夏のレールを君と探して

Rev.03　枚数： 15 枚（ 5,919 文字）
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　あれは去年の夏休みのことだった。
　一人で帰省した祖母の町で、駅舎跡と思われる廃屋を見つけたのは。
　町の片隅にたたずむ、黒ずんだ木製の壁が年代を感じさせる建物。
　ガラス窓の付いた入口の木戸はピタリと閉ざされ、立ち入り禁止の紙が貼ってある。入口ポーチの庇の下には、駅名と思われるプレートが掲げられていた。
「悲遠町駅……？」
　かすれてしまって読みにくかったが、なんとかそう判読できる。
　早速スマホに『悲遠町駅』と入力してみると、沢山の画像がヒットした。その中には、目の前に建つ駅舎の写真もあった。
「やっぱりここって、駅だったんだ……」
　画像の中には、線路跡の写真もあった。レールや枕木が取り去られて、砂利だけの道となった線路跡の写真。
　視線を駅舎に向け、その奥にあると思われる線路跡を探してみたが、残念ながら写真のような光景は広がっていなかった。
　なぜなら、そこは一面、雑草に覆われていたから。それも十センチや二十センチといった可愛いものではない。背丈が一メートルに達しようかというゴツい雑草がびっしりと砂利の上を占拠している。
「レールが残っているなら、雑草を刈ってでも見てみたいって気になるんだけどな……」
　僕はスマホの画像をスクロールする。
　そこに表示される線路跡の写真は、どれもこれも砂利だけの線路跡だった。
　しかし、その中の一つの写真に僕は釘付けになる。

　御影石と思われる美しい石畳の踏切跡。
　そして、その中に残された金属製のレール。

「おおっ！」
　僕はスクロールの手を止め、思わずその画像をタップした。
　リンク先は、悲遠町駅周辺の探索を記したブログだった。『駅から南に少し行った場所で踏切跡を見つけた！』と書かれている。
　僕の心はとたんに色めき始めた。
「ていうか、『少し』ってどれくらいの距離なんだよ！？」
　写真の踏切跡を見てみたい。
　少しというのが、十メートルとか二十メートルくらいの近さであるならば。
「何か、雑草を抜くためのものはないだろうか？」
　軍手とか、そんなものがあればいい。
　草刈鎌があれば最高だが、そこまでは望めないだろう。
　そんな気持ちで駅舎の木戸の窓から中を伺っていると――

「探し物ですか？」

　突然、背後からかけられた透き通る声に、僕は飛び上がりそうになった。


　############


「ここ、立入禁止って書いてあるでしょ。でも戸は開くんですよ」
　振り返ると、立っていたのは白いワンピースと麦わら帽子の女の子だった。
　僕の前をすり抜け、駅舎の木戸に手をかける。
「よいしょっ！　うんしょ！」
　細くて白い指に力を込め、綱引きのように腰を落として一生懸命、戸を開けようとする。
　ガタっと音がして、わずかに戸が開く。が、それ以上はびくともしなくなった。
「うーん！　うーん！」
　顔を真っ赤にする彼女を見かねた僕は、戸の隙間に指をかけて、少女と同じ綱引きのポーズで加勢する。
　すると、ギギギギギギギとすごい音をたてて戸が開き始めた。
「ほら、開いたでしょ？」
　いやいや、この状態を「開く」とは言わないから――そんな僕のツッコミを、少女の満面の笑みがやんわりと包み込んだ。

　薄暗い駅舎の中に入ると、中は冷んやりとして涼しい。
　かなりの間、使われていなかった年代物の建物のようだ。
「それで探し物は何ですか？」
　少女は麦わら帽子を手に取り、臆することなく僕の瞳を見つめている。不覚にも僕はドギマギしてしまった。
　身長は一五◯センチくらい。年齢も中学生か高校生のようだ。
「え、えっと、軍手かなにかがあればいいなって……」
「ありますよ、軍手」
「えっ？」
「だからありますって、軍手」
　少女は待合所のベンチの前にしゃがみこむと、ベンチの下から埃をかぶった衣装ケースを引っ張り出す。蓋を開けると、中にはいろいろなものが入っていた。
　――軍手、長靴、帽子、衣類、そしてブランケットなどなど。
　ブランケットの下には、本や雑誌が何冊も入っているように見える。
「はい、軍手」
　少女は衣装ケースの蓋を閉め、元の場所に戻して立ち上がり、僕に軍手を差し出す。
「あ、はい」
　まさか本当に駅舎に軍手があるとは思わなかったので、戸惑いながら僕は受け取った。
「その軍手で、何をやるんです？」
　そう言いながら少女は小さく首を傾げた。
　さらりと肩までの黒髪が揺れる。二重の瞳が放つ光は、僕をとらえて離さない。
「線路跡の雑草を抜こうと思って。ほら、これを見て。この踏切跡を探そうと思うんだ」
　僕は少女にスマホの画面を見せる。
　そこに映し出される踏切跡の写真に、少女は表情を輝かせた。
「あっ、これなら線路跡を辿って少し行くとありますよ」
　少女が口にした『少し』は、本当にすぐそこにあるような気がする。
　よし、それだったら踏切跡が現れるまで雑草を抜いてみよう！
　僕は決意を込めて、少女から受け取った軍手を手にはめた。


　#############


「いざ出陣！」
　気合を込めて、そびえる雑草の前に立つ。
　雑草は、そのほとんどがセイタカアワダチソウだった。背は高いが、下の方は葉が少ないので、少しかき分けると上から線路跡の砂利が見える。これならば、セイタカアワダチソウを抜いていくだけで線路跡が露わになるだろう。
　見上げると、太陽はほぼ真上にあった。ギラギラとまばゆい熱光線が辺り一面に降り注がれている。僕はハンカチ代わりにしていたバンダナをポケットから取り出し、頭に被せて後ろで結んだ。
「うっ……」
　一メートルは軽く超えるセイタカアワダチソウに手をかける。簡単に抜けるかと思ったら、意外と力が必要だった。
「っとぉ！」
　抜いた雑草の根から砂利を落とし、横に投げる。こうして僕は一本一本、雑草を抜いていった。
　すると――
「ん！？　んんっ、んんっ！！？？」
　何やら変な声がする。
　不思議に思って振り向くと、軍手をした少女が雑草と格闘していた。
　先ほどと同じく綱引きのポーズで力んでいる。が、雑草はなかなか抜けてくれない。
「あはははは……」
　その様子が可笑しかったので、思わず声を出してしまった。
「笑わないで下さいよ。私だって真剣なんですから……」
　ぷうっとほおを膨らませる少女。
　彼女はいつの間にか長靴を履いていた。
「こんな暑い中、手伝ってくれなくてもいいよ。僕の勝手な探し物なんだからさ」
「こんな暑い中だから、お手伝いするんじゃないですか？」
　麦わら帽子に手を添えて、少女はニコリと微笑む。
　自分もあんな帽子を、ばあちゃんちから持って来れば良かったと後悔する。
「だったら、抜いた雑草を線路脇に運んでくれないかな。後で線路跡の写真も撮りたいから」
　もし踏切跡が現れたら、ぜひあの駅舎をバックにして写真を撮りたい。そのためには、踏切跡と駅舎との間の雑草も引っこ抜いておいた方がいい。
「わかりました。見栄えが良くなるよう綺麗に並べておきますね」
　こうして僕と少女との共同作業が始まった。


　##############


「痛っ！？」
　作業が順調に進みかけていた時、僕は腕に痛みを感じた。
　見るとその部分が真っ赤に腫れていて痒い。どうやら蚊に刺されてしまったようだ。
　そもそもこんな雑草天国に、Ｔシャツ、ハーフパンツ、サンダル姿で挑んでいること自体が間違いだった。
「これ、虫除けにすごく効きますよ」
　不意に掛けられた言葉と共に、腕にシュッと何かが吹きかけられる。
　冷んやりとした感覚と、辺りに漂うミントの香り。
「ペパーミント？」
「いえ、ハッカです」
「あ、ああ、ハッカね……」
　どっちも同じだったような気がするが、すうっとして気持ちいいので少女の言う通りにしておく。
「よく塗り込んで下さいね。首元や脚にもかけてあげますから」
　少女は背伸びをしながら、僕の首筋にシュッとハッカをスプレーしてくれた。嬉しいやら恥ずかしいやらで、なんだかこそばゆい。
　僕の脚にもハッカがスプレーされると、今度は少女は自分の体にもスプレーする。
　首筋、両腕、そしてワンピースのスカートの中にもシュッ、シュッ、シュッと。
「いやあ、ハッカはすうっとして気持ちイイですね～」
　ハッカの香りに目を細める少女。
　何か見てはいけない光景を目の当たりにしたような気もするけど。
「蚊も寄り付かなくなって、一石二鳥です」
　それにしても、ハッカが虫除けに効くなんて知らなかった。今度、友達にも教えてあげようっと。


　###############


　一時間も作業を続けただろうか。
　線路跡も、五十メートルは露わになったような気がする。が、踏切跡は見つからない。
「暑い……」
　夏の日差しは確実に僕の体力を奪っていた。
　もう限界だ、休憩して、水分補給をしなくては……。
　そう思った時、少女が小さく叫んだ。
「あっ、あれっ！　あそこじゃないですか！？」
　彼女が指差す方を見ると、十メートルくらい前方に雑草の生えていない広い領域があった。
　写真で見た踏切跡は、確か立派な石畳でできていた。それならば、その場所には雑草は生えないはず。
　思わず僕は、雑草を掻き分けながら駆け出していた。
「あった！」
　やはり、雑草の生えていない場所は踏切跡だったのだ。
「レールもちゃんと付いている！」
　錆びて赤茶けてしまっているけど、石畳に埋め込まれた細長い金属は、明らかに鉄道のレールだった。
「良かったですね」
　遅れて少女がやってくる。
「でも、この踏切って……」
　少女はいきなりしゃがみ込み、石畳に手をついた。
「なんだか見覚えがあるんです」
　懐かしむように、何度も何度も目の前の石畳を撫でる少女。やがて彼女の口から嗚咽が漏れ始める。
「お父さん……」
　ポタポタと落ちる彼女の涙が、石畳を点々と黒く染めていった。


