕事が早いんだ。 ◇タイトル:これから孵化するファンタジー ◆キャッチコピー:冒険ファンタジーにみせかけたなにか・・・なんでしょうね? ☆主催レビュー:真実を知った時に思わず両手が震えました。 ~書き出し~ 薄墨色の世界を背にした犬頭が棍棒を握りしめた豪腕を振りあげた。 首から下は色気ある女の姿なのに、頭だけが精巧な犬のマスクをかぶっている。だが狂犬のように唾液をたらすその顔が作り物じゃないのはこれまでの経験からも疑いようがない。 ◇タイトル:豪華客船で隠れん坊 ◆キャッチコピー:豪華客船が闇に閉ざされた。船はすでに奴らの巣窟に―― ☆主催レビュー:迫真の描写に手に汗握ります。 ~書き出し~ 1-1 港の空は、海の色を反射したかのように青く美しく染まっていた。黒縁メガネのクローディアは、豪華客船オリエンタル・プリンセス号のオープンデッキに立ちすくみながら、船の出航を待っていた。デッキの手すり付近では、見送りに来てくれた人に手を振る客でいっぱいだった。クローディアは空を見ながら自分がひとりなんだと強く感じるようになった。 ◇タイトル:1/100のエメル ◆キャッチコピー:YAH! YAH! YAH! 幼女が全裸でやって来る! ☆主催レビュー:終始ワクワクしながら読み進めました。 ~書き出し~ ○1 西暦2035年・カリブ海。ヒューストンから南東およそ1200マイルのケイマン諸島。その沿岸海域。調査母船「黒髭」からアメリカの深海潜水艇「アビス」が出発した。 海面の下では時折くぐもった音が木霊していた。潜水艇の周りでは、仄かな光が瞬いては消えた。潜水艇のライトと、深海生物が放つ生物発光だけが暗い海を照らしていた。 ◇タイトル:愛し君の、愛しドゥジャルダン ◆キャッチコピー:生命宇宙進出の鍵を握るクマムシの卵が、ぬ、ぬ、盗まれた!? ☆主催レビュー:小さな作業に大きな夢を感じます! ~書き出し~ ずんぐりとしたムッチリボディに、小さくて愛らしい、つぶらな眼。その姿には透明感があって、いそいそと行く頼りない足取りは、まさに可憐な淑女。 ああ、今日も絶好調ね、マイ・スウィート・ドゥジャルダン。グッドモーニング。 実体顕微鏡を覗きこみながら、眩暈にも似た恍惚感を覚えて、潤子は口元をほころばせた。 ◇タイトル:竜の卵はかえるのか ◆キャッチコピー:卵はかえる。人をかえる ☆主催レビュー:壮大な物語をこの枚数に収めた力量に脱帽です。 ~書き出し~ ●邂逅は毒虫に追われて 季節は春。 雪はとけ、新緑は茂り、動物たちも冬眠から目覚めて、林の中では少年が絶叫した。 「うだァァァァァァァア!?」 先日十六になったばかりの少年アシュロはただ逃げる。 ◇タイトル:生まれろ ◆キャッチコピー:( ゚Д゚)ゴルァ ! 部屋から生まれろよ!! ☆主催レビュー:本企画のテーマにこんな解釈があるのかと唸りました。 ~書き出し~ 何かが生まれようとしていた。 私の部屋で、何かが生まれようとしていた。 机があり、秩序はなく、ベッドがあり、鎮静は遠く、本棚があり、知性が消えて、ゴミ箱があり、私はそこに入れない。 ◇タイトル:花吐き少年と、虚ろ竜 ◆キャッチコピー:これは、水底に咲く花と竜たちの物語―― ☆主催レビュー:心が洗われます。 ~書き出し~ 「たぶんその卵はさ、産まれない運命を背負わされていたんだよ。だから、竜のせいじゃない」 ヴィーヴォの言葉に、竜は頭をあげる。紺青の髪を蒼く瞬かせ、彼は竜に顔を向けてきた。 黒い彼の眼の中では、星屑めいた光が瞬いている。