冷たいマリオネット（跡地化）

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　跡地化しました。

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花火

2016年12月31日 23時43分44秒 公開
■この作品の著作権は 花火 さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：真実は心の中に
◆作者コメント：運営のみなさま、冬企画開催ありがとうございます。
結構ぎりぎりになって焦りましたね。完成してよかった。かなり枚数をオーバーしたので、削るのに苦労しました。執筆時間の4倍くらいかかりましたね（苦笑）

今回は自分の好きな要素である「百合」「ミステリ」を入れてお話を作りました。
どちらもライト風味ですが……。

拙い作品ですがよろしくお願いします。

（追記）
諸事情により跡地化しました！
読んでくださった皆様、ありがとうございました！

2017年01月27日 13時06分28秒
 作者レス
  • kz様、感想ありがとうございます。

    ＞御作を拝読して、やはり日常の謎は難しいなと改めて感じました。

    実は、そこまで日常の謎を意識していたわけではないんですよね。
    でも確かに、日常の謎ですね。
    不審者の謎も、脅迫の謎も、すべてダークな方向（犯罪など）に振れていない。まぁそこは狙った部分ですけど。

    ＞読者がミステリに期待してる点って、不可能興味であったり、意外な犯人であったり、意外な動機であったり、奇想天外なロジックであったり、伏線の張り方とその回収ぶりであったり、――等々、例をあげればきりがありませんが、御作が読者に提供したそれらは、私には物足りないものでした。
    ＞原因は事件の規模と演出でしょうか。事件（謎）が小さいために読者の興味はさして引けず、それを煽るような展開や演出もなく、伏線の張り方も結構露骨で、真相が分かってもあまりカタルシスを感じられませんでした。ライトも結構ですが、短編ミステリを書くのなら、肝心要のミステリ部分にもっと力を割いてみてはいかがでしょうか。

    作者コメント欄でミステリ風と予防線を張ったのは、自分でもそこまでミステリ部分を作りこめた印象がなかったからでした。
    ユキが理詰めで問題を解いていって、最後に理詰めで解けきれない問題とぶつかって、感情が反転する。正直、ミステリ部分はあくまでラストを演出するための小道具として使いました。ただ、あまり上手くいかなかった印象です……。感情の変化のプロセスが雑だった気がします。
    演出面でならもうちょっと工夫できる余地はあったと思います。
    青出さまへのレスでも書きましたが、
    プロット段階では、ユキがラックオンの謎を解き明かす必然性を上げるために、篠原先輩が不審者に襲われる（狂言）というエピソードを入れる予定でした。
    謎のインパクトが弱いので、演出面でおぎなおうという意図もあったんですよね。結果的に没にしてしまいましたが。
    工夫次第で、陳腐と言える謎やトリックでも、魅力的に見せることは可能だと、いろいろなミステリ作品を読んで学んできたことですが、自作に活かすことができませんでした。

    ミステリの趣向でいえば、拙作はコナンドイルの古典的名作「赤毛連盟」を下敷きにしました。
    あちらは、面白おかしい変てこりんな仕事を創作して、被害者をおびき出していたわけですが、
    拙作では、脅迫状というわかりやすいアイテムを使って、探偵役のユキを誘き出しました。
    それだけではわかりやすすぎるので、不審者の謎をからめれることによって、篠原先輩の狙いをわかりづらくしたんですが
    結果として散漫な印象の話になってしまったと思います。

    ＞ベタなオチも含めて、キャラクターとか作風は結構好みでした。ミステリも大事ですが、その辺りを掘り下げてみるともっとよくなるかもしれません。

    長編化した作品は、キャラクターの掘り下げを頑張ろうと思います。
    個人的な趣味ですが、ミステリはフーやハウより、ホワイに重点を置いた作品の方が好みなので（だから都筑道夫やアント二ィ・バークリー、ハリィ・ケルマンとか大好きなんですよねぇ）、動機の面で読者を驚かしたいので、一層キャラクターには力を注がねば、と思います。

    感想ありがとうございました！

    （追記）
    感想内の誤字を修正しました。

    E-Mail pass
2017年01月27日 12時55分48秒
 作者レス
  • 茉莉花様、感想ありがとうございます。

    ＞女子高での同性への告白シーンから始まるというシーンが目を惹きました。

    そう言ってくださる方が多くてよかったです。
    奇をてらった出だしは個人的にあまり好きじゃないんですけど、今回はチャレンジしてみました。
    まぁ告白シーンから始まるってのはありがちですけど、三人一緒の告白から、ってのはあまりないんじゃないかなぁと。探せばたくさんありそうですが……。

    ＞で、学校でも有名な先輩から一緒にいてほしいと頼まれるのですが……。
    ＞うーん……ごめんなさい。その後がちょっとスローだったかなと思いました。
    ＞不審人物うんぬんの話になるのが全体の６割過ぎ。そこからの解決が個人的に速かったな、と感じました。なんか、安楽椅子探偵みたいな……直感がすごく冴えている感じでした。その分、淡泊だなと感じた面もありました。

    割と起承転結のバランスを考えて書くタイプですけど、拙作の場合は、そこまで頭がまわりませんでした。
    依頼のところを書いている段階で、「これ絶対50枚じゃ無理だよぉ……」とべそをかいていました。
    プロット段階ですでに勝負がついていたんだな、と痛感しました。

    安楽椅子探偵ふうの解決になっているという指摘は、なるほど確かにそうだ、と思いました。
    事実確認のための捜査をしていないんですよね。これだったら、篠原先輩がラックオンで起きている不審者騒動を口頭で語り、それをユキが聞いて謎を解くという形式でもまったく問題ありませんでした。
    むしろその方がスマートに話を50枚に収められていた気がします。

    ＞タイトルの「冷たいマリオネット」って誰のことを指しているんでしょう？

    すみません……。タイトルは投稿ぎりぎりの段階で、無理矢理ひねりだしたもので、そこまで深く考えていませんでした。
    客観的に見て、ユキは冷たい。
    そしてユキは、篠原先輩の思惑にまんまと乗ってしまった。操られていた。

    すべて作者視点からの印象ですね。

    いろいろ考察してくださったのに、すみません、ほんと適当で……。

    ＞もう少し長い尺でキャラクターの深掘りと解決編をゆっくりすれば、ものすごく魅力的なキャラミス（かコージーミステリ）になるなと思いました。

    キャラミスブームには乗っかりたいと思ってるんですよね。
    コージーは、ここ最近グルメものと合わせてそこそこ人気ですけど、そろそろ飽きられてくる頃な気がします。
    尺を長くとって、キャラクターを大事にした作品に仕上げたいです。

    感想ありがとうございました。

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2017年01月27日 12時50分32秒
 作者レス
  • たてばん様

    感想ありがとうございます。

    ＞内容は良かったのですが、中途半端な終わり方だと思いました。

    篠原先輩と対面するところまで書きたかったんですが……枚数の都合でいまの形に。申し訳ないです。

    ＞枚数の割に登場人物が多いのもそのせいなのでしょうか。
    ＞登場人物が多くて誰が誰なのか少し混乱しました。

    多いですよね……。
    いっそのこと語尾に特徴でもつけてわかりやすくしようと思ったんですけど、作風的にちょっと厳しいかと思ってやめました。
    長編ではキャラの掘り下げを頑張りたいです。

    ＞できれば枚数の関係無い完成品を読んでみたいです。

    もともとのものをアップするつもりはないですが、長編化したものはあげるかもしれません。

    感想ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年01月27日 12時46分55秒
 作者レス
  • ハイ様