　#################///#


「ごめんなさい、取り乱してしまって……」
　少女が落ち着くと、僕たちは踏切跡の周りの草取りを再開する。
「五年前の今日、悲遠町線廃止の日のことだったんです」
　彼女の言葉に、静かに耳を傾けながら。
「お父さんが、列車に乗って家を出て行ってしまって……。知らない女の人と一緒に……」
　それは少女の辛い記憶だった。
　こんな可愛い娘がいるのに出て行ってしまうなんて、なんて酷い男の人なんだろうと、僕は怒りを込めて雑草を引き抜く。
「でも、でもね、この踏切を通り過ぎる時、お父さん、私を見つけてくれたんです」
　この踏切は彼女の思い出の場所だったんだ……。
　僕がこんな探し物をしなければ彼女に辛い思いをさせずに済んだのではと、少し後悔する。
「それでお父さん、窓から約束してくれたんです。『必ずユキに会いに来る！』って」
　彼女は立ち上がり、列車を見上げるような格好で父親の言葉を口にする。
　僕の目の前を、五年前の列車がこのレールの上を通り過ぎていく。駅を出発したばかりのゆっくりとした速度で、ゴトン、ゴトンと石畳の踏切を揺らしながら。
　彼女の瞳の輝きで僕は察知した。この父親の言葉に、彼女がどれだけ支えられてきたのかを。
「だからね、毎年、廃線の日になると私、駅舎で待ってるんです。お父さんが帰って来るんじゃないかって……」
　彼女は父親に会えたのだろうか？
　いや、会えないからこうして今年もここに居るのだろう。
　でも会える可能性があるだけましじゃないか。
　彼女にこんなことを言っても仕方がないことはわかっているけど、強い衝動に駆られて僕は思わず口にしていた。
「僕も……、僕もね、母さんを亡くしたんだ、小さい頃」
「えっ？」
「僕の父さんは忙しくて、夏休みもどこにも連れて行ってくれない。だから一人で、ばあちゃんちに帰省してるんだ」
　ちょっと卑怯な感じもしたけど、彼女とならこの悲しみや苦しみを分かち合えるような気がした。
　彼女から漂う初対面ではないような懐かしさも、僕の口を軽くしてくれた原因かもしれない。
「ごめんね、私ばかり不幸な風に語っちゃって」
「いやいや、こちらこそゴメン。だからお互い前を向こうよ、ユキさん……だっけ？」
「うん、ありがとう。あなたの名前……は？」
「直也っていうんだ。母さんが付けてくれた」
「素敵な名前！　実はね、直也くんってどこかお父さんに似てるの。最初、駅舎で見かけた時、お父さんが帰ってきたんじゃないかってドキドキしちゃったんだから。こんなに若いはずないのにね」
　えへへと照れ笑いするユキはとても可愛い。
「きっと今年の神様は、お父さんの代わりに直也くんに会わせてくれたんだわ。ちゃんと感謝しなくちゃね。来年はお父さんに会えるといいな……」
「そうなるといいね。いや、絶対そうなるよ！」
　僕たちは踏切跡の周りの雑草を引き抜き、駅舎をバックに踏切跡の写真を撮った後、バイバイと手を振ってサヨナラをした。


　#################///###


「ばあちゃん、ご飯できてる！？」
　祖母宅に着くなり、僕はサンダルを脱ぎ捨てた。麦茶のポットを抱えて縁側に座り、夕涼みしながら直接口の中に流し込む。裏山ではカナカナカナとひぐらしが鳴き始めていた。
「なんだい、行儀が悪いね」
　文句を言いながら、ばあちゃんは居間のちゃぶ台に晩飯を運んでいる。
　僕は思わず、廃線跡について聞いてみた。
「ねえ、ばあちゃん。悲遠町線って五年前まで走ってたんだって？」
　ユキの父親が出て行った日。
　それはちょうど五年前の今日だったという。
　するとばあちゃんから意外な返事が返ってきた。
「バカ言うんじゃないよ、それは三十年前の話だよ」

　えっ！？？？

「それにこの家じゃ、三十年前の話は禁句だよ。お前のじいちゃんは女を作って出て行きよってな。まだ小学生だった由起子がわんわん泣いて、踏切から動こうとしなくて大変だったわい」
　えっ、えっ……ええっ？
　訳がわからない。
　ユキの言葉が正しいのか、それともばあちゃんが正しいのか？
　思わず脳裏にユキの笑顔が浮かぶ。
「まさか！？」
　僕は思わず仏壇を振り返った。
「そういうこと……なのか？」
　そこには、ニコリと笑うユキにどことなく似た母さんの遺影が飾られていた。
「由起子が死んだ時も、ついに顔を見せんかった。そんな薄情者じゃ」
　じいちゃんは行方不明って聞いていたけど、そんな真相があったなんて。
　結局母さんは、廃線の日以来じいちゃんには会えなかったんだ……


　#################///####


　翌日、駅舎にユキの姿はなかった。
　おそらく、一年後の廃線の日にまた現れるのだろう。
　そして今年も夏がやってきた。
　僕はドキドキしながらあの駅舎に向かっている。麦わら帽子をかぶり、手には軍手とハッカスプレーを握りしめて。



　了
つとむュー

2016年06月10日 00時28分43秒 公開
■この作品の著作権は つとむュー さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
◆キャッチコピー：夏に見つけたレールと君へ
◆作者コメント：ミチルさん、ぷち夏企画ありがとうございます。
「悲遠町線（ひとまちせん）」という廃線探しのお話です。夏っぽい感じが出ていると嬉しいです。
（追記6/10：一文字だけ、修正しました）
（追記6/12：二文字目を、修正しました）

2016年08月23日 23時11分13秒
 作者レス
  • ＞ナマケモノさん
    感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞幽霊？　それとも過去にタイムスリップ？　少女時代の母親と出会った青年のひと夏の不思議な体験。
    ＞共幻文庫短編コンテストで今度開催されるお題『幽霊』に投稿するといいんじゃないかなっと個人的に思ったり。

    情報、ありがとうございました。
    今年になって、共幻文庫短編コンテストとはご無沙汰しています。
    もう少し余裕があれば、そちらも頑張るところなのですが……
    やはり、こちらの企画に参加したいので、今は鼻血企画作品に取り組んでいます。


    ＞とにかく読後の余韻が凄くいい作品でした。
    ＞他の方と感想をかぶってしまいますが、逆に前半で主人公がレールを探す理由が明らかにされていないのが気になります。
    ＞理由が分からないせいで、彼に感情移入することが少し難しかったです。

    やはり、主人公がレールを探す理由が明らかにされていないのが失敗でしたね。
    鼻血企画では、似たような失敗をしないように、気を付けたいと思っています。


    今回のぷち夏企画には、二作品で参加されていたんですね。
    『風鈴通路』は、なかなか味のある作品だったのですが、
    タイトル名で検索するとナマケモノさんの名前が出て来て作者が分かっちゃったので、
    感想は書きませんでした（申し訳ありません）。
    御作『恋人はメロウ』は、設定が面白い作品でした。
    カクヨムにも出されているようなので、余裕があれば、
    そちらにも訪問したいと思います。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年08月22日 23時19分48秒
 作者レス
  • ＞へろりんさん
    感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞大変よくまとまっていて、よいお話でした。
    ＞文句をつけるところがありません。
    ＞募集から締切まで期間がなかったのに、見習いたいです。

    見に余るお言葉、ありがとうございます。
    実はこの作品、昔書いたものの焼き直しなので、
    締切まで間に合わせることができました。


    御作『七ひきめのウサギ』は、ラストが恐い話でした。
    読んでいるだけならよいのですが、
    こういう作品に感想を書くのはとても苦手なので、
    書かずじまいになってしまいました。申し訳ありません。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年08月19日 21時29分50秒
 作者レス
  • ＞朱鷺ミチルさん
    感想ありがとうございます。
    いつもお世話になっています。

    ＞情景描写を積み重ね、自然にクライマックスへと至る筆力はお見事です。悲遠町（ひとまち）駅に見られるような繊細さも素晴らしいと感じました。
    ＞（以下、ネタバレになるため二行省略）
    ＞読んでよかったと心から思える作品でした。

    身に余るお言葉、ありがとうございます。

    今回、三作品も出されていたんですね（スゴイです！）
    その中でも、やはり『夏の回送バス』が一番良かったと思います。
    鼻血企画も参加されるのでしょうか？　
    皆さんの作品、楽しみにしています。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年08月18日 22時04分20秒
 作者レス
  • ＞雪海さん
    感想ありがとうございます。

    ＞夏の雰囲気がよく出ているお話でした。
    ＞ハッカとか雑草と軍手とか、小物がいい味を出していて好みです。

    ありがとうございます。
    実は、ハッカのエピソードは後から追加したものでした。
    追加して良かったです。


    ＞やはり気になるところはレールに執着した理由です。
    ＞レールが見つかった喜びよりも、なんでこんな苦労をしてまで探しているんだろうという疑問の方が強かったです。
    ＞全体の雰囲気は良く、文章も丁寧で、だからこそ余計に細かいところが気になったかなと。

    この部分、多くの方からコメントをいただきました。
    似たような失敗をしないよう、今後の創作活動に活かしていきたいと思います。


    御作『俺のパンチで大地が揺れる』は、ぷち夏企画の先陣を切る
    勢いのある作品でした。
    アイディアは面白かったですが、ちょっと読みにくかったので、
    感想を書きそびれてしまいました。申し訳ありません。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年08月17日 00時29分57秒
 作者レス
  • ＞ハイさん
    感想ありがとうございます。
    企画ではお世話になっています。