その光がどこか悲しげで、竜は思わずヴィーヴォの頬を鼻先でなでていた。 ◇タイトル:謎の卵ピーちゃん ◆キャッチコピー:不思議な卵の謎に挑め! ☆主催レビュー:こう来たか! と画面に向かって叫びました。 ~書き出し~ 恐竜の卵が発見された。 化石ではない。 まるでついさっき産み落とされたばかりのような、小さな命を宿した恐竜の卵だ。 ◇タイトル:カルナボール ◆キャッチコピー:転入初日の俺に向かって投げられたのは、不思議な卵だった ☆主催レビュー:テンポがよく、元気をもらいました! ~書き出し~ ほら、よくあるだろ? 似たような言葉って、言ってるうちにどっちが正しいのかわかんなくなっちゃうってこと。 例えば、カルボナールとカルナボール。 ◇タイトル:愛虐の卵 ◆キャッチコピー:子供の愛情は甘えるに近い、だから条件を付けるな。 ☆主催レビュー:主人公の生き様に涙しました。 ~書き出し~ これが男性の部屋なのだろうか、チリ一つなく鏡台もピカピカに磨かれている。 鏡には女子高生の姿が写り、身だしなみをを整えていた。イマドキの蝶をモチーフにした可愛らしいネクタイ、大胆なセーラーブレザーが特徴的、丈の短いチェックのスカート、とことんフレッシュに。 ◇タイトル:エッグ・ワールド ◆キャッチコピー:たまご姫を助け出せ! ☆主催レビュー:読み進めるほどに笑えました。 ~書き出し~ 私達人間界とは少し離れたところに『エッグ・ワールド』という世界があります。その世界は可愛らしいたまごが飛んだり駆けたりして、私達と同じような生活をしています。私達との違いといえば、一頭身のゆで卵の肉体を持つ彼らが服のように殻を身に纏っていることぐらいでしょうか。あっ……あと時代背景は中世ヨーロッパに近いということですね。 ◇タイトル:私たちという名の寓意 ◆キャッチコピー: このホラーがたぶんすごい! 2017年度版第一位!! 読者は最後に驚愕の真実を知る(はずがない)。 ☆主催レビュー:人類の未来が暗示されている気がしました。 ~書き出し~ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 創作支援アルゴリズムの開発で人工知能はヒトを越えるか 産政新聞オンライン 二〇二九年七月十一日(水) 京都に拠点を置くストレンジエッグ社は、機械学習やディープ・ニューラルネットワークによって、小説の構成要素の最適な組み合わせを選び出す創作支援アルゴリズムの開発に成功したと発表した。 ◇タイトル:狭隘の愛 ◆キャッチコピー:愛と矛盾 ☆主催レビュー:独白が淡々としているのが、かえって怖いです。 ~書き出し~ 1.供述 私は先生が好き。世界で一番愛しているわ。それは今でも変わらない。 先生は理科の先生で、適度に付いた筋肉が白衣の下で盛り上がっていて、とても魅力的に思えたことはまだ覚えているわ。「そんなことどうでも良いから、さっさと事件のことを話せ」ですって? 刑事さん、ごめんなさい。先生のことは最初から話したいの。 ◇タイトル:孵らない卵 ◆キャッチコピー:それが私の生き方だから。 ☆主催レビュー:命を愛するとはどういう事か。考えさせられます。 ~書き出し~ 小学校の頃、鶏小屋の卵が野球のボールにすりかえられる事件が起きた。 当時、飼育係だった私は孵らない卵を温める鶏を見てひどくむなしい気持ちを覚えた。男子生徒の悪戯だとわかっていたのに、誰がやったのか問い詰めても犯人は出てこなかった。