    感想ありがとうございます。
    賞まで頂いてしまって、嬉しい気持ちでいっぱいです。

    ＞良い百合でした！ｗ

    百合☆ハッピー♪

    ＞距離感が絶妙ですね。着かず離れずで終わる、ってのが個人的には一番美味しいですよ、ええ。
    ＞ユキと杏子のやりとりとか、すごく楽しめました。

    自分も書いていて楽しかったです。
    いちゃいちゃより、つかず離れずの微妙な距離感を保ったままの話が大好きで、自分も書いてみたいと思って書きました。
    百合成分はもっと増やしたかったですね。長編化する際には、心残りだった百合ワールドを全面展開したいと思います。


    ＞けど、ミステリー風味はその分雑味に感じられました。
    ＞ミステリーを演出するために用意されたキャラ達がぞんざいというほどではないものの存在感が薄く、謎そのものも書き手としての演出面で考えるとだいたいそれはヒロインや主人公によるものになってしまうんですよね。

    不審者の謎を、ユキと篠原先輩の人間関係とは若干離れたところに置いてしまったのが最大の失敗だったと思っています。
    今回描きたかったのは、篠原先輩の心の謎。人間性の謎の部分がメインだったんですけど、思いのほかラックオンに枚数を取られたせいで、狙いがぼやけてしまった感が強いです。

    ＞そんなわけで、無くすまではいかずとも、もうちょっとミステリー度を下げても良かったのではないかと私は思います。
    ＞えーと、ほら。
    ＞みんなの前での種明かし部分と、誰それの兄と付き合ってる情報とか、あの辺りは別に……その、あまり楽しくなかったので(謝

    うう、すみません…。
    やはりラックオンの部分が足を引っ張ったな、と思います。別にラックオンなくても話の流れは作れるんですよね。
    不審者関連は言ってしまえばすべてミスリードと言えますから、ミスリードに力を注ぎ過ぎて話が見えなくなるというのは、本末転倒だったと思います。

    感想ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年01月27日 12時40分06秒
 作者レス
  • 青出様

    感想ありがとうございます。

    ＞【キャラクター】

    篠原先輩のこと好きになってくれて嬉しいです。
    どういうキャラなのかを示すエピソードが足りていないと自分では感じていたんですが、
    お気に入りのキャラではありますので、そう言っていただけるとほんと嬉しいっす。

    ＞【ストーリー】

    百合っぽいミステリを書きたいなぁっていうのが出発点でした。
    キャラクター同士をゆりゆりさせるだけなのは嫌だったので、「ミステリに百合要素が入っている必然性」を重視して、いまの結末を捻り出しました。
    謎の引きが弱いというのはおっしゃる通りで、もう少しなんとかならなかったのか、と自分でも思います。
    プロット段階では、ユキがラックオンの謎を解き明かす必然性を上げるために、篠原先輩が襲われる（狂言）というエピソードを入れる予定でした。
    謎のインパクトが弱いので、演出面でおぎなおうという意図もあったんですよね。しかしそうすると、謎解き部分もかなり変更しなくてはならなくなるので、没にしました。工夫次第では何とでもなりましたね……。

    ＞【設定】

    小さな異能の設定はすぐに決まりました。他はオチから逆算して考えました。

    ＞【文章】

    もともとあまり細かく描くタイプではないですけど、今回はがっつり描写を削っていったので、結構不安でした。
    プロットの段階だよねコレ、と昔よく言われていたので、また言われちゃうかなと。あまりそうは思われなかったようで安心しました。
    誤用などの部分は、修正させていただきました。ご指摘ありがとうございます。

    ＞【構成】

    ユキの感情の変化の部分が一番書きたいところでした。
    理詰めでどんな問題も解決してしまえる冷徹な人間が、最後の最後に、感情に足元をすくわれる。
    そういった話が大好物なので、自分でもやりたいなぁと。
    多少でも上手くいっていたのなら幸いです。

    謎解き部分は、50枚の短編ではやや苦しいレベルで忙しなかったかな、と反省しています。
    犯人と動機、どちらも最後までばれていなかったようなので、凝ったかいはあったと思います。

    感想ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年01月18日 13時44分31秒
 作者レス
  • 不破蓮灰人様

    感想ありがとうございます。

    ＞作者さんが主人公と篠原先輩を近づけたいんだけど、いきなりでは不自然なので、偶然が重なっただけのような印象にしようと、ちょっと回りくどいことをキャラにさせたのかなと思いました。しかし読み進めますと、むしろ偶然を排して、必然で詰めていくような雰囲気を感じました。

    ＞そのため、、篠原先輩は何らかの意図を持って、主人公に近づいたんだろうと、仮に考えて読み進めることになりました。必然だとすると、回りくどさは篠原先輩の作為的なものという可能性が大きくなります。（結局、それが最後で明かされた感じでした。）

    篠原先輩はユキと同じく計算高いキャラにしました。
    好きな人と一緒にいるため、好きな人に自分のすべてを見てもらうため、回りくどい方法で接触をはかってユキと交渉をしたわけですが、それは「ラックオン」での不審者騒動を利用した狂言でした。

    ＞ミステリにしようとして、それなら読者の目を欺かねばならないと、特に使わない設定をあれこれ盛り込んであったように感じます。例えば、薫ですね。女性だけど男装している。注意を引くわけですが、そのことは特にストーリーには活かされていない感じです。

    薫さんの女装は、単純にキャラ付けのためと、薫犯人説の補強の設定でした。そもそも論で、薫犯人説はあくまでフェイクで、話の流れ的にはいらなかったかもしれません。
    別解を潰すことによって、最後に明かされる自作自演説の補強をしようと考えたんですが、よくよく考えてみると、自作自演説の伏線は十分に張れていたと思うので、やはりいらなかったのかなとも思いました。
    薫さんの女装の部分にも、何かエピソードがあれば、また違った印象を持たせることができたかもしれません。

    ＞ちょっと意味の取りにくい文も見かけました。

    ここは読者を惑わそうとか、そういう意図は全くなく、深く考えずに書いてしまいました！　確かに混乱させてしまいますよね！　申し訳ないです。

    ＞イメージが、ある意味無駄にぶれるような設定や描写があるわけです。ミステリでこういう目を泳がせるためだけの小技はどうなんでしょうか。個人的には王道、正道とはいえないような気がします。

    今作の反省点の一つは、レッド・へリング（偽の手がかり）が無駄に多く、それがあまり物語的に機能していなかった点ですね。レッド・へリングやミスリードは、ミステリに必要な要素ですが、あまりに多すぎるとイメージのぶれ、作者の狙いがわかりづらくなる、単純に読みづらくなる、といった現象を起こしてしまうので、
    ほどほどにしないといけない、と痛感しました。特に短編ミステリの場合はそうです。

    ＞肝心のトリックですが、島村さんの枕の扱いがどうも変な感じです（しかも、なぜか月島となっている箇所がある。トリックに関わる部分のため致命的）

    なぜ名前を間違えるかなぁ、私は！　申し訳ないです。

    ＞最初は主人公が一人称の地の文で、「さきほどは無かった」「事務所の奥から持ってきたのかも」「それ（枕）を抱えてじゃないと、集中して仕事ができないらしい」の3点を挙げています。

    ＞この枕が、実は島村さんと内緒で付き合っていた彼氏さん＝浅井さんの兄が持ってきたことが推理され、確認されるわけですが、どうも変です。主人公は薫が初対面時に男装したことでも分かりますが、ゲーム開発チームが興味を持ってもらうように行動、言動していることが感じられます。

    ＞なのに、島村さんが枕を抱えてないと仕事にならない特徴は伝えて、自宅からわざわざ持ってきていることは伝えていない。主人公が自宅から毎日枕を持ってくる点をつまらないと判断した（ため地の文に現れなかった）とはおもえません。しかもぱっと目につく鞄（←浅井さんの証言からの判断）がぱんぱんになるほどのサイズ（これ以上は無駄に長くなるので割愛）。