    ＞雰囲気が良いですよね。
    ＞夏！ って感じのする設定と描写でじりじりと焼かれる夏を感じました。
    ＞そうだよ。夏ってこんなんだｗ

    ありがとうございます。
    そうです、自分の中でも夏のイメージって、こんな感じでした。


    ＞ただ、雰囲気は良いけど話は大人し過ぎた感がありました。
    ＞レールを探すだけで、しかも他の方も言ってますが、その理由が明確じゃない。だから、苦労して終えても達成感が感じにくいと言いますか。
    ＞終わってから、主人公とヒロインでその理由を話せば良かったのに、別の方向に話をころがしてしまったのかな、と邪推する私であります。

    そうか、「理由が明確じゃないから、達成感が感じにくい」ということなんですね。
    プロット的に、そういう視点が欠けていた面はあります。
    これは注意しないと、今後も同じ失敗を繰り返す恐れがありますね。ご指摘ありがとうございます。
    草取りが終わってからの会話でもＯＫ、というコメント、とても参考になります。


    ＞あと、ヒロインが幽霊かつ母。
    ＞母ですよ、母。英語で言うと、マイマザー！
    ＞幽霊と予想してましたし、身内だとも思ってましたが、母。
    ＞良い話でしたが、割と好きな感じのヒロインが母というのは、そこはかとない残念感がありました。

    まあ、これは、ヒロインが割と上手く描けていたから、とポジティブに受け取っておきたいと思います。
    最後に明かされる真相とヒロインの描写とのギャップも、ちゃんと考慮に入れなくてはなりませんね。
    今後は注意したいと思います。
    実は、ヒロインが母、という結末ですが、意外と気に入っていて、別の企画の時にも投稿しているのですが、
    皆さん、どう思われているのかとても気になるところです（笑）


    ＞あと、スマホ問題。
    ＞んー、仮に作中の年代が２０１６年だとすると、３０年前(少なくとも)は１９８６年。携帯は一般に浸透していない時代ですね。まだポケベルが席巻している時期で、携帯が一般に普及しだすのは＞１９９０年代ごろからで、実際に普及したといえるのは１９９５年ごろ以降みたいです。
    ＞そんなお母さんの目にスマホはどう写ったのか、気になるところです。
    ＞まあ、お母さんが成人後の記憶も持っていたとしたらありかもですが色々めちゃめちゃにｗ
    ＞あと、少なくとも、としたのは、あくまで廃線になったのが３０年前なので。
    ＞きっと実際にはそれより前の話だったはず……？
    ＞うーん、よくわかんなくなってきました。
    ＞あとはお任せします！(オイ)

    スマホに関しては、一応、執筆時にも考えておりました。
    女性は機械にこだわらない方が多く（あくまでも自分の感覚ですが）、
    直也がユキに見せるのも、動画ではなく静止画なので、
    ユキは、デジカメの画像を見せられているように感じたんじゃないかと……
    ご指摘のように、廃線の年が１９８６年だとすると、ユキはその５年後、つまり１９９１年の記憶を持っているという設定なので、
    デジカメが普及してきた年代と一致します。
    まあ、そもそもスマホを登場させたのは、直也が駅舎跡に興味を持つための小道具としてなので、
    別の展開によって直也が駅舎や踏切跡に興味を持ってくれれば、無理に登場させる必要はありません。
    皆様からのコメントを参考にすると、興味を持つ理由をもっと明確にした方が良さそうなので、
    スマホを登場させずに、ユキとの会話などを通して踏切跡に興味を持つ展開の方が良いんじゃないかと、
    今は感じています。


    御作『ゾエアは、いつカニになりますか？』は、とても味のある作品でした。
    もっと上位に食い込むんじゃないかと思っていましたが、なかなか難しいものですね。
    まあ、そう簡単にはいかないところが、企画の面白さなんじゃないかと思います。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年08月15日 21時44分33秒
 作者レス
  • ＞ゆまのふさん
    感想ありがとうございます。

    ＞夏の鉄オタ。警戒心の全くない白のワンピに麦わら帽子。やり過ぎ感があるキャラクター設定は好きですよぉ！
    ＞ただ欲を言えば描写が薄いですね。表面をなぞるだけの外見描写は無いほうがいいです。

    設定はテンプレート過ぎたかもしれませんね。
    描写は、企画に参加し始める前よりかは良くなってきたと思うのですが、
    まだまだのようです。もっと精進します。


    ＞文章は非常に丁寧ですね。設定上矛盾のないものが理路整然と配置されています。伝えたい事が綺麗にまとまっていると思います（まあ一分で線路幅×一メートル近くもセイタカアワダチソウを除草するのは超人的過ぎますが）。それだけにプロットの粗が目立ちます。
    ＞線路を探す理由である、二人の親の話をもう少し早い段階で出せれば自然な形で線路を捜索できると思います。

    文章は、何度も何度も読んで推敲しているので、丁寧感が出ているのかもしれません。
    線路を探す理由については、皆様からいろいろな改善策をいただき、感謝感謝です。


    ＞オチは綺麗にまとまっているのでそのままでいいんじゃないかな、と思いますね。ただ、前半部分にヒントがほしいです。共通の知り合いである「ばあちゃん」に関する話題ですね。
    ＞やはり並び替えればもっと良くなるな、という印象です。
    ＞探検→廃屋を発見→少女との出会い→二人の会話→線路捜索→再び思い出話→ばあちゃんの話でオチ。
    ＞こうするとどうでしょうか。好みの問題なのかな。

    他の方からのコメントに、「ユキから線路の話を出してもらったら？」という案があったので、
    この順番ならそのアイディアが活かせるような気がします。
    伏線は、わざと少なくしていたのですが、皆様のご指摘を参考にすると、
    ばあちゃんに関する話題は、序盤にあった方がいいような気がしてきました。


    ＞一貫した雰囲気はとても好みです。最後まで読ませる魅力が、文章自体にありました。
    ＞うまくテーマである「夏」をストーリーに落とし込んでいてその点は感銘を受けます。夏っぽい感じ、かなり出てます。

    身に余るお言葉、ありがとうございます。
    鼻血企画でも、そんな作品ができればいいなと思います。


    御作『間隙のラプソディ』は、シチュエーションが面白い作品でした。
    ゆまのふさんが、鼻血を使ってどんなシチュエーションを創り出すのか、とても楽しみです。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年08月12日 22時24分18秒
 作者レス
  • ＞蛍:mchさん
    ぷち夏企画、準優勝おめでとうございます。
    感想もありがとうございました。

    ＞文章を読んでいるはずなのに、まるで映像を見ているかのような錯覚があるほど、風景が細かく描写されていた作品だと思います。
    ＞加えて、少女の可愛らしく健気な仕草も好みでした。人物像を描くのが苦手なので、勉強になった部分が多くあります。

    身に余るお言葉、ありがとうございます。
    今まで企画に参加してきて、どちらについても散々指摘され続けてきたことなので、
    少しは上達してきたのかもしれません。
    企画参加の成果が出ているのであれば、喜ばしいことです。


    ＞特に好きなのは二人が互いの過去について語る場面ですね。
    ＞主人公の怒りや後悔、恋心のようなものが伝わってきて、引き込まれながら読みました。

    ありがとうございます。
    この部分、意外と苦労しました。
    主人公の母親の話も、ここで初めて出て来ますし。
    「ちょっと卑怯な感じもしたけど」という地の文は、
    実は読者に向けられた言葉でもあります。


    ＞少女の正体が明かされるシーンは、意外性があって良かったと思います。
    ＞ただ、その分唐突に感じられる部分もあり、もう少し初めの方から小さい伏線があったらなあ、と感じました。あくまで個人的な嗜好の話ですが。
    ＞具体的には、ハッカのスプレーに何か母との思い出があったり、悲遠町駅に何か伝説があったり、などですね。

    伏線については、実はわざと入れておりません。
    上記のように、母親の話も後半に突然出て来ます。
    なぜ、伏線を入れなかったかというと、
    幽霊であることを示唆する描写を入れるのを止めたので、
    それに合わせようと思ったからです。
    １５枚という短い作品だったので、さりげなく伏線を入れることができなかった、という
    実力的な問題もあります。
    でもコメントのようなアイディアはいいですね。
    さりげないですし、何よりも読者の興味を引きそうです。
    これはぜひ、参考にしたいと思います。


    御作『夏樫の園へ』は、とても美しい作品でした。
    上記では謙遜されていますが、情景描写も人物描写も何も問題はないように思います。
    もし蛍:mchさんが鼻血企画に参加されるのであれば、
    どのような美しい作品に料理されるのか、楽しみにしたいと思います。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年08月11日 21時59分37秒
 作者レス
  • ＞茉莉花さん
    感想ありがとうございます。
    企画ではいつもお世話になっています。

    ＞心の中に切なさがじんわりと広がっていく、柔らかで綺麗な作品でした。
    ＞もう少しふざけて言うと、期間限定の地縛霊の話。
    ＞ユキは誰なのかを知るまでの構成が抜群にうまいですね。
    ＞あと、「悲遠町線」というネーミングセンスが抜群だったな、と感じています。
    ＞夏の話でユキを出すというのは、やはり「消えていく存在」をイメージしたのかな、と思いました。

    身に余るお言葉、ありがとうございます。
    なぜ「ユキ」という名前だったのかは、特に理由はありません。
    作品を書いている時に、ユキがいいんじゃないかと思い立ったわけで、
    おそらく、白いワンピースを着ていたからのような気もします。