確証が持てなくて犯人を責めることもできなくて、とてもやるせない気持ちになった。 ◇タイトル:ヒナの入った不思議な卵 ◆キャッチコピー:俺は想像していた。その卵には、それはそれは可愛いらしいヒナが入っていると。 ☆主催レビュー:すさまじい狂気を感じます。 ~書き出し~ 現実はしばしば残酷で、思い出のもとになる事実は、とかく後味の悪いものだ。 思い出したくない、そう思っていても、頭から離れてくれない思い出がある。 俺の父親は転勤族だった。だから俺は二年以上、同じ土地に住んだことがなかった。 ◇タイトル:ロンドンの夜の物語:闇を宿した不思議な卵 ◆キャッチコピー: 闇の卵よ! 我が魂を喰らい、我が肉体を贄として、我が庇護のもとにあるエリーを除く、ここにいる全ての者に滅びを与えよ! ☆主催レビュー:世界観が素敵です。 ~書き出し~ <魔都ロンドンの夜の闇> 物語の舞台となるのは、ヴィクトリア女王が統治なさる大英帝国の、霧の都ロンドンと称される古い都市でございます。 ロンドンでは、様々な科学の成果が生活に溶けこみ、街にはガス灯が点され、蒸気機関車や地下鉄が走っています。 ◇タイトル:卵の殻が割れる頃 ◆キャッチコピー:青春時代 ☆主催レビュー:ピュアな友情が魅力的でした。 ~書き出し~ 「なぁ、、、 俺ってずっとこのままか?」 「そんなことないよ。かっちゃんは変われる。こうやって頑張って来たじゃないか。ホントは優しいんだかっちゃんは。僕はかっちゃんを知ってるよ」 ◇タイトル:無精卵の冒険 ◆キャッチコピー:意味は死んだ。もう蘇ることはないだろう。 ☆主催レビュー:特定のフレーズが生き生きとしています。 ~書き出し~ 1格 無精卵のように怠惰な生活を送っていたら、カーテンの閉め切られた部屋いっぱいに眩いばかりの閃光が炸裂した。それは赤でもあり青でもあり光のようでも影のようでもあったけれど、問題はその発生源が冷蔵庫の中であったことである。 ◇タイトル:腐卵 ◆キャッチコピー:不思議な卵を呑まされて、非日常に、俺は堕ちた ☆主催レビュー:恐るべき存在に懸命に立ち向かう主人公たちに惚れます。 ~書き出し~ 街が終わったその日、俺はいつも通りの朝を迎えていた。 「うらー!」 仕事でいつも朝早くに東京の方へ出てしまう両親の代わりに、せっせと自分の弁当にオカズを詰めていると、妹の詠美≪えいみ≫が蹴りをかましてきた。 ◇タイトル:サーマリの使い魔 ◆キャッチコピー:授かった使い魔とともに成長する物語。 ☆主催レビュー:読後、主人公のこれからの活躍を応援したくなります。 ~書き出し~ 魔法使いサーマリは、とても優秀で、他の生徒の誰からも敬われる存在だった。 大人でも扱えないような強力な魔法を会得し、同年代の学生たちに比べ、一線を画する存在だったため、将来を期待されている。また、若いながらも人格者で、他者の悪口を決して言わなかったし、誰にでも優しく、誰にでも平等に接した。 ◇タイトル:海助の卵 ◆キャッチコピー:卵は美、美は卵 ☆主催レビュー:力ある言霊が怒涛のごとく押し寄せます。 ~書き出し~ 美たるものがまだ世に衰えの兆しを見せぬ頃、己の美的感覚に一方ならぬ信頼を置く男がいた。日盛りに燃える太陽や夜半に冴え渡る月も風雅の内に数えないし、潺湲たる深山川、藹然たる霧雨、蛙の和声彼方の松籟、明々に色めいた佳景、柳は緑花は紅にさえ理解を示さず、静閑たりし様子のみそれとなく愛すばかりの、無口な男である。 ◇タイトル:子安貝デッドスピード ◆キャッチコピー:かぐや姫の宝をめぐり、熱いバトルがいま開始する。 ☆主催レビュー:ノリが良くて、楽しかったです! ~書き出し~ 竹取の翁のもとに、かぐや姫という美しい姫がいたそうな。かぐや姫の噂を聞きつけ、五人の皇子が求婚した。この求婚にかぐや姫は、指定する宝物を持ってきた人の妻になると返した。だが、その宝物というのが、どれも無理難題であった。 ◇タイトル:あたまごん ◆キャッチコピー:あ、たまご、ん!? ☆主催レビュー:笑いが止まりませんでした! ~書き出し~ お分かりいただけるだろうか。 彼こそが世界最強のヘッドバッドハイエンダーにしてひよこのオスメス判別世界チャンピオン、 その名も高き、田(た)・孫(まご)氏である。 本日、はるばる栃木県から来日した彼の目的に、全世界が注目しつつ朝餉にはねぎの味噌汁を所望された。 ◇タイトル:宇宙人の腹ペコ幼女を拾ったら産卵させられた ◆キャッチコピー:「ねぇ。卵産んで」「ふうううぅぅん」にゅるぽん。こうして俺は卵を産んだ ☆主催レビュー:人智を越えた宇宙人はいろいろな意味で恐ろしいです。 ~書き出し~ コンビニに夜食を買いに行った帰りに、腹ペコの幼女を拾った。 ぼろきれのようなマントを羽織り、体を横たえながら道端の草を食んでいた。腹から聞こえるのは空腹の音色。 「お、おいっ! 大丈夫か?」 ◇タイトル:おにいちゃんのふしぎなたまご ◆キャッチコピー:世の中には見せていいものと、見せてはいけないものがある。今回は後者だ。 ☆主催レビュー:天使のような少女たちが愛らしくて、ニヤニヤが止まりません。 ~書き出し~ 「お兄ちゃん……見せて?」 僕の九歳下の妹、今年の春に小学生になったばかりのことねは、突如部屋に入ってくるなり真剣な口調でそう言った。高校生の僕でさえ分からない固有名詞をごく自然に、本当にあると思い込んでいるかのように、僕に向かって尋ねたのだ。 ◇タイトル:男の料理 ◆キャッチコピー:俺の料理は卵の料理。卵の料理は俺の料理。 ☆主催レビュー:読み終えた後で硬直し、だんだんと身震いが始まりました。 ~書き出し~ 冷蔵庫を開けたら、卵が一つだけあった。 目玉焼きなら三分で作れる。カップ麺の待ち時間にさっと作ればちょうど良い。などと黙考する間に、先ほど火にかけたやかんはちょうど沸いた模様。 ◇タイトル:オルフェウスと竜族の再生者 ◆キャッチコピー:ドラゴンの卵からの、ドラゴンの再生 ☆主催レビュー:魅力的なキャラとストーリーにひたれて幸せです。 ~書き出し~ 『プロローグ』 アレン・シュヴァンテは知っている。 蘇生魔術は人を生き返らせることを。 同時にそれが、決して平等でも慈愛に満ちたものではないことも知っている。 心肺停止から二十四時間と三十三分。 ◇タイトル:眼棲生物学者の華麗なる籠城 ◆キャッチコピー:魔眼バジリスクと大学籠城大作戦 ☆主催レビュー:奇想天外な物語にグイグイと引き込まれました! ~書き出し~ 犬は蛇と言葉が通じない。それは種族が違うからだ。 大昔は人間もそうだった。 瞳に犬を飼ってる人間と、瞳に蛇を飼ってる人間は言葉が通じなかった。 それは瞳に飼っているもの――眼棲生物(アニマ)が違うからだ。 ◇タイトル:お姉ちゃん(哺乳類霊長目ヒト科)卵を産む ◆キャッチコピー:哀れなる我が思春期は、姉貴の乳によって支配されていた。 ☆主催レビュー:登場人物のそれぞれのドラマに心が動かされます。 ~書き出し~ 〇 「ねえひーくん。