    ＞なにか片手落ちな感じです。偶然かもしれません。しかし大事なところで情報が伏せられる偶然を働かせたら、フィクションである以上は作為を感じざるを得ません。

    不審者の謎の部分に細かく触れてもらえて嬉しいです。

    枕の件ですが、不破蓮灰人様のおっしゃられている通り、「枕を持ち帰っていた」という情報をユキが知らないのは不自然です。一ヶ月半一緒に活動していたのだから、たとえ薫さんから教えてもらわなかったとしても、気づいていて当たり前です。

    削る作業に入る前の原稿では、「仕事を自宅に持ち替える際は、枕も一緒に持ち帰っていた」という情報が入っていたんですが、どういう思考回路をしていたのか、推敲中の私は、その部分を削除してしまいました！（あほ）

    ここからは当時の私を振り返っての回想ですが、「不審者特定のロジックに必要な情報はこれで十分だよね……」「枚数オーバーしてるし、もっと情報を刈り込みたいなぁ」「あ、ここいらなくね？」「うん、いらない！（即決）」って感じで刈り込んでしまいました。

    おそらくそのときは、「島村はその日だけ偶然自宅に枕を持ち帰っていて、そして忘れたってことにしよう」と都合のいい偶然でかたづけようとしていたんだと思います。
    これは大失点ですね。ミステリとしては最悪です。
    仮にそういう構成にするなら、あらかじめ島村が「昨日、自宅に仕事を持ち帰った」という情報を明かすべきでした。そうすれば、「枕を持っていないと仕事できない」という情報があるので、ロジックに破綻はなくなります（これでもやや弱いかもしれませんが、論理の飛躍で十分真相に至れる道筋だと思います）。

    そもそもユキを知性的なキャラにするなら自分の推理が当たっているか事実確認をさせるべきで（兄がタバコを吸っているかどうかの情報は聞き出していたわけですが）、枕の部分はそういう意味でも弱いですね。

    正直、書きたかったのは終盤の自作自演が明かされてからの感情の反転、ラスト一行のところだったので、ラックオンの不審者事件の作りこみはまだ甘かった気がします。

    ＞削る前のもともとの作品をどこかにアップされたときには、拝読してみたい気が強くいたします。

    もともとの作品を投稿する予定はないですが、ブラッシュアップして長編化した作品は、ラ研内にアップするかもしれません。

    感想ありがとうございました！

    （追記）
    若干の誤字修正しました！

    E-Mail pass
2017年01月18日 11時43分10秒
 作者レス
  • 燕小太郎様

    感想ありがとうございます。

    ＞　＜一通り読んでの第一印象＞

    個人的に短編ミステリは好きなんですが、そうですね、この作品は明らかに短編向きではなかったと思います。舞台を中盤で変えた点と、解決編が2パートに分かれていた点、キャラが多い点で、忙しない印象をあたえてしまった気がします。
    複数回のどんでん返しで魅せる作品や、緻密なロジックで魅せる作品はあまり短編向きではなく、
    鮮やかな伏線や異様な動機、逸材なトリックなど、一発で読者を驚かせる作品の方が向いてると思います。事実、短編ではそういう傑作が多い。
    ロジックで魅せる場合は、安楽椅子探偵ふうにするのが一番ですけど、普段ミステリを読まない方には取っつきにくいかもしれないと思い、そういうプロットは没にしました。（上手い人であれば関係ないわけですが…）
    でも結果的に、書き急いだため、ユキの推理には論理の飛躍が多く、安楽椅子探偵の推理のようになってしまいました……（枕、香水のロジック部分など）
    こういうところが詰めが甘かったな、と思います。

    ＞　＜良かったところ＞

    脅迫状が自作自演だった、というところまでは、まぁばれてもいいかという気持ちでいました。そこから先のホワイの部分（なぜそんな自作自演をしたのか）で勝負しようと考えていました。
    レッドへリンク（偽の手がかり）が多すぎたせいで、狙いがぼやけてしまったか、と思ったんですが、オチまで飽きずに読んでいただいてありがたく思います。

    文章は読みやすさだけを意識して書いています。正直、文章で読者を楽しませる技量には至っていないので…。上手くなりたいです。
    ミステリになっていた、と言ってもらえてほっとしています。

    ＞　＜気になった点＞

    キャラ、多すぎますね（爆）
    書きわけが甘く、また、キャラも浅かったと思います。
    女性だらけなので、それに拍車をかけてますね。気を付けたいです。

    ＞　＜総評＞

    キャラから物語を構築していくことは今までなかったんですけど、
    次回企画が開催されたら、ぜひともそういう作品に挑戦したいと思います。
    魅力的なキャラを書けるようになるため、日夜鍛錬ですね！

    感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年01月18日 11時01分11秒
 作者レス
  • たかセカンド様

    感想ありがとうございます。

    ＞序盤、告白から入るシーンは、これからどうなるのだろう？　という興味が持てました。
    ＞終盤のどんでん返しも上手く表現できていると感じました。

    冒頭で興味を引けたようでよかったです。
    どんでん返しもほめていただいて嬉しく思います。

    ＞しかし、ライト風味のミステリと言うことでしたが、キャラクターがあまり立っていないと感じました。

    魅力的なキャラが書けない（泣）
    やはりキャラ設定はもっと練らないと駄目ですね。
    自分も篠原先輩のキャラは薄かったと思います。ラックオンでの活動を通して掘り下げるつもりでしたが、枚数（以下略

    篠原先輩は、この作品の根本を支える重要なキャラなので、いまのままではダメですね。ご指摘ありがとうございます。

    ＞自分はあまりミステリーは読まないので、見当違いな意見を述べてしまうかもしれませんがご容赦ください。

    いえいえ！大変参考になっています。
    私が志すところのミステリ作品は、普段ミステリを読まない読者の方でも楽しんもらえるミステリ作品ですから（なお、書けていない模様）

    ＞冒頭の篠原先輩がユキを説得するシーンの会話が多く少しだれてしまいました。
    ＞後は、ユキが始めてオフィスでみんなと会うシーンや、浅井さんとの食事シーンも少々会話が多いと感じました。
    ＞もっと削ってスッキリさせることも可能かと思います。

    説得シーンは長いですね。書いていて楽しくて筆が乗ってしまいました。作者だけが楽しんでいても仕方ないですよね。
    ラックオンのくだりは、これ以上削ると骨格・プロットだけの状態になるのを恐れて、いまの形になりました。
    キャラが立っていたら、会話が多くても、あまり気にならなくなるのかもしれません。

    感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年01月18日 10時46分05秒
 作者レス
  • bigtemple00様

    感想ありがとうございます。

    ＞ミステリに当たる部分が作り込まれているように感じました。

    ありがとうございますです。

    ＞ユキちゃんの淡白な性格が、ライトな雰囲気に合っていたし、ストーリーを追いやすくしたり、伏線を回収しやすくする役割も果たしていたようで、良かったです。

    一人称のミステリだと、伏線や手がかりを拾うために、ある程度知性的な語り手にしないと難しいですね。
    特に語り手が探偵役の場合となると尚更そうなります。しかも思考のプロセスを開示してしまうと解決編に行く前に謎が解かれてしまうので、
    そこら辺の調整が難しい。素直にワトソン役を作ってそいつを語り手にした方が楽にミステリを書けるんですが、
    ただそうなると、ラストの展開が成立しなくなるので、やはり探偵役であるユキを語り手にしたのは正解だと思っています。

    ＞ただ、百合要素は、最初と最後のみの登場だったように思いました。

    今作ではミステリは割とサブで、本当は百合の部分をねっとり書きたかったので（ぇ）、もったいないと自分でも思います。
    ユキと篠原先輩の、微妙な距離感でのいちゃらぶを早く書きたいっす。