    ＞うーん、こういう話に「幽霊は物理的に待合所の扉を開けたり雑草を抜いたりできるのかどうか」と突っ込むのは野暮なんだろうな、と思います。（結局突っ込みましたがｗ）
    ＞あと、ラストのハッカスプレーはお互いに掛け合いするためのものだったんだろうか……？　ユキも持っているんですよね？
    ＞そもそも本当にユキは存在していて、僕は彼女に会ったのかどうか……。
    ＞一年後に会って何を話すつもりだったんだろうか……？

    ツッコミが野暮だと感じていただき、大変嬉しいです。
    自分も、他の方の企画作品にそういう印象を抱くことがあり、
    そういう時は大抵、作品に対して良いイメージを受けた時なので。
    ハッカスプレーを持参するのは、自分だったら再会の時に胸の前にかざして、
    「去年の教訓を活かして持ってきたよ」アピールをするんじゃないかと思ったからでした。
    一年後のシーンをいろいろと思い浮かべていただき、ありがとうございます。
    自分だったら何を話すだろう？　その時の内容は、人によって全然違うと思います。
    「父親のことが気になる人」、「踏切跡が気になる人」、「母であることが気になる人」、「ユキが今年も現れるか気になる人」
    読者、一人一人で異なるアフターストーリーがあるんじゃないかと思っています。


    ＞少女の人物のネタバレがあってから感情の起伏が若干薄く感じてしまったので、ラストのシーンも綺麗な一シーン、としか捉えられなかったのが正直なところです。
    ＞もうちょっと母への秘めた思いをあらわにしてもよかったかも？

    実は、「母への秘めた思いをあらわにする」展開も考えていました。
    しかしそうすると、主人公は「なんでユキに会っている時に正体に気付かなかったんだろう？」と
    自己嫌悪に陥るような気もしたので、あえて感情の起伏を抑えるラストにしています。
    「ニコリと笑うユキにどことなく似た母さんの遺影」という描写も、
    「そっくり」にするか、「よく似た」にするか、すごく迷った挙句、「どことなく似た」という薄い表現にしました。


    ＞突っ込みや気になった部分を多く伝えてしまって申し訳ないです。
    ＞情景描写や無理のない自然な会話……そしてユキの心情の見せ方、総じて高いレベルでまとまっているなと感じました。
    ＞読ませていただき、ありがとうございました。
    ＞いい物語と出会えて幸せです。

    率直な感想をいただき、ありがとうございます。
    気になった部分をどんどん書いていただくのが、やはり一番参考になるんじゃないかと思います。
    上のお言葉を励みに、今後も頑張りたいと思います。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年08月10日 21時24分53秒
 作者レス
  • ＞楽間快人さん
    感想ありがとうございます。

    ＞ああそうか、「悲遠町線（ひとまちせん）」に、ふたつの意味を含ませているんですね。
    ＞甘酸っぱい感じの、まさに「夏だなあ（いいなあ）」、という作品でした。

    そうなんです、「悲しい別れで遠くに行ってしまった父親を、ずっと待ってる駅」ということから、
    「悲遠町（ひとまち）」と名付けてみました。
    気付いていただき、大変嬉しいです。


    ＞細かいところでは、スマホの使い方に、いい意味で現代っ子ぽさが
    でていてよかったです。すぐ検索するの、リアルですよね。
    ＞また、主人公がさりげなく鉄道好きっぽい描写があることで、
    ＞行動に説得力が生まれていたのが好印象でした。

    主人公がガチの鉄ちゃんだったら、廃線が五年前ではないことを知っているはずなので、
    その場で急に興味を持つ展開として、スマホに登場してもらいました。
    自分ではなかなか上手くいったのではないかと思っているのですが、
    他の方々のコメントを拝見すると、一長一短だったようです。難しいですね。


    ＞ふと思いましたが、駅舎の扉に干渉できるってことは、
    ＞わりとユキさん力持っているのか？　というか、彼女はただの幽霊じゃなくて、
    ＞若返り型ですからね。相当に強い可能性があるな（ない）。

    書いている時に、「幽霊だったら駅舎の扉に干渉できないのでは？」と思いましたが、
    実はリアル女の子だった、という可能性を残しておくのも面白いかなと、
    今回は実験的に駅舎の扉に干渉できる描写を入れてみました。
    枚数が短いからこそできた試みでしたが、いろいろと勉強になりました。


    ＞あとはなんと言っても
    ＞＞三十年前の話だよ」
    ＞からの転調、テンポアップですよ。一気に話に引き込まれ、
    ＞そのままの勢いで読み終えられる嬉しい構成です。

    ありがとうございます。
    テンポ感は人によって違うので、いつも難しく思います。
    今回、「ラストが早急だった」というコメントを沢山いただきましたが、
    楽間快人さんのようなコメントをいただくと、少しほっとしたりします。
    将来的には、このような経験を沢山積んで、
    「多くの方を楽しませたい作品」、「自分らしさを出したい作品」という風に、
    テンポを使い分けられるようになりたいものです。


    ＞一番この企画っぽさが、うまくでている作品だなと感じました。
    ＞読みやすいですし、やっぱりラスト付近が好きですね。

    身に余るお言葉、ありがとうございます。
    鼻血企画も頑張ってみようという気になってきました。


    ＞最後に、関係あるようであんまり関係ないつぶやき。
    ＞＞スカートの中にもシュッ
    ＞　←私はこういうリアルさが好きでな。

    自分も好きなシーンだったりします（笑）


    御作『トマト殺人』は、残酷なシーンが多くて、感想を書くのを止めてしまいました。
    申し訳ございません。
    序盤から感想数が伸びていたので、すごくうらやましかったです。
    三位以内には入るんじゃないかと思っていたら、意外と平均点が伸びていなくて驚きました。
    企画って難しいですね。でも、この難しさが病みつきになったりします。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年08月10日 07時33分49秒
 作者レス
  • ＞たぬきさん
    感想ありがとうございます。
    企画ではお世話になっています。

    ＞田舎はいいですよね。コンクリートに囲まれた都会に比べて、四季を表すにはもってこいです。(都会には都会なりの四季の表現もありますが)

    今回は、夏らしさが出せて良かったです。
    おっしゃる通り、田舎の風景に助けてもらいました。


    ＞彼女が幽霊だったという事実が発覚した後も、主人公が爽やかなままで読後感は良かったです。
    ＞あまり踏み込んだ指摘はできませんが、彼女が幽霊じゃなくてもよかったかなと思います。
    ＞話の仕掛け(実は○○だった)というよりも、キャラクターと雰囲気で見せる方が向いてそうな内容でしたので。
    ＞レールを探そうと言い出すのも彼女からというのであれば、もう少し恋愛モノに寄せられたような気がします。

    実は、ユキについては幽霊という設定ではなく、
    ちょっと変だけど普通の女の子、という設定で描きました。
    廃線の日が五年前だと思い込んでいて、そこに父親が乗っていたと錯覚している女の子、という感じで。
    ユキが物理的に扉を開けようとしたり、踏切跡で涙を流したり、
    幽霊らしからぬ行動を沢山とっているのはそういうわけなんです。
    （この部分については、多くの方に突っ込まれるんじゃないかと覚悟していましたが、意外とスルーされて驚いています）
    そういう背景があったので、「幽霊じゃなくても」と感じていただけたんじゃないかと思ってます。
    「レールを探そうと言い出すのも彼女から」というのは面白いアイディアですね。
    そういう展開だと、どのようにストーリーが転がっていくのか、考えてみたいと思います。


    御作『糸巻螺子子の自由研究と栄旋風の受難』は、ネジ子のキャラが楽しい作品でした。
    展開が予想の範囲内だったので、ネジ子にもっと癖玉を投げてもらえば、
    感想を残していたかもしれません（申し訳ありません）。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年08月08日 21時29分05秒
 作者レス
  • ＞wさん
    感想ありがとうございます。
    いつも大変お世話になっています。

    ＞全体としては、ぷち夏企画らしい、夏を感じさせる良い作品だったと思います。
    ＞悲遠町線、というネーミングがステキだったと思います。

    ありがとうございます。
    『悲遠町線』のネーミングも、必死に考えた甲斐がありました。


    ＞冒頭に出てきた、帰省、というワード。読み終わってみると、これは違いますよね。
    ＞帰省というのは、メインで暮らしている場所に帰ること。あるいはメインで暮らしていた場所に帰ることです。主人公がこの街だか村だかでメインで暮らしていたことはないはずです。主人公の母が帰るならば、帰省という言葉が該当するでしょうけど。

    おっしゃる通り、帰省ではないですね（汗）
    ご指摘ありがとうございます。


    ＞また、「僕の父さんは忙しくて、夏休みもどこにも連れて行ってくれない。だから一人で、ばあちゃんちに帰省してるんだ」という台詞が出てきますが、このニュアンスだと、主人公は毎年「帰省（正しくないかもしれないけど、とりあえず）」しているのだと思います。だとすると、悲遠町線が廃止になったのは五年前ではないことはすぐに分かってしまうと思うのですが。

    うぐぐ……、確かにその通りですね。
    「ばあちゃんちに遊びに来ている」が正解で、それも数年ぶりとか、
    かなり久しぶりにしないといけませんね。


    ＞踏切跡を探すために雑草を抜く、という行動については理解できませんでした。「線路跡を辿って『少し』行くとある」と言われたわけですから、踏切跡まで『少し』行くのだったら、線路跡の雑草を踏み倒して進めばいいことのように思います。別に雑草を抜かなくても先に進むことができるし、雑草を抜くのは超重労働ですし。それで、５０メートルも進んだというのは、いくら小説とはいえ、リアリティを超過しているような。

    この部分、難しいです。
    雑草を抜くという重労働に強い意味を持たせると、
    今度は廃線の時期を知らないことの方にリアリティが無くなってしまいますし……
    他の方のコメントも参考にして、すべてのことはうまう説明ができなくても、
    ちょうど良いバランス点を探してみたいと思います。