お姉ちゃん卵産んじゃった」 とかなんとか哺乳類霊長目ヒト科の姉貴が言いやがったので、部屋で寝ていた俺は「はぁ?」と目を剥いて起き上がる。 姉貴は上半身だけパジャマを着て、下はパンツすら穿かないで股やら腿やら放りだしていた。 ◇タイトル:ファルーシャの母 ◆キャッチコピー:幼い日の記憶に呼び寄せられるように、私は再びあの屋敷を訪れる。 ☆主催レビュー:臨場感が群を抜いていました。 ~書き出し~ それは、幼い日の幻のような記憶だ。 まるで外国の映画の風景のような、鬱蒼と茂る樹木にかこまれた大きなお屋敷だったような気がする。そこを訪れたのは、家族旅行と父の仕事の用事をかねてのこと。 ◇タイトル:「好きな卵料理はなんですかな?」 ◆キャッチコピー:景色を映す不思議な卵を拾った少年が見たものは ☆主催レビュー:老紳士がいい味を出しています。 ~書き出し~ 一 拾った物は ゴールデンウィーク前日の放課後、高校生になって初の大型連休に何をしようかと多少浮かれてぶらつきながら帰っていると卵を拾った。 正確には卵に見えるナニかだ。 見た目は色を白く形もまさしく卵といった物なのだが、光が当たると水に垂らした油の様な模様が光沢を放っている。 ◇タイトル:少年たちが見出した卵に関する偉大なる世界真理、その一端 ◆キャッチコピー:卵とは深淵なる世界真理そのものである。 ☆主催レビュー:こんな世界真理もあるのだと震撼しました。 ~書き出し~ ある春の昼下がり、少年Aは言った。 「……卵ってさ、エロくね?」 少年Bはその言葉に、まず、眉を寄せる。 「……は?」 「いや……、卵」 「卵って、あの卵? 玉子とも書く、あの?」 ◇タイトル:むきたて少女はツルっツルっ ◆キャッチコピー:エロゲしか人生の楽しみを教えてくれなかった! ☆主催レビュー:コメディ笑えると油断していたら、泣きました。 ~書き出し~ 恥ばかりの人生をおくってきた。 幼稚園の芋掘り遠足では、親の目から離れた隙に用水路に転落し、着替えと時間の都合でひとり全裸にタオルでバスに乗せられてしまった。 小学四年生のバレンタインの日、高熱があったにもかかわらずガッツで登校した教室で、腹にたまったガスを少しだけ解放しようとしてニュルッと茶色い半液体状の身まで漏らしてしまった。 ◇タイトル:分かれ道 ◆キャッチコピー:安倍公房風……なつもりのショートショート ☆主催レビュー:描写で魅せる力量に感服しました。 ~書き出し~ 友人の夢野(ユメノ)が学校に来なくなってだいぶ経つので、しばらくぶりにやつの家に行ってみた。両親は不在だったが玄関の鍵は開いていたので、俺は覚えている道順に従って、二階のやつの部屋を目指した。 ◇タイトル:願いと想い ◆キャッチコピー:彼女の願いと僕の願い ☆主催レビュー:この文字数に込められた葛藤は深いです。 ~書き出し~ 僕が買ったそれは、なんでも願いが叶う不思議な卵だった。いや、正確に言えば、そういう謳い文句の宗教商品だ。生命の源ということで形は卵型。金はお釈迦様に通じるとかで、卵型の銅に金メッキをこしらえる。大きさはスーパーに売っている卵となんら変わりなかったが、銅でできているだけあって重かった。 |
GW企画運営 3017年05月01日 00時11分49秒 公開 ■この作品の著作権は GW企画運営 さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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