    感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年01月18日 10時27分40秒
 作者レス
  • 朱鷺（とき） 様

    感想ありがとうございます。

    ＞他人を好きになったことのない主人公ユキ、ユキに熱い想いをいだく人気抜群の杏子先輩、二人の仲がこれからどうなるか。読了後にもいろいろと想像がふくらむ結末でした。楽しませていただきました。

    ありがとうございます。そう言ってもらえると自信がつきます。

    ＞途中で月島という名前が出てきますが、島村さんで良いですよね？

    そうです。ほんと申し訳ない。こういうミスは駄目ですよね、私のバカ！まぬけ！カス！

    ＞気になった事は、冒頭のあの状況でハンカチを落とすのは都合がよすぎる。先輩に呼び止められ秘密にするようたのまれる。その時にさりげなくクラスと名前を尋ねられる、でよいのでは、と思いました。

    ハンカチを出会いのきっかけにしたのは、陳腐ですね……。指摘されて初めて気づきました。

    ＞三人の下級生の設定の深さや、先輩を崇拝するマキの存在など、回収されていない伏線をいろいろと感じます。本作が長編化され続編が書かれることが楽しみです。

    最初のレスにも書きましたが、長編化する予定です。というか冒頭はすでに書き終えました。
    早いところ書きあげたいです。

    感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年01月18日 10時13分59秒
 作者レス
  • つとむュー様

    感想ありがとうございます。

    ＞ラストの一行がとても良かったと思います。

    ありがとうございまっす！

    ＞が、個人的には、冒頭などの細かい点が、
    ＞ラストにうまく繋がっていないかもと感じました。

    なるほど、そうですね。正直、ユキのキャラは書きやすかった半面、上手く特異性を出すのが難しかったかなと思います。
    他人にまったく興味がない、ってわけではないんですよ。ユキはセカイ系的な閉じた生き方をしているわけではないですから。そこらへんの掘り下げ、描写ができていませんでした。難しい。

    ＞ユキは告白シーンに全く興味を示さないという冒頭もアリなんじゃないかと思います。

    それは考えつきませんでした！
    この意見を参考に、長編での冒頭部分を変更しました。大変参考になりました。ありがとうございます。

    ＞終盤の推理は面白かったです。
    ＞なかなか上手く考えられていると思いました。

    溜めを作らず流して書きましたが、そう思っていただけたなら嬉しいです。

    ＞テーマの『小さな異能』

    前半の流れだけでなく、後半にも活かそうとしましたが、できなくて残念です。
    小さな異能がお題と聞いて、まず私が最初に考えたのは「立証できない類の異能」でした。
    篠原先輩の持つ異能は、第三者からしたら、ただの直感にしか思えないもので、だからこそ理詰めですべて紐解かれる作品の中に
    ひとつ「揺らぎ」を作り出せるのではと考えました。すべてが解明されるよりも、ひとつくらい謎が残る作品の方が好きなので。

    感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年01月17日 17時35分31秒
 作者レス
  • へろりん様

    感想ありがとうございます。

    項目ごとに細かく分析してくださって大変助かりました。

    ＞【文章】

    ワードのチョイスは、その時々のライブ感で選んでしまうので、おかしなところがちらほらとありますね…。いつも最後に推敲して直すんですが、今作は削ることばかりに意識が集中して、おろそかになっていました。単純にワードのセンスがよろしくないだけかもしれませんが。
    編集できるようになったら、誤字・御用の部分は直させていただきます。微妙なワードの部分は、戒め（？）の意味で残しておこうと思っています。

    ……ちなみに私は22歳、学生です（小声）

    ＞【設定】

    田中ロミオが好きなので、『少女は荒野を目指す』の影響は多少入っているかもしれません。
    全体的に詰め込み過ぎ、掘り下げ不足でしたね。長編化する際はそうならないよう気を付けたいです。

    ＞【キャラクター】

    ユキは名前だけでの登場ですね。苗字は考えてませんでした。
    薫さんは自分も気に入っています。

    ＞ミステリ要素が入っているのである程度登場人物が多くなるのは仕方ないとは思いますが、自分にはキャラの把握がちょっと難しかったです。

    これは他の方からのご指摘もあり、自分でも「苦しいな」と思っていた部分でした。
    こちらも長編化する際には、気を付けたいと思います。

    ＞主人公のユキとヒロイン役の篠原先輩が二人ともどちらかというと静のキャラだったのも損をしているように思いました。

    なるほど、と思いました。現在執筆中の長編での篠原先輩のキャラは、へろりん様のご指摘のおかげで、固めることができたかな、と思っています。

    ＞【構成】

    目を惹く冒頭になっている、と多くの方からの感想にあったので、その点はほっとしています。よかったっす。

    ＞主人公のユキが美人で自分大好きという設定の開示を最後に持ってきたのは、先にも書きましたがアンフェアに感じました。

    エピソードでナルシスト的な一面を出そうとしていたんですが、うーん、できていませんでした！
    正直、推敲している段階では、あまり気にならなかったのですが、そうですね、アンフェアだと感じてしまいますよね。
    この部分はちょっと考えてみます。

    ＞ユキが理詰めで次々と謎を解き、最後に行き詰って、初めて自分の理屈に合わない感情に気づくというのはよかったです。
    　このどんでん返しはいい！
    ＞よかったのですが、描き切れていなかったという印象です。

    この点には一番忸怩たる思いを抱いています。もう少し上手く書けただろ、と。
    先輩と最後に対面させるか、そうしないか。正直、枚数の関係で、安易な方を選んでしまった感があります。
    プロットの段階から、私が書きたかったのは感情が反転するラストだけだったので（ぇ）、そこはもうちょっと上手くやりたかったです。

    ＞【ストーリー】

    正直、ラックオンの不審者探しのくだりはなくてもいいんですよねぇ……。
    その部分が独立しているせいで、流れを阻害してしまったかな、と反省しています。上で書きましたが、書きたいのはあくまでラストの感情の反転部分だったので。
    ユキと篠原先輩の人間関係にラックオンの話を上手く組み込めなかった時点で、失敗だったなと思います。

    ＞【小さな異能】

    この異能を活かしたエピソードを、ラックオンに舞台が移行したところで導入予定でしたが、枚数が……。
    みなさまは50枚でおさまる物語を構築して、それで勝負しているわけですから、言い訳にもなりませんね。申し訳ない。

    ＞【総評】

    いいお話になる、そう言って頂けると、頑張ってブラッシュアップしようと、意欲がわいてきます。

    繰り返しになりますが大変参考になりました。

    あ、あと、『その魔術師が不死な理由（わけ）』、今企画での個人的ベストでした。パズラー的な読後感だったので、ひょっとしたらミステリ読者に受ける作品かもしれません。

    感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年01月17日 16時40分34秒
 作者レス
  • ０３ほも様

    感想ありがとうございます。

    ＞作者コメント通りのライトなミステリだったと思います。仕掛けがよく考えられていると感じました。

    ありがとうございます。

    ＞読みこめば読みこむほど回りくどいの構成がキャラクターの性格によるものではなくストーリーのためだと感じてしまい、タイトルの通り登場人物がマリオネットのようだな、と冷めてしまいました。

    タイトル回収だぜ（ぇ

    ……いえほんと、昔からそうなんですが、キャラクターをチェスの駒のように扱ってしまうところがあって、何度も指摘を受けているんですが、一向に直せません。
    特にミステリ仕立ての作品だとそうなってしまうんですよね。新本格派の（一部の）作家のように、開き直ってチェスの駒として登場人物を出してミステリを書こうと思っていた時期もあるんですが、
    それを成立してしまえるのは高いミステリ構築能力のある作家だけなので、自分のようなボンクラには不可能だと考えを改めました。