    ＞いや、去年だけだったら、このように行動したというのも分からなくはないのです。しかしラストシーン、持ってきたアイテムからすると、今年も同じことをしようとしています。彼女に会うだけならアイテム必要ないですし。駅舎をバックにして写真、にしても、去年撮っているだろうから、今年同じ苦労をする必要は無いはずですし。ただ踏切跡に行くだけだったら、下で別の方の感想にもあったように、道路とつながっているはずなので、道路から直接踏切跡に行けばいいだけのことだと思います。

    脳内設定では、道路の方はすでに廃道になっていて、
    線路跡を辿る方が踏切跡へ行きやすい、というシチュエーションを考えていたので、
    描写不足だったと思います。
    改稿時にそのように修正したいと思っています。
    アイテムについては、書いているうちに、主人公に持たせたくなってしまったのです。
    なぜでしょう？　
    きっと、再会した時に、アイテムを目にした時のユキの笑顔が見たかったんだと思います。


    ＞別の方も同様のことを仰っていたと思いますが、メインヒロインの正体が母、というのは意外性はあったけど、ちょっと残念な感じがしました。また、母は一日だけ出現するようですが、母の問題は何も解決していないので、なんかちょっと中途半端にも思いました。

    母の問題は、父親の面影が出て来た息子の姿を見ることで、
    神様が半分叶えてくれた、ということを考えていました。
    うまく伝わらなかったのは描写不足が原因だと思いますが、
    これ以上書いてしまうとしつこくなってしまうので、これくらいのサジ加減で良かったのではないかと、
    個人的には感じています。


    ＞作品全体を通してのことですが、#################///####で区切られた場面転換が多すぎて、慌ただしく感じました。上限枚数が少ない企画なので、ストーリー展開が複雑である必要はないと思います。どちらかというと雰囲気重視になるのは問題ないでしょう。だとすると、ちょっと読んだだけですぐブツ切りになるよりは、もっとゆったりと情景描写を楽しみたかった、といったところです。
    ＞#################///####といえば、これは、踏切を見つけるまでの終わりのない草抜き作業と、踏切を発見したあと、ということだと思いますが、面白い工夫だったと思います。

    ####について、ご指摘いただきありがとうございます。
    そうです。形から線路を意識して使ってみました。
    確かに、かなり目立ち過ぎて、作品をブツ切りにしてしまったようですね。
    まあ、今後は使う機会もないと思いますので、今回限りの試みということで楽しんでみました。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年08月04日 23時25分03秒
 作者レス
  • ＞胸咲企画さん
    感想ありがとうございます。

    ＞ノスタルジックな夏を瑞々しく表現された作品だと感じました。
    ＞廃線の浪漫など、作者様の趣味が伝わってくるようです。

    ありがとうございます。
    趣味については図星ですね（汗）
    廃線探し、大好きです。
    他の人も大好きなんだろうと思っていたのですが、それは大間違いで、今回そのことがよくわかりました。


    ＞ただ、後半少女が出てきた辺りから、物語が私が期待していたものとは違う方向に行ってしまった気がします。
    ＞個人的な感想で大変申し訳ないのですが、序盤の空気のまま、主人公が一人で廃線を歩き、過去に思いを馳せる方が好みでした。
    ＞読んでいて、よくある展開に無理やり落とし込んだという感じがしたんですよね。
    ＞序盤は自然なノスタルジー、後半は養殖ノスタルジーといいますか。
    ＞上手く説明できず、申し訳ございません。

    序盤の空気が良かった、ということは、もしかしたら胸咲企画さんも廃線探しが大好き……とか？
    タイトルで少女が出てくることを匂わせておいたのですが、弱かったようですね。
    もう少し序盤からちゃんと伏線を張っておくべきでした。
    そうすれば、序盤と後半で雰囲気が変わったとしても、
    もう少し繋がりを感じていただけたのかもしれません。
    ご指摘ありがとうございます。


    御作『乳をにくんで人をにくまん！』はタイトルがすごく気になる作品でした。
    細川ふみえとは、また懐かしい名前が出て来ましたね（笑）
    胸咲企画さんが、鼻血がテーマでどんなタイトルを付けられるのか、とても楽しみです。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年08月03日 23時33分02秒
 作者レス
  • ＞薄荷さん
    感想ありがとうございます。
    企画ではお世話になっています。

    ＞悲遠町線の踏切跡が見たい直也と、謎めいた少女ユキ。二人の距離感が良かったです。
    ＞二人が草を抜く場面は、じりじりとした暑さが伝わってきました。

    夏の暑さを前面に出したかったので、うまく伝わって良かったです。
    ほっとしました。


    ＞多分、ユキさんの中で、お父さんを待ち続けた五年間は忘れられない期間なのでしょうね。
    ＞廃線の日、踏切のところに立つユキさん。
    ＞そのユキさんに気付いて、列車の窓から声をかけるお父さん。
    ＞結局、お父さんは現れなかったようですが、ユキさんからしたら会えるまで待ちたいという気持ちがあって、死後、こういう形で現れたのかなと思いました。
    ＞廃線の日に、泣いて踏切のところから離れようとしなかったと、お祖母さんも話していますし、ユキさんにとっては、悲しさとか別離などで深く傷つき、でも信じたいという気持ちもある、とても大きな出来事なのだろうなと思いました。

    直也は、そういう母の背中を見て育ったんだと思います。
    子供だから事情はわからないけど、なにかにじみ出る悲しさを感じていたんじゃないかと思います。


    ＞直也くんはおじいさん似のようですね。
    ＞お父さんの面影があるので、ユキさんが直也くんの前に現れたのかなと思いました。

    この部分、取り上げていただきありがとうございます。
    一番、書きたかったところなのです。
    祖父の面影が自分に残っていることを知り、そしてそのことがユキを笑顔にさせてくれた。
    直也は、成長した自分に合えた天国の母の悲しみが、少し和らいだような実感を得たんじゃないかと思います。
    もしかしたら、今年の夏のユキは、優しかった母親の姿で直也の前に登場するのかもしれませんね。


    ＞悲遠町線（ひとまちせん）という言葉も、ユキさんを暗示しているようで、綺麗な名前だなと思いました。
    ＞ユキさんの正体は意外でしたが、かわいらしく純粋な少女で、好感が持てました。

    昔、北海道の旧上砂川駅に行った時、『悲別駅』と書いてあって、
    そういうドラマのロケに使われたことを知りました。
    何か、そういう名前の駅名を付けたくて、無い知恵を必死に絞りました。
    ユキの正体についても好感を持っていただき、大変嬉しいです。


    御作『真夏の花嫁』は、とても美しい作品でした。
    ぜひ、薄荷さんの魔法によって、鼻血がとても美しいものに変わるところを読んでみたいです。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年08月02日 23時46分16秒
 作者レス
  • ＞音波　雲さん
    感想ありがとうございます。
    企画ではお世話になっています。

    ＞ユキさんは主人公の母親なので、ヒロインにはなれないかも。

    そうかもしれませんね。
    本作で一番書きたかったことは、
    「父親に遭えないまま亡くなったユキの心残りの半分を、
    父親の面影を持つまでに成長した息子に遭わせることによって、
    神様は叶えてくれた」ということなので、
    ヒロインかどうかについては、個人的にはあまりこだわっておりません。


    ＞また、主人公が何の目的で駅まで来たのか不明なのは問題かなぁ、と思いました。

    この部分、皆様からもコメントをいただき、
    説明不足だったと痛感しております。
    いろいろと改善案をいただいているので、検討してみたいと思います。
    ご指摘、ありがとうございます。


    ＞それと物語の内容的には何も問題は解決していないので、その点が少しもやもやしました。

    ご指摘のように、解決していない部分も多いのですが、少し解決した部分もあると思います。
    例えば、上記のように、ユキは父親に遭いたいという願いの半分を叶えることができました。
    また、主人公はネットに載っていた踏切跡を見つけることができました。
    解決していない問題については、「自分ならどうやって解決するだろう？」と
    思案を巡らせながら読んでいただけると作者冥利に尽きます。


    ＞夏っぽい雰囲気がすごく良かったと思います。

    ありがとうございます。
    本作で皆様に評価された部分はここかもしれませんね。


    御作『喫茶店とコーヒーと密室の話』は、企画期間中に拝読しておりましたが、
    内容が自分にとっては少し難しく、二、三回読まないと理解できないような気がしたので、
    感想を書かずじまいになってしまいました。大変、申し訳ございません。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年08月01日 23時27分04秒
 作者レス
  • ＞たてばんさん
    感想ありがとうございます。
    企画ではお世話になっています。

    ＞☆最初の少女と駅舎跡の組み合わせで、少女が幽霊なんだと予想がつきましたが、まさか母親だとは思いませんでした。
    ＞作品の雰囲気がとても良かったです。

    ありがとうございます。
    ユキの正体について、少しでもオリジナリティーがあればいいなと思っています。


    ＞☆ただ、主人公がなぜ廃線にこだわっているのかがわからなかったりして、もやもやする部分もありました。
    ＞主人公は撮り鉄なのでしょうか？

    他の方からも同様のコメントをいただいているので、多くの方が疑問に思われたのでしょう。
    実は、最初の設定では撮り鉄のような鉄道マニアだった、ということを考えていたのですが、
    それでは「廃線になったのは３０年前」ということも知っているはずなので、この部分はぼかしてしまいました。
    他の方々からいろいろな改善策をいただいているので、検討してみたいと思っています。


    ＞＞「なんだか見覚えがあるんです」
    　↓
    ＞＞「だからね、毎年、廃線の日になると私、駅舎で待ってるんです。お父さんが帰って来るんじゃないかって……」
    ＞☆ここが引っ掛かりました。
    ＞父の姿を最後に見た踏切を五年ぐらいで忘れるでしょうか。しかも毎年来てるのに。
    ＞最初に少し行くとあると明言しているので、わざわざ忘れていた体にしなくてもよいのではないでしょうか。無理矢理泣かせるための描写に見えてしまいました。