    次回はしっかりとご指摘を活かせるよう頑張りたいです！

    ＞あと、致命的なのが「月島さん」名前が中盤で出てきていますが、これ島村さんのことですよね？些細な表記ミスですが、仕掛けに関ってくる箇所のため致命的とも言えます。

    致命的でした。この指摘を目にした瞬間、ヒットポイント0になりました。「うわ、直したいよォ」と年始から悲鳴を上げました。こういう表記ミスはほんと致命的ですね。特にミステリでは。今後こういうことはないよう気を付けます。

    感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年01月16日 20時04分12秒
 作者レス
  • ゆーぢ様

    感想ありがとうございます。

    ＞とっても上手い作品であると思いました。
    ＞キャラクターもいいしミステリーもわくわくする。

    ありがとうございます。

    ＞ですが、話の序盤と中盤以降でちょっと作品の方向性というか楽しみどころが明確に変わってしまっているので、最初の雰囲気が好きで食いついた僕としてはゲーム作りや推理の部分は中だるみに感じてしまいました。
    ＞第一の犯人はそれほど本筋の人間関係に関与しない人物でしたのでね。

    うっ、そうですよね…。
    この作品の最大の失敗は、ラックオンの部分が独立したパズラーになっている点だと思います。
    自分が書きたかったのは篠原先輩とユキの関係性なのに、ラックオンで描かれていることといえば、不審者という謎の提示と、謎解きに必要なデータをそろえることだけでした。

    プロット段階では、ユキがゲームつくりを通して、篠原先輩のいろな面を見て、篠原先輩が大切にしているラックオンという場所を守ろうと心中に変化を起こし、解決するという流れだったんですけど……。
    無理矢理50ページにまとめた弊害が出ました。ただ、そういう流れにしても、ユキと篠原先輩とは直接的に関係のない周囲の人間関係で完結している事件なので、やはり根本的な解決にはなっていないような気がします。

    脅迫状と不審者を、一つの線で結んでしまうよう読者をミスリードしようとした結果いまの形になったんですが、あまり上手くいかなかったな、と反省しています。

    ＞ただ、終盤でやはりユキと篠原先輩の人間関係や感情面に焦点が移ったので、そこで序盤の雰囲気を回収してくれたかなと読後感は良かったです。

    そう思っていただけてよかったです。

    ＞ですがもうちょっとシンプルでもよかったのではと思います。

    ひねくれた性格しているせいか、話をこねくりまわしてしまう悪癖があります。
    短い枚数の中で、ひねりすぎた作品は、微妙な読み心地の作品が多いと読書経験上知っているはずなのに、私ってほんとバカ……。

    感想ありがとうございました！

    E-Mail pass
2017年01月16日 19時25分45秒
 作者レス
  • あけましておめでとうございます。

    皆さま、お疲れさまでした！　私は年末年始忙しくてめっちゃ疲れました！

    元の長さで短編の間に出すか、企画に出すか、ギリギリまで悩んでいたんですが、結果として、企画に参加できてよかったと思っています。

    現在、みなさまのぐうの音も出ないほどのご意見・ご指摘を参考にして作品を長編化する構想を練っていて、プロットは完成しつつあります。作品が完成したらどこかの新人賞に送る予定です。

    主な変更点は、

    ・舞台を学園に固定する。
    ・篠原先輩のキャラの改変。
    ・ミステリ的な仕掛けは、最後の最後だけにして、あとはユキが理詰めで学園の内の問題を解決をしていくタイプの小説にする。
    ・百合要素を強くする。

    です。（もはや別物じゃねーか…）
    なお、書いている途中で、いい案が浮かんで、上記の変更点は変わるかもしれません。

    多くの人に読んで頂けただけで作者冥利に尽きます。ありがとうございました！

    別個の感想返しも順次おこなっていきます。少々お持ちください。

    E-Mail pass
2017年01月15日 23時44分29秒
 +20点
  • kzと申します。拝読しましたのでコメント致します。

    御作を拝読して、やはり日常の謎は難しいなと改めて感じました。
    読者がミステリに期待してる点って、不可能興味であったり、意外な犯人であったり、意外な動機であったり、奇想天外なロジックであったり、伏線の張り方とその回収ぶりであったり、――等々、例をあげればきりがありませんが、御作が読者に提供したそれらは、私には物足りないものでした。
    原因は事件の規模と演出でしょうか。事件（謎）が小さいために読者の興味はさして引けず、それを煽るような展開や演出もなく、伏線の張り方も結構露骨で、真相が分かってもあまりカタルシスを感じられませんでした。ライトも結構ですが、短編ミステリを書くのなら、肝心要のミステリ部分にもっと力を割いてみてはいかがでしょうか。
    ベタなオチも含めて、キャラクターとか作風は結構好みでした。ミステリも大事ですが、その辺りを掘り下げてみるともっとよくなるかもしれません。

    E-Mail pass
2017年01月15日 23時39分13秒
 +10点
  • 作者の方へ

    茉莉花と申します。
    作品拝読しました。

    女子高での同性への告白シーンから始まるというシーンが目を惹きました。
    で、学校でも有名な先輩から一緒にいてほしいと頼まれるのですが……。
    うーん……ごめんなさい。その後がちょっとスローだったかなと思いました。
    不審人物うんぬんの話になるのが全体の６割過ぎ。そこからの解決が個人的に速かったな、と感じました。なんか、安楽椅子探偵みたいな……直感がすごく冴えている感じでした。その分、淡泊だなと感じた面もありました。

    いちゃもんを一つ。
    タイトルの「冷たいマリオネット」って誰のことを指しているんでしょう？
    ユキのことですか？

    うむむ……これ、「マリオネット」ということは、操っている人がいるということですよね？
    で、このタイトルだと操っている者から見た「（性格が）冷たい操り人形」みたいな感じがしました。
    操っている者は誰だろう？　篠原目線で、ユキは「冷たいマリオネット」なのだろうか？
    ユキに操られている自覚はあったんだろうか？　「（私は）冷たいマリオネット」という意味？　でも彼女に自虐は似合わない気が……。
    そんなことを考えるともやもやしてしまいました

    ※操っている者＝篠原先輩だと思ったのですが、彼女にユキを操ろうという意志は薄いと感じています。あと、ユキのことを冷たいと感じてはいない気が……。「他人を見た目や事前情報で判断しない。公平なんだよ。それでいて自分の意見は明け透けにする」こういう、自分をしっかりと持っている部分に好意を持った感じでした。

    うーん、分かりにくいいちゃもんでごめんなさい。
    誰から見て「冷たい」のかがしっくりとこなかったのです。

    ミステリ、あんまり読まない人がごちゃごちゃと口を出してごめんなさい。
    もう少し長い尺でキャラクターの深掘りと解決編をゆっくりすれば、ものすごく魅力的なキャラミス（かコージーミステリ）になるなと思いました。

    それでは執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2017年01月15日 22時08分18秒
 +20点
  • こんばんは、拝読させていただいたので感想を残したいと思います。

    内容は良かったのですが、中途半端な終わり方だと思いました。
    削りまくった結果のようなので仕方が無いとは思いますが、そこが残念でした。

    枚数の割に登場人物が多いのもそのせいなのでしょうか。
    登場人物が多くて誰が誰なのか少し混乱しました。

    できれば枚数の関係無い完成品を読んでみたいです。

    読み違いや勘違いがあったらすみません。
    では、失礼します。

    E-Mail pass
2017年01月15日 15時35分50秒
 +10点
  • 『冷たいマリオネット』拝見しました。


    良い百合でした！ｗ


    距離感が絶妙ですね。着かず離れずで終わる、ってのが個人的には一番美味しいですよ、ええ。
    ユキと杏子のやりとりとか、すごく楽しめました。


    けど、ミステリー風味はその分雑味に感じられました。
    ミステリーを演出するために用意されたキャラ達がぞんざいというほどではないものの存在感が薄く、謎そのものも書き手としての演出面で考えるとだいたいそれはヒロインや主人公によるものになってしまうんですよね。今企画では他にもそういう構造式を持った作品がちらほらと。
    いえ、よく考えると企画のミステリー作品はだいたいそうなっている気がします。
    まあ、５０枚の読みきりじゃ仕方のないことなのかもですが。


    そんなわけで、無くすまではいかずとも、もうちょっとミステリー度を下げても良かったのではないかと私は思います。
    えーと、ほら。
    みんなの前での種明かし部分と、誰それの兄と付き合ってる情報とか、あの辺りは別に……その、あまり楽しくなかったので(謝


    まあ、そんなわけで。
    執筆お疲れさまでした！

    E-Mail pass
2017年01月14日 23時28分13秒
 +20点
  • 　こんにちは。『冷たいマリオネット』を楽しく拝読しました。個人的に感じた点を述べさせていただこうと思います。

    【キャラクター】主人公ユキ、ヒロイン篠原先輩、その他個性的なキャラクターばかりで楽しかったです。ユキから見た篠原先輩のかわいさがとてもよく伝わってきて、読んでいて私も篠原先輩が好きになりました。
    　ユキの「他人に興味がない」という個性は非現実的で不思議な感じなのですが、何度か描写を交えて繰り返されることによって、説得力を持って浮かび上がってきました。ユキはたぶん早川書房の青表紙が好きですね（笑）　そういうところも親近感が湧きます。そして、ふたりの個性が結末につながっていく。この仕掛けも見事でした。
    　その他のキャラでは特に薫さんが好きです。登場の仕方にやられました。

    【ストーリー】百合を交えた短編ミステリでした。ミステリとしてきっちりとしたストーリー展開になっていて、伏線や種明かしも手堅く、読み終わった後に満足感がありました。ですが、もう一歩突き抜け感があるといいのかなあとも思いました。具体的には、脅迫状の謎が、引きが弱いかなあと思いました。実は途中で「何が問題なんだっけ？」と一度忘れてしまいました。中盤でもう一度脅迫状が来るのですぐ思い出したのですが。もう少しインパクトのある謎だと、さらにハラハラして面白いミステリになるのではないでしょうか。

    【設定】篠原先輩の「他人の思いがわかる」という小さな異能は、なるほどと思わされました。確かに小さい。小さいけれど、使いようによってはかなり威力を発揮ししそうな異能でもあります。そういう能力を成長期の少女という不安定な年頃のキャラに設定したのは、巧いなあと思いました。
    　また、篠原先輩が所属しているのは同人サークル、という設定もよかったと思います。製作状況や売上などの細かいオタクネタが、ラノベ読者の興味にマッチしていて楽しく読めました。

    【文章】主人公の一人称で破綻なく書かれており、読みやすかったです。もっと描写が欲しいかなと思うところもありましたが、説明しすぎるのも読みづらくなりますし、バランスが難しいですね。以下は気になった点です。
    ○島村さんの名前が月島となっている箇所がありました。
    ○「浅井さんがそのことで気を病んでいるという話を耳にした。」→「そのことで気を病んでいる」は「そのことを気をもんでいる」か「そのことを気に病んでいる」のほうが一般的かなと思いました。間違いではないと思いますが。
    ○薫さんの一人称が、僕のところと私のところがありました。
    ○「すべてを白昼のもとに晒します。」→「白日のもとに晒し～」ではないでしょうか。

    【構成】最も優れていると思ったのは、初めは他人に興味がなかったのに、結末では他人を好きになるという主人公の変化です。これのおかげで、読み終わったあとさわやかな気持ちになります。そして、好きになってしまう要因の、他人のためにとんでもないことをしでかしてしまう、という篠原先輩の行動は、変化を納得できるものにしていると思います。
    　また、謎解きが、兄→薫さん→篠原先輩と３段階あり、単純なものではなかったのも好印象でした。

    　思いこみや間違い等多々あると思います。なにとぞご容赦願います。
    　読ませていただいてありがとうございました。よいお年を！

    E-Mail pass
2017年01月13日 21時37分54秒
 +20点
  • 　執筆おつかれさまです、燕小太郎と申します。
    　拝読しましたので、感想を残したいと思います。

    ＜一通り読んでの第一印象＞
    　説明に文字数を食うミステリは、短編とは相性が悪いというのが持論です。
    　もちろん面白い短編ミステリもあるので例外を否定するつもりはありませんが、今作ではミステリ×短編の弱点をフォローしきれなかった印象でした。

    ＜良かったところ＞
    　結末まで簡単に落とさない、という構成が良かったと思います。裏の裏からもう一つ裏をかくような結末は、ミステリとして最後まで飽きさせず読ませてくれました。
    　
    　また、ちゃんと解決編に向けて情報を開示してあり、しっかりミステリになっていたと思います。読みやすく、しかし必要な情報は出せた文章力は良かったです。

    ＜気になった点＞
    　登場人物が多く、把握できませんでした。
    　メインとなるユキと篠原先輩、同人のグループ、そしてクラスメイトなどモブっぽい人まで含めると、結構な数になります。しかも序盤から中盤にかけて舞台が学校から事務所に移るため、キャラクターの整頓が追いつかない。
    　結果誰が誰なのかわからず物語に入り込めなくなってしまいました。
    　また今作の特徴として、登場人物のほとんどが女性というのがあります。そのため、ますます見分けにくくなりました。
    　ミステリというジャンルではキャラクターの数はどうしても必要な部分ではあるのですが、短編との相性の悪さなのではないかと考える理由の一つですね。
    　
    ＜総評＞
    　キャラクターが増えるということは、やっぱり一人ひとりを掘り下げるのが難しくなるんですよね。ミステリという枠であったとしても、魅力的なキャラクターを出して、そこから引き込んでほしいなというのが一読者としての自分の希望です。

    　拙い感想ですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。

    E-Mail pass
2017年01月13日 21時09分54秒
 0点
  • こんばんは。
    「冷たいマリオネット」を読ませていただきました。

    序盤、告白から入るシーンは、これからどうなるのだろう？　という興味が持てました。
    終盤のどんでん返しも上手く表現できていると感じました。

    しかし、ライト風味のミステリと言うことでしたが、キャラクターがあまり立っていないと感じました。
    特に、ヒロイン（？）である篠原先輩が淡々としていて、いまいちどういう人間なのかが分かりませんでした。
    その理由がセリフなのか、行動なのか、恥ずかしながら自分でも明確な答えが出ません。申し訳ありません。

    自分はあまりミステリーは読まないので、見当違いな意見を述べてしまうかもしれませんがご容赦ください。

    冒頭の篠原先輩がユキを説得するシーンの会話が多く少しだれてしまいました。
    後は、ユキが始めてオフィスでみんなと会うシーンや、浅井さんとの食事シーンも少々会話が多いと感じました。
    もっと削ってスッキリさせることも可能かと思います。

    こう言った所から、自分はあまり物語に入り込めませんでした。

    以上となります。
    読ませていただき、ありがとうございました。

    E-Mail pass
2017年01月12日 04時45分37秒
 +10点
  • 初めまして。bigtemple00と申します。
    以下は、素人の拙い感想です。

    ミステリに当たる部分が作り込まれているように感じました。オーバーした分も合わせると、もっと緻密な構成であることでしょう。
    ユキちゃんの淡白な性格が、ライトな雰囲気に合っていたし、ストーリーを追いやすくしたり、伏線を回収しやすくする役割も果たしていたようで、良かったです。