    この部分、一応、執筆時から予見はしていました。
    写真で見る場合と、実際に見る場合とでは、受ける印象が違うということがあるので、
    それで説明できるんじゃないかと思いながら、執筆していました。
    毎年、夏は雑草で覆われている踏切が、この年は五年ぶり（ユキ感覚）に露わになり、
    ユキはそれを目の当たりにして、また手で触ることによって当時の記憶を思い出した、という風に。
    もちろんホロリとくる展開を狙っていたこともありますが、そちらの方を強く感じられたということで、
    まだまだ実力不足だなあと感じております。


    ＞☆あと、駅舎跡から僅か六十メートルしか離れていなく、しかも、踏切に草が生えていないなら、主人公が駅舎跡に着く時に踏切の場所はわかると思うのですが。
    ＞踏切は橋と同じで道としか繋がってないので、道路から丸見えのはずです。
    ＞踏切を探しに行くのではなく、駅舎をバックに踏切を撮りたい、の方が必死に草を抜くのにも納得できました。

    道路と踏切との関係の件も、執筆時に予見しておりましたが、
    あまり重要視してはいませんでした。これは失敗でしたね。
    草を抜く理由については、当初は踏切を探すため、ということしか考えていませんでしたが、
    それでは弱いと途中で思い、「駅舎をバックに」というシーンを入れました。これは成功だったようです。
    次作に向けて、何が失敗で何が良かったのかを明らかにするのはとても大事なので、
    ご指摘、大変感謝いたします。


    御作「夢入様」と「血盗のアカ」は、企画期間中に拝読しておりましたが、感想を書きませんでした。
    前者は興味深いホラーでしたが、残酷なシーンが肌に合わず、感想を書くのを躊躇してしまいました。
    後者はあっさりしていてあまり印象に残らず、感想として書くことは無いんじゃないかと思ってしまいました。
    大変申し訳ありません。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年07月28日 23時39分02秒
 作者レス
  • ＞不破蓮灰人さん
    感想ありがとうございます。

    ＞不思議な少女との遭遇という奇妙な体験が、ちょっと泥臭いくらいのリアルな状況の中で語られていて、その対比がとても印象深かったです。少女は最初は普通の少女としか思えなくて、主人公の中で不思議な存在であるとなり、さらにそれが誰かを確実なものに収束していくパートに支えられている感じがします。

    企画のたびに、いつも「情景描写がもう少しあれば」というコメントをいただくので、
    今回は短いながらも頑張ってみました。
    それで、前半は意外とリアリティが出たんじゃないかと思っています。
    もしそうであれば、企画での鍛錬の賜物ですね。


    ＞ただ、ラストがちょっと駆け足過ぎるかもしれないと感じました。翌日にはいなかった、そして一年後となるわけですが、一年後に現われるはずと推測して終わるのではなく、一年後になったことがそれぞれ一文で語られています。ちょっとスピードがあり過ぎる感じです。

    祖母の言葉を読者の頭の中で響かせながらのエンドにしたかったので、ラストはあえて短くしました。
    まあ、そのように狙っても、読者の皆さんが「こうなればいいなあ」と思われる希望とは食い違うことが多いので、
    皆さんがどの部分を物足りなく思われているのか、寄せられた感想を読んで分析したいと思います。


    ＞個人的な好みで申し上げてしまいますが、一年後にいるはずという推測で締めくくるか、一年後に同じ姿の少女らしき人影を見たところで終わるか、いろいろと工夫ができそうな気もしました。

    実は、この作品は数年前に書いた作品を書き直したもので、
    最初の原稿では「一年度にいるはず」という推測で終わるラストでした。
    今回の書き直しにあたり、ほんのちょっとストーリーを進めてみたのですが、
    ちょっと中途半端だったみたいですね。参考になりました。


    今回のぷち夏企画は四作品も出されてすごいですね。
    企画期間中にすべてを拝読しておりましたが、個人的にはやはり『極楽への旅路』が一番好きで、
    オリジナリティーも発揮されていたんじゃないかと思っています。
    『極楽への旅路』は、ぜひもう少し長いバージョンでも読んでみたいです。

    今後もよろしくお願いいたします。

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2016年07月27日 23時36分39秒
 作者レス
  • ＞いりえミトさん
    総合優勝、おめでとうございます。
    拙作に感想ありがとうございました。
    いつもお世話になっています。

    ＞ノスタルジックな雰囲気の作品でした。　
    ＞文章が安定していてよかったです。読みやすく、わかりやすかったです。

    ありがとうございます。
    雰囲気が出ているというコメント、大変嬉しいです。


    ＞ストーリーとしては王道的なボーイミーツガールという感じでしたね。ユキがかわいいですし、ほのぼのと楽しめました。
    ＞ただ、内容としてはレールを探すだけなで、もうちょっとなにかイベントが欲しかったようにも思いますね。

    もともと２０００文字で書かれた作品を、ぐぐっと引き伸ばしたのでした。
    それに伴ってハッカのシーンを追加したので、さらに何かを追加しようとは思いませんでした。
    一度作品を忘れて、再び読み直してみると、いりえミトさんのようにもっとイベントが欲しい、と思うかもしれませんね。
    その時に、また考えてみたいと思います。なんだかその時が楽しみです。


    ＞また、もう少し掘り下げて欲しかったと感じる部分もあります。
    ＞直也がレールを見ることにこだわった理由とか（電車や駅が好きだったなど）、廃線の日に現れるユキは、なぜ廃線から五年後の姿なのか、とか。

    直也を鉄道好きという設定にしてしまうと、廃線の時期も知っているような気がしてあいまいにしてしまいました。
    鉄道好きじゃなくても理由については説明できそうなので、いろいろと考えてみたいと思っています。
    ユキがなぜ五年後の姿なのかというのは、
    「今年の神様がユキを直也に遭わせるために、同じくらいの年代の姿にした」
    という設定を考えていました。


    ＞それと、ペパーミントをハッカと呼ぶところは年代がズレていることの伏線なのかなと思いますが、その割にスマホはスルーしているのは少し気になりました。

    ハッカの件は、伏線ではなく、「虫よけには北見のハッカ油」というのが思い浮かんだからでした。
    スマホのスルーの件は、ユキは機械よりも映像の方に興味を持つ女の子、という脳内設定によるものです。
    デジカメかなにかの映像だと思っていたという状況を想定していました。


    ＞いずれにしても、この枚数作品としてはまとまっているとは思うのですが、もう少し枚数を使ってじっくり書いたほうが、なお良くなる作品なんじゃないかと思いました。

    ありがとうございます。いろいろと考えてみたいと思います。


    御作は、全裸で問題を解決しようとする主人公の奇抜な行動と、
    ノボル君が印象的な作品でした。
    鼻血企画でもいりえミトさんと戦えるように、頑張って鼻血作品を完成させようと思っています。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年07月25日 23時14分26秒
 作者レス
  • ＞たかセカンドさん
    総合三位、おめでとうございます。
    拙作に感想ありがとうございました。
    企画ではいつもお世話になっています。

    大変遅くなりましたが、ようやく仕事が落ち着いてきたので、
    夏企画のアイディア出しも兼ねて、
    皆様の感想にコメントしたいと思います。

    ＞とても夏の雰囲気が出ていて、少しせつない、良い作品でした。
    ＞文章も上手く、ポイントを抑えて過剰になっていないためスラスラと最後まで読み進めることができました。

    ありがとうございます。
    実はこの作品、数年前の電撃リトルリーグのお題、『夏到来、〇〇始めました』の時に考えたストーリーでした。
    「気になる女性の正体は母だった」という展開は、自分では結構気に入っており、
    後の企画作品に大きな影響を与えているのでした。
    （どの作品とは言いませんが……）


    ＞その中で、少し気になったのは主人公が何故、相当の労力を払ってまで悲遠町駅でレールを見たいと思ったのか。
    ＞単純な興味本位なのか、それとも他に理由があったのか……。
    ＞もちろん現実でも廃墟等が好きで、時間と労力をかけ見に行くと言うのはあるかもしれませんが、この作品中では主人公の動悸が不明だったこともあり、違和感を覚えてしまいました。

    一瞬、「普通、レールを見たいと思うのでは？」と思ってしまいましたが、
    それは自分だけで、自分がかなりの鉄ちゃんであることの証明になってしまいますね（笑）
    最初、そういう主人公＝鉄ちゃん、という設定を考えていましたが、
    「それなら、３０年前に廃線になったことも知ってるのでは？」と、ラストで矛盾が生じてしまうので、
    あいまいにしてしまいました。


    ＞たとえば、母の面影を追いかけ故郷である町を散策していたら、悲遠町駅があった。などや、ただ単純にこう言った廃墟などが好きなど冒頭で提示していただければスッキリしました。

    そうか、主人公＝鉄ちゃん以外にも、こういう手がありましたね。
    お母さんのことも後出しにならずに済んで、一石二鳥です。
    これは参考にさせていただきたいと思います。


    ＞後、物語中で会う少女はとても可愛らしく、まさに夏の少女！　と言えるほどでした。

    ありがとうございます。とても嬉しいです。


    御作は、せつないストーリーが素敵な作品でした。
    なんでこんなに感想数が伸びないんだろう？　と思っていましたが、
    そんな心配は無用でした。
    これもまた企画の醍醐味ですね。

    今後もよろしくお願いいたします。

    E-Mail pass
2016年07月10日 16時23分26秒
 +20点
  • いつもお世話になっています、ナマケモノです。本作を読ませていただいたので短いですが感想を残していこうと思います。
    　幽霊？　それとも過去にタイムスリップ？　少女時代の母親と出会った青年のひと夏の不思議な体験。共幻文庫短編コンテストで今度開催されるお題『幽霊』に投稿するといいんじゃないかなっと個人的に思ったり。
    　とにかく読後の余韻が凄くいい作品でした。他の方と感想をかぶってしまいますが、逆に前半で主人公がレールを探す理由が明らかにされていないのが気になります。理由が分からないせいで、彼に感情移入することが少し難しかったです。
    　