    ただ、百合要素は、最初と最後のみの登場だったように思いました。
    作者さんが本当に百合が好きなら、難しいですが、作品の隅々からそれが感じられるように書かれた方が、作者さんらしい雰囲気を出すことができるのではないでしょうか。

    つまり、事件の真相の作り込み方が並一通りでないことが素晴らしいです。
    次回も楽しみにしています。

    E-Mail pass
2017年01月10日 09時13分21秒
 +20点
  • 　拝読いたしました。朱鷺（とき）と申します。
    　冒頭は、三人の下級生に告白される篠原杏子先輩との遭遇。畳み掛けるように先輩から明かされる脅迫状の存在。護衛の依頼。事務所での秘密の作業。つきまとう怪しい人物。謎解きの結末。最後まで作品に没入して読ませていただきました。
    　他人を好きになったことのない主人公ユキ、ユキに熱い想いをいだく人気抜群の杏子先輩、二人の仲がこれからどうなるか。読了後にもいろいろと想像がふくらむ結末でした。楽しませていただきました。
    　途中で月島という名前が出てきますが、島村さんで良いですよね？
    　気になった事は、冒頭のあの状況でハンカチを落とすのは都合がよすぎる。先輩に呼び止められ秘密にするようたのまれる。その時にさりげなくクラスと名前を尋ねられる、でよいのでは、と思いました。
    　三人の下級生の設定の深さや、先輩を崇拝するマキの存在など、回収されていない伏線をいろいろと感じます。本作が長編化され続編が書かれることが楽しみです。

    E-Mail pass
2017年01月07日 21時54分06秒
 +10点
  • 冬企画の執筆、お疲れ様でした。
    御作を拝読いたしましたので、感想を記したいと思います。

    ＊本感想にはネタバレがあるかもしれません。

    ラストの一行がとても良かったと思います。
    それまでのストーリーは、この一行のためにあったんじゃないかと
    思えるくらい印象的でした。

    が、個人的には、冒頭などの細かい点が、
    ラストにうまく繋がっていないかもと感じました。

    ＞数歩下がって体育館の外壁に身を隠し、再び目を向ける。

    例えばこの部分。
    自分のこと以外には興味が無いユキらしからぬ行動のように感じました。
    （実際には、ユキはそういうことに興味のある人物なんだと思いながら読んでいて、
    ラストに「自分以外興味はない」と書かれていて、ええっ！？と思いました）
    ハンカチを落とすというのも、なんとも古典的で、安易な感じもしました。
    先輩とユキが出会うシーンは、非常に重要な場面なので、
    伏線も盛り込んでもっと練ってもらえると、ラストがさらに良くなるんじゃないかと思います。

    これは個人的な妄想ですが、ユキは告白シーンに全く興味を示さないという冒頭も
    アリなんじゃないかと思います。
    例えば、ユキは木陰で本を読んで勉強していたら、勝手に告白シーンが展開されていて、
    後で先輩が「さっきの事は、誰にも話さないで」と頼みに来るとか……

    あと、ラックオンでのシーンですが、
    ユキは最初はゲーム作りに興味を示さず、一人黙々と勉強をしているような気もします。
    （成績、学年ナンバーワンですから……）
    それで、勉強の合間に、真剣にテキストを打ち込む先輩の姿につい見とれてしまったりとか、
    そういうことをきっかけに、ゲーム作りを手伝い始めたり、
    後半の山場の推理をしたり、ゲームが完成間近になると、
    「ああ、先輩のあの真剣な姿が見られなくなるのか」と感傷に浸ったりとか、
    そういう展開があると、ラストの一行がさらに引き立つような感じもしました。


    終盤の推理は面白かったです。
    なかなか上手く考えられていると思いました。

    細かい点としては、
    ユキとマキの名前が似ていて区別がつきにくい、とか、
    ラックオンでは週末や放課後しか人がいないという説明があったのに三日徹夜している人がいるとか、
    そういう点が気になりました。


    テーマの『小さな異能』については、
    「他人が自分をどういうふうに思っているのか、感知できる」という先輩の能力でした。
    これは、前半のストーリーの柱になっていて、なかなか良かったと思います。
    そしてラストで、この能力はもしかしたら嘘ではないか、という疑問が生まれる。
    嘘だったらテーマ的にはアウトかもしれませんが、この疑問がとてもいい味を出しているので、
    そういう意味では、うまくテーマを扱っている作品と言えるかもしれませんね。お見事です。

    いろいろと書いてしまいましたが、ラストがとても印象的な作品でした。
    今後のご活躍を期待しています。

    E-Mail pass
2017年01月02日 04時38分46秒
 +10点
  • 　あけましておめでとうございます。
    　へろりんと申します。
    　御作『冷たいマリオネット』を拝読しましたので、感想を書かせていただきます。
    　素人の拙い感想ではありますが、しばらくお付き合いください。

    ※以下、ネタバレを含みますので、未読の方は本編からお読みいただくようお願いします。

    　タイトルを拝見して
    　お人形のお話でしょうか？　それとも『マリオネット』は何かのメタファーでしょうか？
    　頭に『冷たい』とついているので、多分後者なのでしょう。

    　キャッチコピーを拝見して
    　なんかよくわかりませんが、タイトルと合わせると誰かの心情を描いた作品のようです。
    　楽しみです。

    　昨今、流行り？　の日常ミステリーでした。
    　作者コメントにある通り内容として「百合」「ミステリ」が入っていますが、要素が入っているというよりは、ストーリーにガッツリ食い込んでいます。
    　ですが、掘り下げが浅くてストンと胸に落ちてきませんでした。
    　作者様がコメントでおっしゃっている「ライト風味」というのが仇になっているように感じました。

    【文章】
    　決して読みにくいわけではありませんが、ワードのチョイスが自分には合いませんでした。

    ＞ブラウン管の中のアイドル～
    　いまどき、ブラウン管なんてありません。
    　古いを通り越してレトロです。
    　作者様の実年齢が垣間見えました。
    　些細なことですが、昭和を舞台としていないのならライトノベルとしては気を使って欲しいところです。

    ＞そのせいで争いが発生して～
    　『発生して』はしゃべり言葉としてはあまり使わないように思います。
    　特に女子高生同士の会話なら、ライトな感覚を重視して欲しい。

    ＞一ヶ月と半月が経過した。
    　間違いではありませんが、自分のリズムには合いませんでした。
    　これは多分好みの問題で、いちゃもんに近いと思います。

    ＞仕事
    　同人サークルでも『仕事』なのだろうか。。。自分的には『作業』の方がしっくりきます。
    　はい、いちゃもんです。

    ＞先輩が口を閉じるのを待ってから
    　言い終わることを「口を閉じる」という表現をするのが正しいのかわからなかったので調べてみましたが、見つかりませんでした。
    　「口を閉ざす」なら話をしないときの慣用句としてありました。
    　言いたいことは伝わりますが、違和感があります。

    【設定】
    　女子高を舞台としたゆりゆりした話かと思いきや、学園を飛び出しての同人サークルを舞台とした日常ミステリーでした。
    　同人サークルが舞台というと『少女は荒野を目指す』やら『ステラの魔法』やら最近アニメでやっていましたね。
    　流行りなのでしょうか。
    　自分のようなおっさんには判断しかねますが、流行りに乗っかるのは悪くないと思います。
    　ですが、『女子高』『百合』『日常ミステリ』『同人サークル』といろいろ詰め込んで、どれも扱いが雑だったように感じました。

    【キャラクター】
    主人公：ユキ
    　あれれ？　フルネームが出てこないや。
    　どっかに出ていたらすみません。
    　物事に動じない、冷静で打算的。探偵役
    　同人サークル『ラックオン』では成り行きで雑用をすることに。
    　お金が大好き、本も好き、実はそれよりも自分が大好き。
    　容姿端麗で自分大好きの設定が後出しなのはフェアじゃないと思いました。