    E-Mail pass
2016年06月26日 16時32分44秒
 +30点
  • 『夏のレールを君と探して』拝読しましたので感想を書かせていただきます。

    　大変よくまとまっていて、よいお話でした。
    　文句をつけるところがありません。
    　募集から締切まで期間がなかったのに、見習いたいです。

    　うーん、他に言うことが見つからない。。。orz
    　というわけで、簡単ではありますがこの辺で。
    　ぷち夏企画執筆お疲れ様でした。
    　ではでは。

    E-Mail pass
2016年06月23日 19時44分50秒
 +20点
  • 　朱鷺ミチルと申します。廃線となった「人待ち駅」にまつわる物語を拝読いたしました。
    　情景描写を積み重ね、自然にクライマックスへと至る筆力はお見事です。悲遠町（ひとまち）駅に見られるような繊細さも素晴らしいと感じました。
    　（以下、ネタバレになるため二行省略）
    　読んでよかったと心から思える作品でした。
    　執筆お疲れ様でした。後夜祭も盛り上げてまいりましょう。

    E-Mail pass
2016年06月22日 20時45分26秒
 +20点
  • 読ませて頂きましたので感想を失礼します。

    夏の雰囲気がよく出ているお話でした。
    ハッカとか雑草と軍手とか、小物がいい味を出していて好みです。

    やはり気になるところはレールに執着した理由です。
    レールが見つかった喜びよりも、なんでこんな苦労をしてまで探しているんだろうという疑問の方が強かったです。

    全体の雰囲気は良く、文章も丁寧で、だからこそ余計に細かいところが気になったかなと。

    目新しいことをまったく書けていないですが、読了報告までに置いていきます。
    ありがとうございました。

    E-Mail pass
2016年06月21日 20時18分44秒
 +10点
  • こんにちは。
    夏のレールを君と探して、拝見させていただきました。


    雰囲気が良いですよね。
    夏！ って感じのする設定と描写でじりじりと焼かれる夏を感じました。
    そうだよ。夏ってこんなんだｗ


    ただ、雰囲気は良いけど話は大人し過ぎた感がありました。
    レールを探すだけで、しかも他の方も言ってますが、その理由が明確じゃない。だから、苦労して終えても達成感が感じにくいと言いますか。
    終わってから、主人公とヒロインでその理由を話せば良かったのに、別の方向に話をころがしてしまったのかな、と邪推する私であります。
    あと、ヒロインが幽霊かつ母。
    母ですよ、母。英語で言うと、マイマザー！
    幽霊と予想してましたし、身内だとも思ってましたが、母。
    良い話でしたが、割と好きな感じのヒロインが母というのは、そこはかとない残念感がありました。



    あと、スマホ問題。
    んー、仮に作中の年代が２０１６年だとすると、３０年前(少なくとも)は１９８６年。携帯は一般に浸透していない時代ですね。まだポケベルが席巻している時期で、携帯が一般に普及しだすのは１９９０年代ごろからで、実際に普及したといえるのは１９９５年ごろ以降みたいです。
    そんなお母さんの目にスマホはどう写ったのか、気になるところです。
    まあ、お母さんが成人後の記憶も持っていたとしたらありかもですが色々めちゃめちゃにｗ

    あと、少なくとも、としたのは、あくまで廃線になったのが３０年前なので。
    きっと実際にはそれより前の話だったはず……？

    うーん、よくわかんなくなってきました。
    あとはお任せします！(オイ)



    まあ、そんな感じで執筆お疲れさまでした！

    E-Mail pass
2016年06月21日 18時33分32秒
 +20点
  • 　まず、一個人の偏見による意見だということを念頭に受け取っていただければ、と思います。

    　夏の鉄オタ。警戒心の全くない白のワンピに麦わら帽子。やり過ぎ感があるキャラクター設定は好きですよぉ！
    　ただ欲を言えば描写が薄いですね。表面をなぞるだけの外見描写は無いほうがいいです。
    　文章は非常に丁寧ですね。設定上矛盾のないものが理路整然と配置されています。伝えたい事が綺麗にまとまっていると思います（まあ一分で線路幅×一メートル近くもセイタカアワダチソウを除草するのは超人的過ぎますが）。それだけにプロットの粗が目立ちます。
    　線路を探す理由である、二人の親の話をもう少し早い段階で出せれば自然な形で線路を捜索できると思います。

    　オチは綺麗にまとまっているのでそのままでいいんじゃないかな、と思いますね。ただ、前半部分にヒントがほしいです。共通の知り合いである「ばあちゃん」に関する話題ですね。
    　やはり並び替えればもっと良くなるな、という印象です。
    　探検→廃屋を発見→少女との出会い→二人の会話→線路捜索→再び思い出話→ばあちゃんの話でオチ。
    　こうするとどうでしょうか。好みの問題なのかな。

    　一貫した雰囲気はとても好みです。最後まで読ませる魅力が、文章自体にありました。
    　うまくテーマである「夏」をストーリーに落とし込んでいてその点は感銘を受けます。夏っぽい感じ、かなり出てます。
    　参考までに。

    E-Mail pass
2016年06月20日 23時34分18秒
 +20点
  • こんばんは、蛍です。
    作品を読ませていただいたので感想を残します。


    文章を読んでいるはずなのに、まるで映像を見ているかのような錯覚があるほど、風景が細かく描写されていた作品だと思います。
    加えて、少女の可愛らしく健気な仕草も好みでした。人物像を描くのが苦手なので、勉強になった部分が多くあります。

    特に好きなのは二人が互いの過去について語る場面ですね。
    主人公の怒りや後悔、恋心のようなものが伝わってきて、引き込まれながら読みました。

    少女の正体が明かされるシーンは、意外性があって良かったと思います。
    ただ、その分唐突に感じられる部分もあり、もう少し初めの方から小さい伏線があったらなあ、と感じました。あくまで個人的な嗜好の話ですが。
    具体的には、ハッカのスプレーに何か母との思い出があったり、悲遠町駅に何か伝説があったり、などですね。


    短いですが感想は以上です。
    執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2016年06月20日 01時55分59秒
 +20点
  • 作者の方へ

    茉莉花です。
    作品、拝読しました。

    心の中に切なさがじんわりと広がっていく、柔らかで綺麗な作品でした。
    （ネタバレありです）













    もう少しふざけて言うと、期間限定の地縛霊の話。

    ユキは誰なのかを知るまでの構成が抜群にうまいですね。
    あと、「悲遠町線」というネーミングセンスが抜群だったな、と感じています。
    夏の話でユキを出すというのは、やはり「消えていく存在」をイメージしたのかな、と思いました。


    うーん、こういう話に「幽霊は物理的に待合所の扉を開けたり雑草を抜いたりできるのかどうか」と突っ込むのは野暮なんだろうな、と思います。（結局突っ込みましたがｗ）
    あと、ラストのハッカスプレーはお互いに掛け合いするためのものだったんだろうか……？　ユキも持っているんですよね？
    そもそも本当にユキは存在していて、僕は彼女に会ったのかどうか……。
    一年後に会って何を話すつもりだったんだろうか……？


    少女の人物のネタバレがあってから感情の起伏が若干薄く感じてしまったので、ラストのシーンも綺麗な一シーン、としか捉えられなかったのが正直なところです。
    もうちょっと母への秘めた思いをあらわにしてもよかったかも？

    突っ込みや気になった部分を多く伝えてしまって申し訳ないです。
    情景描写や無理のない自然な会話……そしてユキの心情の見せ方、総じて高いレベルでまとまっているなと感じました。
    読ませていただき、ありがとうございました。
    いい物語と出会えて幸せです。

    それでは執筆、お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2016年06月19日 21時37分08秒
 +20点
  • こんばんは、楽間快人という者です。
    御作「夏のレールを君と探して」を拝読しました。

    ああそうか、「悲遠町線（ひとまちせん）」に、ふたつの意味を含ませているんですね。
    甘酸っぱい感じの、まさに「夏だなあ（いいなあ）」、という作品でした。

    細かいところでは、スマホの使い方に、いい意味で現代っ子ぽさが
    でていてよかったです。すぐ検索するの、リアルですよね。
    また、主人公がさりげなく鉄道好きっぽい描写があることで、
    行動に説得力が生まれていたのが好印象でした。

    ふと思いましたが、駅舎の扉に干渉できるってことは、
    わりとユキさん力持っているのか？　というか、彼女はただの幽霊じゃなくて、
    若返り型ですからね。相当に強い可能性があるな（ない）。

    あとはなんと言っても
    ＞三十年前の話だよ」
    　からの転調、テンポアップですよ。一気に話に引き込まれ、
    　そのままの勢いで読み終えられる嬉しい構成です。

    一番この企画っぽさが、うまくでている作品だなと感じました。
    読みやすいですし、やっぱりラスト付近が好きですね。


    最後に、関係あるようであんまり関係ないつぶやき。
    ＞スカートの中にもシュッ
    　←私はこういうリアルさが好きでな。
    　

    E-Mail pass
2016年06月19日 16時47分45秒
 +10点
  • こんにちは。たぬきです。

    田舎はいいですよね。コンクリートに囲まれた都会に比べて、四季を表すにはもってこいです。(都会には都会なりの四季の表現もありますが)

    彼女が幽霊だったという事実が発覚した後も、主人公が爽やかなままで読後感は良かったです。
    あまり踏み込んだ指摘はできませんが、彼女が幽霊じゃなくてもよかったかなと思います。
    話の仕掛け(実は○○だった)というよりも、キャラクターと雰囲気で見せる方が向いてそうな内容でしたので。
    レールを探そうと言い出すのも彼女からというのであれば、もう少し恋愛モノに寄せられたような気がします。