    篠原杏子
    　本作のヒロイン役？
    　容姿端麗、才色兼備、オタ要素あり
    　同人サークル『ラックオン』ではシナリオを担当
    　そして実はゆりゆり
    　ユキのことが好きになっちゃって、自作自演の脅迫文なんか書いたりしてまで、ユキと近づきたかった、冷静に考えると自己中な人
    　自己中なのは、お嬢様育ちなゆえか、恋するゆえか。
    　どっちにしてもありえる話ですね。

    篠原薫
    　同人サークル『ラックオン』の創始者
    　杏子の従姉
    　男装の麗人
    　容姿端麗で露悪的で悪戯好き
    　主人公：ユキと篠原先輩（杏子）以外では一番印象に残るキャラでした。
    　ちょっと悪ぶって悪戯好きで憎めない、いいキャラです。

    浅井怜夢
    　同人サークル『ラックオン』の編集担当
    　一度話し始めると止まらないタイプ
    　女好きの兄がいる

    島村芙美
    　同人サークル『ラックオン』の原画担当
    　もっさりとした黒髪の女性
    　神経質なタイプで、仕事を中断されることを嫌がる。
    　ときどき香水をつけている。

    　先に上げた三人は印象に残っているのですが、あとの二人は印象に残っていませんでした。
    　ミステリ要素が入っているのである程度登場人物が多くなるのは仕方ないとは思いますが、自分にはキャラの把握がちょっと難しかったです。
    　主人公のユキとヒロイン役の篠原先輩が二人ともどちらかというと静のキャラだったのも損をしているように思いました。
    　主人公に静のキャラを置くとき、相棒に動のキャラを置くと描きやすいです。
    　動のキャラは物語を動かしてもくれますしね。
    　ミステリなら、ワトソン役がいると楽でしょうか。
    　ミステリは書いたことがないので、わかりませんが。

    【構成】
    　オープニング、篠原先輩への告白シーンからというのは印象的でした。
    　女子高のゆりゆりした設定が基盤にあるお話なのねというのがよくわかりました。
    　ひょうひょうとした感じの主人公の紹介もよかったです。
    　つかみはおっけー！　ですね。

    　お話が時間順に進んでいくのでその点混乱することはありませんでしたが、登場人物の多さには若干戸惑いました。
    　いっぺんに登場人物が増える構成は仕方なく、今読み返してみると、浅井さん、島村さんをそれぞれクローズアップしているタイミングも申し分ないんですね。
    　だとすると、浅井さん、島村さんの印象が薄くて最後の方まで混乱したのは、構成が悪いのではなく別の要素があるようです。
    　単に、読み方が悪いという要素もありますが。。。＾＾；

    　主人公のユキが美人で自分大好きという設定の開示を最後に持ってきたのは、先にも書きましたがアンフェアに感じました。
    　落ちに結び付けるための設定ですから、早いうちに開示して欲しかったです。

    　ユキが理詰めで次々と謎を解き、最後に行き詰って、初めて自分の理屈に合わない感情に気づくというのはよかったです。
    　このどんでん返しはいい！
    　よかったのですが、描き切れていなかったという印象です。
    　あと、ラストに続く前ふりもちょこちょこ小出しにして欲しかった。
    　一応、篠原先輩のお見舞いに行くシーンのときにそれらしい情報はありましたが、もう少し欲しいと思いました。
    　ラストシーンは、篠原先輩と対面して欲しかったです。
    　気づいてしまった認めたくない自分の気持ちの戸惑いを、篠原先輩と対峙することで動揺してほしかった。
    　沈着冷静なユキがうろたえるところにギャップがあってよかったのに、構成としてもったいなかったように思います。
    　制限文字数いっぱいですが、他の部分を削ってでも、これは描いてほしかったです。

    【ストーリー】
    　篠原先輩から相談を受けて脅迫文を書いた犯人から守ることになったユキ。
    　そして同人サークル『ラックオン』に現れる不審者。
    　脅迫文の謎はいつの間にか不審者に結び付き、一緒くたに解決。
    　かと思いきや、脅迫文の真相は他にあり。
    　そもそも、なんで自分こんなことしたんだっけ？　と回帰してみると、自分の気持ちに気づくという、どんでん返しが待っています。
    　こうやって書いてみると、ストーリーの流れ的にはすごくいいです。
    　特に「百合」×「ミステリ」の設定を生かした最後のどんでん返しがいい。
    　ただ、中盤の脅迫文＋不審者辺りがもたついている印象でした。
    　あと、構成の項で書きましたが、ラストの描き方が弱く感じました。

    【小さな異能】
    　篠原先輩の「相手が自分をどう思っているかわかる」能力
    　勘がいい人というのはいるもので、特に自分の敵か味方かを嗅ぎ分ける能力を持った人は、ままいます。
    　異能というほどではありませんが、説明のつかない特技ですので『小さな異能』と言ってもさしつかえないと思います。
    　作品への生かし方は、ただ出てきただけという印象でした。
    　可もなく不可もなくといったところだと思いました。

    【総評】
    　最後のどんでん返しが秀逸でしたが描き方がもうひとつで勿体ない気がしました。
    　ページ数の制限にやられた印象です。
    　いろいろと指摘しちゃいましたが、単純にテクニカルな問題ばかりで、ページ数の制限をとっぱらって落ち着いてじっくり書けば、ラストを生かせるいいお話になると思いました。


    　言いたい放題言って申し訳ありませんでした。
    　例によって素人のたわ言ですので、あまりお気になさいませんように。
    　作者様の身になる部分がありましたら、そこだけ取捨選択をお願いします。
    　失礼しました。

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2017年01月01日 20時35分08秒
 +20点
  • あけおめことよろ。拝読いたしました。０３ほもと申します。

    作者コメント通りのライトなミステリだったと思います。仕掛けがよく考えられていると感じました。
    正直なところ、一読した限りは欠陥のない作品だと感じたのですが、読みこめば読みこむほど回りくどいの構成がキャラクターの性格によるものではなくストーリーのためだと感じてしまい、タイトルの通り登場人物がマリオネットのようだな、と冷めてしまいました。
    あと、致命的なのが「月島さん」名前が中盤で出てきていますが、これ島村さんのことですよね？些細な表記ミスですが、仕掛けに関ってくる箇所のため致命的とも言えます。流し読みレベルなら気にならないかもしれませんが、感想書くために再読するとどうしても引っかかってしまうということでご容赦を。
    とはいえ、一読の印象ではこれまで読んだ企画作品の中で文句無しの出来でした。ありがとうございました。

    拙い感想で申し訳ございません。
    以上、失礼いたしました。

    E-Mail pass
2017年01月01日 19時38分35秒
 +30点
  • とっても上手い作品であると思いました。
    キャラクターもいいしミステリーもわくわくする。
    ですが、話の序盤と中盤以降でちょっと作品の方向性というか楽しみどころが明確に変わってしまっているので、最初の雰囲気が好きで食いついた僕としてはゲーム作りや推理の部分は中だるみに感じてしまいました。
    第一の犯人はそれほど本筋の人間関係に関与しない人物でしたのでね。
    ただ、終盤でやはりユキと篠原先輩の人間関係や感情面に焦点が移ったので、そこで序盤の雰囲気を回収してくれたかなと読後感は良かったです。
    上手い。確かに上手い。ですがもうちょっとシンプルでもよかったのではと思います。
    なんにしてもキャラクターの息遣いが聞こえるような細やかな筆致が心地よい作品でした。
    執筆、企画参加お疲れさまです。
    これからもがんばってください。
    あと、あけましておめでとうございます。

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合計 13人 200点

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