    E-Mail pass
2016年06月18日 20時39分38秒
 0点
  • こんにちは。
    『夏のレールを君と探して』読みましたので、感想です。

    全体としては、ぷち夏企画らしい、夏を感じさせる良い作品だったと思います。
    悲遠町線、というネーミングがステキだったと思います。
    色々細かい部分にも凝った作りになっていたとは思いますが、その一方で細かい粗もあったような感じです。そんなところも含めて、以下、思ったところをつらつら述べていきます。

    冒頭に出てきた、帰省、というワード。読み終わってみると、これは違いますよね。
    帰省というのは、メインで暮らしている場所に帰ること。あるいはメインで暮らしていた場所に帰ることです。主人公がこの街だか村だかでメインで暮らしていたことはないはずです。主人公の母が帰るならば、帰省という言葉が該当するでしょうけど。
    また、「僕の父さんは忙しくて、夏休みもどこにも連れて行ってくれない。だから一人で、ばあちゃんちに帰省してるんだ」という台詞が出てきますが、このニュアンスだと、主人公は毎年「帰省（正しくないかもしれないけど、とりあえず）」しているのだと思います。だとすると、悲遠町線が廃止になったのは五年前ではないことはすぐに分かってしまうと思うのですが。
    踏切跡を探すために雑草を抜く、という行動については理解できませんでした。「線路跡を辿って『少し』行くとある」と言われたわけですから、踏切跡まで『少し』行くのだったら、線路跡の雑草を踏み倒して進めばいいことのように思います。別に雑草を抜かなくても先に進むことができるし、雑草を抜くのは超重労働ですし。それで、５０メートルも進んだというのは、いくら小説とはいえ、リアリティを超過しているような。
    いや、去年だけだったら、このように行動したというのも分からなくはないのです。しかしラストシーン、持ってきたアイテムからすると、今年も同じことをしようとしています。彼女に会うだけならアイテム必要ないですし。駅舎をバックにして写真、にしても、去年撮っているだろうから、今年同じ苦労をする必要は無いはずですし。ただ踏切跡に行くだけだったら、下で別の方の感想にもあったように、道路とつながっているはずなので、道路から直接踏切跡に行けばいいだけのことだと思います。
    別の方も同様のことを仰っていたと思いますが、メインヒロインの正体が母、というのは意外性はあったけど、ちょっと残念な感じがしました。また、母は一日だけ出現するようですが、母の問題は何も解決していないので、なんかちょっと中途半端にも思いました。作品全体を通してのことですが、#################///####で区切られた場面転換が多すぎて、慌ただしく感じました。上限枚数が少ない企画なので、ストーリー展開が複雑である必要はないと思います。どちらかというと雰囲気重視になるのは問題ないでしょう。だとすると、ちょっと読んだだけですぐブツ切りになるよりは、もっとゆったりと情景描写を楽しみたかった、といったところです。
    #################///####といえば、これは、踏切を見つけるまでの終わりのない草抜き作業と、踏切を発見したあと、ということだと思いますが、面白い工夫だったと思います。

    感想は以上です。
    企画参加おつかれさまでした。

    E-Mail pass
2016年06月18日 12時54分56秒
  • 胸咲企画と申します。
    読みましたので、感想をば。

    ノスタルジックな夏を瑞々しく表現された作品だと感じました。
    廃線の浪漫など、作者様の趣味が伝わってくるようです。

    ただ、後半少女が出てきた辺りから、物語が私が期待していたものとは違う方向に行ってしまった気がします。
    個人的な感想で大変申し訳ないのですが、序盤の空気のまま、主人公が一人で廃線を歩き、過去に思いを馳せる方が好みでした。
    読んでいて、よくある展開に無理やり落とし込んだという感じがしたんですよね。
    序盤は自然なノスタルジー、後半は養殖ノスタルジーといいますか。
    上手く説明できず、申し訳ございません。
    以上となります。
    では

    E-Mail pass
2016年06月17日 00時36分14秒
 +20点
  • 読了しましたので感想を書きます。
    夏らしく爽やかで、でも切なくて、雰囲気のある素敵な作品でした。



    以下、ネタバレがあります。



    悲遠町線の踏切跡が見たい直也と、謎めいた少女ユキ。二人の距離感が良かったです。
    二人が草を抜く場面は、じりじりとした暑さが伝わってきました。

    多分、ユキさんの中で、お父さんを待ち続けた五年間は忘れられない期間なのでしょうね。
    廃線の日、踏切のところに立つユキさん。
    そのユキさんに気付いて、列車の窓から声をかけるお父さん。
    結局、お父さんは現れなかったようですが、ユキさんからしたら会えるまで待ちたいという気持ちがあって、死後、こういう形で現れたのかなと思いました。
    廃線の日に、泣いて踏切のところから離れようとしなかったと、お祖母さんも話していますし、ユキさんにとっては、悲しさとか別離などで深く傷つき、でも信じたいという気持ちもある、とても大きな出来事なのだろうなと思いました。

    直也くんはおじいさん似のようですね。
    お父さんの面影があるので、ユキさんが直也くんの前に現れたのかなと思いました。

    悲遠町線（ひとまちせん）という言葉も、ユキさんを暗示しているようで、綺麗な名前だなと思いました。
    ユキさんの正体は意外でしたが、かわいらしく純粋な少女で、好感が持てました。

    最初から最後まで、雰囲気があって、とても好きな作品です。
    この話を読めて良かったです。
    素敵な時間をありがとうございました。

    E-Mail pass
2016年06月16日 22時52分39秒
 +10点
  • 拝読しましたので感想を書きます。

    ・気になった点

    ユキさんは主人公の母親なので、ヒロインにはなれないかも。
    また、主人公が何の目的で駅まで来たのか不明なのは問題かなぁ、と思いました。
    それと物語の内容的には何も問題は解決していないので、その点が少しもやもやしました。


    ・良かった点

    夏っぽい雰囲気がすごく良かったと思います。


    ではでは執筆お疲れ様でした。

    E-Mail pass
2016年06月16日 21時40分10秒
 +10点
  • ☆こんばんは、たてばんと申します。

    ☆最初の少女と駅舎跡の組み合わせで、少女が幽霊なんだと予想がつきましたが、まさか母親だとは思いませんでした。
    　作品の雰囲気がとても良かったです。

    ☆ただ、主人公がなぜ廃線にこだわっているのかがわからなかったりして、もやもやする部分もありました。
    　主人公は撮り鉄なのでしょうか？

    ＞「なんだか見覚えがあるんです」
    　↓
    ＞「だからね、毎年、廃線の日になると私、駅舎で待ってるんです。お父さんが帰って来るんじゃないかって……」
    ☆ここが引っ掛かりました。
    　父の姿を最後に見た踏切を五年ぐらいで忘れるでしょうか。しかも毎年来てるのに。
    　最初に少し行くとあると明言しているので、わざわざ忘れていた体にしなくてもよいのではないでしょうか。無理矢理泣かせるための描写に見えてしまいました。

    ☆あと、駅舎跡から僅か六十メートルしか離れていなく、しかも、踏切に草が生えていないなら、主人公が駅舎跡に着く時に踏切の場所はわかると思うのですが。
    　踏切は橋と同じで道としか繋がってないので、道路から丸見えのはずです。
    　踏切を探しに行くのではなく、駅舎をバックに踏切を撮りたい、の方が必死に草を抜くのにも納得できました。

    ☆読ませていただきありがとうございました！
    　では、失礼します。

    E-Mail pass
2016年06月16日 12時02分08秒
 +10点
  • 　『夏のレールを君と探して』拝読しました。以下に感想を書かせていただきます。


    　ノスタルジックな雰囲気の作品でした。　
    　文章が安定していてよかったです。読みやすく、わかりやすかったです。
    　
    　ストーリーとしては王道的なボーイミーツガールという感じでしたね。ユキがかわいいですし、ほのぼのと楽しめました。
    　ただ、内容としてはレールを探すだけなで、もうちょっとなにかイベントが欲しかったようにも思いますね。

    　また、もう少し掘り下げて欲しかったと感じる部分もあります。
    　直也がレールを見ることにこだわった理由とか（電車や駅が好きだったなど）、廃線の日に現れるユキは、なぜ廃線から五年後の姿なのか、とか。
    　それと、ペパーミントをハッカと呼ぶところは年代がズレていることの伏線なのかなと思いますが、その割にスマホはスルーしているのは少し気になりました。

    　いずれにしても、この枚数作品としてはまとまっているとは思うのですが、もう少し枚数を使ってじっくり書いたほうが、なお良くなる作品なんじゃないかと思いました。
    　
    　
    　短いですが以上です。
    　執筆おつかれさまでした。

    E-Mail pass
2016年06月13日 22時58分59秒
 +20点
  • こんばんは。
    「夏のレールを君と探して」を読ませていただきました。

    とても夏の雰囲気が出ていて、少しせつない、良い作品でした。
    文章も上手く、ポイントを抑えて過剰になっていないためスラスラと最後まで読み進めることができました。

    その中で、少し気になったのは主人公が何故、相当の労力を払ってまで悲遠町駅でレールを見たいと思ったのか。
    単純な興味本位なのか、それとも他に理由があったのか……。

    もちろん現実でも廃墟等が好きで、時間と労力をかけ見に行くと言うのはあるかもしれませんが、この作品中では主人公の動悸が不明だったこともあり、違和感を覚えてしまいました。

    たとえば、母の面影を追いかけ故郷である町を散策していたら、悲遠町駅があった。などや、ただ単純にこう言った廃墟などが好きなど冒頭で提示していただければスッキリしました。

    後、物語中で会う少女はとても可愛らしく、まさに夏の少女！　と言えるほどでした。

    読ませていただき、誠にありがとうございました。

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合計 17人 260点

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